JP5483223B1 - 板バネ、カメラモジュール、電子端末機器および板バネの製造方法 - Google Patents

板バネ、カメラモジュール、電子端末機器および板バネの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】落下等により板バネに対して少数回強い衝撃が加わった場合のみならず、板バネに対して微小な応力が多数回加わった場合でも、板バネが変形する不具合を防止することが可能な、板バネ、カメラモジュール、電子端末機器および板バネの製造方法を提供する。
【解決手段】上部板バネ5および下部板バネ11は、銅合金製の板バネ材料40を用いて作製されたものである。このような上部板バネ5および下部板バネ11は、外枠部5a、11aと、内枠部5b、11bと、スプリング部5c、11cとを備えている。板バネ材料40は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上である。
【選択図】図3

Description

本発明は、板バネ、カメラモジュール、電子端末機器および板バネの製造方法に関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなど、カメラ付き小型電子機器などにおいて、オートフォーカスやズーム等を目的として、コイルに流れる電流と、ヨーク及びマグネットにより構成された磁気回路の磁界との相互作用によって、光軸方向にレンズユニットを変位させることができるカメラモジュールの駆動機構(ボイスコイルモーター(VCM))が知られている。
このようなカメラモジュールの駆動機構には、レンズユニットを保持しているホルダをレンズユニットの光軸方向に変位可能に支持するための板バネが使用されている。
特開2009−122360号公報
ところで近年、小型電子機器の薄型化が進んでいることにより、カメラモジュールも薄型化することが要求されている。このため、カメラモジュールに組み込まれる板バネもできる限り薄くすることが要求されている。一方、カメラレンズの重さにより、板バネに対して必要とされるバネ強度は異なっている。具体的には、重いレンズを搭載する場合には板バネのバネ強度を高めるため、板バネの厚みを厚くする必要があり、軽いレンズを搭載する場合には板バネの厚みを薄くすることが要求される。このような背景の下、一般には、板バネは、20μm〜100μm程度の薄い銅合金製高強度材を用いて作製されている。
ところで、板バネ等の金属材料は、その材料の弾性変形と塑性変形との境界を便宜上分けるため、降伏応力に相当する応力を耐力と定義し、一般的には0.2%歪んだ時の応力である0.2%耐力をその材料の機械的特性のひとつの指標としている。
カメラモジュールに組み込まれる板バネにおいても、0.2%耐力を材料の機械的特性の指標として用い、例えば落下等より板バネに衝撃が加わった場合であっても0.2%耐力で示された応力を超えないような板バネ材の選択をしている。
しかしながら、このように板バネの材料を選択し、板バネを作成した場合であっても、板バネが変形してしまうという問題が生じている。この場合、レンズを所望の変移量だけ変移させるための電流が大きくなったり、所望の変移量だけ変位させることができないという問題が生じるおそれがある。
とりわけ、板バネが軽い衝撃を多数回受けた場合など、板バネに対して微小な応力が繰り返し加わった場合に、板バネが微小に変形してしまうという問題が存在する。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、落下等により板バネに対して強い衝撃が加わった場合のみならず、板バネに対して微小な応力が多数回加わった場合でも、板バネが変形する不具合を防止することが可能な、板バネ、カメラモジュール、電子端末機器および板バネの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、カメラモジュールの駆動機構に用いられ、銅合金製の板バネ材料を用いて作製された板バネにおいて、外枠部と、外枠部の内側に配置された内枠部と、内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを備え、板バネ材料は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上であることを特徴とする板バネである。
本発明は、板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とする板バネである。
本発明は、筐体と、光学系を構成するレンズユニットと、筐体内に配置され、レンズユニットを収納してレンズユニットの光軸方向に移動可能なホルダと、ホルダに設けられたコイルと、筐体に設けられコイルに磁界を提供するヨーク及びマグネット片と、筐体とホルダとの間に介在され、筐体側の外枠部と、ホルダ側の内枠部と、内枠部と外枠部との間のスプリング部とを有する板バネとを備え、板バネは、銅合金製の板バネ材料を用いて作製されたものであり、板バネは、外枠部と、外枠部の内側に配置された内枠部と、内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを有し、板バネ材料は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上であることを特徴とするカメラモジュールである。
本発明は、板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とするカメラモジュールである。
本発明は、カメラモジュールを備えたことを特徴とする電子機器端末である。
本発明は、カメラモジュールの駆動機構に用いられる板バネの製造方法において、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上である、銅合金製の板バネ材料を準備する工程と、板バネ材料を所定の平面形状に加工し、板バネを形成する工程とを備えたことを特徴とする板バネの製造方法である。
本発明は、板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とする板バネの製造方法である。
本発明は、銅合金製の板バネ材料を準備する工程は、圧延された板バネ材料を焼鈍する工程を含むことを特徴とする板バネの製造方法である。
本発明によれば、板バネ材料は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上である。このことにより、落下等により板バネに対して強い衝撃が加わった場合のみならず、板バネに対して微小な応力が多数回加わった場合でも、板バネが変形する不具合を防止することができる。
図1は、カメラモジュールの駆動機構を示す分解斜視図。 図2は、カメラモジュールを示す概略側面図。 図3は、カメラモジュールの駆動機構に組込まれる上部板バネを示す平面図。 図4は、カメラモジュールの駆動機構に組込まれる下部板バネを示す平面図。 図5(a)〜(g)は、板バネの製造方法を示す概略断面図。 図6は、電子機器端末を示す斜視図。 図7は、実施例1、実施例2および比較例1のそれぞれにおける、板バネ材料の0.025%耐力、0.05%耐力、0.1%耐力、0.15%耐力および0.2%耐力を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(カメラモジュールの駆動機構の構成)
図1および図2に示すように、本発明によるカメラモジュールの駆動機構1は、カバー2とベース13とからなる筐体2Aと、光学系を構成する複数のレンズ26からなるレンズユニット26Aと、筐体2A内に配置されレンズユニット26Aを収納してレンズユニット26Aの光軸方向へ移動可能なホルダ9と、ホルダ9の外周に設けられたコイル8と、筐体2Aのベース13に設けられコイル8に磁界を提供するヨーク6及びマグネット片7とを備えている。
また筐体2Aのカバー2と、ホルダ9の上部との間に上部板バネ5が介在され、筐体2Aのベース13とホルダ9の下部との間に下部板バネ11が介在されている。
そして下部板バネ11を介してコイル8に電流を流すことによりホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図2参照)。
また、入力する電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
なお、図2に示すように、筐体2Aは、中間支持体21を介して基体20上方に固定され、中間支持体21には赤外線カットガラス24が支持され、基体20上には撮像素子25が配置されている。
このように筐体2Aを有するカメラモジュールの駆動機構1と、赤外線カットガラス24を支持する中間支持体21と、撮像素子25が配置された基体20とによりカメラモジュール1Aが構成されている。
なお、上記構成のうち、上部板バネ5は図3に示すように、筐体2A側の外枠部5aと、ホルダ9側の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部5cとを有している。また下部板バネ11は図4に示すように、筐体2A側の外枠部11aと、ホルダ9側の内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部11cとを有している。
次にカメラモジュールの駆動機構1の各構成部分について、更に説明する。
上述のようにカバー2とベース13とからなる筐体2A内の空間には、レンズユニット26Aを保持しているホルダ9がレンズユニット26Aの光軸方向へ変位可能に収容されている。
ホルダ9の上下の各円筒縁部には、それぞれ上部板バネ5の内枠部5bと下部板バネ11の内枠部11bが取付けられており、上部板バネ5の外枠部5a(図3参照)は筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付けられ、下部板バネ11の外枠部11a(図4参照)は筐体2Aのベース13に取付けられている。
上記ヨーク6には複数のマグネット片7が接着されており、カメラモジュールの駆動機構1の磁気回路を構成している。そしてこの磁気回路により形成された磁界内にコイル8が配置されている。このコイル8はホルダ9の外周に巻回されており、コイル8に電流を供給することによりホルダ9をレンズユニット26Aの光軸方向へ変位させることができる。なお、図2において、符号12により示す部材は外部電源からコイル8へ電流を供給するための導体(フレキシブルプリント基板等)であり、符号4により示す部材は上部板バネ5の上面に装着される調整板である。
このようなカメラモジュール1Aは、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなど、カメラ付き小型電子機器等の電子機器端末50(図6参照)に組み込まれて用いられる。本実施の形態において、このような電子機器端末50も提供する。
(板バネの構成)
次に図3および図4により、上部板バネ5および下部板バネ11について更に述べる。
上部板バネ5および下部板バネ11は、後述するようにそれぞれ銅合金製の板バネ材料40(図5(a)〜(g))を用いて作製されたものである。
上部板バネ5は図3に示すように四角形状の外枠部5aと、ホルダ9側であって外枠部5aの内側に配置されたリング状の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられ、外枠部5aと内枠部5bとを上部板バネ5の法線方向へ伸縮させるバネ性をもつスプリング部5cとを有している。
また外枠部5aの4隅のうち3つに、それぞれ上部板バネ5を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付ける際の位置決め孔17が設けられている。位置決め孔17はヨーク6の上面側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して、上部板バネ5をヨーク6の上面側に精度良く位置決めするものである。
さらに、外枠部5aには、上部板バネ5を筐体2Aに取付けるための接着部30Aが設けられている。この接着部30Aは外枠部5aの4隅であって外枠部5aと各スプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Aは、外枠部5aの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
一方、内枠部5bには、上部板バネ5をホルダ9に取付けるための接着部30Bが設けられている。この接着部30Bは内枠部5bの4隅であって内枠部5bと各スプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Bは、内枠部5bの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
次に下部板バネ11について、図4により説明する。なお、図4に示す下部板バネ11において、図3に示す上部板バネ5の構成と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
下部板バネ11は、図4に示すように四角形状の外枠部11aと、ホルダ9側であって外枠部11aの内側に配置されたリング状内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられ、外枠部11aと内枠部11bとを下部板バネ11の法線方向へ伸縮させるバネ性をもつスプリング部11cとを有している。
このうち外枠部11aには、下部板バネ11を筐体2Aのベース13に取付けるための接着部30Aが設けられている。この接着部30Aは外枠部11aの4隅であって外枠部11aとスプリング部11cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Aは、外枠部11aの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
一方、内枠部11bには、下部板バネ11をホルダ9に取付けるための接着部30Bが設けられている。この接着部30Bは内枠部11bのうちスプリング部11cとの連結部近傍に設けられている。また、接着部30Bは、内枠部11bの周方向に所定間隔をおいて複数(4個)設けられている。
また、下部板バネ11の外枠部11aには外部電源に接続される一対の接続端子11e、11eが設けられている。この接続端子11e、11eと外部のフレキシブルプリント基板(図2)とが例えば半田接合されることにより、接続端子11e、11eと外部電源とが電気接続されるようになっている。
さらに内枠部11bにはコイル8側に接続される一対の電気接続用の接続端子11d、11dが設けられている。この接続端子11d、11dとコイル8(図2)とが例えば半田接合されることにより、接続端子11d、11dとコイル8とが電気接続されるようになっている。このようにして、外部電源から下部板バネ11を介してコイル8側へ電流を流すことができる。
また、図4に示すように、外枠部11aは、互いに離間した一対の外枠部材11a、11aからなっており、これにより接続端子11e、11e同士が短絡しないようになっている。また、内枠部11bは、互いに離間した一対の内枠部材11b、11bからなっており、これにより接続端子11d、11d同士が短絡しないようになっている。
次に上部板バネ5および下部板バネ11の材料について述べる。上部板バネ5および下部板バネ11はいずれも銅合金からなる金属板をエッチング加工もしくは打抜き加工して作製される。このような銅合金としては、例えばベリリウム銅(Cu−Be)、ニッケル錫銅(Cu−Ni−Sn)、チタニウム銅(Cu−Ti)などを挙げることができる。
(板バネの製造方法)
次に図5(a)〜(g)により、上部板バネ5および下部板バネ11の製造方法について述べる。
上部板バネ5および下部板バネ11は、それぞれ銅合金(ベリリウム銅、ニッケル錫銅、チタニウム銅など)を含む板バネ材料40を加工することにより作製される。
具体的には、まず図5(a)に示すように、(未加工の)板バネ材料40を準備する。
次に図5(b)に示すように、板バネ材料40を所定の圧延方向Dに沿って圧延する。この場合、板バネ材料40は、一対のローラー45、45間に通され、所定の厚みとなるように圧延される。圧延方法としては、熱間圧延であってもよく、冷間圧延であっても良く、あるいはこの両者を実行しても良い。
続いて、このようにして圧延された板バネ材料40は、ロール状に巻き取られ、その後例えばバッチ式の水素雰囲気ベル型焼鈍炉46内で焼鈍される(図5(c))。この場合、板バネ材料40は、焼鈍炉46内で例えば最高温度250℃〜350℃で、20〜28時間昇温および除冷される。具体的には、板バネ材料40を焼鈍炉46内で8時間〜14時間かけて最高温度まで昇温し、次いで1時間〜3時間この温度を保持し、その後8時間〜14時間かけて除冷することが好ましい。板バネ材料40を上記条件の下で加熱することにより、とりわけ板バネ材料40を加熱する最高温度がその結晶構造を変化させるほど高くなく、また板バネ材料40を昇温する時間を長くしているので、結晶構造を変えることなく残留応力を十分に取り除くことができる。
なお、上述したように、板バネ材料40を焼鈍する工程は、水素雰囲気下中で実施されることが好ましい。このように、水素雰囲気下で焼鈍処理を行うことにより、水素と酸素が結合して水が生成される。すなわち、板バネ材料40を構成する銅合金が酸化されない。加えて、板バネ材料40表面に存在する酸化銅を還元する反応が起きるため、板バネ5、11の品質を向上させることができる。これは、通常の焼鈍処理に用いられる窒素ガス等の不活性ガスと異なるところである。
このようにして作製された板バネ材料40(中間材料)は、その0.2%歪時の応力(0.2%耐力)が1150MPa以上となるとともに、その0.025%歪時の応力(0.025%耐力)を1000MPa以上となっている。本実施の形態において、このような板バネ材料40も提供する。
なお、0.2%耐力とは、歪と応力の関係曲線において、歪が0%の点において曲線に接線を引き、その接線と平行に歪が0.2%の点に直線を引いたその直線と曲線が交った点の応力である。同様に、0.025%耐力とは、歪と応力の関係曲線において、歪が0%の点において曲線に接線を引き、その接線と平行に歪が0.025%の点に直線を引いたその直線と曲線が交った点の応力である。
板バネ材料40の0.2%歪時の応力(0.2%耐力)を1150MPa以上とすることにより、板バネ5、11に対して(例えば落下等の衝撃により)大きい応力が少数回加わった場合に板バネ5、11が変形する不具合を防止することができる。一方、板バネ材料40の0.025%歪時の応力(0.025%耐力)を1000MPa以上とすることにより、板バネ材料40に微小な伸びを発生させる応力を高めている。このことにより、板バネ5、11に微小な応力が多数回加わった場合に板バネ5、11が変形する不具合を防止することができる。
これにより、上部板バネ5および下部板バネ11をモジュールに組み込んだ後、落下等の衝撃が加わった場合でも上部板バネ5および下部板バネ11が微小変形することが防止される。したがって、レンズ26を所望の変移量だけ変位させるための電流値を一定にすることができる。この結果、長期にわたってピントあわせ機能が低下することのないカメラモジュールの駆動機構1を提供することができる。
なお、上述したように、板バネ材料40を圧延した後に焼鈍した場合、板バネ材料40のうちとりわけその最表面に生じる残留応力を取り除くことができるため、板バネ材料40の0.2%耐力および0.025%耐力を高めることができる。しかしながら、これに限られるものではない。板バネ材料40をまず焼鈍し、その後圧延した場合であっても、圧延後の板バネ材料40の0.2%耐力が1150MPa以上となり、かつ圧延後の板バネ材料40の0.025%耐力が1000MPa以上となる金属材料を用いても良い。
次に、板バネ材料40は、所定の平面形状に加工される。
すなわち図5(d)に示すように、板バネ材料40上にカゼインレジスト(レジスト)41を塗布し乾燥させる。
次にガラスパターンをレジスト41上に載せ、超高圧水銀灯で所定時間露光する。次にレジスト41を現像した後、ポストベークを施して、板バネ材料40上に所定パターンをもつレジスト41が形成される(図5(e)参照)。
その後、レジスト41が塗布された板バネ材料40に対して塩化第二鉄水溶液のようなエッチング液を用いてエッチングを施し、板バネ材料40が所定の平面形状をもつよう加工される(図5(f)参照)。このようにして、板バネ材料40に外枠部5a、11a、内枠部5b、11bおよびスプリング部5c、11cが形成される。
次に、例えば水酸化ナトリウム溶液等のレジスト剥離液を用いて、板バネ材料40からレジスト41を剥離し、次いで板バネ材料40を水洗及び乾燥させる(図5(g)参照)。
その後、板バネ材料40が断裁され、バネ形状に個片化され、このようにして板バネ材料40から上部板バネ5および下部板バネ11が得られる(図5(g)参照)。
また本実施の形態によれば、板バネ材料40の0.2%歪時の応力(耐力)を1150MPa以上に高め、かつ板バネ材料40の0.025%歪時の応力を1000MPa以上に高めている。このことにより、板バネ5、11に対して大きい応力が少数回(例えば1〜2回程度)加わった場合であっても、あるいは板バネ5、11に対して微小な応力が多数回(例えば100回以上)加わった場合であっても、板バネ5、11が変形する不具合を防止することができる。この結果、長期間にわたりカメラモジュールの駆動機構1のピントあわせ機能が低下しないようにすることができる。
なお、本実施の形態では、圧延された板バネ材料40を焼鈍し、その後エッチングにより板バネ材料40を所定の形状に加工している。しかしながら、これに限られるものではなく、圧延された板バネ材料40をエッチングにより板バネ材料40を所定の形状に加工し、その後板バネ材料40を焼鈍しても良い。この場合、板バネ材料40が既にエッチング加工済みのため、小型焼鈍炉を使用できるというメリットがある。
(カメラモジュールの駆動機構の作用)
次にカメラモジュールの駆動機構の作用について図2により述べる。
まず下部板バネ11を介してコイル8に電流を流す。このことにより電流とマグネット片7の磁界とで相互作用が起こり、ホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図2参照)。
また、コイル8に流す電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
この場合、上部板バネ5および下部板バネ11の外枠部5a、11aのうちスプリング部5c、11cとの連結部近傍に接着部30Aを設け、内枠部5b、11bのうちスプリング部5c、11cとの連結部近傍に接着部30Bを設けている。
このように上部板バネ5および下部板バネ11のスプリング部5c、11cの両端部を筐体2Aのベース13に固定されるヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に堅固に固定することにより、スプリング部5c、11cのバネ定数を安定化させることができる。
このことにより安定したバネ特性をもつカメラモジュールの駆動機構を得ることができる。
次に、本実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例1)
図3に示す構成からなる上部板バネ5および図4に示す構成からなる下部板バネ11(実施例1)を作製した。この場合、チタニウム銅(2.9%チタンおよび97.1%銅を含む)の板バネ材料40を圧延し、その後圧延された板バネ材料40を焼鈍した。この際、板バネ材料40を焼鈍炉46内で9時間かけ300℃まで昇温し、その後3時間保持した。保持後は12時間かけて除冷した。続いて板バネ材料40の0.025%耐力、0.05%耐力、0.1%耐力、0.15%耐力および0.2%耐力を測定した(図7)。この結果、0.025%耐力および0.2%耐力は、それぞれ1100MPaおよび1450MPaとなった。板バネ材料40の0.025%耐力、0.05%耐力、0.1%耐力、0.15%耐力および0.2%耐力は、それぞれ板バネ材料40を幅4mmの試験片に裁断し、引張試験機を用いて測定した。その後、この板バネ材料40をエッチング加工して上部板バネ5および下部板バネ11を得た。なお、上部板バネ5および下部板バネ11の厚みは30μmであった。
(実施例2)
図3に示す構成からなる上部板バネ5および図4に示す構成からなる下部板バネ11(実施例2)を作製した。この場合、ニッケル錫銅(15%ニッケル、8%錫および77%銅を含む)の板バネ材料40を焼鈍し、その後焼鈍された板バネ材料40を圧延した。続いて、板バネ材料40の0.025%耐力、0.05%耐力、0.1%耐力、0.15%耐力および0.2%耐力を測定した(図7)。この結果、0.025%耐力および0.2%耐力は、それぞれ1050MPaおよび1220MPaとなった。その後、この板バネ材料40をエッチング加工して上部板バネ5および下部板バネ11を得た。なお、上部板バネ5および下部板バネ11の厚みは30μmであった。
(比較例1)
板バネ材料を焼鈍した後、圧延したこと、以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ材料及び形状の板バネ材料を作製した。続いて、板バネ材料の0.025%耐力、0.05%耐力、0.1%耐力、0.15%耐力および0.2%耐力を測定した(図7)。この結果、0.025%耐力および0.2%耐力は、それぞれ950MPaおよび1280MPaとなった。その後、この板バネ材料をエッチング加工して上部板バネおよび下部板バネを得た。なお、上部板バネおよび下部板バネの厚みは30μmであった。
上記3種類の上部板バネおよび下部板バネ(実施例1、実施例2および比較例1)について、それぞれカメラモジュールに組み込み、落下試験を実施した。落下試験は、JIS規格「JISC60068−2−32」方法1の自然落下試験方法に基づく、厳しさ(高さ)750mmを適用して実施した。その後、各カメラモジュール中の上部板バネおよび下部板バネについて、カメラモジュールの全個数(100個)のうち変形が発生した個数を測定した。
また、上記3種類の上部板バネおよび下部板バネ(実施例1、実施例2および比較例1)について、それぞれカメラモジュールに組み込み、繰り返し落下試験を実施した。繰り返し落下試験の方法は、「JISC60068−2−32」方法2の繰り返し自然落下試験方法に基づき、500mmの高さから100回落下を適用し実施した。その後、各カメラモジュール中の上部板バネおよび下部板バネについて、カメラモジュールの全個数(100個)のうち変形が発生した個数を測定した。
これらの結果を表1に示す。
Figure 0005483223
この結果、実施例1、2の上部板バネ5および下部板バネ11については、変形が一切発生しなかった。これに対して比較例1の上部板バネおよび下部板バネについては、落下試験では変形が発生しなかったものの、繰り返し落下試験ではその一部に変形が発生した。
1 カメラモジュールの駆動機構
1A カメラモジュール
2 カバー
2A 筐体
4 調整板
5 上部板バネ
5a 外枠部
5b 内枠部
5c スプリング部
6 ヨーク
7 マグネット片
8 コイル
9 ホルダ
11 下部板バネ
11a 外枠部
11b 内枠部
11c スプリング部
11d 接続端子
11e 接続端子
12 フレキシブルプリント基板
13 ベース
17 位置決め孔
20 基体
21 中間支持体
22 赤外線カットガラス
24 ガラス板
25 撮像素子
26 レンズ
26A レンズユニット
30A、30B 接着部
40 板バネ材料
46 焼鈍炉
50 電子機器端末

Claims (8)

  1. カメラモジュールの駆動機構に用いられ、銅合金製の板バネ材料を用いて作製された板バネにおいて、
    外枠部と、
    外枠部の内側に配置された内枠部と、
    内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを備え、
    板バネ材料は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上であることを特徴とする板バネ。
  2. 板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とする請求項1記載の板バネ。
  3. 筐体と、
    光学系を構成するレンズユニットと、
    筐体内に配置され、レンズユニットを収納してレンズユニットの光軸方向に移動可能なホルダと、
    ホルダに設けられたコイルと、
    筐体に設けられコイルに磁界を提供するヨーク及びマグネット片と、
    筐体とホルダとの間に介在され、筐体側の外枠部と、ホルダ側の内枠部と、内枠部と外枠部との間のスプリング部とを有する板バネとを備え、
    板バネは、銅合金製の板バネ材料を用いて作製されたものであり、
    板バネは、
    外枠部と、
    外枠部の内側に配置された内枠部と、
    内枠部と外枠部との間に設けられ、外枠部と内枠部とを板バネの法線方向へ伸縮させるスプリング部とを有し、
    板バネ材料は、0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上であることを特徴とするカメラモジュール。
  4. 板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とする請求項3記載のカメラモジュール。
  5. 請求項3又は4記載のカメラモジュールを備えたことを特徴とする電子機器端末。
  6. カメラモジュールの駆動機構に用いられる板バネの製造方法において、
    0.2%歪時の応力が1150MPa以上であるとともに、0.025%歪時の応力が1000MPa以上である、銅合金製の板バネ材料を準備する工程と、
    板バネ材料を所定の平面形状に加工し、板バネを形成する工程とを備えたことを特徴とする板バネの製造方法。
  7. 銅合金製の板バネ材料を準備する工程は、圧延された板バネ材料を焼鈍する工程を含むことを特徴とする請求項6記載の板バネの製造方法。
  8. 板バネ材料は、ベリリウム銅、ニッケル錫銅またはチタニウム銅を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の板バネの製造方法。
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