JP5483057B2 - 超高強度鉄筋コンクリートの柱構造 - Google Patents
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Description
そこで、軸方向の圧縮力によって破壊、剥落が生じ易い柱の下端部のかぶりコンクリートに超高強度高靭性コンクリートを用い、柱の耐久性の向上を図るようにした鉄筋コンクリート柱構造について、例えば特許文献1に開示されている。
また、このような超高強度高靭性コンクリートでは、コンクリートの剥落による急激な耐力低下を防止する効果が期待できるものではなく、その点で改良の余地があった。
そして、鋼管内に超高強度コンクリートを充填させることで、コンクリート充填鋼管構造としてのコンファインド効果が発揮されて、充填されている超高強度コンクリートおよび主筋が鋼管によって拘束され、曲げモーメントに対応することができるので、柱頭、柱脚の耐力の向上を図ることができる。
また、耐火被覆材とかぶりコンクリートとの間の境界面が柱の内側から外側に向けて傾斜しているので、例えば柱頭に設ける場合には、柱施工時におけるコンクリート打設の際に、耐火被覆材の下面にエア溜まりを生じさせない効果を奏する。
本発明では、曲げモーメントの大きな柱頭、柱脚の位置に鋼管を配置させることで、鋼管の長さ寸法の増大を抑えてコストを低減させることができる。
本発明では、柱を構成する超高強度コンクリートが鋼管の端部に直接接触せずに、緩衝部材によって緩衝された状態となっているので、超高強度のかぶりコンクリートの破損を防ぐことができる。
本発明では、主筋がフープ筋によって周囲が拘束され、補強された構造となるので、鋼管が配置される柱の部分において、柱の軸力に対する耐力を向上させることができる。
RC柱1は、主筋3、3、…を備え、本実施の形態では例えば最大圧縮強度が180N/mm2以上の超高強度コンクリート4で構成され、梁2との接続部であって曲げモーメントが大きく作用する柱頭1a、及び柱脚1bに耐火被覆材5を側面に所定の被覆厚寸法をもって施した断面視四角形の筒状の角型鋼管6(鋼管)を配置した構造となっている。
ここで、RC柱1は、上下に接合される梁2から軸方向に圧縮力が作用した状態となっている。
本柱構造では、高層構造物の低層部における柱頭1a、柱脚1bの曲げモーメントの大きい部分に耐火被覆材5を被覆した角型鋼管6を設け、その角型鋼管6とRC柱1を構成する超高強度鉄筋コンクリートとを一体に設けるとともに、耐火被覆材5の表面がRC柱1の側面と同一面となることから、柱軸方向に連続するかぶりコンクリート4aが耐火被覆材5によって縁が切れた状態となる。つまり、かぶりコンクリート4aへの軸力の伝達が遮断された構造となり、高層構造物の低層部におけるかぶりコンクリート4aの破壊、剥落を抑えることができるうえ、耐火被覆により耐火性が向上された構造を実現することができる。
このように、曲げモーメントの大きな柱頭1a、柱脚1bの位置に角型鋼管6を配置させることで、角型鋼管6の長さ寸法の増大を抑えてコストを低減させることができる。
さらに、RC柱1を構成する超高強度コンクリート4が角型鋼管6の端部に直接接触せずに、緩衝部材7によって緩衝された状態となっているので、超高強度のかぶりコンクリートの破損を防ぐことができる。
また、曲げモーメントの大きな柱頭1a、柱脚1bの部分に、超高強度コンクリート4を充填させた状態の角型鋼管6を設けることで、高層階の柱構造における高軸力下での耐力の向上が図れ、かぶりコンクリート4aが剥落した場合であっても、超高強度鉄筋コンクリートからなるRC柱1に特有とされる急激な耐力低下といった現象を抑制することができる。
図5に示すように、本変形例による柱構造は、角型鋼管6の内側にフープ筋8を上下方向に所定間隔を空けて配置させた構造である。そして、上述した実施の形態と同様に、フープ筋8を備えた角型鋼管6の側面には耐火被覆材5が施され、角型鋼管6の内部には超高強度コンクリート4が充填された構造となっている。つまり、フープ筋8によって充填コンクリートが更に拘束され、補強された構造となるので、角型鋼管6が配置される柱頭1a(図1参照)、柱脚1bにおいて、柱主筋の座屈が防止されて、RC柱1の軸力に対する耐力がより一層補強された構造とすることができる。
例えば、本実施の形態ではRC柱1の柱頭1a、柱脚1bの曲げモーメントの大きい部分のみに角型鋼管6を配置させた構成としているが、このような配置形態に制限されることはなく、角型鋼管6の位置、長さ寸法は適宜設定することができ、梁2、2どうしの間においてRC柱1の軸方向(上下方向)全体にわたって鋼管を設置するようにしてもよい。そして、例えば、建物の1階の柱脚等で反曲点が高い部位においては、他の階の柱脚1bに比べて梁2からの高さ寸法を大きくしてもかまわない。
また、本実施の形態では断面視四角形状の柱に対応して角型鋼管6を採用しているが、例えば柱形状が断面視円形の場合には円形鋼管を使用してもよく、或いは断面視で多角形状の鋼管であってもよい。
1a 柱頭
1b 柱脚
2 梁
3 主筋
4 超高強度コンクリート
4a かぶりコンクリート
5 耐火被覆材
6 角型鋼管(鋼管)
6a 上端部
6b 下端部
7 緩衝部材
8 フープ筋
Claims (4)
- 超高強度鉄筋コンクリートからなる柱の所定位置に、主筋を囲う状態で耐火被覆材を側面に施した鋼管が設けられ、
前記耐火被覆材の表面が前記柱の側面と同一面となり、
前記耐火被覆材とかぶりコンクリートとの間の境界面が柱の内側から外側に向けて傾斜していることを特徴とする超高強度鉄筋コンクリートの柱構造。 - 前記鋼管は、柱頭、柱脚の曲げモーメントの大きい部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の超高強度鉄筋コンクリートの柱構造。
- 前記鋼管の端部には、緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の超高強度鉄筋コンクリートの柱構造。
- 前記主筋は、フープ筋によって周囲が拘束されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の超高強度鉄筋コンクリートの柱構造。
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JP2009158111A JP5483057B2 (ja) | 2009-07-02 | 2009-07-02 | 超高強度鉄筋コンクリートの柱構造 |
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