JP5480752B2 - 切削機械および切削方法 - Google Patents
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Description
また、切削手段はガイドフレームに沿って移動可能であるので、正確な位置で切削を行うことができる。
また、切削手段は、ガイドフレームを介して正確な位置での切削を行うため、高精度に施工を行うことができる。
本実施形態では、アウトリガー20を柱11または連結桁12の端部に配設したが、アウトリガー20の設置箇所は限定されるものではない。
本実施形態では、機体10の上方、下方および側方に伸張するようにアウトリガー20を配置したが、アウトリガー20の配置は、機体10を移動不能に固定することが可能であれば限定されるものではない。
レール部31aは、取付部31bの前面に固定されている。レール部31aは、取付部31bよりも幅の広い板状の部材により形成されており、切削手段40の走行レールとして機能する。なお、レール部31aを構成する材料や断面形状等は限定されるものではない。
また、本実施形態では、第二ガイド部材32として、図1に示すように、断面視円形の鋼製部材を採用するが、第二ガイド部材32を構成する材料は限定されるものではない。
ドラム41は、図4(a)に示すように、カッター減速機47を内挿した状態で、カッター減速機47に固定されている。ドラム41は、カッター減速機47を介してカッター電動機64により付与された回転力により、ドラム41の軸心を中心に回転する。
把持部44は、図1に示すように、一対の凹状部材を上下2段備えており、レール部31aに遊びがない状態で係止されている。なお、レール部31aへの切削手段40の取付構造は限定されるものではない。
カッター姿勢調整機構45は、カッター姿勢調整機構45に隣接して配設されたカッター旋回モータ45aの動力により、基部43を回転させる。
本実施形態では、既設のコンクリート構造物に孔を形成する場合に、本発明の切削方法を採用する場合について説明する。
なお、外縁部Teの厚みは、コンクリート構造物を構築する際に使用したコンクリートの性状(使用材料)に応じて設定する。本実施形態では、コンクリートの粗骨材の最大粒径が15cmであったため、外縁部Teの厚みを15cmに設定する。なお、外縁部Teの厚みの設定方法はこれに限定されるものではない。
本実施形態の切削方法は、固定工程と、切削工程とを備えている。
このとき、機体10の位置決めは、レーザー視準等により絶対座標管理にて行う。なお、機体10の位置決め(測量)方法は限定されるものではない。
さらに、図6(b)に示すように、基部43を90°回転させることで、ドラム41を計画断面の隅角部の形状に応じて旋回移動させつつ、外縁部Teの隅角部の切削を行う。
周方向での外縁部Teの切削が完了したら、切削機械1を前方に移動させ、固定工程と切削工程とを繰り返し実施する。
また、切削手段40は、ガイドフレーム30により遊びなく保持されているため、切削手段40自体が切削時にぶれることもない。
そのため、外縁部Teの切削を高精度に実施することが可能となるため、既設構造物を削孔する場合であっても、計画通りの断面形状に形成することができる。
また、外縁部Teの厚みは、既設構造物のコンクリートの粗骨材の形状に応じて設定されているため、粗骨材が抜け落ちること等により壁面の凹凸が形成されることを防止できる。
また、ガイドフレーム30の変更や鋼材の追加により、断面変更に対応することが可能である。
切削機械1の構成が比較的簡易なため、製造コストが安価である。
一種類の切削手段40により、直線部とアール部の切削が可能なため、カッターヘッドの交換に要する手間や費用を削減することができる。
切削機械1は、操作性に優れているため、特殊な技能を要することなく、簡易に管理することができる。
また、新設構造物(トンネル等)の壁面の仕上げ掘削に、本発明の切削機械を採用してもよい。
また、切削機械1は、コンクリートの切削に限定されるものではなく、例えば、地山の切削に採用してもよい。
10 機体
20 アウトリガー
21 グリッパー
30 ガイドフレーム
31 第一ガイド部材
32 第二ガイド部材
34 移動機構
40 切削手段
41 ドラム
42 カッタービット
45 カッター姿勢調整機構
45b 傾倒機構
Ts 先進導坑(既設構造物)
Te 外縁部
Claims (8)
- 機体と、
前記機体に設けられた複数のグリッパーと、
前記機体に設けられたガイドフレームと、
前記ガイドフレームに設けられた切削手段と、を備える切削機械であって、
前記複数のグリッパーは、前記機体の全方向への移動が不能となるように先進導坑又は既設構造物に押し付けられ、
前記切削手段は、外周面に複数のカッタービットが配設されたドラムと、ドラムを回転可能に保持する基部と、前記基部を回転可能かつ傾倒可能に保持するカッター姿勢調整機構と、を有し、前記ガイドフレームに沿って移動可能に設けられていることを特徴とする、切削機械。 - 前記ガイドフレームが、前記切削手段を移動可能に保持する第一ガイド部材と、
前記第一ガイド部材を前記切削手段の移動方向と直交する方向で移動可能に保持する第二ガイド部材と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の切削機械。 - 前記ガイドフレームが、前記切削手段により切削を行う断面形状に沿って形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の切削機械。
- 前記ドラムが、円筒状であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の切削機械。
- 前記ガイドフレームを前後方向に移動させる移動機構を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の切削機械。
- 計画断面の外縁部を残置した状態で形成された先進導坑内において、切削機械の機体を、全方向への移動が不能となるように固定する工程と、
前記切削機械に設けられた切削手段により前記先進導坑の壁面を切削する工程と、を備える切削方法であって、
前記切削手段は、外周面に複数のカッタービットが配設されたドラムと、ドラムを回転可能に保持する基部と、前記基部を回転可能かつ傾倒可能に保持するカッター姿勢調整機構と、を有しており、前記機体に設けられたガイドフレームを介して前記外縁部に沿って移動することを特徴とする、切削方法。 - 既設構造物の内部において、切削機械の機体を、全方向への移動が不能となるように固定する工程と、
前記切削機械に設けられた切削手段により前記既設構造物の内壁面を切削する工程と、を備える切削方法であって、
前記切削手段は、外周面に複数のカッタービットが配設されたドラムと、ドラムを回転可能に保持する基部と、前記基部を回転可能かつ傾倒可能に保持するカッター姿勢調整機構と、を有しており、前記機体に設けられたガイドフレームを介して前記壁面に沿って移動することを特徴とする、切削方法。 - 前記既設構造物がコンクリート構造物である場合には、当該コンクリート構造物の使用材料に応じて、切削する厚みを決定することを特徴とする、請求項7に記載の切削方法。
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