JP5479134B2 - デジタル放送受信機及び録画番組の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放送波およびネットワークを介して情報の伝送を行なうデジタル放送受信機及び録画番組の制御方法に関する。
近年、地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送が本格的に運用され、多くの番組が高画質、高音質で視聴できる環境が整ってきた。デジタル放送は、電子番組表(EPG(Electronic Program Guide))の仕組みが備えられており、受信機のリモコンのボタンを押すだけで、当日あるいは1週間先までの番組表が表示され、放送時間や出演者など、番組内容の表示や知りたい情報の検索、番組の視聴予約や録画予約を簡単に行うことができる。
デジタル放送の録画には大量の記憶容量が必要とされ、シリーズ予約機能などによる自動録画機能などによって録画番組数が非常に多くなるため、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記録装置の記録残量が枯渇する事態が起こりえる。
そのため録画機能を有するテレビあるいはSTB(Set Top Box)には、録画番組の自動削除機能を備えたものがある。また、残しておきたい録画番組が自動削除機能によって削除されることのないように、任意の番組タイトルに対して削除禁止指定機能を合わせて備えたものもある。また、録画番組が非常に多くなった場合に、ユーザが残したいと思うもの全てに削除禁止操作を行うのは煩雑であるため、録画予約操作時に削除禁止設定を自動で付加させる機能を持つものもある。
消去不可期間を録画後の日数、時間数、若しくは日時指定、又は毎日或いは毎週定時に放送される連続番組では以後の同番組の録画回数で設定可能な予約録画設定手段と、消去不可期間が過ぎた場合には当該録画済み番組の消去可否設定を消去可に設定変更する消去不可期間管理手段と、記録媒体の空き領域を管理する空き領域管理手段と、記録媒体の空き領域と予約録画に必要な領域とから消去可の録画済み番組の中から消去対象番組を選択する消去対象番組選択手段と、空き領域が不足している場合には前記消去対象番組を消去し空き領域を確保する記録制御手段とを備えた番組録画再生装置が考案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2007−235904号公報
デジタル放送の多チャンネル化やシリーズ予約機能などによる自動録画機能などによって、前述したように録画番組は非常に多くなるため、ユーザが残したいと思う録画番組の全てに削除禁止操作を行うのは煩雑である。録画予約操作時に削除禁止設定を自動で付加させることも考えられるが、キーワード等による自動録画などでは、どのような番組が録画されるかは明確でないため、無用に削除禁止操作が行われてしまうことが考えら、そのような場合には、記録装置の記録残量が早く払底することも考えられる。
シリーズ番組については、ある程度録画番組数が溜まってから削除禁止としたくなるような場合も想定される。利用者にとって興味のある録画番組の削除禁止の設定を柔軟かつ簡単に設定できることが望まれている。
本発明は上記したような事情に鑑み成されたものであって、利用者が簡単に、利用者の関心が高い録画番組の削除の禁止を設定することができるデジタル放送受信機および録画番組の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のデジタル放送受信機は、録画番組の削除の禁止を設定する削除禁止設定部と、前記録画番組の番組情報から前記録画番組の番組分類を判定する番組分類判定部と、前記番組分類に基づいて前記番組情報から特性情報を抽出する抽出部とを備え、前記削除禁止設定部は、前記特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定することを特徴とする。
また、本発明の録画番組の録画番組の制御方法は、録画番組の削除の禁止を設定し、前記録画番組の番組情報から前記録画番組の番組分類を判定し、前記番組分類に基づいて前記番組情報から特性情報を抽出し、前記特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定することを特徴とする。
本発明によれば、利用者が簡単に、利用者の関心が高い録画番組の削除の禁止を設定することができる。
デジタル放送受信機の実施例の構成を示すブロック図。 録画番組制御部の構成を示したブロック図。 リモコンの実施例を示した概観図。 画面にEPG画面が表示された状態を示した図。 録画リスト画面の例を示した図。 自動削除禁止設定処理の動作手順を示したフローチャート。 録画番組の削除禁止を指定する際の画面の表示例を示した図。 自動削除禁止設定処理における録画番組の処理種別を定義の例を示した図。 自動削除判定処理の動作手順を示したフローチャート。 削除予定確認ウィンドウの例を示した図。 削除予定通知ウィンドウの例を示した図。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によるデジタル放送受信機1の実施例の構成を示すブロック図である。アンテナ2は、放送局31から送信された放送電波を受信するための地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送用のアンテナである。チューナ3は、地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送の放送信号の中から所望のチャンネルの放送信号を選局し、受信した放送電波の映像信号、音声信号を復調しMPEG2のトランスポートストリームに変換する。チューナ3は、複数のチューナユニットから構成されており、同時に複数の放送を受信することができる
デマルチプレクサ4は、多重化された信号を分離するもので、チューナ3から送られたトランスポートストリームの中から、映像信号、音声信号、番組情報等のデータ放送の各パケットを検出し、分離する。デマルチプレクサ4は分離した信号をデコード処理部5へ伝送する。
デコード処理部5は、番組情報デコード部6、映像音声デコード部7の各機能を有する。番組情報デコード部6は、デマルチプレクサ4から送信されたデータをセクション化して、番組情報のデータをデコードする。映像音声デコード部7は、映像PES(Packetized Elementary Stream)化に対しては映像ES(Elementary Stream)化、音声PES化に対しては音声ES化を行って映像データ及び音声データをデコードする。
重畳処理部8は、映像音声デコード部7からの映像データと、バスを介して転送されるデータ放送やGUI(Graphical User Interface)によるウィンドウ描画をプレーン管理して、映像データとの重ね合わせを行い、映像表示部9に送る。
映像処理部9は、表示装置10で表示可能なフォーマット(画素数、フレーム周波数、走査方式)に変換したり、表示色を任意に調整したりして、表示装置10に出力して映像を画面10aに表示させる。音声処理部11は、映像音声デコード部7から入力されたデジタルの音声データを、スピーカ12で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ12に出力して音声を再生させる。
デジタル放送受信機1は、上記した受信動作を含むその全ての動作を制御部14によって統括的に制御されている。制御部14はMPU(Micro Processing Unit)15が搭載されており、バス13を介して接続された各構成要素を制御する。
RAM(Random Access Memory)17は、制御部14のデータ処理に必要な各種データを格納するリード/ライトメモリであり、映像データ等を格納するバッファメモリとして動作する。ROM(Read Only Memory)18は読出し専用メモリであり、制御部14が実行する制御のプログラムなどを格納している。
フラッシュメモリ19は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ19は、録画番組情報、録画予約情報、録画番組の削除禁止情報等を記憶する機能を有する。
操作受信部20は、操作機器21から送信される操作信号を受信し、制御部14に転送する。操作機器21は、例えば、赤外線あるいはBluetooth等による無線通信を利用したリモコン(リモートコントローラ、remote controller)、有線式あるいは無線式キーボード等であり、操作信号を送出する。操作受信部20は、そのリモコン、キーボード等から操作信号を受信する。
デジタル放送受信機1は、送受信部22を介してインターネット等のネットワーク32に接続されている。これにより、デジタル放送受信機1は、ネットワーク32上にあるサーバ33等の機器と送受信部22を介して情報伝送を行なうことができる。
記録装置23は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等を含む記録装置である。記録装置23は、データバス13に接続しているが、記録装置23には情報を記録再生するためのインターフェースが搭載されており、該インターフェースを介してHDDあるいはSSDに放送番組等を録画し、また再生する。記録装置23はデジタル放送受信機1の外部にあっても構わない。その場合にはデジタル放送受信機1は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、あるいはeSATA(external Serial ATA(AT Attachment))等のインターフェースを介して記録装置23に放送番組等を録画し、また再生する。
制御部14は、録画番組制御部24、GUI制御部25の機能を有する。GUI制御部25は、表示装置10の画面10aに表示されるGUI(Graphical User Interface)を生成する。生成されたグラフィックス信号は、バス13を介して重畳処理部8へ送信される。
図2は、制御部14が有する録画番組制御部24の構成を示したブロック図である。録画番組制御部24の機能は、制御部14のMPU15が実行するアプリケーションであり、通常はROM18に格納されており、使用時にはMPU15によって実行され、番組の録画や録画された番組の処理に関する制御を司る。録画番組制御部24は、機能構成として、録画管理部26、録画予約部27、削除禁止設定部28、番組分類判定部29、特性情報抽出部30を有している。
録画管理部26は、予約された番組の録画処理、また視聴中の番組の録画処理、録画番組リストや録画番組削除リストの生成、録画番組の再生や削除、編集等の処理を実行する。
録画予約部27は、利用者の要求に基づいて設定された予約情報を管理する。利用者は画面10a上のEPGデータによる番組表を見ながら、リモコンを使って番組を選択して録画または録画予約することができる。また、キーワード予約やシリーズ予約などによる自動録画予約をすることができるが、録画予約部27はそれらの予約情報を管理する。
削除禁止設定部28は、利用者の要求に基づいて録画番組の削除の禁止を設定し、それらの削除禁止情報を管理する。さらに、削除禁止設定部28は、抽出部30によって抽出された特性情報と同じ特性情報を有する別の録画番組の削除の禁止(準削除禁止を含む)を設定する。
番組分類判定部29は、録画番組の番組情報から録画番組の番組分類を判定する。例えば、地上デジタル放送の規格では、番組は、「ニュース/報道」、「スポーツ」、「情報/ワイドショー」、「ドラマ」、「音楽」、「バラエティ」、「映画」、「アニメ/特撮」、「ドキュメンタリ/教養」、「劇場/公演」、「趣味/教育」、「福祉」、「その他」に分類されている。これが番組情報から確認可能となっており、番組分類を判定することが可能となっている。
特性情報抽出部30は、番組分類に基づいて番組情報から特性情報を抽出する。特性情報とは、番組情報に含まれている放送日時情報、放送局情報、タイトル情報、出演者情報、キーワード情報等の情報である。
図3は、リモコン40の実施例を示した概観図である。リモコン40は赤外線あるいはBluetooth等による無線通信を利用して、デジタル放送受信機1の操作受信部20へ操作信号を送る。電源ボタン41は、デジタル放送受信機1の電源をオンまたはオフする。詳細にはデジタル放送受信機1を待機状態から動作状態、または動作状態から待機状態にするボタンである。
選局ボタン42は、チャンネル番号を直接選択する1から12までの番号が振られたボタンである。チャネル送りボタン43は、チャネル番号を順送りまたは逆送りで選局するボタンであり、選局ボタン42と同様にチャネルを選局するときに用いられる。音量調整ボタン44は、番組を視聴するときの音量を調整するボタンである。
カーソルボタン45は表示装置11の画面に表示されたGUI画面の各種の情報ウィンドウ内のカーソルの移動や各種項目の選択ボタンの移動を行うためのボタンである。左方向カーソルボタン45aはカーソルを左方向に移動させるときに用いるボタンである。右方向カーソルボタン45b、上方向カーソルボタン45c、下方向カーソルボタン45dはそれぞれカーソルを右方向、上方向、下方向に移動させるときに用いる。決定ボタン46は、カーソルボタンで移動した先の位置または画面上のボタンを実行するときに用いられる。
番組表ボタン47は、番組表(EPG画面)を画面10aに表示するときに操作する専用の操作ボタンである。リンクボタン48は、デジタル放送受信機1に接続された外部記録装置等と連動動作を行う際に起動するためのボタンである。録画ボタン49は、視聴中の番組を録画するときに使用するボタンである。録画リストボタン50は、録画リストを画面に表示するときに操作するボタンである。終了ボタン51は、一連の操作を終了するときに操作するボタンである。記録機器操作ボタン52は、録画番組を視聴する際に、再生、停止、一時停止、早送り再生、早戻し再生、次番組スキップ、先頭戻りするためのボタンである。
図4は、画面10aにEPG画面60が表示された状態を示した図である。利用者が、例えば、リモコン40の番組表ボタン47を押下すると、制御部14は、画面10aにEPG画面60を表示する。利用者は、画面10aの番組表を見ながらリモコン40を使って番組選択や詳細情報の表示、録画予約をすることができる。
EPGデータによる番組表の表示様態は放送受信機メーカや放送受信機の機種によって異なっているが、デジタル放送受信機1においては、上述した新聞などにおけるテレビ番組欄のように横方向にチャンネル軸、縦方向に時間軸として表示し現在時刻以降に放送される番組が並ぶように表示されている。番組を選択するとその番組の番組タイトル、放送日時以外に、番組のジャンル、出演者や番組内容等の詳細情報が表示される。
EPGデータは映像・音声などと同様にパケット化され、多重されて送信されている。番組情報のデータは、SI(Service Information、番組配列情報)のEIT(Event Information Table)に含まれており、デコード処理部5からの出力された情報を制御部14が解析して番組表を生成する。生成された番組表は、GUI制御部25、重畳処理部8、映像処理部9を介して表示装置10に送信される。
図4においては、18時30分からのテレ朝051チャンネルの番組61(ハッチング部分)が選択された状態を示している。番組32が選択された状態で、例えば、リモコン40の決定ボタン46を押下すると、簡単な番組情報の表示と視聴予約または録画予約を利用者に促すウィンドウが開く。利用者はリモコン40のカーソルボタン45を操作してウィンドウ内の選択肢を選択することができる。
図5は、録画リスト画面62の例を示した図である。録画リスト画面62は、例えば、リモコン40の録画リストボタン50を押下すると、画面10aに表示させることができる。リンクボタン40を押下して辿ることも可能である。録画リスト画面62は、記録機器23に録画された録画番組の録画リスト63、スクロール表示部64、サムネイル画面65、番組情報表示画面66を有している。
録画リスト63は、番組タイトルがリスト状に表示されている。リモコン40の上下方向カーソルボタン45c、45dを操作して表示領域に表示されていない番組を表示することができる。録画日時順、またはタイトル順等に並べ替えることが可能である。サムネイル65には、カーソルボタン45c、45dで選択された録画番組の画像が表示される。図5においては、「バラエティA」番組67がハイライトされ、その画像が表示されている。番組情報表示画面66には、番組タイトル、番組内容、出演者のデータが表示されている。利用者は選択した録画番組について、再生、削除、編集等の操作を行うことができる。
図6は、自動削除禁止設定処理の動作手順を示したフローチャートである。自動削除禁止設定処理は、利用者が選択した録画リスト63の中の録画番組を削除禁止に指定したことを端緒として、削除禁止設定部28によって録画番組の削除の禁止が設定され、番組分類判定部29によって削除禁止された録画番組の番組情報から該録画番組の番組分類が判定され、抽出部30によって該番組分類に基づいて削除禁止された録画番組の番組情報から特性情報が抽出され、削除禁止設定部28が該特性情報と同じ特性情報を有する削除禁止された録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定する処理である。
S10において、利用者が録画番組(例えば、図5における「バラエティA」番組67)の削除禁止を指定すると、録画管理部26は、削除禁止設定部28に「バラエティA」番組67が削除禁止を指定されたことを通知する。
図7は、利用者が録画番組の削除禁止を指定する際の画面の表示例を示した図である。例えば、「バラエティA」番組67を選択すると、録画管理部26は、削除禁止確認ウィンドウ68をGUI制御部25を介して画面10aに表示する。利用者が、「はい」を選択すると、録画管理部26は、削除禁止設定部28に「バラエティA」番組67が削除禁止を指定されたことを通知する。
図6に戻って、S11において、削除禁止設定部28は、利用者が指定した録画番組(例えば、図5における「バラエティA」番組67)について削除禁止を設定する。
S12において、番組分類判定部29は、削除禁止を設定された番組の番組分類を判定する。最初に第1分類に設定された番組分類であるかどうかを判定する。第1分類の番組分類はドラマに設定されている。番組分類判定部29は、番組分類が、ドラマであるかどうかを判定する。ドラマであれば、S15へ移る。ドラマでないならば、S13へ移る。
S15において、抽出部30は、番組分類に基づいて番組情報から特性情報を抽出する。抽出部30は、番組情報から番組タイトルを抽出する。S16において、抽出部30は、録画番組を検索して同じ番組タイトルの録画番組を抽出する。
S17において、削除禁止設定部28は、S16で検索・抽出された録画番組に対して削除禁止を設定し、終了する。S16で同じ番組タイトルの録画番組が抽出されなかった場合には、S17において、削除禁止を設定せず、終了する。
S13において、番組分類判定部29は、第2分類に設定された番組分類であるかどうかを判定する。ここでは番組分類が、バラエティであるかどうかを判定する。バラエティであれば、S18へ移る。バラエティでないならば、S14へ移る。
S18において、抽出部30は、番組情報から出演者名を抽出する。S19において、抽出部30は、録画番組を検索して同じ出演者名が出演する番組タイトルの録画番組を抽出する。
S20において、削除禁止設定部28は、S19で検索・抽出された録画番組に対して準削除禁止を設定し、終了する。S19で同じ出演者名が出演する録画番組が抽出されなかった場合には、S20において、準削除禁止を設定せず、終了する。準削除禁止とは、録画番組が削除禁止に準ずるレベルの重要タイトルとして扱われることを意味する。従って削除禁止とする番組ほど重要ではないが、それに準ずるレベルの重要さであるということである。
S14において、番組分類判定部29は、第3分類に設定された番組分類であるかどうかを判定する。ここでは番組分類が、ドキュメンタリであるかどうかを判定する。ドキュメンタリであれば、S21へ移る。ドキュメンタリでないならば、終了する。
S21において、抽出部30は、番組情報からキーワードを抽出する。S22において、抽出部30は、録画番組を検索して同じキーワードが出現する番組情報を有する録画番組を抽出する。
S20において、削除禁止設定部28は、S22で検索・抽出された録画番組に対して準削除禁止を設定し、終了する。S22で同じキーワードが出現する番組情報を有する録画番組が抽出されなかった場合には、S20において、準削除禁止を設定せず、終了する。
図8は、自動削除禁止設定処理における録画番組の処理種別の定義の例を示した図である。録画番組の番組情報から番組分類が判定され、13種類の分類項目に応じて判定種別が設定され、禁止種別が設定されている。
判定種別は利用者が削除禁止を設定した録画番組に対して、他の関連番組を検索する手段を示している。禁止種別は、判定種別が示す検索項目によって検索された他の録画番組に対して、有効とする削除禁止種別を示すものである。第1段階としての禁止である「禁止」は、ユーザが直接削除禁止指定操作を行ったのと同様に無条件で削除禁止番組として扱われる。第2段階の禁止である「準禁止」は、削除禁止に準ずるレベルの重要タイトルとして扱われる。処理種別は、これら設定の組み合わせによって多数定義可能である。判定種別の検索項目は直接削除禁止指定操作を行った録画番組が持つ番組情報から特定可能なものであれば何でも良い。
処理種別表69の左側の列は、対象分類番号であり、自動削除禁止設定処理において対象となる番組分類と判定の優先度が示されている。図8においては、第1分類から第3分類まで示されている。この場合には、第1分類としてドラマ、第2分類としてバラエティ、第3分類としてドキュメンタリ/教養が設定されている。他の番組分類については、自動削除禁止設定処理の対象としていないことを表している。
対象分類番号は、最大で第13分類まで設定可能であり、利用者が設定できる。また、第1分類だけを設定し、第2分類以降を設定しないようにすることもできる。番組分類に対応した判定種別、禁止種別についても利用者が設定可能である。判定種別については、例えば、番組タイトル、シリーズ番組か否か、放送日時、チャンネル、出演者、キーワード等について設定できる。禁止種別については、禁止と準禁止が設定可能である。
図6において説明した自動削除禁止設定処理の動作手順は、図8に示した例に基づいている。第1分類としてドラマ、第2分類としてバラエティ、第3分類としてドキュメンタリ/教養が設定されている。図6、図8に示した例とは別に、利用者が、スポーツの番組分類が最も重要な番組としたい場合には、スポーツの番組分類を第1分類とし、判定種別にキーワードとして、例えば、競技種目を設定し、禁止種別を禁止とすればよい。また、アニメ/特撮が準重要な番組分類である場合には、第2分類とし、禁止種別を準禁止とすればよい。利用者の関心が高い番組分類について、自動的に削除禁止を設定することが可能となる。
図9は自動削除判定処理の動作手順を示したフローチャートである。自動削除判定処理は、利用者によって録画予約操作がなされた場合に、記録装置の残容量を確認して、予約番組の録画に対して残容量が十分かどうかを判定し、不十分である場合には、録画済み番組の中から削除可能な番組を抽出する処理である。利用者によって録画予約操作がなされた際に自動削除判定処理が開始される。
S30において、録画管理部26が、削除リストおよび削除予定通知リストを除く記録装置の残容量を求める。削除リストは、残容量が不十分となった場合に削除される録画番組のリストであり、フラッシュメモリ19内に格納されている。削除予定通知リストは、準削除禁止が設定された録画番組の中で録画時点から所定時間以上経過した番組で最も古い番組を削除通知するためのリストである。削除予定通知リストもフラッシュメモリ19内に格納されている。
S31において、録画管理部26が、残容量が不十分であるか否かを判定する。不十分であれば、S32へ移る。不十分ではない場合には終了する。
S32において、録画管理部26が、所定時間以上経過した削除禁止されていない、または、準削除禁止されていない番組があるかを判定する。該当する録画番組があれば、S33へ移り、該当する録画番組がないならば、S34へ移る。S33において、録画管理部26が、該当する録画番組の中で最も古い番組を抽出し、削除リストに登録する。その後残量確認のためS30に移る。
S34において、録画管理部26が、所定時間以上経過した準削除禁止された番組があるかを判定する。該当する録画番組があれば、S35へ移り、該当する録画番組がないならば、S36へ移る。S35において、録画管理部26が、該当する準削除禁止録画番組の中で最も古い番組を抽出し、削除予定通知リストに登録する。その後残量確認のためS30に移る。
S36において、録画管理部26が、削除可能な番組がないと判断し、録画機器の残量不足の通知を利用者に対して行い、終了する。
図10は、削除予定確認ウィンドウ70の例を示した図である。利用者がEPG画面60において選択した番組の予約操作を行った際に、削除予定通知リストに番組が登録されている場合に画面10aに提示する画面の例である。録画管理部26は、削除予定確認ウィンドウ70を、GUI制御部25を介して画面10aに表示する。削除予定確認ウィンドウ70内の表示された録画番組は、利用者によって直接に削除禁止操作がされてはいないが、準削除禁止番組であって削除禁止番組と内容が近い重要タイトルであると考え、削除される恐れがあることを利用者に提示する。
利用者が、削除予定確認ウィンドウ70内の「はい」を選択すると、録画管理部26は、削除予定確認ウィンドウ70内に表示されている番組を記録装置から削除する。「いいえ(削除タイトルの選択)」を選択すると、録画管理部26は、削除予定確認ウィンドウ70を閉じ、利用者は別途手動で削除タイトルを選択する。
図11は、削除予定通知ウィンドウ71の例を示した図である。自動的に録画予約がなされる設定がされている場合で、利用者が通常視聴中に削除予定通知リストが更新され、新たに重要タイトルの削除予定が追加された場合に提示する画面の例である。削除予定通知ウィンドウ71内に重要タイトルが削除される予定であることを通知するメッセージを表示している。これに伴ってユーザは削除予定リストを表示させて、必要な操作を行う。
以上のように、自動削除禁止設定処理によって、利用者が選択した録画リスト63の中の録画番組の削除禁止を指定したことを端緒として、削除禁止設定部28によって録画番組の削除の禁止が設定され、番組分類判定部29によって削除禁止された録画番組の番組情報から該録画番組の番組分類が判定され、抽出部30によって該番組分類に基づいて削除禁止された録画番組の番組情報から特性情報が抽出され、削除禁止設定部28によって該特性情報と同じ特性情報を有する削除禁止された録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定する。
利用者が削除禁止指定した番組に関連する他の番組を自動的に削除禁止あるいは準削除禁止とし、これによってユーザ操作の簡単を図るものである。このようにすることによって、煩雑な操作を行うことなく、多数の録画タイトルの中から自動削除対象に入れるべきでない利用者の関心が高い重要なタイトルを事前に選択することが可能となる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 デジタル放送受信機
2 アンテナ
3 チューナ
4 デマルチプレクサ
5 デコード処理部
6 番組情報デコード部
7 映像音声デコード部
8 重畳処理部
9 映像表示部
10 表示装置
10a 画面
11 音声処理部
12 スピーカ
13 バス
14 制御部
15 MPU
17 RAM
18 ROM
19 フラッシュメモリ
20 操作受信部
21 操作機器
22 送受信部
23 記録装置
24 録画番組制御部
25 GUI制御部
26 録画管理部
27 録画予約部
28 削除禁止設定部
29 番組分類判定部
30 特性情報抽出部
31 放送局
32 ネットワーク
33 サーバ
33 サーバ
34 キーワード
40 リモコン
45a〜45d カーソルボタン
46 決定ボタン
47 番組表ボタン
49 番組表ボタン
50 録画リストボタン
60 EPG画面
61 ブラウザ画面
62 録画リスト画面
63 録画リスト
68 削除禁止確認ウィンドウ
69 処理種別表
70 削除予定確認ウィンドウ
71 削除予定通知ウィンドウ

Claims (6)

  1. 録画番組の削除の禁止を設定する削除禁止設定部と、
    前記録画番組の番組情報から前記録画番組の番組分類を判定する番組分類判定部と、
    前記番組分類に基づいて前記番組情報から特性情報を抽出する抽出部とを備え、
    前記削除禁止設定部は、前記特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定することを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 前記録画番組を記録する記録装置を有することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
  3. 前記番組分類判定部は、少なくとも1種類の番組分類を判定することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
  4. 前記抽出部は、前記録画番組が第1分類に分類されたとき前記番組情報から前記第1分類に応じた前記録画番組の特性情報を抽出し、前記録画番組が第2分類に分類されたとき前記番組情報から前記第2分類に応じた前記録画番組の特性情報を抽出することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
  5. 前記削除禁止設定部は、前記録画番組が第1分類に分類されたとき前記抽出部によって抽出された特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組を検索し、検索された該録画番組の第1段階の削除の禁止を設定し、前記録画番組が第2分類に分類されたとき前記抽出部によって抽出された特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組を検索し、検索された該録画番組の第2段階の削除の禁止を設定することを特徴とする請求項4記載のデジタル放送受信機。
  6. 録画番組の削除の禁止を設定し、
    前記録画番組の番組情報から前記録画番組の番組分類を判定し、
    前記番組分類に基づいて前記番組情報から特性情報を抽出し、
    前記特性情報と同じ特性情報を有する前記録画番組とは別の録画番組の削除の禁止を設定することを特徴とする録画番組の制御方法。
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