JP5479001B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送受信装置に関するものである。
一般に、デジタル放送受信装置は、放送信号を受信する処理及び受信された放送信号から映像音声信号を復元する処理をプログラムにより実行しており、さらに、デジタル放送規格で定められた種々の付加機能を実現するための多くの処理をプログラムにより実行している。このため、従来のデジタル放送受信装置では、各種機能を実現するためのプログラムが肥大化し、装置の起動に要する時間が長くなり、利用者の利便性が損なわれていた。
この対策として、デジタル放送受信装置の起動に要する時間を短縮する方法が、例えば、特許文献1に提案されている。この装置においては、利用者が標準起動用スイッチで起動を指示した場合には、標準起動プログラムが実行されて機能に制限のない起動状態となり、利用者が縮退起動用スイッチで起動を指示した場合には、起動に要する時間が短い縮退起動プログラムが実行されて機能が制限された起動状態となる。
特開2003−8458号公報(段落0010)
しかしながら、上記従来のデジタル放送受信装置においては、縮退起動プログラムによる起動を指示したいと考えていた利用者が誤って標準起動用スイッチによる起動を指示してしまう場合、又は、その逆の場合に、利用者が混乱してしまうという問題があった。
また、上記従来のデジタル放送受信装置においては、縮退起動用スイッチからの起動の指示によって縮退起動プログラムを実行させた後に、縮退起動プログラムに搭載されておらず標準起動プログラムに搭載されている機能を利用したくなった場合には、装置の電源を切り、その後、標準起動用スイッチからの起動の指示によって標準起動プログラムを実行させる必要があり、利用者に操作上の煩わしさを感じさせることがあるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者に混乱を生じさせたり操作上の煩わしさを感じさせたりすることなく、装置の起動に要する時間を短縮しながら、装置が備える機能を制限なく利用できるようにするデジタル放送受信装置を提供することである。
本発明に係るデジタル放送受信装置は、放送信号を受信するデジタル放送受信装置であって、前記放送信号を受信し、受信された前記放送信号から映像音声信号を復元する放送受信手段と、前記復元された映像音声信号を出力する出力手段と、前記デジタル放送受信装置の起動のための操作が行われる起動用スイッチと、前記デジタル放送受信装置の動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、前記デジタル放送受信装置の各構成の動作を制御する制御手段と、前記制御手段が実行するプログラムの一部又は全部である標準プログラム部品を保持する標準プログラム部品保持手段と、前記標準プログラム部品によって実行可能な機能のうちの一部の機能であって、前記放送受信手段による放送信号の受信に関する機能を実行可能とする縮退プログラム部品を保持する縮退プログラム部品保持手段と、前記制御手段が実行するプログラムを、前記縮退プログラム部品保持手段に保持された前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品保持手段に保持された前記標準プログラム部品に切り替える切替手段と、前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品に対する命令指示を保持する命令指示保持手段とを有し、前記起動用スイッチから起動の指示が入力されたときに、前記制御手段は、前記縮退プログラム部品保持手段に保持されている前記縮退プログラム部品の開始準備をして実行し前記デジタル放送受信装置を第1の起動状態にし、また前記縮退プログラム部品の開始準備の後、前記動作状態保持手段が保持する動作状態情報を用いて前記標準プログラム部品保持手段に保持されている前記標準プログラム部品を実行して前記デジタル放送受信装置を第2の起動状態に切り替えるように前記切替手段を制御し、前記制御手段は、前記命令指示保持手段に保持された命令指示を前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品が実行できるかどうか判断する判断処理を前記切替手段による前記第1の起動状態と前記第2の起動状態の切替状態に基づいて実行し、前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品が前記命令指示保持手段に保持された命令指示を実行できると判断した場合、前記命令指示保持手段に保持された命令指示を実行させ、前記命令指示を実行できないと判断した場合、所定時間経過後に前記判断処理を再実行し、前記命令指示を実行できると判断した場合、前記命令指示を実行させることを特徴としている。
本発明によれば、利用者が起動用スイッチにより装置の起動を指示したときに、標準プログラム部品よりもサイズの小さい縮退プログラム部品によって装置が起動するので、装置の起動に要する時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、利用者は装置の起動方法を起動用スイッチの選択によって決定する必要がないので、利用者は、起動用スイッチの押し間違えによって、混乱することはない。
また、本発明によれば、縮退プログラム部品によって装置が起動した後に、装置の起動状態は、機能が制限された縮退プログラム部品による第1の起動状態から機能が制限されていない標準プログラム部品による第2の起動状態に移行するので、縮退プログラム部品には搭載されていないが標準プログラム部品には搭載されている機能をも利用することができる。
さらに、本発明によれば、動作状態保持手段が動作状態情報を保持しているので、縮退プログラム部品による第1の起動状態から標準プログラム部品による第2の起動状態への切り替えを、装置が起動状態のまま自動的に行うことができ、その結果、利用者の操作上の煩わしさを軽減することができる。
本発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の起動時の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るデジタル放送受信装置における動作状態保持手段に関連する処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係るデジタル放送受信装置の起動時の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の他の変形例に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の起動時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の命令指示保持手段の処理手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1は、全体プログラムP1を保持する全体プログラム保持手段11と、縮退プログラム部品P2を保持する縮退プログラム部品保持手段12と、標準プログラム部品P3を保持する標準プログラム部品保持手段13と、実行するプログラム部品を切り替える切替手段14と、切替手段14の動作を制御する切替制御手段15と、動作状態保持手段16と、利用者が操作する起動用スイッチ17と、デジタル放送受信装置1の各構成の動作を制御する制御手段18と、主記憶手段19と、チューナー手段20a及び復元手段20bを含む放送受信手段20と、出力手段21とを有している。
図1においては、全体プログラム保持手段11、縮退プログラム部品保持手段12、及び標準プログラム部品保持手段13は、別個の構成要素として示しているが、これらを共通の構成要素、例えば、電源オフの状態でも記憶を保持することができる1つの不揮発性の補助記憶装置(ROM)で構成することも可能である。この場合には、全体プログラム保持手段11、縮退プログラム部品保持手段12、及び標準プログラム部品保持手段13は、1つのROMの中の異なる記憶領域である。
起動用スイッチ17は、デジタル放送受信装置1を起動させるときに利用者が操作するするスイッチである。起動用スイッチ17は、例えば、デジタル放送受信装置1の本体に備えられた操作スイッチである。また、起動用スイッチ17は、リモートコントローラー(図示せず)であってもよく、この場合には、デジタル放送受信装置1はリモートコントローラーからの信号(例えば、赤外線信号)を受信する受信部(図示せず)を備える必要がある。
起動用スイッチ17によりデジタル放送受信装置1の起動が指示されると、制御手段18は、デジタル放送受信装置1のプログラムP0を実行することによって放送受信手段20及び出力手段21の動作を制御して、出力手段21から放送信号D0に基づく映像音声信号を出力できる状態に移行する。
放送受信手段20のチューナー手段20aは、放送信号D0を外部のアンテナ(図示せず)又はネットワークケーブル(図示せず)などを経由して受信し、放送受信手段20の復元手段20bは、チューナー手段20aが受信した放送信号D0から映像音声信号などを復元する。
出力手段21は、放送受信手段20の復元手段20bによって復元された映像音声信号に基づく情報を出力する。出力手段21は、例えば、復元された映像信号に基づく映像を表示する映像表示部(図示せず)及び復元された音声信号に基づく音を出力する音声出力部(図示せず)を含む手段である。また、出力手段21は、映像出力部及び音声出力部の代わりに、又は、これらに加えて、復元された映像信号及び/又は復元された音声信号を外部の装置に出力する信号出力部(図示せず)を備えてもよい。
動作状態保持手段16は、デジタル放送受信装置1の動作状態(主に、制御手段18の動作状態)を示す動作状態情報を保持する。図1においては、動作状態保持手段16は、主記憶手段19と別個の構成要素として示されているが、動作状態保持手段16は、主記憶手段19の一部であってもよい。
実施の形態1において、デジタル放送受信装置1が保持するプログラムP0は、全体プログラムP1と、縮退プログラム部品P2と、標準プログラム部品P3とから構成されている。プログラムP0は、制御手段18により読み取られ、実行される。
標準プログラム部品P3は、例えば、デジタル放送受信装置1に接続した外部のアンテナ(図示せず)からの放送信号D0を取り込み、放送受信手段20の復元手段20bに送り込むチューナー手段20aの動作を制御するプログラムである。制御手段18が、標準プログラム部品P3を実行することによって、チューナー手段20aは、デジタル放送規格に則り、放送局を選択する命令を受けて規定の周波数に切り替えて同調する処理、受信可能な放送局を探索する処理などの各種の処理を実行する。また、実施の形態1において、全体プログラムP1は、プログラムP0の内の標準プログラム部品P3以外の部分である。全体プログラムP1には、例えば、デジタル放送受信装置1の全体に関する初期化処理などが記述されている。
縮退プログラム部品P2は、標準プログラム部品P3によって実行可能な機能のうち、デジタル放送受信装置1の起動時に必要な少数の機能のみを実行可能とするプログラム部品である。すなわち、縮退プログラム部品P2は、標準プログラム部品P3が実行可能な機能の一部のみを実行可能とするプログラム部品であり、通常は、標準プログラム部品P3よりも小さいサイズのプログラム部品である。
標準プログラム部品P3がチューナー手段20aの動作を制御するプログラムである場合には、縮退プログラム部品P2は、例えば、特定の放送局にチューナー手段20aを同調させる機能のみを実行可能とするプログラム部品である。このように、縮退プログラム部品P2が実行可能な機能を制限する理由は、デジタル放送受信装置1が受信可能な放送局を探索したり、利用者が操作するリモートコントローラーのボタンに放送局を対応づけたりするなどの初期設定が完了しているのであれば、デジタル放送受信装置1の起動時に最低限必要な動作は、例えば、前回、装置の電源を切断する前に選局していた放送局を受信し、受信した放送信号を復元し、出力する動作のみで十分だからである。すなわち、縮退プログラム部品P2がデジタル放送受信装置1の起動時に実行しなければならない処理は、装置の電源を切断する前に選局していた放送局(又は、所定の放送局)の放送信号が受信可能となるようにチューナー手段20aを同調する処理だけで十分だからである。
縮退プログラム部品P2が実行可能な機能は、標準プログラム部品P3が実行可能な機能より少ないので、通常は、縮退プログラム部品P2のサイズは、標準プログラム部品P3のサイズより小さい。プログラムのサイズが小さいほど、制御手段18が、当該プログラムを読み込む時間は短くて済み、制御手段18が、当該プログラムの実行を開始するまでの起動時間は短くなる傾向がある。このため、縮退プログラム部品P2の起動時間は、標準プログラム部品P3の起動時間より短くなることが期待できる。
また、縮退プログラム部品P2が実行可能な機能は、標準プログラム部品P3が実行可能な機能より少ないので、通常は、縮退プログラム部品P2の起動処理を実行する際の制約条件は、標準プログラム部品P3の起動処理を実行する際の制約条件より少なくなり、縮退プログラム部品P2の起動処理は標準プログラム部品P3の起動処理より高速に実行することが可能になる。例えば、標準プログラム部品P3がチューナー手段20aの動作を制御するプログラムである場合には、標準プログラム部品P3は、受信可能な放送局を探索したり、操作用リモートコントローラーのボタンに放送局を対応付けたりするなど、様々な機能を実現するための多数のデータを必要とするので、これらのデータの初期化処理を行ったり、データとチューナー手段20aの動作を関連付けたりするなど、起動時処理が複雑になる。一方、縮退プログラム部品P2は、特定の放送局にチューナー手段20aを同調する機能を実現するプログラムであるので、最低限必要なデータは少なく、この最低限必要なデータの初期化を行えばよく、チューナー手段20aの初期化動作を短時間で実行でき、チューナー手段20aの起動時間を短縮するための特別な起動処理を実行することも容易である。
一方、標準プログラム部品P3が実行可能な機能であるが、縮退プログラム部品P2が実行不可能な機能が存在するので、装置の起動操作直後の全体プログラムP1と縮退プログラム部品P2による起動状態のままでは、デジタル放送受信装置1が保有する機能の一部しか実現できない。例えば、全体プログラムP1と縮退プログラム部品P2による起動状態のときには、縮退プログラム部品P2はチューナー手段20aを制御して受信可能な放送局を探索する機能を持ってないため、初期設定の機能が実現できない。このため、実施の形態1においては、デジタル放送受信装置1の起動時には縮退プログラム部品P2を用いるが、デジタル放送受信装置1の起動時に、並行して標準プログラム部品P3を利用可能にするための処理を実行し、標準プログラム部品P3が利用可能になった後に、切替制御手段15によって制御される切替手段14によって、縮退プログラム部品P2を選択した状態から標準プログラム部品P3を選択した状態に切り替えるよう構成する。
次に、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1の起動時の処理を説明する。図2は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1の起動時の処理を示すフローチャートである。
デジタル放送受信装置1の起動時には、まず、利用者が起動用スイッチ17から装置の起動を指示する操作を行う(ステップS1)。この操作によって起動命令信号が制御手段18に入力され、制御手段18は、全体プログラムP1の実行を開始する(ステップS2)。全体プログラムP1の実行により、例えば、装置の初期化処理が実行される。
次に、制御手段18は、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備を行い(ステップS3)、この準備が完了したか否かを判定する(ステップS4)。縮退プログラム部品P2の実行の開始準備とは、例えば、縮退プログラム部品保持手段12が、不揮発性の補助記憶装置(図示せず)と揮発性の記憶装置(例えば、主記憶装置19など)との組み合わせで構成されている場合には、プログラムを不揮発性の補助記憶装置に格納しておき、起動時に揮発性の記憶装置にコピーして使う場合には、不揮発性の補助記憶装置から揮発性の記憶装置にプログラムを転送する処理である。この際、不揮発性の補助記憶装置から揮発性の記録装置にプログラムを転送したり、圧縮したプログラムを展開したりするのに時間を要するので、この手順が完了したかどうかを待つ必要がある。このため、制御手段18は、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備が完了したかどうかを、ステップS4にて判定する。
次に、制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行が開始前かどうかを判定する(ステップS5)。縮退プログラム部品P2のサイズは標準プログラム部品P3のサイズより小さいので、通常、ステップS5の判定処理の結果は真(YES)となる。縮退プログラム部品P2の実行の開始準備の処理が、何らかの要因により想定よりも長時間かかり、この間に標準プログラム部品P3の実行が開始されていた場合には、ステップS5の判定処理の結果は偽(NO)となり、縮退プログラム部品P2の起動処理を終了する。
ステップ5における判定処理の結果が真であれば、制御手段18は、縮退プログラム部品P2の実行を開始する(ステップS6)。以降、標準プログラム部品P3の実行が開始可能になるまでの間、縮退プログラム部品P2が実行される(その結果、第1の起動状態となる)。
ステップS4の処理と並行して、制御手段18は、全体プログラムP1の実行の開始の後、標準プログラム部品P3の実行の開始準備を行い(ステップS8)、この準備が完了したか否かを判定する(ステップS9)。標準プログラム部品P3の実行の開始準備とは、縮退プログラム部品保持手段12の場合と同様に、例えば、不揮発性の補助記憶装置に格納した標準プログラム部品P3を揮発性の記憶装置に転送したり、展開したりする手順を指す。また、標準プログラム部品P3のプログラムサイズは一般に縮退プログラム部品P2よりも大きく、その実行の開始準備に要する時間は長くなるので、標準プログラム部品P3の実行の開始準備が完了したかどうかを判定する処理(ステップS9)の期間は、同様の縮退プログラム部品P2の実行の開始準備が完了したかどうかを判定する処理(ステップS4)の期間より長くなることが期待される。
標準プログラム部品P3の実行の開始準備が完了した後、制御手段18は、並行して実行の開始準備が行われている縮退プログラム部品P2の実行が開始前かどうかを判定する(ステップS10)。通常、このときには、縮退プログラム部品P2の実行が開始されているので、この判定処理の結果は、偽となる。
次に、制御手段18は、実行されている縮退プログラム部品P2の停止命令を実行する(ステップS11)。標準プログラム部品P3及び縮退プログラム部品P2が、チューナー手段20aの動作を制御するプログラムである場合には、標準プログラム部品P3と縮退プログラム部品P2はいずれも、同じチューナー手段20aの制御を行う。このため、同時に2つのプログラム部品が実行されている場合、例えば、チューナー手段20aの同じ機能に対して、異なる命令が実行された場合に、チューナー手段20a内で矛盾が発生しデジタル放送受信装置1全体のシステムの破綻を招きかねない。したがって、制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行の開始前に、既に実行されている縮退プログラム部品P2の停止命令を行い(ステップS11)、この命令に従い、縮退プログラム部品P2の停止を実行する(ステップS7)。
次に、制御手段18は、切替制御手段15に制御信号を送って、制御手段18が実行するプログラムを、縮退プログラム部品保持手段12に保持された縮退プログラム部品P2から標準プログラム部品保持手段13に保持された標準プログラム部品P3への切り替え処理を実行する(ステップS12)。この切り替え処理の実行の後に、制御手段18は、既に実行の開始準備が完了している標準プログラム部品P3の実行を開始する(ステップS13)。これ以降、制御手段18は、縮退プログラム部品P2に代わって、標準プログラム部品P3を実行する。
なお、ステップS10の判定処理で、何らかの要因により標準プログラム部品P3の実行の開始準備ができたときに、まだ縮退プログラム部品P2の実行が開始されていなかった場合にも、起動時には切替制御手段15によって制御される切替手段14は縮退プログラム部品P2が利用可能なよう切り替えられているので、標準プログラム部品P3が利用可能となるように切り替え処理(ステップS12)を実行する。
図3は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1における動作状態保持手段16を用いる処理を示すフローチャートである。
図3に示されるように、制御手段18は、縮退プログラム部品P2の実行の開始に必要な情報を、主記憶手段19などから取り込む(ステップS21)。縮退プログラム部品P2の実行の開始に必要な情報は、例えば、縮退プログラム部品P2がチューナー手段20の動作を制御するプログラムである場合には、前回にデジタル放送受信装置1の電源を切断する前に選局していた放送局に関する情報や、この放送局を受信するために必要なチューナー手段20a制御用のパラメーターなどを含む。次に、制御手段18は、取り込んだ縮退プログラム部品P2の実行の開始に必要な情報を、縮退プログラム部品P2が利用できるようにするため縮退プログラム部品P2に提供する(ステップS22)。
次に、制御手段18は、縮退プログラム部品P2を実行して、その際に保持しておくべき動作状態情報を動作状態保持手段16に保持させる(ステップS23)。動作状態保持手段16が保持する動作状態情報は、例えば、縮退プログラム部品P2がチューナー手段20aの動作を制御するプログラムである場合には、チューナー手段20aへ命令指示した際のチューナー手段20aの周波数設定動作に関する状態、及び、チューナー手段20aが現在選局している周波数情報などである。受信する放送信号が、デジタル放送信号である場合には、受信可能な放送局が時系列で変化することがあり、前回にデジタル放送受信装置1の電源を切断する前に選局していた放送局が受信できず、代替となる放送局の選局を指示されることがある。この場合には、制御手段18は、ステップS21で取り込んだチューナー手段20aの放送局に関する情報を、現在選局している放送局に関する情報に上書きして保持すればよい。また、チューナー手段20aの周波数設定動作に時間を要してしまい、チューナー手段20aへの命令の応答待ち状態で、縮退プログラム部品P2から標準プログラム部品P3へ切り替わった際には、チューナー手段20aからの応答を標準プログラム部品P3が受信できるよう、チューナー手段20aの動作状態情報を保持しておくことが望ましい。
次に、制御手段18は、実行するプログラムを、縮退プログラム部品保持手段12に保持された縮退プログラム部品P2から標準プログラム部品保持手段13に保持された標準プログラム部品P3への切り替える処理を実行するための制御信号を切替制御手段15に送り、切替制御手段15によって制御される切替手段14は、標準プログラム部品P3への切り替える処理を実行する。そして、制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行が開始したかどうかを判定する(ステップS24)。制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行が開始されていなければ引き続き、縮退プログラム部品P2の動作に合わせて、その動作状態情報を保持する処理(ステップS23)を継続する。制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行が開始されれば、標準プログラム部品P3に実行の開始に必要な情報を提供する(ステップS25)。
ステップS25以降において、標準プログラム部品P3の動作に関する情報を、引き続き動作状態保持手段16において保持してもよいし、全体プログラムP1の他の機能と同様に別手段(図示せず)に保持してもよい。
このように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1においては、切替制御手段15は動作状態保持手段16と連携して、デジタル放送受信装置1を起動したまま、制御手段18が読み出して実行するプログラムを縮退プログラム部品P2から標準プログラム部品P3に切り替えることが可能となる。
したがって、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1は、デジタル放送の受信する機能を迅速に起動し、また、デジタル放送の受信する機能を迅速に起動した後に、装置電源を起動したまま、デジタル放送受信装置1が備えるすべての機能を使えるように起動状態を切り替えることができる。このため、デジタル放送受信装置1の利用者は、デジタル放送受信装置1を起動した直後においては、標準プログラム部品P3が実行可能であるが縮退プログラム部品P2は実行可能でない機能を利用できないが、デジタル放送受信装置1の利用形態に応じて、装置起動直後に利用可能とすべき機能と、その必要のない機能を区分し、装置起動直後に利用可能とすべき機能のみで縮退プログラム部品P2を構成すれば、利用上の不便をほぼ回避できる。
例えば、デジタル放送受信装置1の出力手段21から出力される音声の音量を変更したり、放送局を切り替えたりするグラフィックユーザーインタフェースは、デジタル放送受信装置1を起動した直後に利用可能とすべき機能であり、縮退プログラム部品P2又は全体プログラムP1によって実行可能とすべき機能である。
また、例えば、受信可能な放送局を探索する機能等の各種の設定用メニューや、デジタル放送の映像音声信号以外の付加データを扱う機能は、頻繁に利用する機能ではないので、縮退プログラム部品P2で実行可能とする必要ななく、標準プログラム部品P3によって実行可能とすれば、利用者の利便性を損ねる可能性は極めて低い。
また、デジタル放送受信装置1における縮退プログラム部品保持手段12が、電源切断の状態でも記憶を保持することができる不揮発性の補助記憶装置と、主記憶装置19などの揮発性の記憶装置とで組み合わせて構成している場合には、以下のような処理を行ってもよい。例えば、プログラムを不揮発性の補助記憶装置に格納しておき、起動時にこのプログラムを揮発性の記憶装置(主記憶装置19)にコピーして使う場合には、縮退プログラム部品保持手段12から標準プログラム部品保持手段13に切り替えた後、この後(次の起動時前に)、利用する予定のない縮退プログラム部品P2を、揮発性の記憶装置から消去するように構成することもできる。
また、デジタル放送受信装置1の起動に要する時間を削減するために、類似のプログラムを複数保持するよう構成すると、プログラムを保持する保持手段が大規模になるが、保持すべきプログラムのサイズを極力小さくすることによって製品をより安価に構成できるようになる。
以上に説明したように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1によれば、利用者が起動用スイッチ17により装置の起動を指示したときに、標準プログラム部品P3よりもサイズの小さい縮退プログラム部品P2によって装置が起動するので、装置の起動に要する時間を短縮することができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1によれば、利用者は装置の起動方法を起動用スイッチの選択によって決定する必要がないので、利用者は、起動用スイッチの押し間違えによって、混乱することはない。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1によれば、縮退プログラム部品P2によって装置が起動した後に、装置の起動状態は、機能が制限された縮退プログラム部品P2による第1の起動状態から機能が制限されていない標準プログラム部品P3による第2の起動状態に移行するので、縮退プログラム部品P2には搭載されていないが標準プログラム部品P3には搭載されている機能をも利用することができる。
さらに、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置1によれば、縮退プログラム部品P2による第1の起動状態から標準プログラム部品P3による第2の起動状態への移行は、装置が起動状態のまま自動的に行われるので、利用者の操作上の煩わしさが軽減される。
なお、図2のフローチャートに基づく上記説明では、ステップS2の後に、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備(ステップS3)と標準プログラム部品P3の実行の開始準備(ステップS8)を並行して行う場合を説明しているが、図4に示すように、標準プログラム部品P3の実行の開始準備(ステップS8)を縮退プログラム部品P2の実行の開始後に行うようにしても良い。
図2に示すように、全体プログラムP1の実行の開始(ステップS2)の後に、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備(ステップS3)と標準プログラム部品P3の実行の開始準備(ステップS8)を並行して実行したとしても、通常、先に実行されるのは縮退プログラム部品P2である。また、図2に示すように、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備(ステップS3)と標準プログラム部品P3の実行の開始準備を並行して実行することにより、制御装置18の処理能力が分散してしまい、縮退プログラム部品P2の実行の開始準備(ステップS3)のみを実行する場合に比べて、起動までに長時間を要してしまい、起動時間の短縮が不十分になる場合もある。そのため、図4に示されるように、標準プログラム部品P3の実行の開始準備(ステップS8)を縮退プログラム部品P2の実行の開始後に行うように構成すれば、縮退プログラム部品P2の実行の開始までの間は標準プログラム部品P3の実行の開始準備の処理が実行されない。このため、制御手段18の処理能力の大部分を縮退プログラム部品P2の実行の開始処理に割り当てることができる。したがって、図4に示す処理を採用すれば、図2に示す処理の場合に比べて、縮退プログラム部品P2の実行の開始のステップP6までの時間を短縮することができる。
図4の処理を採用した場合にも、起動用スイッチ17にて起動命令を指示された後、短い時間で縮退プログラム部品P2の実行を開始しデジタル放送の受信を開始でき、また、その後、標準プログラム部品P3に切り替え、切り替え後はデジタル放送受信装置1が備える機能をすべて利用可能となるよう構成できる。
また、図5に示すように、デジタル放送受信装置1の備えるべき機能を含むプログラムの全体を、標準プログラム部品P3aとすることも可能である。この場合には、図5に示されるように、図1の全体プログラム保持手段11が無く、また、図2のステップS2が無くなる。このような構成にすれば、縮退プログラム部品P2a及び標準プログラム部品P3aのそれぞれが共通的な機能を持たなければならない。このため、縮退プログラム部品保持手段12と標準プログラム部品保持手段13が保持すべきプログラムのサイズは大きくなる場合がある。しかし、切替制御手段15による切り替え前には縮退プログラム部品P2aを実行し、切り替え後は標準プログラム部品P3aを実行することになり、プログラム間の構成が簡潔でプログラム間の連携をとる処理が少なくなる。このため、図4の処理を採用した場合には、さらに短い時間でデジタル放送受信装置1を起動でき、利用者の利便性を一層向上することができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2の構成を概略的に示すブロック図である。図6において、図1に示される構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図6に示されるように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2は、実施の形態1における縮退プログラム部品保持手段12と全体プログラム保持手段11とを、プログラム保持手段11aに置き換えて、全体プログラムP1及び縮退プログラム部品P2をプログラム保持手段11aに保持させている点が、実施の形態1に係るデジタル受信装置1と相違する。
図7は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2の動作を示すフローチャートである。図7に示されるように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2においては、起動用スイッチ17から起動命令の操作がなされると(ステップS1)、制御手段18は、全体プログラムP1の実行の開始に合わせて縮退プログラム部品P2の実行を開始する(ステップS2a)。次に、制御手段18は、標準プログラム部品P3の実行の開始準備を行い(ステップS8)、この準備が完了したか否かを判定する(ステップS9)。標準プログラム部品P3の実行の開始準備が完了した後、制御手段18は、実行されている縮退プログラム部品P2の停止命令を実行し(ステップS11)、この命令に従い、縮退プログラム部品P2の停止を実行する(ステップS7)。また、制御手段18は、切替手段14を制御する切替制御手段15に制御信号を送って、制御手段18が実行するプログラムを、縮退プログラム部品保持手段12に保持された縮退プログラム部品P2から標準プログラム部品保持手段13に保持された標準プログラム部品P3への切り替える処理を実行する(ステップS12)。切り替え処理の実行の後に、制御手段18は、既に実行の開始準備が完了している標準プログラム部品P3の実行を開始する(ステップS13)。
図7に示されるように、実施の形態2においては、縮退プログラム部品P2と標準プログラム部品P3の実行の開始にあたって、実施の形態1を示す図2のフローチャートにおける判定処理(ステップS5、S10)を省略できる。したがって、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2によれば、処理に必要な時間をさらに削減でき、起動に要する時間をさらに短縮することができるため、利用者の利便性が増す。加えて、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置2によれば、プログラムの動作手順が簡潔になることから、プログラムの記載ミス等に起因する不具合が発生する可能性が低くなり、より信頼性の高いデジタル放送受信装置2を提供可能となる。
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置3の構成を概略的に示すブロック図である。図8において、図1に示される構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図8に示されるように、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置3は、命令指示保持手段22を備えた点が、実施の形態1に係るデジタル受信装置1と相違する。命令指示保持手段22は、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3への命令指示を保持する手段である。命令指示保持手段22に関する点を除き、実施の形態3は、実施の形態1と同じであるので、実施の形態3の説明に際しては、図2をも参照する。
図2に示されるように、制御手段18は、縮退プログラム部品P2の実行を停止し(ステップS11、S7)、切替制御手段15により制御される切替手段14に、縮退プログラム部品保持手段12から標準プログラム部品保持手段13への切り替え動作を実行させ(ステップS12)、標準プログラム部品P3の実行を開始する(ステップS13)。しかし、デジタル放送受信装置3の状態によっては、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が、デジタル放送受信装置3に入力された命令指示を、命令指示の入力後、即時に実行できないことがあり得る。このような場合のために、実施の形態3においては、命令指示保持手段22を備え、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3に対する命令指示を命令指示保持手段22に一時的に保持する。したがって、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が、デジタル放送受信装置3に入力された命令指示を、命令指示の入力後、即時に実行できない場合であっても、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が実行可能になった後に、命令指示保持手段22に一時的に保持しておいた命令指示を、実行することができる。
図9は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置3における命令指示保持手段22に保持される、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3に対する命令指示の処理を示すフローチャートである。図9を参照して、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置3の動作を説明する。
図9を参照して説明すると、先ず、命令指示保持手段22は、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3に対する命令指示を保持する(ステップS31)。
次に、制御手段18は、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が命令指示保持手段22に保持された命令指示を実行できるか否かを判定する(ステップS32)。この判定は、縮退プログラムP2又は標準プログラム部品P3に対して命令指示を実行可能かどうかを確認する処理に基づく判定であってもよく、又は、切替制御手段15によって切り替わる切替手段14の状態に基づく判定であってもよい。
ステップS32において、命令指示を実行できると判定した場合には、命令指示保持手段22が一時的に保持していた命令指示は、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3に伝達され(ステップS33)、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3は、伝達された命令指示に応じた動作を実行する。一方、ステップS32において、命令指示を実行できないと判定した場合には、再度、ステップS32の処理を実行するよう処理を進める。この場合、即時にステップS32を再実行しても命令指示を実行できない状態である可能性が高いので、所定の時間が経過した後に、ステップS32を再実行するよう構成することが望ましい。このように、所定の時間が経過した後に、ステップS32を再実行する場合には、ステップS32の処理の実行回数を減らすことが可能である。
また、制御手段18が、ステップS32において命令指示の実行ができないと判定した場合には、切替制御手段15に対して、切り替え動作が完了したときに、その旨を通知するように構成してもよい。この場合には、切替手段14による切り替え動作が完了してから、直ぐに、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が命令指示を実行できることを知ることができるので、縮退プログラム部品P2又は標準プログラム部品P3が命令指示を実行するまでの時間(応答時間)を短縮することができる。
例えば、切り替えの途中で、利用者が放送局を選局する命令指示を入力した場合に、制御手段18が実行するプログラムが、この命令指示を受け付けることができなければ、命令指示が実行されなかったり、命令指示を受け付けるプログラムが存在しないためデジタル放送受信装置3全体の動作に支障をきたしたりすることがあり得る。一方、命令指示保持手段22でこれらの命令指示を一時的に保持し、標準プログラム部品P3が実行可能となってから、命令指示保持手段22から命令指示が伝達される場合には、多少の命令指示の遅延は発生するが、制御手段18が実行するプログラムは、利用者が意図した命令指示を実行することが可能となり、操作を行った利用者を混乱させることがなくなる。
また、縮退プログラム部品P2の起動中に、縮退プログラム部品P2には含まれず標準プログラム部品P3には含まれる機能に対する命令指示が入力された場合に、命令指示保持手段22で保持するよう構成することもできる。そして、命令指示保持手段22は、縮退プログラム部品P2が起動している間は、これらの命令指示を一時的に保持し、制御手段18が、標準プログラム部品P3の実行を開始した後に、命令指示保持手段22に保持されている命令指示に従う動作を実行するように構成することもできる。
また、縮退プログラム部品P2の起動中に、縮退プログラム部品P2には含まれない機能に対しての命令指示があったときに、この命令指示が即時性を期待する命令指示である場合には、制御手段18が、これらの命令指示に対して実行不可能な旨を応答し、命令指示保持手段22にこの命令指示を破棄させるように構成することも可能である。このように、実施の形態3によれば、縮退プログラム部品P2が起動している間にも、命令指示の受理が円滑に実行でき、縮退プログラム部品P2が起動中には実行不可能な旨を利用者に応答することが可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。また、実施の形態3の命令指示保持手段22を、実施の形態2に適用することも可能である。
1,1a,2,3 デジタル放送受信装置、 11 全体プログラム保持手段、 11a プログラム保持手段、 12 縮退プログラム部品保持手段、 13 標準プログラム部品保持手段、 14 プログラム部品切替手段、 15 切替制御手段、 16 動作状態保持手段、 17 起動用スイッチ、 18 制御手段、 19 主記憶手段、 20 放送受信手段、 20a チューナー手段、 20b 復元手段、 21 出力手段、 22 命令指示保持手段、 P0 プログラム、 D0 放送信号、 P1 全体プログラム、 P2,P2a 縮退プログラム部品、 P3,P3a 標準プログラム部品。

Claims (6)

  1. 放送信号を受信するデジタル放送受信装置であって、
    前記放送信号を受信し、受信された前記放送信号から映像音声信号を復元する放送受信手段と、
    前記復元された映像音声信号を出力する出力手段と、
    前記デジタル放送受信装置の起動のための操作が行われる起動用スイッチと、
    前記デジタル放送受信装置の動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、
    前記デジタル放送受信装置の各構成の動作を制御する制御手段と、
    前記制御手段が実行するプログラムの一部又は全部である標準プログラム部品を保持する標準プログラム部品保持手段と、
    前記標準プログラム部品によって実行可能な機能のうちの一部の機能であって、前記放送受信手段による放送信号の受信に関する機能を実行可能とする縮退プログラム部品を保持する縮退プログラム部品保持手段と、
    前記制御手段が実行するプログラムを、前記縮退プログラム部品保持手段に保持された前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品保持手段に保持された前記標準プログラム部品に切り替える切替手段と、
    前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品に対する命令指示を保持する命令指示保持手段とを有し、
    前記起動用スイッチから起動の指示が入力されたときに、前記制御手段は、前記縮退プログラム部品保持手段に保持されている前記縮退プログラム部品の開始準備をして実行し前記デジタル放送受信装置を第1の起動状態にし、また前記縮退プログラム部品の開始準備の後、前記動作状態保持手段が保持する動作状態情報を用いて前記標準プログラム部品保持手段に保持されている前記標準プログラム部品を実行して前記デジタル放送受信装置を第2の起動状態に切り替えるように前記切替手段を制御し、
    前記制御手段は、前記命令指示保持手段に保持された命令指示を前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品が実行できるかどうか判断する判断処理を前記切替手段による前記第1の起動状態と前記第2の起動状態の切替状態に基づいて実行し、前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品が前記命令指示保持手段に保持された命令指示を実行できると判断した場合、前記命令指示保持手段に保持された命令指示を実行させ、前記命令指示を実行できないと判断した場合、所定時間経過後に前記判断処理を再実行し、前記命令指示を実行できると判断した場合、前記命令指示を実行させることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記デジタル放送受信装置における初期化処理を記述し、前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品の実行前に又は実行と並行して、前記制御手段によって実行される全体プログラムを保持する全体プログラム保持手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記デジタル放送受信装置における初期化処理を記述し、前記縮退プログラム部品又は前記標準プログラム部品の実行前に又は実行と並行して、前記制御手段によって実行される全体プログラムを保持するプログラム保持手段を有し、
    前記プログラム保持手段は、前記縮退プログラム部品保持手段を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記標準プログラム部品は、少なくとも前記放送受信手段が放送信号に同調する処理、及び前記放送受信手段が受信可能な放送局を探索する処理を実行可能とするプログラム部品であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記縮退プログラム部品は、前記標準プログラム部品によって実行可能な機能のうちの一部の機能のみを実行可能とするプログラム部品であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記標準プログラム部品が実行する前記命令指示は、
    前記制御手段が実行するプログラムを、前記縮退プログラム部品保持手段に保持された前記縮退プログラム部品から前記標準プログラム部品保持手段に保持された前記標準プログラム部品に切り替えた後に実行することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
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