JP5478119B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差動トランスによる位置検出装置に関する。
差動トランスを用いた位置検出装置として、被測定物の位置に応じて移動する鉄心と、鉄心を励磁する一次側巻線と、鉄心の移動方向に並べた2つの二次側巻線からなり、一次側巻線の入力電圧を一定にしておき、各二次側巻線に発生する出力電圧を測定してその差分を求めることにより、鉄心の変位を検出して、被測定物の位置を測定する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
差動トランスの等価回路を、図5のようなトランスに置き換えると、各二次側巻線に発生する出力電圧VS1とVS2は、式(1)、(2)のように表せる。
S1=jωM+jωLS1S1・・・(1)
S2=jωM+jωLS2S2・・・(2)
S1、VS2:二次側巻線の出力電圧[V]
、M:相互インダクタンス[H]
:一次側巻線の入力電流[A]
S1、IS2:二次側巻線の入力電流[A]
S1、LS2:二次側巻線のインダクタンス[H]
式(1)、(2)で、二次側をハイインピーダンスとすると、二次側入力電流IS1とIS2は零とみなせる。このため、式(1)、(2)は、式(3)、(4)のように表される。
S1=jωM・・・(3)
S2=jωM・・・(4)
式(3)、(4)において相互インダクタンスMとMは、式(5)、(6)のように表される。
=k√(LS1)・・・(5)
=k√(LS2)・・・(6)
、k:結合係数
:一次側巻線のインダクタンス[H]
また、磁気抵抗Rは式(7)のように表されるので、自己インダクタンスLは式(8)のように表される。
R=l/(μS)[Ω]・・・(7)
μ:コアの透磁率[H/m]
S:コアの断面積[m
l:磁気路長[m]
L=N/R
=μNS/l・・・(8)
N:巻数[t]
式(8)より、式(5)、(6)の自己インダクタンスL、LS1、LS2は、それぞれ式(9)〜(11)のように表される。
=μN S/l・・・(9)
S1=μNS1 S/l・・・(10)
S2=μNS2 S/l・・・(11)
:一次側巻線の巻数[t]
S1、NS2:二次側巻線の巻数[t]
式(5)、(6)、(9)〜(11)を式(3)と(4)に代入すると、式(12)、(13)のように表される。
S1=jωM
=jω(k√(LS1))I
=jω(k√((μN S/l)×(μNS1 S/l)))I
=jωk(μNS1S/l)I・・・(12)
S2=jωM
=jω(k√(LS2))I
=jω(k√((μN S/l)×(μNS2 S/l)))I
=jωk(μNS2S/l)I・・・(13)
式(12)、(13)より、二次側巻線に発生する出力電圧の差分は、式(14)のように表される。
S1―VS2=jωI×μNS(kS1−kS2)/l・・・(14)
特開平7−270178号公報
式(14)において、出力電圧の差分には、一次側巻線の入力電流Iとコアの透磁率μが含まれている。ところが、一次側巻線の入力電流Iは、温度変化により巻線抵抗の値が変化するので温度依存性を持ち、さらに透磁率μは温度依存性を持つため、出力電圧の差分が温度による影響を受けることになる。したがって、上記の従来技術では、測定により得られた被測定物の位置が、一次側巻線の入力電流および温度の影響を受け、正しい位置を測定できないという課題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、温度特性の影響を受けずに、正しい位置の測定が可能な位置検出装置を提供することを目的としている。
本発明は、一次側巻線と2つの二次側巻線と可動鉄心を備えた差動トランスを用いた位
置検出装置において、前記2つの二次側巻線は、同じ巻線数であり、前記二次側巻線の各出力のセンター値を補正するセンター値補正手段と、前記センター値補正手段の各出力を全波整流する全波整流手段と、前記全波整流手段の各出力を平均化する平均化手段と、前記平均化手段の各出力信号に基づいて、前記一次側巻線と前記2つの二次側巻線との各結合係数の比率を演算する比率演算手段と、前記比率演算手段により得られた前記比率と前記可動鉄心の位置とが対応づけられているテーブルを用いて前記可動鉄心の位置を演算する位置算出手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記二次側巻線の各出力を、A/D変換して前記センター値補正手段
に入力することを特徴とする
また、本発明は、前記位置算出手段が演算した前記可動鉄心の位置に応じて、前記可動鉄心の位置を制御するコントロール装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、差動トランスの二次側巻線の出力電圧をデジタル化した後、デジタル化された二次側巻線の出力電圧の比率に基づいて位置を算出するようにしたので、温度依存性を有する透磁率および一次側巻線の入力電流の影響がなくなり、温度特性の影響を受けずに正しい位置を測定可能な位置検出装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る位置検出装置の回路構成図である。 本発明の実施形態に係る位置検出装置への入力波形と、LPF後の波形と、センター補正後の波形を示す波形図である。 本発明の実施形態に係る全波整流回路に入力される波形と、全波整流後の壁と、リップル除去後の波形と、平均化後の波形を示す波形図である。 本発明の実施形態に係る位置検出手の校正方法を示す図である。 従来の実施形態に係る位置検出装置の回路構成図である。
以下、図1〜4を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は係る実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
図1は、本実施形態を示す差動トランスによる位置検出装置の回路構成図である。
図1のように、差動トランス1は、可動鉄心11、一次側巻線12、2つの二次側巻線13と14を備えている。
可動鉄心11は、コントロール装置7により移動し、一次側巻線12により励磁され、各二次側巻線13と14に出力電圧を発生させる。一次側巻線12は、巻線の片側にはバッファ回路2の出力とバッファ回路3の入力が接続され、他方の巻線は接地されている。
二次側巻線13には、一方の巻線にはバッファ回路4の入力が接続され、他方の巻線は接地されている。二次側巻線14には、一方の巻線にはバッファ回路5の入力が接続され、他方の巻線は接地されている。バッファ回路2の入力は、位置検出装置10のD/A変換回路102の出力が接続され、バッファ回路2の出力は、差動トランス1の一次側巻線12に接続されている。バッファ回路3の入力は、差動トランス1の一次側巻線12に接続され、バッファ回路3の出力は、位置検出装置10のA/D変換回路103の入力に接続されている。バッファ回路4の入力は、差動トランス1の二次側巻線13に接続され、バッファ回路4の出力は、位置検出装置10のA/D変換回路106の入力に接続されている。バッファ回路5の入力は、差動トランス1の二次側巻線14に接続され、バッファ回路5の出力は、位置検出装置10のA/D変換回路107の入力に接続されている。
位置検出装置10は、正弦波生成回路101、D/A変換回路102、A/D変換回路103と106と107、比較回路104、補正回路105、LPF(Low Pass Filter)回路108と109と114と115、センター値補正回路110と111、全波整流回路112と113、平均化回路116と117、比率演算回路118、位置情報出力回路119を備えている。
正弦波生成回路101は、デジタル正弦波を生成し、D/A変換回路102と比較回路104に出力する。また、正弦波生成回路101は、補正回路105からの波高値制御信号に基づき、生成するデジタル正弦波の波高値を調整する。
D/A変換回路102は、正弦波生成回路101で生成されたデジタル正弦波が入力され、デジタル信号からアナログ信号に変換してバッファ回路2に出力する。
A/D変換回路103は、バッファ回路3からの入力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して比較回路104に出力する。
比較回路104は、A/D変換回路103からの入力信号の波高値と、正弦波生成回路101からの入力信号の波高値とを比較し、比較値を補正回路105に出力する。
補正回路105は、比較回路104からの比較値に基づき、A/D変換回路103から比較回路104への入力信号の波高値と、正弦波生成回路101から比較回路104への入力信号の波高値が一致するように、正弦波生成回路101を制御するための波高値制御信号を生成し、正弦波生成回路101に出力する。
A/D変換回路106は、バッファ回路4の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換した信号Vb’をLPF回路108に出力する。また、A/D変換回路107は、バッファ回路5の出力信号をデジタル信号からアナログ信号に変換した信号V’をLPF回路109に出力する。
LPF回路108は、A/D変換回路106から出力された信号V’の高周波のノイズ成分の除去を行い、ノイズ除去後の信号を、センター値補正回路110に出力する。また、LPF回路109は、A/D変換回路107から出力された信号V’の高周波のノイズ成分の除去を行い、ノイズ除去後の信号を、センター値補正回路111に出力する。
センター値補正回路110は、LPF回路108の出力信号のPeak−to−PeakであるVbT−VbBを生成する。次に、センター値補正回路110は、(VbT−VbB)/2によりセンター値VbAを生成する。また、センター値補正回路110は、生成されたセンター値VbAと基準電圧であるグランドGとの差ΔVbAを生成し、生成された差ΔVbA分をオフセットさせるセンター値補正を行う。また、センター値補正回路110は、センター値補正を行った出力電圧Vbcを、全波整流回路112に出力する。
センター値補正回路111は、LPF回路109の出力信号のPeak−to−PeakであるVcT−VcBを生成する。また、センター値補正回路111は、(VcT−VcB)/2によりセンター値VcAを生成する。また、センター値補正回路111は、生成されたセンター値VcAとグランドGとの差ΔVcAを生成し、生成された差ΔVbA分をオフセットさせるセンター値補正を行う。また、センター値補正回路111は、センター値補正を行った信号Vccを、全波整流回路113に出力する。
図2(a)と(b)と(c)は、LPF回路108とセンター値補正回路110の動作を説明するための図であり、信号を便宜上、アナログ波形で示している。
図2(a)は、A/D変換回路106から入力された信号V’の波形である。信号V’は、D/A変換回路102によるD/A変換誤差とA/D変換回路106のA/D変換誤差によるノイズ成分を有し、さらにはグランドGに対して平均値であるセンター値がずれている。図2(b)は、信号V’を、LPF回路108でノイズ除去した後の波形である。図2(c)は、LPF回路108でノイズ除去した後、センター値補正回路110でセンター値補正を行った後の信号Vbcである。
全波整流回路112は、センター値補正回路110から出力された電圧Vbcの全波整流を行い、全波整流を行った信号VbrをLPF回路114に出力する。また、全波整流回路113は、センター値補正回路111から出力された電圧Vccの全波整流を行い、全波整流を行った信号VcrをLPF回路115に出力する。
LPF回路114は、全波整流回路112から出力された信号Vbrのリップル成分の除去を行い、リップル除去後の信号Vbr’を、平均化回路116に出力する。また、LPF回路115は、全波整流回路113から出力された信号Vcrのリップル成分の除去を行い、リップル除去後の信号Vcr’を、平均化回路117に出力する。
平均化回路116は、LPF回路114から出力された電圧Vbr’を、時間平均演算により平均化を行う。時間平均演算は、演算に必要な平均化回路116の1周期分の信号を取得し、取得した1周期分の信号の平均電圧を演算して平均化を行う。このため、最初の1周期の平均化が終了した後は、以後、先入れ先出し処理を行うため、再度新たに1周期分の信号を取り込んで平均化しなくて済む。また、平均化回路116は、平均化演算された出力電圧Vbaを比率演算回路118に出力する。
また、平均化回路117は、LPF回路115から出力された電圧Vcr’を、時間平均演算により平均化を行い、平均化演算された出力電圧Vcaを比率演算回路118に出力する。
図3は、全波整流回路112とLPF回路114と平均化回路116の動作を説明するための図であり、信号を便宜上、アナログ波形で示している。
図3(a)は、全波整流回路112に入力される信号Vbcである。図3(b)は、全波整流回路112で全波整流を行った後の信号Vbrである。図3(c)は、LPF回路114でリップル除去を行った後の信号Vbr’である。図3(d)は、平均化回路116で平均化を行った後の信号Vbaである。
比率演算回路118は、平均化回路116と117から出力されたVbaとVcaの比率Vを演算する。VbaとVcaの比率Vは、式(12)、(13)、(14)より、式(18)のようになる。
ba=jωk(μNS/l)I・・・(16)
ca=jωk(μNS/l)I・・・(17)
:一次側巻線の巻数[t]
、N:二次側巻線の巻数[t]
=V/V
=jωk(μNS/l)I/jωk(μNS/l)I
=k/k(N/N)・・・(18)
式(18)で、差動トランスの場合、二次側巻数であるNとNは同じであるため、N=Nとなる。このため、VbaとVcaの比率Vは、式(19)のように、結合係数の比率のみで表されることになる。
=k/k・・・(19)
また、比率演算回路118は、演算されたVbaとVcaの比率Vを位置情報出力回路119に出力する。
位置情報出力回路119は、比率演算回路118から出力された比率Vを用いて、比率Vと可動鉄心11の位置が対応付けられたテーブルとして位置情報出力回路119内に記憶されている。例えば、比率V=1を、可動鉄心11の位置の物理的ナル位置、すなわち0[mm]とし、比率V=0.9を可動鉄心11の位置0.05[mm]として対応つける。また、位置情報出力回路119は、対応つけられた位置情報をコントロール装置7に出力する。
コントロール装置7は、位置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報を受け取る。また、コントロール装置7は、差動トランス1の可動鉄心11の位置制御を、可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して行う。
次に、差動トランス1、位置検出装置10、コントロール装置7を用いた位置検出の校正方法と位置検出方法の例を、図4を用いて説明する。
利用者は、コントロール装置7から可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して、差動トランス1の可動鉄心11を、位置表示部201(例えば目盛り)を目視で確認しながら、位置表示部201が0[mm]を表示する物理的ナル位置(Null Position)に移動させる。VbaとVcaが同一の電気的ナル位置と、可動鉄心11の物理的ナル位置が同一の場合、図4(a)と(b)のように、二次側巻線の出力電圧VとVは同じ値のため、デジタル化され比率演算用に生成されたVbaとVcaの比率はV=1になり、位置情報出力回路119は0[mm]をコントロール装置7に出力する。
しかしながら、製造上、二次側巻線の取り付け位置等のばらつきにより、電気的ナル位置と可動鉄心11の二次側巻線の物理的ナル位置が異なる場合もある。このような場合、校正を行う必要があり、以下に校正方法の例を説明する。
まず、利用者は、コントロール装置7から可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して、差動トランス1の可動鉄心11を、位置表示部201を目視で確認しながら物理的ナル位置に移動させる。二次側巻線の取り付け位置等のばらつきにより、結合係数k=0.81、k=0.9であった場合、二次側出力電圧は、図4(c)のようにVとVの出力電圧は異なる値になり、V=0.9[V]、V=1.0[V]になる。このため、結合係数kとkの比率V=0.9(=0.81/0.9)となる。位置検出装置10の位置情報出力回路119は、結合係数kとkの比率V=0.9に対応した位置情報0.05[mm]をコントロール装置7に出力する。
次に、利用者はコントロール装置7を用いて、可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して、置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報0.05[mm]を、0[mm]になるように可動鉄心11の位置を調整する。
次に、利用者は、位置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報を0[mm]に調整した後、差動トランス1の位置表示部201が示している可動鉄心11の位置を読み取る。図4の例では、+0.05[mm]の位置で、位置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報0[mm]が得られたとする。この場合、利用者は、位置検出装置10の位置表示部201から読み取った+0.05[mm]を、可動鉄心11の位置の校正値としてメモ等に記録する。
続けて、位置検出方法の例を説明する。
利用者は、例えば+7[mm]の位置に可動鉄心11を移動したい場合、校正値+0.05[mm]をオフセットした+7.05[mm]になるように補正して、位置表示部201を目視で確認しながら、コントロール装置7を用いて、可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して調整する。
さらに、例えば液体の表面に浮いた検出用フロートに可動鉄心11が装着されている場合、可動鉄心11の位置は液体の量に応じて変化する。このような利用方法における構成方法と位置検出方法を以下に説明する。
この場合、電気的ナル位置での校正を先に行っておく。利用者は、位置検出装置10の位置情報出力回路119からの出力された位置情報が、0[mm]になるように可動鉄心11の位置を、コントロール装置7を用いて、可動鉄心11に接続されているアクチュエータ8を制御して調整する。調整後、差動トランス1の位置表示部201を目視で確認し、表示値を読み取る。例えば、位置表示部201が+0.05[mm]を示していた場合、+0.05[mm]を、可動鉄心11の位置の校正値としてメモ等に記録する。次に、位置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報を、この校正値に基づき補正する。例えば、位置検出装置10の位置情報出力回路119から出力された位置情報が+7.05[mm]の場合、校正値0.05[mm]を減算して+7[mm]にする補正を、コントロール装置7、もしくは、コントロール装置7の利用者が補正して利用する。
なお、本実施形態では、比較回路104において、A/D変換回路103からの入力信号の波高値と正弦波生成回路101からの入力信号の波高値との比を、比較値として補正回路105に出力する例について説明したが、A/D変換回路103からの入力信号の波高値と正弦波生成回路101からの入力信号の波高値との差を、比較値として補正回路105に出力するようにしても良い。
また、本実施形態では、センター値補正回路110と111において、センター値VbAまたはVcAと基準電圧であるグランドGとの差ΔVbAまたはΔVcAを生成し、生成された差ΔVbAまたはΔVcA分をオフセットさせるセンター値補正を行う例について説明したが、基準電圧は回路構成により、例えば中点電位である2.5[V]であっても同様の効果が得られる。
さらにまた、本実施形態では、差動トランス1の一次側巻線12の一方を接地して信号を入力する例について説明したが、一次側巻線12の両端に信号を入力するようにしても良い。同様に、二次側巻線13と14の一方を接地せず、二次側巻線の出力を例えば各々D/A変換回路に入力するようにしても良い。
さらにまた、本実施形態では、位置情報出力回路119は、比率演算回路118から入力された位置情報に対応する結合係数の比率Vを、比率Vに対応した電圧値としてコントロール装置7に出力する例について説明したが、電流値であっても良く、さらに、比率演算回路118から入力された演算結果の数値をそのままデジタル信号として出力しても良い。
さらにまた、本実施形態では、差動トランス1の二次側巻線13と14からの信号を別々のA/D変換回路106と107で受ける例について説明したが、時分割処理により1つのA/D変換回路で、交互に二次側巻線13と14からの信号を受け取るようにしても良い。
さらにまた、本実施形態では、位置検出装置10のLPF回路、センター値補正回路、全波整流回路、平均化回路について2系統ある例について説明したが、二次側巻線13と14からの信号を受け取るA/D変換回路と同様に、時分割処理により1系統の回路でも良い。
なお、実施形態の図1の機能の全て、もしくは一部の回路を、位置検出装置10内の図示しないCPU(中央演算装置)に接続されたROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)もしくはUSB(Universal Serial Bus) I/Fを介して接続されるUSBメモリー等に保存されているプログラムにより実行することも可能である。
以上、本発明では、差動トランスの二次側巻線の出力電圧をデジタル化した後、デジタル化された二次側巻線の出力比率に基づいて位置を算出するようにしたので、温度依存性を有する透磁率μおよび一次側入力電流の影響がなくなり、温度特性の影響を受けずに正しい位置を測定可能な位置検出装置が可能になる。また、本発明では、差動トランスの二次側巻線のデジタル化した出力電圧に対して、二次側巻線の出力比率を求めるためのノイズ除去等のフィルター回路および全波整流回路によるデジタル信号処理を行うようにしたので、整流素子等による温度依存性による影響がなくなり、温度特性の影響を受けずに正しい位置を測定可能な位置検出装置を実現することが可能になる。
1・・・差動トランス
11・・・可動鉄心
12・・・一次側巻線
13、14・・・二次側巻線
2、3、4、5・・・バッファ回路
7・・・コントロール装置
8・・・アクチュエータ
10・・・位置検出装置
101・・・正弦波生成回路
102・・・D/A変換回路
103、106、107・・・A/D変換回路
104・・・比較回路
105・・・補正回路
108、109、114、115・・・LPF回路
110、111・・・センター値補正回路
112、113・・・全波整流回路
116、117・・・平均化回路
118・・・比率演算回路
119・・・位置情報出力回路
201・・・位置表示部

Claims (3)

  1. 一次側巻線と2つの二次側巻線と可動鉄心を備えた差動トランスを用いた位置検出装置
    において、
    前記2つの二次側巻線は、同じ巻線数であり、
    前記二次側巻線の各出力のセンター値を補正するセンター値補正手段と、
    前記センター値補正手段の各出力を全波整流する全波整流手段と、
    前記全波整流手段の各出力を平均化する平均化手段と、
    前記平均化手段の各出力信号に基づいて、前記一次側巻線と前記2つの二次側巻線との各結合係数の比率を演算する比率演算手段と、
    前記比率演算手段により得られた前記比率と前記可動鉄心の位置とが対応づけられているテーブルを用いて前記可動鉄心の位置を演算する位置算出手段と
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記二次側巻線の各出力を、A/D変換して前記センター値補正手段に入力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記位置算出手段が演算した前記可動鉄心の位置に応じて、前記可動鉄心の位置を制御するコントロール装置
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置検出装置。
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