JP5478057B2 - 精米機 - Google Patents

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Description

この発明は、玄米などの穀類の糠を取り去って白米にする家庭用の小型精米機に関するものである。
精米された(従って糠を落とした)白米は、その表面に付着した糠が時間経過に伴って酸化し、食味を低下させるという問題がある。この問題は、玄米のまま保存しておいて米を炊飯して食する直前に精米することで解決できることが知られている。そこで家庭で手軽に玄米を精米できるようにした家庭用の小型の精米機が従来より提案されている。
特許2963889(特開平11-197521) 特開2001-259443 特開2008−229558
特許文献1には、回転軸に固定した半径方向にのびる複数のプロペラ状の羽根で、玄米を攪拌して玄米に遠心力を与え、米を精米かごの内面に擦り付けることにより糠を削り落とすものが示されている(段落0031など)。
特許文献2は、この特許文献1のものにあった欠点を解決するものである。すなわちこの特許文献1のものでは、羽根(特に羽根の前縁)が玄米と激しく衝突して、米が欠けたり割れたり、玄米から栄養価が高い胚芽が取り除かれてしまうという問題があり、この問題を避けるために羽根の回転速度を落とすと精米時間が長くなるという問題が生じる。そこでこの特許文献2では、プロペラ形の羽根に代えて、回転軸に固定した円盤に羽根を設けることにより、玄米と羽根との回転速度差を小さくし、衝突時の衝撃を小さくして、玄米の欠けや割れを防ぎ、玄米同士の擦れ合いによって精米し、また遠心力により精米かごに玄米を擦り付けてこの時の摩擦により精米することを提案している(段落0004〜0007など)。
特許文献3には、羽根が玄米に激しく衝突して玄米を欠いたり割ったりするのを防ぐため、羽根に代えて断面円形の棒状にすることが示されている。
特許文献1には前記のように、羽根が玄米に激しく衝突して米粒を欠いたり割ったりする問題がある。特許文献2のものは玄米を円盤に載せて回転させるから強い遠心力が玄米に作用し、遠心力で精米かごに強く擦り付けることになる。このため、精米かごによって玄米が傷付き易いという問題がある。特許文献3のものでは回転軸に直交する棒を回転軸と共に回転させるが、この時の玄米の上下移動量は僅かであり、精米に長い時間がかかるという問題がある。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、玄米(精米の前の米)を欠いたり割ったりするおそれが少なく、米粒を精米かごで傷めるおそれが少なく、短時間で能率良く精米することができる精米機を提供することを目的とする。
この発明によればこの目的は、電動機を内蔵する本体ケースと、前記本体ケースに載置された容器と、この容器内に収容された略有底円筒状の精米かごと、前記本体ケースから上方に突出して前記容器および精米かごを貫通し前記電動機により回転駆動される回転軸と、前記回転軸に固定され前記精米かごに収容された精米用の米を攪拌する攪拌具とを備える精米機において、前記攪拌具は、前記回転軸に固定されるホルダ部と、このホルダ部の下部に形成されこのホルダ部より大径の環状の拡径部と、この拡径部の上面に固定された円環状の環状部分から外周側に向かって反回転方向へ略うず巻き状に水平にのびかつ次第に幅が狭くなるように平板状に形成された水平板部と、この水平板部の外周付近に形成され回転方向を指向する前面が回転方向に対して後退するように斜め上向きに折曲された羽根部と、前記拡径部の外周に形成され前記拡径部の外周に滞留する精米用の米を外周方向へ押し出す補助羽根と、を備えることを特徴とする精米機、により達成される。
この発明によれば、攪拌具の水平板部は玄米の移動にほとんど寄与せず、その外周端付近の羽根部が主として玄米を移動させる。ここに羽根部は水平板部の外周付近に位置しているので、その前面は精米かごの内周面付近の玄米を上方へ押上げる。このため攪拌具の回転に伴って、玄米の流動は精米かごの内周面に沿ったほぼドーナツ状となり、このドーナツ形状の外周から上昇して内周(回転軸側)に向かって捩れるように流動する。ここに羽根部は外周付近にあるのでドーナツ形状の内周付近では玄米は円滑に下方へ流下する。このため玄米のドーナツ形状に沿って捩れる円滑な流動が生じ、玄米同志の摩擦が促進される。
このように米粒同志の摩擦が促進されると共に、精米かごとは過大でない適度な接触圧をもって摩擦することになる。この結果玄米の欠けや割れが発生しにくくなり、能率良く精米を行うことが可能になる。
羽根部は、その前面が回転方向と回転軸側とを共に斜めに指向するように形成してもよい(請求項2)。この場合回転軸側を指向する角度によって玄米に働く遠心力、従って玄米が精米かごに擦られる摩擦力を変化させることができる。すなわち羽根部を回転軸側に捻る(ひねる)角度を大きくすれば、羽根部が回転軸側に導く力が大きくなり、この力が遠心力を減少させるからである。
羽根部は水平板部と別体として両者を結合したものであってもよいが、両者は一体に形成すれば加工が簡単になる。この場合羽根部は、この羽根部の外周側が内周側よりも回転軸の回転方向へ先行する直線(折り線)にほぼ沿って斜め上方へ鈍角をもって折り起こした折り起こし面を有するものとすることができる(請求項3)。
羽根部は複数設けてもよい。複数の羽根部はホルダ部の下端付近、すなわち精米かごに近接した位置に設けてもよい。しかしホルダ部の異なる高さに、かつ周方向にかつ周方向に分離させて設けるのがよい(請求項4)。この場合には、下の羽根部で押上げられた玄米が、上の羽根部でさらに高く押上げられるから、玄米のドーナツ状の流動が上下に厚くなる。このため精米かご内の空間を有効利用して玄米同志の摩擦をさらに促進し精米の効果が増大する。
羽根部は平面視(回転軸に沿う方向から見て)回転軸を中心にして対称に一対設けておいてもよい(請求項5)。この場合は攪拌具の回転軸回りの重量バランスが均等化できるので回転が円滑になる。
図1は本発明の一実施例を適用する家庭用フードプロセッサの斜視図、図2はその構成部材の分解斜視図、図3は攪拌具の正面図、図4は同じく平面図、図5は同じく右側面図、図6は同じ斜視図である。図7は攪拌具の取付部付近を一部断面して示す正面図、図8は玄米のドーナツ状の流動を模式的に説明するための図、図9,10はこのフードプロセッサを精米機として使用する場合の使用方法の説明図である。
図1、2において符号10は本体ケースであり、この本体ケース10は平面視略楕円形であり、平面視略円形の容器台部12とその一側方から立ち上がるモータ収容部14とを持つ。容器台部12の中央には回転軸16が起立している。この回転軸16には、モータ収容部14に収容した電動機(図示せず)の回転が減速されて伝達される。
18は透明なガラス製の容器であり略有底円筒状である。その外周には1つの取手20が一体に形成されている。この容器18の底部中央には、図7に示すように、樹脂製のガイド筒22が貫通している。すなわちこのガイド筒22は下端がフランジ状に拡径し、このフランジ状の下端24を容器18に形成した円形開口26に上方から係合させる一方、この円形開口26に下方から筒状の締付け部材28を挿入してガイド筒22の内面に螺入する。すなわち締付け部材28の雄ねじ部をガイド筒22側の雌ねじ部に螺入する。そしてガイド筒22の下端24と締付け部材28とで容器18の円形開口26の縁部を挟持することによりガイド筒22を容器18に固定する。
この容器18は本体ケース10の容器台部12に載置される。この時回転軸16がガイド筒22の中に進入する。また容器18の底面には環状の突部からなる座部30が形成されている。この座部30の内周縁は、容器台部12の上面に円形に並べて突設した8個の突起32(図2,7)に係合して容器18を位置決めする。また座部30の内周面には4個の突部34(図7)が90°間隔に突設されている。これら突部34は容器台部12側の突起32に係合して、容器18の回動を規制する。
38はスライスカッタである。このスライスカッタ38は後記攪拌具52とほぼ同様な構造であり、両者は前者のカッタ刃42が後者では撹拌用の羽根になっている点が異なる。他の部分はほぼ同じ構造であるから、以下図7を用いてスライスカッタ38の構造を説明する。スライスカッタ38は、容器18に固定したガイド筒22に上方から被されるホルダ部40と、このホルダ部40の下部に固定した一対のカッタ刃42とを持つ。
ホルダ部40は上部が閉じた円筒状であり、その内部には上方から同心に下降する小径円筒部44が一体形成されている。この小径円筒部44には、ホルダ部40をガイド筒22に被せる時に回転軸16が進入する。そしてこの回転軸16の上部と小径円筒部44とがチャック部46により結合する。なおこのチャック部46は、ホルダ部40の上端に一体に設けたつまみ48をつまんでつまみ上げることによって結合を解除することができる。すなわちこのチャック部46は回転方向だけに係合し上下方向には自由に着脱可能である。
ホルダ部40の下部には環状の拡径部50が形成され、この拡径部50の上面および下面に上下一対の前記カッタ刃42,42が固定されている。一対のカッタ刃42は、拡径部50に固定される環状部分から略うず巻き状に外側へのびる水平な板状であり、2つのカッタ刃42,42は異なる高さでかつ平面視(回転軸16の長手方向から見て)対称に位置する。カッタ刃42の外周側の縁は野菜などをカットする刃となっている。
52は本発明で用いる攪拌具であり、この攪拌具52はスライスカッタ38のカッタ刃42を水平板部54および羽根部56に変えたものである。すなわちこの水平板部54は、図3〜6に示すように、ホルダ部40の拡径部50の上・下面から外周側へ向かって反回転方向へ略うず巻き状にのびかつ次第に幅が狭くなるように形成されている。羽根部56はこの水平板部54の外周端側(外周端を含む部分)を、斜め上方向に折曲することにより水平板部54と一体に形成されている。
ここに羽根部56は、その回転方向(図4の矢印A方向)を指向する前面Cを、回転軸16側を指向させつつ斜め上向きに折曲したものである。例えば、この羽根部56の前面Cは、羽根部56の外周側が内周側よりも回転方向Aに先行する直線B(図4)を折り線として、回転方向Aと鈍角θ(図5参照)をなすように斜め上向きに折り起こしたものとする。
なおホルダ部40の拡径部50の外周には、羽根部56より回転方向Aに先行する短い補助羽根58,58が一体に形成されている。この補助羽根56は、精米時に拡径部50の外周に滞留する玄米を外周方向へ押し出して羽根部56に導き、玄米の全体の対流を円滑にするものである。
また上下の水平板部54の回転軸側は拡径部50の上面および下面に沿った円環状に形成されている。そしてこれらの水平板部54,54は、拡径部50を貫通する複数のリベット60により固定される。すなわちリベット60は上の水平板部54から差込まれ、リベット頭をこの上の水平板部54に係止させる一方、その先端(下端)を下の水平板部54に通してその先端をつぶして滑らかな曲面をもった突部62(図7)としている。この突部62は後記する精米かご84の上面に当接して攪拌具52の円滑な摺動を可能にする。
図1,2において、64は透明樹脂製の容器蓋である。この容器蓋64は容器18の上部開口に嵌め込まれ、フードプロセッサの使用時に容器18を閉じて中の食材が飛散するのを防ぐ。この容器蓋64には中心から偏心した位置から、食材投入口66が上方へ突出するように一体成形されている。この投入口66には食材を入れて押し込む押込み棒68(図1,2,9,10)が上方から挿入可能である。
容器蓋64の外周には外側へ舌状に突出するスイッチ板69が形成されている。このスイッチ板69の下面には2つの板状の突起70(図2)が形成されている。これらの突起70は、本体ケース10に容器18をセットして容器蓋64を嵌め合わせた時に、本体ケース10のモータ収容部14の上面に設けた電源スイッチ72,72(図2,9,10)に係合する。そしてスイッチ板69を下へ押し込むことによって突起70,70が電源スイッチ72,72をオンにし、電動機を起動させることができる。なおスイッチ板69の押し込む力を弱めれば電源スイッチ72が突起70を押し上げて電源スイッチ72はオフになる。
図2で74はおろしカッタであり、食材をおろし加工する場合に使用する。このおろしカッタ74には両面に異なるおろし刃が形成され、軸76とねじ78とを用いて回転軸16に固定される。すなわち、容器18のガイド筒22に上方から軸76を挿入して回転軸16に固定させ、この軸76の上面におろしカッタ74の角穴を係合させた状態でねじ78を軸76に螺入し締付ける。この結果おろしカッタ74は回転軸16と一体となって回転する。軸76にカッタ74,ねじ78を予め取付けてから、軸76を回転軸16に係合させてもよい。
なおおろし加工する大根などの食材は投入口66から投入され、押込み棒68で押込まれるため、おろしカッタ74は傾き易い。そこでねじ78の上部に回転軸16と同心の孔80を形成する一方、容器蓋64の中心にこの孔80に形成する心棒82を設け、心棒82によっておろしカッタ74,軸76の偏心を防いでいる。
図2で84は精米かごである。この精米かご84は図2,7に示すように、略円筒状の金網86の底を内径側へ絞り加工し、ここを上下の金属板88,90で挟んで接合する一方、金網86の上縁に外側へ拡径するフランジ92を接合したものである。ここに上の金属板88の中央には、金属筒94が接合され、この金属筒94は容器18のガイド筒22と攪拌具52のホルダ部40との間に進入する。
また下の金属板90は中央側がフランジ状に下方へ折り返されている。この折り返されたフランジ96は対称位置の2ヶ所が切り欠かれた凹部98となっている一方、前記ガイド筒22のフランジ状下端24には径方向外側へ突出する2つの突起100が形成されている(図9(A)参照)。これらの突起100に下の金属板90の凹部98が係合することにより、精米かご84の回転が規制される。
精米かご84の上縁のフランジ92は、その外径が容器18の内径より僅かに小さく、その高さは図3に示すように容器18の上縁よりも低い。このため精米かご84は容器18の内側に横方向の遊びを十分に小さくした状態で収容される。この時精米かご84と容器18との間に糠を集める空間102が形成される。前記容器蓋64には容器18の開口内面に係合する筒部104が形成されている(図3)。この筒部104は容器蓋64を取付けた時に精米かご84のフランジ92に当接して、精米かご84の上下動を規制する。
次にこのフードプロセッサの使用方法を説明する。このフードプロセッサを使って野菜などの食材をカットする場合は、図2に示すナイフカッタ38を用いる。すなわち、本体ケース10の容器台部12に容器18を載せ、ガイド筒22にナイフカッタ38のつまみ48をつまんでホルダ部40を被せる。この時ホルダ部40の小径円筒部44に回転軸16が進入し、両者がチャック46で結合する。
容器18に容器蓋64を嵌めて、スイッチ板69の突起70を本体ケース10側のスイッチ72に位置合せする。そして食材の投入口66から適当な大きさに予めカットした食材を投入し、その上から押込み棒68で食材を押込みつつ、スイッチ板69を下へ押込めば、電動機が起動してナイフカッタ38が回転する。この結果食材はナイフカッタ38のカッタ刃42で細かくカットされる。カットが終わったら容器蓋64を取り、ナイフカッタ38を取外し、容器18の中にたまった処理済みの食材を他の容器に移せばよい。
このフードプロセッサを使って大根などをおろす場合は、ナイフカッタ38に代えて図2に示すおろしカッタ74を使う。このためには、軸76を容器18のガイド筒22に挿入して回転軸16に係合させ、この軸76の上端におろしカッタ74の角穴を係合させて載せた後、ねじ78を軸76に締め付ける。そして容器蓋64を被せてその内面中央の心棒82をねじ78の孔80に係合させる。
この状態で投入口66から適当な大きさにカットした大根などの食材を投入し、押込み棒68で押込みつつスイッチ板69を下へ押せばよい。おろしカッタ74により食材がおろし処理されて容器18内にたまってゆく。適当量のおろし処理が終わったら容器蓋64を外し、ねじ78とおろしカッタ74と軸76を一体にして回転軸16から抜き取ってから、容器18内のおろし済み食材を他の容器に移せばよい。
次にこのフードプロセッサを精米機として使う場合を図9,10を用いて説明する。この場合は本体ケース10に載せた容器18の中に精米かご84をセットする(図9のA)。この時精米かご84の下の金属板90に設けた凹部98を、容器18のガイド筒22のフランジ24に設けた突起100に係合させて、精米かご84の回転を規制する。
そして攪拌具52をこの精米かご84の金属筒94に被せ、その小径円筒部44に回転軸16を進入させてチャック46で両者を結合する(図9のB)。そして容器18に適切量の玄米(精米前の米)を入れ(図9のC)、または容器蓋64を被せた後で投入口66から玄米を投入する。投入口66に押込み棒68を入れて投入口66を塞いだ後にスイッチ板69を押して電動機を起動させる(図10のA)。
電動機の起動により攪拌具52が図4で時計方向(矢印A方向)へ回転する。この回転により容器18内の玄米は羽根部56の前面Cに案内されて上向きに流動する。この時玄米は羽根部56の回転に伴って同方向に移動するから、玄米には遠心力が作用する。このため玄米は上方へ移動しつつ精米かご84の内面が擦られる。
羽根部56の回転により玄米は羽根部56に遅れて回転方向に送られつつ上方へ送られるから、玄米は図8に示すように全体がドーナツ状となって捩れながら対流する。すなわち羽根部56の回転により押上げられた玄米はドーナツ形状の上部から中心側を下降して下部に戻るように捩れながら対流する。図8,4,5の矢印Dはこの対流を示している。
この時攪拌具52は異なる高さに2板の水平板部54および羽根部56を持つので、下の羽根部56で上方へ移送された玄米を上の羽根部56でさらに上方へ移送することになる。すなわち玄米は2段階に上方へ送られるから、精米かご84の内周面に沿ってできるドーナツ状の流動は上下方向に厚くなる。このため玄米の上下動に伴う米同志の摩擦が増え精米が促進される。
このような玄米の流動(対流)によって、米粒同志の摩擦により糠が落とされ、また精米かご84の金網86に擦られて糠が落とされる。落とされた糠は金網86を通って容器18との間の空間102に集まる。玄米は遠心力や回転羽根などにより強い力で強制的に精米かご84に押し付けるもの(前記従来技術参照)では、米粒は機械的に削られ糠が強制的に削ぎ落とされることになるが、この実施例によれば、外側で押上げられてから内側に流れ落ちるドーナツ状に捩れる自然な対流によって糠を落とすものであるから、糠を優しくソフトに落とすことになり、米粒の破損や割れが発生しにくくなる。
糠が落ちたら、容器蓋64、押込み棒68を取外し、精米かご84を容器18から引き上げる(図10のB)。そして攪拌具52を抜き取ってから精米かご84の中の精米済みの白米を他の容器106に移せばよい(図10のC)。
フードプロセッサの外観斜視図 使用する部材の分解斜視図 攪拌具の正面図 攪拌具の平面図 攪拌具の正面図 攪拌具の平面図 攪拌具の組付け状態を一部断面して示す正面図 玄米のドーナツ状の対流を説明するための図 精米機としての使用方法の説明図 精米機としての使用方法の説明図
符号の説明
10 本体ケース
12 容器台部
16 回転軸
18 容器
22 ガイド筒
38 ナイフカッタ
40 ホルダ部
44 小径円筒部
52 攪拌具
54 水平板部
56 羽根部
64 容器蓋
84 精米かご
A 回転方向を示す矢印
B 折り線
C 羽根部の前面(折り起こし面)
D 玄米の対流を示す矢印

Claims (5)

  1. 電動機を内蔵する本体ケースと、
    前記本体ケースに載置された容器と、
    この容器内に収容された略有底円筒状の精米かごと、
    前記本体ケースから上方に突出して前記容器および精米かごを貫通し前記電動機により回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸に固定され前記精米かごに収容された精米用の米を攪拌する攪拌具とを備える精米機において、
    前記攪拌具は、前記回転軸に固定されるホルダ部と、
    このホルダ部の下部に形成されこのホルダ部より大径の環状の拡径部と、
    この拡径部の上面に固定される環状部分から外周側に向かって反回転方向へ略うず巻き状に水平にのびかつ次第に幅が狭くなるように平板状に形成された水平板部と、
    この水平板部の外周付近に形成され回転方向を指向する前面が回転方向に対して後退するように斜め上向きに折曲された羽根部と
    前記拡径部の外周に形成され拡径部の外周に滞留する精米用の米を外周方向へ押し出す補助羽根と、を備えることを特徴とする精米機。
  2. 羽根部は、その前面が回転方向と回転軸側とを斜めに指向している請求項1の精米機。
  3. 羽根部は、水平板部と一体に形成され、この羽根部の外周側が内周側よりも回転軸の回転方向に先行する直線にほぼ沿ってかつ回転方向と鈍角をなすように斜め上向きに折り起こされた折り起こし面を有する請求項1の精米機。
  4. 拡径部の上面および下面にそれぞれ水平板部の環状部分が固定され、これら水平板部に設けた羽根部が周方向に分離されて複数設けられている請求項1の精米機。
  5. 羽根部は、平面視で回転軸を中心にして対称に一対設けられている請求項4の精米機。
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