JP5477682B2 - ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ - Google Patents

ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ベーストレッド用ゴム組成物、その製造方法および空気入りタイヤに関する。
従来から、高速操縦安定性(スタビリティー)の必要とされるタイヤにおいては、トレッドのベース部に硬度65以上のゴム組成物を用いている。しかし、硬度65以上のゴム組成物を使用した場合、高速操縦安定性能は向上するが、乗り心地が悪化する。
一方、ベーストレッドゴムとしてゴム硬度の低いゴム組成物を採用すると、乗り心地は向上するが、高速操縦安定性は悪化する。
このように、高速操縦安定性と乗り心地は二律背反の関係にあり、すべてを満足させるタイヤを得ることは非常に困難であった。
特許文献1には、操縦安定性を保持したまま、乗り心地の向上とノイズを低減することを目的とした、所定量の炭酸カルシウムおよびクラフト紙粉砕物を含有するゴム組成物が開示されている。
しかし更なる性能の向上が望まれている。
特開2006−111715号公報
本発明は、操縦安定性を保持したまま、乗り心地の向上とノイズを低減することができるベーストレッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、加硫後のJIS−A硬度が65〜80となるマトリックス中に、JIS−A硬度が30〜60の粉末ゴムが配合されてなり、前記マトリックスのゴム成分100質量部に対して、前記粉末ゴムを1〜10質量部含有する、ベーストレッド用ゴム組成物である。
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物において、前記粉末ゴムの平均粒径が20〜500μmであることが好ましい。
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物において、前記粉末ゴムはゴム成分、補強剤および充填剤を含むことが好ましい。
本発明は、前記記載のベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッド部に用いた空気入りタイヤである。
本発明は、加硫ゴムを粉砕して、JIS−A硬度が30〜60の粉末ゴムを得る工程と、前記粉末ゴムを、加硫後のJIS−A硬度が65〜80となるマトリックスの配合剤に加えて混練する工程を含む、ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法である。
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物の製造方法において、前記粉砕は、カッターミルにて粉砕後、冷凍粉砕を行なうことが好ましい。
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物の製造方法において、粉末ゴムの平均粒径が20〜500μmであることが好ましい。
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物の製造方法において、前記粉末ゴムはゴム成分、補強剤および充填剤を含むことが好ましい。
本発明は、前記記載のベーストレッド用ゴム組成物の製造方法により製造したベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッド部に用いた空気入りタイヤである。
本発明によれば、操縦安定性を保持したまま、乗り心地の向上とノイズを低減することができるベーストレッド用ゴム組成物を提供することができる。
<空気入りタイヤの構造>
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド部は、キャップ部とベース部とからなる2重構造を有する。
図1は、本発明の一実施の形態の空気入りタイヤの右半分を示す断面図である。タイヤ1は、トレッド部2とサイドウォール部3とビード部4を有している。さらに、ビード部4にはビードコア5が埋設される。また、一方のビード部4から他方のビード部にわたって設けられ、両端を折り返してビードコア5を係止するカーカス6と、該カーカス6のクラウン部外側の2枚のプライよりなるベルト層7とが配置されている。そしてトレッド部2は、接地面側のキャップ部2Aと、ベルト層に隣接する側のベース部2Bの2層で構成されている。カーカス6とその折り返し部に囲まれる領域には、ビードコア5の上端からサイドウォール方向に延びるビードエーペックス8が配置される。
図2は、本発明に係る空気入りタイヤ1におけるトレッド部2の拡大図である。本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物は、ベース部2Bに使用するものである。
<マトリックス>
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物は、マトリックス中に、粉末ゴムが配合されてなる。
(マトリックスのゴム成分)
マトリックスのゴム成分としては、たとえば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)などがあげられ、これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、キャップ部のトレッドゴムとの接着性が優れるという理由から、NR、SBR、BR、ENRからなる群から選ばれる1種以上のジエン系ゴムが好ましく、NRおよび/またはSBRがより好ましい。
(カーボンブラック)
マトリックスは補強剤としてカーボンブラックを配合することが可能である。カーボンブラックの配合量は、マトリックスのゴム成分100質量部に対して、好ましくは30〜150質量部、より好ましくは50〜100質量部である。カーボンブラックの配合量が30質量部未満では十分な補強性、剛性が得られず、150質量部をこえると発熱しやすくなる。
カーボンブラックは、チッ素吸着比表面積(N2SA)が好ましくは20〜120m2/gであり、より好ましくは30〜80m2/gである。チッ素吸着比表面積が20m2/g未満であると補強性、剛性(操縦安定性)が不十分であり、120m2/gを超えると発熱しやすくなり好ましくない。
(軟化剤)
軟化剤としては、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油系軟化剤、大豆油、パーム油、ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化剤、トール油、サブ、蜜ロウ、カルナバロウ、ラノリンなどのワックス類、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸などの脂肪酸、などが挙げられる。軟化剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対してたとえば100質量部以下とされることが好ましく、この場合、該ゴム組成物がタイヤに使用された際のウェットグリップ性能を低下させる危険性が少ない。
(老化防止剤)
マトリックスは、老化防止剤として、アミン系、フェノール系、イミダゾール系の各化合物や、カルバミン酸金属塩、ワックスなどを適宜選択して使用することが可能である。
(加硫助剤)
マトリックスは、加硫助剤として、ステアリン酸、酸化亜鉛(亜鉛華)などを使用することができる。
(加硫剤)
マトリックスは、加硫剤として、有機過酸化物もしくは硫黄系加硫剤を使用できる。有機過酸化物としては、たとえば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3あるいは1,3−ビス(t−ブチルパーオキシプロピル)ベンゼン等を使用することができる。また、硫黄系加硫剤としては、たとえば、硫黄、モルホリンジスルフィドなどを使用することができる。これらの中では硫黄が好ましい。
(加硫促進剤)
マトリックスは、加硫促進剤として、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系またはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、もしくは、キサンテート系加硫促進剤のうち少なくとも一つを含有するものを使用することが可能である。
(その他の配合剤)
マトリックスには、前記各種成分のほかにも、従来ゴム工業にて通常に使用される配合剤、たとえば、架橋剤、充填剤などを配合することができる。
(マトリックスの硬度)
加硫後のマトリックスの25℃で測定したJIS−A硬度(JIS K6253)は65〜80が好ましく、67〜74がより好ましい。通常、高速操縦安定性が必要とされるタイヤのベーストレッドゴムには、JIS−A硬度が65以上のゴム組成物を用いている。一方、JIS−A硬度が80をこえるとベーストレッドゴムの耐久性(屈曲疲労)および接着性が低下するため好ましくない。
<粉末ゴム>
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物は、マトリックス中に、粉末ゴムが配合されてなる。
粉末ゴムは、加硫ゴムを粉砕することにより得られる。
(粉末ゴムのゴム成分)
粉末ゴムのゴム成分としては、たとえば、NR、IR、SBR、BR、NBR、EPDM、クロロプレンゴム(CR)、IIRなどのジエン系ゴムがあげられ、これらのジエン系ゴムは、とくに制限はなく、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、キャップ部のトレッドゴムおよびブレーカートッピングゴムとの接着性の観点から、NR、SBR、BR、ENRからなる群から選ばれる1種以上のゴム成分が好ましく、NR、BR、SBRからなる群から選ばれる1種以上のゴム成分がより好ましい。
(粉末ゴムの加硫剤)
粉末ゴムは、ゴム成分の他に、加硫剤を含むことが好ましい。
粉末ゴムに使用する加硫剤としては、たとえば、硫黄、パーオキサイドなどの有機過酸化物、塩化硫黄、有機含硫黄化合物などがあげられる。これらの加硫剤はとくに制限はないが、疲労に強いという理由から、硫黄または有機過酸化物が好ましく、硫黄またはパーオキサイドがより好ましく、硫黄がさらに好ましい。
粉末ゴムの加硫剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.5〜5質量部が好ましく、1〜3質量部がより好ましい。加硫剤の含有量が0.5質量部未満では、加硫が不十分で粉末ゴムとして機能しない。加硫剤の含有量が5質量部をこえるとオイルの配合量を増やす必要があり、経時変化で粉末ゴムが硬くなるため好ましくない。
(粉末ゴムの充填剤)
粉末ゴムは、さらに、充填剤を含むこともできる。
粉末ゴムに使用する充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、一般式mM・xSiOy・zH2O(Mは、アルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウムおよびジルコニウムからなる群から選ばれる金属、該金属の酸化物、水酸化物および炭酸塩ならびに該金属の酸化物および水酸化物の水和物からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、m、x、yおよびzは定数)で表される無機充填剤があげられ、これらの充填剤はとくに制限はなく、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、補強効果が高いという理由から、カーボンブラックまたはシリカが好ましい。
カーボンブラックは、チッ素吸着比表面積(N2SA)が好ましくは20〜120m2/gであり、より好ましくは30〜80m2/gである。チッ素吸着比表面積が20m2/gより低いと補強性、剛性(操縦安定性)が不十分であり、120m2/gを超えると発熱しやすくなり好ましくない。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、100m2/g以上が好ましく、110m2/g以上がより好ましい。シリカのN2SAが100m2/g未満では、十分な補強効果が得られない傾向がある。シリカのN2SAは、300m2/g以下が好ましく、250m2/g以下がより好ましい。シリカのN2SAが300m2/gをこえると、加工性が悪くなる傾向がある。
粉末ゴム中の充填剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して10〜80質量部が好ましく、20〜60質量部がより好ましい。充填剤の含有量が80質量部をこえると、オイルの配合量を増やす必要があり、経時変化で粉末ゴムが硬くなるため好ましくない。充填材の含有量が10質量部未満であると補強性が不足するため好ましくない。
粉末ゴムには、前記ゴム成分、架橋剤および充填剤のほかにも、従来ゴム工業にて通常に使用される配合剤、たとえば、ステアリン酸、酸化亜鉛、各種老化防止剤、各種加硫促進剤などを配合することができる。
(粉末ゴムの製造方法)
粉末ゴムは、ゴム成分および必要に応じて他の充填剤および配合剤を、たとえばバンバリーミキサーにて混練りし、得られた混練物に対して、架橋剤および加硫促進剤を、たとえばオープンロールにて混練りし、その後加硫した、加硫ゴムを粉砕して得られる。
粉砕方法としては、液体窒素を用いて冷凍粉砕する方法、石臼式の粉砕方法、ロールあるいはミキサーによる粉砕方法、押し出し機による粉砕方法などがあげられる。粒径が小さくできるという理由から、カッターミルで粉砕した後、冷凍粉砕を行うことが好ましい。
(粉末ゴムの硬度)
本発明において粉末ゴムの硬度とは、粉砕前の加硫ゴムの硬度によって示す。粉末ゴム(加硫ゴム)の25℃で測定したJIS−A硬度(JIS K6253)は30〜60が好ましく、40〜55がより好ましい。通常、高速操縦安定性が必要とされるタイヤのベーストレッドゴムには、JIS−A硬度が65以上のゴム組成物を用いている。しかし、JIS−A硬度が65以上のゴム組成物をベーストレッドゴムに用いると、高速操縦安定性は向上するが、乗り心地やノイズ性能が悪化する。本発明では、JIS−A硬度が30〜60と比較的軟質な粉末ゴムを配合することで、乗り心地やノイズ性能を向上させることができる。粉末ゴムのJIS−A硬度が60をこえると、乗り心地やノイズ性能の向上効果が十分でない。粉末ゴムのJIS−A硬度が30未満であると耐久性および高速操縦安定性が低下するため好ましくない。
(粉末ゴムの粒径)
粉末ゴムの平均粒径は、20〜500μmが好ましく、100〜300μmがより好ましい。粉末ゴムの平均粒径が500μmをこえると、混練時にゴム組成物が十分な流動性を有しないために、加工性が低下する傾向があり、また、摩耗を低下させてしまう場合がある。20μm未満であると粉末ゴムが小さすぎて、乗り心地およびノイズ性能の十分な改善効果が得られない。なお、粉末ゴムの平均粒径は、電子顕微鏡、レーザー式粒度分布計、メッシュを用いたフルイ方式により測定した。
<ベーストレッド用ゴム組成物>
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物は、マトリックス中に、粉末ゴムが配合されてなる。
(粉末ゴムの含有量)
本発明のベーストレッド用ゴム組成物中において、粉末ゴムの含有量は、マトリックスのゴム成分ゴム100質量部に対して、1〜10質量部、好ましくは3〜7質量部である。粉末ゴムの含有量が1質量部未満では、ゴム粉の配合による乗り心地やノイズの十分な改善効果が得られない。また、粉末ゴムの含有量が10質量部をこえると、耐摩耗性が低下する傾向がある。
<ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法>
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物の製造方法は、加硫ゴムを粉砕して、JIS−A硬度が30〜60の粉末ゴムを得る工程と、前記粉末ゴムを、加硫後のJIS−A硬度が65〜80となるマトリックスの配合剤に加えて混練する工程、を含む。
具体的には、ゴム成分および粉末ゴム、さらに必要に応じて他の充填剤および配合剤を、たとえばバンバリーミキサーにて混練りし、得られた混練物に対して、加硫剤および加硫促進剤を、たとえばオープンロールにて混練りすることにより得られる。
<空気入りタイヤの製造方法>
本発明に係るベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッド部に用いた空気入りタイヤは、ベーストレッド用ゴム組成物の配合成分を、たとえばバンバリーミキサーやニーダー等により130℃以上160℃以下で混練して、ベーストレッド用ゴム組成物の未加硫物を調製し、該未加硫物を空気入りタイヤのベーストレッド部分に適用して加硫成形することによって製造することができる。
本発明を、製造例および実施例にもとづいて本発明を詳細に説明するが、本発明は、これらのみに限定されるものではない。
<粉末ゴム1〜5>
[加硫ゴムの作製]
硫黄および加硫促進剤以外の配合剤を表1の配合処方にしたがって配合し、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーにて、150℃に達するまで3〜5分間混練りし、混練物を得た。得られた混練物に、硫黄および加硫促進剤を表1の配合処方にしたがって配合し、オープンロールにて、80℃で3分間混練りし、さらに、150℃で30分間加硫することで粉末ゴム1〜5作製用の加硫ゴムを得た。
(加硫ゴムの硬度)
前記加硫ゴムについて、JIS K 6253「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」に準じて、タイプAデュロメーターにてゴム硬度を測定した。測定温度は25℃である。なお、加硫ゴムの硬度は、粉末ゴムの硬度に該当する。
結果を表1に示す。
[粉末ゴムの作製]
前記加硫ゴムを液体窒素を用いて、5分間冷凍粉砕し、またはカッターミルで粉砕し、粉末ゴム1〜5を作製した。
(粉末ゴムの平均粒径)
粉末ゴムの平均粒径は、図3に示すように、粉末ゴム31の横径Xと縦径Yを電子顕微鏡を用いて測定し、そのXとYから、(X+Y)/2の数式にしたがって粒径を求め、任意の100個の粉末ゴムの粒径の平均値を平均粒径としたものである。
結果を表1に示す。
Figure 0005477682
BR:宇部興産(株)社製のBR150B(ハイシスブタジエンゴム)
NR:TSR
カーボンブラック:三菱化学(株)社製のH351(T−HSクラス、窒素吸着比表面積:69m2/g)
オイル:H&R ESP社製のVIVATEC500
ワックス:大内新興化学工業(株)社製のサンノックN
老化防止剤:大内新興化学工業(株)社製のノクラック6C
ステアリン酸:花王(株)社製のステアリン酸ルナックS30
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)社製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)社製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)社製のノクセラーCZ
<実施例1〜10、比較例1〜2>
[ベーストレッド用ゴム組成物の加硫シートの作製]
硫黄および加硫促進剤以外の配合剤を表2の配合処方にしたがって配合し、16Lの密閉型バンバリーミキサーにて、150℃に達するまで3〜5分間混練りし、混練物を16インチロールでシート化した。得られたシートと硫黄および加硫促進剤を表2の配合処方にしたがって配合し、16Lの密閉型バンバリーミキサーにて、100℃に達するまで3〜5分間混練りしてベーストレッド用ゴム組成物を調製し、16インチロールでシート化した。得られた未加硫シートを150℃で30分間加硫することで実施例1〜10、比較例1〜2のベーストレッド用ゴム組成物の加硫シートを得た。該加硫シートについて以下の試験を行なった。
(硬度測定)
JIS K 6253「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」に準じて、タイプAデュロメーターにてゴム硬度を測定した。測定温度は25℃である。
(引張試験)
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方」に準じて、前記ベーストレッド用ゴム組成物の加硫シートからなる3号ダンベル型ゴム試験片を用いて評価を行なった。この試験により、各ベーストレッド用ゴム組成物の加硫シートについて、破断応力TB(MPa)および破断時伸びEB(%)をそれぞれ測定した。なお、TBおよびEBいずれも、数値が小さいほど、応力緩和しやすいことを示す。
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、周波数10Hz、初期歪み10%、動歪2%の条件下で、70℃における損失正接tanδの測定を行い、比較例1の70℃におけるtanδを100とし、下記計算式により、指数表示した。tanδ指数の値が小さいほど、ゴム組成物の発熱が抑制され、低発熱性が向上していることを示す。
(tanδ指数)=(各配合のtanδ)÷(比較例1のtanδ)×100
[空気入りタイヤの作製]
前記未加硫シートをベース部2Bの形状に成形し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材(キャップ部2A,ベルト層7,サイドウォール部3など)と貼りあわせ、170℃の条件下で15分間プレス加硫することにより、図1に示す空気入りタイヤ(サイズ:235/45R17)を製造した。得られた空気入りタイヤを乗用車に装着し、テストコースにて下記試験を行なった。
(高速操縦安定性試験)
タイヤをリム(17×7JJ)、内圧(200kPa)にて、排気量2000ccの国産FF乗用車の全輪装着し、ドライアスファルト路面のタイヤテストコースを速度180km/hにて走行したときの直進安定性を、比較例1を2点とした3点法で、テストドライバーが官能評価した。点数が小さい方が良好である。
(乗り心地)
前記高速操縦時の乗り心地を、比較例1を3点とした3点法で、テストドライバーが官能評価した。点数が小さい方が良好である。
(ノイズ)
空気入りタイヤをリムに装着し、排気量2000ccの国産FF乗用車の全輪装着し、ロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を時速60km/hで走行したときの、運転席窓側耳位置における車内音を、比較例1を3点とした3点法で、テストドライバーが官能評価した。点数が小さい方が良好である。
結果を表2に示す。
Figure 0005477682
SBR:JSR社製のSBR1502
NR:TSR
粉末ゴム1〜5:表1の配合により作製
カーボンブラック:三菱化学(株)社製のH351(窒素吸着比表面積:69m2/g)
オイル:H&R ESP社製のVIVATEC500
ワックス:大内新興化学工業(株)社製のサンノックN
老化防止剤:大内新興化学工業(株)社製のノクラック6C
ステアリン酸:花王(株)社製のルナックS30
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)社製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)社製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)社製のノクセラーCZ
(評価結果)
実施例1は、マトリックスのゴム成分であるSBR100質量部に対して、JIS−A硬度58、平均粒径300μmの粉末ゴム1を5質量部含む。粉末ゴムを含まない比較例1に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。タイヤの性能は同等である。
実施例2は、マトリックスのゴム成分であるSBR100質量部に対して、JIS−A硬度60、平均粒径300μmの粉末ゴム2を5質量部含む。比較例1に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。タイヤ性能は、高速操縦安定性を維持したまま、乗り心地およびノイズ性能が若干向上した。
実施例3は、マトリックスのゴム成分であるSBR100質量部に対して、JIS−A硬度50、平均粒径300μmの粉末ゴム3を5質量部含む。比較例1に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。タイヤ性能は、高速操縦安定性を維持したまま、乗り心地およびノイズ性能が向上した。
実施例4は、マトリックスのゴム成分であるSBR100質量部に対して、JIS−A硬度50、平均粒径80μmの粉末ゴム4を5質量部含む。比較例1に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。タイヤ性能は、高速操縦安定性を維持したまま、乗り心地およびノイズ性能が向上した。
実施例5は、マトリックスのゴム成分であるSBR100質量部に対して、JIS−A硬度30、平均粒径300μmの粉末ゴム5を5質量部含む。比較例1に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。タイヤ性能は、高速操縦安定性が若干劣るが、乗り心地およびノイズ性能が向上した。
実施例6および7は、実施例3と粉末ゴム3の含有量が異なる配合で、それぞれ粉末ゴム3を1質量部、10質量部含む。実施例6は実施例3より効果が劣るものの、比較例1より応力緩和しやすく、低発熱性も向上した。実施例7は実施例3よりも、全ての項目において優れた効果を示した。
実施例8は、マトリックスのゴム成分としてSBR30質量部、NR70質量部を使用し、該ゴム成分100質量部に対して、粉末ゴム2を5質量部含む。同様のゴム成分からなり、粉末ゴムを含まない比較例2に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性は同等であった。タイヤ性能は、高速操縦安定性を維持したまま、乗り心地およびノイズ性能が若干向上した。
実施例9は、マトリックスのゴム成分としてSBR30質量部、NR70質量部を使用し、該ゴム成分100質量部に対して、粉末ゴム3を5質量部含む。比較例2に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性は同等であった。タイヤ性能は、高速操縦安定性を維持したまま、乗り心地およびノイズ性能が向上した。
実施例10は、マトリックスのゴム成分としてSBR30質量部、NR70質量部を使用し、該ゴム成分100質量部に対して、粉末ゴム5を5質量部含む。比較例2に比べてTBおよびEBが小さく、応力緩和しやすく、低発熱性は同等であった。タイヤ性能は、高速操縦安定性が若干劣るが、乗り心地およびノイズ性能が向上した。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る空気入りタイヤの右半分の断面図である。 本発明に係る空気入りタイヤのトレッド部の拡大断面図である。 本発明において、粉末ゴムの粒径の測定方法を説明するために、粉末ゴムを模式的に示す図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ、2 トレッド部、2A キャップ部、2B ベース部、3 サイドウォール部、4 ビード部、5 ビードコア、6 カーカス、7 ベルト層、8ビードエーペックス、31 粉末ゴム。

Claims (4)

  1. ベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッド部に用いた空気入りタイヤであって、
    前記ベーストレッド用ゴム組成物は、加硫後のJIS−A硬度が65〜80となるマトリックス中に、JIS−A硬度が30〜60、かつ平均粒径が20〜500μmの粉末ゴムが配合されてなり、前記マトリックスのゴム成分100質量部に対して、前記粉末ゴムを1〜10質量部含有し、
    前記粉末ゴムはゴム成分および充填剤を含み、
    前記粉末ゴムは、前記粉末ゴムのゴム成分100質量部に対して、前記充填剤としてカーボンブラックを30〜80質量部含む、空気入りタイヤ。
  2. 加硫ゴムを粉砕して、JIS−A硬度が30〜60、かつ平均粒径が20〜500μmの粉末ゴムを得る工程と、
    前記粉末ゴムを、加硫後のJIS−A硬度が65〜80となるマトリックスの配合剤に加えて混練する工程とを含み、
    前記混練する工程は、前記マトリックスのゴム成分100質量部に対して、前記粉末ゴムを1〜10質量部加えて混練し、
    前記粉末ゴムはゴム成分および充填剤を含み、
    前記粉末ゴムは、前記粉末ゴムのゴム成分100質量部に対して、前記充填剤としてカーボンブラックを30〜80質量部含む、ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法。
  3. 前記粉砕は、カッターミルにて粉砕後、冷凍粉砕を行なう請求項2記載のベーストレッド用ゴム組成物の製造方法。
  4. 請求項2または3に記載のベーストレッド用ゴム組成物の製造方法により製造したベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッド部に用いた空気入りタイヤ。
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