JP5477135B2 - 電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気泳動表示技術に関する。
溶媒(分散媒)に帯電した粒子を分散させた分散液(「分散系」ともいう。)に電界を与えると、粒子は、クーロン力により分散媒中を移動(泳動)する。この現象を電気泳動といい、当該電気泳動を利用して、画像等の所望の情報を表示する電気泳動表示装置(electrophoretic display:EPD)が知られている。
EPDの構成例としては、一対の基板間を、隔壁により複数の空間(セル)に区画し、各セル内に、帯電した粒子(電気泳動粒子)及び分散媒を含む分散系を封入したものが知られている。このようなEPDは、例えば、分散系を各セルに充填した後、各セルの開口部を封止することで製造できる。EPDの製造方法としては、例えば、下記の特許文献1や特許文献2に示される方法が知られている。
特表2006−517038号公報 特開2005−010796号公報 特許文献1の技術では、分散液と非混和性であり、かつ、分散液の比重より小さい比重を示す溶媒または溶媒混合物と、熱可塑性エラストマーとを含む封止組成物を用いてセルの封止を行なう製造方法が示されている。封止組成物は、分散液の比重よりも比重が小さいので分散液の上層に分離し、このように分離した状態で硬化が行なわれることで、各セルの封止が可能となる。
また、特許文献2の技術では、可撓性を有する支持体上に複数の隔壁を設け、該支持体と該複数の隔壁により形成された区画(セル)に、絶縁性液体に泳動粒子が分散した泳動分散液を注入する。更に、前記注入した泳動分散液と隔壁の両方の上に絶縁性液体と非相溶性でかつ光、熱、あるいは乾燥により硬化する液体を塗布する。更に、前記塗布した液体を硬化して天板とし全体を封止することで、各セルに泳動分散液の封入を行う製造方法が示されている。
特許文献1の技術では、分散液と封止組成物との比重差が十分に無いと、分散液の上層に封止組成物を選択的に分離することが難しい。そのため、各セルに封入される分散液量をコントロールしにくくバラツキが生じる場合がある。
また、特許文献2の技術では、絶縁性液体(分散媒)と非相溶性の液体(封入液)を、泳動分散液の上に塗布するため、絶縁性液体と非相溶性の液体との相性の悪さによって、非相溶性の液体が泳動分散液の表面ではじかれて天板(封止層)がうまく形成されない場合がある。
そこで、本発明の目的の一つは、電気泳動粒子を含む分散液をセルに封入する際に、分散液との相性の悪い封入液を用いた場合でも、分散液を簡単な方法で確実にセルに封入することができるようにすることにある。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の電気泳動表示装置の製造方法は、支持体と複数の隔壁とにより空間的に区画されて形成された複数のセルに、前記隔壁が成す空間の開口部を通じて親油性の分散媒と電気泳動粒子とを含む分散液を供給する第1の工程と、
前記複数のセルの形成領域の面積以上の開口面積の開口部を有する枠体に該枠体の開口部に亘って水溶性高分子を溶媒に溶かしてなる封入液の液膜を形成する第2の工程と、
前記枠体に形成された状態で前記液膜を前記複数のセルにおける前記分散液の露出部分及び前記隔壁上に配置する第3の工程と、
前記配置した液膜を硬化する第4の工程と、を含む。
これにより、枠体において既に液膜の状態となっているものを、枠体に形成された状態で、分散液の露出部分と各隔壁上とに配置することで、分散液の露出部分と各隔壁上とに液膜を形成し、且つ、該液膜を硬化させることで分散液を各セルに封入することができる。
つまり、液膜を分散液の露出部分と接触させたときに、両者の相性の悪さで液膜をはじこうとする力が働いても、枠体によって液膜が支持されていることから、液膜の形状を保持することができる。
従って、親油性の分散液の露出部分と各隔壁上とに直接、水溶性高分子の溶液(封入液)を塗布して液膜を形成する場合と比較して、分散液を各セルに封入するのに適切な状態の封止膜を確実に形成することができる。
ここで、液膜の形成に用いる水溶性高分子は、90℃で水に5g以上溶解する性質のものであることが好ましく、また、封入液は、親水性(水との接触角が45°以下)であることが好ましい。
〔形態2〕 更に、形態2の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記枠体として、前記液膜と親和性を有する材料で形成されたものを用いる。
これにより、枠体と液膜とが親和性を有することから、枠体と液膜との結合力を大きくすることができるので、液膜を分散液の露出部分と接触させたときに、両者の相性の悪さで液膜をはじこうとする力が働いても、液膜の形状をより確実に保持することができる。
〔形態3〕 更に、形態3の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1又は2の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第4の工程を経て硬化した液膜から前記枠体を取り外す第5の工程を含む。
これにより、枠体の分の省スペース化ができ、また、後の加工において枠体が邪魔をするのを防ぐことができる。
〔形態4〕 更に、形態4の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至3のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第2の工程においては、前記液膜との結合力が前記液膜を構成する分子間の結合力及び前記液膜と前記枠体の枠部分との結合力よりも小さい材料から形成され且つ前記枠体を該枠体の開口面と直行する方向に嵌合可能な凹部が形成された支持面を有する支持部材であって、前記支持部材の前記凹部に前記枠体を嵌合し、前記封入液を前記凹部内に供給することで、前記枠体に前記液膜を形成する。
これにより、枠体に形成される液膜の厚さを均一にすることができると共に、枠体に液膜を形成後に、枠体と共に液膜を支持部材から容易に引き剥がすことができる。
また、支持部材の凹部の深さによって、液膜の厚さを制御することもできる。
〔形態5〕 更に、形態5の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至3のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第2の工程においては、前記液膜との結合力が前記液膜を構成する分子間の結合力及び前記液膜と前記枠体の枠部分との結合力よりも小さい材料から形成され且つ前記枠体を支持する支持面を有する支持部材の前記支持面上に、外形が矩形の枠部分を構成する各辺がテープ状の枠体を載置し、該載置した枠体に該枠体の開口部に亘って前記封入液を塗布することによって前記水溶性高分子の液膜を形成する。
これにより、枠体に形成される液膜の厚さを均一にすることができると共に、枠体に液膜を形成後に、枠体と共に液膜を支持部材から容易に引き剥がすことができる。
また、テープの厚みにより液膜の厚みを制御することもできる。
〔形態6〕 更に、形態6の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至5のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記枠体として、前記枠体の枠部分が該枠体の開口面と平行で且つ前記液膜を支持可能な面を有する形状のものを用いる。
これにより、枠部分の面によって液膜を支持することができるので、液膜を枠体の一方の面に形成することができる。また、枠体と液膜との結合力も大きくすることができる。
従って、枠体の開口部に亘って形成された液膜を最前面とすることができるので、分散液の露出部分と各隔壁上とへの液膜の配置を容易に行うことができる。また、配置してから硬化するまでの液膜の形状をより確実に良好な形状に保持することができる。
〔形態7〕 更に、形態7の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至6のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第2の工程の後で且つ前記第3の工程の前に、前記液膜の前記水溶性高分子の濃度が所定濃度となるまで乾燥する第6の工程を含む。
これにより、例えば、液膜の状態を固体と液体との中間の状態にしてから、該液膜を分散液の露出部分と各隔壁上とに配置することができるので、配置してから硬化するまでの液膜の形状をより確実に良好な形状に保持することができる。
〔形態8〕 更に、形態8の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至7のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第2の工程において、前記枠体への液膜の形成に用いる封入液の粘度を10[mPas]以上とする。
これにより、枠体に、該枠体の開口部に亘る液膜をより確実に形成することができると共に、分散液の露出部分と各隔壁上とに配置してから硬化するまでの液膜の形状を良好な形状に保持することができる。
〔形態9〕 更に、形態9の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至8のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記第3の工程において、前記液膜の形成された枠体を前記開口部を鉛直方向に向けた状態から所定角度傾け、該傾けた状態で前記液膜の一部を前記複数のセルの形成領域の一端側の前記分散液の露出部分及び前記隔壁上に接触させ、前記一端側から他端側へと前記液膜を接触させながら前記枠体の傾きを前記開口部が鉛直方向を向けた状態となるように戻していくことで前記液膜を配置する。
これにより、枠体に形成された液膜を複数のセルにおける分散液の露出部分及び隔壁上に配置する際に、枠体を傾けずに分散液の露出部分及び隔壁の上面と平行な状態で配置する場合などと比較して、セル内への気泡の混入を低減することができる。
〔形態10〕 更に、形態10の電気泳動表示装置の製造方法は、形態1乃至9のいずれか1の電気泳動表示装置の製造方法において、前記水溶性高分子として、アミノ酸、アラビアガム、アラビアゴム、アルギン酸誘導体、アルブミン、カルボキシメチルセルロース、セルロース誘導体、ゼラチン、ポリエチレンオキシド、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルフェノール、ポリ酢酸ビニル誘導体及びレシチンのいずれか1を用いる。
これにより、上記いずれか1の水溶性高分子の封入膜によって、各セルに分散液を簡易且つ確実に封入することができる。
電気泳動表示装置1のセルマトリクス10を部分的に示す模式的斜視図である。 図2におけるA−A矢視部分断面図である。 (a)〜(d)は、従来の分散系14のセル13への封入手順の一例を簡略的に示す図である。 (a)〜(c)は、本実施の形態の分散系14のセル13への封入手順を簡略的に示す図である。 (a)及び(b)は、固定枠20への液膜の形成方法の例を簡略的に示した模式的斜視図である。 (a)〜(c)は、固定枠の形状例を示す模式的な斜視図である。 (a)〜(e)は、ピペット31と可動棒体32とを用いた液膜16の第1の形成手順を示す模式図である。 (a)〜(e)は、コーター33と載置型支持シート25とを用いた液膜16の第2の形成手順を示す模式図である。 (a)〜(d)は、コーター33と嵌込型支持シート27とを用いた液膜16の第3の形成手順を示す模式図である。 (a)及び(b)は、載置型支持シートとコーターとを用いて固定枠20Cに液膜を形成した場合の液膜の状態を示す図である。 (a)及び(b)は、固定枠20に液膜を形成する他の例を示す模式図である。 (a)〜(e)は、固定枠20に形成された液膜を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第1の例を示す模式的断面図である。 (a)〜(d)は、固定枠20に形成された液膜を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第2の例を示す模式的断面図である。 (a)〜(d)は、固定枠20に形成された液膜を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第3の例を示す模式的断面図である。 (a)〜(d)は、硬化後の液膜16(封止膜15)から固定枠20を除去する工程の一例を示す模式的断面図であり、(e)は、カッター45を支持台43側から見た模式図である。 電気泳動表示装置の模式的部分断面図である。 固定枠20に形成された液膜16を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図17は、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の実施の形態を示す図である。
但し、以下に説明する実施の形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
図1は、本発明に係る電気泳動表示装置を部分的に示す模式的斜視図である。また、図2は、図1におけるA−A矢視部分断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の電気泳動表示装置(EPD)1は、基板11と、基板11の一方の面において複数の隔壁12によって空間的に区画された複数のセル(凹部)13とを備えている。また、複数のセル13は、基板11の一方の面に規則的に配列して形成され、セルマトリクス10を構成する。
基板11には、ガラス基板を用いてもよいし、可撓性を有するシート状部材を用いてもよい。基板11に可撓性を有するシート状部材を用いれば、例えば電子ペーパー等の変形自在な表示部を得ることができる。可撓性を有するシート状部材の材料としては、例えば、ポリオレフィン、液晶ポリマー、熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。シート状部材の厚さは、EPD1としての柔軟性と強度との調和を図りつつ、適宜に設定可能であり、非限定的な一例として、20〜500μm程度である。
隔壁12は、基板11の一方の面に所定パターンの壁部(凸部)を形成することで得ることができる。このような凸部を形成する方法の一例としては、インクジェット法(液滴吐出法)、スクリーン印刷法等の印刷法、フォトリソグラフィー法等が挙げられる。他の例として、基板11上に凸部を成す材料の層を形成した後、この層を所定パターンに従って機械的、物理的又は化学的エッチング、あるいは、レーザ加工、型押し(エンボス)加工等の機械加工、ブラスト処理等することでも隔壁12を形成することが可能である。
隔壁12の材料としては、例示的に、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の各種樹脂材料や、シリカ、アルミナ、チタニア等の各種セラミックス材料等が挙げられ、これらから選択された1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。隔壁12の基板11に垂直な方向の平均高さは、非限定的な一例として、10〜500μm程度である。
例えば、ガラス基板に対して、ナノインプリント等のエンボス加工によって隔壁を形成する場合は、ガラス基板に対して直接エンボス加工を施すのではなくガラス基板上に樹脂材料を塗布し、塗布した樹脂材料に対してエンボス加工を施す。この場合、ガラス基板に直接凹凸が形成されるのではなく、樹脂材料の隔壁がガラス基板上に形成される。
また、基板11の一方の面への隔壁の形成は、基板11とは別体に隔壁部を形成し、該隔壁部を基板11上に固定(例えば、接着剤によって接着)することで形成することも可能である。接着剤により固定する場合は、基板11と各隔壁12との間に接着層や下地層が形成される場合がある。
隔壁12で囲まれた1つのセル13は、例えば、画像等の表示単位である画素(ピクセル)に対応させることができる。各セル13の開口部の形状は、三角形、四角形、六角形、円形、楕円形等いかなる形状であってもよい。例示的に、セル13の開口部形状を六角形として、セルパターンをハニカム形状とすれば、EPD1の表示部としての機械的強度を向上できる。
図2に示すように、各セル13には、所定の溶媒(分散媒)5に、例えば、3種類の電気泳動粒子5A〜5Cを分散(懸濁)させた溶液(分散系)14が供給される。分散系14をセル13内に供給する方法としては、例えば、セルマトリクス10を分散系14に漬す方法、ディスペンサを用いた滴下法、インクジェット法(液滴吐出法)、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法等の各種塗布法が挙げられる。滴下法、またはインクジェット法を用いれば、分散系14を目的のセル13に対して選択的に供給することができる。したがって、セル13内に無駄なく、確実に分散系14を供給することができる。なお、各セル13に対して分散系14を供給する方向は、必ずしも鉛直下方に限られない。側方又は鉛直上方でも供給可能である。
分散媒5としては、電着塗装あるいは静電映像用液体現像剤に用いられる溶媒、その他多くの液体を使用できる。例示的に、アミルアルコール等の親油性の比較的大きいアルコール類、アミルアセテート等のエステル類、ターペンチン等のテルペン類、石油類等の脂肪系炭化水素、トルエン、ベンゼン等の芳香系炭化水素、各種の油(疎水性の有機溶媒)を用いることができる。さらに、これらを適宜組み合わせて、着色して用いることもできる。着色には、アントラキノン系染料、アゾ系染料、インジゴイド系染料、トリフェニルメタン系染料等の各種染料を用いることができる。
分散媒5に分散された電気泳動粒子5A〜5Cは、帯電した(荷電を有する)帯電粒子であり、外部(図示しない電極)から電界が与えられることにより、分散液中を電気泳動する。電気泳動粒子としては、顔料粒子、樹脂粒子またはこれらの複合粒子のうちの少なくとも1種を用いることができる。
顔料粒子を組成する顔料としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料、酸化チタン、酸化アンチモン等の白色顔料、モノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリノン、黄鉛、黄色酸化鉄等の黄色顔料、キナクリドンレッド、クロムバーミリオン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、樹脂粒子を組成する樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や他の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
顔料粒子の表面を他の顔料で被覆した粒子としては、例えば、酸化チタン粒子の表面を、酸化珪素や酸化アルミニウムで被覆したものを例示することができ、かかる粒子は、白色粒子として用いることができる。また、カーボンブラック粒子またはその表面を被覆した粒子は、着色粒子(黒色粒子)として用いることができる。
セル13にそれぞれ封入される電気泳動粒子及び/又は分散媒5の種類(色)を適当に選ぶことで、セル13の表示色を、白又は黒に設定したり、赤緑青(RGB)の3原色あるいはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のうちのいずれか1色に設定したりすることができる。したがって、モノクロ表示やカラー表示が可能となる。
分散系14を各セル13に供給した後、各セル13の開口部を封止することで、EPD1に利用可能な表示部を構成することができる。
ここで、図3(a)〜(d)は、従来の分散系14のセル13への封入手順の一例を簡略的に示す図である。また、図4(a)〜(d)は、本実施の形態の分散系14のセル13への封入手順を簡略的に示す図である。
従来の分散系14のセル13への封入手順は、図3(a)に示すように、まず、基板11の一方の面に形成されたセルマトリクス10の各セル13に、上述したいずれかの方法で分散系14を供給する。次に、図3(b)〜(c)に示すように、セルマトリクス10の各セル13に供給された分散系14の露出部分及び隔壁12の上部に、分散系14の分散媒と非相溶性の封入液160を、スキージ35によって塗布する。これにより、分散系14の露出部分及び隔壁12の上部に、封入液160の液膜が形成される。その後、液膜を硬化させることによって、分散系14の露出部分及び隔壁12の上部に封止膜150を形成する。しかしながら、従来のスキージ等を用いた塗布による封入方法であると、分散媒と封入液160との相性の悪さ(親和性の低さ)によって、塗布した封入液160が分散媒上ではじかれてしまい、液膜がうまく形成できない場合がある。このようにはじかれた状態で液膜が硬化すると、図3(d)に示すように、封止の役目を十分に果たすことができない状態で封止膜150が形成される。このような封止膜150は、分散系14の漏れや、分散系14中への空気等の混入などを生じさせ、表示品質を著しく低下させる恐れがある。
これに対して、本実施の形態の分散系14のセル13への封入手順は、まず、前準備として、水溶性高分子を溶媒(ここでは水)に溶かしてなる親水性(水との接触角度が45°以下)の封入液17を用意する。
水溶性高分子としては、アミノ酸、アラビアガム、アラビアゴム、アルギン酸誘導体、アルブミン、カルボキシメチルセルロース、セルロース誘導体、ゼラチン、ポリエチレンオキシド、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルフェノール、ポリ酢酸ビニル誘導体及びレシチンのうちいずれか1を用いることができる。
また、溶媒としては、上記例示した「水」の他にも、エタノール、メタノールなどの親水性の液体を用いることができる。
次に、図4(a)に示すように、固定枠20にその開口部(内側の空間部分)に亘って封入液17の液膜16を形成する。ここで、封入液17の粘度は、10[mPas]以上とすることが望ましい。このような粘度にすることによって、固定枠20の開口部に亘って液膜16を形成することができる。
次に、図4(b)に示すように、セルマトリクス10の各セル13に、上述したいずれかの方法で分散系14を供給する。次に、図4(b)〜(c)に示すように、固定枠20に形成された液膜16を、固定枠20に固定された状態で分散系14の露出部分及び隔壁12の上部に配置する。このとき、分散媒と封入液17との相性の悪さ(親和性の低さ)によって、図4(c)の内側に向かう矢印に示す方向に液膜16をはじく力が働く。ところが、液膜16が固定枠20に固定されていることから、図4(c)の外側に向かう矢印に示すように、液膜16と固定枠20との結合力によって、液膜16の変形を防ぎ、その形状を維持することができる。次に、配置した液膜16を乾燥等によって硬化させて封止膜15を形成し、図4(d)に示すように、封止膜15から固定枠20を取り除く。
なお、詳細は後述するが、固定枠20への液膜16の形成方法としては、例えば、図5(a)に示すように、ピペット31で封入液17を、固定枠20と可動棒体32との間に滴下しながら可動棒体32を動かしていくことで固定枠20に液膜16を形成する方法がある。
また、例えば、図5(b)に示すように、平面状の支持面を有する載置型支持シート25の支持面上に固定枠20を載置し、載置した固定枠20にコーター33を用いて封入液17を塗布することで液膜16を形成する方法がある。
次に、図6に基づき、固定枠20について説明する。
図6(a)〜(c)は、固定枠20の形状及び種類を例示した模式的な斜視図である。
固定枠20の材質としては、液膜16との親和性を有する材料であれば、金属材料や、プラスチックなどの樹脂材料等を用いることができる。
固定枠20として、例えば、図6(a)に示すように、針金又は円柱状の金属部材を外形が矩形状となるように曲げ加工や溶接加工などしてなる固定枠20A、図6(b)に示すように、セロファン等のテープ状部材を外形及び開口部の形状が矩形状となるようにつなげてなる固定枠20Bなどがある。また、固定枠20Bは、テープのように薄いシート状の部材を加工して形成してもよい。
また、固定枠20として、図6(c)に示すように、テープ状部材よりも厚みのある樹脂シート又は金属シートを外形及び開口部の形状が矩形状となるように加工してなる固定枠20Cなどがある。本実施の形態において、固定枠20Cは、枠部分の面積が、その面上だけで液膜16を支持できる程度の幅で形成する。
なお、図6に示す例では、平面視で外形及び開口部30の形状が共に矩形状のものを採りあげたが、この形状に限らず、平面視で円形、六角形など他の形状であってもよい。また、外形と開口部の形状とが同じ形状に限らず異なる形状であってもよい。
また、本実施の形態において、開口部30の開口面積は、少なくとも基板11の一方の面に形成されたセルマトリクス10の面積よりも大きい面積とし、且つ開口部30の形状は、セルマトリクス10の全体を平面視で覆い隠せる形状に構成する。より具体的には、開口部30は、その開口面に面する液膜16がセルマトリクス10の全てのセル13の隔壁12の上部と分散系14の露出部分とに配置できる面積及び形状に構成する。
次に、図7〜図16に基づき、本実施の形態の電気泳動表示装置の製造方法について詳細に説明する。
(固定枠20への液膜16の形成工程)
まず、図7〜図11に基づき、固定枠20への液膜16の形成工程について詳細に説明する。
図7(a)〜(e)は、ピペット31と可動棒体32とを用いた液膜16の第1の形成手順を示す模式図である。また、図8(a)〜(e)は、コーター33と載置型支持シート25とを用いた液膜16の第2の形成手順を示す模式図である。また、図9(a)〜(d)は、コーター33と嵌込型支持シート27とを用いた液膜16の第3の形成手順を示す模式図である。また、図10(a)及び(b)は、固定枠20Cに形成された液膜16の状態例を示す模式図であり、(c)及び(d)は、図8に示す形成手順で固定枠20Cに液膜16を形成した場合の液膜16の状態例を示す図である。また、図11(a)及び(b)は、固定枠20に液膜を形成する他の例を示す模式図である。
(第1の形成手順)
まず、ピペット31と可動棒体32とを用いて、固定枠20に液膜16を形成する手順について説明する。固定枠20は、封入液17との親和性を有する材質であれば、先述した固定枠20A〜20Cなどを含めてどのような形状のものでもよいが、ここでは、金属製の固定枠20Aを例に挙げて説明する。
まず、図7(a)に示すように、ビーカーなどの容器50に入れられた封入液17と、ピペット31と、可動棒体32と、固定枠20Aとを用意する。
封入液17の生成には、例えば、10[mPas]以上の粘度を確保するために、水溶性高分子としてけん化度約98.0〜99.0[mol%]、重合度2400のポリビニルアルコールを用いる。具体的に、このポリビニルアルコールの質量濃度(重量濃度)が5[%]の水溶液を封入液17として生成する。
なお、ポリビニルアルコールの質量濃度は、3〜10[%]の範囲で他の濃度としてもよい。また、ホウ酸、硫酸銅、グリセリンなどの架橋剤を加えることで、封入液17の粘度を補強してもよい。
ここで、ポリビニルアルコールのけん化度及び重合度が高ければ高いほど、水溶液(封入液17)の粘性及び皮膜(液膜16)の強度を高めることができるが、代わりに、溶解性及び吸湿性が低下する。従って、例えば、溶解性を考慮して比較的低いけん化度及び重合度のポリビニルアルコールを用いた場合に、不足する粘性を上記の架橋剤で補うようにしてもよい。
また、固定枠20Aは、例えば、その開口部30の開口面積が、基板11の面上に形成されたセルマトリクス10の面積よりも大きいサイズに形成されている。例えば、セルマトリクス10の長辺が1[cm]で、短辺が0.5[cm]のときに、固定枠20Aのサイズは、長辺が5[cm]で、短辺が4[cm]のサイズなどとする。また、この場合に、可動棒体32としては、例えば、直径1[mm]、長さ4[cm]の針金などを用いる。
次に、固定枠20Aを不図示の支持アーム等を用いて空中に持ち上げて、開口面を鉛直方向に向けた状態で固定する。そして、図7(b)に示すように、可動棒体32を固定枠20Aの端部近傍(図7(a)の例では左側端部近傍)において長手方向の2本の枠部分と直交させ且つ接触させる。これにより、固定枠20Aの左端部の枠部分と可動棒体32とで枠が形成される。次に、封入液17を所定量(例えば、0.1[ml])だけピペット31で吸い取り、吸い取った封入液17を固定枠20Aの端部から可動棒体32と枠部との間に滴下する。そして、図7(c)に示すように、固定枠20Aの左端部の枠部分と可動棒体32とで形成される枠の開口部に液膜16を形成させながら、可動棒体32を開口部30を亘って固定枠20Aの枠部上を右方の端部に向かってゆっくりと等速で摺動させる。摺動速度は、例えば、1[cm/s]程度に制御する。このとき、封入液17に十分な粘性をもたせることによって、固定枠20Aに形成される液膜16は、下に落ちることなく膜形状を保持する。
また、液膜16は、その形成途中から溶媒(水)が蒸発することによって、図7(d)に示すように、液体と固体とが混じり合った状態となる。従って、液膜16の形成にあまり時間をかけ過ぎると液膜16が形成途中で完全に固体となってしまうので、固体となる前に、固定枠20Aへの液膜16の形成を終える必要がある。
また、本実施の形態では、液膜16の強度を高めるために、固定枠20Aに液膜16を形成後に、液膜16をある程度乾燥させる時間(例えば、形成後15分で完全に固体化するとして、5分程度)を設ける。例えば、質量濃度が10%程度になるまで乾燥させる。
なお、質量濃度は10%に限らず、水溶性高分子の材料の種類や、溶媒の種類などに応じて適宜、最適な質量濃度となるように乾燥させるようにする。ここで、最適な質量濃度とは、液膜16を分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置した際に、各セル13内に分散系14を封入することができる封入膜を形成できる程度の濃度である。つまり、液膜16の形成部の形状に沿って密着形成できるように、ある程度の流動性は必要である。
また、固定枠20に形成した液膜16に十分な強度がある場合は、乾燥工程を省いてもよい。
その後、図7(e)に示すように、液膜16を、固定枠20Aに固定された状態で、図2に示す、基板11と分散系14が供給された状態のセルマトリクス10とからなる電気泳動表示基礎体2の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置する。
(第2の形成手順)
次に、コーター33と載置型支持シート25とを用いて、固定枠20に液膜16を形成する手順について説明する。固定枠20は、封入液17との親和性を有する材質であれば、先述した固定枠20A〜20Cなどを含めてどのような形状のものでもよいが、ここでは、セロファン製で且つ各枠辺がテープ状の固定枠20Bを例に挙げて説明する。但し、固定枠20は、本例のテープ状の枠辺のように、平面上に密着して載置できる面を有する枠辺を有する形状であることが望ましい。
まず、載置型支持シート25と、コーター33と、固定枠20Bとを用意し、図8(a)に示すように、固定枠20Bを載置型支持シート25の支持面25F上に載置する。
本実施の形態において、載置型支持シート25は、フッ化炭素樹脂等のフッ素系の材料から形成された支持面25Fを有している。
具体的に、載置型支持シート25は、その全体又は少なくとも支持面25Fがフッ素系材料で形成されており、これにより、固定枠20Bを載置する支持面25Fと封入液17との親和性が低い状態となっている。つまり、載置型支持シート25の少なくとも支持面25Fは、支持面25Fと液膜16との結合力が、液膜16を構成する分子間の結合力及び液膜16と固定枠20Bとの結合力よりも小さくなる材料で形成する。
また、コーター33は、封入液17を被塗布物の塗布面に均一な厚さで塗布することができる機器である。
また、封入液17は、上記第1の形成手順と同様のものを用意し、所定量をコーター33に充填する。
次に、図8(b)及び(c)に示すように、載置型支持シート25の支持面25F上に載置された固定枠20Bに、コーター33によって封入液17を塗布して液膜16を形成する。上記第1の形成手順と同様に、固定枠20Bに液膜16を形成後は、液膜16をある程度乾燥させる時間をおく。これにより、液膜16は、液体と固体とが混ざり合った状態となり、強度が増した状態となる。なお、形成直後の液膜16に十分な強度がある場合は、乾燥工程を省いてもよい。
その後、図8(d)に示すように、載置型支持シート25から固定枠20Bを液膜16ごと引き剥がし、液膜16を、固定枠20Bに固定された状態で、電気泳動表示基礎体2の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置する。ここで、支持面25Fが封入液17と親和性の低い材料で形成されているため、液膜16を損壊させずに支持面25Fから引き剥がすことができる。
一方、図8(e)に示すように、載置型支持シート25から固定枠20Bを引き剥がさずに、載置型支持シート25を固定枠20ごと裏返す。そして、液膜16を、固定枠20Bに固定された状態で且つ固定枠20が載置型支持シート25に載置された状態で、電気泳動表示基礎体2の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置するようにしてもよい。
なお、コーター33に代えて、スキージ35による塗布によって固定枠20Bに液膜16を形成するようにしてもよい。
(第3の形成手順)
次に、液体供給機34と、嵌込型支持シート27とを用いて、固定枠20に液膜16を形成する手順について説明する。固定枠20は、封入液17との親和性を有する材質であれば、先述した固定枠20A〜20Cなどを含めてどのような形状のものでもよいが、ここでは、樹脂シート又は金属シートを加工して形成した固定枠20Cを例に挙げて説明する。
まず、図9(a)に示すように、嵌込型支持シート27と、固定枠20Cとを用意し、図9(b)に示すように、固定枠20Cを嵌込型支持シート27の支持面27a側に設けられた縦断面凹状の嵌込部27bに嵌め込む。ここで、嵌込部27bは、固定枠20Cが丁度嵌合できる程度のサイズで形成されており、固定枠20Cの外周部と嵌込部27bとの間に略隙間の無い状態となる。
本実施の形態において、嵌込型支持シート27の少なくとも嵌込部27bは、フッ素系の材料から形成されており、これにより、嵌込部27bと封入液17との親和性が低い状態となっている。つまり、上記支持面25Fと同様に、嵌込部27bと液膜16との結合力が、液膜16を構成する分子間の結合力及び液膜16と固定枠20Cの枠部分との結合力よりも小さくなる材料で形成されている。
また、液体供給機34は、粘性を有する液体を計量して供給する機能を有した機器であり、一定量の封入液17を供給することができる。
次に、図9(c)に示すように、液体供給機34によって、嵌込型支持シート27の嵌込部27bに嵌め込まれた固定枠20C上から嵌込部27bに封入液17を供給して液膜16を形成する。ここで、供給する封入液17の量は、嵌込部27bから封入液17が溢れ出ない量であり、事前に計測等を行って設定する。
更に、上記第1の形成手順と同様に、固定枠20Cに液膜16を形成後は、液膜16をある程度乾燥させる時間をおく。これにより、液膜16は、液体と固体とが混ざり合った状態となり、強度が増した状態となる。なお、形成直後の液膜16に十分な強度がある場合は、乾燥工程を省いてもよい。
このようにして、固定枠20Cに形成される液膜16は、図10(a)に示すように、嵌込部27bの底面部に支えられて重力の影響等を受けないため、開口部30の液膜16は均一の厚さdに制御される。
その後、図9(d)に示すように、嵌込型支持シート27から固定枠20Cを液膜16ごと取り外し、液膜16を、固定枠20Cに固定された状態で、電気泳動表示基礎体2の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置する。ここで、嵌込部27bが封入液17と親和性の低い材料で形成されているため、液膜16を損壊させずに嵌込部27bから取り外すことができる。
(第2の形成手順の他の例)
なお、図10(b)に示すように、上記第2の形成手順によって、固定枠20Cに液膜を形成したとする。この場合は、固定枠20Cの枠部は、液膜16を支持するのに十分な面積の面を有しているため、図10(c)に示すように、固定枠20Cの一方の面20F上に液膜16が形成される。
このようにして形成された液膜16は、固定枠20Cに固定された状態で、電気泳動表示基礎体2の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置する際に、枠部分よりも先に液膜16が接触することになる。従って、固定枠20Cの枠部分に邪魔されずに液膜16の配置を行うことができる。
(その他の形成手順)
固定枠20に液膜16を形成するその他の手順として、例えば、図11(a)に示すように、固定枠20の全体を漬けることができる大きさの容器51を用意し、この容器51に封入液17を供給する。次に、支持棒40によって固定枠20を支持しながら、固定枠20の全体を容器51の封入液17に漬け、その後、支持棒40によって固定枠20を引き上げる。これにより、固定枠20に液膜16を形成することも可能である。
また、例えば、図11(b)に示すように、モーター(図示省略)によって回転駆動するローラー41の中央部に垂直に支持棒40を固定し、該支持棒40の先端に固定枠20を固定支持する。一方、固定枠20の全体を漬けることができる大きさの容器52を用意し、この容器52に封入液17を供給する。そして、モーターによってローラー41を回転駆動することで、支持棒40を回転させ、その先端に支持された固定枠20を容器52内の封入液17をくぐらせる。これにより、固定枠20に液膜16を形成することも可能である。
(液膜16の配置工程)
次に、図12〜図14に基づき、固定枠20に形成した液膜16の電気泳動表示基礎体2への配置工程について詳細に説明する。
ここで、図12(a)〜(e)は、固定枠20に形成された液膜16を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第1の例を示す模式的断面図である。また、図13(a)〜(d)は、固定枠20に形成された液膜を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第2の例を示す模式的断面図である。また、図14(a)〜(d)は、固定枠20に形成された液膜を電気泳動表示基礎体2に配置する手順の第3の例を示す模式的断面図である。
(配置手順の第1の例)
ここでは、金属製の固定枠20Cを用いて、上記第2の形成手順によって、固定枠20Cの一方の面に液膜16を形成した場合の配置手順を例に挙げて説明する。
図12(a)に示すように、まず、支持台43の上に、電気泳動表示基礎体2をセルマトリクス10の各セル13の分散系14の露出部分を上側に向けた状態で載置及び固定する。
一方、冶具42の固定部に、液膜16の形成された固定枠20Cを、液膜16の形成面を支持台43上に載置された電気泳動表示基礎体2の前記分散系14の露出面と対面させた状態で固定する。具体的に、固定枠20Cの液膜16の形成されていない側の枠部分を電磁石等で固定支持する。
次に、図12(b)に示すように、冶具42を動作させて、固定枠20Cをセルマトリクス10側に向けて真っ直ぐに降下させていき、図12(c)に示すように、液膜16を、各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置する。
その後、図12(d)に示すように、固定枠20Cを固定部から切り離すと共に、冶具42を、その固定部が支持台43から離間するように動作させる。
以上により、固定枠20Cに形成した液膜16の配置が完了する。
(配置手順の第2の例)
ここでは、上記第1の例と同様に、金属製の固定枠20Cを用いて、上記第2の形成手順によって、固定枠20Cの一方の面に液膜16を形成した場合の配置手順を例に挙げて説明する。
図13(a)に示すように、まず、支持台43の上に、電気泳動表示基礎体2をセルマトリクス10の各セル13の分散系14の露出部を上側に向けた状態で載置及び固定する。
一方、冶具42の固定部に、液膜16の形成された固定枠20Cを、液膜16の形成面を支持台43上に載置された電気泳動表示基礎体2の前記露出面と対面させた状態で固定する。具体的に、固定枠20Cの液膜16の形成されていない側の枠部分を電磁石等で固定支持する。
次に、図13(b)に示すように、冶具42を動作させて、固定枠20Cをセルマトリクス10側に向けて真っ直ぐに降下させていき、図13(c)に示すように、液膜16を、各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上に接触させる。
更に、各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上に液膜16を接触後も固定枠20Cを降下させ、図13(d)に示すように、液膜16の枠側の端部を下方に押し曲げる。
これにより、液膜16を分散系14の露出部分及び隔壁12上により確実に密着させることができる。
その後、図13(e)に示すように、固定枠20Cを固定部から切り離すと共に、冶具42を、その固定部が支持台43から離間するように動作させる。
以上により、固定枠20Cに形成した液膜16の配置が完了する。
(配置手順の第3の例)
ここでは、長手方向の枠部分を伸縮可能とした伸縮式の固定枠20Aを用いて、上記第1の形成手順によって、液膜16を形成した場合の配置手順を例に挙げて説明する。
伸縮式の固定枠20Aは、その長手方向の2本の枠部分を同時且つ同方向に伸び縮みさせることができる構成となっており、液膜16の形成は、最大に伸ばした状態で行う。
図14(a)に示すように、まず、支持台43の上に、電気泳動表示基礎体2をセルマトリクス10の各セル13の分散系14の露出面を上側に向けた状態で載置及び固定する。
一方、冶具42の固定部に、液膜16の形成された固定枠20Aを、液膜16の形成面を支持台43上に載置された電気泳動表示基礎体2の前記露出面と対面させた状態で固定する。例えば、電磁石等を用いて固定支持する。また、このとき、図14(e)に示すように、固定枠20Aの長手方向の枠部分を縮ませて、液膜16の中央部分を下側にたるませた状態とする。
次に、冶具42を動作させて、固定枠20Aをセルマトリクス10側に向けて真っ直ぐに降下させていき、図14(b)に示すように、液膜16の下側にたるませた部分を、セルマトリクス10の中央部分における各セル13の分散系14の露出面及び隔壁12上に先に接触させる。引き続き、固定枠20Aをゆっくりと降下させ、図14(c)に示すように、セルマトリクス10における各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上の全体に液膜16を配置する。このように配置することによって、液膜16と、分散系14の露出部分及び隔壁12上との間に気泡(空気)が入り込み難くなる。
最後に、図14(d)に示すように、固定枠20Cを固定部から切り離すと共に、冶具42を、支持台43から離間する方向に作動させる。
以上より、固定枠20Aに形成した液膜16の配置が完了する。
なお、上記第2の例と同様に、液膜16の端部を下方に押し曲げてもよい。
(硬化工程)
上記配置手順の第1〜第3の例などによって、液膜16が、分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置されると、次に、配置した液膜16を硬化させる。液膜16の硬化は、液膜16の材料に応じて、自然乾燥、光照射、加熱等によって行う。
本実施の形態では、自然乾燥によって液膜16を硬化させる。硬化した液膜16は、各セル13に分散系14を封入する機能を有した封止膜15となる。
(固定枠20の除去工程)
次に、図15に基づき、封止膜15から固定枠20を除去する工程について詳細に説明する。図15(a)〜(d)は、硬化後の液膜16(封止膜15)から固定枠20を除去する工程の一例を示す模式的断面図であり、(e)は、カッター45を支持台43側から見た模式図である。
ここでは、上記配置手順の第2の例によって、金属製の固定枠20Cに形成された液膜16を配置した場合の除去工程を例に挙げて説明する。
まず、図15(a)に示すように、支持台43の上に載置された、上記硬化工程を経て封止膜15が形成された状態の電気泳動表示基礎体2に対して、カッター45の搭載された冶具44を配置する。
ここで、カッター45は、図15(e)に示すように、支持台43側から見て、セルマトリクス10の全体を内包可能な空間を矩形状に囲む基体部の下端に形成された刃部を有している。また、カッター45の上端部は冶具44に固定されており、冶具44は、カッター45の矩形環状の刃部が、支持台43に固定された電気泳動表示基礎体2のセルマトリクス10の全体を平面視で囲む位置に対面配置される。
次に、図15(b)に示すように、冶具44を動作させて、カッター45の刃部を対向するセルマトリクス10に向けて真っ直ぐと降下させていく。
そして、図15(c)に示すように、封止膜15における、平面視で、固定枠20Cの枠部分よりも内側(開口部内)で且つセルマトリクス10の外周よりも外側の部分に矩形環状の刃部を押し当ててその部分を切断する。これにより、一部を残して、固定枠20Cの枠部分から封止膜15が切り離される。
その後、図15(d)に示すように、切り離された固定枠20Cを取り除くことで、除去工程が終了する。
以上により、電気泳動表示基礎体2の各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上には、固定枠20Cによって良好な形状に維持された封止膜15が形成される。
なお、上記配置手順の第1の例、第3の例も含んで他の配置方法によって配置した場合も同様の除去工程で固定枠20を除去することが可能である。
(電極及び電気回路の形成工程)
次に、図16に基づき、電極及び電気回路の形成工程について詳細に説明する。
ここで、図16は、電気泳動表示装置の模式的部分断面図である。
分散系14を封止膜15で封入後は、図16に示すように、基板11のセルマトリクス10の形成されていない他方の面側(視認方向100とは反対側)に、1セルあたり2つの電極81及び82を設ける。更に、封止膜15の視認される側には、1セルあたり2つの電極71及び72を設ける。基板11、セル13、封止膜15、電極71、72、81及び82は、電気泳動表示装置1の表示部として機能する電気泳動表示体3を成す。
なお、視認方向100から視認される電極71及び72には、画素に相当するセル13内を視認できるように、可視光波長の光線を透過する透明電極を採用することができる。
透明電極の材料としては、実質的に導電性を有するもので足りる。非限定的な一例として、銅、アルミニウムまたはこれらを含む合金等の金属材料、カーボンブラック等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリピロール、またはこれらの誘導体等の電子導電性高分子材料、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエチレンオキシド等のマトリックス樹脂中に、NaCl、LiClO4、KCl、LiBr、LiNO3、LiSCN等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子材料、インジウム錫酸化物(ITO)、フッ素ドープした錫酸化物(FTO)、錫酸化物(SnO2)、インジウム酸化物(IO)等の導電性酸化物材料のような各種導電性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。透明電極の非限定的な実施例としては、東レ社製PET/ITOシートNXC1を用いることができる。なお、電極81及び82にも以上と同等の材料を用いることができる。
また、電極81及び82は、回路基板18の一方の面に形成したものでもよい。回路基板18には、電極81及び82のほか、例示的に、スイッチング素子として機能する薄膜トランジスタ(TFT)や、電極71、72、81及び82に印加する電圧を制御する制御回路91等を含む電気回路(図示省略)を設ける。制御回路91は、電極71、72、81及び82とそれぞれ電気的に接続されており、それぞれに印加する電圧の大きさ及び極性(正負)を個別に制御することができる。
以上、電気泳動表示基礎体2における、各セル13に供給された分散系14の露出部分及び隔壁12上に水溶性高分子の封止膜15を形成する際に、まず、固定枠20に水溶性高分子を溶媒(水)に溶解させた封入液17の液膜16を形成するようにした。そして、固定枠20に形成した液膜16を、固定枠20ごと各セル13の分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置し、配置した状態で液膜16を硬化させることで封止膜15を形成するようにした。
これにより、親油性の分散系14の露出部分及び隔壁12上に親水性の液膜16を形成し且つ硬化させて封止膜15を形成する際に、分散系14から液膜16をはじく力を受けても、固定枠20と液膜16との結合力によって、液膜16が変形するのを防ぐことができる。また、例えば、隣接する各セル13に互いに異なる色の分散媒や電気泳動粒子を封入する場合など、分散系14の露出部分及び隔壁12上への液膜16の形成に、スキージを用いたくない場合にも有効である。
また、液膜16を固定枠20に形成後に、例えば、水溶性高分子の質量濃度が10%程度になるまで液膜16を乾燥させてから配置するようにした。
これにより、固定枠20に形成された液膜16の強度を高めることができるので、液膜16を分散系14の露出部分及び隔壁12上に配置したときに、液膜16が分散系14にはじかれて変形するのをより確実に防ぐことができる。
また、固定枠20の形状を、枠部分が液膜16を支持可能な支持面を有する形状としたので、液膜16を固定枠20の一方の面側に形成することができる。
これにより、液膜16を配置するときに、固定枠20の枠部分が邪魔をしないので、液膜16の配置を容易に行うことができる。
また、フッ素系樹脂の支持面25Fを有する載置型支持シート25を用いて、固定枠20に親水性の液膜16を形成するようにした。これにより、固定枠20の開口部30に底面が形成された状態で液膜16を形成することができるので、コーター33により均一な厚みを有する液膜16を容易に形成することができる。更に、液膜16と支持面25Fとの材質的な親和性の低さから、形成後において支持面25Fから液膜16の形成された固定枠20を容易に引き剥がすことができる。
また、フッ素系樹脂の嵌込部27bを有する嵌込型支持シート27を用いて、固定枠20に親水性の液膜16を形成するようにした。これにより、嵌込部27bの深さによって液膜16の厚みを制御できると共に均一な厚みを有する液膜16を容易に形成できる。更に、液膜16と嵌込部27bとの材質的な親和性の低さから、形成後も嵌込部27bから液膜16の形成された固定枠20を容易に引き剥がすことができる。
上記実施の形態において、基板11は、支持体に対応し、分散系14は、分散液に対応し、固定枠20は、枠体に対応する。
なお、上記実施の形態において、分散系14の露出部分及び隔壁12上に液膜16を固定枠20ごと配置し、その後、液膜16を硬化して封止膜15を形成した後において、固定枠20を除去するようにしたが、これに限らない。
封止膜15を形成後に、固定枠20を除去せずに、そのまま残すようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、固定枠20の種類として、固定枠20A〜20Cを例に挙げて説明したが、これに限らず、封入液17に対して固定枠20としての上記各機能を有するものであれば、どのような種類及び形状のものでもよい。
また、上記実施の形態において、液膜16の配置手順として上記第1〜第3の例を説明したが、この例に限らず、別の配置方法を用いてもよい。
例えば、図17(a)及び(b)に示すように、固定枠20を傾けて、セルマトリクス10の一端側から先に液膜16を分散系14の露出部分及び隔壁12の上に接触させ、一端側から他端側へと気泡が入らないように徐々に接触させていき配置する。これにより、固定枠20の開口面をセルマトリクス10の上面に平行にした状態で真っ直ぐに降下させて配置するよりもセル13内への気泡の混入を低減することができる。
1…電気泳動表示装置、2…電気泳動表示基礎体、3…電気泳動表示体、5…分散媒、5A〜5C…電気泳動粒子、10…セルマトリクス、11…基板、12…隔壁、13…セル、14…分散系(分散液)、15…封入膜、16…液膜、17…封入液、18…回路基板、20,20A〜20C…固定枠、20F…固定枠20Cの一方の面、25…載置型支持シート、25F…支持面、27…嵌込型支持シート、27a…支持面、27b…嵌込部、30…開口部、31…ピペット、32…可動棒体、33…コーター、34…液体供給機、35…スキージ、40…支持棒、41…ローラー、42,44…冶具、43…支持台、45…カッター、50〜52…容器、71,72,81,82…電極、91…制御回路

Claims (8)

  1. 支持体と複数の隔壁とにより空間的に区画されて形成された複数のセルに、前記隔壁が成す空間の開口部を通じて親油性の分散媒と電気泳動粒子とを含む分散液を供給する第1の工程と、
    前記複数のセルの形成領域の面積以上の開口面積の開口部を有する枠体に該枠体の開口部に亘って水溶性高分子を溶媒に溶かしてなる封入液の液膜を形成する第2の工程と、
    前記枠体に形成された状態で前記液膜を前記複数のセルにおける前記分散液の露出部分及び前記隔壁上に配置する第3の工程と、
    前記配置した液膜を硬化する第4の工程と、を含み、
    前記枠体として、前記液膜と親和性を有する材料で形成され且つ当該枠体の枠部分が該枠体の開口面と平行で且つ前記液膜を支持可能な面を有する形状のものを用いることを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  2. 前記第4の工程を経て硬化した液膜から前記枠体を取り外す第5の工程を含むことを特徴とする請求項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  3. 前記第2の工程においては、前記液膜との結合力が前記液膜を構成する分子間の結合力及び前記液膜と前記枠体の枠部分との結合力よりも小さい材料から形成され且つ前記枠体を該枠体の開口面と直行する方向に嵌合可能な凹部が形成された支持面を有する支持部材であって、前記支持部材の前記凹部に前記枠体を嵌合し、前記封入液を前記凹部内に供給することで、前記枠体に前記液膜を形成することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  4. 前記第2の工程においては、前記液膜との結合力が前記液膜を構成する分子間の結合力及び前記液膜と前記枠体の枠部分との結合力よりも小さい材料から形成され且つ前記枠体を支持する支持面を有する支持部材の前記支持面上に、外形が矩形の枠部分を構成する各辺がテープ状の枠体を載置し、該載置した枠体に該枠体の開口部に亘って前記封入液を塗布することによって前記水溶性高分子の液膜を形成することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  5. 前記第2の工程の後で且つ前記第3の工程の前に、前記液膜の前記水溶性高分子の濃度が所定濃度となるまで乾燥する第6の工程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  6. 前記第2の工程において、前記枠体への液膜の形成に用いる封入液の粘度を10[mPas]以上とすることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  7. 前記第3の工程において、前記液膜の形成された枠体を前記開口部を鉛直方向に向けた状態から所定角度傾け、該傾けた状態で前記液膜の一部を前記複数のセルの形成領域の一端側の前記分散液の露出部分及び前記隔壁上に接触させ、前記一端側から他端側へと前記液膜を接触させながら前記枠体の傾きを前記開口部が鉛直方向を向けた状態となるように戻していくことで前記液膜を配置することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  8. 前記水溶性高分子として、アミノ酸、アラビアガム、アラビアゴム、アルギン酸誘導体、アルブミン、カルボキシメチルセルロース、セルロース誘導体、ゼラチン、ポリエチレンオキシド、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルフェノール、ポリ酢酸ビニル誘導体及びレシチンのいずれか1を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
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