JP5474595B2 - 光ファイバ付きフェルール - Google Patents

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本発明は光ファイバ付きフェルールに関する。
従来、光スイッチ、コヒーレント光通信、光ファイバジャイロや磁気センサなどの光ファイバセンサ等においては、光ファイバを固定するためにフェルールが用いられている。また、このフェルールを半導体レーザ(LD)と一体化した光源モジュールも用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
図10(a)は、光ファイバ素線である光ファイバ200の先端にフェルール100を組み立てた光ファイバ付きフェルールを示す。
前記フェルール100は、ステンレス製の円筒状部材である胴体スリーブ110内に、光ファイバ200の先端を内挿固定したキャピラリ部材であるフェルール本体120を収納して固定した構成のものが一般的であり、前記胴体スリーブ110の前記光ファイバ200が延出されている側(後端)とは反対の前端部を光源モジュール等の機器の筐体等に取り付けて用いられる。フェルール本体120としては例えばジルコニアセラミックス製のキャピラリ部材であるが、この他、ガラス製のもの等も用いられている。
なお、図10(a)において、フェルール100について左側を前、右側を後として説明する。
また、図10(a)に示すように、前記フェルール100は、フェルール本体120から延出する光ファイバ200を、胴体スリーブ110内側に前記フェルール本体120から後側に延在するように確保されたファイバ収納孔111内に通し、このファイバ収納孔111後端(フェルール本体120側である前端側とは反対の側)から胴体スリーブ110後側に延出させた構成になっている。そして、胴体スリーブ110に対して光ファイバ200を引き留めるために、光ファイバ200の胴体スリーブ110後端から延出する部分の基端部を胴体スリーブ110後端面に肉盛りした接着剤130によって胴体スリーブ110に接着固定することが広く行われている。
特開平4−291211号公報 実開平4−20007号公報
ところで、図10(a)に示す光ファイバ付きフェルールの場合、光ファイバ200の胴体スリーブ110後端部に接着剤130によって接着固定された部分(以下、基端固定部230とも言う)からフェルール100後側に延出する部分240(以下、後側延出部とも言う)のフェルール100に対する曲げによって、前記後側延出部230の根元部、すなわち基端固定部230側の端部に応力が集中しやすい。このため、後側延出部230の根元部が前記基端固定部230に対して小さい曲げ半径(湾曲半径)で曲げられると、図10(b)に示すように後側延出部230のうち前記基端固定部230を接着剤130によって胴体スリーブ110に接着固定してなる接着固定部131との境界部(接着固定部131との際)に位置する被覆220に亀裂223(割れ)が生じることがある。
本発明者は、後側延出部230の根元部の被覆220に亀裂223が形成されると、その箇所の光ファイバ200の強度(機械的強度)が局所的に低くなり、後側延出部230に曲げや捻回が与えられると亀裂形成箇所への応力集中により光ファイバ、光ファイバ付きフェルールの光特性に影響を与えやすくなることを把握した。例えば光ファイバ200(光ファイバ素線)として偏波保持光ファイバを採用した場合、光ファイバ200の後側延出部230の根元部の曲げによって被覆220に亀裂223が形成されると、光ファイバ200の後側延出部230の捻回や曲げが光ファイバ200の偏波角度や消光比に影響を与えやすくなる。
本発明者は、光ファイバ付きフェルールの胴体スリーブ後端の接着固定部から延出する光ファイバの後側延出部の根元部(接着固定部から5mm程度)をほぼ直角になるように1回だけ曲げて、前記根元部の接着固定部との際の位置で被覆に亀裂を形成した供試品(以下、第1供試品。図10(b)参照)と、光ファイバ付きフェルールの組み立て後に前記後側延出部の根元部に1回も曲げを与えていないもの(以下、第2供試品)とを用意し、各供試品の光ファイバの後側延出部に捻回応力を与えて消光比の変動を調べた(以下、消光比変動確認試験とも言う)。
各供試品の光ファイバは、径125μmの光ファイバ裸線の外周に被覆を設けた構成の径0.4mmの偏波保持光ファイバである光ファイバ素線を用いた。
試験は、供試品(第1供試品及び第2供試品)の後側延出部がフェルールから後側へ真っ直ぐに延在する状態、すなわち後側延出部の根元部を曲げていない状態で、後側延出部の接着固定部から100mmの部位に捻りを加えて捻回応力を与え、捻回角度(図11の横軸)が0度(捻回を与えていない状態)から720度の範囲で消光比(dB)を計測した。この試験結果を図11に示す。
図11に示すように、第1供試品及び第2供試品について、捻回応力を与えていないとき(捻回角度が0度)の消光比には有意な差が無いことを確認した。
しかしながら、第1供試品及び第2供試品の光ファイバの後側延出部を捻回すると、光ファイバの後側延出部の根元部に曲げ変形を与えていない第2供試品は、捻回応力を与えていないときを基準とする消光比変動が1.6dBの範囲に収まったのに対し、第1供試品の消光比変動は8.7dBに達した。
また、消光比変動確認試験とは別に用意した第1供試品について、光ファイバの後側延出部に捻回応力を与えて偏波角度の変動を調べた(以下、偏波角度変動確認試験とも言う)。
試験は、第1供試品を24本用意し、各第1供試品の光ファイバの後側延出部の接着固定部から100mmの部位をその軸回りの正逆2方向にそれぞれ90度の捻回角度で捻り、捻りを与えていない状態を基準に偏波角度の変動量を調べた。
第2供試品については、上述の偏波角度変動確認試験を行った場合、偏波角度変動は最大でも0.2度程度である。これに対して、第1供試品の場合は、正方向の捻回及び逆方向の捻回のいずれについても偏波角度変動が0.2度以内に収まったものは試験を行った第1供試品の総数の60%程度であり、残りは正方向の捻回及び逆方向の捻回の少なくとも一方で0.2度を超える偏波角度変動が生じた。また、試験の結果。第1供試品の偏波角度変動は最大0.6度であった。
第1供試品の偏波角度変動確認試験による偏波角度変動の傾向を図12に示す。なお、図12においては、24本の第1供試品について偏波角度変動確認試験にて得られた偏波角度の計測値の重複箇所をひとつのプロットとして図示している。
図10(a)、(b)に示すように光ファイバ200先端に口出しされてフェルール本体120に内挿されている光ファイバ裸線210は、フェルール本体120内に接着剤によって接着固定されている。本発明者が確認したところ、上述の消光比変動確認試験及び偏波角度変動確認試験において光ファイバの後側延出部を捻回してもフェルール本体に内挿固定されている光ファイバ裸線はフェルール本体に固定されたままであり、フェルール本体に対して回転していない。
上述の消光比変動確認試験、偏波角度変動確認試験にて判明したように、第1供試品の光ファイバの後側延出部に捻りを加えることで第2供試品に比べて格段に大きい消光比変動や偏波角度変動が生じることは、光ファイバの後側延出部の根元部に亀裂が形成された箇所の光ファイバ200の捻回に対する強度が局所的に低くなり、光ファイバ200の後側延出部230の捻りによって、後側延出部230の根元部の亀裂形成箇所に位置する光ファイバ裸線に局所的な捻回応力の集中が生じるためと考えられる。
光ファイバ素線である光ファイバ200の被覆220は光ファイバ裸線210外周に塗布した液状樹脂材料を硬化させたコーティング樹脂層であり、図13に示すように、光ファイバ裸線210外周に被着された軟質の内層であるプライマリ層221と、このプライマリ層221に比べて硬質の樹脂層でありプライマリ層221の外側を覆うように形成されたセカンダリ層222とを有する二重層構造になっている。
本発明者が調べた結果、上述の消光比変動確認試験、偏波角度変動確認試験にて使用した第1供試品は、光ファイバ付きフェルールの光ファイバの後側延出部の根元部の接着固定部との際部分にて、光ファイバ裸線210からのプライマリ層221の剥離が生じている。さらに、本発明者は、光ファイバ付きフェルールの光ファイバ200の後側延出部230の根元部の曲げによって、光ファイバ素線200の被覆220が光ファイバ裸線210から剥離した部分に引っ張り応力が作用する結果、セカンダリ層222の亀裂発生に至ることを突き止めた。
また、本発明者は、光ファイバ付きフェルールの光ファイバの後側延出部の根元部に、第1供試品と同様の曲げを1回のみ与えたが根元部の被覆に亀裂が形成されなかったもの(以下、第3供試品とも言う)を使用して行った偏波角度変動確認試験等から、光ファイバの後側延出部の根元部の曲げによって被覆220のプライマリ層221の光ファイバ裸線210からの剥離が生じると偏波角度変動が生じやすくなること、さらにセカンダリ層222の割れが生じることで偏波角度変動が大きくなることを把握した。
本発明者が調べた結果、光ファイバ200の後側延出部230の根元部に小さい曲げ半径での曲げが与えられると、被覆220に亀裂が生じなくても、プライマリ層221の光ファイバ裸線210からの剥離が生じることで、光ファイバ200の偏波角度や消光比に影響を与える現象が多々発生することが判明した。
検証の結果、光ファイバ200の後側延出部230の根元部の曲げによってプライマリ層221の光ファイバ裸線210からの剥離が生じると、当該剥離箇所の光ファイバ200の強度が局所的に低くなるため、後側延出部に捻りや曲げが加えられると、光ファイバ裸線の前記剥離箇所に位置する部分への応力集中が生じやすくなり、これが光ファイバ200の光特性(例えば光ファイバとして偏波保持光ファイバを採用したときの偏波角度や消光比)に影響を与える。
光ファイバの後側延出部の根元部の被覆に亀裂が形成されると、光ファイバ裸線の前記剥離箇所に位置する部分への応力集中が一層生じやすくなるため、後側延出部に捻りや曲げが光ファイバの光特性に与える影響が大きくなる。また、光ファイバにおける亀裂形成箇所の機械的強度の低下により光ファイバ裸線の断線も生じやすくなるため光ファイバ付きフェルールの寿命短縮の原因にもなる。
このため、本発明者は、光ファイバ200の後側延出部230の根元部の曲げによるプライマリ層221の光ファイバ裸線210からの剥離、亀裂の発生を防ぐことができる技術の開発を検討するに至った。
本発明は、前記課題に鑑みて、胴体スリーブ後端部から延出する光ファイバの、該光ファイバを胴体スリーブ後端に接着剤によって接着固定した接着固定部から延びる後側延出部の根元部の被覆の光ファイバ裸線からの剥離を防止でき、光特性の長期安定化、寿命延長を実現できる光ファイバ付きフェルールの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、胴体スリーブと、光ファイバの先端が内挿固定されたキャピラリ状部材であり前記胴体スリーブ内に固定されたフェルール本体と、前記胴体スリーブの前記光ファイバが延出されている後端部に固定して前記胴体スリーブから後側へ該胴体スリーブと同軸に延在するように設けられた金属製筒状部材であり、前記胴体スリーブ後端から延出された前記光ファイバの基端部を前記胴体スリーブ後端面に肉盛りした接着剤によって胴体スリーブに接着固定した接着固定部及び前記光ファイバの前記接着固定部から後側に延在する後側延出部の根元部を収納して該根元部が前記光ファイバの前記接着固定部に固定されている部分の延長上に延在する状態を保つ根元部保護スリーブとを具備し、
前記根元部保護スリーブは、リング状の取付用端部を前記胴体スリーブの後端部に固定して取り付けられ前記胴体スリーブから後側に延出するスリーブ本体と、このスリーブ本体の後側に前記接着固定部から後側へ離隔させて設けられ、前記スリーブ本体の内径に比べて径小のファイバ挿通孔を有するリング状に形成され、前記光ファイバの外径に内径が揃えられた前記ファイバ挿通孔に前記光ファイバの前記後側延出部が引き通された延出部支持リング部とを有し、前記ファイバ挿通孔に引き通された前記光ファイバの前記後側延出部を、その揺動を規制して前記基端固定部から真っ直ぐに延在するように支持することを特徴とする光ファイバ付きフェルールを提供する。
の発明は、前記根元部保護スリーブは、その軸線方向片端の内面側に形成された内ねじ部を、前記胴体スリーブ後端部外周に形成された外ねじ部に螺合して螺着することで、前記胴体スリーブ後端部に固定されていることを特徴とする第1の発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
の発明は、前記根元部保護スリーブと、この根元部保護スリーブから後側に延出し前記光ファイバを収納する可撓性の曲げ管部とを有するスリーブ状のブーツを具備することを特徴とする第1又は2の発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
の発明は、前記光ファイバが偏波保持光ファイバであることを特徴とする第1〜のいずれか1つの発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
本発明に係る光ファイバ付きフェルールは、胴体スリーブの後端部に固定して胴体スリーブ後端部から後側に延出するように設けられた根元部保護スリーブによって、胴体スリーブ後端部から延出する光ファイバの胴体スリーブ後端に接着剤によって接着固定された接着固定部から後側へ延びる後側延出部の根元部を、前記光ファイバの前記接着固定部に固定されている部分(以下、基端固定部とも言う)の延長上に真っ直ぐ、あるいは揺動を許容して前記接着固定部から後側へ延在する状態を保つ構成になっているため、これにより、前記後側延出部の根元部に、光ファイバ裸線からの被覆の剥離が生じるような小さい曲げ半径での曲げが与えられることを防止できる。
その結果、光ファイバの光特性の長期安定化、寿命延長を実現できる。
また、胴体スリーブに根元部保護スリーブを固定するだけの簡単な構成により、根元部の曲げによる光ファイバ裸線からの被覆の剥離防止を低コストで実現できるという利点もある。
本発明に係る1実施形態の光ファイバ付きフェルールの構造を示す断面図である。 参考例の光ファイバ付きフェルールを示す図であり、根元部保護スリーブの延出部支持リング部の内側に光ファイバの後側延出部の根元部全体を収納した構成の光ファイバ付きフェルールを説明する断面図である。 (a)、(b)は、根元部保護スリーブの延出部支持リング部後端へのテーパ状開口部の形成例を説明する断面図である。 (a)、(b)は、胴体スリーブ後端部に根元部保護スリーブを螺着して固定する固定構造の例を説明する断面図である。 元部保護スリーブとして機能する基端側筒部を具備するブーツを胴体スリーブに取り付けた構成の参考例の光ファイバ付きフェルールの一例を示す断面図である。 根元部保護スリーブとして光ファイバの後側延出部を揺動可能に収納する構成のものを用いて組み立てた参考例の光ファイバ付きフェルールの一例を示す断面図である。 元部保護スリーブとして機能し後側延出部を揺動可能に収納する構成の基端側筒部を具備するブーツを胴体スリーブに取り付けた構造の参考例の光ファイバ付きフェルールの一例を示す断面図である。 本発明に係る光ファイバ付きフェルールの組み立てに使用される光ファイバ素線の断面構造の一例を示す断面図である。 図2の光ファイバ付きフェルールを用いて行った偏波角度変動確認試験によって得られた偏波角度の変動傾向を説明する図である。 (a)は従来構成の光ファイバ付きフェルールを説明する断面図、(b)は図10(a)の光ファイバ付きフェルールの光ファイバの後側延出部の根元部に該根元部の曲げによって亀裂が形成された状態を示す断面図である。 光ファイバの後側延出部の根元部に曲げを与えて被覆に亀裂を形成した光ファイバ付きフェルールである第1供試品と、前記根元部に曲げを与えていない光ファイバ付きフェルールである第2供試品とについて、消光比変動確認試験を行った結果を示す図(グラフ)である。 光ファイバ付きフェルールの光ファイバの後側延出部の根元部に曲げを与えて被覆に亀裂を形成した第1供試品の偏波角度変動確認試験によって得られた偏波角度の変動傾向を説明する図である。 図10(a)の光ファイバ付き光ファイバの光ファイバ素線の構造を示す断面図である。
以下、本発明を実施した光ファイバ付きフェルールについて、図面を参照して説明する。
図1に示すように、光ファイバ付きフェルール10Aは、光ファイバ20の先端にフェルール10を組み立てたものである。
なお、図1において、光ファイバ付きフェルール10Aのフェルール10について左側を前、右側を後として説明する。また、後述の図2〜図7においても左側を前、右側を後として説明する。
前記光ファイバ20は、ここでは光ファイバ素線を用いている。以下、光ファイバ20が光ファイバ素線を指す場合、光ファイバ素線とも言う。
光ファイバ素線20は、ガラス製の光ファイバ裸線21にその外周を覆う樹脂被覆材22(以下、単に被覆とも言う)を設けたものである。この光ファイバ素線20の被覆22は、光ファイバ裸線21外周に塗布した液状樹脂材料を硬化させたコーティング樹脂層であり、図8に示すように、光ファイバ裸線21外周に接する軟質の内層であるプライマリ層22aと、このプライマリ層22aに比べて硬質の樹脂層でありプライマリ層22aの外側を覆うように形成されたセカンダリ層22bとを有する二重層構造になっている。なお、この光ファイバ素線は周知のものを採用でき、プライマリ層22a及びセカンダリ層22bの材質も、光ファイバ素線の被覆に使用される周知のものを用いることができる。
図1に示すように、前記フェルール10は、胴体スリーブ11と、光ファイバ20の先端を内挿固定したキャピラリ部材であり前記胴体スリーブ11内に固定して収納されたフェルール本体12と、前記胴体スリーブ11の後端部に固定された根元部保護スリーブ13とを具備する。胴体スリーブ11は、例えばステンレス等の金属製筒状部材であるが、その材質は特に限定されるものではない。
このフェルール10は、例えば前記胴体スリーブ11の前記光ファイバ20が延出されている側(後端)とは反対の前端部を光源モジュール等の機器の筐体等に取り付けて用いられる。
図1に示すように、胴体スリーブ11はフェルール本体12を収納する主筒部11aと、この主筒部11aの後側に該主筒部11aに比べて内径を径小として形成された後筒部11bとを有する筒状部材(具体的には円筒状部材)である。この胴体スリーブ11にあっては、後筒部11bの後端部が胴体スリーブ11の後端部11f、後筒部11bの後端面が胴体スリーブ11の後端面11eとなっている。
フェルール本体12は、胴体スリーブ11の主筒部11a内側のフェルール収納孔11c内に収納、固定されている。
フェルール本体12の先端面12aとは反対の後端から延出する光ファイバ20は、前記後筒部11b内側を貫通する貫通孔であるファイバ収納孔11dに通され、このファイバ収納孔11dの後端から胴体スリーブ11後側に延出されている。
前記フェルール本体12の材質としては、例えば、ジルコニアセラミックス、ガラス等を挙げることができる。
前記光ファイバ20は、その先端に口出しされた光ファイバ裸線21を、キャピラリ状のフェルール本体12に内挿して、例えば接着剤による接着によってフェルール本体12に固定されている。また、光ファイバ裸線21の先端面はフェルール本体12の先端面12aに露出されている。
フェルール本体12の胴体スリーブ11に対する固定は、例えば接着剤による接着固定であるが、この他、フェルール収納孔11a内への圧入固定や、別途フェルール収納孔11c内に内挿して固定する固定部品を利用した固定等も採用可能である。
前記胴体スリーブ11のファイバ収納孔11dの内径は、光ファイバ20の外径と同等かあるいは若干大きい。光ファイバ20は、ファイバ収納孔11d内に該ファイバ収納孔11dの軸線に沿って延在するようにして通されている。
なお、図示例のフェルール10の胴体スリーブ11のフェルール収納孔11cとファイバ収納孔11dとは互いに軸線を一致させて形成されており、この軸線が、円筒状の胴体スリーブ11の軸線となっている。また、前記フェルール本体12は、その軸線が胴体スリーブ11の軸線と一致するように位置決めした状態で胴体スリーブ11内に固定されている。
また、この光ファイバ付きフェルール10Aは、前記光ファイバ20の胴体スリーブ11から後側に延出された部分の基端部を、胴体スリーブ11の後端面11e(後筒部11b後端面)に肉盛りした接着剤14によって胴体スリーブ11の後端部に接着固定した接着固定部15を有し、この接着固定部15によって光ファイバ20を胴体スリーブ11にしっかりと引き留めている。
前記接着剤14は、前記光ファイバ20の胴体スリーブ11から後側に延出された部分の基端部を埋め込むようにしてその周囲に肉盛りして、胴体スリーブ11の後端面11eから先細りのテーパ状に設けられている。
図1に示すように、根元部保護スリーブ13(以下、単に保護スリーブとも言う)は、そ筒状(具体的には円筒状)のスリーブ本体13aと、このスリーブ本体13aの軸線方向片側の端部に、該スリーブ本体13aよりも内径が径小のファイバ挿通孔13cが形成された延出部支持リング部13bとを有する構成の筒状部材である。
そして、光ファイバ付きフェルール10A、フェルール10において、この保護スリーブ13は、前記スリーブ本体13aの前記延出部支持リング部13bとは反対側の端部を胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして該後端部11fの外周に沿って配置して胴体スリーブ後端部11fに接着剤を用いた接着固定等により固定して胴体スリーブ11に取り付けられ、前記胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在するように設けられている。
保護スリーブ13の前記延出部支持リング部13bは胴体スリーブ後端部11fから後側に離隔した位置に配置されている。そして、この保護スリーブ13は、前記スリーブ本体13aの胴体スリーブ11の後端部11fから後側に延出させた部分の内側に前記接着固定部15を収納している。
また、光ファイバ付きフェルール10Aは、光ファイバ20の前記接着固定部15から後側に延出された部分(以下、後側延出部23とも言う)が、胴体スリーブ11に固定された保護スリーブ13の前記延出部支持リング部13bのファイバ挿通孔13cに引き通され、延出部支持リング部13b後端(スリーブ本体13aとは反対側の端部)から後側に延出された構成となっている。
前記延出部支持リング部13bは、その軸線が、胴体スリーブ11のファイバ収納孔11dの軸線(この実施形態においては具体的には胴体スリーブ11の軸線)と一致するように設けられる。また、この延出部支持リング部13bは、その内側に通された光ファイバ20の後側延出部23の前記接着固定部15に対する揺動を防ぐべく、ファイバ挿通孔13cの内径が光ファイバ20外径に揃えられている。ファイバ挿通孔13cの内径は、光ファイバ20外径、すなわち光ファイバ20の被覆22が設けられた部分である被覆部の外径と同等あるいは僅かに大きい(例えば50〜600μmの光ファイバ素線20外径に対して5〜15%程度大きい)大きさに設定されている。
図示例の光ファイバ付きフェルール10Aの胴体スリーブ11に取り付けられた前記保護スリーブ13は、延出部支持リング部13b内側のファイバ挿通孔13cに、光ファイバ20の後側延出部23のうちその根元部23aから後側に若干ずれた部分、すなわち接着固定部15から後側に離隔した部分を収納して、光ファイバ20の前記後側延出部23のうち前記保護スリーブ13内側(具体的には保護スリーブ13の胴体スリーブ11から後側に延出された部分の内側)に収納された部分の曲げを防ぎ、該部分が、光ファイバ20の前記接着固定部15に位置する部分(以下、基端固定部24とも言う)の延長上に延在する状態を保ち、後側延出部23の根元部23aに曲げが与えられることを防ぐ機能を果たす。保護スリーブ13は、後側延出部23の根元部23aに曲げが与えられることを防いで根元部23aを保護する。
後側延出部23の根元部23aとは、光ファイバ20の後側延出部23の接着固定部15側の端部を指す。以下、この根元部23aを延出部根元部とも言う。
なお、保護スリーブ13は、例えば該保護スリーブ13後端(延出部支持リング部13b後端。フェルール10後端)から延出する部分がサイドプル(胴体スリーブ11の軸線に垂直あるいはほぼ垂直の方向への引っ張り)されても、胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在する状態を保つことができる強度を有する筒状部材であり、例えば、金属パイプ等を採用できる。また、金属パイプ以外にプラスチック製パイプ等も採用可能である。
前記光ファイバ付きフェルール10Aによれば、例えば光ファイバ20の後側延出部23の保護スリーブ13後端から延出する部分がサイドプル(胴体スリーブ11の軸線に垂直あるいはほぼ垂直の方向への引っ張り)されても、光ファイバ20の後側延出部23の保護スリーブ13内に収納された部分は、光ファイバ20の基端固定部24の延長上に延在する状態が保たれ、光ファイバ20の延出部根元部23aに曲げが与えられることは無い。
したがって、従来構成の光ファイバ付きフェルールのように、フェルールから後側に延出する光ファイバの胴体スリーブ後端に接着固定した基端部から後側の後側延出部の根元部の曲げによって、該根元部の被覆が光ファイバ裸線から剥離して、剥離箇所の光ファイバ強度が局所的に低くなるといった不都合を防ぐことができる。
図2の参考例の光ファイバ付きフェルールは、延出部支持リング部13b内側に、光ファイバ20の後側延出部23の根元部23a(例えば接着固定部15から数mm程度の範囲)全体を収納する構成である。図2の光ファイバ付きフェルールに符号10B、フェルールに符号10aを付記する
1に例示した光ファイバ付きフェルールの保護スリーブ13は、前記光ファイバ20の後側延出部23のうち延出部支持リング部13b内側のファイバ挿通孔13c内に収納した部分を、光ファイバ20の基端固定部24の延長上に真っ直ぐに延在するように支持して、光ファイバ20の基端固定部24に対する延出部根元部23aの揺動を規制する構成となっており、後側延出部23の根元部23aの曲げ、それによる光ファイバ裸線21からの被覆22の剥離を防ぐものである。
図3(a)、(b)に示すように、フェルール10後端(保護スリーブ13後端)から延出する光ファイバ20(後側延出部23)にサイドプル等によってフェルール10に対する曲げが与えられたとき、保護スリーブ13後端(延出部支持リング部13b後端)付近での光ファイバ20の曲げ半径(湾曲半径)が極端に小さくなることを防ぐ点では、前記延出部支持リング部13b後端に、該延出部支持リング部13b内側のファイバ挿通孔13cの後端から末広がりに拡がるテーパ状開口部13dを形成し、光ファイバ20の後側延出部23を前記延出部支持リング部13b後端面に開口する前記テーパ状開口部13dから保護スリーブ13後側(フェルール10後側)へ延出させた構成とすることが好ましい。
図3(a)に示すテーパ状開口部13d(図中符号13d1を付記する)は、ファイバ挿通孔13c後端からファイバ挿通孔13cの軸線に対する傾斜角度が一定で後側へ行くにしたがって内径が拡がる形状の内周面を有する構成になっているが、テーパ状開口部13dとしては図3(b)に示すように、ファイバ挿通孔13c後端から後側へ行くにしたがってファイバ挿通孔13cの軸線に対する傾斜角度が大きくなる湾曲面の内周面を形成する構成であっても良い。図3(b)のテーパ状開口部13dに符号13d2を付記する。
図1に示す保護スリーブ13の延出部支持リング部13bは、該延出部支持リング部13b内側を貫通する貫通孔の全長がファイバ挿通孔13cとなっているが、図3(a)、(b)に示す延出部支持リング部13b(図3(a)の延出部支持リング部13bに符号13b1、図3(a)の延出部支持リング部13bに符号13b2を付記する)は、その内側を貫通する貫通孔が、ファイバ挿通孔13cとテーパ状開口部13dとからなる構成となっている。
延出部支持リング部内側の貫通孔は、その軸線方向の全長又は一部が、光ファイバ20外径に内径が揃えられ(光ファイバ20外径と同等あるいは僅かに大きい)、その内側に内挿された光ファイバ20の後側延出部23を胴体スリーブ11のファイバ収納孔11dの延長上に延在するように保つ(支持する)ファイバ挿通孔とされ、該ファイバ挿通孔以外の部分が該ファイバ挿通孔よりも径大に形成された構成とされる。
なお、保護スリーブの延出部支持リング部を該延出部支持リング部内側のファイバ挿通孔に連通するテーパ状開口部を有する構成とすることは、図3(a)、(b)に示す保護スリーブに限定されず、本発明に係る実施形態の保護スリーブのいずれにも適用可能である。
胴体スリーブ後端部11bに対する保護スリーブ13の固定は、スリーブ本体の前記延出部支持リング部とは反対側のリング状の端部(以下、取付用端部とも言う。保護スリーブの前端部)を接着剤を用いて胴体スリーブ後端部11bに接着固定することに限定されない。例えば、保護スリーブ13としてステンレスパイプ等の金属パイプを採用した場合は、スリーブ本体の前記延出部支持リング部とは反対側の端部(以下、取付用端部とも言う)を、ステンレス等の金属製筒状部材である胴体スリーブ11の後端部に外挿して、溶接(例えばYAG溶接)によって胴体スリーブ11に固定しても良い。また、スリーブ本体の取付用端部内面、及び胴体スリーブ11の後端部外周の一方に突設された凸部を他方に形成された凹部に嵌め込むようにして、スリーブ本体の取付用端部を胴体スリーブ11後端部に外嵌めして固定する構成なども採用可能である。
さらに、例えば図4(a)に示すように、保護スリーブ13Aとして、図1を参照して説明したフェルール10、光ファイバ付きフェルール10Aの保護スリーブ13の前記スリーブ本体13aの取付用端部13eの内周にねじ部13f(以下、内ねじ部)を形成したものを採用し、前記内ねじ部13fを胴体スリーブ後端部外周に形成した外ねじ部11gに螺合することで、保護スリーブ13Aを胴体スリーブ後端部に螺着して固定する構成も採用可能である。
図4(a)に示す胴体スリーブ11Aは、図1を参照して説明したフェルール10、光ファイバ付きフェルール10Aの胴体スリーブ11の後端部11fの外周に外ねじ部11gを形成したものである。また、この胴体スリーブ11Aは、前記後端部11fの外径が該後端部11fの前側に位置する部分の外径よりも小さく、後端部11f外周面とその前側部分の外周面との境界位置に段差面11hを有している。前記保護スリーブ13Aは、胴体スリーブ11の後端部11fにその後側から螺着した前記取付用端部13eの端面を胴体スリーブ11Aの前記段差面11hに突き当てて、胴体スリーブ11に締め付け固定される。
また、図4(b)に示すように、図4(a)に例示した保護スリーブ13Aのスリーブ本体13aの取付用端部13eから後側(延出部支持リング部13b側)を、その内径が取付用端部13e内径よりも小さく、延出部支持リング部13bのファイバ挿通孔13c内径よりも大きい中間リング部13gに変更した構成の保護スリーブ13Bを採用することも可能である。この保護スリーブ13Bは、前記取付用端部13eを胴体スリーブ11Aの後端部11fにその後側から螺着し、前記中間リング部13gと前記取付用端部13eとの境界位置に形成された段差面13hを胴体スリーブ11Aの後端面11eに当接させて、胴体スリーブ11Aに締め付け固定される。
なお、胴体スリーブ11A後側に突出状態に形成される接着固定部は、保護スリーブ13Bの中間リング部13gの前記取付用端部13e側に位置する段差面13hが当接される胴体スリーブ11Aの後端面11eの外周部を避けてその内側にのみ接着剤14を肉盛りした構成とする。図4(b)の接着固定部に符号15Aを付記する。
図4(b)に例示した保護スリーブ13Bは、取付用端部13eを胴体スリーブの後端部に螺着して、中間リング部13gが胴体スリーブの後端部(図4(b)の場合は後端面11e)に当接することで胴体スリーブに対する固定位置が決まる。このため、胴体スリーブとしては、その後端部に外ねじ部が形成されているものであれば良く、図4(b)に例示した胴体スリーブ11Aのように段差面11hを有する構成のものを使用する必要が無い。このため、段差面11hを有していない胴体スリーブも採用可能である。
また、図4(a)、(b)に例示した保護スリーブ13A、13Bのように、胴体スリーブに螺着して固定可能な構成の保護スリーブは、光ファイバ付きフェルールの組み立てにあたって、例えば胴体スリーブの後側に形成した接着固定部から後側に延出する後側延出部(光ファイバ)に外挿した状態で後側延出部の長手方向に沿って移動させて胴体スリーブにその後側から接近させ、例えば作業者が手指で回転操作(軸回り回転)して胴体スリーブ後端部に螺着するだけで胴体スリーブに簡単に短時間で固定できるといった利点がある。
参考例の光ファイバ付きフェルールとして、図5に、胴体スリーブ11の後端部11fにブーツ16を固定した構成を示す
図5に示す光ファイバ付きフェルール10Cは、図1を参照して説明した光ファイバ付きフェルール10Aの胴体スリーブ11の後端部11fに、既述の保護スリーブ13にかえて前記ブーツ16を取り付けたものである。この光ファイバ付きフェルール10Cのフェルールに図中符号10bを付記する。
前記ブーツ16は、プラスチック製の一体成形品であり、スリーブ状に形成されている。このブーツ16は、基端側筒部16aと、この基端側筒部16aの軸線方向片端から延びる柔軟(可撓性を有する)な曲げ管部16bとからなり、基端側筒部16aの前記曲げ管部16bとは反対側の端部(ブーツ16、基端側筒部16aの前端部)を胴体スリーブ後端部11fを収納するようにしてその外周に沿って配置し、接着剤による接着等によって胴体スリーブ11に固定して取り付けられている。
ブーツ16の基端側筒部16aの前記曲げ管部16bとは反対側の端部は、ブーツ16を胴体スリーブ11の後端部11fに取り付けるための取付用端部16nとして機能する。前記取付用端部16nは、胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして該後端部11fの外周に沿って配置される。
この取付用端部16nを胴体スリーブ11の後端部11fに固定する構造(固定構造)としては、接着剤による接着固定の他、スリーブ本体の取付用端部内面、及び胴体スリーブ11の後端部外周の一方に突設された凸部を他方に形成された凹部に嵌り込むようにして、スリーブ本体の取付用端部を胴体スリーブ11後端部に外嵌めして固定する構成(固定構造)なども採用可能である。
また、このブーツ16は、前記取付用端部内周に、胴体スリーブ後端部11fの外周に形成された外ねじ部に螺合する内ねじ部を形成し、胴体スリーブ後端部11fにその後側から螺着して固定可能な構成とすることも可能である。
前記基端側筒部16aは、胴体スリーブ11の後端部11fに固定され、前記胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在するように設けられた筒状部である。
図5に示すように、前記基端側筒部16aは、取付用端部16nを軸線方向片側の端部とする筒状の基端側筒部本体16cと、この基端側筒部本体16cの前記取付用端部とは反対の側(後端側)に、該基端側筒部本体16cよりも内径が径小のファイバ挿通孔16dが形成された延出部支持リング部16eとを有する構成となっている。
前記ブーツ16の曲げ管部16bは、基端側筒部本体16cの延出部支持リング部16eから後側に延出されている。
そして、この光ファイバ付きフェルール10Cは、前記ブーツ16の基端側筒部16aの基端側筒部本体16cの胴体スリーブ11の後端部11fから後側に延出させた部分の内側に、前記接着固定部15及び光ファイバ20の延出部根元部23aを収納している。
また、光ファイバ20の後側延出部23は、前記ブーツ16の基端側筒部16aの延出部支持リング部16e内側及び曲げ管部16b内側に通され、曲げ管部16b後端から延出されている。
延出部支持リング部16eは、その軸線が、胴体スリーブ11のファイバ収納孔11dの軸線(この実施形態においては具体的には胴体スリーブ11の軸線)と一致するように設けられる。また、延出部支持リング部16e内側を貫通するファイバ挿通孔16dの内径は、光ファイバ20外径、すなわち光ファイバ20の被覆22が設けられた部分である被覆部の外径に揃えられ(光ファイバ20外径と同等あるいは僅かに大きい)ており、延出部支持リング部16eは、その内側に内挿された光ファイバ20の後側延出部23を光ファイバ20の基端固定部24の延長上(胴体スリーブ11のファイバ収納孔11dの延長上)に延在する状態を保ち、後側延出部23の根元部23aに曲げが与えられることを防ぐ機能を果たす。
このブーツ16は、基端側筒部16aの曲げ強度が前記曲げ管部16bに比べて高く、前記曲げ管部16bが曲げ変形されても、基端側筒部16aは前記胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在する状態を保つ。
前記基端側筒部16aは、ファイバ挿通孔16d内に光ファイバ20の後側延出部23を収納した延出部支持リング部16eによって、光ファイバ20の基端固定部24に対する延出部根元部23aの揺動を規制する構成となっており、本発明に係る保護スリーブとして機能する。
図示例のブーツ16の曲げ管部16bは、前記延出部支持リング部16e内側のファイバ挿通孔16dと一致する内径の内孔が貫通されたスリーブ状に形成されている。この曲げ管部16bは、その外周面の軸線方向複数箇所に形成された溝16fによって可撓性が確保された構成になっている。
本発明に係る光ファイバ付きフェルールによれば、胴体スリーブ11に固定して胴体スリーブ11から後側に延出するように設けられた保護スリーブの延出部支持リング部によって、胴体スリーブ11後端に形成された接着固定部15から後側へ延びる光ファイバ20の後側延出部23の根元部23aの曲げを防ぐことができ、延出部根元部23aの曲げによって該根元部23aの被覆が光ファイバ裸線から剥離して、剥離箇所の光ファイバ強度が局所的に低くなるといった不都合を防ぐことができる。
参考例の光ファイバ付きフェルールとしては、図6に示す保護スリーブ13Cのように、胴体スリーブ後端部11fから後側に延出された部分(以下、延出スリーブ部13i)の内径が、軸線方向全長にわたって光ファイバ20の後側延出部23を遊動可能に収納する大きさとされ、前記延出スリーブ部13i内に延出部根元部23aを若干の揺動を許容して収納する構成の保護スリーブを採用したもの(光ファイバ付きフェルール10D)もある。また、図6に例示した光ファイバ付きフェルール10Dのフェルールに10に図中符号10cを付記する。
図6に例示した保護スリーブ13Cは、その軸線方向全長にわたって内径が一定に形成された筒状部材であり、軸線方向片端の端部(取付用端部13j)を胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして胴体スリーブ後端部11f外周に沿って配置した状態で胴体スリーブ11に固定して取り付けられている。
この保護スリーブ13Cを胴体スリーブ11に固定するための固定構造としては、既述の図1を参照して説明した保護スリーブ11を胴体スリーブ11に固定する固定構造と同様のものを採用できる。図4(a)、(b)に示す構成(胴体スリーブに螺着する固定構造)も適用可能である。
前記保護スリーブ13Cは胴体スリーブ後端部11fから後側に延出された前記延出スリーブ部13iの内側に、胴体スリーブ11後端に形成された接着固定部15及び光ファイバ20の後側延出部23の根元部23aを収納する。前記延出スリーブ部13iは、前記胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在する筒状になっている。
保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13iの後端は、光ファイバ20の後側延出部23の根元部23aの後方に位置しており、延出スリーブ部13i内には、光ファイバ20の後側延出部23のうち、前記根元部23aよりも若干後側の部位から前記接着固定部15までの範囲を収納している。光ファイバ20の後側延出部23は、保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13i後端から延出されている。
光ファイバ20の後側延出部23のうち、前記延出スリーブ部13i内に収納された部分を、以下、スリーブ内収納基端部23bとも言う。
図6に例示した光ファイバ付きフェルール10Dにおいて、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23bは、前記保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13i内側に遊動可能に収納されており、接着固定部15に位置する光ファイバ20の基端固定部24に対して揺動可能になっているが、その揺動範囲が延出スリーブ部13i内側に限定されている。この光ファイバ付きフェルール10Dにあっては、前記保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13iによって、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23bが接着固定部15から後側に延在する状態が保たれる。
図6に例示した光ファイバ付きフェルール10Dの保護スリーブ13Cは、既述のようにその軸線方向全長にわたって内径が一定に形成された筒状部材であるが、保護スリーブとしては、例えば、延出スリーブ部の内径が、胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして胴体スリーブ後端部11f外周に沿って配置される取付用端部13j内径に比べて径小になっている構成も採用可能である。
この参考例にて説明する保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13iは、光ファイバ20の後側延出部23のうち前記根元部23aに例えばほぼ直角となるような小さい曲げ半径での曲げが与えられることを防いで、光ファイバ裸線21からの被覆22(具体的には図8に例示したプライマリ層22a)の剥離を防止するものである。そして、この延出スリーブ部13iは、例えば、図6に仮想線で示すように、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23bが前記光ファイバ20の基端固定部24から前記保護スリーブ13Cの延出スリーブ部13iの後端内周に接する位置まで直線状に延在する場合を想定したときに、前記スリーブ内収納基端部23bの基端固定部24の軸線に対する傾動角度θが30度程度よりも大きくならないように(例えば30度以下となるように)、該延出スリーブ13iの軸線方向の長さに対応してその内径を設定することが好ましい。
図7は、胴体スリーブ11の後端部11fに、光ファイバ20の後側延出部23の根元部23aを揺動可能に収納する内径を有する筒状の基端側筒部16gを具備するブーツ16Aを取り付けた構成の光ファイバ付きフェルール10Eを例示する。なお、この光ファイバ付きフェルール10Eのフェルールに図中符号10dを付記する。
前記ブーツ16Aの基端側筒部16gは、その軸線方向全長にわたって内径が一定の筒状に形成されている。
図7に例示したブーツ16Aは、前記基端側筒部16gと、この基端側筒部16gの軸線方向片端から延出する可撓性の曲げ管部16hとを具備する、プラスチック製一体成形品のスリーブ状部材である。光ファイバ付きフェルール10Eにおいて、前記ブーツ16Aは、基端側筒部16gの軸線方向において前記曲げ管部16hとは反対側の端部である取付用端部16jを胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして胴体スリーブ後端部11f外周に沿って配置した状態で前記胴体スリーブ11に固定して胴体スリーブ11に取り付けられる。
このブーツ16Aを胴体スリーブ11に固定するための固定構造としては、既述の図5を参照して説明したブーツ16を胴体スリーブ11に固定する固定構造と同様のものを採用できる。
図7に示すように、前記ブーツ16Aの基端側筒部16gの前記胴体スリーブ11から後側へ該胴体スリーブ11と同軸に延在する延出スリーブ部16iの後端は、光ファイバ20の後側延出部23の根元部23aの後方に位置しており、前記基端側筒部16gは、前記延出スリーブ部16iの内側に、接着固定部15と、光ファイバ20の後側延出部23のうち、前記根元部23aよりも若干後側の部位から前記接着固定部15までの範囲とを収納している。光ファイバ20の後側延出部23は、前記延出スリーブ部16i後端から延出して曲げ管部16hに引き通されており、前記曲げ管部16h後端から延出されている。
光ファイバ20の後側延出部23のうち、前記延出スリーブ部16i内に収納された部分を、以下、スリーブ内収納基端部23cとも言う。
前記延出スリーブ部16iの後端から延出する前記曲げ管部16hは、前記延出スリーブ16iと同じ内径で該延出スリーブ部16iから連続するように形成された前管部16kと、この前管部16kよりも内径が径小の筒状に形成され前記前管部16kから後側へ延出する後管部16mとを有する。
図7に例示した光ファイバ付きフェルール10Eにおいて、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23cは、前記ブーツ16Aの基端側筒部16gの延出スリーブ部16i内側に遊動可能に収納されており、接着固定部15に位置する光ファイバ20の基端固定部24に対して揺動可能になっているが、その揺動範囲が延出スリーブ部16i内側に限定されている。この光ファイバ付きフェルール10Eにあっては、前記ブーツ16Aの基端側筒部16gの延出スリーブ部16iによって、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23cが、接着固定部15から後側に延在する状態が保たれる。
前記ブーツ16Aの基端側筒部16gの延出スリーブ部16iは、光ファイバ20の後側延出部23のうち前記根元部23aに例えばほぼ直角となるような小さい曲げ半径での曲げが与えられることを防いで、光ファイバ裸線21からの被覆22(具体的には図8に例示したプライマリ層22a)の剥離を防止するものである。そして、この延出スリーブ部16iは、例えば、図7に仮想線で示すように、ブーツ16Aの曲げ管部16hが基端側筒部16gに対して曲げられ、光ファイバ20の後側延出部23のスリーブ内収納基端部23cが前記光ファイバ20の基端固定部24から前記延出スリーブ部16iの後端内周に接する位置まで直線状に延在する場合を想定したときに、前記スリーブ内収納基端部23cの基端固定部24の軸線に対する傾動角度が30度程度よりも大きくならないように(例えば30度以下となるように)、該延出スリーブ16iの軸線方向の長さに対応してその内径を設定することが好ましい。
なお、図7に例示した光ファイバ付きフェルール10Eのブーツ16Aの基端側筒部16gの延出スリーブ部16iは、既述のようにその軸線方向全長にわたって内径が一定に形成された筒状部材であるが、ブーツの基端側筒部としては、例えば、延出スリーブ部の内径が、胴体スリーブ11の後端部11fに被せるようにして胴体スリーブ後端部11f外周に沿って配置される取付用端部16j内径に比べて径小になっている構成も採用可能である。
また、参考例の光ファイバ付きフェルールのブーツとしては、曲げ管部の全長の内径が基端側筒部16g内径よりも径小に形成された構成のものも採用可能である。
(評価試験)
本発明者は、図2に示す構成の光ファイバ付きフェルールを用いて評価試験を行った。
試験に使用した光ファイバ付きフェルール(以下、供試品)の光ファイバは、PANDA(polarization-maintaining and absorption-reducing)形光ファイバであり、径125μmの光ファイバ裸線の外周に被覆を設けた構成の径0.4mmの光ファイバ素線を用いた。
また、保護スリーブ13として、内径0.45mmのファイバ挿通孔13cが形成された延出部支持リング部13bを有するステンレス製のものを用い、光ファイバ20の後側延出部23の接着固定部15から5mmの範囲を前記延出部支持リング部13bのファイバ挿通孔13c内に収納して、該ファイバ挿通孔13c内に収納した部分の胴体スリーブ11に対する揺動を規制した。
(曲げ試験)
まず、供試品の光ファイバ付きフェルールの光ファイバ20のフェルール10後端(保護スリーブ13後端)から延出した部分(以下、後側延出部本体)の基端部をほぼ直角になるように曲げて、後側延出部23の根元部23a及び後側延出部本体の基端部について、光ファイバ裸線からの被覆22(具体的には図8に示すプライマリ層22a)の剥離の有無、被覆の亀裂発生の有無を確認した。
その結果、後側延出部23の根元部23a及び後側延出部本体の基端部のいずれについても、光ファイバ裸線からの被覆22の剥離は無く、また被覆の亀裂発生も無かった。
(偏波角度変動確認試験)
また、前記供試品を24本用意して、既述の偏波角度変動確認試験を行った。
その結果、この供試品の偏波角度変動は最大でも0.2度であり、試験を行った全ての供試品の偏波角度変動が0.2度の範囲に収まった。
前記供試品の偏波角度変動確認試験による偏波角度変動の傾向を図9に示す。
なお、図9において、24本の供試品について偏波角度変動確認試験にて得られた偏波角度の計測値の重複箇所はひとつのプロットとして図示している。
(消光比変動確認試験)
また、前記供試品について、既述の消光比変動確認試験を行った。
その結果、消光比の変動は、1.5dB以内に収まることが確認できた。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能であることは言うまでも無い。
(a)光ファイバ先端に組み立てられるフェルールの構造としては、フェルール本体の前側にレンズ、偏光子といった光学部品を組み込んだ構成としても良い。
(b)フェルール本体に内挿固定する光ファイバ20としては、光ファイバ素線の他、光ファイバ心線等も採用可能である。また、光ファイバは、PANDA(PANDA:Polarization-maintaining AND Absorption-reducing)形光ファイバ、Bow−Tie型光ファイバ等の偏波保持光ファイバの他、偏波保持機能を有していないシングルモード形、マルチモード形等の各種構成のものを採用可能である。
(c)根元部保護スリーブを胴体スリーブに固定する固定構造としては、その軸線方向片端の端部を胴体スリーブ後端部外周に配置して胴体スリーブに固定する構成に限定されない。例えば、その軸線方向片端の端部を胴体スリーブ後端面に突き当て状態にして固定する構成や、胴体スリーブ後端面外周から後側に突出されたリング状突壁等の突部(固定用突部)に根元部保護スリーブの軸線方向片端の端部を固定する構成も採用可能である。
(d)延出スリーブ部を具備する根元部保護スリーブとしては、胴体スリーブ後端部に固定する胴体スリーブとは別体の部材である。胴体スリーブとは別体の根元部保護スリーブを用いる構成であれば、胴体スリーブに後付けできるため、根元部保護スリーブを具備していない既存のフェルールに取り付けて本発明に係る光ファイバ付きフェルールを組み立てることができるという利点がある。
(e)ブーツとしては、根元部保護スリーブとして機能する基端側筒部を金属製とし、この基端側筒部にプラスチック製の曲げ管部を固定した構成等も採用可能である。
10、10a、10b、10c,10d…フェルール、10A、10B、10C,10D、10E…光ファイバ付きフェルール、11、11A…胴体スリーブ、11g…外ねじ部、12…フェルール本体、13、13A、13B、13C…根元部保護スリーブ、13a…スリーブ本体、13b、13b1、13b2…延出部支持リング部、13c…ファイバ挿通孔、13e…取付用端部、13f…内ねじ部、14…接着剤、15、15A…接着固定部、16、16A…ブーツ、16a…根元部保護スリーブ(基端側筒部)、16b…曲げ管部、16c…スリーブ本体(基端側筒部本体)、16d…ファイバ挿通孔、16e…延出部支持リング部、16g…根元部保護スリーブ(基端側筒部)、16h…曲げ管部、16i…延出スリーブ部、16j、16k…取付用端部、
20…光ファイバ、21…光ファイバ裸線、22…被覆、23…後側延出部、23a…根元部、23b、23c…スリーブ内収納基端部、24…基端固定部。

Claims (4)

  1. 胴体スリーブと、光ファイバの先端が内挿固定されたキャピラリ状部材であり前記胴体スリーブ内に固定されたフェルール本体と、前記胴体スリーブの前記光ファイバが延出されている後端部に固定して前記胴体スリーブから後側へ該胴体スリーブと同軸に延在するように設けられた金属製筒状部材であり、前記胴体スリーブ後端から延出された前記光ファイバの基端部を前記胴体スリーブ後端面に肉盛りした接着剤によって胴体スリーブに接着固定した接着固定部及び前記光ファイバの前記接着固定部から後側に延在する後側延出部の根元部を収納して該根元部が前記光ファイバの前記接着固定部に固定されている部分の延長上に延在する状態を保つ根元部保護スリーブとを具備し、
    前記根元部保護スリーブは、リング状の取付用端部を前記胴体スリーブの後端部に固定して取り付けられ前記胴体スリーブから後側に延出するスリーブ本体と、このスリーブ本体の後側に前記接着固定部から後側へ離隔させて設けられ、前記スリーブ本体の内径に比べて径小のファイバ挿通孔を有するリング状に形成され、前記光ファイバの外径に内径が揃えられた前記ファイバ挿通孔に前記光ファイバの前記後側延出部が引き通された延出部支持リング部とを有し、前記ファイバ挿通孔に引き通された前記光ファイバの前記後側延出部を、その揺動を規制して前記基端固定部から真っ直ぐに延在するように支持することを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  2. 前記根元部保護スリーブは、その軸線方向片端の内面側に形成された内ねじ部を、前記胴体スリーブ後端部外周に形成された外ねじ部に螺合して螺着することで、前記胴体スリーブ後端部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ付きフェルール。
  3. 前記根元部保護スリーブと、この根元部保護スリーブから後側に延出し前記光ファイバを収納する可撓性の曲げ管部とを有するスリーブ状のブーツを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ付きフェルール。
  4. 前記光ファイバが偏波保持光ファイバであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1に記載の光ファイバ付きフェルール。
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