JP5474144B2 - シートベルト引き込みデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1または2の導入部に記載のシートベルト引き込みデバイスに関する。
このようなシートベルト引き込みデバイスは、例えば、独国特許第10200605267(B3)号明細書、独国特許出願公開第102005017367(A1)号明細書、または、独国特許第102005017369(B3)号明細書から知られている。
既知のシートベルト引き込みデバイスは、シャフトと、シートベルトの引き込み方向にシャフトにプレストレスを加える主駆動ばねとを有し、さらに、シャフトに対して回転可能に配設されたロッキング歯車と、引き込み方向へのロッキング歯車の回転運動をブロックするロックレバーを有するブロックデバイスとが設けられ、このシートベルト引き込みデバイスは、ロッキング歯車がブロックされると、補償ばねが、主駆動ばねのプレストレス力を打ち消すプレストレス力をシャフトに伝達するように配設される補償ばねを有する。
シートベルトの着用時、主駆動ばねによってシャフトにかけられる引き込みトルクが低減されることが望ましい。この低減トルクは、ロッキング歯車がブロックデバイスによって引き込み方向にブロックされることで、運転手または助手席の乗員が後方に動いた場合、主駆動ばねが補償ばねに巻き付くことによって生じる。このプロセスにおいて、主駆動ばねのトルクは、補償ばねに巻き付くように要求されるトルクによって低減される。その結果、シートベルトの使用者に心地良い効果をもたらす。着用されているシートベルトは、わずかな圧力のみで使用者の身体を支える一方で、シートベルトを引き込むために、主駆動ばねの全トルクがベルトを確実に引き込むために利用される。
既知のシートベルト引き込みデバイスにおいて、ブロックデバイスは、シートベルトロックが係合されたときに作動され、シートベルトロックが解除されたときに再度非作動にされる磁気アクチュエータを有する。しかしながら、磁気アーマチュアを設けると、コストがかかり、シートベルトロックが係合状態か否かを決定するためのモニタリングが必要になる。
米国特許第5121887号明細書は、ブロックデバイスの機械アクチュエータを有するシートベルト引き込みデバイスを開示しているが、このアクチュエータは、ベルトの使用者が手動で作動させなければならない。
本発明は、高信頼性および高コスト効率で製造可能であり、特に、磁気アクチュエータが不要で、特に、好ましい応答挙動を有するシートベルト引き込みデバイスを提案する目的に基づいたものである。
この目的は、請求項1または2の特徴を備えたシートベルト引き込みデバイスによって達成される。
本発明の有益な改良点は、従属請求項に明記される。
シートベルトを引き込むための本発明によるデバイスの第1の代替例は、シャフトと、シートベルトの引き込み方向にシャフトにプレストレスを加える主駆動ばねと、シャフトに対して回転可能に配設されたロッキング歯車と、引き込み方向へのロッキング歯車の回転運動をブロックするロックレバーを有するブロックデバイスと、ロッキング歯車がブロックされると、補償ばねが、主駆動ばねのプレストレス力を打ち消すプレストレス力をシャフトに伝達するように配設される補償ばねとを有し、ブロックデバイスが、ロックレバーを作動させるスイッチレバーを有し、スイッチレバーが、シャフトの軸に平行に配設された軸の周りを旋回可能に取り付けられて配設され、シャフトに回転可能に固定させて接続された制御ディスクの少なくとも1つの確動カムに誘導されうる第1の係合要素および第2の係合要素を有し、シャフトの各位置において、係合要素の少なくとも1つが、制御ディスクと係合状態にあることを特徴とする。
シートベルトを引き込むための本発明によるデバイスの第2の代替例は、シャフトと、シートベルトの引き込み方向にシャフトにプレストレスを加える主駆動ばねと、シャフトに対して回転可能に配設されたロッキング歯車と、引き込み方向へ、好ましくは、展開方向へのロッキング歯車の回転運動をブロックするロックレバーを有するブロックデバイスと、ロッキング歯車がブロックされると、補償ばねが、主駆動ばねのプレストレス力を打ち消すプレストレス力をシャフトに伝達するように配設される補償ばねとを有し、ブロックデバイスが、ロックレバーを作動させるスイッチレバーを有し、スイッチレバーが、シャフトの軸に平行に配設された軸の周りを旋回可能に取り付けられて配設され、シャフトに回転可能に固定させて接続された制御ディスクの確動カムで誘導されうる1つの係合要素を有することを特徴とする。
スイッチレバーの係合要素の一方またはスイッチレバーの他方の係合要素が制御ディスクと常時係合状態にあるため、シャフトが回転すると、スイッチレバーに直接作用して、高速応答挙動が可能になる。加えて、ロックレバーは、ロックレバーを作動させるために磁気アクチュエータを要することなく、シャフトが回転すると、スイッチレバーによって作動されうる。
本発明の特に好ましい実施形態によれば、制御ディスクの外壁に確動カムへの入口が配設される。これにより、係合要素と制御ディスクとを係合するか、係合要素と制御ディスクとの係合を解除するために、スイッチレバーがシャフトの軸と平行な軸の周りで旋回運動のみを行う状況になる。
本発明の有益な実施形態によれば、制御ディスクは、第1の係合要素を誘導可能な第1の確動カムと、第2の係合要素を誘導可能な第2の確動カムとを有する。
本発明の1つの特に有益な実施形態により、制御ディスクの第1の確動カムおよび第2の確動カムは、制御ディスクの対向する側面に配設される。これにより、小型の構成が得られる。
制御ディスクの第1の確動カムおよび第2の確動カムの平面図が同一のデザインのものであることが好ましく、これにより製造コストの効率化が図られる。
第1の確動カムおよび第2の確動カムは、対応する側面に互いに対して180°回転させて配設されることが有益である。
本発明の1つの特に好ましい実施形態によれば、第1の確動カムおよび/または第2の確動カムのデザインは、少なくとも1巻き、好ましくは、2巻き以上の螺旋状のものであり、内側の巻回部は、内側の巻回部に隣接した巻回部に続く。その結果、特に、ロックレバーの位置に悪影響を及ぼすことなく、所望する長さの安全ベルトを引き出すことができる。
スイッチレバーは、互いに対してある角度に配設された2つのアームを有することが好ましく、第1の係合要素は、第1のアームの第1の端部に配設され、第2の係合要素は、第2のアームの自由端部に配設される。その結果、特に、1つの係合要素のみか、または両方の係合要素のいずれかを制御ディスクと係合して配置することが可能になる。
特に、アームの係合要素が、制御ディスクの対向する側面で第1の確動カムおよび第2の確動カムに沿って誘導可能なように、2つのアームがシャフトの長手方向に互いに対してオフセットされて配設されることが有益であり、これにより、小型のデザインが可能になる。
1つの好ましい実施形態によれば、確動カムは、少なくとも1巻き、好ましくは、2巻き以上の螺旋状に具体化され、内側巻回部は、内側巻回部に隣接する巻回部に続き、外側巻回部は、外側巻回部に隣接する巻回部に続く。これにより、特に、ロックレバーの位置に悪影響を及ぼすことなく、所望する長さのシートベルトを引き出すことができる。
外側巻回部は、密閉されたデザインのものであることが好ましく、これは、制御ディスクの外壁に入口開口部が配設されていないことを意味する。これにより、係合要素と制御ディスクとの係合が解除されることがなくなる。
スイッチレバーは、1つのアームを有することが有益であり、1つの係合要素は、アームの自由端部に配設される。
ロックレバーおよびスイッチレバーは、シャフトの軸に平行に配設された同じ軸の周りで互いに対して旋回可能になるように配設されることが好ましい。
本発明の1つの実施形態によれば、スイッチレバーの運動によりロックレバーを簡単に作動させるために、スイッチレバーの旋回運動の規定の角度範囲にわたって、ロックレバーがスイッチレバーによって駆動されるように、スイッチレバーは、ロックレバーの突出部用のストップ面を有する。
シャフトと補償ばねとの間にフリーホイールクラッチが設けられることが有益であり、フリーホイールクラッチは、一方では、シャフトが引き込み方向に回転すると、シャフトから補償ばねへ力を伝達し、他方では、引き込み方向にシャフトに対して補償ばねの結合セクションを相対運動させる。フリーホイールクラッチにより、ロッキング歯車がブロックされると、主駆動ばねは、シャフトの回転により補償ばねにプレストレスを加える。この場合、主駆動ばねからシャフトに作用するトルクは、補償ばねに巻き付くように要求されるトルクによって低減される。ロッキング歯車のブロックが解放されれば、プレストレスが加えられた補償ばねがロッキング歯車に作用する結果、ロッキング歯車は引き込み方向に回転する。フリーホイールクラッチにより、シャフトに対して補償ばねの結合セクションが相対運動するため、補償ばねが完全に巻き上げられたとき、ロッキング歯車が突然破壊することがない。ロッキング歯車は、運動エネルギーが摩擦により消費されるまで、引き込み方向に補償ばねとともにシャフトに対して回転しうる。
補償ばねが駆動ばねであると有益である。本発明によりフリーホイールクラッチを設けることで、使用される主駆動ばねとほぼ同じ強度の補償ばねを使用することができる。
本発明の1つの好ましい構成によれば、補償ばねの内側端部とドライバデバイスとを押し込みロック係合するために連結セクションが形成される。構造的に単純な構成において、補償ばねの連結セクションは、フック状のデザインのものである。フックによって、補償ばねをドライバデバイスのレセプタクルに係合することが可能であり、フック状の連結セクションは、ドライバデバイスのレセプタクルによって引き込み方向にシャフトに対して移動できる。しかしながら、補償ばねの連結セクションが、補償ばねに接続される1つの別のコンポーネントによって形成されることも考えられる。
組み立てを簡略化するために、シャフトは、複数の部品で具体化され、特に、部品が差し込み可能なように具体化されることが有益である。ドライバデバイスは、この場合、シャフトまたはシャフトコンポーネントと一体に具体化されうる。
本発明の1つの有益な構成によれば、補償ばねは、摩擦クラッチのように摩擦ロック式にのみロッキング歯車に連結される。係合されたシートベルトロックの場合、シートベルトを引き込むように要求される作動回転が、補償ばねの可能な全回転を超えれば、補償ばねは、主駆動ばねによってストップに巻き付けられた後、摩擦クラッチによって回転し続けることができる。これにより、引き込み方向へのシャフトの回転の障害となるものが防止される。本発明による摩擦クラッチは、正確かつ均一に動作することで、ベルトの操作者に同じ主観的印象が常に与えられる。
ロッキング歯車が内周を有していると有益であり、補償ばねが完全に巻き上げられた後、補償ばねは、ロッキング歯車がブロックされ、シャフトが引き込み方向に回転すると、ロッキング歯車の内周に沿って滑るように配設される。したがって、摩擦クラッチは、補償ばね自体およびロッキング歯車の内周によって形成される。摩擦クラッチにより、補償ばね、ひいては、シャフトが、補償ばねの最大作業範囲に達するか、または超える場合に引き込み方向にさらに回転する。
ロッキング歯車への補償ばねの接触圧力を増大し、ひいては、補償ばねとロッキング歯車の内周との間の静止摩擦および滑り摩擦の両方を増大するために、補償ばねをロッキング歯車の内周に押圧する伸長ばねが設けられる。
伸長ばねがばね要素として具体化され、このばね要素が補償ばねの巻回部内に挿入されれば、構造面において、および迅速な組み立てのためにも有益である。
以下、図面に示す例示的な実施形態を基にして、本発明をより詳細に記載する。
本発明によるシートベルト引き込みデバイスの分解図を示す。
図1によるシートベルト引き込みデバイスの制御ディスクの側面図を示す。
図2aによる制御ディスクの平面図を示す。
図2aによる制御ディスクの斜視図を示す。
図1によるシートベルト引き込みデバイスのスイッチレバーの平面図を示す。
図3aによるスイッチレバーの側面図を示す。
図3aによるスイッチレバーの斜視図を示す。
図3aによるスイッチレバーが係合する図2aによる制御ディスクの側面図を示す。
図4aによるスイッチレバーが係合する制御ディスクの正面図を示す。
図4aによるスイッチレバーが係合する制御ディスクの斜視図を示す。
係合解除位置にあるロックレバーと、スイッチレバーとを有する第2の実施形態による制御ディスクの平面図を示す。
係合位置にあるロックレバーを有する、図5aによる制御ディスクの平面図を示す。
図1は、シートベルト引き込みデバイスを示す。シートベルト引き込みデバイス1によって、シャフト4のシートベルト引き込みセクション3にシートベルト2が巻き付けられうる。シャフト4は、2つの部品で構成され、シートベルト引き込みセクション3および駆動セクション5からなる。シャフト4は、ベルトハウジング6に回転可能に取り付けられる。
さらに、シートベルト引き込みデバイス1は、外側端部8によってプラスチックハウジング9に固定接続された主駆動ばね7を備える。プラスチックハウジング9は、3つのタペット10によってベルトハウジング6の外側に接続される。
主駆動ばね7は、内側端部11によってシャフト4の駆動セクション5に回転固定式に接続される。その結果、シャフト4が展開方向bに回転すると、すなわち、ベルト2が巻き出されると、シャフト4は、主駆動ばね7によって引き込み方向aにプレストレスが加えられる。
さらに、シートベルト引き込みデバイス1は、ロッキング歯車12を備え、ロッキング歯車12は、主駆動ばね7に隣接し、シャフト4の駆動セクション5に対して同軸に配設され、シャフト4の駆動セクション5に対して2つの回転方向に回転可能である。安定性の理由から、主駆動ばね7と対面するロッキング歯車12の側面にディスク13が設けられ、ディスク13は、ロッキング歯車12と一体に構成される。ディスク13は、シャフト4の駆動セクション5用の中央貫通孔14を有する。旋回可能に取り付けられたロックレバー18を有するブロックデバイス15が、ロッキング歯車12に割り当てられる。さらに、ブロックデバイス15は、ロックレバー18用のばね31を備える。ロックレバー18は、ロッキング歯車の外周にわたって設けられた歯または溝19と相互作用する。ブロックデバイスは、引き込み方向aでのロッキング歯車12の回転運動をブロックするように働く。ロッキング歯車12に歯が配設されるとき、展開方向bへのロック歯12の回転が常時可能である。ロックレバー18が適用されると、以下に記載するフリーホイールは、ロッキング歯車12の回転運動を想定し、その後、ロッキング歯車12はブロックされる。
駆動ばねとしても具体化される補償ばね20が、ロッキング歯車12内に配設される。補償ばね20は、ロッキング歯車12に押し込みロック式に接続されず、補償ばね20の外側巻回部でロッキング歯車12の内周21に支えられる。ロッキング歯車12の内周21にかかる補償ばね20の接触圧力を増大するために、外周ばね部品として具体化される伸長ばね22が設けられ、伸長ばね22は、補償ばねの外側巻回部内に配設され、したがって、ロッキング歯車12の内周21に対して補償ばね20の外側巻回部を押圧する。補償ばね20の外側端部23は、フック形状に内向きに曲げられる。その結果、伸長ばね22は、補償ばね20に対して円周位置に保持される。補償ばね20とロック歯12との間の力の伝達は、摩擦クラッチによって摩擦ロック式に引き込み方向aおよび展開方向bの両方に起こり、摩擦クラッチは、補償ばね20およびロッキング歯車12の内周21によって形成される。
補償ばね20内にフリーホイールクラッチが配設され、フリーホイールクラッチは、補償ばね20とシャフト4の駆動シャフト5との間で効果的である。ロッキング歯車12がブロックされると、フリーホイールクラッチにより、シャフト4から補償ばね20へ引き込み方向aに力が伝達され、一方で、ロッキング歯車12がブロックされていないと、引き込み方向aにシャフト4に対して補償ばね20の内側端部29が相対回転運動する。シャフト4が、引き込み方向aに補償ばね20に対して相対回転する場合、フリーホイールクラッチにより、シャフト4と補償ばね20の内側端部29との間が押し込みロック式に係合される。シャフト4は、補償ばね20の内側端部29を駆動し、補償ばね20にストレスをかけることで、展開方向bにシャフト4の駆動セクション5に回転プレストレス力を適用する。逆に、フリーホイールクラッチにより、引き込み方向aにシャフト4の駆動セクション5に対して補償ばね20の内側端部29が相対回転する。
以下の記載において、シートベルト引き込みデバイス1を機能させる方法が記載されている。
主駆動ばね7は、シャフト4の駆動セクション5およびプラスチックハウジング9と継続的に係合状態にあることで、シートベルト2が外されると、主駆動ばね7は、引き込み方向aにシャフト4の駆動セクション5にプレストレス力を継続的にかける。シートベルト2が着用されると、ロッキング歯車12は、ロックレバー18(以下にさらに詳細に記載)が係合されるまで、引き込み方向aに自由に回転できる。このブロック位置において、ロックレバー18は、ロッキング歯車12の歯の急峻な縁部と押し込みロック式に相互作用し、このようにして、ロッキング歯車12が引き込み方向aに回転しないようにする。次に、ロッキング歯車12は、展開方向bにのみ回転できる。あるいは、歯部は、半径方向に延伸する溝19が歯部に設けられることで、展開方向bへ回転しないように構成されうる。
シートベルトが引き込まれると、すなわち、シャフト4が、主駆動ばね7による力が加わることで、引き込み方向aに回転すると、フリーホイールクラッチは係合状態に移動し、その結果、シャフト4は補償ばね20の内側端部29を駆動することで、補償ばね20は、ロッキング歯車12がブロックされると巻き上げられる。補償ばね20を巻き上げるために要求されるトルクは、この場合、主駆動ばね7のトルクと反対に作用し、その結果、主駆動ばね7のトルクは、補償ばね20を巻き上げるために要求されるトルクによって低減される。このように低減されたトルクは、引き込み方向aにおいて、シャフト4、ひいては、ベルト2に作用し、運転者に所望の心地良い効果を与える。
ロッキング歯車12がブロックされるときに、補償ばね20の作業範囲が超過すると、すなわち、シートベルト12を引き込むために要求されるシャフト4の回転が、補償ばね20の最大可能回転を超過すると、補償ばねは、引き込み方向aにおいて、ブロックされたロッキング歯車12の内周21に沿って滑動しうる。したがって、シャフト4は、シートベルト2が運転者または助手席の乗員の身体を支えるまで、引き込み方向aに回転し続けうる。補償ばね20の外周とロッキング歯車12の内周との間の静止摩擦および滑り摩擦は、伸長ばね22の寸法に応じて変更されうる。伸長ばね22を設けることによって、規定の滑りトルクが発生する。
シートベルト2が解除されると、ロックレバー18は、以下にさらに詳細に記載されるように、ばね31のばね力とは反対の半径方向にブロック位置から旋回される。補償ばね20のトルクによって駆動されたロッキング歯車12は、引き込み方向aにすぐに回転し始め、補償ばね20の応力は解放される。ロッキング歯車12は、引き込み方向aに高速回転する。シートベルト2は、ロッキング歯車12がブロックされていないと、主駆動ばね7の全トルクによって引き込まれる。
フリーホイールクラッチの構成は変更可能であり、例えば、以下のように具体化されうる。シャフト4の駆動セクション5の端面に、2つのガイド溝またはガイド通路開口32が形成され、ガイド溝は、駆動セクション5の全直径にわたって直径方向に延伸する。いずれの場合も、線形ロックピン33として具体化されたロック要素が、ガイド溝32に配設される。ロックピン33の長さは、駆動セクション5の直径よりある程度長い。ロックピン33は、ガイド溝32に自由にスライドさせて誘導される。
駆動セクション5は、ロックリング34によって同軸に囲まれる。ロックリング34の外周において、補償ばね20の内側端部29は、回転固定式に懸架される。ロックリング34は、ロックピン33の端部が相互作用する内側歯部を有する。ロックリング34の内側歯部は、同じ角度ピッチで配設された奇数個の歯35を有する。図示した例示的な実施形態において、それぞれ互いに対して120°ずつオフセットされた位置にある3つの歯35が設けられる。歯35の各々は、回転方向に緩やかに立ち上がる歯背面36と、半径方向に急落する歯正面37とを有する。歯35の正面37と、後続する歯35の立ち上がり背面36の始まりとの間に、実質的に一定の直径を有する歯の窪み38が形成される。歯35の数が奇数個であることにより、歯の窪み38は、いずれの場合も、歯35の立ち上がり背面36と直径方向の反対側に配設される。
図1および図2のフリーホイールクラッチは、以下のように動作する。
シャフト4が引き込み方向aに回転すると、ロックピン33の1つが、駆動セクション5の円周にわたって突出する端部で次の歯35の正面37に対して当接し、その結果、駆動セクション5は、ロックリング34、ひいては、補償ばね20の内側端部29を押し込みロック式に駆動する。歯35の正面37が駆動セクション5の軸に対して実質的に半径方向に延伸するため、ロックピン33は、この正面37に当接したまま保持され、駆動セクション5内に正面によって押されない。2つのロックピン33が設けられるため、駆動セクション5の回転角度が二等分され、その後、遅くとも、ロックピン33の1つが歯35に当接し、したがって、フリーホイールクラッチは、ロックピン34および補償ばね20を駆動するために係合状態になる。
シートベルト2を引き出す際、シャフト4が、ロックリング34に対して展開方向bに駆動セクション5とともに回転するか、または、ベルトロックが作動され、ロッキング歯車が解除されると、ロックリング34が駆動セクション5に対して引き込み方向aに回転すると、駆動セクション5の円周にわたって半径方向にそれぞれ突出するロックピン33の端部が、歯35の立ち上がり背面36に沿って走行する。この状況において、この歯背面36は、ガイド溝32において半径方向内向きにロックピン33のそれぞれの突出する第1の端部を押すことで、このロックピン33の対向する第2の端部が、直径方向の反対側に駆動セクション5の円周から押し出される。歯の窪み38が、いずれの場合も、歯背面36のこの直径方向の反対側に設置されるため、ロックピン32の第2の端部は、駆動セクション5の円周にわたって支障なく出ることができる。さらなる回転中、ロックピン33のこの第2の端部は、次の歯35の立ち上がり背面36と接触した状態になり、この背面によって駆動セクション5の円周内に押圧される。これは、この回転中に、ロックピン33の第1の端部が歯背面36にわたって移動し、歯の窪み38の領域に到着するため可能である。したがって、ロックリング34に対して展開方向bにシャフト4がこのように回転する間、またはシャフト4に対して引き込み方向aにロックリングが回転する間、ロックピン33が、歯35によってガイド溝32において直径方向に前後に押されて回転を妨げないため、フリーホイール効果が発生する。
一方の相対回転方向における駆動効果および反対の相対回転方向におけるフリーホイール効果は、この場合、ロックピン33がばね効果の下になくても確実に得られる。
特に、図2〜図4および図5を参照しながら、ブロックデバイス15によるロックレバー18の作動についてさらに詳細に説明する。
ブロックデバイス15は、第1の実施形態(特に、図4を参照)において、制御ディスク40(特に、図2を参照)と、スイッチレバー50(特に、図3を参照)とを有する。
制御ディスク40は、第1の側面40aと、第1の側面40aの反対にある側面40bと、実質的に円筒状の外壁40cとを有する。制御ディスク40は、シャフト4に回転固定式に接続される。この目的のために、制御ディスク40は、特に、制御ディスク40をシャフト4に取り付け可能にする真円でないリセス41を有する。制御ディスク40は、特に、シャフト4上でロッキング歯車12と主駆動ばね7との間に配設される。主駆動ばね7を保護するために、制御ディスク40と主駆動ばねとの間にディスク60を配設することが可能である。
制御ディスク40は、第1の側面40aに第1の確動カム43を有する。この状況において、確動カム43は、第1の側面40aに形成される溝として具体化される。溝は、制御ディスクの外壁40cで終端し、外壁40cに入口43aを形成する。第1の確動カム43は、複数巻き、ここでは、3つの巻回部43b、43c、43dを有する実質的に螺旋状に具体化される。この状況において、最内巻回部43dは、接続部43eを介して隣接する巻回部43cに続く。制御ディスク40は、第2の側面40bに第2の確動カム44を有し、第2の確動カム44は、特に、第1の確動カム43と同一の形状で具体化され、入口44を有する。この状況において、2つの確動カム43、44は、側面40a、40bにおいて互いに対して180°回転させて配設されることで、2つの入口43a、44aは、制御ディスク40の外壁40cにおいて実質的に直径方向の反対側に配設される。
スイッチレバー50は、第1の端部50aおよび第2の端部51bを有する第1のアーム51と、第1の端部52aおよび第2の端部52bを有する第2のアーム52とを有する。2つのアーム51、52は、角度αでアームの第1の端部51a、52aで互いに接続されることで、平面図において、特に、実質的にV字状の要素(図3aを参照)を形成する。スイッチレバー50は、シャフト4の軸に本質的に平行に伸びる軸Aの周りに回転可能に取り付けられて配設される。さらに、軸Aは、アーム51、52の長手方向に本質的に垂直に、およびアーム51、52の表面に垂直に伸びる。しかしながら、この状況において、アーム51、52は、シャフト4の長手方向において互いにオフセットされて配設されることで、アームは、特に、側面図(図3bを参照)において実質的にU字状の要素を形成する。シャフト4の長手方向におけるアーム51、52間の距離は、この場合、取り付け状態において、制御ディスク40がアーム51、52間に配設可能なような長さにされる(図4aを参照)。
第1のアーム51の第2の自由端部51bに、第1の係合要素53が配設されるのに対して、第2のアーム52の第2の自由端部52bに、第2の係合要素54が配設される。係合要素53、54は、特に、アーム51、52の表面に対して垂直に、およびアーム51、52の長手方向に対して垂直に配設されるピンとして具体化される。さらに、係合要素53、54は、互いの方へ方向付けられ、したがって、特に、制御ディスク40の側面40a、40bに配設された確動カム53、54に係合しうるようにアーム51、52に配設される。第1の係合要素53は、この場合、第1の確動カム43に係合するのに対し、第2の係合要素54は、第2の確動カム44に係合する。したがって、ピンとして具体化された係合要素53、54は、特に、溝として具体化された確動カム43、44内に沿って誘導されうる。
ロックレバー18は、以下のように作動される。シートベルト2が完全に引き込まれると、第1の係合要素53は、第1の確動カム43、特に、内側巻回部43dと係合状態にあるのに対して、第2の係合要素54は、制御ディスク40の半径方向外側に配設される。ばね31は、ロックレバー18に作用し、ロックレバー18は、ばね31のプレストレス下において、スイッチレバー50のストップ面55に対して突出部18bで支えられる。この状況において、ロックレバー18は、ロッキング歯車12の歯または溝19に係合しない。ロックレバー18およびスイッチレバー50の両方は、この場合、同軸Aの周りに旋回可能に配設され、2つのレバーは、基本的に互いに対して回転可能である。
シートベルト2が引き出されると、第1の係合要素53は、シャフト4の1回転後、第1の確動カム43に沿って中央巻回部43c内に誘導される。この状況において、スイッチレバー50は、軸Aの周りを旋回する。シャフト4がさらに回転した後、第1の係合要素53は、外側巻回部43b内に誘導されるのに対して、第2の係合要素54は、入口44aを通って第2の確動カム44内に半径方向に誘導される。スイッチレバー50が旋回運動をしている間、特に、第2の係合要素54が入口44aに達するとすぐに、ロックレバー18は、ばね31の作用下において、ロッキング歯車12の歯または溝19と係合状態になり、ロッキング歯車の回転をブロックするように解除される。したがって、このような動作が起こるのは、シャフト4が数回転した後、特に、1〜2回転した後、ひいては、ベルトロックが係合される前であるため、応答挙動が非常に良好になる。シートベルト2がさらに引き出されると、第2の係合要素54は、第2の確動カムに沿って中央巻回部44c、最終的には、内側巻回部44d内に誘導され、シートベルト2がさらに引き出される場合、第2の係合要素54は、内側巻回部44dにさらに誘導され、このプロセスにおいて、内側巻回部44dは、接続部44eを介して戻ることから円形デザインのものではないため、ロック動作を実行する。しかしながら、ロックレバー18の位置は、ここでは変更されない。
ベルトロックが係合され、シャフト4が実質的に回転しなくなると、補償ばね20を作動させるために、わずかな引き込み運動が必要になる。シートベルト2がさらに引き込まれると、補償ばね20は、最大可能回転に達した後、ロッキング歯車12に滑り落ちる。
ベルトロックが解除され、シートベルト2が引き込まれると、スイッチレバー50は、第2の係合要素54が動くことで第2の確動カム44に半径方向外向きに旋回される。第1の係合要素53は、入口43aで再度半径方向に第1の確動カム43に入り、引き続き、さらなる引き込み運動中、第2の係合要素54は、入口44aで半径方向に第2の確動カム44を出て、ロックレバー18がばね31の力とは反対にさらに駆動され、最終的に、ロッキング歯車12の歯または溝から係合解除されるまで旋回される。ロックレバー18がロッキング歯車12と係合状態にある間、補償ばね20のトルクは、主駆動ばね7のトルクに対抗したままである。ロックレバー18がロッキング歯車12から係合解除されるとすぐに、ロッキング歯車12は、再度自由に回転でき、主駆動ばね7の全トルクが、シートベルト2を引き込むために再度利用可能になる。ブロックデバイス15は、第2の実施形態(特に、図5を参照)において、制御ディスク70と、スイッチレバー80とを有する。シートベルト2を引き込むための図1に示すデバイス1の例示的な実施形態において、制御ディスク70およびスイッチレバー80が、制御ディスク40およびスイッチレバー50の代わりに使用されうる。
制御ディスク70は、第1の側面70aと、第1の側面70aの反対にある側面と、実質的に円筒状の外壁70cとを有する。制御ディスク70は、シャフト4に回転固定式に接続される。この目的のために、制御ディスク70は、特に、制御ディスク70をシャフト4に取り付け可能にする真円でないリセス71を有する。制御ディスク70は、特に、シャフト4でロッキング歯車12と主駆動ばね7との間に配設される。主駆動ばね7を保護するために、制御ディスク40と主駆動ばねとの間にディスク60が配設されうる。しかしながら、以下に記載するように、制御ディスク70は、単一の確動カム73のみしか有しておらず、したがって、第1の側面70aの反対にある側面は、実質的に滑らかに具体化されうるため、好ましくは、このディスク60を省くことができ、その結果、必要な設置スペースが低減される。
制御ディスク70は、第1の側面70aに単一の確動カム73を有する。この状況において、確動カム73は、第1の側面70aに形成される溝として具体化される。第1の確動カム73は、複数巻き、この場合、5巻きの巻回部73a、73b、73c、73d、73eの実質的に螺旋状に具体化される。この状況において、最内巻回部73eは、接続部73fを介して、内側巻回部73に隣接した巻回部73dに続く。さらに、最外巻回部73aは、接続部73gを介して、外側巻回部73aに隣接した巻回部73bに続く。接続部73f、73gは、この場合、対応する巻回部73a、73b、73c、73d、73eが次第に互いに近付くように構成されることで、接続部73f、73gは、V字状にほぼ構成される。この状況において、V字状の接続部73f、73gは、対向する回転方向に開く。外側巻回部73aは、特に、外壁70cが途切れないように構成可能な閉じられたデザインのものである。
スイッチレバー80は、第1の端部81aおよび第2の端部81bを有するアーム81を有する。スイッチレバー80は、シャフト4の軸に本質的に平行に伸びる軸Aの周りに回転可能に取り付けられて配設される。さらに、軸Aは、アーム81の長手方向に本質的に垂直に、およびアーム81の表面に垂直に伸びる。図3による第1の例示的な実施形態のスイッチレバー50とは異なり、スイッチレバー80にはアームが1つしかなく、第1の側面70aの反対にある制御ディスク70の側面にさらなるアームを誘導する必要がないため、必要な設置スペースをさらに減らすことができる。
アーム81の第2の自由端部81bに、1つの係合要素83が配設される。係合要素83は、特に、アーム81の表面に対して垂直に、およびア−ム81の長手方向に対して垂直に配設されるピンとして具体化される。さらに、係合要素83は、特に、制御ディスク70の側面70aに配設された確動カム73に係合可能なように、アーム81に配設される。したがって、ピンとして具体化される係合要素83は、特に、溝として具体化される確動カム73内に沿って誘導されうる。
ロックレバー18は、以下のように作動される。シートベルト2が完全に引き込まれると、係合要素83は、確動カム43、特に、外側巻回部73a(図5aを参照)と係合状態になる。ばね31は、ロックレバー18に作用し、ロックレバー18は、ばね31のプレストレス下において、スイッチレバー80のストップ面55に対して突出部18bで担持される。この状況において、ロックレバー18は、ロッキング歯車12の歯または溝19に係合しない。ロックレバー18およびスイッチレバー50の両方は、この場合、同軸Aの周りに旋回可能に配設され、共に基本的に互いに対して回転可能である。
シートベルト2が展開方向bに引き出されると、外側領域において、スイッチレバー80が、ストップ面85とロックレバー18のストップ18bとの間が接触することによって、制御ディスク70の回転軸に対して内向き方向にばね31によって押圧されるため、第1の係合要素83は、シャフト4の1回転後、巻回部84b内に確動カム73に沿って誘導される。この状況において、スイッチレバー80は、軸Aの周りで旋回する。シャフト4のさらなる回転後、係合要素83は、巻回部73c内に、引き続き、巻回部73d内に、最後に、内側巻回部73e内に接続部73fを介して誘導される。内側巻回部73eへ進む途中で、スイッチレバー80のストップ面85とロックレバー18のストップ18bとの間の接触が解除される。しかしながら、確動カム83の結果として、スイッチレバー80は、シャフト4の回転中、さらに内向きに沿って運ばれる。シャフト4のさらなる回転中、係合要素83は、内側巻回部73eに留まる。ベルトが回転方向に引き出されるとき、接続部73fが開くことで、V字状の構成により、係合要素83は内側巻回部73eに隣接した巻回部73d内に移動できなくなる。スイッチレバー80の旋回運動中、ロックレバー18は、ばね31の作用下において、ロッキング歯車12の歯または溝19と係合状態になり、ロッキング歯車の回転をブロックするように解除される。したがって、このような動作が起こるのは、シャフト4が数回転した後、特に、1〜2回転した後、ひいては、ベルトロックが係合される前であるため、応答挙動が非常に良好になる。この位置において、スイッチレバー80のストップ面85とロックレバー18のストップ18bとの間の接触が解除される。
ベルトロックが係合され、シャフト4が実質的に回転しなくなると、補償ばね20を作動させるために、わずかな引き込み運動が必要になる。シートベルト2がさらに引き込まれると、シートベルトは、補償ばね20の最大可能回転に到達した後、ロッキング歯車12に滑り落ちる。
ベルトロックが解除され、シートベルト2が引き込まれると、スイッチレバー80は、ばね31による作用と、確動カム73において係合要素83が動くことで、半径方向外向きに旋回される。引き込み方向にシャフト4が回転する間、接続部73fが回転方向とは反対に開くため、係合要素83は、内側巻回部73eに隣接する巻回部73d内に移動しうる。引き込み方向にシャフト4がさらに回転している間、係合要素83は、巻回部73d、73c、73bから外側巻回部73aまで通過する。この状況において、スイッチレバー80は外向きに誘導され、数回転後、特に、1〜2回転後、スイッチレバー80の接触面85は、ロックレバー18のストップ18bと再度接触状態になり、ばね31の力と反対に外向きにストップ18bに沿って運ばれる。このプロセスにおいて、ロックレバー18は、ロッキング歯車12の歯または溝から係合解除される。ロックレバー18がロッキング歯車12と係合状態にある間、補償ばね20のトルクは、主駆動ばね7のトルクに対抗したままである。ロックレバー18がロッキング歯車12から係合解除されるとすぐに、ロッキング歯車12は、再度自由に回転でき、主駆動ばね7の全トルクが、シートベルト2を引き込むために再度利用可能になる。
1 シートベルト引き込みデバイス
2 シートベルト
3 引き込みセクション
4 シャフト
5 駆動セクション
6 ベルトハウジング
7 主駆動ばね
8 外側端部
9 プラスチックハウジング
10 ジャーナル
11 内側端部
12 ロッキング歯車
13 ディスク
14 貫通孔
15 ブロックデバイス
18 ロックレバー
18b 突出部
19 溝
20 補償ばね
21 内周
22 伸長ばね
23 外側端部
29 内側端部
31 ばね
32 ガイド溝
33 ロックピン
34 ロックリング
35 歯
36 歯背面
37 歯正面
38 歯の窪み
40 制御ディスク
40a 第1の側面
40b 第2の側面
40c 外壁
41 リセス
43 第1の確動カム
43a 入口
43b,c,d 巻回部
43e 接続部
44 第2の確動カム
44a 入口
44b,c,d 巻回部
44e 接続部
50 スイッチレバー
51 第1のアーム
51a 第1の端部
51b 第2の端部
52 第1のアーム
52a 第1の端部
52b 第2の端部
53 第1の係合要素
54 第2の係合要素
55 ストップ面
60 ディスク
70 制御ディスク
71 リセス
73 確動カム
73a,b,c,d,e 巻回部
73f,g 接続部
80 スイッチレバー
81 アーム
81a 第1の端部
81b 第2の端部
83 係合要素
85 ストップ面
a 引き込み方向
b 展開方向
A 軸
α 角度

Claims (15)

  1. シャフト(4)と、シートベルト(2)の引き込み方向(a)に前記シャフト(4)にプレストレスを加える主駆動ばね(7)と、前記シャフト(4)に対して回転可能に配設されたロッキング歯車(12)と、前記引き込み方向(a)への前記ロッキング歯車(12)の回転運動をブロックするロックレバー(18)を有するブロックデバイス(15)と、前記ロッキング歯車(12)がブロックされると、補償ばね(20)が、前記主駆動ばね(7)のプレストレス力を打ち消すプレストレス力を前記シャフト(4)に伝達するように配設される補償ばね(20)とを有する、シートベルト(2)を引き込むためのデバイス(1)であって、
    前記ブロックデバイス(15)が、前記ロックレバー(18)を作動させるスイッチレバー(50)を有し、前記スイッチレバー(50)が、前記シャフト(4)の軸に平行に配設された軸(A)の周りを旋回可能に配設され、前記シャフト(4)に回転可能に固定させて接続された制御ディスク(40)の少なくとも1つの確動カム(43、44)に誘導されうる第1の係合要素(53)および第2の係合要素(54)を有し、前記シャフト(4)の各位置において、前記係合要素(53、54)の少なくとも1つが、前記制御ディスク(40)の前記確動カム(43、44)に誘導されることを特徴とする、デバイス。
  2. シャフト(4)と、シートベルト(2)の引き込み方向(a)に前記シャフト(4)にプレストレスを加える主駆動ばね(7)と、前記シャフト(4)に対して回転可能に配設されたロッキング歯車(12)と、前記引き込み方向(a)への前記ロッキング歯車(12)の回転運動をブロックするロックレバー(18)を有するブロックデバイス(15)と、前記ロッキング歯車(12)がブロックされると、補償ばね(20)が、前記主駆動ばね(7)のプレストレス力を打ち消すプレストレス力を前記シャフト(4)に伝達するように配設される補償ばね(20)とを有する、シートベルト(2)を引き込むためのデバイス(1)であって、
    前記ブロックデバイス(15)が、前記ロックレバー(18)を作動させるスイッチレバー(50)を有し、前記スイッチレバー(50)が、前記シャフト(4)の軸に平行に配設された軸(A)の周りを旋回可能に取り付けられて配設され、前記シャフト(4)に回転可能に固定させて接続された制御ディスク(70)の確動カム(73)に誘導されうる1つの係合要素(83)を有することを特徴とする、デバイス。
  3. 前記制御ディスク(40)が、前記第1の係合要素(53)を誘導可能な第1の確動カム(43)と、前記第2の係合要素(54)を誘導可能な第2の確動カム(44)とを有することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記制御ディスク(40)の前記第1および第2の確動カム(43、44)が、前記制御ディスク(40)の対向する側面(40a、40b)に配設されることを特徴とする、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記制御ディスク(40)の前記第1および前記第2の確動カム(43、44)の平面図のデザインが同一であることを特徴とする、請求項3または4に記載のデバイス。
  6. 前記第1および第2の確動カム(43、44)が、対応する側面(40a、40b)に互いに対して180°回転させて配設されることを特徴とする、請求項3から5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記確動カム(43、44)への入口(43a、44a)が、前記制御ディスク(40)の外壁(40c)に配設されることを特徴とする、請求項3から6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記第1および/または第2の確動カム(43、44)が、少なくとも1巻き、好ましくは、2巻き以上の巻回部(43b、43c、43d、44b、44c、44d)を有する螺旋状のデザインのものであり、前記内側巻回部(43d、44d)が、前記内側巻回部(43d、44d)に隣接した巻回部(43c、44c)に続くことを特徴とする、請求項3から7のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. 前記スイッチレバー(50)が、互いに対して角度(α)で配設された2つのアーム(51、52)を有し、前記第1の係合要素(53)が、前記第1のアーム(51)の第1の端部(51b)に配設され、前記第2の係合要素(54)が、前記第2のアーム(52)の自由端部(52b)に配設されることを特徴とする、請求項1または請求項3から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 特に、前記アーム(51、52)の前記係合要素(53、54)が、前記制御ディスク(40)の対向する側面(40a、40b)に前記第1および第2の確動カム(43、44)に沿って誘導可能なように、前記2つのアーム(51、52)が、前記シャフト(4)の長手方向に互いに対してオフセットされて配設されることを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記確動カム(73)が、少なくとも1巻き、好ましくは、2巻き以上の巻回部(73a、73b、73c、73d、73e)を有する螺旋状に具体化され、前記内側巻回部(73e)が、前記内側巻回部(73e)に隣接した巻回部(73d)に続き、前記外側巻回部(73a)が、前記外側巻回部(73a)に隣接した巻回部(73b)に続くことを特徴とする、請求項2に記載のデバイス。
  12. 前記外側巻回部(73a)が閉じられることを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記スイッチレバー(80)が1つのアーム(81)を有し、前記係合要素(83)が、前記アーム(81)の自由端部(81b)に配設されることを特徴とする、請求項2、11または12のいずれか一項に記載のデバイス。
  14. 前記ロックレバー(18)および前記スイッチレバー(50、80)が、前記シャフト(4)の軸に平行に配設された同じ軸(A)の周りに互いに対して旋回可能なように配設されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
  15. 特に、前記ロックレバー(18)が、前記スイッチレバー(50、80)の旋回運動の規定の角度範囲にわたって前記スイッチレバー(50、80)によって駆動されるように、前記スイッチレバー(50、80)が、前記ロックレバー(18)の突出部(18b)用のストップ面(55、85)を有することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のデバイス。
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