JP5472291B2 - 電波状況測定システム、電波状況測定方法、および電波状況測定プログラム - Google Patents

電波状況測定システム、電波状況測定方法、および電波状況測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話などの移動体通信システムにおいて、移動体端末で測定される電波の情報を用いて、サービスエリアの電波状況を測定するシステム、方法、およびプログラムが格納された記憶媒体に関する。
携帯電話をはじめとする移動体通信システムにおいて、基地局と移動体端末との間の電波状況は、建物や植生、車といった物体の環境や、当該システムの利用頻度などによって影響を受ける。そのため、無線ネットワークの設計者は、建造物の状況に大きな変化が生じた場合や、利用者数やトラフィックに大きな変化が生じた場合に、サービスエリアの電波状況を適切に把握するための測定を行う必要がある。また、上記のような明らかな変化が認識されていない場合であっても、定期的な電波状況の測定を行うことが好ましい。
電波状況の測定は、受信電界強度を測定するためのアンテナや測定器と、現在位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)を搭載した電測車を用い、測定エリア内を走行することによって行われていた。こうした測定は、測定チームが現場に出向いて、測定エリアの道路上をメッシュ状に走行して行うので、数km四方のエリアを測定する場合でも1〜2日程度の時間を要する。また、測定チームには、電測車を運転するドライバーの他に、走行ルートを案内するナビゲータや測定器を操作するエンジニアなども必要になる。そこで、電測車による電波状況の測定には、多くの人件費を要するという解決するべき課題があった。
こうした課題を解決するため、特許文献1では、一般ユーザが使用している携帯電話端末等の移動体端末から報告される電波情報を用いて、サービスエリアの電波状況を測定するシステムが開示されている。本システムは、移動体通信網に対して電波測定を行う測定エリアや測定時刻を指示し、移動体端末から送信された受信レベルデータ等を用いてエリア別・時間帯別の電界強度分布を算出し、地図上に表示する機能を有している。
こうした移動体端末を用いた電波状況測定において、全ての移動体端末に対して、たとえば1分おきといった高い頻度で測定を行わせると、端末での消費電力が増大するほか、報告される情報が膨大となるため処理が困難になる。このことから、測定を行うエリアや時刻を限定することで、こうした課題を解決する試みがなされている。たとえば特許文献1に開示された電波状況測定システムでは、気象情報システムやネットワーク監視システム、トラヒック測定システムを接続することにより、気象状態の変化や設備故障が生じた際の電波の状況を把握することを可能にしている。また、特許文献2に開示された気象予測サーバでは、気象情報が不足する地域に配置されている携帯電話機を検索し、当該携帯電話機からの気象情報を受信することにより、効率的な気象情報の収集を行っている。
特開2003−204296号公報 特開2004−170203号公報 特開2005−223732号公報
M. Hata, "Empirical formula for propagation loss in land mobile radio services," IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol.29, no.3,pp.317-325, Aug. 1980. T. Kurner, "Concepts and results for 3D digital terrain-based wave propagation models: an overview," IEEE Journal on SelectedAreas in Communications, vol.11, no.7, pp.1002-1012, Sept. 1993.
一方、携帯電話などの移動体通信システムにおいては、建物の建設や取り壊し、利用者数の増加に対応するため、基地局の送信電力やアンテナチルト、ハンドオーバ閾値、隣接セルリストなどの無線パラメータを調整している。また、新規の基地局を稼動させた際にも、サービスエリアの通信品質を最適化するため、周辺基地局の無線パラメータを調整している。無線ネットワークの設計者は、こうした無線パラメータ変更時に、サービスエリアの電波状況が変更前からどのように変化したかをいち早く把握したい。それにより、著しい劣化などが確認された場合には、無線パラメータを変更前の状態に戻す等の対策を実行することができる。
しかしながら、上記特許文献1及び2のいずれの技術でも、無線パラメータの変更に関連する測定エリアや時刻の指定が成されていないので、無線パラメータ変更による電波状況の変化を効率的に測定することはできなかった。このように、本発明に関連する上述の技術には、移動体通信網における基地局の無線パラメータの変更に際し、無線パラメータ変更による電波状況の変化を効率的に測定できないという解決するべき課題があった。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、移動体通信網における基地局の無線パラメータの変更に際し、無線パラメータの変更による電波状況の変化を早くかつ効率良く測定するための電波状況測定システム、電波状況測定方法および電波状況測定プログラムが格納された記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる電波状況測定システムは、基地局の無線パラメータが変更される時刻を記憶する手段と、前記時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示する手段と、を備える。
本発明の第2の態様にかかる電波状況測定方法は、基地局の無線パラメータが変更される時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示すること、を備える。
本発明の第3の態様にかかる電波状況測定プログラムが格納された記憶媒体は、基地局の無線パラメータが変更される時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示する制御処理を、コンピュータに実行させるプログラムを格納した記録媒体である。
本発明によれば、移動体通信網における基地局の無線パラメータの変更に際し、無線パラメータの変更による電波状況の変化を早くかつ効率良く測定するための電波状況測定システム、電波状況測定方法、および電波状況測定プログラムが格納された記憶媒体を提供できる。
本発明の第1の実施の形態を説明するための全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の別の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の別の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のさらに別の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を説明するための全体構成図である。 本発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態を説明するための全体構成図である。 本発明の第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
(第1の実施の形態)
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示す全体構成図である。10aは電波状況測定システム、20aは基地局制御システム、30aは基地局、40aは移動体端末を示している。電波状況測定システム10a、基地局制御システム20a、基地局30aは論理的な機能のまとまりであり、物理的にはこれら3つ要素を個別に実装しても、3つ要素の内の2つ又は3つの要素を1つに纏めて構成し、実装しても差し支えない。以下では、図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施の形態である電波状況測定システム及びこの電波状況測定システムによる電波状況測定方法を説明する。
電波状況測定システム10aは、本発明の対象となる電波状況測定システムであり、移動体端末で測定される電波の情報を用いて、サービスエリアの電波状況を測定するためのシステムである。本システムは、パラメータ変更情報受信手段101と、測定制御手段102と、測定結果受信手段103と、電波状況データベース(DB)104とを含んで構成される。パラメータ変更情報受信手段101は、基地局制御システム20aのパラメータ変更情報送信手段202から送信される無線パラメータ変更情報を受信するための機能を有する。パラメータ変更情報受信手段101は、受信した無線パラメータ変更情報を記憶する記録媒体(メモリ、ハードディスク等)を有している。
ここで、無線パラメータ変更情報とは、基地局の無線パラメータの変更に関する情報であり、変更対象となる基地局の識別番号、変更される無線パラメータの種別、変更前と変更後の無線パラメータの値、無線パラメータが変更される日時などが含まれている。本実施の形態では、変更対象となる基地局の識別番号と変更日時とが少なくとも含まれている。なお基地局がセクタ化されている場合には、基地局の識別番号に加えてセクタの識別情報も必要となる。
また、基地局の無線パラメータとは、基地局の総送信電力、共通パイロットチャネル送信電力、アンテナの方位、アンテナの迎角、隣接セルリスト、ハンドオーバ閾値などが対象となる。
測定制御手段102は、パラメータ変更情報受信手段101で受信した無線パラメータ変更情報に基づき、基地局30aの測定指示信号送信手段302に対して電波状況の測定の開始や終了を指示するための機能を有する。その測定の開始や終了を指示は、無線パラメータの変更日時を参照して行う。その具体的な動作については、以下の動作の説明で詳しく述べる。測定結果受信手段103は、基地局30aの測定結果送信手段303から送信される電波状況の測定結果を受信し、電波状況DB104に格納するための機能を有する。電波状況DB104は、測定結果受信手段103で受信した電波状況の測定結果を格納するためのデータベースである。
基地局制御システム20aは、基地局30aの無線パラメータを制御するためのシステムであり、無線パラメータ制御手段201と、パラメータ変更情報送信手段202とを含んで構成される。無線パラメータ制御手段201は、基地局30aの無線パラメータの変更などを制御するための機能を有し、パラメータ変更情報送信手段202および無線パラメータ変更手段301に対し無線パラメータ制御情報を送出する。基地局30aの無線パラメータ変更情報は、無線パラメータ制御手段201に予め手動で入力され、又は他の装置からデータとして送られ、無線パラメータ制御手段201内の記録媒体に格納してある。無線パラメータ制御情報はその無線パラメータ変更情報を含む。パラメータ変更情報送信手段202は、無線パラメータ制御手段201から無線パラメータ制御情報を受け、無線パラメータ制御情報に含まれる基地局30aの無線パラメータ変更情報をパラメータ変更情報受信手段101に送信する。
基地局30aは、本発明が対象とする移動体通信システムの基地局であり、無線パラメータ変更手段301と、測定指示信号送信手段302と、測定結果送信手段303とを含んで構成される。無線パラメータ変更手段301は、基地局制御システム20aの無線パラメータ制御手段201から送られる無線パラメータ制御情報に応じて当該基地局30aの無線パラメータを変更する。無線パラメータ変更手段301における無線パラメータの変更は、無線パラメータ制御手段201から無線パラメータ制御情報が送られたときに、自動的に行うようにしてもよいし、或いは無線パラメータ制御情報の受信をしたときに、その受信を確認してから、手動で行うようにすることもできる。
測定指示信号送信手段302は、電波状況測定システム10aの測定制御手段102から送られる測定制御信号を受け、測定制御信号にしたがって、移動体端末40aに対して電波状況の測定開始や終了などを指示する測定指示信号を送信する。ここで、測定対象となり得る電波状況のデータは、受信信号電力、信号対雑音比(SIR)、Ec/No、遅延プロファイル、遅延スプレッド、信号到来方向などの電波データであり、本電波状況測定システム10aはこれら電波データの内の少なくとも1つを測定対象とする。測定結果送信手段303は、移動体端末40aから報告された電波状況の測定結果を、電波状況測定システム10aの測定結果受信手段103に送信するための機能を有する。なお、上記電波状況の測定結果には、前記電波データに加えて送信元基地局の識別番号が含まれる。
移動体端末40aは、本発明が対象とする移動体通信システムの移動体端末であり、基地局30aに接続している移動体端末である。本端末は、電波状況測定手段401を含んで構成される。電波状況測定手段401は、基地局30aの測定指示信号送信手段302から送信される測定指示信号を受信し、その測定指示信号に基づいて受信電波に関する電波状況の測定を行うと共に、受信電波の測定により得て電波データに送信元基地局の識別番号を加えたデータを測定結果として基地局30aに報告する機能を有する。上記以外の基地局制御システム20a、基地局30a、移動体端末40aの機能は当業者によく知られているので、詳しい説明は割愛する。
(第1の実施の形態の動作の説明)
図2は、図1を参照して構成を説明した上述の本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図2において、基地局制御システム20a、電波状況測定システム10a、基地局30a、移動体端末40aに続く各列は、当該システムにおける動作を表している。
まず、基地局制御システム20aの無線パラメータ制御手段201により基地局30aの無線パラメータ変更が決定されたことに伴い、基地局制御システム20aのパラメータ変更情報送信手段202より、変更対象となる基地局30aの識別番号と変更日時とを含む無線パラメータ変更情報を送信する(ステップS202)。電波状況測定システム10aのパラメータ変更情報受信手段101は、その無線パラメータ変更情報を受信し、記録媒体に格納する(ステップS101)。
次に、基地局制御システム20aの無線パラメータ制御手段201から基地局30aの無線パラメータ変更手段301に対して無線パラメータ制御情報を送り、無線パラメータの変更を指示する(ステップS201)。基地局30aの無線パラメータ変更手段301は、その指示を受け、無線パラメータ制御情報に含まれる無線パラメータ変更情報に従い、無線パラメータの変更を実施する(ステップS301)。電波状況測定システム10aの測定制御手段102は、パラメータ変更情報受信手段101の記録媒体に格納していた無線パラメータ変更情報の変更日時を参照し、その変更日時に、基地局30aの測定指示信号送信手段302に対して測定制御信号を送信し、電波状況の測定開始を指示する(ステップS102a)。電波状況測定システム10aの測定制御手段102から基地局30aの測定指示信号送信手段302に対して測定制御信号を送信するタイミングは、基地局30aにおいて無線パラメータ変更手段301による無線パラメータの変更が完了した直後となるように設定してある。
基地局30aでは、測定制御信号による電波状況の測定開始の指示にしたがって、当該基地局30aに接続している移動体端末40aに対して電波状況の測定開始を指示するための測定指示信号を送信する(ステップS302a)。移動体端末40aでは、測定指示信号を受信し、その指示に基づいて測定を開始する(ステップS401a)。当該エリアの電波特性を把握するために十分な測定期間が経過した後、電波状況測定システム10aは、測定制御手段102から測定指示信号送信手段302に対して測定制御信号を送信し、基地局30aに対して測定終了を指示する(ステップS102b)。ここで、当該エリアの電波特性を把握するために十分な測定期間とは、一例を上げれば、基地局のカバー範囲を10m間隔のメッシュに分割した際、50%以上のメッシュ内において、少なくとも1箇所で測定が完了するまでの期間である。基地局30aでは、この測定終了の指示にしたがって、当該基地局30aに接続している移動体端末40aに対して測定終了を指示するための測定指示信号を送信する(ステップS302b)。移動体端末40aでは、その測定指示信号を受信し、その指示に基づいて測定を終了し(ステップS401b)、測定結果を基地局30aに報告する(ステップS401c)。基地局30aは、測定結果送信手段303により、移動体端末40aから報告された電波状況の測定結果を電波状況測定システム10aに対して送信する(ステップS303)。電波状況測定システム10aは、測定結果受信手段103により測定結果を受信し、受信した測定結果を電波状況DB104に格納する(ステップS103)。
図2のフローチャートでは、電波状況の測定開始(ステップS102a)を、無線パラメータが変更された直後に行う動作について説明した。ここでは、無線パラメータ変更前の電波状況が、定常的な測定によって既に取得されていることが前提となっている。既に取得された変更前の電波状況と、測定された変更後の電波状況とを比較することによって、電波状況が改善されたエリア、劣化したエリア、変化が小さいエリアなどを把握することができる。
一方で、無線パラメータ変更前の電波状況が取得されていないことも考えられる。あるいは、取得されていたとしても、その測定日時が無線パラメータ変更後の電波状況の測定日時から離れている場合には、無線パラメータ以外の変動要因(たとえば建物、人、車の位置、密度の変動など)によって、変更前の電波状況と変更後の電波状況とを比較することができなくなる。こうした場合には、変更後の電波状況だけでなく、変更前の電波状況も合わせて測定しておくことが好ましい。
図3Aおよび図3Bは、図1に構成を示す第1の実施の形態の別の動作を示すフローチャートである。本動作では、電波状況測定システム10aによる測定開始の指示(ステップS102a)から、測定結果の受信と電波状況DB104への格納(ステップS103)までの処理を、基地局30aの無線パラメータが実際に変更される後だけでなく、変更前にも実行する。すなわち、図3Aにおける第1番目のステップS102aによる電波状況の測定開始の指示は、ステップS101で受信した無線パラメータ変更情報で知らされた無線パラメータ変更の日時の直前に実施されるとともに、図3Bにおける第2番目のステップS102aによる電波状況の測定開始の指示は、ステップS101で受信した無線パラメータ変更情報で知らされた無線パラメータ変更の日時の直後に実施される。これにより、無線パラメータ変更直前と変更直後の電波状況を比較することが可能となり、無線パラメータ以外の変動要因に影響されにくい比較を行うことができる。
図4は、図1に構成を示す第1の実施の形態のさらに別の動作を示すフローチャートである。本フローチャートに示す動作では、ステップS101で受信した無線パラメータ変更情報で知らされた無線パラメータ変更の日時を参照し、実際に基地局30aの無線パラメータが変更される前に、電波状況測定システム10aによる測定開始の指示(ステップS102a)とそれに伴う基地局30aでの測定指示信号の送信(ステップS302a)を行い、基地局30aの無線パラメータが変更された後に、電波状況測定システム10aによる測定終了の指示(ステップS102b)と、それに伴う基地局での測定指示信号の送信(ステップS302b)を行っている。
その測定指示信号の送信を受けた移動体端末40aは、受信電波の測定により得た電波データに、測定時刻の情報を加えた情報を電波状況の測定結果として生成し、この測定結果を基地局30aに送信する。他方、電波状況測定システム10aでは、パラメータ変更情報受信手段101が、ステップS101で無線パラメータ変更情報を受信し、その無線パラメータ変更情報に含まれている無線パラメータ変更の日時を記憶している。そこで、電波状況測定システム10aの測定結果受信手段103は、パラメータ変更情報受信手段101に記憶されている無線パラメータ変更時刻と、基地局30aから受けた電波状況の測定結果における測定時刻とを比較し、無線パラメータ変更時刻より前の測定時刻における測定結果の電波状況を、無線パラメータ変更前の電波状況とし、無線パラメータ変更時刻より後の測定時刻における測定結果の電波状況を、無線パラメータ変更後の電波状況として認識する。このように、図4のフローチャートで示す動作においても、測定結果の電波状況を無線パラメータ変更直前のデータと変更直後電波状況のデータとに分類できる。そこで、無線パラメータ変更直前の電波状況と変更直後の電波状況を比較することが可能となり、無線パラメータ以外の変動要因に影響されにくい電波状況の比較を行うことができる。
なお、図1の実施の形態では、無線パラメータの変更対象となる基地局30aについて電波状況の測定を行う構成とした。しかしながら、電波状況の測定は、ある程度以上の広さのエリアについて行うことが好ましい。電波状況の測定を指示する対象の移動体端末を基地局30aに接続されている移動体端末に限定すると、必要な程度に広いエリアについて電波状況を測定できないことがある。このようなときは、少なくとも無線パラメータを変更した当該基地局30aが含まれていれば、同様の測定を他の基地局に対して行っても差し支えない。たとえば、基地局30aから所定の範囲内にある基地局や、基地局30aの隣接セルとして登録されている基地局に対して、本実施の形態と同様の測定を指示し、それら基地局に接続している移動体端末に電波状況を測定させても構わない。このことは、以下の実施の形態においても同様である。
また、図1の実施の形態では、電波状況測定システム10aから基地局30aに対して、測定の開始(ステップS102a)と終了(ステップS102b)とを個別に指示する動作を示したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、電波状況測定システム10aから基地局30aに対する指示は1回のみとし、その際に測定の開始と終了の時刻を与えておく。そして、基地局30aでは、その測定の開始と終了の時刻を記憶しておき、これら両時刻にしたがって測定の開始と終了を行うという動作をするようにしても差し支えない。さらには、基地局30aから移動体端末40aに対して測定指示信号を送信する際にも、送信は1回のみとし、その際に測定の開始と終了の時刻を与えておき、移動体端末40aでは、これら両時刻を記憶しておき、これら両時刻にしたがって測定の開始と終了を行うという動作をするようにしても差し支えない。このことは、以下の実施の形態においても同様である。
さらに、本実施の形態では、基地局30aからの測定結果の報告(ステップS303)を、測定が終了した後に行う動作を示したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、測定の最中に一定の時間間隔で報告を行うという動作を採用しても差し支えない。さらには、電波状況測定システム10aにおいて、一定の時間間隔で報告された測定結果を分析し、電波状況を把握するために十分な測定結果が取得された時点で、測定の終了を指示(ステップS102b)するという動作を採用しても差し支えない。このことは、以下の実施の形態においても同様である。
さらに、本実施の形態では、電波状況測定システム10aと、基地局制御システム20aとが別のシステムであるとしたが、同一のシステム内に双方の機能が格納される構成でも構わない。このことは、以下の実施の形態においても同様である。
以上に説明したように、図1に構成を示す本実施の形態では、基地局30aの無線パラメータ変更時刻を記憶している。そこで、移動体端末40aに対し電波状況の測定を指示する際に、記憶している無線パラメータ変更時刻を参照して、電波状況測定の指示を出すことができるので、少なくとも無線パラメータ変更の直後に電波状況の測定を行うことができ、無線パラメータ変更による電波状況の変化をいち早く、かつ効率良く測定することが可能となる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態を示す全体構成図である。10bは電波状況測定システム、20bは基地局制御システム、30bは基地局、40bは移動体端末を示している。ここでは、第1の実施の形態との違いを中心に説明する。以下では、図5および図6を参照して本発明の第2の実施の形態である電波状況測定システム及びこの電波状況測定システムによる電波状況測定方法を説明する。
電波状況測定システム10bは、本発明の対象となるシステムであり、移動体端末で測定される電波の情報を用いて、サービスエリアの電波状況を測定するためのシステムである。本電波状況測定システム10bは、パラメータ変更情報受信手段101と、測定制御手段102と、測定結果受信手段103と、電波状況DB104と、測定エリア特定手段105aと、電波伝搬シミュレータ1000とを含んで構成される。パラメータ変更情報受信手段101は、第1の実施の形態と同様の機能であるが、本実施の形態では、送信する無線パラメータ変更情報に、変更対象となる基地局の識別番号、変更される無線パラメータの種別、変更前と変更後の無線パラメータの値、無線パラメータが変更される日時とを少なくとも含んでいる。
測定制御手段102も、第1の実施の形態と同様の機能であるが、測定を行うエリアとして、測定エリア特定手段105aで特定されたエリア情報を与える機能を有する。なお、ここで与えられるエリア情報は、長方形のエリアを規定して南西端と北東端の座標を与えるものであっても良いし、円のエリアを規定して中心の座標と半径を与えるものであっても良く、あるいは、多角形のエリアを規定して各頂点の座標を与えるものであっても差し支えない。また、それら座標は、緯度経度あるいは直角座標のいずれでも良い。測定結果受信手段103、電波状況DB104は、第1の実施の形態と同様の機能である。
電波伝搬シミュレータ1000は、電波状況推定手段1001と、地図DB1002と、基地局DB1003とを含んで構成される。地図DB1002には、標高を表すメッシュあるいはポリゴンデータ、建物などの地物情報を表すポリゴンデータ、土地利用分布を表すメッシュあるいはポリゴンデータなど、電波伝搬シミュレーションを行うために必要なデータが格納されている。特に、高精度なシミュレーションを行うために、地物情報には高さ(あるいは階数)の情報が含まれていることが好ましい。基地局DB1003には、基地局の識別情報と、配置位置の緯度経度(あるいは直角座標)、標高(あるいは地表高)、送信出力、アンテナの方位と迎角、アンテナゲインパタンなど、電波伝搬シミュレーションを行うために必要なパラメータなどが格納されている。
電波状況推定手段1001は、無線パラメータの変更対象となる基地局30bあるいはその周辺の基地局からの電波伝搬シミュレーションを行う機能を有する。具体的には、電波状況推定手段1001は、基地局の周辺(たとえば基地局を中心に半径5kmの範囲)の地図データを地図DB1002から抽出し、基地局の詳細情報を基地局DB1003と無線パラメータ変更情報から取得し、無線パラメータ変更前と変更後の電波状況を推定する。無線パラメータ変更の日時は、パラメータ変更情報受信手段101が受信し、記憶している無線パラメータ変更情報に含まれているので、その無線パラメータ変更の時の前と後とについて電波状況を推定することができる。
電波状況の推定には、奥村−秦モデルなど既存の統計的手法を用いても良いし、レイトレーシング法といった既存の決定論的手法を用いても良い。さらには、電波伝搬シミュレーションを行うエリアのうちの一部または全部のエリアにおいて、実測データを用いた補正を施しても構わない。なお、奥村−秦モデル、レイトレーシング法の詳細については、それぞれ非特許文献1、2に記載されている。さらに、実測データを用いた補正法の一例については、特許文献3に記載されている。
測定エリア特定手段105aは、電波状況推定手段1001における電波状況の推定結果を基に、測定を行うエリアを特定するための機能を有する。具体的には、無線パラメータ変更前の推定結果と変更後の推定結果とを比較し、通信品質が所定レベル以上劣化すると見込まれるエリアを測定エリアとする。また、通信品質が所定レベル以上改善すると見込まれるエリアについても測定エリアに加えても良い。
基地局制御システム20bは、無線パラメータ制御手段201と、パラメータ変更情報送信手段202とを含んで構成され、それぞれ第1の実施の形態と同様の機能である。
基地局30bは、無線パラメータ変更手段301と、測定指示信号送信手段302と、測定結果送信手段303とを含んで構成される。無線パラメータ変更手段301と測定結果送信手段303は、第1の実施の形態と同様の機能である。測定指示信号送信手段302も、第1の実施の形態と同様の機能であるが、電波状況測定システム10bの測定制御手段102からの制御にしたがい、測定指示信号に測定エリアの情報を追加する。
移動体端末40bは、電波状況測定手段401と、測位手段402とを含んで構成される。電波状況測定手段401は、第1の実施の形態と同様の機能であるが、測定指示信号送信手段302から送信された測定指示信号にしたがい、自身の端末の現在位置が測定エリア内部にいる場合にのみ測定を行い、基地局30bに測定結果を報告する。測位手段402は、端末の現在位置を測定するための機能を有し、たとえばGPS端末などで構成できる。
図6は、図2に全体構成を示した第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図6において、基地局制御システム20b、電波状況測定システム10b、基地局30b、移動体端末40bに続く各列は、当該システムにおける動作を表している。ここでは、第1の実施の形態の図4に示す動作をベースとし、これとの違いを中心に説明する。
基地局制御システム20bからの無線パラメータ変更情報の送信(ステップS202)と、電波状況測定システム10bでの受信(ステップS101)は、第1の実施の形態と同様である。本実施の形態では、その後、ステップS101で受信した無線パラメータ変更情報を参照し、電波状況推定手段1001において、無線パラメータ変更前と変更後の電波状況を推定する(ステップS1001)。さらに、ステップS1001で得られた無線パラメータ変更前と変更後の推定結果を比較し、通信品質が所定レベル以上劣化するか、あるいは改善すると見込まれるエリアを測定エリアとして特定する(ステップS105a)。その後の電波状況測定システム10bによる測定開始の指示(ステップS102c)から、測定結果の受信と電波状況DB104への格納(ステップS103)までの処理は、第1の実施の形態における処理(図4)と同様である。ただし、電波状況の測定は、ステップS105aで特定された測定エリア内の移動体端末のみに対して実施する。具体的には、電波状況測定システム10bによる測定指示において、測定エリアの情報が与えられる。基地局30bでは、配下の移動体端末に対して測定の開始や終了を指示する際に、測定エリアに関する情報を測定指示信号に含め、移動体端末の現在位置が測定エリアの内部にある場合にのみ、測定を実行させる。
なお、図6のフローチャートを参照して行った前述の動作説明において無線パラメータ変更情報が与えられた後に電波状況を推定する構成としたが、図5の実施の形態では、変更される無線パラメータが限定的であり、あらかじめ全ての変更パタンを計算してデータベースに格納しておくことが可能な場合には、そのような構成にしても構わない。その際、ステップS1001は、あらかじめ実行されるので、無線パラメータ変更情報が与えられた後の処理としては不要である。
さらに、図5の実施の形態では、第1の実施の形態の図4に示す動作をベースとして、電波状況の推定(ステップS1001)と測定エリアの特定(ステップS105a)とを追加したが、同様に、図2や図3A、図3Bに示す動作をベースとして、上記2つのステップを追加するという動作であっても構わない。このことは、以下の実施の形態においても同様である。
本実施の形態では、無線パラメータ変更前と変更後の電波状況を推定し、両者の比較によって電波状況に大きな変化が見込まれるエリアを測定エリアとして特定する。これにより、測定を行うエリアを限定することができ、無線パラメータ変更による電波状況の変化を、第1の実施の形態よりも効率良く測定することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態を示す全体構成図である。10cは電波状況測定システム、20cは基地局制御システム、30cは基地局、40cは移動体端末を示している。ここでは、図5に示した第2の実施の形態との違いを中心に説明する。以下では、図7および図8を参照して本発明の第3の実施の形態である電波状況測定システム及びこの電波状況測定システムによる電波状況測定方法を説明する。
電波状況測定システム10cは、本発明の対象となるシステムであり、移動体端末で測定される電波の情報を用いて、サービスエリアの電波状況を測定するためのシステムである。本電波状況測定システム10cは、パラメータ変更情報受信手段101と、測定制御手段102と、測定結果受信手段103と、電波状況DB104と、測定エリア特定手段105bと、地図DB1102とを含んで構成される。パラメータ変更情報受信手段101、測定制御手段102、測定結果受信手段103、電波状況DB104は、いずれも第2の実施の形態と同様の機能を有する。
地図DB1102には、土地利用分布を表すメッシュあるいはポリゴンデータなどが格納されている。あるいは、地図DB1102には、建物を表すポリゴンあるいはラインデータが格納されていてもよい。各建物に関するデータには、属性(オフィスビル、商業施設、マンション、一戸建てなど)の情報が含まれていることが好ましい。測定エリア特定手段105bは、地図DB1102を参照することにより、公共性が高い商業施設や、多くの利用者が見込めるオフィスビル、マンションなどを測定エリアとして抽出する。
基地局制御システム20cは、無線パラメータ制御手段201と、パラメータ変更情報送信手段202とを含んで構成され、それぞれ第2の実施の形態と同様の機能を有する。基地局30cは、無線パラメータ変更手段301と、測定指示信号送信手段302と、測定結果送信手段303とを含んで構成され、それぞれ第2の実施の形態と同様の機能を有する。移動体端末40cは、電波状況測定手段401と、測位手段402とを含んで構成され、それぞれ第2の実施の形態と同様の機能を有する。
図8は、第3の実施の形態(図7)の動作を示すフローチャートである。図8において、基地局制御システム20c、電波状況測定システム10c、基地局30c、移動体端末40cに続く各列は、当該システムにおける動作を表している。ここでは、図5に示した第2の実施の形態の動作との違いを中心に説明する。
図7の実施の形態の動作を示す図8のフローチャートでは、第2の実施の形態(図5)の動作を示した図6のフローチャートにおけるステップS1001、S105aの代わりに、地図DB1102を参照しながら、公共性が高い商業施設や、多くの利用者が見込めるオフィスビル、マンションなどを測定エリアとして抽出するステップ(ステップS105b)が追加される。
なお、図8のフローチャートではでは、ステップS105bを、無線パラメータ変更情報が与えられた後に行ったが、地図DB1102内の全ての領域についてあらかじめ測定エリアを抽出しておき、ステップS105bでは、それら予め抽出しておいた測定エリアの内から、基地局30cの周辺における測定エリアを更に抽出するという構成にしても、図7の実施の形態は実施できる。
また、図7の実施の形態と上記第2の実施の形態(図5)を組み合わせて、(A)電波状況に大きな変化が見込まれるエリアであり、かつ(B)公共性が高いエリアや多くのトラフィックが見込まれるエリアを測定エリアとして抽出しても良いし、(A)または(B)のどちらか一方のエリアを測定エリアとして抽出するようにしても差し支えない。
図7の実施の形態では、地図データから公共性が高いエリアや多くのトラフィックが見込まれるエリアを測定エリアとして特定する。これにより、図7の実施の形態は、測定を行うエリアを限定することができ、無線パラメータ変更による電波状況の変化を、第1の実施の形態よりも効率良く測定することが可能となる。
以上には、図面を参照して本発明に係る電波状況測定システム及びこの電波状況測定システムによる電波状況測定方法の実施の形態を具体的に説明した。これら実施の形態における電波状況測定システムおよび電波状況測定方法は、図2−図4、図6及び図8にフローチャートで示したとこから明らかなように、コンピュータにより実現できる。第1の実施の形態に係る図2−図4のフローチャート、第2の実施の形態に係る図6のフローチャート、および第3の実施の形態に係る図8のフローチャートは、本発明の電波状況測定プログラムの実施の形態をそれぞれ示している。
この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。また、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年3月31日に出願された日本出願特願2009−085802を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明によれば、携帯電話をはじめとする移動体通信システムにおけるサービスエリアの電波状況の測定といった用途に活用できる。特に、建物の建設や取り壊し、利用者数の増加に対応するため、基地局の送信信号出力やアンテナチルトなどの無線パラメータを調整する際に、無線パラメータ変更に伴う電波状況の変化を、早くかつ効率的に実施するといった用途に活用できる。
10a、10b、10c 電波状況測定システム
20a、20b、20c 基地局制御システム
30a、30b、30c 基地局
40a、40b、40c 移動体端末
101 パラメータ変更情報受信手段
102 測定制御手段
103 測定結果受信手段
104 電波状況DB
105a、105b 測定エリア特定手段
1000 電波伝搬シミュレータ
1001 電波状況推定手段
1002 地図DB
1102 地図DB
1003 基地局DB
201 無線パラメータ制御手段
202 パラメータ変更情報送信手段
301 無線パラメータ変更手段
302 測定指示信号送信手段
303 測定結果送信手段
401 電波状況測定手段

Claims (20)

  1. 基地局の無線パラメータが変更される時刻を記憶する手段と、
    前記時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示する手段と、
    を備える電波状況測定システム。
  2. 前記指示する手段は、前記無線パラメータ変更時刻前又は後の少なくとも一方における所定の時間にわたって、前記移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項1に記載の電波状況測定システム。
  3. 前記指示する手段は、前記無線パラメータ変更前又は後の少なくとも一方における電波状況として推定した推定電波状況を参照して、前記測定のエリアを限定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電波状況測定システム。
  4. 前記推定電波状況は、少なくとも前記基地局の周辺エリアにおける電波状況を含むことを特徴とする請求項3に記載の電波状況測定システム。
  5. 前記電波状況を推定する手段をさらに備える、
    請求項3又は4に記載の電波状況測定システム。
  6. 互いに異なる前記無線パラメータについて前記基地局に関し予め推定した前記電波状況を格納するデータベースをさらに備え、
    前記指示する手段は、前記推定電波状況を前記データベースから得ることを特徴とする請求項3又は4に記載の電波状況測定システム。
  7. 前記指示する手段は、前記無線パラメータ変更前の前記電波状況と前記無線パラメータ変更後の前記電波状況とを比較し、前記無線パラメータ変更後の電波状況が、前記無線パラメータ変更前の電波状況に比べて所定の程度を超えて劣化しているエリアを電波状況劣化エリアとして抽出し、前記電波状況劣化エリア内部に位置する移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の電波状況測定システム。
  8. 前記指示する手段は、前記基地局の周辺エリアにおける地図データを有し、前記地図データから公共性の高いエリア又は高いトラフィックが見込まれるエリアの内の少なくとも一方のエリアを注目エリアとして抽出し、前記注目エリア内部に位置する移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電波状況測定システム。
  9. 前記無線パラメータには、前記基地局に関する総送信電力、共通パイロットチャネル送信電力、アンテナの方位、アンテナの迎角、隣接セルリスト又はハンドオーバ閾値の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の電波状況測定システム。
  10. 基地局の無線パラメータが変更される時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示すること、
    を備える電波状況測定方法。
  11. 前記無線パラメータ変更時刻前又は後の少なくとも一方における所定の時間にわたって、前記移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項10に記載の電波状況測定方法。
  12. 前記無線パラメータ変更前又は後の少なくとも一方における電波状況として推定した推定電波状況を参照して、前記測定のエリアを限定することを特徴とする請求項10又は11記載の電波状況測定方法。
  13. 前記推定電波状況は、少なくとも前記基地局の周辺エリアにおける電波状況を含むことを特徴とする請求項12に記載の電波状況測定方法。
  14. 電波状況推定手段により前記推定電波の推定を行い、前記推定電波状況を得ることを特徴とする請求項12又は13に記載の電波状況測定方法。
  15. 互いに異なる前記無線パラメータについて前記基地局に関し予め推定した前記電波状況を格納するデータベースを有し、前記推定電波状況を前記データベースから得ることを特徴とする請求項12又は13に記載の電波状況測定方法。
  16. 前記無線パラメータ変更前の前記電波状況と前記無線パラメータ変更後の前記電波状況とを比較し、前記無線パラメータ変更後の電波状況が、前記無線パラメータ変更前の電波状況に比べて所定の程度を超えて劣化しているエリアを電波状況劣化エリアとして抽出し、前記電波状況劣化エリア内部に位置する移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の電波状況測定方法。
  17. 前記基地局の周辺エリアにおける地図データから公共性の高いエリア又は高いトラフィックが見込まれるエリアの内の少なくとも一方のエリアを注目エリアとして抽出し、前記注目エリア内部に位置する移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の電波状況測定方法。
  18. 前記無線パラメータには、前記基地局に関する総送信電力、共通パイロットチャネル送信電力、アンテナの方位、アンテナの迎角、隣接セルリスト又はハンドオーバ閾値の内の少なくとも1つを含む請求項10から17のいずれかに記載の電波状況測定方法。
  19. 基地局の無線パラメータが変更される時刻に基づいて決定されるタイミングにおいて、前記基地局と通信可能な移動局に対して電波状況の測定を指示する制御処理を、コンピュータに実行させる電波状況測定プログラム。
  20. 前記無線パラメータ変更時刻前又は後の少なくとも一方における所定の時間にわたって、前記移動体端末に対して前記測定を行わせることを特徴とする請求項19に記載の電波状況測定プログラム。
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