JP5472204B2 - インジェクタ状態検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置に関するものである。
従来、インジェクタ(電磁弁)の状態、例えば、当該インジェクタのインダクタンスや温度等を検出するインジェクタ状態検出装置に関する技術として、下記特許文献1に開示される燃料噴射ノズルのニードルリフトセンサが知られている。このニードルリフトセンサでは、ニードルと同軸芯上に検出コイルが配置され、この検出コイルが励磁されるとき、ニードルと一緒に動くプレッシャピンのフランジ部の動きにあわせて当該検出コイルのインダクタンスが変化するため、その検出インダクタンスから、インジェクタの状態としてニードルリフト量を検出している。
特許第2760072号公報
しかしながら、上記特許文献1のようにニードルの移動量(インジェクタの状態)を検出する構成のインジェクタ状態検出装置では、非可動部を通る磁束を小さくしてインジェクタのソレノイドによる磁束の影響を抑制するために、可動部の検出部分を非磁性体で囲う必要がある。また、検出コイル用のハーネスが別途必要になるなど、構成が複雑となり、低コスト化が困難であるだけでなく信頼性を確保することも困難である。これは、ニードルの移動量に限らず、他のインジェクタの状態を検出する構成においても同様の問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成でインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のインジェクタ状態検出装置では、供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、を備え、前記インジェクタは、固定電極と、この固定電極に隙間を介して対向することでコンデンサを構成し前記ニードルの移動に応じて前記固定電極に対して相対移動する可動電極とを備え、前記コンデンサは、前記インジェクタを流れる交流電流が供給されるように配線され、前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出し、前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルを備え、このソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、当該ソレノイドコイルのインダクタンスを検出するインダクタンス検出手段と、前記インダクタンス検出手段により検出される前記インダクタンスに基づいて、前記ニードルの移動量を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のインジェクタ状態検出装置において、前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の包絡線に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項またはに記載のインジェクタ状態検出装置において、前記固定電極および前記可動電極は、前記ニードルの移動方向にて対向配置されることを特徴とする。
請求項の発明は、供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、を備え、前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルを備え、このソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、当該ソレノイドコイルのインダクタンスを検出するインダクタンス検出手段と、前記状態検出手段は、前記インジェクタの状態を、前記インダクタンス検出手段により検出される前記インダクタンスとして検出することを特徴とする。
請求項の発明は、供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、を備え、前記インジェクタは、固定電極と、この固定電極に隙間を介して対向することでコンデンサを構成し前記ニードルの移動に応じて前記固定電極に対して相対移動する可動電極とを備え、前記コンデンサは、前記インジェクタを流れる交流電流が供給されるように配線され、前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出し、前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルとこのソレノイドコイルに並列に接続される抵抗成分とを備え、前記ソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、前記抵抗成分の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗値に基づいて、前記ニードルの移動量を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のインジェクタ状態検出装置において、前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の包絡線に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6に記載のインジェクタ状態検出装置において、前記固定電極および前記可動電極は、前記ニードルの移動方向にて対向配置されることを特徴とする。
請求項8の発明は、供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、を備え、前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルとこのソレノイドコイルに並列に接続される抵抗成分とを備え、前記ソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、前記抵抗成分の抵抗値を検出する抵抗値検出手段を備え、前記状態検出手段は、前記インジェクタの状態を、前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗値として検出することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5〜8のいずれか一項に記載のインジェクタ状態検出装置において、前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗成分の抵抗値に基づいて当該抵抗成分の温度を検出する温度検出手段を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、供給手段により、直流電流に対して交流電流が重畳してインジェクタに供給され、インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態が、交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、状態検出手段により検出される。
インジェクタのインダクタンスや温度等が変化すると、この変化がインジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼし、当該交流電流が変化する。すなわち、インジェクタを流れる交流電流を検出することで、当該インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼすインジェクタのインダクタンスや温度等のインジェクタの状態を検出することができる。
特に、供給手段により、インジェクタ状態検出用の交流電流がインジェクタ駆動用の直流電流に対して重畳してインジェクタに供給されるので、直流電流が供給されるハーネス等を交流電流供給用として兼用することができる。これにより、上記交流電流を供給するためのハーネス等が別途必要となることもないので、簡易な構成でインジェクタの状態を検出することができる。
また、固定電極とニードルの移動に応じて固定電極に対して相対移動する可動電極とにより構成されるコンデンサは、インジェクタを流れる交流電流が供給されるように配線されている。そして、交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、インジェクタ状態としてニードルの移動量が、状態検出手段により検出される。
上記固定電極および可動電極により構成されるコンデンサは、その静電容量がニードルの移動に応じて変化するため、ニードルの移動に応じてインジェクタを流れる交流電流も変化する。すなわち、インジェクタを流れる交流電流を検出することで、インジェクタの状態としてニードルの移動量を検出することができる。
特に、交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、インダクタンス検出手段によりソレノイドコイルのインダクタンスが検出される。そして、このように検出されるインダクタンスに基づいて、補正手段によりニードルの移動量が補正される。
インジェクタの状態変化に応じてソレノイドコイルのインダクタンスが変化すると、ニードルが移動していない場合でも交流電流検出手段により検出される交流電流が変化してしまい、ニードルの移動量の検出精度が低下してしまう。
交流電流検出手段により検出される交流電流の共振周波数は、供給手段の容量成分とソレノイドコイルとを含むように構成される共振回路の共振周波数に相当するため、上記共振周波数とソレノイドコイルのインダクタンスとが1対1で対応するので、上記共振周波数からソレノイドコイルのインダクタンスを求めることができる。
そこで、補正手段により、検出されるインダクタンスに応じてニードルの移動量を補正することで、上述のようにインダクタンスが変化する場合でも、ニードルの移動量の検出精度の低下を抑制することができる。
請求項の発明では、交流電流検出手段により検出される交流電流の包絡線に基づいて、インジェクタ状態としてニードルの移動量が、状態検出手段により検出される。交流電流の波高値を包絡線検波して得られる包絡線は、ニードルの移動に応じて変化するコンデンサの静電容量を反映して変化するので、上記包絡線を検波することで、複雑な演算処理を実施することなく、ニードルの移動量を検出することができる。
請求項の発明では、固定電極および可動電極は、ニードルの移動方向にて対向配置されるため、両電極間の距離(隙間)が小さくなれば上記コンデンサの静電容量が大きくなり、上記距離が大きくなれば上記静電容量が小さくなる。このように両電極間の距離に応じてコンデンサの静電容量が大きく変化するため、ニードルの移動量に応じたインジェクタを流れる交流電流の変化が大きくなるので、ニードルの移動量の検出精度を向上させることができる。
請求項の発明では、交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、インダクタンス検出手段によりソレノイドコイルのインダクタンスが検出される。そして、状態検出手段により、このように検出されるインダクタンスがインジェクタの状態として検出される。
請求項の発明のように検出されたソレノイドコイルのインダクタンスをニードルの移動量の補正に利用することに限らず、インジェクタの状態としてソレノイドコイルのインダクタンスを検出してもよい。また、このようにソレノイドコイルのインダクタンスが検出されるので、交流電流供給用のハーネス等を別途設けることなく、当該インダクタンスに関連するインジェクタの製造上のばらつき等を簡易な構成で検出することができる。
請求項の発明では、交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、抵抗値検出手段により上記抵抗成分の抵抗値が検出される。そして、このように検出される抵抗値に基づいて、補正手段によりニードルの移動量が補正される。
インジェクタの状態変化に応じてソレノイドコイルに並列に接続される抵抗成分の抵抗値が変化すると、ニードルが移動していない場合でも交流電流検出手段により検出される交流電流が変化してしまい、ニードルの移動量の検出精度が低下してしまう。
交流電流検出手段により検出される交流電流の共振周波数は、供給手段の容量成分とソレノイドコイルと上記抵抗成分とを含むように構成される共振回路の共振周波数に相当するため、上記抵抗成分の抵抗値が大きくなるほど共振時の電流値が大きくなるので、共振時の電流値から上記抵抗成分の抵抗値を求めることができる。
そこで、補正手段により、検出される抵抗値に応じてニードルの移動量を補正することで、抵抗成分の抵抗値が変化するようにインジェクタが影響を受ける場合でも、ニードルの移動量の検出精度の低下を抑制することができる。
請求項8の発明では、交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、抵抗値検出手段により上記抵抗成分の抵抗値が検出される。そして、このように検出される抵抗値がインジェクタの状態として検出される。
請求項の発明のように検出された抵抗成分の抵抗値をニードルの移動量の補正に利用することに限らず、インジェクタの状態として上記抵抗成分の抵抗値を検出してもよい。また、このように抵抗値が検出されるので、交流電流供給用のハーネス等を別途設けることなく、当該抵抗値に関連するインジェクタの製造上のばらつき等を簡易な構成で検出することができる。


請求項9の発明では、抵抗値検出手段により検出される抵抗成分の抵抗値に基づいて、温度検出手段により上記抵抗成分の温度が検出される。上記抵抗成分の抵抗値は、当該抵抗成分の温度に応じて変化することから、交流電流供給用のハーネス等を別途設けることなく、当該抵抗成分の温度、すなわち、インジェクタの温度を簡易な構成で検出することができる。
第1実施形態に係るインジェクタ状態検出装置を採用した燃料噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のインジェクタの断面図である。 図3(A)は、図2の断面3A−3Aを示す断面図であり、図3(B)は、図2の断面3B−3Bを示す断面図である。 図2のインジェクタの駆動期間におけるインジェクタ駆動装置の動作および作用を示すタイムチャートである。 図2のインジェクタの駆動期間におけるインジェクタ状態検出装置の動作および作用を示すタイムチャートである。 第2実施形態に係るインジェクタ状態検出装置を採用した燃料噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 掃引周波数とソレノイドコイルの高周波電流実効値との関係を示す説明図である。 共振周波数とソレノイドコイルのインダクタンスとの関係を示す説明図である。 図9(A)は、ニードルの移動量とインダクタンスとの関係を示す説明図であり、図9(B)は、インジェクタに供給される電流とインダクタンスとの関係を示す説明図である。 第3実施形態に係るインジェクタ状態検出装置を採用した燃料噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 掃引周波数とソレノイドコイルの高周波電流実効値との関係を示す説明図である。 電流値と抵抗成分の抵抗値との関係を示す説明図である。 図13(A)は、ニードルの移動量と抵抗成分の抵抗値との関係を示す説明図であり、図13(B)は、インジェクタに供給される電流と抵抗成分の抵抗値との関係を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るインジェクタ状態検出装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るインジェクタ状態検出装置60を採用した燃料噴射制御装置10の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1のインジェクタ11の断面図である。図3(A)は、図2の断面3A−3Aを示す断面図であり、図3(B)は、図2の断面3B−3Bを示す断面図である。
図1に示す燃料噴射制御装置10は、例えば車両に搭載されたエンジンに燃料を噴射供給する装置であって、エンジンの気筒に燃料を噴射供給するインジェクタ11と、このインジェクタ11を駆動するインジェクタ駆動装置12とを備えている。
図2に示すように、インジェクタ11は、燃料を噴射する噴孔21aが形成されるノズル部20と、このノズル部20のニードル22を軸方向(図2の上下方向)に移動させるソレノイド部30と、高圧の燃料が供給される燃料供給部40とを備えている。このインジェクタ11は、燃料供給部40を介して供給された燃料を、内部に形成された燃料流路を介して噴孔21a側に導くとともに、ニードル22を軸方向に移動させることにより噴孔21aを介した噴射を制御する。以下、図2において、説明の便宜上、図2の下側を先端側とし、図2の上側を後端側として、説明する。
ノズル部20は、先端側に噴孔21aが形成されてエンジンヘッドの取付穴に取り付けられる略円筒状の本体部21と、噴孔21aの開閉を制御するためのニードル22とを備えている。ニードル22は、本体部21の内周面との間に燃料流路45を形成するように、本体部21内にて軸方向に摺動可能に収容支持されており、本体部21の先端側に押圧されるように移動することで噴孔21aが閉弁し、噴孔21aから離れる方向に移動することで噴孔21aの閉弁状態が解除される。
ソレノイド部30は、供給される直流電流に応じた磁気吸引力(磁力)を生じるソレノイドコイル31と、このソレノイドコイル31への通電により磁気吸引力を生じる略円筒状の固定コア32と、固定コア32の先端側に所定のギャップを介して配置され、固定コア32に生じる磁気吸引力により後端側に磁気吸引される略円筒状の可動コア33と、固定コア32を固定して収容するコア収容部材34と、可動コア33を上記磁気吸引力に抗するように先端側に付勢するコイルスプリング35と、を備えている。
ソレノイドコイル31は、略有底円筒状のコイル巻回部(ボビン)36にコイル素線を多数巻回することで設けられており、正側端子37aおよび負側端子37bを有するコネクタを介してインジェクタ駆動装置12から給電される。
固定コア32は、外周側にてコア収容部材34に固定されおり、その内周側には、コイルスプリング35を収容する空間を兼ねた燃料流路42が形成されている。
可動コア33は、その後端部にてコイル巻回部36に摺動自在に支持されており、先端部がコイル巻回部36の底部36aに形成される開口36bを挿通するニードル22の後端部を挟持することで、ニードル22と一体に軸方向に移動する。可動コア33の内周面は、燃料流路42に連通する燃料流路43を形成し、可動コア33の外周面は、コイル巻回部36の内周面やニードル22の後部外周面とともに燃料流路44を形成し、燃料流路43は、可動コア33を径方向に貫通する複数の貫通孔33aにより燃料流路44と連通する。燃料流路44は、コイル巻回部36の開口36bを介して燃料流路45と連通する。
図2および図3に示すように、コイル巻回部36の底部36aのうち、可動コア33の先端側端面33bに対向する部分には、互いに直接接触しない2つの固定電極38a,38bが設けられている(図3(A)参照)。固定電極38aは、先端側端面33bのうち当該固定電極38aに対して隙間を介してニードル22の移動方向(軸方向)にて対向配置される端面とにより、コンデンサC1を構成する。また、固定電極38bは、先端側端面33bのうち当該固定電極38bに対して隙間を介してニードル22の移動方向(軸方向)にて対向配置される端面とによりコンデンサC2を構成する。そして、固定電極38aは、正側端子37aに配線39aを介して電気的に接続され、固定電極38bは、負側端子37bに配線39bを介して電気的に接続されている。
このため、正側端子37aおよび負側端子37bには、ニードル22の移動に応じて先端側端面33bが可動電極として機能しその静電容量が変化する2つのコンデンサC1,C2が、互いに直列接続されて、ソレノイドコイル31に対して並列となるように、接続されることとなる(図1参照)。そして、コンデンサC1,C2は、インジェクタ11を流れる交流電流が、正側端子37aおよび負側端子37bを介して供給されるように配線されることとなる。なお、固定電極38a,38bおよび先端側端面33bは、特許請求の範囲に記載の「固定電極」および「可動電極」の一例に相当し得る。
燃料供給部40は、燃料流路42に連通する燃料流路41を有し、外部から燃料を導入して図略のフィルタを経由させて燃料流路41へ導く。
以上のような構成により、インジェクタ11は、外部から供給される高圧の燃料を、燃料流路41〜45を順次に通過させて噴孔21aに導く。そして、インジェクタ11は、ソレノイドコイル31への通電に応じて可動コア33およびニードル22がコイルスプリング35の付勢力に抗して後端側に移動することで、燃料流路45を噴孔21aに対して開放し、噴孔21aを介して燃料を噴射する。
次に、インジェクタ駆動装置12について説明する。
図1に示すように、インジェクタ駆動装置12は、出力端子として、インジェクタ11の正側端子37aが接続される第1端子P1と、負側端子37bが接続される第2端子P2と、を備えている。また、インジェクタ駆動装置12は、一端がグランドライン(GND=0V)に接続された電流検出用の抵抗Rの他端と第2端子P2との間に直列に設けられた回収スイッチ52と、アノードがグランドラインに接続されカソードが第1端子P1に接続されるフライバックダイオードD1と、インジェクタ11を速やかに開弁状態へ移行させるためのピーク電流をソレノイドコイル31に流すためのコンデンサCと、コンデンサCの正極側を第1端子P1に接続するための第1電流制御スイッチ53と、直流電源(バッテリ)Bの電源電圧を昇圧してその電源電圧よりも高い高電圧を生成し、その高電圧をダイオードD2を介してコンデンサCに供給することによりコンデンサCを充電するDCDCコンバータ54と、直流電源Bの電源電圧を直接印加することでインジェクタ11の開弁状態を保持する保持電流をソレノイドコイル31に流すための第2電流制御スイッチ55と、当該インジェクタ駆動装置12を全体的に制御する制御回路51とを備えている。なお、各スイッチ52,53,55は、例えば、MOSFET等のスイッチング素子であり、制御回路51によりオンオフ制御またはスイッチング制御される。
また、第2端子P2とコンデンサCの正極側との間には、ソレノイドコイル31からコンデンサCへフライバックエネルギーを回収するためのエネルギー回収用経路が設けられており、このエネルギー回収用経路上には、カソードをコンデンサC側にしてエネルギー回収用の回収ダイオードD3が設けられている。また、第2電流制御スイッチ55の下流側には、逆流防止用の逆流防止ダイオードD4が設けられている。
一方、DCDCコンバータ54は、直流電源Bとグランドラインとの間に直列に設けられた昇圧コイル54a及び昇圧スイッチ54bを備えており、その昇圧スイッチ54bがオンオフされることで昇圧コイル54aに蓄積したエネルギーがダイオードD2を通じてコンデンサCを充電する周知のものである。
また、インジェクタ駆動装置12は、インジェクタ11の状態を検出するインジェクタ状態検出装置60を備えている。このインジェクタ状態検出装置60は、交流電源61と、インジェクタ11に供給される直流電流に対して交流電流を重畳する交流電流供給手段62と、抵抗Rを流れる電流から交流成分を検出して抽出する抽出部63と、この抽出部63にて抽出された交流電流の波高値を包絡線検波して包絡線を取得する包絡線取部64と、この包絡線取部64にて取得された包絡線に基づいてニードル22の移動量を測定(検出)する状態検出部65と、を備えている。なお、交流電源61の周波数は、ソレノイドコイル31が十分に高いインピーダンスとなる周波数である。また、抽出部63および状態検出部65は、特許請求の範囲に記載の「交流電流検出手段」および「状態検出手段」の一例に相当し得る。
ここで、ニードル22の移動量が、インジェクタ11を流れる交流電流に基づいて検出される理由について、以下に説明する。
インジェクタ11のソレノイドコイル31に並列接続されるコンデンサC1,C2は、その静電容量がニードル22の移動に応じて変化するため、ニードル22の移動に応じてソレノイドコイル31を流れる交流電流も変化する。
すなわち、インジェクタ状態検出装置60は、交流電流供給手段62により直流電流に対して交流電流を重畳してソレノイドコイル31に供給し、抽出部63等によりソレノイドコイル31を流れる電流の交流成分を検出することで、インジェクタ11を流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタ11の状態としてニードル22の移動量を検出することができる。
次に、上記のように構成されたインジェクタ駆動装置12の作用を、図4を用いて説明する。図4は、図2のインジェクタ11の駆動期間におけるインジェクタ駆動装置12の動作および作用を示すタイムチャートであり、図4(A)は、駆動信号の入力状態を示し、図4(B)は、回収スイッチ52のオンオフ制御状態を示し、図4(C)は、第1電流制御スイッチ53のオンオフ制御状態を示し、図4(D)は、第2電流制御スイッチ55のオンオフ制御状態を示し、図4(E)は、インジェクタ11に供給される電流の変化を示し、図4(F)は、閉弁状態を基準とするニードル22の移動量の変化を示す。
まず、制御回路51は、DCDCコンバータ54の昇圧スイッチ54bをオンオフ制御することで、コンデンサCに、インジェクタ11の開弁開始時に必要なピーク電流を供給するための高電圧を蓄電する。その動作としては、昇圧スイッチ54bがオンされて、直流電源Bから昇圧コイル54aを介して電流が流れ、このように流れた電流が電流検出用の抵抗54cにて検出され、所定の電流値以上となった場合は昇圧スイッチ54bがオフされる。これにより、昇圧コイル54aに蓄えられたエネルギーはダイオードD2を介してコンデンサCに充電される。以降、所定の高電圧がコンデンサCに蓄電されるまで動作が継続される。
このような状態において、エンジン回転数やアクセル開度などのエンジン運転情報に応じて外部から駆動信号が制御回路51に入力され、インジェクタ11の駆動期間の開始タイミングになると(図4(A)参照)、制御回路51は、回収スイッチ52を通電状態(オン状態)にして(図4(B)参照)、第1電流制御スイッチ53を通電状態(オン状態)にすることで(図4(C)参照)、ピーク電流をコンデンサCからソレノイドコイル31に供給する。すなわち、インジェクタ11の駆動期間の開始時には、コンデンサCの蓄積エネルギーがソレノイドコイル31に放出され、そのソレノイドコイル31にピーク電流が流れて、インジェクタ11の開弁応答が早まる。このようにして、開弁応答が早められたインジェクタ11により、燃料の噴射供給が開始される。
続いて、制御回路51は、インジェクタ11に流れる電流を抵抗Rにて検出し、検出される電流値がインジェクタ11の開弁開始時に必要なピーク電流Ipに達すると、第1電流制御スイッチ53をオフ状態にする(図4(C),(E)参照)。このとき、インジェクタ11のソレノイドコイル31に蓄えられたエネルギーは、回収スイッチ52からフライバックダイオードD1を介して還流する。
その後、インジェクタ11に流れる電流が開弁状態を保持する保持電流Ihまで低減すると、第2電流制御スイッチ55をオンオフ制御することで、直流電源Bからインジェクタ11に対してほぼ一定値の保持電流が直接供給される(図4(D),(E)参照)。
インジェクタ11の閉弁時には、第2電流制御スイッチ55がオフされると同時に、回収スイッチ52がオフされる。これにより、インジェクタ11が閉弁状態となり、当該インジェクタ11による燃料噴射が終了される。このとき、インジェクタ11のソレノイドコイル31に蓄えられたエネルギーが回収ダイオードD3を介してコンデンサCに回収される。
このようなインジェクタ駆動装置12による駆動制御時では、ニードル22は、図4(F)に示すように、上述のようにピーク電流がソレノイドコイル31に供給される場合には、可動コア33に生じる磁気吸引力に応じて先端側に移動する。そして、ニードル22は、上記保持電流がソレノイドコイル31に供給される場合には、その開弁位置に保持され、ソレノイドコイル31への電流供給が停止されて上記磁気吸引力がなくなると、コイルスプリング35の付勢力に応じて後端側に移動して閉弁位置に保持される。
次に、本発明の特徴的部分であるインジェクタ状態検出装置60の作用を、図5を用いて説明する。図5は、図2のインジェクタ11の駆動期間におけるインジェクタ状態検出装置60の動作および作用を示すタイムチャートであり、図5(A)は、コンデンサC1,C2の静電容量の変化を示し、図5(B)は、抽出部63にて抽出される交流電流を示し、図5(C)は、包絡線取部64により取得される包絡線を示し、図5(D)は、状態検出部65にて測定される閉弁状態を基準とするニードル22の移動量の変化を示す。
上述のようなインジェクタ駆動装置12による駆動制御時には、交流電源61からの交流電流が交流電流供給手段62によってインジェクタ駆動用の直流電流に重畳されてインジェクタハーネスを介してソレノイドコイル31に供給される。このとき、インジェクタ11の状態が変化しない場合には、ソレノイドコイル31を流れる交流電流の振幅も一定となる。
一方、インジェクタ駆動装置12により駆動制御されてニードル22が後端側に移動すると、可動コア33の先端側端面33bと固定電極38a,38bとの隙間が大きくなるため、図5(A)に示すように、コンデンサC1,C2の静電容量が小さくなる。このため、抽出部63により抽出されるインジェクタ11を流れる交流電流は、図5(B)に示すように、コンデンサC1,C2の静電容量が小さくなるほど、その振幅が小さくなるように変化する。
そして、このように変化する交流電流の波高値を包絡線取部64により包絡線検波して得られる包絡線は、図5(C)に示すように、コンデンサC1,C2の静電容量の変化、すなわち、ニードル22の移動量の変化に応じて変化する。このようにニードル22の移動量の時間変化(図5(D)参照)と包絡線の時間変化(図5(C)参照)とは、1対1で対応するので、状態検出部65により、包絡線の時間変化に基づいて、ニードル22の移動量を検出することができる。すなわち、インジェクタ11を流れる交流電流を検出することで、インジェクタ11の状態としてニードル22の移動量を検出することができる。
特に、交流電流供給手段62により、インジェクタ状態検出用の交流電流がインジェクタ駆動用の直流電流に対して重畳してインジェクタ11に供給されるので、直流電流が供給されるインジェクタハーネスを交流電流供給用として兼用することができる。これにより、上記交流電流を供給するためのハーネス等が別途必要となることもないので、簡易な構成でインジェクタ11の状態を検出することができる。
また、包絡線取部64により取得(検出)される交流電流の包絡線に基づいて、インジェクタ状態としてニードル22の移動量が、状態検出部65により測定(検出)される。交流電流の波高値を包絡線検波して得られる包絡線は、ニードル22の移動に応じて変化するコンデンサC1,C2の静電容量を反映して変化するので、上記包絡線を検波することで、複雑な演算処理を実施することなく、ニードル22の移動量を検出することができる。
さらに、固定電極38a,38bおよび先端側端面33bは、ニードル22の移動方向にて対向配置されるため、両電極間の距離(隙間)が小さくなれば上記コンデンサC1,C2の静電容量が大きくなり、上記距離が大きくなれば上記静電容量が小さくなる。このように両電極間の距離に応じてコンデンサC1,C2の静電容量が大きく変化するため、ニードル22の移動量に応じたインジェクタ11を流れる交流電流の変化が大きくなるので、ニードル22の移動量の検出精度を向上させることができる。
なお、固定電極38a,38bは、例えば、可動コア33の外周面に対して半径方向にて対向するように配置されてもよい。このようにしても、ニードル22の移動に応じて静電容量が変化するコンデンサを構成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るインジェクタ状態検出装置について図を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係るインジェクタ状態検出装置60aを採用した燃料噴射制御装置10の概略構成を示すブロック図である。図7は、掃引周波数とソレノイドコイル31の高周波電流実効値との関係を示す説明図である。図8は、共振周波数とソレノイドコイル31のインダクタンスとの関係を示す説明図である。図9(A)は、ニードル22の移動量Saとインダクタンスとの関係を示す説明図であり、図9(B)は、インジェクタ11に供給される電流Iaとインダクタンスとの関係を示す説明図である。なお、図9では、3種類のインダクタンスL1,L2,L3が比較対象であり、インダクタンスの小さな方からL1,L2,L3に設定される。そして、図9(A)にて示すニードル22の移動量Saでは、符号Sa1は、インダクタンスがL1であり、符号Sa2は、インダクタンスがL2であり、符号Sa3は、インダクタンスがL3である。また、図9(B)にて示すインジェクタ11の電流値Iaでは、符号Ia1は、インダクタンスがL1であり、符号Ia2は、インダクタンスがL2であり、符号Ia3は、インダクタンスがL3である。
本第2実施形態に係るインジェクタ状態検出装置60aは、上記第1実施形態に対して、ソレノイドコイル31のインダクタンスを検出し、この検出されたインダクタンスに応じてニードル22の移動量を補正するように構成される点が、上記第1実施形態に係るインジェクタ状態検出装置と異なる。したがって、第1実施形態のインジェクタ状態検出装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、インジェクタ状態検出装置60aは、上述した交流電源61および抽出部63に加えて、交流電流供給手段62aと、共振周波数検出手段66と、インダクタンス検出手段67と、補正手段68と、を備えている。交流電流供給手段62aは、制御回路51に制御されて、インジェクタ駆動用の直流電流に対して、所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳してインジェクタ11に供給可能に構成されている。
共振周波数検出手段66は、抽出部63にて抽出された交流電流の周波数分析から共振周波数を求めて検出可能に構成されている。インダクタンス検出手段67は、共振周波数検出手段66にて検出された共振周波数に基づいて、ソレノイドコイル31のインダクタンスを検出可能に構成されている。補正手段68は、インダクタンス検出手段67により検出されるインダクタンスに基づいて、ニードル22の移動量を補正可能に構成されている。
次に、ソレノイドコイル31のインダクタンスを検出し、この検出されたインダクタンスに応じてニードル22の移動量を補正する理由について、以下に説明する。
インジェクタ11の状態変化に応じてソレノイドコイル31のインダクタンスが変化すると、ニードル22が移動していない場合でも抽出部63により抽出(検出)される交流電流が変化してしまい、ニードル22の移動量の検出精度が低下してしまう。そのため、ニードル22の移動量の検出精度の向上を図るためには、ソレノイドコイル31のインダクタンスの変化を検出し、このインダクタンスの変化に応じてニードル22の移動量を補正する必要がある。
抽出部63により抽出される交流電流の共振周波数は、交流電流供給手段62aの容量成分とソレノイドコイル31とを含むように構成される直列共振回路の共振周波数に相当する。また、図7に示すように、交流電源61の周波数を掃引することで、共振周波数ではインピーダンスが低下するため、電流値が増加する。このため、抽出部63にて抽出される交流電流の共振周波数とソレノイドコイル31のインダクタンスとが1対1で対応するので、ソレノイドコイル31のインダクタンスが変化すると、上記共振周波数が変化することとなる。
そこで、図8に示すように、ソレノイドコイル31のインダクタンスと共振周波数との関係をマップにしてROMなどの記憶手段に予め記憶し、インダクタンス検出手段67により、上記マップに基づいて上述のように検出される共振周波数からソレノイドコイル31のインダクタンスを求めることができる。なお、図8では、3つのデータ(インダクタンスと共振周波数との関係)について例示しているが、これに限らず、インダクタンスの検出精度を向上させるため、更に多くのデータを記憶するようにしてもよい。また、共振周波数fと交流電流供給手段62aの容量Cから、ソレノイドコイル31のインダクタンスLを次式により求めてもよい。
L=1/(2πf)×C)
具体的には、共振周波数検出手段66により、抽出部63にて抽出された交流電流の周波数分析から共振周波数を検出する(図7参照)。次に、インダクタンス検出手段67により、上記マップに基づいて上述のように検出された共振周波数からソレノイドコイル31のインダクタンスを検出する(図8参照)。
続いて、補正手段68により、検出されたインダクタンスに基づいて、ニードル22の移動量を補正する。この補正方法としては、図9(A)に例示するように、ニードル22の移動量とソレノイドコイル31のインダクタンスとの関係をマップにしてROMなどの記憶手段に予め記憶しておき、補正手段68により、上記マップに基づいて上述のように検出されるインダクタンスからニードル22の移動量を求める方法があげられる。図9(A)からわかるように、ニードル22の移動量は、例えば、インダクタンスが比較的小さい場合にはニードル22の移動量の変化勾配が大きくなるように補正され、インダクタンスが比較的大きい場合にはニードル22の移動量の変化勾配が小さくなるように補正される。なお、図9(B)からわかるように、インジェクタ11に供給されるピーク電流は、インダクタンスが比較的小さい場合には変化勾配が大きくなり、インダクタンスが比較的大きい場合には変化勾配が小さくなる。また、ニードル22の移動量の補正は、補正手段68にて実施してもよいし、補正に関する情報を制御回路51に入力することで制御回路51にて実施してもよい。
このように本実施形態では、共振周波数検出手段66により検出される交流電流の共振周波数に基づいて、インダクタンス検出手段67によりソレノイドコイル31のインダクタンスが検出され、このように検出されるインダクタンスに基づいて、補正手段68によりニードル22の移動量が補正される。
このように、検出されるインダクタンスに応じてニードル22の移動量を補正することで、上述のようにインダクタンスが変化する場合でも、ニードル22の移動量の検出精度の低下を抑制することができる。
本実施形態では、インジェクタ状態検出装置60aは、検出されるインダクタンスに応じてニードル22の移動量を補正するための処理を実施しているが、上述のように検出されるソレノイドコイル31のインダクタンスを、インジェクタ11の状態として出力するように構成されてもよい。このようにソレノイドコイル31のインダクタンスが検出されるので、交流電流供給用のハーネス等を別途設けることなく、当該インダクタンスに関連するインジェクタ11の製造上のばらつき等を簡易な構成で検出することができる。また、インジェクタ状態検出装置60aは、固定電極38a,38b等が設けられない通常のインジェクタにおけるソレノイドコイル31のインダクタンスを、インジェクタの状態として検出することもできる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るインジェクタ状態検出装置について図を参照して説明する。図10は、第3実施形態に係るインジェクタ状態検出装置60bを採用した燃料噴射制御装置10の概略構成を示すブロック図である。図11は、掃引周波数とソレノイドコイル31の高周波電流実効値との関係を示す説明図である。図12は、電流値と抵抗成分71の抵抗値との関係を示す説明図である。図13(A)は、ニードル22の移動量Sbと抵抗成分71の抵抗値との関係を示す説明図であり、図13(B)は、インジェクタ11に供給される電流Ibと抵抗成分71の抵抗値との関係を示す説明図である。なお、図13では、3種類の抵抗値R1,R2,R3が比較対象であり、抵抗値の小さな方からR1,R2,R3に設定される。そして、図13(A)にて示すニードル22の移動量では、符号Sb1は、抵抗値がR1であり、符号Sb2は、抵抗値がR2であり、符号Sb3は、抵抗値がR3である。また、図13(B)にて示すインジェクタ11の電流値では、符号Ib1は、抵抗値がR1であり、符号Ib2は、抵抗値がR2であり、符号Ib3は、抵抗値がR3である。
本第3実施形態に係るインジェクタ状態検出装置60bは、抵抗成分71がソレノイドコイル31に並列に接続されるインジェクタ11aが検出対象であり、抵抗成分71の抵抗値を検出し、この検出された抵抗値に応じてニードル22の移動量を補正するように構成される点が、上記第2実施形態に係るインジェクタ状態検出装置と異なる。したがって、第2実施形態のインジェクタ状態検出装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、インジェクタ11aは、上述したインジェクタ11に対して、固定電極38a,38bに代えて、抵抗成分71と容量成分72と誘導成分73とがソレノイドコイル31に並列に接続されるように構成されている。ここで、抵抗成分71は、例えば、インジェクタ内の温度を測定するための抵抗素子であって、温度が高くなると抵抗値が増大するリニア抵抗器などである。また、容量成分72は、交流電流供給手段62aを構成するコンデンサとインジェクタ11aのソレノイドコイル31と共振状態を形成するためのコンデンサである。また、誘導成分73は、等価直列インダクタンスである。
また、インジェクタ状態検出装置60bは、上述した交流電源61、交流電流供給手段62aおよび抽出部63に加えて、電流値検出手段69と、抵抗値検出手段70と、補正手段68aと、を備えている。電流値検出手段69は、抽出部63にて抽出された交流電流の共振周波数での電流値を求めて検出するように構成されている。抵抗値検出手段70は、電流値検出手段69にて検出された電流値に基づいて、抵抗成分71の抵抗値を検出するように構成されている。補正手段68aは、抵抗値検出手段70により検出される抵抗成分71の抵抗値に基づいて、ニードル22の移動量を補正するように構成されている。
次に、抵抗成分71の抵抗値を検出し、この検出された抵抗値に応じてニードル22の移動量を補正する理由について、以下に説明する。
インジェクタ11の状態変化に応じてソレノイドコイル31に並列に接続される抵抗成分71の抵抗値が変化すると、ニードル22が移動していない場合でも抽出部63により抽出(検出)される交流電流が変化してしまい、ニードル22の移動量の検出精度が低下してしまう。そのため、ニードル22の移動量の検出精度の向上を図るためには、抵抗成分71の抵抗値を検出し、この抵抗値の変化に応じてニードル22の移動量を補正する必要がある。
抽出部63により抽出される交流電流の共振周波数は、交流電流供給手段62aの容量成分とソレノイドコイル31と抵抗成分71とを含むように構成される直並列共振回路の共振周波数に相当する。また、図11に示すように、交流電源61の周波数を掃引することで、共振周波数ではインピーダンスが低下するため、電流値が増加する。そして、抵抗成分71の抵抗値が変化すると、共振のQ値が変化するため、同じ共振周波数における電流値が変化する。このため、抽出部63にて抽出される交流電流の共振時の電流値と抵抗成分71の抵抗値とが1対1で対応するので、抵抗成分71の抵抗値が変化すると、共振時の電流値が変化することとなる。
そこで、図12に示すように、共振時の電流値と抵抗成分71の抵抗値との関係をマップにしてROMなどの記憶手段に予め記憶し、抵抗値検出手段70により、上記マップに基づいて上述のように検出される共振時の電流値から抵抗成分71の抵抗値を求めることができる。なお、図12では、4つのデータ(共振時の電流値と抵抗成分71の抵抗値との関係)について例示しているが、これに限らず、抵抗値の検出精度を向上させるため、更に多くのデータを記憶するようにしてもよい。
具体的には、電流値検出手段69により、抽出部63にて抽出された交流電流の周波数分析から共振時の電流値を検出する(図11参照)。次に、抵抗値検出手段70により、上記マップに基づいて上述のように検出された共振時の電流値から抵抗成分71の抵抗値を検出する(図12参照)。
続いて、補正手段68aにより、検出された抵抗成分71の抵抗値に基づいて、ニードル22の移動量を補正する。この補正方法としては、図13(A)に例示するように、ニードル22の移動量と抵抗成分71の抵抗値との関係をマップにしてROMなどの記憶手段に予め記憶しておき、補正手段68aにより、上記マップに基づいて上述のように検出される抵抗成分71の抵抗値からニードル22の移動量を求める方法があげられる。図13(A)からわかるように、ニードル22の移動量は、例えば、抵抗成分71の抵抗値が比較的小さい場合にはニードル22の移動量の変化勾配が大きくなるように補正され、抵抗成分71の抵抗値が比較的大きい場合にはニードル22の移動量の変化勾配が小さくなるように補正される。なお、図13(B)からわかるように、インジェクタ11に供給されるピーク電流は、抵抗成分71の抵抗値が比較的小さい場合には変化勾配が大きくなり、抵抗成分71の抵抗値が比較的大きい場合には変化勾配が小さくなる。また、ニードル22の移動量の補正は、補正手段68aにて実施してもよいし、補正に関する情報を制御回路51に入力することで制御回路51にて実施してもよい。
このように本実施形態では、電流値検出手段69により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、抵抗値検出手段70により抵抗成分71の抵抗値が検出され、このように検出される抵抗成分71の抵抗値に基づいて、補正手段68aによりニードル22の移動量が補正される。
このように、検出される抵抗成分71の抵抗値に応じてニードル22の移動量を補正することで、抵抗成分71の抵抗値が変化するようにインジェクタ11aが影響を受ける場合でも、ニードル22の移動量の検出精度の低下を抑制することができる。
抵抗成分71は、温度に応じてその抵抗値が変化するため、インジェクタ状態検出装置60bは、上述のように検出される抵抗成分71の抵抗値から求められる抵抗成分71の温度を、インジェクタ11aの温度(インジェクタ11aの状態)として出力するように構成されてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)交流電流供給手段62,62aにより、直流電流に対して交流電流を重畳してインジェクタに供給し、インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態(例えば、第1実施形態ではニードル22の移動量、第2実施形態ではソレノイドコイル31のインダクタンス、第3実施形態では抵抗成分71の抵抗値または温度)を、抽出部63により抽出(検出)される交流電流に基づいて、検出してもよい。インジェクタのインダクタンスや温度等が変化すると、この変化がインジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼし、当該交流電流が変化する。すなわち、インジェクタを流れる交流電流を検出することで、当該インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼすインジェクタのインダクタンスや温度等のインジェクタの状態を検出することができる。
(2)本発明に係るインジェクタ状態検出装置60,60a,60bは、車両に搭載されたエンジンの気筒に燃料を噴射供給するインジェクタを駆動するインジェクタ駆動装置に採用されることに限らず、入力される駆動信号に応じて開閉動作するインジェクタ(電磁弁)を駆動するインジェクタ駆動装置に採用することができる。
10…燃料噴射制御装置
11,11a…インジェクタ
12…インジェクタ駆動装置
20…ノズル部
21a…噴孔
22…ニードル
31…ソレノイドコイル
32…固定コア
33…可動コア
33b…先端側端面(可動電極)
38a,38b…固定電極
51…制御回路
60,60a,60b…インジェクタ状態検出装置
61…交流電源
62,62a…交流電流供給手段(供給手段)
63…抽出部(交流電流検出手段)
64…包絡線取部
65…状態検出部(状態検出手段)
66…共振周波数検出手段
67…インダクタンス検出手段
68,68a…補正手段
69…電流値検出手段
70…抵抗値検出手段
C1,C2…コンデンサ

Claims (9)

  1. 供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、
    前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、
    を備え、
    前記インジェクタは、固定電極と、この固定電極に隙間を介して対向することでコンデンサを構成し前記ニードルの移動に応じて前記固定電極に対して相対移動する可動電極とを備え、
    前記コンデンサは、前記インジェクタを流れる交流電流が供給されるように配線され、
    前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出し、
    前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルを備え、このソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、
    前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、
    前記交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、当該ソレノイドコイルのインダクタンスを検出するインダクタンス検出手段と、
    前記インダクタンス検出手段により検出される前記インダクタンスに基づいて、前記ニードルの移動量を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするインジェクタ状態検出装置。
  2. 前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の包絡線に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出することを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ状態検出装置。
  3. 前記固定電極および前記可動電極は、前記ニードルの移動方向にて対向配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のインジェクタ状態検出装置。
  4. 供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、
    前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、
    を備え、
    前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルを備え、このソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、
    前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、
    前記交流電流検出手段により検出される交流電流の周波数分析から求められる共振周波数に基づいて、当該ソレノイドコイルのインダクタンスを検出するインダクタンス検出手段と、
    前記状態検出手段は、前記インジェクタの状態を、前記インダクタンス検出手段により検出される前記インダクタンスとして検出することを特徴とするインジェクタ状態検出装置。
  5. 供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、
    前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、
    を備え、
    前記インジェクタは、固定電極と、この固定電極に隙間を介して対向することでコンデンサを構成し前記ニードルの移動に応じて前記固定電極に対して相対移動する可動電極とを備え、
    前記コンデンサは、前記インジェクタを流れる交流電流が供給されるように配線され、
    前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出し、
    前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルとこのソレノイドコイルに並列に接続される抵抗成分とを備え、前記ソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、
    前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、
    前記交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、前記抵抗成分の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、
    前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗値に基づいて、前記ニードルの移動量を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするインジェクタ状態検出装置。
  6. 前記状態検出手段は、前記交流電流検出手段により検出される交流電流の包絡線に基づいて、前記インジェクタの状態として前記ニードルの移動量を検出することを特徴とする請求項に記載のインジェクタ状態検出装置。
  7. 前記固定電極および前記可動電極は、前記ニードルの移動方向にて対向配置されることを特徴とする請求項5または6に記載のインジェクタ状態検出装置。
  8. 供給される直流電流に応じてニードルを移動させることで噴孔の開閉を制御するインジェクタの状態を検出するインジェクタ状態検出装置であって、
    前記直流電流に対して交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能な供給手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記インジェクタを流れる交流電流に影響を及ぼす当該インジェクタの状態を、前記交流電流検出手段により検出される交流電流に基づいて検出する状態検出手段と、
    を備え、
    前記インジェクタは、供給される直流電流に応じた磁力を生じるソレノイドコイルとこのソレノイドコイルに並列に接続される抵抗成分とを備え、前記ソレノイドコイルに生じた磁力に応じて前記ニードルを移動させるように構成され、
    前記供給手段は、前記直流電流に対して所定の周波数範囲で掃引した交流電流を重畳して前記インジェクタに供給可能に構成され、
    前記交流電流検出手段により検出される交流電流の共振時の電流値に基づいて、前記抵抗成分の抵抗値を検出する抵抗値検出手段を備え、
    前記状態検出手段は、前記インジェクタの状態を、前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗値として検出することを特徴とするインジェクタ状態検出装置。
  9. 前記抵抗値検出手段により検出される前記抵抗成分の抵抗値に基づいて当該抵抗成分の温度を検出する温度検出手段を備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のインジェクタ状態検出装置。
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