JP5471122B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
本発明の熱転写シートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明の熱転写シートでは、上記基材シートの一方の面に熱転写性色材層を形成する。本発明の熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、昇華性の染料を含有する層を形成し、熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層を形成する。なお、本発明の熱転写シートでは、昇華性の染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材シート上に面順次に設けてもよい。以下、昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明するが、本発明は、昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
Red G(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料が挙げられる。
本発明の熱転写シートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。
基材シートの熱転写性色材層とは反対の面に形成される耐熱滑性層は、ポリオール樹脂及び架橋剤を含有し、該架橋剤がヘキサメチレンジイソシアネートであることを特徴とする。ここで、耐熱滑性層とは、基材シートとサーマルヘッドとの間の融着により、サーマルヘッドのスムーズな走行性が妨げられることを防止するために、基材シートの熱転写性色材層とは反対側(サーマルヘッドと接触する側)に設けられる層をいう。耐熱滑性層に含まれるポリオール樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアセトアセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、セルロース系樹脂が挙げられる。これらの中でも、酢酸プロピオン酸セルロース等のセルロース系樹脂、又はポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂が、分子量と水酸基価とが高い点において好ましい。セルロース系樹脂としては、CAB553−0.4(イーストマンケミカル社製)、CAP482−0.5(イーストマンケミカル社製)等を、ポリビニルアセタール系樹脂としては、BX−1(積水化学社製)、BM−1(積水化学社製)等を好適に使用することができる。ポリオール樹脂の配合量は、耐熱滑性層の全固形分量に対して、30〜90質量%であることが好ましく、50〜80質量%であることがより好ましい。また、ポリオール樹脂の水酸基価は、5〜100KOHmg/gであることが好ましく、10〜80KOHmg/gであることがより好ましい。数平均分子量(サイズ排除クロマトグラフィーにより測定)は、1000〜200000であることが好ましく、10000〜100000であることがより好ましい。ポリオール樹脂の配合量、水酸基価、及び数平均分子量が、上記範囲であれば、材料としての取り扱いが容易であり、また、良好な強度と可撓性を有する塗膜を形成することができる。
本発明の昇華型熱転写シートでは、耐熱滑性層と基材シートとの間に背面プライマー層を設けておくことが好ましい。ここで、プライマー層とは、耐熱滑性層と基材シートとの接着性を向上させたり、基材シートが受けるサーマルヘッドの熱によるダメージを更に軽減させたりするために、耐熱滑性層と基材シートとの間に形成させる層をいう。このようなプライマー層を設ける熱転写シートによれば、高速印画時に高い熱エネルギーが加えられても、破断等が生じ難く、高速印画適性に優れる。プライマー層を構成するバインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート樹脂、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロール等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。上記バインダー樹脂の配合量は、プライマー層の全固形分量に対して、10〜100質量%であることが好ましく、30〜90質量%であることがより好ましい。上記範囲であれば、材料としての取り扱いが容易であり、また、良好な可撓性、耐熱性、強度等を有するプライマー層を形成することができる。
厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの一方の面に、表1に示す組成のプライマー層用塗工液をグラビア印刷法により塗布(乾燥塗布量:0.05g/m2)し、乾燥させてプライマー層を形成し、プライマー層の上に、表2に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Aに、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)イソシアヌレート(商品名:TLA−100,旭化成ケミカルズ社製,NCO:23.5質量%,固形分:100質量%)を3.4質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を、グラビア印刷法により塗布(乾燥塗布量:1.0g/m2)し、乾燥させて耐熱滑性層を形成した。また、基材シートの他方の面に、表3に示す組成の熱転写性色材層用塗工液をグラビア印刷法により塗布(乾燥塗布量:0.5g/m2)し、乾燥させて熱転写性色材層を形成し、本発明の実施例1の昇華型熱転写シートを作製した。
表4に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Bに、HDIイソシアヌレート(商品名:TLA−100,旭化成ケミカルズ社製,NCO:23.5質量%,固形分:100質量%)を3質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の実施例2の昇華型熱転写シートを作製した。
表4に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Bに、HDIアダクト(商品名:21S−75E,旭化成ケミカルズ社製,NCO:15.5質量%,固形分:75質量%)を6質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の実施例3の昇華型熱転写シートを作製した。
表2に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Aに、トルエンジイソシアネート(TDI)アダクト(商品名:バーノックD750,DIC社製,旭化成ケミカルズ社製,NCO:13.0質量%,固形分:45質量%)を13質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の比較例1の昇華型熱転写シートを作製した。
表2に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Aに、イソホロンジイソシアネート(IPDI)ヌレート(NCO:12.0質量%,固形分:70質量%)を9.6質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の比較例2の昇華型熱転写シートを作製した。
表4に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Bに、TDIアダクト(商品名:バーノックD750,DIC社製,旭化成ケミカルズ社製,NCO:13.0質量%,固形分:45質量%)を12質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の比較例3の昇華型熱転写シートを作製した。
表4に示す組成の耐熱滑性層用塗工液主剤Bに、IPDIヌレート(NCO:12.0質量%,固形分:70質量%)を8.6質量部配合した耐熱滑性層形成用塗工液を用いる以外は、実施例1と同様の方法により耐熱滑性層を形成した。基材シートの他方の面に、実施例1と同様の方法により、熱転写性色材層を形成し、本発明の比較例4の昇華型熱転写シートを作製した。
上記の各熱転写シートを、CW−01純正インクリボンのイエロー部、マゼンタ部及びシアン部に全て貼り込んだ熱転写シートと、CW−01純正印画紙(ポストカードサイズ)とを組み合わせて、印画装置に、シチズン社製のフォトプリンター(CW−01プリンター)を用い、階調値255/255(印加エネルギー最大:黒画像)の画像を印画し、印画後の熱転写シートの破断の有無(図1:H部分)を目視にて調べた。評価は以下の基準にて行った。評価結果を表5に示す。
○:昇華型熱転写シートに切れや破断が見られない。
×:昇華型熱転写シートに切れや破断が見られる。
2 熱転写シート
3 受像シート
H 破断評価部位
S 加熱部位
Claims (3)
- 基材シートと、
前記基材シートの一方の面に形成された熱転写性色材層と、
前記基材シートの他方の面に形成された耐熱滑性層とからなる熱転写シートであって、
前記耐熱滑性層が、ポリオール樹脂と架橋剤とを含有し、
前記架橋剤が、ヘキサメチレンジイソシアネートである熱転写シート。 - 前記ポリオール樹脂が、ポリビニルアセタール系樹脂又はセルロース系樹脂である請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記耐熱滑性層と前記基材シートとの間に背面プライマー層が設けられている請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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