JP5470915B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の同軸ケーブルの外部導体をコモン接続するグランド部材から一体的に延出するグランド接続片を導電コンタクトに半田接合する構成になされた電気コネクタに関する。
一般に各種の電気機器において、同軸ケーブルの端末部分を印刷配線基板等に接続するための電気コネクタが広く用いられている。そのような電気コネクタにおいては、複数本の同軸ケーブルの中心導体(以下、ケーブル中心導体という。)が、多極配列された信号伝送用の導電コンタクトに対して接触されて半田接合されているとともに、前記同軸ケーブルの外部導体(以下、ケーブル外部導体という。)に対しては、長尺状に形成されたグランドバー等からなるグランド部材が多極配列の方向に掛け渡すように接触配置されており、そのグランド部材によってケーブル外部導体がコモン接続された状態で半田接合が行われている。このグランドバー等からなるグランド部材はグランド回路を構成するように接続されるが、そのときのグランド接続の手段として、例えばピン状のグランド接続片をグランド部材に一体的に設けておき、そのピン状のグランド接続片をグランド接続用の導電コンタクトに接触させ、その接触部を半田接合させる場合がある。
このような多極状に配列された複数体の導電コンタクトに対するケーブル中心導体及びグランド部材の半田接合は、生産性向上のために一括して行われることが多い。例えば、図23に示されているように、多極状に配列された各導電コンタクト1の上に、ケーブル中心導体2の端末部分、及びグランド部材のグランド接続片3の先端部分をそれぞれ接触配置し、それらの各接触配置部の上方側に、半田バー等からなる長尺状半田材4を掛け渡すようにして載置しておく。そして、その長尺状半田材4の上からヒーターチップ等の加熱手段5を当接させてパルスヒートなどのような加熱を行い、その加熱により溶融状態とした半田材を各接触部に流れ込ませるようにしている。
しかしながら、図示のようにケーブル中心導体2の外径Lと、グランド接続片3の板厚Tとが大きく異なっている場合、例えばケーブル中心導体2の外径Lがグランド接続片3の板厚Tよりも大幅に大きくなっていると(L>T)、ケーブル中心導体2の上面に接触配置された長尺状半田材4又は加熱手段5とグランド接続片3との間に大きな隙間が形成されてしまい、その大きな隙間の存在によって溶融半田材の流れ込みが良好に行われなくなって、グランド接続片3に対する半田付け不良が発生するおそれがある。このような半田付けの不良が発生した場合には、手作業による半田リワーク等の修復作業を行わねばならないことから、生産性に大きな影響を及ぼすことも考えられる。なお、ケーブル外部導体を長尺状半田材にて一括半田接合する技術については、例えば以下に示す特許文献1に開示されている。
特開2000−77123号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、導電コンタクトに対するケーブル中心導体及びグランド部材の一括半田接合を容易かつ確実に行わせることができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、長尺状に形成されたグランド部材が、多極配列された複数本の同軸ケーブルにおける外部導体を前記多極配列の方向に掛け渡すように接触配置されているとともに、前記グランド部材から延出するグランド接続片及び前記同軸ケーブルの中心導体が、各々に対応する導電コンタクトに半田接合された電気コネクタにおいて、前記グランド接続片には、前記導電コンタクトからの高さを前記同軸ケーブルの中心導体の高さに近づけるように弾性変位して高さ調整を可能とする弾性変位部が設けられ、 そのグランド接続片の弾性変位部、前記導電コンタクトに接触して弾性変位した状態で半田接合されたものであって、前記グランド接続片が設けられている前記グランド部材が絶縁ハウジングに取り付けられ、その絶縁ハウジングに取り付けられた前記グランド部材には、前記同軸ケーブルの外部導体に圧接される押圧バネ片が設けられた構成になされている。
このような構成を有する電気コネクタによれば、ケーブル中心導体の外径と、グランド接続片の板厚とが大きく異なっている場合、例えばケーブル中心導体の外径がグランド接続片の板厚より大幅に大きい場合であっても、そのグランド接続片に設けられた弾性変位部がケーブル中心導体の上方位置に突出した状態でセットされることにより、当該グランド接続片の弾性変位部がヒーターチップ等の加熱手段により下方に弾性的に押圧されて導電コンタクトからの高さを同軸ケーブルの中心導体の高さに近づけるように弾性変位し、ケーブル中心導体の外径と略同じ高さ位置になるまでグランド接続片の弾性変位部が押し縮められて両者が略均一な高さ状態となる。その結果、ケーブル中心導体及びグランド接続片の双方に対して長尺状半田材が略均一な状態に接触し、それらの全ての接触部に対して溶融半田材が略均一に流れ込んで良好な半田接合状態が得られるようになっている。
特に、本発明においては、グランド接続片に設けられた押圧バネ片の弾性押圧力を利用して同軸ケーブルの外部導体に対するグランド部材の電気的接続が行われるため、半田接合が不要となるとともに電気的接触性も向上される。
このように本発明における弾性変位部は、前記同軸ケーブルにおける中心導体と略同一の高さ位置となるように弾性変位された状態で前記導電コンタクトに半田接合されていることか望ましい。
また、本発明における弾性変位部は、前記グランド接続片の延出方向に沿って波形の凹凸形状をなすように形成されていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、弾性変位部の弾性変位が円滑に行われるとともに、その弾性変形された弾性変位部が、導線コンタクトに対して良好に接触されることとなる。
また、本発明における弾性変位部は、一つの導電コンタクトに対して複数箇所で接触するように構成されていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、導電コンタクトに対して弾性変位部が良好な電気的接触状態になされる。
また、本発明におけるグランド部材には、当該グランド部材を前記絶縁ハウジングに位置決めする固定片が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、グランド部材の位置決めが容易かつ確実に行われることとなって、同軸ケーブルの多極配列ピッチに対してグランド本体板が多極配列方向又はその直交方向において正確な位置に容易に配置されるとともに、導電コンタクトに対するグランド接続片の半田接合が良好に行われる。
また、本発明におけるグランド部材には、前記同軸ケーブルを位置決めする案内片が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、同軸ケーブルの多極配列がグランド部材によって容易かつ確実に行われ、導電コンタクトに対する同軸ケーブル中心導体の半田接合が良好に行われる。
また、本発明におけるグランド接続片には、半田材の位置決めを行う半田位置規制部が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、半田材の位置決めが容易かつ正確に行われ、生産性の向上が図られる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、グランド部材から一体的に延出するグランド接続片に、導電コンタクトからの高さを同軸ケーブルの中心導体の高さに近づけるように弾性変位して高さ調整を可能とする弾性変位部を設け、そのグランド接続片の弾性変位部が弾性変位した状態で導電コンタクトに半田接合させることとし、例えばケーブル中心導体の外径がグランド接続片の板厚より大幅に大きい場合であっても、ヒーターチップ等の加熱手段によりケーブル中心導体の外径と略同じ高さ位置になるまでグランド接続片の弾性変位部を押し縮めてケーブル中心導体及びグランド接続片に対して略均一な状態となるように接触させ、それにより全ての接触部に対して溶融半田材を略均一に流れ込ませて良好な半田接合状態を得るように構成したものであるから、簡易な構成で、導電コンタクトに対するケーブル中心導体及びグランド部材の一括半田接合を容易かつ確実に行わせることができ、電気コネクタの信頼性を低廉かつ大幅に高めることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタを相手方のリセプタクルコネクタに嵌合して構成された電気コネクタ組立体の外観斜視説明図である。 図1中のII−II線に沿った電気コネクタ組立体の縦断面説明図である。 図1及び図2に表された電気コネクタ組立体の一方を構成しているプラグコネクタの分解斜視説明図である。 図2に表されたプラグコネクタの要部を拡大して表した縦断面説明図である。 図3及び図4に表されたプラグコネクタに用いられている上部グランドバーを拡大して表した外観斜視説明図である。 図3〜図5に表されたプラグコネクタに用いられている上部グランドバーのグランド接続片の先端部分を導電コンタクトに載置した状態を拡大して表した縦断面説明図である。 図6に表された上部グランドバーのグランド接続片の先端部分に対してヒーターチップを上方側から押し付けた状態を表した縦断面説明図である。 第2の実施形態にかかるグランド接続片を有する上部グランドバーを用いたプラグコネクタの要部を拡大して表した縦断面説明図である。 図8に表されたプラグコネクタに用いられている上部グランドバーを拡大して表した外観斜視説明図である。 第3の実施形態にかかるグランド接続片を有する上部グランドバーを用いたプラグコネクタの要部を拡大して表した縦断面説明図である。 図10に表されたプラグコネクタに用いられている上部グランドバーを拡大して表した外観斜視説明図である。 第4の実施形態にかかるグランド接続片を有する上部グランドバーを用いたプラグコネクタの要部を拡大して表した縦断面説明図である。 図12に表されたプラグコネクタに用いられている上部グランドバーを拡大して表した外観斜視説明図である。 本発明の第5の実施形態におけるプラグコネクタを表した分解斜視説明図である。 図14に表されたプラグコネクタに用いられている基部グランドバーを拡大して表した外観斜視説明図である。 図14に表されたプラグコネクタの絶縁ハウジングに基部グランドバーを装着した状態を表した外観斜視説明図である。 図16に表された絶縁ハウジングにおける基部グランドバーの装着部分を拡大して表した外観斜視説明図である。 図16に表されたプラグコネクタの基部グランドバーの上から同軸ケーブルを装着した状態を表した外観斜視説明図である。 図18に表されたプラグコネクタの同軸ケーブル装着部分を拡大して表した外観斜視説明図である。 図18に表されたプラグコネクタの絶縁ハウジングに導電性シェルを装着した状態を表した外観斜視説明図である。 図20に表されたプラグコネクタを相手方のリセプタクルコネクタに嵌合した状態を表した図3に相当する縦断面説明図である。 図21に表されたプラグコネクタの要部を拡大して表した縦断面説明図である。 従来におけるグランド部材のグランド接続片と導電コンタクトとの接合状態を模式的に表した正面拡大説明図である。
以下、複数本の同軸ケーブルを印刷配線基板側に接続する電気コネクタに本発明を適用した場合の実施形態に関する説明を図面に基づいて詳細に行う。
まず、図1及び図2に表された本発明の一実施形態における電気コネクタの組立体は、同軸ケーブルSCの端末部分が連結されたプラグコネクタ10と、印刷配線基板P上に実装されたリセプタクルコネクタ20とからなる水平嵌合型のコネクタ組立体を構成しており、本発明を適用したプラグコネクタ10が、相手方コネクタとしてのリセプタクルコネクタ20に前記印刷配線基板Pの表面に沿った略水平方向に近接されて嵌合部が差し込まれることによって図示のように両コネクタ10,20どうしの嵌合が行われる構成になされている。
このように本実施形態では、プラグコネクタ10をリセプタクルコネクタ20に差し込む方向、及びその反対方向に抜き出す方向は、印刷配線基板Pの表面の延在方向にほぼ一致しており、以下において、その印刷配線基板Pの表面が延在する方向を水平方向とし、印刷配線基板の表面と直交する方向を上下方向とする。また、プラグコネクタ10及びリセプタクルコネクタ20の各々において、相手方のコネクタに差し込む嵌合方向を前方向とし、それとは反対方向に抜き出す抜去方向を後方向とする。
ここで、図3及び図4にも示されているように、前記プラグコネクタ10には、上述した複数本の同軸ケーブルSCの端末部分が多極状に並列された状態で連結されている。それらの各同軸ケーブルSCの端末部分には、樹脂製被覆材が皮剥きされることによってケーブル中心導体(信号線)SCa、及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが同軸状をなすようにして露出されている。そして、そのうちのケーブル中心導体SCaは、該同軸ケーブルSCの中心軸線に沿うように配置され、そのケーブル中心導体SCaを外周側から同心状に取り囲むようにしてケーブル外部導体SCbが配置されている。これらのケーブル中心導体SCa及びケーブル外部導体SCbは、後述する導電コンタクト(導電端子)12に半田接合されて、信号回路及びグランド回路をそれぞれ形成している。
ここで、上述した同軸ケーブルSCのケーブル外部導体(シールド線)SCbは、グランド部材としての上部グランドバーGUと下部グランドバーGDとの間に上下に挟持されるようにして配置されている。それらの両グランドバーGU,GDは、多極配列方向に沿って長尺状に延在する細長の帯板状部材からなるグランド本体板GU1,GD1をそれぞれ有しており、それらのグランド本体板GU1,GD1が、前記ケーブル外部導体SCbにおける図示上下の各面に沿うように載置された状態で、半田付けやカシメや圧接等により接合されている。そして、これらのグランド本体板GU1,GD1によって、多極配列された複数のケーブル外部導体SCb,SCb,・・・が互いにコモン接続されてグランド接続状態になされている。これらのグランド本体板GU1,GD1をケーブル外部導体SCbに半田接合するにあたっては、半田バー等の長尺状半田材を用いて一括接合が行われる。
上述した両グランドバーGU,GDのうちの上部グランドバーGUは、後述する導電性シェル14及び導電コンタクト(導電端子)12に接続されることでグランド回路を構成しているが、当該上部グランドバーGUのグランド本体板GU1には、特に図5に示されているような湾曲ピン形状をなすグランド接続片GU2が複数設けられている。これらの各グランド接続片GU2は、前記グランド本体板GU1の前端側縁部(図4の左端縁部)から前方側(図4の左方側)に向かって一体的かつ片持ち状をなして延出する細長ピン状部材から形成されており、前記グランド本体板GU1の長手方向(図4の紙面垂直方向)である多極配列方向に沿って適宜の間隔をなして複数本のものが配置されている。
ここで、前記各グランド接続片GU2には、その延出方向の先端側部分に、全長の略半分の長さにわたって弾性変位部GU3が設けられている。本実施形態における弾性変位部GU3は、前記グランド接続片GU2の延出方向に沿って波形の凹凸形状をなすように形成されていて、その波形の凹凸形状の下方側に張り出した腹状部分が、後述する導電コンタクト(グランドコンタクト)12に上方側から接触されている。そして、そのように導電コンタクト12にグランド接続片GU2が接触配置された状態で、多極配列方向(図4の紙面垂直方向)に一括して半田接合が行われ、それによりグランド回路が構成されるようになっている。このような弾性変位部GU3を有するグランド接続片GU2に対する一括半田接合については、後段において詳細に説明することとする。
一方、前記プラグコネクタ10は、細長状の絶縁部材から形成された絶縁ハウジング11を備えている。この絶縁ハウジング11は、プラグコネクタ10の内部側に配置された本体部から前方に向かって略水平に延出する嵌合突部を有するものであって、その絶縁ハウジング11の嵌合突部から本体支持部にかけての上表面に、長手方向(図4の紙面垂直方向)に沿って多数の導電コンタクト(導電端子)12が適宜のピッチ間隔で多極配列されている。
これらの導電コンタクト(導電端子)12のうち、前記絶縁ハウジング11の嵌合突部に配置されている前端部分は、当該プラグコネクタ10が相手側コネクタであるリセプタクルコネクタ20に嵌合されたときに、そのリセプタクルコネクタ20の絶縁ハウジング21に配置された導電コンタクト(導電端子)22に接触されるようになっている。また、このプラグコネクタ10とリセプタクルコネクタ20との嵌合状態は、プラグコネクタ10に設けられたロック機構13により保持される構成になされているが、そのロック機構13の解除は、前記プラグコネクタ10の両側部分に設けられたロック解除レバー13a,13aを内方側に向かって押し込むように操作することにより行われるようになっている。
上述したリセプタクルコネクタ20の導電コンタクト(導電端子)22は、細長状の絶縁ハウジング21に対して多極配列状態となるように取り付けられているが、それらの各導電コンタクト22の後端部分(図2の左端部分)には、側面略逆L字状をなすように折り曲げ形成された半田接合部22aが設けられている。その半田接合部22aは、実際の使用時に前述した印刷配線基板P上の信号導電路又はグランド導電路に載置されて半田接合される。
また、上述したプラグコネクタ10側に配置された各導電コンタクト12のうち、信号伝送用に構成されたものに対しては、前述した同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが接触して半田接合されているとともに、グランド接続用として構成された導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対しては、前述した上部グランドバーGUのグランド接続片GU2が接触して半田接合されている。
これら複数体の導電コンタクト12の各々は、上述した多極配列方向(コネクタ長手方向)に隣接するものどうしが略同一の材質によって略同一の形状をなすように形成されており、絶縁ハウジング11に対して例えばインサート成形によって埋設された状態にて配置されている。
前述したように、同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCa、及び上部グランドバーGUに設けられたグランド接続片GU2は、導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して半田接合されているが、そのときの半田接合は、多極配列方向において一括して行われる。すなわち、まず導電コンタクト(グランドコンタクト)12に、ケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GU2が、上方側から接触するように載置されて所定位置にセットされる。これらのケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GU2は、多極配列方向(図4の紙面垂直方向)において隣接するように配列される。
このようなセット状態において、ケーブル中心導体SCaの方は、導電コンタクト12に対して線状に接触することとなるが、グランド接続片GU2の方は、波形の凹凸形状をなす弾性変位部GU3の下方張り出し部分である腹状部分が、一体の導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して2箇所にわたって接触することとなる。またこのとき、グランド接続片GU2の弾性変位部GU3における上方張り出し部分である山状部は、前記ケーブル中心導体SCaの上面よりもやや上方側に突出した、より高い位置のセット状態になされる。
そして、それらのケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GU2の上から、半田バー等の長尺状半田材(図23の符号4参照)が載置され、さらにその上方位置に、図6に示されているようなヒーターチップ30が配置される。そして、そのヒーターチップ30が徐々に下降されていくと、図7に示されているように、当該ヒーターチップ30の下端部分が前記グランド接続片GU2の弾性変位部GU3における山状部に当接し、さらに前記ヒーターチップ30が下降される際の下方押圧力によって、前記グランド接続片GU2の弾性変位部GU3は、元の山状部から平坦状に押し潰されるようにして弾性変位する。そのときの弾性変位は、当該弾性変位部GU3の高さがケーブル中心導体SCaの高さと略一致するまで行われ、前記ヒーターチップ30の下端部分がケーブル中心導体SCaの頂部に当接したときに下降が停止される。
その結果、前記ヒーターチップ30の下端部は、グランド接続片GU2の弾性変位部GU3と、ケーブル中心導体SCaとの双方に対して略均一の高さ位置で当接した状態となり、当該ヒーターチップ30でのパルスヒート等による加熱作用によって長尺状半田材が溶融状態になされる。このとき、その長尺状半田材は、前記グランド接続片GU2の弾性変位部GU3及びケーブル中心導体SCaの双方に対して略均一に接触しているので、溶融半田の流動も略均一に行われることとなり、全ての接触部に対して溶融半田材が略均一に流れ込んで良好な半田接合状態が得られる。
一方、前記プラグコネクタ10の絶縁ハウジング11における上下両表面は、導電性シェル14により覆われている。この導電性シェル14は、薄板状金属部材を適宜の形状に折曲形成したものであって、コネクタにシールド性を持たせるとともに、グランド回路の一部を構成するように装着されている。この導電性シェル14は、前述した同軸ケーブルSCに対して両グランドバー(グランド部材)GU,GDが半田接合された後に、前記絶縁ハウジング11に対して上下両側から被せるようにして装着されているが、本実施形態における導電性シェル14の下面側部分は、インサート成形により絶縁ハウジング11と一体的に成形されている。
また、その導電性シェル14の上面側には、多極配列方向であるコネクタ長手方向に沿って複数体のグランド接続舌片14aが切欠き形成されている。それらの各グランド接続舌片14aは、片持ちの板バネ状をなして斜め下方側に延在するように切り起こされており、前述した上部グランドバーGUの上面側に対して、弾性的に接触され、あるいは半田接合されている。
このように本実施形態における電気コネクタによれば、ケーブル中心導体SCaの外径(図23中の符号L参照)と、グランド接続片GU2の板厚(図23中の符号T参照)とが大きく異なり、例えばケーブル中心導体SCaの外径がグランド接続片GU2の板厚より大幅に大きい場合であっても、そのグランド接続片GU2に設けられた弾性変位部GU3がケーブル中心導体SCaの上方位置に突出した状態でセットされることにより、当該グランド接続片GU2の弾性変位部GU3がヒーターチップ30等の加熱手段により下方に弾性的に押圧されて、導電コンタクト(グランドコンタクト)12からの高さを同軸ケーブルの中心導体SCaの高さに近づける方向、すなわちケーブル中心導体SCaの径方向の下方側に向かって押し縮められるように弾性変位し、ケーブル中心導体SCaの外径Lと略同じ高さ位置になるまでグランド接続片GU2の弾性変位部GU3が押し縮められて両者が略均一な高さ状態となる。その結果、ケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GU2の双方に対して長尺状半田材が略均一な状態に接触し、それらの全ての接触部に対して溶融半田材が略均一に流れ込んで良好な半田接合状態が得られるようになっている。
このとき、本実施形態における弾性変位部GU3は、グランド接続片GU2の延出方向に沿って波形の凹凸形状をなすように形成されていることから、弾性変位部GU3の弾性変位が円滑に行われるとともに、その弾性変形された弾性変位部GU3が導線コンタクト(グランドコンタクト)12に対して良好に接触されるようになっている。
すなわち、本実施形態における弾性変位部GU3は、一つの導線コンタクト(グランドコンタクト)12に対して複数箇所で接触するように構成されていることから、その導線コンタクト(グランドコンタクト)12に対して弾性変位部GU3が良好な電気的接触状態になされる。
次に、図8及び図9に示されている本発明の第2の実施形態にかかる上部グランドバーGVでは、グランド本体板GV1の前端側縁部から一体的に延出するように設けられた複数本のピン形状をなすグランド接続片GV2が設けられており、それぞれのグランド接続片GV2における前方側部分に、側面略横U字状をなすように折り返された弾性変位部GV3が設けられている。本実施形態における弾性変位部GV3は、略平行に延在する下ビーム部GV3aと上ビーム部GV3bとを有しており、下ビーム部GV3aは、前記グランド本体板GV1の前端側縁部に対して一段下降した位置で略水平に延在している。また、上ビーム部GV3bは、前記下ビーム部GV3aの前端部分を上方側向かって曲げ起こして反対方向に向かって略水平に延出するように形成されており、前記グランド接続片GV2の全長に対して略半分の長さ位置まで片持ち状に延出して上下方向に変位可能になされている。
このような側面略横U字状をなす弾性変位部GV3の下ビーム部GV3aは、上述した導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して上方側から線状に接触した状態で半田接合されているが、そのときの半田接合は、前記弾性変位部GV3の上方位置から下降されるヒーターチップにより一括して行われる。すなわち、まず前記導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して、ケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GV2が上方側から接触させるように載置されて所定位置にセットされる。このセット状態において、グランド接続片GV2の弾性変位部GV3を構成する下ビーム部GV3aが、前記導電コンタクト12に対して線状に接触するように配置される。このとき、グランド接続片GV2の弾性変位部GV3を構成する上ビーム部GV3bが、ケーブル中心導体SCaよりも上方側に突出した、より高い位置にセットされた状態になされる。
そして、ケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GV2の弾性変位部GV3の上から長尺状半田材(半田バー)を載置し、その上方位置に配置されたヒーターチップ(図6中の符号30参照)が徐々に下降されていくと、当該ヒーターチップの下端部分がグランド接続片GV2の弾性変位部GV3における上ビーム部GV3bに当接し、それ以後のヒーターチップの下方押圧力によって、前記グランド接続片GV2の弾性変位部GV3が平坦状に押し潰されるように弾性変位する。そのときの弾性変位は、当該弾性変位部GV3の高さがケーブル中心導体SCaの高さと略一致するまで行われ、ヒーターチップの下端部分がケーブル中心導体SCaの頂部に当接して下降が停止される。
その結果、ヒーターチップの下端部が、グランド接続片GV2の弾性変位部GV3とケーブル中心導体SCaとの双方に対して略均一の高さ位置で当接した状態となり、パルスヒート等による加熱作用により溶融された半田材が、グランド接続片GV2の弾性変位部GV3及びケーブル中心導体SCaの双方に対して略均一に流れ込んでいき、それらが略均一な半田接合状態になされる。従って、この第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様な作用・効果が得られる。
さらに、図10及び図11に示されている本発明の第3の実施形態にかかる上部グランドバーGWにおいては、グランド本体板GW1の前端側縁部から一体的に延出するように設けられた複数本のグランド接続片GW2のそれぞれに、前記グランド本体板GW1から延出した直後の部位に弾性支持部GW4が設けられており、その弾性支持部GW4から前方(図示左方側)に向かって延出する弾性変位部GW3が連接されている。
そのうちの弾性支持部GW4は、前記グランド本体板GW1から延出した直後の部分において下方に向かって側面略U字状に折り曲げられており、当該弾性支持部GW4の下面部が、前述した絶縁ハウジング11の上表面に接触するように配置されている。また、その弾性支持部GW4から前方(図示左方側)に向かって延出する前記弾性変位部GW3の長さ方向(図示左方向)の略中央部分には、半田バー等の長尺状半田材40を受けるように比較的幅広の浅溝状をなす半田位置規制部GW3aが設けられている。この半田位置規制部GW3aは、半田バー等の長尺状半田材40が載置されるべき位置において幅広の浅溝状をなすようにして形成されたものであって、当該半田位置規制部GW3aに対して上方側から載置された長尺状半田材40が前後方向(図10の左右方向)に位置規制されることにより容易かつ正確に位置決めされるようになっている。
また、その半田位置規制部GW3aの前方側(図示左方側)、つまり前記弾性変位部GW3の先端部分は、導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して上方側から接触するように形成されている。そして、その弾性変位部GW3の先端部分が導電コンタクト(グランドコンタクト)12に接触した状態において、当該弾性変位部GW3の上面部分が、ケーブル中心導体SCaよりも上方側に突出した、より高い位置にセットされた状態に配置され、かつ上下方向に変位可能になされている。
上述したように半田位置規制部GW3aに対して、長尺状半田材(半田バー)を、容易かつ良好に位置決めしつつ載置した後には、その上方位置に配置されたヒーターチップ(図6中の符号30参照)が徐々に下降されてき、当該ヒーターチップの下端部分がグランド接続片GW2の弾性変位部GW3に当接し、それ以後のヒーターチップの下方押圧力によって前記グランド接続片GW2の弾性変位部GW3が平坦状に押し潰されるように弾性変位する。そのときの弾性変位は、当該弾性変位部GW3の高さがケーブル中心導体SCaの高さと略一致するまで行われ、ヒーターチップの下端部分がケーブル中心導体SCaの頂部に当接して下降が停止される。
その結果、ヒーターチップの下端部が、グランド接続片GW2の弾性変位部GW3とケーブル中心導体SCaとの双方に対して略均一の高さ位置で当接した状態となり、パルスヒート等による加熱作用により溶融された長尺状半田材40がグランド接続片GW2の弾性変位部GW3及びケーブル中心導体SCaの双方に対して略均一に流れ込んでいき、それらが略均一な半田接合状態になされる。従って、この第3の実施形態においても、上述した各実施形態と同様な作用・効果が得られる。
一方、図12及び図13に示されている本発明の第4の実施形態にかかる上部グランドバーGXにおいては、グランド本体板GX1の前端側縁部から一体的に延出するように設けられた複数本のグランド接続片GX2の延出方向先端部分に、側面から見て比較的平坦な台形状をなす弾性変位部GX3が設けられている。すなわち、本実施形態における弾性変位部GX3は、導電コンタクト(グランドコンタクト)12上に載置された半田バー等からなる長尺状半田材40の上方側を覆うように配置される半田位置規制部をなすように形成されており、当該弾性変位部GX3の長さ方向の前後の各部が、前記導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して上方側から接触するように配置されている。すなわち、前記半田位置規制部としての弾性変位部GX3は、導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対する両接触部から上方側に立ち上がるように形成されており、当該弾性変位部GX3がケーブル中心導体SCaよりも上方側に突出した位置において略水平に延在して上下方向に変位可能になされている。
そして、上述したように導電コンタクト(グランドコンタクト)12上の所定の位置に載置された長尺状半田材(半田バー)40を上方側から覆うようにして弾性変位部GX3が配置される。この半田位置規制部としての弾性変位部GX3は、半田バー等の長尺状半田材40を前後方向(図12の左右方向)に位置規制することにより、当該長尺状半田材40の位置決めが容易かつ正確に行われるようになっている。そのときの長尺状半田材40は、ケーブル中心導体SCaが配置されている部分においてケーブル中心導体SCbを上方から押さえ込む配置関係になされている。
その後に、それら弾性変位部GX3の上方位置に配置されたヒーターチップ(図6中の符号30参照)が徐々に下降されていくと、当該ヒーターチップの下端部分がグランド接続片GX2の弾性変位部GX3に当接し、それ以後のヒーターチップの下方押圧力によって、前記グランド接続片GX2の弾性変位部GX3が平坦状に押し潰されるようにして弾性変位される。このようにして半田押え込み部としての弾性変位部GX3が下方に弾性変位されると、当該弾性変位部GX3は長尺状半田材(半田バー)の上面側に接触してケーブル中心導体SCaの高さと略一致し、ヒーターチップの下端部分がケーブル中心導体SCaの頂部に当接して下降が停止される。
その結果、ヒーターチップの下端部が、グランド接続片GX2の弾性変位部GX3とケーブル中心導体SCaとの双方に対して略均一の高さ位置で当接した状態となり、パルスヒート等による加熱作用により溶融された長尺状半田材40がグランド接続片GX2の弾性変位部GX3及びケーブル中心導体SCaの双方に対して略均一に流れ込んでいき、それらが略均一な半田接合状態になされる。従って、この第4の実施形態においても、上述した各実施形態と同様な作用・効果が得られる。
一方、前述した第1の実施形態と同一の構成物に対して同一の符号を付した図14〜図22に示された第5の実施形態では、同軸ケーブルのケーブル外部導体SCbを上下に挟むように配置されたグランド部材としての上部グランドバーGU’及び下部グランドバーGDの双方が、ともに帯板状部材から形成されている。特に、上部グランドバーGU’は、上述した各実施形態のようなグランド接続片を備えておらず、下部グランドバーGDとほぼ同様な帯板状部材から形成されている。これらの上部グランドバーGU’及び下部グランドバーGDは、同軸ケーブルのケーブル外部導体SCbに対して半田やカシメ等により予め固定されており、これによって複数本の同軸ケーブルSCが、多極配列方向において位置決めが行われた状態で一体にユニット化されている。
さらに、本実施形態では、前記絶縁ハウジング11の上表面に、上述した下部グランドバーGDが接触配置される基部グランドバーGBが取り付けられている。この基部グランドバーGBは、前記上部グランドバーGU’及び下部グランドバーGDと同様に、多極配列の方向に沿って長尺状に延在する細長の帯板状部材からなるグランド本体板GB1を有している。
そのグランド本体板GB1には、当該グランド本体板GB1の長手方向に沿って所定の間隔をなして配置された複数の押圧バネ片GB1aが弾性押圧部として設けられている。それらの各押圧バネ片GB1aは、上方に向かって略三角形状をなして片持ち状に切り起こされた構成になされている。それらの各押圧バネ片GB1aに対しては、上方側から下部グランドバーGDの下面部が載置されるようにして接触され、絶縁ハウジング11に導電性シェル14を取り付けた際、導電性シェル14のグランド接続舌片14aによって上部グランドバーGU´を押し下げる力と、各押圧バネ片GB1aにおける弾性圧接力とによって、両者間に半田接合を施すまでもなく良好な電気的接触性が得られるとともに、当該押圧バネ片GB1aの押し上げ力によって、下部グランドバーGDがケーブル外部導体SCbに押し付けられて良好な圧接状態になされるようになっている。
また、上述したグランド本体板GB1の後端縁部(図22の右端縁部)には、当該グランド本体板GB1の長手方向(多極配列方向)に沿って所定の間隔をなして配置された複数の固定爪(固定片)GB1bが、略直角下方に折り曲げられるようにして小突起状をなすように設けられている。それらの各固定爪GB1bは、前記絶縁ハウジング11の表面部分に設けられた固定穴11a内に圧入状態で挿入されて固定され、それによって前記グランド本体板GB1の位置決め、すなわち多極配列方向である長手方向又はその直交方向における前記グランド本体板GB1の位置決めが容易かつ良好に行われるようになっている。
さらに、多極配列方向である長手方向に隣接する固定爪GB1b,GB1bどうしの間部分には、ケーブルガイド板(案内片)GB1cがそれぞれ略直角上方に折り曲げられるようにして設けられている。これらのケーブルガイド板GB1c,GB1cどうしの間部分には、同軸ケーブルSCが嵌め込まれるようにして装着されており、各同軸ケーブルSCがケーブルガイド板GB1cの側縁部によって多極配列方向に位置決めされた状態で保持されるようになっている。
また、前記グランド本体板GB1の前端側縁部(図22の左端縁部)には、前方側(図22の左方側)に向かって細長状のグランド接続片GB2が一体的に延出するように形成されている。このグランド接続片GB2は、前記グランド本体板GB1から片持ち状に延出する細幅のピン形状をなす部材から形成されており、前記グランド本体板GB1の長手方向(図22の紙面垂直方向)である多極配列方向に沿って適宜の間隔をなして複数のものが設けられている。それらの各グランド接続片GB2は、前記グランド本体板GB1から延出した直後の部位において、前記絶縁ハウジング11の表面から略直角に立ち上がってケーブル中心導体SCaよりも上方側に突出するように折り曲げ形成されており、その後に前方に向かって略水平方向に延出する弾性変位部GB3になされている。
前記弾性変位部GB3は、当該弾性変位部GB3の延出方向に沿って波形の凹凸形状をなすように形成されていて、その波形の凹凸形状の下方側に張り出した腹状部分が、導電コンタクト(グランドコンタクト)12の後端側に対して上方側から接触され、その接触された状態で半田接合が多極配列方向に一括的に行われてグランド接続されるように構成されている。
すなわち、まず導電コンタクト(グランドコンタクト)12の後端部分に、ケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GB2が、上方側から接触するように載置されて所定位置にセットされる。このようなセット状態において、ケーブル中心導体SCaの方は、導電コンタクト12に対して線状に接触することとなるが、グランド接続片GU2の方は、波形の凹凸形状をなす弾性変位部GB3の下方張り出し部分である腹状部分が、一体の導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対して2箇所にわたって接触している。また、そのグランド接続片GB2の弾性変位部GB3における上方張り出し部分である山状部は、前記ケーブル中心導体SCaの上面よりもやや上方側に突出した、より高い位置にセットされた状態になされる。
そして、それらのケーブル中心導体SCa及びグランド接続片GB2の上から、半田バー等の長尺状半田材が載置されると、その上方位置にヒーターチップ(図6中の符号30参照)が配置される。そして、そのヒーターチップが徐々に下降されていくと、当該ヒーターチップの下端部分が前記グランド接続片GB2の弾性変位部GB3における山状部に当接し、さらに前記ヒーターチップが下降される際の下方押圧力によって、前記グランド接続片GB2の弾性変位部GB3は、元の山状部が平坦状に押し潰されるようにして弾性変位する。そのときの弾性変位は、当該弾性変位部GB3の高さがケーブル中心導体SCaの高さと略一致するまで行われ、前記ヒーターチップの下端部分がケーブル中心導体SCaの頂部に当接したときに下降が停止される。
その結果、前記ヒーターチップの下端部は、グランド接続片GB2の弾性変位部GB3と、ケーブル中心導体SCaとの双方に対して略均一の高さ位置で当接した状態となり、そのヒーターチップでのパルスヒート等による加熱作用によって長尺状半田材が溶融状態になされる。このとき、その長尺状半田材は、前記グランド接続片GB2の弾性変位部GB3及びケーブル中心導体SCaの双方に対して略均一に接触しているので、溶融半田の流動も略均一に行われることとなり、全ての接触部に対して溶融半田材が略均一に流れ込んで良好な半田接合状態が得られる。
このように本実施形態においても、上述した各実施形態と同様な作用・効果が得られるが、特に本実施形態では、グランド本体板GB1に設けられた押圧バネ片GB1aの弾性押圧力を利用してケーブル外部導体SCbに対する下部グランドバーGDの電気的接触性が向上されるようになっている。
また、本実施形態では、グランド本体板GB1に、当該グランド本体板GB1を位置決めする小突起としての固定爪GB1bが設けられていることから、同軸ケーブルCSの多極配列ピッチに対して前記グランド本体板GB1が多極配列方向又はその直交方向において正確な位置に容易に配置されるとともに、導電コンタクト(グランドコンタクト)12に対するグランド接続片GB2の半田接合が良好に行われるようになっている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した第1〜第4の実施形態においては、上部グランドバーGU,GV,GW,GXにグランド接続片GU2,GV2,GW2,GX2を設けているが、下部グランドバーGDにグランド接続片を設けることも可能である。
また、上述した第1〜第4の実施形態におけるグランド接続片GU2,GV2,GW2,GX2の弾性変位部GU3,GV3,GW3,GX3の形状は、記載した実施形態の形に限定されるものではなく、同様の効果が得られれば適宜変更しても良い。例えば、第2の実施形態においては、グランド接続片GV2における前方側部分に、側面略横U字状をなすように折り返された弾性変位部GV3が設けられているが、横U字状のグランド本体板GV1から延出する部分に波形状を追加し、形成しても良い。
また上述した各実施形態は、水平嵌合型の電気コネクタに本実施形態を適用したものであるが、垂直嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
さらに本発明は、上述した実施形態のような同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、絶縁ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタや、フレキシブル配線基板等が連結される電気コネクタ、プリント基板同士を接続する基板対基板コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
P 印刷配線基板
SC 同軸ケーブル
SCa ケーブル中心導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
GU 上部グランドバー
GD 下部グランドバー
GU1,GD1 グランド本体板
GU2 グランド接続片
GU3 弾性変位部
10 プラグコネクタ
11 絶縁ハウジング
11a 固定穴
12 導電コンタクト(導電端子)
13 ロック機構
13a ロック解除レバー
14 導電性シェル
14a グランド接続舌片
20 リセプタクルコネクタ
21 絶縁ハウジング
22 導電コンタクト(導電端子)
22a 半田接合部
30 ヒーターチップ
40 長尺状半田材(半田バー)
GV 上部グランドバー
GV1 グランド本体板
GV2 グランド接続片
GV3 弾性変位部
GV3a 下ビーム部
GV3b 上ビーム部
GW 上部グランドバー
GW1 グランド本体板
GW2 グランド接続片
GW3 弾性変位部
GW3a 半田位置規制部
GW4 弾性支持部
GX 上部グランドバー
GX1 グランド本体板
GX2 グランド接続片
GX3 弾性変位部
GU’ 上部グランドバー
GB 基部グランドバー
GB1 グランド本体板
GB1a 押圧バネ片
GB1b 固定爪(固定片)
GB1c ケーブルガイド板(案内片)
GB2 グランド接続片
GB3 弾性変位部

Claims (7)

  1. 長尺状に形成されたグランド部材が、多極配列された複数本の同軸ケーブルにおける外部導体を前記多極配列の方向に掛け渡すように接触配置されているとともに、前記グランド部材から延出するグランド接続片及び前記同軸ケーブルの中心導体が、各々に対応する導電コンタクトに半田接合された電気コネクタにおいて、
    前記グランド接続片には、前記導電コンタクトからの高さを前記同軸ケーブルの中心導体の高さに近づけるように弾性変位して高さ調整を可能とする弾性変位部が設けられ、
    そのグランド接続片の弾性変位部、前記導電コンタクトに接触して弾性変位した状態で半田接合されたものであって、
    前記グランド接続片が設けられている前記グランド部材が、絶縁ハウジングに取り付けられ、その絶縁ハウジングに取り付けられた前記グランド部材には、前記同軸ケーブルの外部導体に圧接される押圧バネ片が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記弾性変位部は、前記同軸ケーブルにおける中心導体と略同一の高さ位置となるように弾性変位された状態で前記導電コンタクトに半田接合されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記弾性変位部は、前記グランド接続片の延出方向に沿って波形の凹凸形状をなすように形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記弾性変位部は、一つの導電コンタクトに対して複数箇所で接触するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記グランド部材には、当該グランド部材を前記絶縁ハウジングに位置決めする固定片が設けられていることを特徴とする請求項記載の電気コネクタ。
  6. 前記グランド部材には、前記同軸ケーブルを位置決めする案内片が設けられていることを特徴とする請求項記載の電気コネクタ。
  7. 前記グランド接続片には、半田材の位置決めを行う半田位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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