JP5470581B2 - 抗菌蓋ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ポップアップ式のウェットティッシュ収納体における、天面に設けた取り出し口部とその取り出し口部を気密に再封可能な開閉蓋を備える、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂を射出成形した抗菌蓋ユニットに関し、詳細には、該抗菌蓋ユニットが多剤耐性菌に対して抗菌性を有する抗菌蓋ユニットに関する。
細菌感染は家庭内、病院内でも発生するが、とりわけ病院内では、多種類の抗生剤を使用しておりしかも抵抗力の弱った患者が多いことから、多剤耐性菌が蔓延する危険性が高くなり、この多剤耐細菌は患者と医療従事者間で接触しながら広がるために、多剤耐性菌が院内で蔓延した状態が院内感染症として問題視されている。この院内感染は医療現場ではいつでも起こり得る事態で、その対策は極めて重要である。
ところで、汚れを拭き取るためにティッシュペーパーが用いられているが、汚れを拭き取り易いウェットティッシュが、病院内では日常的なものとして用いられている。ウェットティッシュを順次引き出しできる、ポップアップ式のウェットティッシュ収納体が便利で手軽であるために、病室内では、患者は手、口、顔等の汚れを拭くためにこのウェットティッシュ収納体を、ベッドの近くで手のとどく処に置いて利用している。
上記ポップアップ式のウェットティッシュ収納体は各種形状のものが知られており、例えば、図面の図1(特許文献1の図3及び図4参照)及び図面の図2(特許文献2の図4参照)に示すピロー包装体、図面の図3(特許文献3の図1及び図2参照)に示すボックス型容器、そして、図面の図4(特許文献4の図1及び図2参照)に示すボトル型容器が知られており、これらの図1〜図4に示したピロー包装体、ボックス型容器、ボトル型容器は病室内でよく用いられているポップアップ式のウェットティッシュ収納体である。
図1〜図4のウェットティッシュ収納体1は、天面に設けた取り出し口2aを有する取り出し口部2Aとその取り出し口部を気密に再封可能な開閉蓋2Bを備える蓋ユニット2と、ウェットティッシュを収納する収納部3から構成されており、これらの蓋ユニット2は射出成形して形成されたものである。取り出し口部2Aの取り出し口2aの周囲には開閉蓋2Bを支持するためのヒンジ2Cが設けられ、上記開閉蓋2Bはヒンジ2Cに支持されて取り出し口2aを開閉可能となるよう設けられている。上記収納部3にはポップアップ可能に積層されているウェットティッシュ積層体4が収納されている。上記蓋ユニット2の取り出し口部2A、開閉蓋2B及びヒンジ2Cは、一体成形でも良いし、開閉蓋2Bとヒンジ2Cが一体成形で、取り出し口部2Aが別体成形であり、上記ヒンジ2Cをヒンジピンとして取り出し口部2Aに嵌合させて一体化しても良い。図1のピロー包装体の蓋ユニット2は、開閉蓋2Bがその蓋を取り出し口部2Aとヒンジ2Cを介して一体的に設けられ、且つヒンジ2Cを中心軸として回転方向に揺動可能に形成されており、一体成形されている。図2のピロー包装体の蓋ユニット2も図1のものと同様に、開閉蓋2Bがヒンジ2Cを介して取り出し口部2Aと一体的に設けられ、且つヒンジ2Cを中心軸として回転方向に揺動可能に形成されている。図3のボックス型容器の蓋ユニット2は、収納部3の上面にその一側辺側をヒンジ2Cとして開閉自在とされた開閉蓋2Bが設けられており、この開閉蓋2Bは取り出し口部2Aと別体に形成されている。図4のボトル型容器の蓋ユニット2は、開閉蓋2Bがヒンジ2Cを介して取り出し口部2Aと連結しており、一体成形又は別体に成形されている。
ところで、患者のベッドの周辺は、細菌の増殖が多く危険性が高い場所といわれている。ベッドの近くに置かれている上記ウェットティッシュ収納体の図1〜図4に示す蓋ユニット2は、取り出し口が濡れた状態になっており、この場所には一般細菌や多剤耐性菌も付着して増殖し易い環境にある。蓋ユニット2はウェットティッシュを使用する度に、患者の手が頻繁に触れる部分であり、多剤耐性菌が蓋ユニット2を介して院内で蔓延する状態、即ち、院内感染症を起こしやすい危険性の高い部分である。そこで、院内感染症を防ぐための一助として、上記蓋ユニット2を抗菌化することが必要と考えられるが、多剤耐性菌の増殖を防ぐために抗菌化した蓋ユニット2は、いまだ製品化されていないし知られてもいない。
特許文献5に示すように、ウェットティッシュの抗菌広口容器を、一般細菌に対して抗菌化することは知られている。容器の開口から細菌が入るのを防止することを目的として抗菌化されている。銀系抗菌剤を用いた実施例において、ポリエチレン樹脂に抗菌ガラス1%を配合した容器では、大腸菌を1.2×10(CFU/ml)を接種して6時間後に生残菌数が10(CFU/ml)以下になり、黄色ブドウ球菌は3.2×10(CF11)を接種して6時間後に生残菌数が10(CFU/ml)以下になっている。しかし、多剤耐性菌に対する抗菌性については開示されていない。(特許文献5参照)。
特許文献6には、ウェットティッシュ収納体ではないが、射出成形体である歯間ブラシの柄部材が開示されている。この柄部材の実施例である、例えば、No.5の柄部材は、低密度ポリエチレンに抗菌性ゼオライトを0.5重量%含有し、No.6の柄部材は、低密度ポリエチレンに抗菌性ゼオライトを1.0重量%含有することが開示されている(特許文献6参照)。
上記特許文献5及び6に開示されているように、一般細菌の抗菌化のために、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂に抗菌剤を1.0〜1.5重量%の範囲で含有させることが一般的である。例えば、銀系抗菌剤は1.0重量%以下では抗菌効果を奏さない場合が生ずる恐れがあり、1.5重量%以上では重量あたりの価格が高価なこと、配合を増やすことにより着色しやすいことから、配合する割合を低減したいとの強い要求がある。
ところで、樹脂ペレットを用いて射出成形機により成形して樹脂成形体を製造する場合に、キャビティ内に溶融樹脂を射出すると、キャビティを形成する金型の壁面で溶融樹脂が急激に冷却され、壁面に樹脂が固化した層(以下、「スキン層」という。)が形成されることはよく知られており、射出成形の金型面に接する溶融樹脂の表面は、スキン層が必然的に形成される。樹脂中に銀系抗菌剤を配合した場合に、スキン層が銀系抗菌剤を覆うことで銀イオンが樹脂成形体の表面へ浸出(ブリードアウト)できない問題が生じている。
上記問題を解決する発明としては、以下の特許文献に記載の発明が挙げられる。
スキン層に被覆されている無機微粒子よりなる抗菌、防かび剤を有する抗菌、防かび性プラスチック成形体に、該抗菌、防かび剤をプラスト圧力で撃ち込むことで、プラスチック成形体の表面付近にある無機微粒子よりなる抗菌、防かび剤を覆っているスキン層を剥離し、抗菌、防かび剤の微粒子を露出させて、抗菌、防かび作用を発揮できる抗菌、防かび性プラスチック成形体が開示されている(特許文献7を参照)。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わず、抗菌性粒子を混練した樹脂成形物表面をサンドブラスト、ブラシ研磨、ベルト研磨などの研磨方法で粗面とすることで、樹脂成形物表面を覆っているスキン層を除去して抗菌性粒子の露頭を一面に生じさせ、銀イオンは樹脂のスキン層を透過する必要がなく、直接、樹脂成形物表面で抗菌作用を発揮できる厨房家具が開示されている(特許文献8参照)。
耐性菌が院内で蔓延した状態になると院内感染症として問題となり、万一耐性菌に感染した場合には耐性菌に有効な抗菌剤がなく治療は大変なことになり、感染症には培養検査に基づき抗生剤が選択されるが、全身感染症では致死的となり、院内感染は医療現場では何時でも起こり得る事態であり、感染症を広げないためには環境の整備と手洗い消毒などの励行が必要であるといわれている。
特開平10−077076号公報 特開平10−120049号公報 特開2007−176545号公報 特開2000−355340号公報 実開平04−056093号公報 特許第4097311号公報 特開2007−022944号公報 特開平08−299070号公報
特許文献1〜4には、ポッブアップによるウェットティッシュの取り出しロの蓋ユニットが開示されているが、蓋ユニットを多剤耐性菌に対して抗菌化することについては開示されていない。特許文献5には、広口の抗菌容器が開示されているが、ポッブアップの取り出し口では常に次の1枚が頭を出しており、この結果、取り出し口部が濡れて耐性菌が付着して、多剤耐性菌が増殖し易い状態を引き起こす危険性があり、更に、抗菌ガラスを1%も配合している。
そして、射出成形体の表面はスキン層が形成され銀系抗菌剤を覆うことで、銀イオンが射出成形体の表面へ浸出(ブリードアウト)できないために、特許文献6の射出成形体である歯間ブラシの柄部材が示すように、この柄部材の表面にスキン層が形成されているために、抗菌性ゼオライトを0.5〜1.0重量%の範囲で含有させる必要がある。更に、特許文献7のプラスチック成形体及び特許文献8の厨房家具は、銀イオンがブリードアウトし易くするために、射出成形体を成形した後に表面に加工を加える作業が必要となり、作業効率が悪く、製品価格も高いものとなる。
一方、銀系抗菌剤は重量あたりの価格が高価なこと、含有率を増やすことにより着色しやすいことから、含有率の割合を低減したいとの強い要求があり、銀系抗菌剤の含有率が1.0重量%より低率でも抗菌性が発揮できる射出成形体、即ち、ウェットティッシュ収納体の蓋ユニットを製品化したいとの強い要求がある。
それ故に、本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、ウェットティッシュ収納体の蓋ユニットが、良好な作業効率で製品化でき、銀系抗菌剤の含有率1.0重量%より低率でも、多剤耐性菌に対して抗菌性を有する抗菌蓋ユニットを提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究に努めた結果、本発明の抗菌蓋ユニットが樹脂中に球状Eガラス粉末を含有率40〜70重量%の範囲で含有させることで、銀系抗菌剤の含有率1.0重量%より低率でも、多剤耐性菌に対して抗菌性を有することを見出して、本発明を完成したものである。
すなわち本発明は、以下の通りのものである。
請求項1に係る発明の抗菌蓋ユニットは、ポップアップ式のウェットティッシュ収納体における、天面に設けた取り出し口部とその取り出し口部を気密に再封可能な開閉蓋を備えるポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂を射出成形してなる蓋ユニットであって、前記蓋ユニットが、前記ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂に平均粒径10〜40μmの球状Eガラス粉末を含有率40〜70重量%の範囲で、銀系抗菌剤を少なくとも含有率0.2重量%で含有されてなることを特徴とする。
同様に、請求項2に係る発明の抗菌蓋ユニットは、抗菌性試験であるJIS Z 2801で計測した多剤耐性菌の生残菌数が、10(CFU/ml)以下であることを特徴とする。
請求項3に係る発明の抗菌蓋ユニットは、前記多剤耐性菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び/又はペニシリン耐性肺炎球菌であることを特徴とする。
請求項4に係る発明の抗菌蓋ユニットは、前記銀系抗菌剤が銀ガラス又は銀ゼオライトであることを特徴とする。
請求項5に係る発明の抗菌蓋ユニットは、前記蓋ユニットがピロー包装体、ボックス型容器又はボトル型容器に用いられることを特徴とする。
請求項6に係る発明の抗菌蓋ユニットは、前記蓋ユニットが取り出し口部、開閉蓋及び開閉蓋支持部からなり、一体成形されてなることを特徴とする。
請求項7に係る発明の抗菌蓋ユニットは、前記蓋ユニットが開閉蓋及び開閉蓋支持部が一体成形され、取り出し口部がそれとは別体に成形されており、上記開閉蓋支持部を取り出し口部に嵌合させて両者を一体化されてなることを特徴とする。
本発明の抗菌蓋ユニットは、含有率40〜70重量%の範囲の球状Eガラス粉末を含有させることで、従来であれば銀系抗菌剤を1.0重量%含有させる必要があったのが、少なくとも0.2重量%の含有率で多剤耐性菌に対して抗菌効果が発揮できるという顕著な効果を奏する。そのことにより、上記抗菌蓋ユニットは、取り出し口部が濡れて耐性菌が付着して、多剤耐性菌が増殖し易い状態を引き起こす危険性がなくなり、院内感染症の発生を防止する一助となるものである。
従来から使用されている射出成形機で本発明の抗菌蓋ユニットを成形できるので、スキン層対策が不要となり、また、銀系抗菌剤が従来の1/5の含有率で済むので、抗菌蓋ユニットの作製費が低廉で済む。
また、本発明の抗菌蓋ユニットは、ピロー包装体、ボックス型容器又はボトル型容器に用いる蓋ユニットに利用できるので、各種形状のポップアップ式ウェットティッシュ収納体の蓋ユニットとしての汎用性が大きいので、ウェットティッシュが大量に使用されることで、多剤耐性菌に対する抗菌効果を広範囲に、そして、頻繁に発揮させることができる。
ポップアップ式のピロー包装体の外観図である。 他のポップアップ式のピロー包装体の外観図である。 ポップアップ式のボックス型容器の外観図である。 ポップアップ式のボトル型容器の外観図である。 球状Eガラス粉末含有率50重量%のPPの射出成形体の断面を200倍に拡大して撮影した電子顕微鏡写真である。 ガラス配合率50重量%の溶融樹脂PPがキャビティ内に流入して、金型面に接触した状態と冷却後の状態を表す模式図である。
以下、本発明の実施の最良形態を説明する。なお、本発明は以下の実施の最良形態によって限定されるものではない。
実施の最良形態を説明する前に、本発明の抗菌蓋ユニットを射出成形するために用いられるガラス含有成形用ペレットは、本願出願前に公知技術であることを説明する。汎用性の熱可塑性樹脂に40重量%以上の球状ガラス粉末を配合されたガラス含有成形用ペレットは、本発明者がPCT/JP2008/68093(特願2009−504515号)(優先権主張日:H19.10.4、国際公開番号WO2009/044884号)として特許出願しており、日本においては特許第4320372号特許として登録され、特許公報が公開(発行日2009/8/26)された公知のものである。その特許公報には、本発明の抗菌蓋ユニットを成形するために用いられるポリエチレン樹脂及びポリプロピレン樹脂のガラス含有成形用ペレットが詳細に説明されており、特に球状ガラス粉末の製造方法、その配合率が40〜70重量%のガラス含有成形用ペレットの製造方法ついて詳細に説明されているので、その製造方法についての説明は省略する。
なお、本発明の抗菌剤である銀系抗菌剤は、球状ガラスを投入する第2ホッパーから一緒に投入すれば良い。
(PE又はPPによる抗菌蓋ユニットの製造方法)
球状ガラス粉末及び銀系抗菌剤が含有されたPEの一例としてLLDPE又はPPのペレットを、射出成形機に投入して溶融した樹脂を蓋ユニットの金型に射出して成形した。
最初に、LLDPEの抗菌蓋ユニットの成形方法を説明する。球状ガラス粉末及び銀系抗菌剤が含有されたLLDPEのペレットを、射出成形機に投入して、シリンダーの前部温度195℃、中部温度220℃、後部温度230℃、射出ノズル温度235℃、圧力70kg/cmで蓋ユニットの金型に射出して成形した。
次に、PPの抗菌蓋ユニットの成形方法を説明する。球状ガラス粉末及び銀系抗菌剤が含有されたPPのペレットを、射出成形機に投入して、シリンダーの前部温度220℃、中部温度250℃、後部温度260℃、射出ノズル温度235℃、圧力80kg/cmで蓋ユニットの金型に射出して成形した。
(多剤耐性菌)
多剤耐性菌として代表的な以下の2種類の菌について抗菌効果を試験した。
一つ目の菌はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)で、この菌はブドウ球菌属に属するグラム陽性球菌で、肺炎、敗血症、創感染症等を引き起こすもので、現在もっとも頻度の高い多剤耐性菌で社会問題になっている。二つ目の菌はPRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)で、この菌は肺炎球菌に属するグラム陽性双球菌で、ペニシリン系、セフェム系抗生剤を使用し続けると感受性のある肺炎球菌のみが死滅してPRSPのみが繁殖して重症化する。
(抗菌性試験)
抗菌性試験はJIS Z 2801に基づき下記試験用板の抗菌試験を行って測定した。実施例及び比較例の試験片に対して、菌数が2.5〜10×10(CFU/ml)となるように調整してピペットで0.4ml採取して滴下して接種し、培養条件は35±1℃、相対温度90%以上で所定時間後にSCDLP培地により試験菌を洗い出して生残菌数を測定した。
抗菌試験用試料は、JIS Z 2801に基づき、5cm角で厚さ1.5mmの正方形プレートに射出成形した試験片を用いた。
最初に、熱可塑性樹脂である直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(以下、「LLDPE」という。)を実施例1、2として、ポリプロピレン樹脂(以下、「PP」という。)を実施例3、4として、球状Eガラス粉末及び銀系抗菌剤が含有されたLLDPE及びPPの2種類のペレットを用いて、抗菌蓋ユニットを成形する製造方法を順に説明する。
(実施例1、2のLLDPEの抗菌蓋ユニット)
実施例を銀ガラスと銀ゼオライトの2種類、そして、球状Eガラス粉末の含有率40重量%と60重量%の2種類、合計4種類の実施例である実施例1.1、実施例1.2、実施例2.1及び実施例2.2を作成した。詳細には、銀ガラスの実施例1.1(球状Eガラス粉末40重量%)と実施例1.2(球状Eガラス粉末60重量%)を作成し、銀ゼオライトの実施例2.1(球状Eガラス粉末40重量%)と実施例2.2(球状Eガラス粉末60重量%)の4種類を作成した。その4種類の実施例の抗菌蓋ユニットの成形方法を説明する。
上記したように、実施例1.1、実施例1.2は銀系抗菌剤が銀ガラスであるのに対して、実施例2.1、実施例2.2は銀ゼオライトである点が相違するが、LLDPE、球状Eガラス粉末及び銀系抗菌剤の配合は同じ割合である。その配合割合については後述する。
(実施例3、4のPPの抗菌蓋ユニットの製造方法)
実施例を銀ガラスの実施例3.1(球状Eガラス粉末40重量%)と実施例3.2(球状Eガラス粉末60重量%)を作成し、そして、銀ゼオライトの実施例4.1(球状Eガラス粉末40重量%)と実施例4.2(球状Eガラス粉末60重量%)を作成した。上記したように、実施例3.1、実施例3.2は銀系抗菌剤が銀ガラスであるのに対して、実施例4.1、実施例4.2は銀ゼオライトである点が相違するが、PP、球状Eガラス粉末及び銀系抗菌剤の配合は同じ割合である。その配合割合については後述する。
(実施例1.1及び1.2の配合割合)
実施例1では2種類の実施例1.1及び1.2の試料を作成した。表1はその実施例1.1及び1.2のLLDPE、球状Eガラス粉末及び銀ガラスの配合割合(重量%)を示す表である。
実施例1.1と実施例1.2の上記配合割合は、銀ガラスが表1に示すように同じ配合割合であるのに対して、LLDPEが表1に示すように異なる配合割合である。それは、実施例1.1の球状Eガラス粉末が40重量%であるのに対して、実施例1.2のそれが60重量%であるために、実施例1.2のLLDPEが20重量%少なく配合されている。
(比較例1の配合割合)
表2は比較例1のLLDPE、球状Eガラス粉末及び銀ガラスの配合割合(重量%)を示す表である。
比較例1は球状Eガラス粉末を配合しないで、LLDPE及び銀ガラスが表2に示す割合で配合された試料を作成した。
(実施例1.1、1.2のMRSAの抗菌性試験結果)
実施例1.1及び1.2と比較例1のMRSAの抗菌性試験結果を表3に示す。
(実施例1.1、1.2のPRSPの抗菌性試験結果)
実施例1.1及び1.2と比較例1のPRSPの抗菌性試験結果を表4に示す。
表3のMRSAの抗菌性試験結果及び表4のPRSPの抗菌性試験結果から、球状Eガラス粉末含有率がゼロの比較例1は、銀ガラス含有率が1.0重量%含有されることで、生残菌数が10〜10の範囲の値になるが、実施例1.1及び1.2は、球状Eガラス粉末が40重量%の含有率で配合されていれば、銀ガラス含有率が少なくとも0.2重量%の含有で、生残菌数が10以下になることが分かる。
(実施例2.1及び2.2の配合割合)
実施例2では2種類の実施例2.1及び2.2の試料を作成した。表5はその実施例2.1及び2.2のLLDPE、球状Eガラス粉末及び銀ゼオライトの配合割合(重量%)を示す表である。
実施例2.1と実施例2.2の上記配合割合は、銀ゼオライトが表5に示すように同じ配合割合であるのに対して、LLDPEが表5に示すように異なる配合割合である。それは、実施例2.1の球状Eガラス粉末が40重量%であるのに対して、実施例2.2のそれが60重量%であるために、実施例2.2のLLDPEが20重量%少なく配合されている。
(比較例2の配合割合)
表6は比較例2のLLDPE、球状Eガラス粉末及び銀ゼオライトの配合割合(重量%)を示す表である。
比較例2は球状Eガラス粉末を配合しないで、LLDPE及び銀ゼオライトが表6に示す割合で配合された試料を作成した。
(実施例2.1、2.2のMRSAの抗菌性試験結果)
実施例2.1及び2.2と比較例2のMRSAの抗菌性試験結果を表7に示す。
(実施例2.1、2.2のPRSPの抗菌性試験結果)
実施例2.1及び2.2と比較例2のPRSPの抗菌性試験結果を表8に示す。
表7のMRSAの抗菌性試験結果及び表8のPRSPの抗菌性試験結果から、球状Eガラス粉末含有率がゼロの比較例2は、銀ゼオライト含有率が1.0重量%含有されることで、生残菌数が10〜10の範囲の値になるが、実施例2.1及び2.2は、球状Eガラス粉末が40重量%の含有率で配合されていれば、銀ゼオライト含有率が少なくとも0.2重量%の含有で、生残菌数が10以下になることが分かる。
(実施例3.1及び3.2の配合割合)
実施例3では2種類の実施例3.1及び3.2の試料を作成した。表9はその実施例3.1及び3.2のPP、球状Eガラス粉末及び銀ガラスの配合割合(重量%)を示す表である。
実施例3.1と実施例3.2の上記配合割合は、銀ガラスが表9に示すように同じ配合割合であるのに対して、PPが表9に示すように異なる配合割合である。それは、実施例3.1の球状Eガラス粉末が40重量%であるのに対して、実施例3.2のそれが60重量%であるために、実施例3.2のPPが20重量%少なく配合されている。
(比較例3の配合割合)
表10は比較例3のPP、球状Eガラス粉末及び銀ガラスの配合割合(重量%)を示す表である。
比較例3は球状Eガラス粉末を配合しないで、PP及び銀ガラスが表10に示す割合で配合された試料を作成した。
(実施例3.1、3.2のMRSAの抗菌性試験結果)
実施例3.1及び3.2と比較例3のMRSAの抗菌性試験結果を表11に示す。
(実施例3.1、3.2のPRSPの抗菌性試験結果)
実施例3.1及び3.2と比較例3のPRSPの抗菌性試験結果を表12に示す。
表11のMRSAの抗菌性試験結果及び表12のPRSPの抗菌性試験結果から、球状Eガラス粉末含有率がゼロの比較例3は、銀ガラス含有率が1.0重量%含有されることで、生残菌数が10〜10の範囲の値になるが、実施例3.1及び3.2は、球状Eガラス粉末が40重量%の含有率で配合されていれば、銀ガラス含有率が少なくとも0.2重量%の含有で、生残菌数が10以下になることが分かる。
(実施例4.1及び4.2の配合割合)
実施例4では2種類の実施例4.1及び4.2の試料を作成した。表13はその実施例4.1及び4.2のPP、球状Eガラス粉末及び銀ゼオライトの配合割合(重量%)を示す表である。
実施例4.1と実施例4.2の上記配合割合は、銀ゼオライトが表13に示すように同じ配合割合であるのに対して、PPが表13に示すように異なる配合割合である。それは、実施例4.1の球状Eガラス粉末が40重量%であるのに対して、実施例4.2のそれが60重量%であるために、実施例4.2のPPが20重量%少なく配合されている。
(比較例4の配合割合)
表14は比較例4のPP、球状Eガラス粉末及び銀ゼオライトの配合割合(重量%)を示す表である。
比較例4は球状Eガラス粉末を配合しないで、PP及び銀ゼオライトが表14に示す割合で配合された試料を作成した。
(実施例4.1、4.2のMRSAの抗菌性試験結果)
実施例4.1及び4.2と比較例4のMRSAの抗菌性試験結果を表15に示す。
(実施例4.1、4.2のPRSPの抗菌性試験結果)
実施例4.1及び4.2と比較例4のPRSPの抗菌性試験結果を表16に示す。
表15のMRSAの抗菌性試験結果及び表16のPRSPの抗菌性試験結果から、球状Eガラス粉末含有率がゼロの比較例4は、銀ゼオライト含有率が1.0重量%含有されることで、生残菌数が10〜10の範囲の値になるが、実施例4.1及び4.2は、球状Eガラス粉末が40重量%の含有率で配合されていれば、銀ゼオライト含有率が少なくとも0.2重量%の含有で、生残菌数が10以下になることが分かる。
上述したように、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂に球状Eガラス粉末を40重量%以上の含有率で配合することにより、銀系抗菌剤の含有率が少なくとも0.2重量%で抗菌効果が発揮できることが分かった。しかしながら、何故少なくとも0.2重量%で抗菌効果が発揮できるようになるのか、その理由を以下に検討する。
図5はPPに球状Eガラス粉末を含有率50重量%で含有したPPの射出成形体の断面を200倍に拡大して撮影した電子顕微鏡写真である。写真上方の黒色の部分は射出成形体を切断するために挟んだアクリル樹脂であり、白色の球形状部分が球状ガラス粉末であり、該粉末を含有する部分が表面を含む射出成形体である。樹脂100%の射出成形体であればその表面(0から少なくとも150μmの範囲)にスキン層が形成されるが、写真の100μmのスケールからみて、スキン層が形成される表面に多数の球状ガラス粉末が分散されていることが分かる。従って、図5の射出成形体の断面写真は、球状ガラス粉末含有PPペレットを射出成形した樹脂成形体の表面が、該球状ガラス粉末を含有させればスキン層が形成されずに、表面に球状ガラス粉末が存在することを示している。
図6はガラス配合率50重量%の溶融樹脂PPがキャビティ内に流入して、金型面に接触した状態と冷却後の状態を表す模式的断面図である。図6Aが金型面に接触した状態の模式図であり、この図6Aを参照して、上記金型面に接触した上記ガラス配合率50重量%のPP樹脂の表面にスキン層が形成されないメカニズムを検討する。
符号Cは金型のキャビティを、符号Dは金型を、そして符号01は金型面を示している。240℃に溶融されたPP樹脂100%がキャビティ(C)内に流入した場合には、溶融樹脂PPの温度240℃の熱が温度80℃の金型面(01)を通して外部に流れようとするが、急激に80℃の金型面(01)に接触した240℃の溶融樹脂PPは、即座に冷却されて固化することでスキン層が形成される。このスキン層の内部の溶融樹脂の熱はそのスキン層を介して金型に流出しようとするが、PP樹脂の熱伝導率が0.204(W/m・K)であるためにキャビティ内でスキン層の内側を流動する溶融樹脂が、スキン層と流動樹脂の間に働く剪断力によりスキン層の内側には剪断層を形成するものと考えられる。
このことは、PP溶融樹脂100%が金型に接触した場合に、金型面(01)での溶融樹脂の熱の流れが遅いために、第一層の表面に結晶化状態のスキン層が発生し、続いて剪断力によりスキン層の内側には剪断層が形成されて固化されたスキン層が発生するものと考えられる。
次に、ガラス配合率50重量%のPP樹脂(02)の場合のスキン層を形成させない要因の検討を容易にするために、成形体の表面である0から少なくとも150μmまでの範囲の間に存在する球状ガラスの分布状態を球状ガラスが5層から構成されているとして検討する。その5層から構成されるとする根拠は、上述したように、平均粒径が10〜40μmの球状ガラスがPP樹脂中に独立して均一に分散した状態で分布しているので、平均粒径を30μmとすれば全体からみれば5層から構成されていることになる。そのために、表面0〜約30μmまでの距離を第一層とし、以下約30〜60μmを第二層、約60〜90μmを第三層、約90〜120μmを第四層、約120〜150μmを第五層とする。
240℃に溶融されたガラス配合率50重量%のPP樹脂(02)がキャビティ(C)内に流入した場合に、上記約30μmの第一層の表面に存在している熱伝導率1.5の球状ガラス(3)は金型(D)の金型面(1)に厚さ数μmの溶融樹脂を介して接触するので、球状ガラス(3)の240℃の熱は急激に80℃の金型へ流れていく。それと同時に、ガラス(3)が球状であることは表面積が最大であることを意味しているので、そのガラス(3)に接している周囲の樹脂(2′)の240℃の熱も、そのガラスを介して急激に80℃の金型(D)へ流れていく。例えば、図6Aに示すa点の240℃の熱は、そのa点の上部の樹脂に流れずに左側の樹脂に流れてガラス(3)を介して金型へ流出すると考えられる。PP樹脂100%は熱伝導率が0.204であるのに対して、球状ガラス(3)のそれは1.5であるから7.4倍大きいので、上記周囲の樹脂(2′)の熱の流れは熱伝導率1.5の球状ガラス(3)を介して金型(D)に流出する。
続いて第二層の球状ガラス(3)の240℃の熱は、上記周囲の樹脂(2′)の熱が球状ガラス(3)に流出すると同時に該樹脂(2′)を介して球状ガラス(3)、金型へと流れていき、そのガラス(3)に接している周囲の樹脂(2″)の240℃の熱も、そのガラス(3)を介して球状ガラス(3)、金型へと流れていく。以下、第三層、第四層そして第五層の球状ガラスの240℃の熱は、それぞれの前層の球状ガラスを介して金型へと流れていく。
このことは、ガラス配合率50重量%のPP溶融樹脂が金型に厚さ数μmの溶融樹脂を介して接触した場合に、球状ガラスの熱伝導率がPP溶融樹脂100%より7.4倍大きいので、第一層の熱が金型に急激に速く流れるために、第一層の表面にスキン層が形成されることがなく、それ故に剪断層も形成されることなく、続いて第二層の球状ガラス(3)から第一層の球状ガラス(3)へ、第三層の球状ガラス(3)から第二層の球状ガラス(3)そして第一層の球状ガラス(3)へと熱が急激に流出していく。第四層及び第五層の熱の流れも同様であるので省略する。
このように、第一層の240℃の熱は、熱伝導率1.5の球状ガラス(3)を介して、続いて第二層の240℃の熱は、球状ガラス(3)を介して、以下、第三層、第四層及び第五層の240℃の熱は同様に球状ガラス(3)、球状ガラス(3)、球状ガラス(3)を介して、各層の240℃の熱は、図6Aの矢印が示す流れで金型に急激に速く流出していく。ガラス配合率50重量%のPP溶融樹脂は、上記した球状ガラスを介して熱を伝導するメカニズムが働くことでスキン層が形成されないものと考える。
以上述べたことを総括すると、溶融されたガラス配合率40〜70重量%のPP溶融樹脂が金型面に接触してもスキン層を形成させないメカニズムは、熱伝導率が1.50のEガラスの球状ガラスをPP樹脂中にガラス配合率40重量%以上の配合割合で配合することで、成形体の表面である0から少なくとも150μmまでの範囲の間に存在する多数の球状ガラスが240℃の熱を急激に速く伝達することにあると考えられるので、銀系抗菌剤を少なくとも含有率0.2重量%で配合することで、抗菌効果を発揮するものと推測される。
1 ウェットティッシュ収納体
2 蓋ユニット
2A 取り出し口部
2a 取り出し口
2B 開閉蓋
2C ヒンジ
3 収納部
4 ウェットティッシュ積層体

Claims (7)

  1. ポップアップ式のウェットティッシュ収納体における、天面に設けた取り出し口部とその取り出し口部を気密に再封可能な開閉蓋を備えるポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂を射出成形してなる蓋ユニットであって、
    前記蓋ユニットが、前記ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂に平均粒径10〜40μmの球状Eガラス粉末を含有率40〜70重量%の範囲で、銀系抗菌剤を少なくとも含有率0.2重量%で含有されてなることを特徴とする抗菌蓋ユニット。
  2. 抗菌性試験であるJIS Z 2801で計測した多剤耐性菌の生残菌数が、10(CFU/ml)以下であることを特徴とする請求項1に記載の抗菌蓋ユニット。
  3. 前記多剤耐性菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び/又はペニシリン耐性肺炎球菌であることを特徴とする請求項2に記載の抗菌蓋ユニット。
  4. 前記銀系抗菌剤が銀ガラス又は銀ゼオライトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の抗菌蓋ユニット。
  5. 前記蓋ユニットがピロー包装体、ボックス型容器又はボトル型容器に用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の抗菌蓋ユニット。
  6. 前記蓋ユニットが取り出し口部、開閉蓋及び開閉蓋支持部からなり、一体成形されてなることを特徴とする請求項5に記載の抗菌蓋ユニット。
  7. 前記蓋ユニットが開閉蓋及び開閉蓋支持部が一体成形され、取り出し口部がそれとは別体に成形されており、上記開閉蓋支持部を取り出し口部に嵌合させて両者を一体化されてなることを特徴とする請求項5に記載の抗菌蓋ユニット。
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