JP5468925B2 - 工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定するためのパラメータ設定装置およびその方法に関する。
工作機械が移設される際には、適法な転売などによって移設が行われるのがほとんどである。しかし、場合によっては、違法な転売などによって不適切な移設が行われて、不正に使用される可能性もある。
そこで、このような工作機械の不適切な移設を防止するために、工作機械に移設検知システムを設けることがある。
こうすることにより、工作機械の現在位置が、移設後の許可エリア外にあると移設検知システムが検知した場合に、移設検知システムは、工作機械が移設されたと判断する。そして、工作機械の起動や作動を禁止して、工作機械が不正に使用されないようにしている。
特許文献1(特開2008−129706号公報)には、GPS(全地球測位システム)による位置情報に基づいて、工作機械が移設されたと判断した場合に、工作機械の起動や作動を禁止する移設検知システムが記載されている。
特開2008−129706号公報
工作機械が適法な転売などによって移設された場合にも、移設検知システムは、工作機械が移設されたと判断する。このように正規に工作機械を使用するための移設であった場合には、移設検知システムにより禁止されていた工作機械の起動や作動が許可される。
この工作機械に関して、その移設以前に工作機械のパラメータが変更されていれば、移設先で工作機械を使用するユーザ(たとえば、工作機械を購入した企業)のオペレータは、最適なパラメータの設定内容になるように、各パラメータの変更箇所とその内容を調べて確認する必要がある。そして、このオペレータは、このパラメータの変更作業を行うことになる。
このように、工作機械が移設されたときには、移設先のユーザのオペレータにとって、パラメータの変更作業は大きな負担になっていた。
また、工作機械のメーカー側は、ユーザがどのようなパラメータ変更のなされた工作機械を使用しているか把握する必要がある。ところが、工作機械が移設された場合、従来は、移設以前のユーザが行なったパラメータの変更内容が、そのまま移設先のユーザにも承継されていた。
そのため、メーカー立会いの下で、移設先ユーザにおけるパラメータ設定内容の確認や、移設先ユーザとメーカーとの各種調整などが必要であった。その結果、メーカー側にも作業面で負担が生じていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、工作機械が移設されたとき、移設以前に工作機械のパラメータが変更されていた場合に、移設先のユーザのオペレータは、パラメータの変更内容をいちいち調べてその内容を確認するという負担の大きい作業を行わなくても、パラメータ毎の所定の初期状態からパラメータを移設先のユーザにとって最適な内容に容易且つ確実に設定しなおして、このオペレータにとってパラメータの設定作業の負担を大幅に軽減することができると共に、工作機械のメーカー側におけるパラメータ設定内容の確認や各種調整などの手間を省くことのできる工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置およびその方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置は、工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定する装置であって、工作機械の移設以前に前記パラメータが変更されているか否かを、移設後に判別する。前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すようにしている。
この場合、好ましくは、前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、全ての前記パラメータをリセットすることにより、前記全てのパラメータの設定内容を、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すようにしている。
前記パラメータの前記所定の初期状態とは、前記工作機械が出荷されたときの初期設定の状態、または、前記工作機械が出荷後、最初に据付けられたとき前記パラメータの内容を初期設定した状態であるのが好ましい。
一実施態様にかかる前記パラメータは、前記工作機械に設けられたチップコンベヤの運転方法と、オイル供給装置の作動方法と、前記工作機械の動作制限情報とのうち少なくとも1つを含む。
本発明にかかる工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定方法は、工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定する方法であって、前記工作機械の移設以前に前記パラメータが変更されているか否かを、移設後に判別する。前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻す。
この場合、好ましくは、前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、全てのパラメータをリセットすることにより、前記全てのパラメータの設定内容を、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻す。
本発明にかかる工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置およびその方法は、上述のように構成したので、工作機械が移設されたとき、工作機械の移設以前にパラメータが変更されていた場合に、移設先のユーザのオペレータは、パラメータの変更箇所をいちいち調べてその内容を確認するという負担の大きい作業を行わなくてもよい。
したがって、このオペレータは、パラメータ毎の所定の初期状態からパラメータを移設先のユーザにとって最適な内容に容易且つ確実に設定しなおすことができる。よって、このオペレータにとって、パラメータの設定作業の負担が大幅に軽減される。
また、変更されたパラメータが初期状態へと戻されることで、メーカー側におけるパラメータ設定内容の確認や各種調整などの手間を省くこともできる。
図1ないし図4は本発明の実施例を示す図で、図1は、工作機械が移設される状態を示す概略説明図。 工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置のブロック図である。 工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定の手順を示すフローチャートである。 本実施例の変形例にかかるパラメータ設定の手順を示すフローチャートである。
本発明は、工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定するパラメータ設定装置およびその方法である。
このパラメータ設定装置およびその方法では、工作機械の移設以前にパラメータが変更されているか否かを、移設後に判別する。そして、パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すようにしている。
これにより、工作機械が移設されたとき、工作機械の移設以前にパラメータが変更されていた場合に、移設先のユーザのオペレータは、パラメータの変更箇所をいちいち調べてその変更された内容を確認するという負担の大きい作業を行わなくてもよくなる。
その結果、移設先のユーザのオペレータは、所定の初期状態のパラメータを、移設先のユーザにとって最適な内容に容易且つ確実に設定しなおすことができる。これにより、移設先のユーザのオペレータにとって、パラメータの設定作業の負担が大幅に軽減する。
また、変更されたパラメータが初期状態へと戻されることで、メーカー側におけるパラメータ設定内容の確認や各種調整などの手間を省くこともできる。
本発明は、マシニングセンタ,旋盤,複合加工機,旋削盤など全ての工作機械に適用可能である。
以下、本発明にかかる実施例を図1ないし図4を参照して説明する。
図1ないし図4は本発明の実施例を示す図で、図1は、工作機械が移設される状態を示す概略説明図、図2は、工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置のブロック図、図3は、工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定の手順を示すフローチャート、図4は、本実施例の変形例にかかるパラメータ設定の手順を示すフローチャートである。
図1および図2において、工作機械1は、チップコンベヤ3,オイル供給装置4およびATC(自動工具交換装置)などを有し、NC装置5により制御されている。
工作機械1には、各種のパラメータが設定されており、パラメータには設定値情報も含まれている。これらパラメータとしては、たとえば、チップコンベヤ3の運転方法、オイル供給装置4の作動方法、工作機械1の動作制限情報などがある。
チップコンベヤ3の運転方法の例としては、間欠運転,連続運転がある。オイル供給装置4の作動方法の例としては、オイルタンク内のオイルの液面高さの低下による、オイル供給装置4と工作機械1の運転停止がある。
工作機械1の動作制限情報の例としては、主軸やテーブルなどを移動させる機構の情報や、ドア6のインタロック機構の情報や、ATCのインターロック機構の情報などがある。ドア6のインタロック機構の情報では、インタロックレベルを変えることにより、ドア6を開いた状態で行うことのできる作業の種類を増やしたり減らしたりすることができる。
図1(a)に示すように、工作機械1は、製造メーカーから出荷され、最初にユーザBの工場に据付けられる。図1(b)は、この工作機械1がユーザBの工場で使用されている状態を示している。
この工作機械1は、その後の適法な転売などにより、ユーザBの工場から、図1(c)に示すように、他のユーザCの工場に適切に移設されて使用される場合がある。さらに、この同じ工作機械1が、適法な転売などにより、図1(d)に示すように、ユーザCの工場からさらに他のユーザDの工場に移設されて使用される場合もある。
工作機械1が移設されたときは、この移設が適切なものであるか否かを確認するために、移設検知手段10で工作機械1の移設を検知している。工作機械1には、工作機械1が移設されたことを移設検知手段10で検知したときに、この工作機械1におけるパラメータを設定するためのパラメータ設定装置2が設けられている。
移設検知手段10は、工作機械1が移設されたか否かを検知する機能と、移設された場合には工作機械1の起動や作動を停止させるためのロック信号を出力する機能と、このロック信号により工作機械1がロックされた後、工作機械1のロック状態を解除するためのロック解除信号を出力する機能とを有している。
移設検知手段10としては、GPS衛星11を使用したシステムが使用される。移設検知手段10は、GPS衛星11と、工作機械1に取付けられ、GPS衛星11との間で信号を送信・受信するためのGPSアンテナ12と、GPSアンテナ12に接続された現在位置演算手段13とを有している。
現在位置演算手段13は、工作機械1の位置情報の比較と、工作機械1が移設されたか否かの判断と、工作機械1の動作をロックするための信号およびロック解除信号の出力などを行う。
移設検知手段10は、工作機械1が移設されたか否かを、所定のインターバル毎に(また、連続的に)検知する。そのために、移設検知手段10において、現在位置演算手段13からGPSアンテナ12に対して、所定のインターバル毎に(また、連続的に)、位置情報リクエスト信号F1が出力される。
すると、GPSアンテナ12は、位置情報リクエスト信号F1に基づいて、GPS衛星11に対して工作機械1の位置情報のリクエストを行なう。GPSアンテナ12は、GPS衛星11から工作機械1の位置情報を取得し、この位置情報の信号F2を現在位置演算手段13に出力する。
現在位置演算手段13は、工作機械1の位置情報を比較することにより、工作機械1が移設されたか否かを判断する。現在位置演算手段13は、工作機械1の移設を検知したときには、工作機械1の動作をロックするとともにパラメータ設定装置2をオンするための信号F3を、NC装置5と、パラメータ設定装置2の制御部23に出力する。
なお、GPS衛星11を使用したシステム以外の移設検知手段としては、工作機械1が移設されるときの大きな揺れによる加速度を加速度センサで検知する装置や、工作機械1の所定位置と床面との間の距離が移設の作業時に変化することを用いて、この距離の変化をセンサで測定する装置や、移設時に工作機械1の向きが変わったのをジャイロセンサで検知する装置などがある。
パラメータ設定装置2は、工作機械1が移設されたことを移設検知手段10により検知したときに、工作機械1におけるパラメータを、工作機械1の移設後に設定することができる機能を有している。
新しい工作機械1のパラメータは、工作機械1が工作機械メーカーから出荷されたときの初期設定の状態、または、工作機械1が、出荷後に最初にユーザBの工場に据付けられたときパラメータの内容を初期設定した状態になっている(図1(a))。この時点では、ユーザBのオペレータは、工作機械1のパラメータの内容に関して何等の設定の変更を行なっていない。
その後、図1(b)に示す工作機械1では、ユーザBのオペレータによりパラメータが変更されている。よって、この工作機械1は、ユーザBにとって好都合な内容にカスタマイズされた状態で使用される。
その後、工作機械1は、転売などによって、矢印M1に示すように、ユーザBの工場からユーザCの工場に移設される場合や(図1(c))、ユーザCの工作機械1が、矢印M2に示すように、ユーザCの工場からユーザDの工場に移設される場合がある(図1(d))。
このようなとき、工作機械1が移設されたことを移設検知手段10により検知すれば、パラメータ設定装置2で、工作機械1におけるパラメータを、工作機械1の移設後に設定することができる。
パラメータ設定装置2およびこの装置2によるパラメータ設定方法は、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されているか否かを、工作機械1の移設後に判別する。パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すようにしている(図1中の矢印E1,E2)。
ここで、パラメータは、チップコンベヤ3の運転方法と、オイル供給装置4の作動方法と、工作機械1の動作制限情報とのうち、少なくとも1つを含んでいる。
また、パラメータにおける「所定の初期状態」とは、図1(a)に示すように、工作機械1が出荷されたときの初期設定の状態、または、工作機械1が出荷後に、最初にユーザBの工場に据付けられたときパラメータの内容を初期設定した状態である。なお、「所定の初期状態」は、前記初期設定の状態以外の、他の所定の状態であってもよい。
本実施例の変形例にかかるパラメータ設定装置2およびパラメータ設定方法は、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されているか否かを、工作機械1の移設後に判別する。パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、全てのパラメータをリセットすることにより、全てのパラメータの設定内容を、パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻す(図1中の矢印E1,E2)。
本実施例と変形例では、図1(c)に示すように工作機械1がユーザCの工場に移設されて、移設以前のパラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、パラメータを、矢印E1に示すように、出荷されたときの初期設定の状態(または、最初にユーザBの工場に据付けられたときパラメータの内容を初期設定した状態)へと自動的に戻す。
また、図1(d)に示すように工作機械1がユーザDの工場に移設されて、移設以前のパラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、パラメータを、矢印E2に示すように、出荷されたときの初期設定の状態(または、最初にユーザBの工場に据付けられたときパラメータの内容を初期設定した状態)へと自動的に戻す。
上述の実施例および変形例にかかるパラメータ設定装置2および方法によれば、工作機械1が移設されたとき、工作機械1の移設以前に工作機械1のパラメータが変更されていた場合に、移設先のユーザ(たとえば、ユーザC,ユーザD)のオペレータは、パラメータの変更箇所をいちいち調べてその内容を確認するという負担の大きい作業を行わなくてもよくなる。
その結果、工作機械1の移設先のユーザのオペレータは、パラメータを、パラメータ毎の所定の初期状態から、移設先のユーザにとって最適な内容に容易且つ確実に設定しなおすことができる。よって、このオペレータに対して、パラメータの設定作業の負担を大幅に軽減することができる。
また、変更されたパラメータが初期状態へと戻されることで、メーカー側におけるパラメータ設定内容の確認や各種調整などの手間を省くこともできる。
たとえば、ドア6のインタロック機構の情報の場合、インタロックレベルを変えることによりドア6を開いた状態で行うことのできる作業種類を増やすような、パラメータの変更が、工作機械1の移設前にされていた場合がある。このような場合でも、工作機械1の移設検知後は、ドア6のインタロック機構のインタロックレベルを初期状態へと自動的に戻すことができる。
パラメータ設定装置2は、工作機械1が移設されたことを検知するための移設検知手段10と、工作機械1におけるパラメータ毎の所定の初期状態を予め記憶する初期状態記憶部20と、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されているか否かを、移設後に判別するパラメータ変更判別部21と、パラメータが変更された箇所と設定内容を記憶するパラメータ変更情報記憶部22と、工作機械1の移設検知時におけるパラメータの設定を制御する制御部23とを備えている。制御部23は、NC装置5に含まれているが、NC装置5とは分離して、NC装置5の外部に別途設けられていてもよい。
工作機械1の移設以前にパラメータが変更されており、この工作機械1が移設されてこの移設が検知されると、パラメータ変更判別部21は、パラメータ変更情報記憶部22からパラメータの変更箇所を読み出して、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されていると認識する。
すると、制御部23は、初期状態記憶部20から所定の初期状態を読み出して、パラメータの設定内容を所定の初期状態へと自動的に戻す。
次に、工作機械1の移設検知時に、パラメータ設定装置2によりパラメータを設定する手順について説明する。
図1ないし図3に示すように、工作機械1の移設検知時におけるパラメータを、移設後に設定する場合には、現在位置演算手段13における工作機械1の位置情報比較結果に応じて、工作機械1の移設が行われたか否かを判断する(ステップ101)。
工作機械1が移設され、移設検知手段10で工作機械1の移設を検知すると、現在位置演算手段13は、ロック信号を含む信号F3をNC装置5に出力する。そして、NC装置5は、工作機械1の起動や作動をロックする。現在位置演算手段13から制御部23に信号F3が入力すると、パラメータ設定装置2がオンになる(ステップ102)。
工作機械1の移設以前に、工作機械1のパラメータが変更されていれば、このパラメータの変更情報F4は、工作機械1の移設以前にすでにNC装置5からパラメータ変更情報記憶部22送られて記憶されている。
したがって、パラメータ変更判別部21は、制御部23から出力される指令F5と、パラメータ変更情報記憶部22から出力される情報F6とに基づいて、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されているか否かを判別する。そして、パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、パラメータ変更判別部21は、この変更されたパラメータを確認する(ステップ103)。
パラメータが変更されている場合には、制御部23は、初期状態記憶部20から所定の初期状態を読み出す。そして、制御部23は、変更されたパラメータを、初期状態記憶部20にパラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻す(ステップ104)。
その結果、NC装置5では、パラメータの変更箇所の設定内容が、所定の初期状態に変更される。こうしてパラメータ設定の手順が終了する。
なお、ステップ101で工作機械1が移設されていないと判断された場合と、ステップ103で、工作機械1の移設以前にパラメータが変更されていないと判断された場合にも、パラメータ設定の手順が終了する。
図4に示す変形例にかかるパラメータ設定の手順では、ステップ201,202は、図3に示すステップ101,102と同じである。ステップ203において、パラメータ変更判別部21が、パラメータの変更箇所が少なくとも1つあると判断した場合には、制御部23は全てのパラメータをリセットする(ステップ204)。
これにより、制御部23は、全てのパラメータの設定内容を、パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻す。NC装置5では、全てのパラメータが所定の初期状態に変更される(ステップ205)。
その結果、上述の実施例と同じ作用効果を奏する。この変形例では、全てのパラメータをリセットしているので、パラメータの変更箇所をサーチする時間が不要になり、処理速度が速くなる。
工作機械1が、適法な転売などにより正規に移設された場合には、工作機械1のロックは解除される。このロックの解除は、パラメータ設定装置2によるパラメータ設定の前または後のいずれであってもよい。
以上、本発明の実施例(変形例を含む。以下同じ)を説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
本発明にかかる工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置およびその方法は、マシニングセンタ,旋盤,複合加工機,旋削盤など全ての工作機械に適用可能である。
1 工作機械
2 パラメータ設定装置
3 チップコンベヤ
4 オイル供給装置
10 移設検知手段

Claims (6)

  1. 工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定する装置であって、
    前記工作機械の移設以前に前記パラメータが変更されているか否かを、移設後に判別し、
    前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すことを特徴とする工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置。
  2. 前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、全ての前記パラメータをリセットすることにより、前記全てのパラメータの設定内容を、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すことを特徴とする請求項1に記載の工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置。
  3. 前記パラメータの前記所定の初期状態とは、前記工作機械が出荷されたときの初期設定の状態、または、前記工作機械が出荷後、最初に据付けられたとき前記パラメータの内容を初期設定した状態であることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置。
  4. 前記パラメータは、前記工作機械に設けられたチップコンベヤの運転方法と、オイル供給装置の作動方法と、前記工作機械の動作制限情報とのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載の工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定装置。
  5. 工作機械が移設されたことを移設検知手段により検知したときに、この工作機械におけるパラメータを設定する方法であって、
    前記工作機械の移設以前に前記パラメータが変更されているか否かを、移設後に判別し、
    前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、この変更されたパラメータを、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すことを特徴とする工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定方法。
  6. 前記パラメータの変更箇所が少なくとも1つある場合には、全てのパラメータをリセットすることにより、前記全てのパラメータの設定内容を、前記パラメータ毎に予め記憶されている所定の初期状態へと自動的に戻すことを特徴とする請求項5に記載の工作機械の移設検知時におけるパラメータ設定方法。
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