JP2007069712A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】場所による重力加速度の違いに基づく盗難判定の精度低下を抑制することができる車両用盗難防止装置を提供する。
【解決手段】車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサ22と、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段78と、その傾斜変化角決定手段78によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段84とを備えている車両用盗難防止装置において、GPS受信機100によって検出された緯度に基づいて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段74をさらに備え、盗難判定手段84における判定しきい値を、その重力加速度決定手段74によって決定された重力加速度に基づいて決定するようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用盗難防止装置に関し、特に、加速度センサを用いて車両の傾斜変化角を検出して、その傾斜変化角に基づいて盗難判定を行う車両用盗難防止装置に関する。
車両用盗難防止装置として、車両の傾斜変化角を加速度センサで検出することで、レッカー車やトレーラによって車両が盗難されることを防止する盗難防止装置がよく知られている。この形式の盗難防止装置においては、車両盗難監視状態において、傾斜角が所定値(たとえば3°)以上変化したかどうかを加速度センサの信号変化から判定し、傾斜角が所定値以上変化したと判定した時には、盗難状態にあると判断して、警報アラームを出力し、あるいは、警察やオーナーに盗難発生を自動的に通報するようになっている。
この盗難防止装置において誤判定が生じると、不必要な警報アラームが出力されたり、不要な通報がされたりすることになることから、誤判定をできるだけ抑制する必要がある。
誤判定を抑制するために、たとえば、特許文献1の装置は、加速度センサの信号が傾斜角に対して非線形であるので、平地に駐車した場合と、坂道のような初期傾斜角の大きい場所に駐車した場合とで、車両盗難を判定するしきい値を変えている。
特開平4−123956号公報
ところで、加速度センサから出力される信号は重力加速度の変化の影響を受ける。そして、その重力加速度は、たとえば高緯度地と低緯度地とでは異なるなど、場所によって変動する。しかし、特許文献1のように、初期傾斜角に基づいて判定のしきい値を変化させる場合、駐車場所が平地であるか坂道であるかは考慮されていることになるが、場所による重力加速度の違いは考慮されていない。そのため、判定精度は未だ不十分であった。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、場所による重力加速度の違いに基づく盗難判定の精度低下を抑制することができる車両用盗難防止装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の現在位置の緯度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度と、緯度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっていることを特徴とする。
重力加速度は特に緯度によって変化するので、このように、車両の位置する緯度に基づいて重力加速度を決定し、その決定した重力加速度に基づいて盗難判定手段における判定しきい値を決定するようにすれば、場所による重力加速度の変化に基づく盗難判定の精度低下を抑制できる。
上記盗難判定手段における判定は、傾斜変化角と所定の判定しきい値の2つの値を比較することによって行っており、請求項1では、判定しきい値を重力加速度に基づいて決定していたが、他方の値、すなわち、傾斜変化角を重力加速度の違いを考慮して決定することによっても、前記目的を達成することができる。請求項2記載の発明は、そのような発明である。
すなわち、請求項2記載の発明は、車両の現在位置の緯度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度と、緯度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっていることを特徴とする。
このように、車両の位置する緯度に基づいて重力加速度を決定し、傾斜変化角を、その決定した重力加速度と傾斜角信号とに基づいて決定するようにしても、場所による重力加速度の変化に基づく盗難判定の精度低下を抑制できる。
また、同じ緯度であっても、経度が異なると重力加速度が異なることがある。重力加速度が、鉱物の有無等の地質の違いや、地殻の厚さ(すなわち標高の違い)の影響を受けるからである。従って、重力加速度は、緯度だけでなく経度の違いも考慮して決定することが好ましい。
請求項3記載の発明は、緯度および経度に基づいて決定した重力加速度を用いて判定しきい値を決定するものである。すなわち、請求項3記載の発明は、車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度および経度と、緯度および経度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、緯度および経度に基づいて決定した重力加速度を用いて傾斜変化角を決定するものである。すなわち、請求項4記載の発明は、車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度および経度と、緯度および経度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっていることを特徴とする。
この請求項3または請求項4のようにすることにより、場所による重力加速度の違いに基づく盗難判定の精度低下をさらに抑制できる。
また、請求項3および請求項4では、緯度に加えて経度も用いて重力加速度を決定しており、経度も用いているので、標高(高度)の違いも考慮して重力加速度を決定していることになるが、緯度に加えて標高(高度)を用いて重力加速度を決定しても、緯度だけを用いるよりも精度よく重力加速度を決定でき、その結果、場所による重力加速度の違いに基づく盗難判定の精度低下をさらに抑制できる。
請求項5記載の発明は、緯度に加えて高度も用いて重力加速度を決定し、その重力加速度に基づいて判定しきい値を決定するものである。すなわち、請求項5記載の発明は、車両の現在位置の緯度および高度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度および高度と、緯度および高度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっていることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、緯度に加えて高度も用いて重力加速度を決定し、その重力加速度に基づいて傾斜変化角を決定するものである。すなわち、請求項6記載の発明は、車両の現在位置の緯度および高度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
前記位置検出装置によって検出された緯度および高度と、緯度および高度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっていることを特徴とする。
また、場所によっては、盗難状態でなくても重力加速度が変動して加速度センサからの出力が変動してしまう場所がある。盗難状態でなくても重力加速度が変動しやすい場所、すなわち、重力加速度不安定地としては、請求項9に記載の、自動的に車両を移動させる車両移動装置を有する駐車場や、請求項10に記載の海上がある。なお、駐車位置が海上であるとは、すなわち、駐車位置がフェリー内であることを意味している。この請求項9および10に記載されているように、重力加速度不安定地とは、車両が別の装置によって移動させられることが予定されている場所である。
請求項7記載の発明は、駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かによって判定しきい値を変化させる発明である。すなわち、請求項7記載の発明は、車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
重力加速度が変動しやすい場所である重力加速度不安定地の平面座標データを記憶した記憶装置と、前記位置検出装置によって検出された車両の現在位置、および前記記憶装置に記憶されている重力加速度不安定地の平面座標データから、車両の駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かを判定する駐車位置判定手段とをさらに備え、その駐車位置判定手段において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、重力加速度不安定地でないと判定された場合よりも、前記盗難判定手段における判定しきい値が大きくされることを特徴とする。
駐車位置が重力加速度不安定地である場合には、重力加速度の変動によって、傾斜変化角決定手段によって決定される傾斜変化角が実際の車両の傾斜変化角よりも大きくなる可能性がある。しかし、このように、駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、重力加速度不安定地でないと判定された場合よりも、盗難判定手段における判定しきい値を大きくすれば、傾斜変化角決定手段によって決定される傾斜変化角が実際の車両の傾斜変化角よりも大きくなってしまったとしても、誤判定を抑制することができる。
また、請求項8記載の発明は、駐車位置が重力加速度不安定地である場合には、盗難判定を行わないようにする発明である。すなわち、請求項8記載の発明は、車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段とを備えている車両用盗難防止装置であって、
重力加速度が変動しやすい場所である重力加速度不安定地の平面座標データを記憶した記憶装置と、前記位置検出装置によって検出された車両の現在位置、および前記記憶装置に記憶されている重力加速度不安定地の平面座標データから、車両の駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かを判定する駐車位置判定手段とをさらに備え、前記盗難判定手段は、その駐車位置判定手段において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、判定を行わないようになっていることを特徴とする。
このように、駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合に盗難判定を行わないようにすれば、盗難判定の精度低下を抑制することができる。
ここで、位置検出装置が緯度および経度を検出することができる装置である場合、請求項11記載のようにして加速度センサの故障判定をすれば、さらに誤判定を抑制できる。
すなわち、請求項11記載の発明は、請求項3、4、7乃至10のいずれかに記載の車両用盗難防止装置であって、前記位置検出装置によって逐次検出される車両の現在位置の時間変化に基づいて、車両の加速度を算出する加速度算出手段と、その加速度算出手段によって算出される加速度と、前記加速度センサからの信号に基づいて定まる加速度との比較に基づいて、加速度センサの故障を判定する故障判定手段とをさらに備え、前記盗難判定手段は、その故障判定手段において加速度センサの故障が判定された場合には、判定を行わないようになっていることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用された車両用盗難防止装置10の構成を示すブロック図である。
車両用盗難防止装置10は、盗難監視用傾斜計(以下、単に傾斜計という)20と、送受信機30と、車載通信装置40と、アラームユニット50と、ホーン60と、フラッシャーヘッドランプ70と、イモビライザユニット80とを備えている。また、この車両用盗難防止装置10が搭載された車両には、位置検出装置として機能するGPS受信機100が備えられている。このGPS受信機100は、地球の周りの軌道上に配置された人工衛星からのデータを受信することにより、車両の座標(緯度x、経度y、および高度z)を検出することができる。
傾斜計20は、加速度センサ22と、記憶装置24と、演算制御装置26とを備えている。加速度センサ22は、車両が水平な位置に駐車したときに水平面に対して平行となるように設置されており、車両に生じる車両水平方向の加速度を逐次検出し、その加速度を表す電圧信号を逐次出力する。このように加速度センサ22が設置されている場合、図2に示すように、車両がθだけ傾斜した場合、重力加速度をgとすると、車両水平方向にはg×sinθの加速度が加わることになり、これが加速度センサ22によって検出される。従って、加速度センサ22は傾斜角センサとしても機能しており、駐車状態において加速度センサ22から出力される信号は、車両の傾斜角を表す傾斜角信号であると言える。なお、加速度センサ22の加速度検出方式に特に限定はなく、ピエゾ抵抗型、静電容量型、磁気センサ型等、どのような検出方式のものを用いてもよい。
記憶装置24は、たとえばROM(E2PROM等の書き換え可能なものも含む)であり、緯度xに基づいて重力加速度g(x)が定まる重力加速度決定関係が記憶されている。図3は、その重力加速度決定関係を示す図である。また、記憶装置24には、重力加速度が変動しやすい場所である重力加速度不安定地の平面座標(緯度xおよび経度y)データも記憶されている。この重力加速度不安定地としては、本実施形態では、自動的に車両を移動させる車両移動装置を有する駐車場、および、海上が登録されている。自動的に車両を移動させる車両移動装置を有する駐車場としては、たとえば、タワーパーキングや、エレベータパーキングなどと呼ばれ、車両移動装置として昇降装置を有している立体駐車場、同じく昇降装置を備え、マンション等に設置される多段式駐車場、走行台車によって車両を平面方向に移動させる平面往復式駐車場などがある。また、海上が登録されているのは、駐車位置がフェリー内であることを判定するためである。なお、海上全てを登録するのではなく、港におけるフェリー停泊位置のみを登録しておいてもよい。
演算制御装置26は、CPU、ROM、RAM、およびI/Oポートなどを備えた所謂コンピュータであり、そのROMに記憶されたプログラムに従って、盗難判定等の演算処理を実行する。この演算制御装置26の処理内容については後述する。
車載通信装置40は、演算制御装置26からの信号を送受信機30、アラームユニット50、およびイモビライザユニット80へ送信し、また、イモビライザユニット80からの信号をアラームユニット50へ送信する。
送受信機30は、車載通信装置40を介して演算制御装置26から送信された指令信号に従って、警備会社あるいは警察等に設けられたオペレーションセンタ200に車両が盗難状態にあることを通報する。
アラームユニット50は、車載通信装置40を介して演算制御装置26またはイモビライザユニット80から送信された信号に従って、ホーン60から警報音を出力し、また、フラッシャーヘッドランプ70を点滅制御する。
イモビライザユニット80は、図示しないキーから発進されるキーID番号を自身に登録されているキーID番号と照合し、照合が成立すれば、図示しないエンジンコントロールユニットに対して始動許可信号を出力する。また、イモビライザユニット80は、演算制御装置26において盗難判定され、その演算制御装置26からエンジン停止を指示する信号が供給された場合には、上記エンジンコントロールユニットに対してエンジン停止信号を出力する。
図4は、上記演算制御装置26の制御機能の要部を示すブロック図である。図4に示すように、演算制御装置26は、駐車判定手段70、駐車位置判定手段72、重力加速度決定手段74、判定しきい値決定手段76、傾斜変化角決定手段78、加速度算出手段80、故障判定手段82、および盗難判定手段84を有している。
駐車判定手段70は、図示しないイグニッションスイッチからのオフ信号に基づいて、車両が駐車したか否かを判定する。駐車位置判定手段72は、駐車判定手段70によって車両が駐車したことが判定された場合に、GPS受信機100によって検出されている車両の現在位置の平面座標(緯度x、経度y)と、記憶装置24に記憶されている重力加速度不安定地の平面座標データとを比較して、駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かを判定する。
重力加速度決定手段74は、駐車位置判定手段70によって車両が駐車したことが判定された場合に、GPS受信機100によって検出されている車両の現在位置の緯度xと、記憶装置24に記憶されている図3に示す重力加速度決定関係とから、駐車位置における重力加速度g(x)を決定する。
判定しきい値決定手段76は、重力加速度決定手段74によって決定された駐車位置における重力加速度g(x)に基づいて盗難判定手段84における判定しきい値Vを決定する。図2に示したように、車両がθだけ傾斜すると、車両水平方向にはg(x)×sinθの加速度が加わることになるので、車両がθだけ傾斜したときに加速度センサ22から得られる傾斜角信号は式1の右辺のように表すことができる。
(式1) V=g(x)×(a+Δa)sin(θ+Δθ)
ここで、aは加速度センサ22の感度(ゲイン)、Δaはその感度の誤差補正値、θは車両の傾斜角、Δθは加速度センサ22のオフセット誤差補正値であり、ΔaおよびΔθは予め設定された定数である。上記式1において、θとして車両が盗難状態にあると判定すべき傾斜角、たとえば3°を設定しておくことにより、重力加速度決定手段74によって決定された駐車位置における重力加速度g(x)を式1の右辺に代入すると、車両が3°傾いたときの加速度センサ22からの信号の大きさを計算することができる。この車両が3°傾いたときの加速度センサ22からの信号の大きさが判定しきい値Vである。
傾斜変化角決定手段78は、駐車判定手段70によって車両が駐車したことが判定されたときの加速度センサ22の傾斜角信号を初期値として、その初期値からの傾斜角信号の変化量を算出する。この変化量は、駐車初期時の車両の傾斜角に対する車両の傾斜角の変化、すなわち傾斜変化角を表している。なお、上記初期値は、所定時間毎に逐次更新してもよい。
加速度算出手段80は、GPS受信機100によって逐次検出される車両の座標に基づいて、車両位置の時間に対する変化を決定し、それを二次微分処理することにより車両の加速度を逐次算出する。
故障判定手段82は、車両走行中に加速度センサ22から出力される信号に基づいて車両の加速度を決定し、その決定した加速度と、加速度算出手段80によって算出された加速度とを比較して、両者の差が所定値以上である場合には加速度センサ22が故障していると判定する。
盗難判定手段84は、傾斜変化角決定手段78によって逐次決定される傾斜角信号の変化量を、判定しきい値決定手段76によって決定された判定しきい値Vと比較して、傾斜角信号の変化量が判定しきい値Vを超えている場合には、車両が盗難状態にあると判定する。そして、盗難状態にあると判定した場合には、アラームユニット50に、ホーン60から警報音を出力させるための指令信号およびフラッシャーヘッドランプの点滅制御を指示する信号を出力し、送受信機30を介してオペレーションセンタ200に車両が盗難状態にあることを通報し、さらに、イモビライザユニット80にエンジン停止を指示する信号を出力する。
ただし、盗難判定手段84は、駐車位置判定手段72において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、盗難状態になくても加速度センサ22から出力される信号に変動が生じ、その結果、精度のよい判定が困難となるので、盗難判定を行わない。また、故障判定手段82において加速度センサ22の故障が判定されている場合にも、精度のよい判定が困難となるので、盗難判定を行わない。
以上、説明した本実施形態によれば、車両の駐車位置の緯度に基づいて重力加速度g(x)を決定し、その決定した重力加速度g(x)に基づいて判定しきい値Vを決定しているので、場所による重力加速度g(x)の違いに起因する盗難判定の精度低下を抑制できる。
また、本実施形態では、駐車位置判定手段72において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、盗難判定を行わないようになっているので、重力加速度g(x)の時間変化に起因する盗難判定の精度低下を抑制することもできる。
さらに、故障判定手段82において加速度センサ22が故障していると判定された場合にも盗難判定を行わないようになっているので、盗難判定の精度低下をより抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の説明において、前述の第1実施形態と同一の構成を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態が第1実施形態と相違する点は、演算制御装置26の制御機能のみである。図5は、第2実施形態における演算制御装置26の制御機能を示すブロック図である。図5と図2とを比較すると、図5には判定しきい値決定手段76が設けられていない点で相違し、また、傾斜変化角決定手段86および盗難判定手段88における制御内容が異なる。
その傾斜変化角決定手段86では、加速度センサ22からの傾斜角信号と重力加速度決定手段86によって決定された重力加速度g(x)とから傾斜変化角を決定する。すなわち、傾斜変化角決定手段86は、まず、第1実施形態の傾斜変化角決定手段78と同様に、駐車判定手段70によって車両が駐車したことが判定されたときの加速度センサ22の傾斜角信号を初期値として、その初期値からの傾斜角信号の変化量を逐次算出する。なお、上記初期値は、第1実施形態の場合と同様に、所定時間毎に逐次更新してもよい。
そして、その変化量を、重力加速度決定手段74において決定された重力加速度g(x)を用いて式2により補正して、補正変化量を決定する。第2実施形態では、この補正変化量が傾斜変化角を表す値である。なお、式2において、g(c)は判定しきい値V(盗難判定手段88を参照)の決定に用いる重力加速度であり、予め設定された定数(たとえば、980Gal)である。
(式2) 補正変化量=変化量×(g(x)/g(c))
盗難判定手段88は、上記傾斜変化角決定手段86によって逐次決定された補正変化量を、予め設定された判定しきい値Vと比較して、補正変化量が判定しきい値Vを超えている場合には、車両が盗難状態にあると判定する。ここで、上記判定しきい値Vは式3から決定されている。なお、式3において、a、Δa、θ、Δθは、式1と同じ意味である。
(式3) V=g(c)×(a+Δa)sin(θ+Δθ)
そして、盗難状態にあると判定した場合には、第1実施形態の場合と同様に、アラームユニット50に、ホーン60から警報音を出力させるための指令信号およびフラッシャーヘッドランプの点滅制御を指示する信号を出力し、送受信機30を介してオペレーションセンタ200に車両が盗難状態にあることを通報し、さらに、イモビライザユニット80にエンジン停止を指示する信号を出力する。また、駐車位置判定手段72において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合、および、故障判定手段82において加速度センサ22の故障が判定されている場合には盗難判定を行わない点は、第1実施形態と同様である。
以上、説明した第2実施形態によれば、車両の駐車位置の緯度xに基づいて重力加速度g(x)を決定し、その決定した重力加速度g(x)に基づいて傾斜変化角を表す補正変化量を決定しているので、場所による重力加速度g(x)の違いに起因する盗難判定の精度低下を抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、前述の第1、第2実施形態では、記憶装置24に記憶されている重力加速度決定関係(図3)は、緯度xから重力加速度g(x)を決定する関係であったが、重力加速度決定関係として、緯度xおよび経度yから重力加速度(x,y)を決定する関係が記憶されており、重力加速度決定手段74では、GPS受信機100によって検出された車両の緯度xおよび経度yから車両の駐車位置における重力加速度g(x,y)を決定するようになっていてもよい。このようにすれば、車両の駐車位置における重力加速度g(x,y)をより高精度に決定することができるので、場所による重力加速度g(x,y)の違いに起因する盗難判定の精度低下をさらに抑制できる。
また、記憶装置24に記憶されている重力加速度決定関係が、緯度xおよび高度zから重力加速度(x,z)を決定する関係であり、重力加速度決定手段74では、GPS受信機100によって検出された車両の緯度xおよび高度zから車両の駐車位置における重力加速度g(x,z)を決定するようになっていてもよい。このようにしても、車両の駐車位置における重力加速度g(x,z)を第1、2実施形態よりも高精度に決定することができるので、場所による重力加速度g(x,z)の違いに起因する盗難判定の精度低下をさらに抑制できる。
また、前述の実施形態の盗難判定手段84、88は、駐車位置判定手段72において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、盗難判定を行わないようになっていたが、駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合に、判定しきい値V、Vを大きくするようにしてもよい。たとえば、前述の実施形態では、傾斜角θを3°として判定しきい値V、Vを算出していたが、駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、その傾斜角θをそれよりも大きい角度(たとえば5°)として算出した判定しきい値V、Vを用いるようにしてもよい。このようにすれば、傾斜変化角決定手段78、86によって決定される傾斜変化角が実際の車両の傾斜変化角よりも大きくなってしまったとしても、誤判定を抑制することができる。
また、前述の第2実施形態の傾斜変化角決定手段86では、傾斜角信号の変化量を算出した後に、その変化量を重力加速度g(x)に基づいて補正していたが、まず、初期値および所定時間後の傾斜角信号を重力加速度g(x)に基づいて補正し、次いで、その補正した初期値に対する補正した所定時間後の傾斜角信号の変化量を算出してもよい。
本発明が適用された車両用盗難防止装置10の構成を示すブロック図である。 車両が傾斜角θだけ傾斜したときに車両水平方向に生じる加速度を説明する図である。 図1の記憶装置24に記憶されている重力加速度決定関係を示す図である。 図1の演算制御装置26の制御機能の要部を示すブロック図である。 第2実施形態における演算制御装置26の制御機能の要部を示すブロック図である。
符号の説明
10:車両用盗難防止装置、 20:盗難監視用傾斜計、 22:加速度センサ、 24:記憶装置、 72:駐車位置判定手段、 74:重力加速度決定手段、 76:判定しきい値決定手段、 78:傾斜変化角決定手段、 80:加速度算出手段、 82:故障判定手段、 84:盗難判定手段、 86:傾斜変化角決定手段、 88:盗難判定手段、 100:GPS受信機(位置検出装置)

Claims (11)

  1. 車両の現在位置の緯度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度と、緯度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 車両の現在位置の緯度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度と、緯度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  3. 車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度および経度と、緯度および経度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  4. 車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度および経度と、緯度および経度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  5. 車両の現在位置の緯度および高度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度および高度と、緯度および高度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記盗難判定手段における判定しきい値は、その重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて決定されるようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  6. 車両の現在位置の緯度および高度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって検出された緯度および高度と、緯度および高度から重力加速度が定まる重力加速度決定関係とを用いて、駐車位置における重力加速度を決定する重力加速度決定手段をさらに備え、
    前記傾斜変化角決定手段は、前記傾斜角信号および前記重力加速度決定手段によって決定された重力加速度に基づいて前記傾斜変化角を逐次決定するようになっている
    ことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  7. 車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    重力加速度が変動しやすい場所である重力加速度不安定地の平面座標データを記憶した記憶装置と、
    前記位置検出装置によって検出された車両の現在位置、および前記記憶装置に記憶されている重力加速度不安定地の平面座標データから、車両の駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かを判定する駐車位置判定手段とをさらに備え、
    その駐車位置判定手段において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、重力加速度不安定地でないと判定された場合よりも、前記盗難判定手段における判定しきい値が大きくされることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  8. 車両の現在位置の緯度および経度を検出する位置検出装置を備えた車両に搭載され、
    車両の傾斜角に対応した傾斜角信号を出力する加速度センサと、
    その傾斜角信号に基づいて車両の傾斜変化角を逐次決定する傾斜変化角決定手段と、
    その傾斜変化角決定手段によって決定された傾斜変化角が所定の判定しきい値を超えたことに基づいて車両が盗難状態にあると判定する盗難判定手段と
    を備えている車両用盗難防止装置であって、
    重力加速度が変動しやすい場所である重力加速度不安定地の平面座標データを記憶した記憶装置と、
    前記位置検出装置によって検出された車両の現在位置、および前記記憶装置に記憶されている重力加速度不安定地の平面座標データから、車両の駐車位置が重力加速度不安定地であるか否かを判定する駐車位置判定手段とをさらに備え、
    前記盗難判定手段は、その駐車位置判定手段において駐車位置が重力加速度不安定地であると判定された場合には、判定を行わないようになっていることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  9. 前記重力加速度不安定地として、自動的に車両を移動させる車両移動装置を有する駐車場が含まれていることを特徴とする請求項7または8に記載の車両用盗難防止装置。
  10. 前記重力加速度不安定地として、海上が含まれていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の車両用盗難防止装置。
  11. 請求項3、4、7乃至10のいずれかに記載の車両用盗難防止装置であって、
    前記位置検出装置によって逐次検出される車両の現在位置の時間変化に基づいて、車両の加速度を算出する加速度算出手段と、
    その加速度算出手段によって算出される加速度と、前記加速度センサからの信号に基づいて定まる加速度との比較に基づいて、加速度センサの故障を判定する故障判定手段とをさらに備え、
    前記盗難判定手段は、その故障判定手段において加速度センサの故障が判定された場合には、判定を行わないようになっていることを特徴とする車両用盗難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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