JP5468284B2 - ボンディングマシン - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性を具備する接着テープを加熱して生地に熱接合するのに好適なボンディングマシンに関する。
従来から、肌着、オムツカバー、スポーツウエア、レインウエアや、ゴム紐、結び紐、ゴムテープなどの紐で緊締を必要とするパンツ、オムツカバー、スポーツウエア、レインウエアや、スーツなどの各種の縫製品の縁部(ヘム部)として、生地に接着テープを接合する構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、図5の(c1)に示すように、生地Cと当て布などの他の生地CAを接着テープTで接合した構成や、図5の(c2)に示すように、生地Cの端部Caを折り返して、その折り返した端部Caを接着テープTで接合した構成がある。
このような生地Cの接合に用いられる接着テープTとしては、常温では接着機能を持たず、加熱により接着機能を発揮することのできる熱可塑性を具備する素材により形成されたものが用いられている。また、接着テープTは、図5の(a)に示すように、少なくとも一面に剥離テープSが貼り付けられて構成されている。さらに、接着テープTは、図示しないテープリールにロール状に巻回されている。
前記縫製品の縁部を形成するには、まず、図5の(a)に示すように、接着テープTの外部に露出した一面Taを生地Cと対向させた状態で温度と圧力を加えて熱接合する(第1接合工程)。ついで、図5の(b)に示すように、剥離テープSを剥離する(剥離工程)。ついで、図5の(c1)に示すように、接着テープTの外部に露出した他面Tbに他の生地Caを当接した状態で温度と圧力を再度加えて熱接合する(第2接合工程)ことにより得る。あるいは、図5の(c2)に示すように、接着テープTを内側にして生地Cの端部Caを折り返した状態で温度と圧力を再度加えて熱接合する(第2接合工程)ことにより得る。
なお、接着テープTとしては、両面に剥離テープSを貼り付けた構成もある。この場合、生地Cに接着テープTを貼り付けるのに先だって、一方の剥離テープSが剥離され、接着テープTの一面Ta(一方の剥離テープSが剥離されて外部に露出した面)を生地Cに貼り付けた後に、他方の剥離テープSを剥離して、この他方の剥離テープSが剥離されて外部に露出した面Tbに生地CAを、あるいは折り返した折返し部である端部Caをその生地Cに熱接合することになる。
そこで、接着テープTを生地Cに熱接合するためのボンディングマシンが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
図6から図8は、従来のボンディングマシンの一例を示すものであり、従来のボンディングマシン101は、加熱した接着テープTを生地Cに押圧して圧着(熱接合)するための圧着装置102と、接着テープTを生地Cに接合する前に加熱するための加熱装置103と、可動部の動作の制御を司る制御部104とを有している。
前記圧着装置102は、押圧ローラ106aおよび受けローラ106bからなる上下1対の送りローラ106(符号106は、押圧ローラ106aおよび受けローラ106bを総称する。)を有している。そして、押圧ローラ106aは、押圧ローラ駆動モータ107(図7)の駆動力の伝達を受けて回転駆動可能に形成されており、受けローラ106bは、受けローラ駆動モータ108(図7)の駆動力の伝達を受けて回転駆動可能に形成されている。また、押圧ローラ106aは、ローラ接離モータ109(図7)の駆動力をもって動作するローラ接離機構110により、少なくとも図6において破線にて示す受けローラ106bから離間したアップ位置と、図6において実線にて示す受けローラ106bに当接したダウン位置との2位置を選択的に取り得るように、上下動可能に形成されている。そして、受けローラ106bに対して押圧ローラ106aが所定の当接力をもって当接(圧接)した図6において実線にて示すダウン状態における押圧ローラ106aと受けローラ106bとの当接位置が、加熱された接着テープTを生地Cに熱接合する接合位置BPとされている。
前記押圧ローラ106aと受けローラ106bとの間には、押圧ローラ106a側から順に、接着テープTと生地Cとがこの順に供給されるようになっており、接合位置BPにおいて、押圧ローラ106aと受けローラ106bとの間に挟持されることにより加熱された接着テープTが生地Cに熱接合されるとともに、押圧ローラ106aと受けローラ106bとの間から自動的に送り出されるように、接合後の送り経路および図6において矢印Faにて示す接合後の生地Cの送り出し方向が制御されている。すなわち、接着テープTは、両送りローラ106の回転により、テープリールから自動的に引き出されるようになっている。
前記生地Cは、人手によって図示しないガイド板の上面を滑らせて両送りローラ106の間に送り込むことができるように、圧着装置102に対する生地送り経路および図6において矢印Fcにて示す生地Cの挿入方向が制御されている。なお、ガイド板は、接合位置BPを挟んで両側に配置されており、圧着装置102に供給する生地Cを下方から摺動自在に支持することができるとともに、圧着装置102から送り出される接着テープTを接合した生地Cを下方から摺動自在に支持することができるようになっている。なお、生地Cは、断続的に供給されるようになっている。すなわち、1回の接合作業が終了すると、つぎの生地Cがセットされてつぎの接合作業が行われる。
前記接着テープTは、図示しないテープリールに巻回されており、このテープリールは、回転自在かつ着脱自在にして所定の箇所に配置されている。そして、接着テープTは、上ローラ112aおよび下ローラ112bからなる上下1対のテンションローラ112(符号112は、上ローラ112aおよび下ローラ112bを総称する。)を具備するテンション装置113を介して接合位置BPにおける押圧ローラ106aと受けローラ106bとの間に至るようにテープ経路および図6において矢印Ftにて示すテープ送り方向が制御されている。また、テンション装置113は、例えば下ローラ112bがテンションモータ114(図7)の駆動力の伝達を受けて接着テープTのテープ送り方向Ftとは逆方向に回転駆動可能に形成されており、接着テープTが生地Cに接合されて送りローラ106により送られる際に、接着テープTが弛まないように走行安定性を得るために必要なバックテンションを接着テープTに付与することができるようになっている。さらに、上ローラ112aは、例えば図示しない圧縮コイルばねなどからなる付勢ばねのばね力によって、接着テープTを介して下ローラ112bに所定の当接力をもって当接するように形成されており、両テンションローラ112の間に接着テープTが挟持されている状態において、接着テープTとの摩擦力によって、下ローラ112bの回転方向とは逆方向に従動回転可能に形成されている。
前記圧着装置102とテンション装置113との間におけるテープ経路には、テンション装置113側から予熱装置116および加熱装置103がこの順に配設されている。
前記予熱装置116は、接着テープTが加熱装置103によって加熱されて圧着装置102に送られるに先だって、接着テープTを予熱(予備加熱)するためのものであり、予熱ヒータ117を具備する予熱用熱盤118を備えている。この予熱用熱盤118は、図6の右側に示す加熱面118aが接着テープTに貼り付けられた剥離テープS(生地CAの場合もある)と対向するように、テープ経路に臨むように配置されている。そして、接着テープTは、その剥離テープSが予熱用熱盤118の加熱面118aと摺動しつつ接合位置BPに向かって送られることにより、雰囲気温度よりも高く、かつ、熱軟化点よりも低い温度、例えば50℃程度に加熱可能にされている。
前記加熱装置103は、接着テープTに熱風を吹き付けるための熱風ノズル121と、電気ヒータ122(図7)を備えた加熱部123(加熱炉)と、空気圧縮機からなる空気圧源124と、熱風ノズル121と加熱部123とを接続する可撓性を備えた熱風供給管125と、加熱部123と空気圧源124とを接続する空気供給管126とを有している。そして、空気圧源124から空気供給管126を介して供給される所定圧の空気を加熱部123の内部で電気ヒータ122によって加熱することにより、空気を所定温度、例えば300℃程度の熱風とし、この熱風を熱風供給管125を介して熱風ノズル121に供給することにより、熱風ノズル121の先端121aから所定温度の熱風を吹き出すことができるようになっている。なお、空気圧源124から加熱部123に供給される空気は、空気供給管126の途中などの加熱部123より空気圧源124側に配設された図示しない圧力制御弁(減圧弁)により、所定圧に制御されている。また、熱風ノズル121は、ノズル移動モータ127(図7)の駆動力をもって動作するノズル移動機構128により、例えば図8の両矢印にて示すように、水平方向に沿って移動自在とされており、少なくとも図8の実線にて示す退避位置HPと、図8の2点鎖線にて示す動作位置APとの2位置を選択的に取り得るように形成されている。
前記熱風ノズル121が退避位置に存在する状態においては、熱風ノズル121の先端121a(熱風吹出し口)が接着テープTから離隔してテープ経路から外れており、熱風ノズル121の先端121aから吹き出す熱風が接着テープTに当たらないようにされている。また、熱風ノズル121が動作位置APに存在する状態においては、熱風ノズル121の先端121aが接着テープTと対向するようにテープ経路に臨んでおり、熱風ノズル121の先端121aから吹き出す熱風が接着テープTに当たるようにされている。なお、熱風ノズル121は、接着テープTを生地Cに熱接合する接合作業時には動作位置APを保持し、接合作業の中断時および終了時(電源133の遮断時を含む)には退避位置HPを保持するように位置制御が行われるようになっている。すなわち、熱風ノズル121は、常時は退避位置HPを保持しており、接合作業時において動作位置APに移動するように構成されている。また、熱風ノズル121に対する熱風の供給は、電気ヒータ122とファン駆動モータの駆動力によって駆動する送風ファンを具備する熱風送風機を用いる場合もある。
前記制御部104には、図7に示すように、接合作業操作の各種の情報の入力および動作状態などの各種の情報の表示を行う機能を備えた操作パネル131、接合操作の開始/停止に用いる足踏みペダルスイッチ132および電源133が接続されている。なお、制御部104には、図示しない電源スイッチなどの各種スイッチ、押圧ローラ106aおよび熱風ノズル121のそれぞれの位置の検出に用いる位置センサや、予熱用熱盤118の加熱面118aの温度、熱風の温度などの温度検出に用いる温度センサなどの図示しない各種センサなども接続されている。
前記制御部104は、各種の演算処理を行う演算部として機能するCPU141と、プログラムやデータを記憶する記憶部として機能するメモリ142と、受けローラ駆動モータ108、押圧ローラ駆動モータ107、ローラ接離モータ109、テンションモータ114、ノズル移動モータ127などのそれぞれのモータの動作制御をするためのモータ駆動回路143と、予熱ヒータ117および電気ヒータ122のそれぞれの温度制御を含む動作制御をするためのヒータ駆動回路144とを有している。また、メモリ142は、適宜な容量のROM、RAMおよび電気的にデータの消去と書き込みとを行うことのできるEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどにより形成されている。なお、不揮発性メモリとしては、着脱可能なものであってもよい。
前記メモリ142には、接合作業時における可動部の動作制御および電源133を入れたときの可動部のイニシャライズ動作などを実行するためのプログラムおよびデータが記憶されている。なお、制御部104は、接合作業時において、熱風ノズル121から熱風を吹き出すとともに、足踏みペダルスイッチ132を足で踏み込むことにより、熱風ノズル121を退避位置HPから動作位置APに移動させて保持し、足踏みペダルスイッチ132から足を離すことにより、熱風ノズル121を動作位置APから退避位置HPに移動させて保持する動作制御をすることができるようになっている。
このような構成からなる従来のボンディングマシン101によれば、接合作業時には、足踏みペダルスイッチ132を足で踏み込むことにより、接着テープTが送りローラ106で送られる前に、予熱用熱盤118の加熱面118aからの熱伝導と、動作位置APに移動した熱風ノズル121から吹き出す熱風によって接着テープTを加熱する。そして、作業者は、接着テープTを熱接合するための生地Cを接合位置BPに向かって送り込む(図6の矢印Fcに示す生地Cの挿入方向)。この接合位置BPへの生地Cの送り込みにより、加熱された接着テープTを押圧ローラ106aにより生地Cに圧着することで、接着テープTを生地Cに熱接合する。そして、両送りローラ106の回転により、図6の矢印Fcにて示す生地Cの挿入方向の先端121a側から順に加熱された接着テープTが生地Cに接合されるとともに、接着テープTが熱接合された接合後の生地Cが接合位置BPから図6の矢印Faにて示す接合後の生地Cの送り出し方向に自動的に送り出される。そして、接合後の生地Cが送り出されると、作業者は、足踏みペダルスイッチ132の踏み込みを解消して、接合作業を中断する。
ついで、1回の接合作業が終了すると、つぎの生地Cをガイド板にセットしてから、足踏みペダルスイッチ132を足で踏み込み、その後、つぎの生地Cを接合位置BPへ送り込むことにより、つぎの接合作業を行う。すなわち、熱可塑性を具備する接着テープTを断続的に供給される生地Cのそれぞれに対して熱接合する。また、作業者が足踏みペダルスイッチ132の踏み込みを解消してから、つぎの足踏みペダルスイッチ132の踏み込みを行うまでが、接合作業の中断時となる。
なお、従来のボンディングマシン101において、制御部104は、生地Cに接着テープTを熱接合した後に、熱風ノズル121を退避位置HPに移動させてつぎの生地Cをセットして、足踏みペダルスイッチ132を足で踏み込むまでの接合作業の中断時においても、加熱部123の熱源となる電気ヒータ122に、常に大電流を通電した状態に保持して熱風ノズル121から所定温度の熱風が吹き出す状態を保持するように動作制御している。これは、熱風ノズル121を退避位置HPに位置させる毎に、熱風の温度を下げると、つぎの接合作業時には熱風ノズル121から吹き出す熱風の温度を所定の温度まで加熱する必要があり、この加熱に要する時間は、接合作業を行うことができず、作業効率が低下するという不都合を回避するためである。そこで、予め設定された時間を越えて接合作業を中断する場合を除いて、熱風ノズル121から吹き出す熱風の温度を所定の温度に保持するようになっている。
米国特許出願公開第2007/0017622号明細書 実公昭63−16683号公報
しかしながら、従来のボンディングマシン101においては、接合作業の中断時においても、空気圧源124から加熱部123に供給される室温程度の空気を300℃程度の所定の温度に加熱する必要があるため、加熱部123の熱源となる電気ヒータ122に対して常に大電流を通電した状態を保つ必要があり、熱風を得るために消費する消費電力、すなわち、エネルギの消費が大きいという問題点があった。
そこで、熱風を得るために必要なエネルギの低減を図ることのできるボンディングマシンが求められている。
なお、従来のボンディングマシン101においては、接合作業を開始する朝一番や、接着テープTの種類を変更する場合などにおける熱風の温度設定を大幅に高く変更する場合などは、空気と熱風との温度差が大きく、エネルギの消費が大きいとともに、加熱装置103の熱風ノズル121から所定温度の熱風が出るまでに数分〜十数分の時間がかかり、直ぐに接合作業に取りかかることができず、作業者による使い勝手がよくないという問題点もあった。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、熱風を得るために必要なエネルギの低減を図ることのできるボンディングマシンを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のボンディングマシンの特徴は、熱可塑性を具備する接着テープを断続的に供給される生地のそれぞれに対して熱接合するために、熱接合前に前記接着テープを熱風ノズルから吹き出す熱風により加熱するための加熱装置を有するボンディングマシンにおいて、前記加熱装置に、前記接着テープを生地に熱接合する接合作業の中断時において前記熱風ノズルから吹き出す熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いるための熱風再利用手段が設けられており、前記加熱装置は、熱風を生成するための空気を供給する空気圧源と、前記空気圧源に接続され前記空気圧源から供給される空気を加熱する電気ヒータを具備する加熱部と、前記加熱部に接続され前記接着テープに熱風を吹き付ける熱風ノズルと、前記熱風ノズルを、前記接着テープに熱風を吹き付ける動作位置とこの動作位置から離隔した退避位置とに移動させるノズル移動機構と、前記ノズル移動機構を駆動するノズル移動用アクチュエータとを有しており、前記熱風再利用手段は、前記空気圧源と前記加熱部との間に設けられ前記空気圧源から供給される空気を貯留する保温タンクと、前記熱風ノズルが退避位置に位置した退避状態において前記熱風ノズルに対向配置された筒状の熱風回収体と、前記空気圧源と前記保温タンクとを接続する第1空気供給管と、前記保温タンクと前記加熱部とを接続する第2空気供給管と、前記熱風回収体と前記保温タンクとを接続する熱風回収管とを有しており、前記接着テープを生地に熱接合する接合作業時には、前記熱風ノズルを動作位置に位置させるとともに、前記空気圧源から供給される空気を前記第1空気供給管、前記保温タンク、前記第2空気供給管、前記加熱部、および、前記加熱部と前記熱風ノズルとを接続する熱風供給管とをこの順に介して前記熱風ノズルから熱風を吹き出し可能とされ、前記接合作業の中断時には、前記熱風ノズルを退避位置に位置させるとともに、前記熱風ノズルから吹き出す熱風を前記熱風回収体および前記熱風回収管を介して前記保温タンクに回収可能とされている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、熱風再利用手段は、接合作業の中断時において熱風ノズルから吹き出すすなわち熱接合に寄与しない熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いることができるので、空気を加熱する電気ヒータの消費電力の低減、すなわち熱風を得るために必要なエネルギの低減を確実に図ることができる。
また、請求項に係る本発明のボンディングマシンの特徴は、請求項において、前記第1空気供給管の途中に設けられた流路を切り換える第1切換弁と、前記第2空気供給管の途中に設けられた流路を切り換える第2切換弁と、前記第1切換弁と前記第2切換弁とを接続するバイパス管とを備え、前記加熱部の駆動を停止する際に、前記空気圧源から供給される空気を前記バイパス管を介して前記加熱部に直接供給するように形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、空気圧源から供給される空気をバイパス管を介して加熱部に直接供給することができるから、加熱部の駆動を停止するときに電気ヒータの冷却を短時間で効率よく行うことができる。また、電気ヒータの過熱防止を行うこともできる。
また、請求項に係る本発明のボンディングマシンの特徴は、請求項または請求項において、電源が投入されない非稼動時には、前記保温タンクの内部の空気を保温状態に保持可能に形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、電源が投入されない非稼働時には、保温タンクの内部の空気を保温状態に保持するように形成されているから、朝一番で接合作業を開始する場合、空気圧源からの空気と保温タンクに保温されている空気とを混合した状態で電気ヒータにより加熱して熱風を得ることができる。すなわち、空気の加熱に保温タンクに保温されている空気の熱を利用することができるので、加熱に供する空気の温度を高くすることができる。その結果、熱風を得るための電気ヒータの消費電力を低減することができるし、熱風ノズルから吹き出す熱風を短時間で得ることができる。この熱風ノズルから吹き出す熱風を短時間で得ることができることにより、接合作業に取りかかるまでの時間を短縮することができるので、作業者による使い勝手を向上することができる。
また、請求項に係る本発明のボンディングマシンの特徴は、請求項ないし請求項のいずれか1項において、前記保温タンクの内部に蓄熱材が収容されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、保温タンクの内部に蓄熱材が収容されているから、保温タンクの内部の温度を長時間に亘り保温することができる。
本発明に係るボンディングマシンによれば、熱風再利用手段より、接合作業の中断時において熱風ノズルから吹き出すすなわち熱接合に寄与しない熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いることができるので、熱風を得るために必要なエネルギの低減を確実に図ることができるなどの優れた効果を奏する。
本発明に係るボンディングマシンの実施形態の要部を示す模式的正面図 本発明に係るボンディングマシンの実施形態の要部を示すブロック図 図1の熱風ノズルの退避位置と動作位置を示す説明図 図1の加熱装置の回路図 生地に接着テープを接合する構成例を示す説明図であり、(a)は接着テープの外部に露出した一面を生地と対向させた状態で温度と圧力を加えて熱接合する第1接合工程、(b)は接着テープから剥離テープを剥離する剥離工程、(c1)は接着テープの外部に露出した他面に他の生地を当接した状態で温度と圧力を再度加えて熱接合する第2接合工程、(c2)は接着テープを内側にして生地の端部を折り返した状態で温度と圧力を再度加えて熱接合する他の第2接合工程 従来のボンディングマシンの一例の要部を示す模式的正面図 従来のボンディングマシンの一例の要部を示すブロック図 図6の熱風ノズルの退避位置と動作位置を示す説明図
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付しその詳しい説明は省略する。
図1から図4は本発明に係るボンディングマシンの実施形態の要部を示すものであり、図1は模式的正面図、図2はブロック図、図3は図1の熱風ノズルの退避位置と動作位置を示す説明図、図4は図1の加熱装置の回路図である。
本実施形態のボンディングマシン1は、図1および図2に示すように、圧着装置102、加熱装置2、制御部3、テンション装置113および予熱装置116を有している。
前記加熱装置2は、接着テープTに熱風を吹き付けるための熱風ノズル5と、電気ヒータ6を備えた加熱部7(加熱炉)と、空気圧縮機からなる空気圧源8と、空気圧源8から供給される空気を貯留する保温タンク9と、熱風ノズル5を接着テープTに熱風を吹き付ける動作位置APとこの動作位置APから離隔した退避位置HPとに移動させるノズル移動機構10と、ノズル移動機構10を駆動するノズル移動用アクチュエータとしてのノズル移動モータ11と、空気圧源8と保温タンク9とを接続する第1空気供給管12と、保温タンク9と加熱部7とを接続する第2空気供給管13と、加熱部7と熱風ノズル5とを接続する可撓性を有する熱風供給管14と、熱風ノズル5が退避位置HPに位置した退避状態において熱風ノズル5に対向配置された筒状の熱風回収体15と、熱風回収体15と保温タンク9とを接続する熱風回収管16とを有している。
前記熱風ノズル5は、従来と同様に、ノズル移動モータ11(図2)の駆動力をもって動作するノズル移動機構10により、例えば図3の両矢印にて示すように、水平方向に沿って移動自在とされており、少なくとも図3の実線にて示す退避位置HPと、図3の2点鎖線にて示す動作位置APとの2位置を選択的に取り得るように形成されている。また、熱風ノズル5が退避位置HPに存在する状態においては、熱風ノズル5の先端5aが接着テープTから離隔してテープ経路から外れているとともに、熱風回収体15の開口15aと対向するようになっており、熱風ノズル5の先端5aから吹き出す熱風が接着テープTに当たることなく、熱風回収体15の内部に向かって流動するようになっている。さらに、熱風ノズル5が動作位置APに存在する状態においては、従来と同様に、熱風ノズル5の先端5aが接着テープTと対向するようにテープ経路に臨んでおり、熱風ノズル5の先端5aから吹き出す熱風が接着テープTに当たるように構成されている。なお、退避位置HPとしては、熱風ノズル5の先端5aから吹き出す熱風が接着テープTに当たらない位置であればよく、ノズル移動機構10により移動する熱風ノズル5の移動経路も、上下方向、前後方向、左右方向を単独もしくは組み合わせて用いることができ、水平方向に限定されるものではない。
図4に示すように、第1空気供給管12の途中には、空気圧源8から保温タンク9に向かって、ストップ弁17と、空気圧調整ユニット18と、2つの流路を切り換えるための3ポート電磁弁などからなる第1切換弁19と、2ポート電磁弁からなる第1方向制御弁20とがこの順に配設されている。
前記空気圧調整ユニット18は、1次側の空気圧を減圧して2次側の圧力を予め設定された所定の圧力になるように調整するためのものであり、周知のように、空気を清浄にするフィルタ18a、圧力を減圧調整するレギュレータ18bおよび圧力計18cを有しており、所定の空気圧を保温タンク9に向かって流動させることができるようになっている。
前記第1切換弁19は、空気圧源8から供給される空気の流路を、第1空気供給管12を通過して保温タンク9に向かう流路と、第1空気供給管12の途中から後述するバイパス管21を通過して第2空気供給管13に向かう流路とに切り換えるためのものであり、非通電状態においては空気を保温タンク9に向かって流動させ、通電状態においては空気をバイパス管21に向かって流動させることができるようになっている。
前記第1方向制御弁20は、非通電状態では流路を遮断し、通電状態では空気を入口から出口に向かってのみ流動させるチェック弁機能を備えたものであり、通電状態においてのみ、第1切換弁19を通過した空気を保温タンク9に向かって流動させることができるようになっている。すなわち、第1方向制御弁20は、非通電状態および通電状態のいずれであっても、保温タンク9からの空気が空気圧源8に向かって逆流するのを確実に阻止することができるようになっている。
前記第2空気供給管13の途中には、保温タンク9から熱風ノズル5に向かって、2ポート弁からなる第2方向制御弁22と、流路を切り換えるための3ポート弁からなる第2切換弁23とがこの順に配設されている。
前記第2方向制御弁22は、第1方向制御弁20と同様に、非通電状態では流路を遮断し、通電状態では空気を入口から出口に向かってのみ流動させるチェック弁機能を備えたものであり、通電状態においてのみ、保温タンク9を通過した空気を加熱部7に向かって流動させることができるようになっている。すなわち、第2方向制御弁22は、非通電状態および通電状態のいずれであっても、加熱部7からの空気が保温タンク9に向かって逆流するのを確実に阻止することができるようになっている。
前記第2切換弁23は、加熱部7に供給する空気の流路を、保温タンク9からの流路と、バイパス管21からの流路とに切り換えるためのものであり、非通電状態においては保温タンク9から供給される空気を加熱部7に向かって流動させ、通電状態においてはバイパス管21から供給される空気を加熱部7に向かって流動させることができるようになっている。
前記熱風回収管16の途中には、2ポート弁からなる第3方向制御弁24が配設されている。この第3方向制御弁24は、第1方向制御弁20と同様に、非通電状態では流路を遮断し、通電状態では空気を入口から出口に向かってのみ流動させるチェック弁機能を備えたものであり、通電状態においてのみ、空気を熱風回収体15から保温タンク9に向かって流動させることができるようになっている。すなわち、第3方向制御弁24は、非通電状態および通電状態のいずれであっても、保温タンク9からの空気が熱風回収体15を通過して外部に排出されるように流動するのを確実に阻止することができるようになっている。
前記第1切換弁19と第2切換弁23とは、バイパス管21により接続されている。このバイパス管21の途中には、2ポート弁からなる第4方向制御弁25が配設されている。この第4方向制御弁25は、第1方向制御弁20と同様に、非通電状態では流路を遮断し、通電状態では空気を入口から出口に向かってのみ流動させるチェック弁機能を備えたものであり、通電状態においてのみ、第1切換弁19からの空気を第2切換弁23に向かって流動させることができるようになっている。すなわち、第4方向制御弁25は、バイパス管21を空気が流動する際に、非通電状態および通電状態のいずれであっても、バイパス管21の内部を空気が流動するのを確実に阻止することができるようになっている。
前記保温タンク9は、内部の空気の温度を保温することができるように、魔法瓶の如く多層の断熱構造とされている。また、保温タンク9の内部には、蓄熱材26が収容されており、保温タンク9の内部の温度を長時間保温することができるようになっている。なお、保温タンク9には、保温タンク9に加わる圧力を制限するための図示しないリリーフ弁などの安全弁が配設されている。また、保温タンク9の内部は複数に区分されたものであってもよい。さらに、蓄熱材26としては、金属などの各種のものを使用することができる。
前記保温タンク9、空気圧源8と前記保温タンク9とを接続する第1空気供給管12、保温タンク9と加熱部7とを接続する第2空気供給管13、熱回収体15、および、熱回収体15と保温タンク9とを接続する熱風回収管16により、本実施形態の接着テープTを生地Cに熱接合する接合作業の中断時において熱風ノズル5から吹き出すすなわち熱接合に寄与しない熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いるための熱風再利用手段28が構成されている。
前記制御部3には、図2に示すように、接合作業操作の各種の情報の入力および動作状態などの各種の情報の表示を行う機能を備えた操作パネル131、接合操作の開始/停止、すなわち、接合作業の実行と中断に用いる足踏みペダルスイッチ132および電源133が接続されている。なお、制御部3には、図示しない電源スイッチなどの各種スイッチ、押圧ローラ106aおよび熱風ノズル5のそれぞれの位置の検出に用いる位置センサや、予熱用熱盤118の加熱面118aの温度、熱風の温度などの温度検出に用いる温度センサなどの図示しない各種センサなども接続されている。
前記制御部3は、各種の演算処理を行う演算部として機能するCPU31と、プログラムやデータを記憶する記憶部として機能するメモリ32と、受けローラ駆動モータ108、押圧ローラ駆動モータ107、ローラ接離モータ109、テンションモータ114、ノズル移動モータ11などのそれぞれのモータの動作制御をするためのモータ用駆動回路33と、予熱ヒータ117および電気ヒータ6のそれぞれの温度制御を含む動作制御をするためのヒータ駆動回路34と、第1切換弁19、第2切換弁23、第1方向制御弁20、第2方向制御弁22、第3方向制御弁24および第4方向制御弁25のそれぞれの動作制御をするための弁駆動回路35とを有している。
前記メモリ32は、適宜な容量のROM、RAMおよび電気的にデータの消去と書き込みとを行うことのできるEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどにより形成されている。なお、不揮発性メモリとしては、着脱可能なものであってもよい。
前記メモリ32には、少なくともボンディングマシン1の可動部の動作制御および電源133を入れたときのイニシャライズ動作などを実行するためのプログラムおよびデータが記憶されている。
前記ボンディングマシン1の可動部の動作制御を行うプログラムおよびデータとしては、接着テープTを生地Cに熱接合する接合作業時に、熱風ノズル5を退避位置HPから動作位置APに位置させるとともに、空気圧源8から供給される空気を保温タンク9および加熱部7をこの順に介して熱風ノズル5から熱風を吹き出すものを挙げることができる。また、接合作業の中断時には、熱風ノズル5を動作位置APから退避位置HPに位置させるとともに、熱風ノズル5から吹き出す熱風を熱風回収体15を介して保温タンク9に回収するものを挙げることができる。さらに、電源133が投入されない非稼働時には、保温タンク9の内部の空気を保温状態に保持可能、すなわち、保温タンク9に接続されている第1空気供給管12、第2空気供給管13および熱風回収管16のそれぞれの流路を遮断するものを挙げることができる。
すなわち、制御部3は、接着テープTを生地Cに熱接合する接合作業時(接合操作の実行時)には、足踏みペダルスイッチ132を足で踏むことにより、熱風ノズル5を退避位置HPから動作位置APに移動させて保持し、空気圧源8から供給される空気を保温タンク9および加熱部7をこの順に介して熱風ノズル5から熱風を吹き出させ、足踏みペダルスイッチ132から足を離すことにより、接合作業を中断させ、この中断時には、熱風ノズル5を動作位置APから退避位置HPに位置させるとともに、熱風ノズル5から吹き出す熱風を熱風回収体15を介して保温タンク9に回収し、電源133が投入されない非稼動時には、保温タンク9の内部の空気を保温状態(保温タンク9の内部の空気が外部に流動しない状態)に保持する動作制御をすることができるように形成されている。このようなボンディングマシン1の動作制御は、メモリ32に予め記憶されたプログラムおよびデータに基づいてCPU31が実行することになる。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
なお、加熱装置2を除く、圧着装置、テンション装置、予熱装置の動作制御は、従来と同様とされているので、その詳しい説明は省略し、本実施形態の加熱装置2に関連する動作についてのみ簡単に説明する。
本実施形態のボンディングマシン1において、接合作業を開始する場合、ストップ弁17を開操作してから電源スイッチのオン操作により電源133を投入、あるいは、電源133を投入してからストップ弁17を開操作する。そして、ボンディングマシン1に電源133が投入されると、電源スイッチのオン操作の信号を受けた制御部3は、電気ヒータ6に通電して加熱部7を駆動する。これにより、空気圧源8から保温タンク9に空気を供給するとともに、保温タンク9の空気を退避位置HPに保持した熱風ノズル5から熱風として吹き出し、かつ、熱風ノズル5から吹き出した熱風を熱風回収体15により回収して保温タンク9に流動するように、第1切換弁19、第2切換弁23、第1方向制御弁20、第2方向制御弁22、第3方向制御弁24、および、第4方向制御弁25を制御する。
すなわち、第1切換弁19および第2切換弁23を非通電状態とし、第1方向制御弁20、第2方向制御弁22および第3方向制御弁24を通電状態とし、第4方向制御弁25を非通電状態とする。
これにより、熱風ノズル5から吹き出す熱風の温度が上昇する。また、熱風ノズル5から吹き出す熱風は熱風回収管16を通過して保温タンク9に流動する。その結果、保温タンク9から加熱部7に供給される空気は、保温タンク9の内部で、空気圧源8からの空気と、熱風回収管16を通過した熱風とが混合した状態で加熱部7に供給されることになる。
なお、保温タンク9の内部には、前回の接合作業により保温された空気が貯留されているので、空気圧源8から保温タンク9に最初に供給される空気は、保温タンク9に貯留されている保温された空気と混合されて加熱部7に供給されることになる。
そして、図示しない温度センサから、熱風ノズル5から吹き出す熱風の温度が所定の温度に到達したことを示す信号を受けた制御部3は、足踏みペダルスイッチ132を有効とし、ボンディングマシン1を接合動作を実行するための準備が完了した準備完了状態とする。
この準備完了状態で、作業者が足踏みペダルスイッチ132を足で踏み込むと、足踏みペダルスイッチ132からオン操作の信号が制御部3に送出される。そして、足踏みペダルスイッチ132のオン操作の信号を受けた制御部3は、第3方向制御弁24を非通電状態として熱風回収管16を通過して保温タンク9へ向かう空気の流動を遮断するとともに、ノズル移動モータ11を駆動して熱風ノズル5を退避位置HPから動作位置APに移動させて、ボンディングマシン1を接合作業を実行可能な接合状態にする。
この接合状態において、作業者が生地Cの先端を接合位置BPに向かって挿入することにより、生地Cに接着テープTを熱接合する接合作業が実行される。
また、1回の接合作業が終了し、つぎの接合作業を実行するための生地Cをセットするために接合作業を中断する場合には、作業者が足踏みペダルスイッチ132の踏み込みを解消するオフ操作をする。この足踏みペダルスイッチ132のオフ操作の信号を受けた制御部3は、ノズル移動モータ11を逆駆動して熱風ノズル5を動作位置APから退避位置HPに復帰させるとともに、第4方向制御弁25を通電状態とする。これにより、熱風ノズル5から吹き出す熱風は、熱風回収体15から熱風回収管16を通過して保温タンク9に流動する。
本実施形態のボンディングマシン1において、接合作業を終了する場合(予め設定された時間より長く作業を中断する場合を含む)には、電源スイッチのオフ操作により電源133を遮断して、電気ヒータ6への通電を停止することにより電気ヒータ6、ひいては加熱部7の駆動を停止する。そして、電源スイッチのオフ操作の信号を受けた制御部3は、空気圧源8からの空気がバイパス管21を介して加熱部7に流動するように、第1切換弁19、第2切換弁23、第1方向制御弁20、第2方向制御弁22、第3方向制御弁24、および、第4方向制御弁25を制御する。すなわち、第1切換弁19および第2切換弁23を通電状態とし、第1方向制御弁20、第2方向制御弁22および第3方向制御弁24を非通電状態とし、第4方向制御弁25を通電状態とする。これにより、保温タンク9の内部の空気の流動を遮断して保温するとともに、熱風ノズル5から吹き出す熱風の温度が予め設定した温度になるまで空気圧源8からの空気をバイパス管21を通過して加熱部7に供給して熱風ノズル5から排気する。その結果、加熱部7の電気ヒータ6を加熱されていなフレッシュな空気により冷却することができる。なお、この電気ヒータ6の冷却は、電気ヒータ6の過熱防止として用いることができる。また、保温タンク9に保温された空気は、次回のボンディングマシン1の起動時、すなわち、接合作業の開始時における空気の加熱や、熱風の温度設定を大幅に高くする場合の空気の加熱に用いられる。
このように、本実施形態のボンディングマシン1によれば、熱風再利用手段28は、接合作業の中断時において熱風ノズル5から吹き出すすなわち熱接合に寄与しない熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いることができるので、熱風を得るために必要なエネルギの低減を確実に図ることができる。
また、本実施形態のボンディングマシン1によれば、加熱装置2が、空気圧源8と、電気ヒータ6を具備する加熱部7と、熱風ノズル5と、ノズル移動機構10と、ノズル移動モータ11とを有しており、熱風再利用手段28が、保温タンク9と、熱風回収体15と、第1空気供給管12と、第2空気供給管13と、熱風回収管16とを有しており、接着テープTを生地Cに熱接合する接合作業時には、熱風ノズル5を動作位置APに位置させるとともに、空気圧源8から供給される空気を第1空気供給管12、保温タンク9、第2空気供給管13、加熱部7、および、熱風供給管14とをこの順に介して熱風ノズル5から熱風を吹き出し可能とされ、接合作業の中断時には、熱風ノズル5を退避位置HPに位置させるとともに、熱風ノズル5から吹き出す熱風を熱風回収体15および熱風回収管16を介して保温タンク9に回収可能とされているから、接合作業の中断時において熱接合に寄与しない熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いることがより確実にできるので、空気を加熱する電気ヒータ6の消費電力の低減、すなわち、熱風を得るために必要なエネルギの低減をより確実に図ることができる。
さらに、本実施形態のボンディングマシン1によれば、第1切換弁19と、第2切換弁23と、バイパス管21とを備え、加熱部7の電気ヒータ6の駆動を停止する際に、空気圧源8から供給される空気をバイパス管21を介して加熱部7に直接供給するように形成されているから、加熱部7の駆動を停止するときに電気ヒータ6の冷却を短時間で効率よく行うことができる。また、電気ヒータ6の過熱防止を行うこともできる。すなわち、熱風の温度が過熱したときには、空気圧源8から供給される空気をバイパス管21を介して加熱部7に直接供給することにより、熱風の温度を速やかに適温にすることができる。
さらにまた、本実施形態のボンディングマシン1によれば、電源133が投入されない非稼動時には、保温タンク9の内部の空気を保温状態に保持可能に形成されているから、朝一番で接合作業を開始する場合、空気圧源8からの空気と保温タンク9に保温されている空気とを混合した状態で電気ヒータ6により加熱して熱風を得ることができる。すなわち、空気の加熱に保温タンク9に保温されている空気の熱を利用することができるので、加熱に供する空気の温度を高くすることができる。その結果、熱風を得るための電気ヒータ6の消費電力を低減することができるし、熱風ノズル5から吹き出す熱風を短時間で得ることができる。この熱風ノズル5から吹き出す熱風を短時間で得ることができることにより、接合作業に取りかかるまでの時間を短縮することができるので、作業者による使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態のボンディングマシン1によれば、保温タンク9の内部に蓄熱材26が収容されているから、保温タンク9の内部の温度を長時間に亘り保温することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 ボンディングマシン
2 加熱装置
3 制御部
5 熱風ノズル
6 電気ヒータ
7 加熱部
8 空気圧源
9 保温タンク
10 ノズル移動機構
11 ノズル移動モータ
12 第1空気供給管
13 第2空気供給管
14 熱風供給管
15 熱風回収体
16 熱風回収管
19 第1切換弁
21 バイパス管
23 第2切換弁
26 蓄熱材
28 熱風再利用手段
31 CPU
32 メモリ
33 モータ駆動回路
34 ヒータ駆動回路
35 弁駆動回路
102 圧着装置
113 テンション装置
116 予熱装置
132 足踏みペダル
133 電源
T 接着テープ
C、CA 生地
S 剥離テープ
BP 接合位置
AP 動作位置
HP 退避位置
Fa (接合後の生地の)送り出し方向
Ft (接着テープの)送り方向
Fc (生地の)挿入方向

Claims (4)

  1. 熱可塑性を具備する接着テープを断続的に供給される生地のそれぞれに対して熱接合するために、熱接合前に前記接着テープを熱風ノズルから吹き出す熱風により加熱するための加熱装置を有するボンディングマシンにおいて、
    前記加熱装置に、前記接着テープを生地に熱接合する接合作業の中断時において前記熱風ノズルから吹き出す熱風を回収してその熱を熱風の生成に用いるための熱風再利用手段が設けられており、
    前記加熱装置は、
    熱風を生成するための空気を供給する空気圧源と、
    前記空気圧源に接続され前記空気圧源から供給される空気を加熱する電気ヒータを具備する加熱部と、
    前記加熱部に接続され前記接着テープに熱風を吹き付ける熱風ノズルと、
    前記熱風ノズルを、前記接着テープに熱風を吹き付ける動作位置とこの動作位置から離隔した退避位置とに移動させるノズル移動機構と、
    前記ノズル移動機構を駆動するノズル移動用アクチュエータとを有しており、
    前記熱風再利用手段は、
    前記空気圧源と前記加熱部との間に設けられ前記空気圧源から供給される空気を貯留する保温タンクと、
    前記熱風ノズルが退避位置に位置した退避状態において前記熱風ノズルに対向配置された筒状の熱風回収体と、
    前記空気圧源と前記保温タンクとを接続する第1空気供給管と、
    前記保温タンクと前記加熱部とを接続する第2空気供給管と、
    前記熱風回収体と前記保温タンクとを接続する熱風回収管とを有しており、
    前記接着テープを生地に熱接合する接合作業時には、前記熱風ノズルを動作位置に位置させるとともに、前記空気圧源から供給される空気を前記第1空気供給管、前記保温タンク、前記第2空気供給管、前記加熱部、および、前記加熱部と前記熱風ノズルとを接続する熱風供給管とをこの順に介して前記熱風ノズルから熱風を吹き出し可能とされ、
    前記接合作業の中断時には、前記熱風ノズルを退避位置に位置させるとともに、前記熱風ノズルから吹き出す熱風を前記熱風回収体および前記熱風回収管を介して前記保温タンクに回収可能とされていることを特徴とするボンディングマシン。
  2. 前記第1空気供給管の途中に設けられた流路を切り換える第1切換弁と、
    前記第2空気供給管の途中に設けられた流路を切り換える第2切換弁と、
    前記第1切換弁と前記第2切換弁とを接続するバイパス管とを備え、
    前記加熱部の駆動を停止する際に、前記空気圧源から供給される空気を前記バイパス管を介して前記加熱部に直接供給するように形成されていることを特徴とする請求項に記載のボンディングマシン。
  3. 電源が投入されない非稼動時には、前記保温タンクの内部の空気を保温状態に保持可能に形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載のボンディングマシン。
  4. 前記保温タンクの内部に蓄熱材が収容されていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載のボンディングマシン。
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