JP5468082B2 - 薬液注入装置および薬液注入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医療などの分野において、注射薬などの薬液をシリンジなどで混合する時に用いる薬液注入装置および薬液注入方法に関する。
病院などの医療機関で薬液を入院患者などに施用する時に、数種類の薬液をそれぞれ異なる薬液容器から取り出して混合し、混合した薬液を施用する場合が多い。また、このような薬液を混合する作業については、看護師や薬剤師など医療従事者の人手に頼ることが多い。この場合、人手に頼って複数種の薬液容器に注射針などを挿入して薬液を吸入するので、医療従事者にとって大きな作業負担となっている。特に、密閉されたバイアル容器などの薬液容器から吸入する時には、容器内の内圧調整のために、薬液容器に空気を入れつつ薬液を吸入(いわゆるポンピング動作を)しなければならない。そのため、薬液容器から吸入する時は、さらに医療従事者に大きな作業負担となっている。また、医療機関で施用される薬液の中には安全性に十分配慮して取り扱うべき薬液もあり、安全に取り扱えて作業負担が少なくて済む薬液注入装置や薬液注入方法の開発が望まれている。
図16は、特許文献1に開示された薬液注入装置の構成図である。図16の薬液注入装置は、複数の液体瓶3のうちのいずれかに入った溶解液4を薬剤瓶1に注入することにより、薬剤瓶1の中の粉末状又は粒状の薬剤2を溶解する装置である。図16に示すように、圧縮気体供給装置5により圧縮気体を送給用パイプ6で液体瓶3の溶解液4の上部に注射針7を介して送り込み、溶解液4を大気圧よりも十分高い圧力で押すことにより、送給用パイプ8を介して溶解液4を薬剤瓶1に注入している。なお、液体瓶3の注射針7と送給用パイプ6との間、および薬剤瓶1の注射針7と送給用パイプ8との間には、それぞれ開閉コック9が配置されている。開閉コック9は、通常閉じられており、薬剤瓶1および複数の液体瓶3の開閉コック9のうち使用されるものだけが開けられる。図16では、右端の液体瓶3の開閉コック9と薬剤瓶1の開閉コック9だけが開けられて、溶解液4を薬剤瓶1に注入している状態である。特許文献1によれば、この構成は、人手を使わずに圧縮気体を用いて、溶解液4を半自動で薬剤瓶1に安全に注入することを意図したものである。
特開昭59−139265号公報
しかしながら、図16の薬液注入装置は、圧縮気体を注射針7から溶解液4の液面に吹き付ける構成となっている。そのため、溶解液4の液面と注射針7の先端が近い場合は、送り込まれた圧縮気体に溶解液4が巻き込まれ、溶解液4(薬液)が発泡する。これを防止するためには、注射針7の挿入量の調整や圧縮気体の流入量の調整が、別途必要となる。また、この時、例えば溶解液4の泡立ちを抑制するため、圧縮気体の流入量を少なくすると、溶解液4の注入に時間がかかり、作業効率が悪くなる。
また、図16の薬液注入装置においては、溶解液4(薬液)の入った液体瓶3(薬液容器)内が圧縮気体の圧力により常に陽圧となるため、例えば薬液瓶1の開閉コック9を開けた時に溶解液4などが急に吹き出す恐れがある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、薬液容器内の薬液を、薬液の泡立ちを抑えつつ、正確かつ効率的にシリンジ内へ注入することができる薬液注入装置および薬液注入方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の薬液注入装置は、薬液容器を受け入れる受入ポートと、シリンジを保持する保持ポートと、針基部を貫通して前記受入ポートと前記保持ポートとを連通する注入用針と、前記針基部の側面から前記受入ポートまで前記針基部を貫通し前記受入ポートにおいて前記注入用針と平行に配置された調整用針と、を有する複合針と、前記調整用針の前記側面側の端部に接続された供給管を介して前記受入ポートに受け入れられた前記薬液容器内に流体を供給する流体供給部と、前記保持ポートに保持されたシリンジ内のガスケット位置に基づいて、前記薬液容器から前記注入用針を介して前記シリンジ内に注入された薬液の充填量および充填速度の少なくともいずれか一方を計測する計測部と、前記計測部での前記ガスケット位置に基づく計測結果を用いて前記流体供給部での流体の供給量を制御する制御部と、を備え、前記流体供給部は、流体供給管の内径の開放率を制御する流量制御弁を備え、前記制御部は、前記保持ポートに保持された前記シリンジ内の薬液の充填量が所定の充填量になるまでは前記流量制御弁の前記開放率を常に1とし、前記所定の充填量を超えた後は前記流量制御弁の前記開放率が0になる閉時間と前記開放率が1となる開時間とを周期的に繰り返し、最終の充填量に近づくまで前記閉時間を徐々に長くする制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の薬液注入方法は、針基部と、前記針基部を貫通して受入ポートと保持ポートとを連通する注入用針と、前記針基部の側面から前記受入ポートまで前記針基部を貫通し前記受入ポートにおいて前記注入用針と平行に配置された調整用針と、を有する複合針を備えた薬液注入装置を設け、シリンジを前記保持ポートに保持し、薬液容器を前記受入ポートに受入れ、前記注入用針と前記調整用針とを前記薬液容器に挿入した後に、前記調整用針の先端を前記薬液容器内の薬液の薬液面より上部に配置し、前記シリンジのガスケットの先端位置に基づいて、前記薬液容器から前記注入用針を介して前記シリンジ内に注入された薬液の充填量および充填速度の少なくともいずれか一方を計測し、前記ガスケットの先端位置に基づく計測結果を用いて、前記流体供給部により前記調整用針の前記側面側の端部から前記薬液容器内に流体を供給し、前記注入用針より前記薬液容器内の薬液を前記シリンジに注入するに際し前記薬液容器内の薬液の前記シリンジへの注入動作は、前記薬液容器内と前記流体供給部とを接続する開放状態と、前記薬液容器内と前記流体供給部とを遮断する閉鎖状態と、を交互に繰返す間欠駆動動作を含み、前記間欠駆動動作において、前記閉鎖状態の時間を次第に長くすることを特徴とする。
本発明の薬液注入装置および薬液注入方法によれば、薬液容器内の薬液を、薬液の泡立ちを抑えて、正確かつ効率的にシリンジへ注入することができる。
本発明の実施の形態1にかかる薬液注入装置の全体構成を示す概略的な側面図。 流量制御部の拡大図。 本発明の実施の形態1にかかる薬液注入方法のフローチャート。 本発明の実施の形態1にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャート。 本発明の実施の形態1にかかる他の薬液注入方法のフローチャート。 本発明の実施の形態1にかかる他の薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャート。 本発明の実施の形態1の流量制御弁の時間軸に対する駆動パターンを示す線図(定量開放駆動の場合)。 本発明の実施の形態1の流量制御弁の時間軸に対する駆動パターンを示す線図(間欠開放駆動の場合)。 本発明の実施の形態1の間欠駆動ステップを含む薬液注入方法により、最終目標値の薬液量を注入する時の、薬液量の時間に対する変化を示す線図。 本発明の実施の形態2にかかる薬液注入装置の全体構成を示す概略的な側面図 本発明の実施の形態2にかかる薬液注入方法のフローチャート。 本発明の実施の形態2にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャート。 本発明の実施の形態2にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャート。 本発明の実施の形態2の圧力開放ステップにおいてバイアル容器内のバイアル内圧力が、加圧と圧力開放とにより時間的に変化して制御される様子を示す線図。 本発明の実施の形態3にかかる薬液注入装置の全体構成を示す概略的な側面図。 本発明の実施の形態3にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャート。 本発明の実施の形態3の薬液注入方法においてバイアル容器内のバイアル内圧力が、加圧と減圧とにより時間的に変化して制御される様子を示す線図。 従来例の薬液注入装置の構成図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図1Aおよび図1Bは本発明の実施の形態1にかかる薬液注入装置10の概略構成を示し、図1Aは薬液注入装置10の全体構成を示す側面図、図1Bは流量制御部11の拡大図である。
図1Aおよび図1Bに示すように、本実施の形態1の薬液注入装置10は、薬液注入用の複合針12と、圧縮気体を送り出す圧力発生部13と、圧縮空気の流量を制御する流量制御部11と、薬液の充填量および充填速度を計測する計測部14と、制御部15とを備えている。制御部15は、圧力発生部13、流量制御部11および計測部14を制御する。
ここで、複合針12は、針基部12cと、注入用針12dと、調整用針12eとを有する。針基部12cは、ゴム、樹脂等の弾性を有する材料からなる。針基部12cにおいて、針基部12cの上部を窪ませてバイアル容器16(薬液容器)を受け入れる受入ポート12eを形成し、針基部12cの下部を窪ませてシリンジ17を保持する保持ポート12bを形成している。注入用針12dは、受入ポート12aから保持ポート12bまで針基部12cを貫通して配置されている。一方、調整用針12eは、針基部12cの側面12fから受入ポート12aまで針基部12cを貫通し、注入用針12dと並行して受入ポート12aの上方まで配置されている。
ゴム栓51で封止されたバイアル容器16の開口側が受入ポート12aに配置されると、受入ポート12aの壁面がバイアル容器16の開口側及びゴム栓51に密接するので、注入用針12dおよび調整用針12eを通る経路を除いてバイアル容器16内は密閉状態で維持される。シリンジ17の注入口側が保持ポート12bに配置されると、保持ポート12bの壁面がシリンジ17の注入口側に密接するので、注入用針12dを通る経路を除いてシリンジ17内は密閉状態で維持される。
圧力発生部(流体供給部)13は、複合針12の調整用針12eの端部12gに接続されたチューブ(供給管)18を介して、圧縮気体としての圧縮空気をバイアル容器16に送り出す。計測部14は、複合針12の保持ポート12bに保持されたシリンジ17内のガスケット17aの先端位置17bを計測することにより、シリンジ17内に注入された薬液の充填量および充填速度を計測する。
調整用針12eの先端12hをバイアル容器16の薬液面16aより上部(薬液外)に配置し、調整用針12eの先端12hから圧縮空気をバイアル容器16の中に導入する。バイアル容器16内に導入された圧縮空気は、薬液面16aを下方へ押圧する。その結果、その先端12iが薬液16b中に位置している注入用針12dを介して、バイアル容器16内の薬液16bがシリンジ17内に注入される。
次に、本実施の形態1の薬液注入装置10の基本的な動作について説明する。
図1Aに示す圧力発生部13により生成され送り出された圧縮空気は、チューブ18の中を通り、複合針12の調整用針12eの先端12hからバイアル容器16の底部16cの方向へ導入され、薬液面16aを押圧する。調整用針12eの先端12hは薬液面16aから上方に突出しており、圧縮空気は、薬液面16aに向かってではなく、バイアル容器16の底部16cに向かって上向きに導入される。そのため、バイアル容器16内に導入される圧縮空気は、薬液16bを巻き込まず、薬液16bを泡立たせることがない。
薬液16bは、液体上部の薬液面16aが圧縮空気により下方へ押圧されることにより、液体下部に配置された注入用針12dの中を経由してシリンジ17の内部へ注入される。注入された薬液16bの一部は、シリンジ17内部のガスケット17aを押し下げる。
計測部14は、シリンジ17内部のガスケット17aの先端位置17bをシリンジ17の目盛り17cを介して読み取ることで、シリンジ17への薬液の充填量を計測する。例えば、計測部14は、ガスケット17aの全移動行程を撮像視野に収めた計測用のカメラを備え、この計測用カメラで撮像したガスケット17a及び目盛り17cの画像に対して画像処理を行うことで、ガスケット17aの先端位置17bの目盛り17cを認識する。そして、計測部14はこの認識結果を使用して薬液の充填量を計測する。計測部14により計測した薬液の充填量(計測値)は、例えば電気信号に変換して制御部15に送られ、注入する予定の薬液量などと比較される。
計測部14により計測されたシリンジ17内の薬液の充填量が予定の薬液量に達していない場合、制御部15は圧力発生部13からの圧縮空気の供給を継続して薬液面16aを引き続き下方へ押圧し、シリンジ17内への薬液16bの注入を継続する。一方、計測部14により計測されたシリンジ17内の薬液の充填量が予定の薬液量に達している場合、制御部15は圧力発生部13からの圧縮空気の供給を停止して、シリンジ17内への薬液16bの注入を終了する。なお、予定の薬液量や薬液種類などの処方箋情報は、処方データベース(以下、「処方DB」とする)19により、例えば患者の施用毎に提供される。また、それと共に、処方箋情報には、処方DB19により、薬液16bのシリンジ17内への注入の作業内容が記録される。
以上の動作を実行することで、薬液注入装置10は、薬液16bの泡立ちを抑えつつ、バイアル容器16内の薬液16bを正確かつ効率的にシリンジ17内へ注入することができる。また、薬液注入装置10は、針基部12cの上下にバイアル容器16とシリンジ17とを配置することができる。さらに、薬液注入装置10は、シリンジ17の目盛り17cを介してガスケット17aの先端位置17bを計測部14により直接計測して読み取るので、省スペースに適したコンパクトな装置が実現できる。
なお、計測部14は、ガスケット17aの先端位置17bを計測する代わりに、シリンジ17のプランジャー17dの後端位置(図示せず)を計測して薬液16bの充填量などを読み取っても良い。また、計測部14は、プランジャー17dの後端位置を、例えば、リニアポテンショなどを用いてダイレクトに測定しても良い。これにより、計測部14は、計測用カメラで撮像した画像を画像処理する必要がなく、薬液16bの充填量などの読み取り精度や薬液16bの充填の制御性を向上できる。
また、計測部14は、シリンジ17への充填量と共にまたはそれに代えてシリンジ17への薬液の充填速度を計測して制御部15へ送ってもよい。この場合、計測部14は、シリンジ17において複数の異なる時点の充填量を計測し、これらを演算処理することで充填速度を算出する。
なお、針基部12cの下部の保持ポート12bにシリンジ17を配置する代わりに、保持ポート12bにメスシリンダー(図示せず)を配置して、メスシリンダー内に薬液16bを注入しても良い。この場合は、メスシリンダーに充填された薬液16bの液面を計測部14で検出し、その検出結果を制御部15にフィードバックして薬液16bの注入量制御を行う。
図1Bを参照すると、流量制御部11は、チューブ18の一部を押してチューブ18の内径の断面積を変えることにより圧縮空気の流入量を変える。この流量制御部11は、流量制御弁11aを含み、流量制御弁11aを開閉することにより連続的に圧縮空気の流入量を変えることができる。ここで、流量制御弁11aは、例えば、電子ソレノイドを用いた弁駆動部11bにより、図1Bに示すように開閉駆動される。この機能を利用すると、制御部15は、計測部14で計測した薬液16bの充填量または充填速度に応じて流量制御部11を制御し、圧縮空気の流入量を変えることができる。この構成により、薬液16bの充填量が予定の薬液量である最終目標値に近づいた時に、薬液16bの充填速度を落とすこともできるので、正確な量の薬液をシリンジ17内へ注入できる。また、この構成により、薬液16bの物性(粘性など)に適した条件で注入することもできる。
また、圧力発生部13と流量制御部11との間に細菌阻止用フィルタ18aを配置した構成としてもよい。この構成により、圧縮空気に含まれる細菌などがチューブ18を介してバイアル容器16の内部に入ることを阻止できるので、バイアル容器16から薬液16bをシリンジ17内へ注入する時に、薬液が細菌に汚染されることを防止できる。
また、制御部15は、処方DB19のデータ(処方箋情報、薬剤情報など)に基づいて、バイアル容器16の薬液16bをシリンジ17内に注入する構成としてもよい。この構成により、患者ごとの施用データや薬液16bの種類に基づき、薬液16bをシリンジ17内に正確に注入することができる。
次に本実施の形態1の薬液注入装置10を用いた薬液注入方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる薬液注入方法のフローチャートを示す。図3は、図2のうち薬液注入ステップS4の詳細であって、本発明の実施の形態1にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャートを示す。
図2に示すように、本実施の形態1の薬液注入方法は、上述の薬液注入装置10(図1参照)を使用し、シリンジ保持ステップS1と、容器受入ステップS2と、計測部配置ステップS3と、薬液注入ステップS4と、を備える。
シリンジ保持ステップS1は、シリンジ17を複合針12の針基部12cの保持ポート12bに保持するステップである。この時に、シリンジ17のガスケット17aはプランジャー17dによりシリンジ上部に押し切られて、シリンジ17内に余分な空気を入れないようにしている。
次の容器受入ステップS2は、バイアル容器16を倒立状態で針基部12cの受入ポート12aに受入れ、注入用針12dの先端12iと調整用針12eの先端12hとをゴム栓51を貫通させてバイアル容器16に挿入した後に、調整用針12eの先端12hをバイアル容器16の薬液面16aより上部(薬液外)に配置するステップである。調整用針12eの先端12hを薬液面16aより上部に配置することにより、圧力発生部13からバイアル容器16内に圧縮空気を送給した際の薬液16bの泡立ちを防止でき、シリンジ17内への正確かつ効率的な薬液16bの注入が実現できる。
そして、計測部配置ステップS3により、計測部14の撮像器、例えば計測カメラを、配置する。ここで、計測カメラは、シリンジ17内部のガスケット17aの先端位置17bが、シリンジ17の目盛り17cに対比して計測できるように、配置する。
そして、薬液注入ステップS4により、圧力発生部13からの圧縮空気を調整用針12eの先端12hからバイアル容器16内部に送り込んで、注入用針12dよりバイアル容器16内の薬液16bをシリンジ17内に注入する。
この方法により、バイアル容器16内の薬液16bの泡立ちを抑え、シリンジ17への正確かつ効率的な薬液16bの注入を実現できる。
さらに、薬液注入ステップS4について図3を用いて説明する。
図3に示す薬液注入フローチャートにおいて、まず、チューブ18及び調整用針12eを介して、バイアル容器16内の薬液面16aの上部の空間に圧縮空気を供給する目的で、圧力発生部13による加圧が開始される(ステップS11)。
次に、圧力発生部13の下流側の流量制御弁11aが、「開」の状態となり、チューブ18と調整用針12eを介して、圧力発生部13からバイアル容器16内に供給される圧縮空気により薬液面16aが加圧され始める(ステップS12)。
薬液面16aが加圧され始めると、複合針12の保持ポート12bに保持されたシリンジ17内に、薬液16bが注入され始める。この薬液16bの注入は、例えば、処方DB19からの処方箋で指定された指定薬液量に到達するまで行われる(ステップS13)。
そして、薬液16bの注入が、指定薬液量に到達すると、流量制御弁11aが、「閉」の状態となる(ステップS14)。その後、圧力発生部13による圧縮空気の送給を停止して、加圧を停止する(ステップS15)。
以上の方法により、バイアル容器16内の薬液16bの泡立ちを抑えつつ、シリンジ17への正確かつ効率的な薬液16bの注入を実現できる。
次に本実施の形態1の薬液注入装置10を用いた他の薬液注入方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる他の薬液注入方法のフローチャートを示す。図5は、図4のうち薬液注入ステップS4の詳細であって、本発明の実施の形態1にかかる他の薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャートを示す。
図4に示すように、本実施の形態1の他の薬液注入方法は、上述の薬液注入装置10(図1参照)を使用し、シリンジ保持ステップS1と、容器受入ステップS2と、計測部配置ステップS3と、薬液注入ステップS4と、を備えた方法である。図4の薬液注入方法において、シリンジ保持ステップS1、容器受入ステップS2および計測部配置ステップS3は、図2の薬剤注入方法と同様である。しかしながら、薬液注入ステップS4に開放駆動ステップS4Aと間欠駆動ステップS4Bとを含む部分が、図2で示した薬液注入方法とは異なっている。ここで、開放駆動ステップS4Aは、流量制御部11の流量制御弁11aを開放状態にして圧力発生部13から圧縮空気を送り込むステップである。また、間欠駆動ステップS4Bは、開放状態と閉鎖状態とを交互に繰返しながら流量制御弁11aを動作させるステップである。そして、間欠駆動ステップS4Bでは、シリンジ17内に充填される薬液量の増加に応じ、流量制御弁11aの閉鎖状態の時間を序々に長くし、圧縮空気の流入量を徐々に少なくする。
この方法により、シリンジ17内に充填される薬液量が最終目標値に近づくに従い、圧縮空気の流入量が序々に少なくなるので、薬液16bの過注入を有効に防止できる。その結果、この方法により、シリンジ17への薬液16bの注入を、より正確かつ効率的に実現できる。
図4の薬液注入ステップS4について、図5、図6Aおよび図6Bを用いてさらに詳細に説明する。図5のフローチャートにおいてステップS21,S22が図4の開放駆動ステップS4Aに対応し、ステップS23〜S29が図4の間欠駆動ステップS4Bに対応する。図6Aおよび図6Bは、本発明の実施の形態1の流量制御弁11aの時間軸に対する流量制御弁開放率の駆動パターンを説明する図で、図6Aは定量開放駆動の場合の駆動パターンを示す図で、図6Bは間欠開放駆動の場合の駆動パターンを示す図である。
図5に示す過注入防止の薬液注入フローチャートにおいて、まず、スタート直後に、バイアル容器16内の薬液面16aの上部の空間に圧縮空気を供給する目的で、チューブ18及び調整用針12eを介して圧力発生部13による加圧が開始される(ステップS11)。そして、エンドに近いステップにおいて、薬液16bの注入が、指定薬液量または最終目標値に到達すると、流量制御弁11aが、「閉」の状態となる(ステップS14)。その後、圧力発生部13による圧縮空気の送り出しを停止して、加圧を停止する(ステップS15)。このように、スタート直後のステップS11およびエンドに近いステップS14、S15は図3に示す薬液注入フローチャートと同じである。
ここで、上述の図3の場合のように単に薬液注入の開始時点と終了時点のみを制御しただけでは、流量制御弁11aは、薬液16bを指定薬液量だけ注入するまで開放されたままで、閉鎖状態とはならない。これにより、短い時間で薬液16bの注入を完了するために注入速度を比較的速く設定した場合、指定薬液量より多い薬液16bが注入される場合がある。このような過注入を防止するために、例えば、少量の薬液16bをゆっくりと長い時間をかけて注入すると、薬液注入ステップS4の作業効率が悪くなる。
そこで、過注入を防止するために、薬液注入ステップS4は、開放駆動ステップS4Aと間欠駆動ステップS4Bとを含んでいる。具体的には、図5に示す過注入防止の薬液注入フローチャートにおいて、加圧の開始(ステップS11)の後に、定量開放駆動が開始される(ステップS21)。
定量開放駆動は、図6Aに示すように、流量制御弁11aの開放率を1にして(流量制御弁11aを全開に開放して)、圧縮空気をバイアル容器16の中に流入させている。ここで、流量制御弁11aの開放率は0から1の範囲で定義され、開放率が1の場合は、流量制御弁11aは全開状態となり、開放率が0の場合は、流量制御弁11aは閉鎖状態となる。
定量開放駆動の動作を継続して、シリンジ17内の薬液量が、最初の中間目標値1に到達すると(ステップS22)、定量開放駆動を止めて間欠開放駆動を開始する(ステップS23)。間欠開放駆動は、図6Bに示すように、流量制御弁11aの開放率を1(流量制御弁11aは開放状態)にする開時間aと、開放率を0(流量制御弁11aは閉鎖状態)にする閉時間bと、を交互に繰り返して動作させる駆動方法である。この間欠開放駆動では、流量制御弁11aの開閉動作による開時間aと閉時間bの割合を段階的に変えることにより、圧力発生部13からバイアル容器16に流入する圧縮空気の量を簡単に変えることができる。すなわち、開時間aと閉時間bのデューティ比を周期的に変えることにより、単位時間あたりに流入する圧縮空気の量を変えて、シリンジ17に注入する薬液16bの充填速度を調整することができる。
以下の説明では、開時間aと閉時間bではデューティ比として、閉時間bが占める比率(オフデューティ比)を使用する。この場合のデューティ比は以下の式で定義される。
間欠開放駆動を開始する(ステップS23)時には、間欠駆動の初期デューティ比が比較的低い値、例えば0.5(a=b=0.5)に設定される(ステップS24)。そして、デューティ比0.5で間欠開放駆動が開始され、薬液量が中間目標値2に到達するまで継続される(ステップS25)。薬液量が中間目標値2に到達すると、間欠駆動のデューティ比(オフデューティ比)を変更する(ステップS26)。この時に、中間目標値1よりも最終目標値に近づいているので、デューティ比(オフデューティ比)は初期デューティ比より大きくなるように、例えば0.6(a=0.4、b=0.6)に変更する。そうすると、単位時間あたりにバイアル容器16に流入する圧縮空気の量が減るので、薬液16bの充填速度を遅くすることができる。
このような間欠開放駆動を繰り返して、薬液量が中間目標値nに到達する(ステップS27)毎に、間欠駆動のデューティ比(オフデューティ比)を少しずつ大きい値、例えば0.7、0.8、0.85、0.9、・・・に変えていく(ステップS28)。このような動作を、薬液量が最終目標値に到達する(ステップS29)まで行い、最終目標値に到達した時に、流量制御弁11aを開放率0の閉鎖状態とする(ステップS14)。そして、圧力発生部13の動作を停止させて加圧の停止を行う(ステップS15)。
このように、薬液量が最終目標値に近づくにつれ、間欠開放駆動のデューティ比(オフデューティ比)を段階的に大きくしていくことにより、流量制御弁11aが実質的に閉鎖状態に近づいていき、薬液16bの充填速度は徐々に遅くなっていく。これにより、流量制御弁11aを閉鎖状態にした後に、バイアル容器16内に残る圧縮空気の残留圧により、薬液16bがシリンジ17に過注入されることを防止できる。
図7は、本実施の形態1の間欠駆動ステップを含む薬液注入方法により、シリンジ17内に最終目標値の薬液量を注入する時の、薬液量の時間に対する変化を示す。図7に示すように、薬液量が0から中間目標値1に到達するまでは、開放駆動ステップS4Aにより、流量制御弁11aを定量開放状態で駆動する。そうすると、薬液量は最短時間で中間目標値1に到達する。薬液量が中間目標値1に到達して最終目標値に到達するまでは、間欠駆動ステップS4Bにより、流量制御弁11aを間欠開放状態で駆動する。すなわち、デューティ比(オフデューティ比)を徐々に大きくして間欠開放状態で駆動する。これにより、最終目標値に到達する前には、圧縮空気の流入量は少なく、薬液16bの充填速度も遅くなる。そのため、圧縮空気の残留圧による薬液16bのシリンジ17内への過注入が発生することなく、薬液16bを精度よく注入できる。また、中間目標値1まで最短時間で注入するので、薬液16bの注入を短時間で効率よく正確に行うことができる。一方、図7において破線で示すように、開放駆動ステップS4Aのみで最終目標値まで流量制御弁11aを定量開放駆動する場合は、バイアル容器16内の残留圧による過注入が発生する。この場合、過注入した薬液16bを後で廃棄する必要が生じて非効率である。本実施の形態1の薬液注入方法を用いると、このように薬液16bの廃棄が必要な非効率な作業の発生を防止することができる。
上述の薬液注入方法を行うために、図1に示す薬液注入装置10の流量制御部11は、チューブ18の内径の開放率を1または0にする流量制御弁11aを備えている。この流量制御弁11aを制御して、周期的に所定のデューティ比で開放率を1または0にしている。この構成により、圧縮空気などの気体の圧力を一定にして開放率を時間的に変化させることにより、シリンジ17内へ早く効率的に薬液16bを充填する、あるいは正確な量の薬液16bを充填することができる。
また、流量制御弁11aを制御して、シリンジ17内の薬液16bの充填量が所定の充填量になるまでは開放率を1とし、所定の充填量を超えた後は開放率が0になる閉時間を、薬液注入処理に周期的に挿入する。この時、薬液の充填量が所定の充填量を超えて最終の充填量に近づくまで、段階的に閉時間が次第に長くなるようにする。この構成により、シリンジ17内へ効率的に薬液16bが充填でき、かつ薬液16bの量も正確に充填できる。さらに、薬液16bの過注入も防止することができる。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2にかかる薬液注入装置20の概略構成を示す側面図である。
図8に示すように本実施の形態2の薬液注入装置20は、実施の形態1の薬液注入装置10と同様に、薬液注入用の複合針12と、圧縮気体を送り出す圧力発生部13と、圧縮空気の流量を制御する流量制御部11と、薬液16bの充填量および充填速度を計測する計測部14と、圧力発生部13と、流量制御部11および計測部14を制御する制御部15と、を備えている。
調整用針12eの先端12hをバイアル容器16の薬液面16aより上部に配置し、調整用針12eの先端12hから圧縮空気をバイアル容器16の中に導入する。そうすると、圧縮空気は、薬液面16aを下方へ押圧し、薬液16b中の注入用針12dの先端12iから薬液16bをシリンジ17内へ注入することができる。
本実施の形態2の薬液注入装置20は、実施の形態1の薬液注入装置10と異なり、バレル保持部21とプランジャー保持部22とを有するシリンジ保持部23を、備えている。ここで、バレル保持部21は、シリンジ17のバレル17fの位置が固定されるように保持するものである。プランジャー保持部22は、ガスケット17aの位置を変えるプランジャー17dを保持してプランジャー17dと共にバレル17fの中心軸αの方向にスライドするものである。本実施の形態2におけるプランジャー保持部22は、ロッド状部22aと、ロッド状部22aの下端側に設けられてプランジャー17dの顎部17gを挟み込んで把持する把持部22b,22cとを備える。また、シリンジ保持部23は、ロッド状部22aを係止することでプランジャー保持部22のスライド動作をロックするブレーキ部24を備えている。薬液注入装置20において、計測部14によりシリンジ17内に指定した薬液量が充填されたことを計測した時には、ブレーキ部24によりプランジャー保持部22のスライド動作がロックされる。
この構成により、指定された薬液量が充填されたことを計測すると、ブレーキ部24によりプランジャー保持部22のスライド動作がロックされ、プランジャー17dのスライド動作が強制停止される。これにより、指定薬液量以上の薬液16bがシリンジ17内に吸引されることはない。すなわち、この構成により、薬液16bの過注入を防止し、正確な量の薬液16bをシリンジ17内に充填することができる。
図8において二点鎖線で示すように、ブレーキ部24の代わりに、プランジャー保持部22の下端側を突き当ててスライド動作をロックするストッパー52を設けてもよい。図示したストッパー52は、ロッド状部51aの下端にプランジャー保持部22が突き当られる突き当て部52bを備える。ロッド状部51aの軸受部51cは、支持部52cによりバレル17fの中心軸αの方向にスライド可能に支持されている。指定薬液量に相当するスライド位置にストッパー52を予め移動させ、位置決めねじ52dの締め付けによりストッパー52をマニュアル固定する。ストッパー52は、処方DB19から得られる処方箋データに基づき自動で移動させる構成としても良いし、プランジャー17dの後端に突き当って係止する構成としてもよい。
また、図8に示すように、流量制御弁11aと調整用針12eとの間のチューブ18に圧力計25を設けて、バイアル容器16の薬液面16a上部の気体の圧力を検出した検出信号を制御部15に送信する。これにより、シリンジ17内に注入される薬液量が最終目標値に近付いた時に、圧力計25の圧力値の検出信号を元に、制御部15により流量制御部11や圧力発生部13を制御して薬液16bの過注入を防止できる。
すなわち、本実施の形態2の薬液注入装置20は、流量制御部11と調整用針12eとの間のチューブ18の一部に圧力計25を備えている。この圧力計25からの検出信号に基づいて、圧力発生部13、流量制御部11およびシリンジ保持部23のうちの少なくともいずれかを制御部15により制御して、シリンジ17内に注入される薬液16bの充填量を調整する。この構成により、バイアル容器16内の気体の圧力を直接読み取ることができ、薬液16bの充填や注入の状態を的確に掴むことができる。
次に本実施の形態2の薬液注入装置20を用いた薬液注入方法について説明する。図9は、本発明の実施の形態2にかかる薬液注入方法のフローチャートを示す。図10および図11は、図9のフローチャートの薬液注入ステップ(ステップS4)における処理の詳細であって、本発明の実施の形態2にかかる薬液注入方法の具体的な薬液注入フローチャートを示す。
図9に示すように、本実施の形態2の薬液注入方法は、上述の薬液注入装置20(図8参照)を使用し、シリンジ保持ステップS1と、容器受入ステップS2と、計測部配置ステップS3と、薬液注入ステップS4と、ブレーキステップS5と、を備える。本実施の形態2におけるステップS1からステップS4は、実施の形態1の場合と同様である。しかしながら、本実施の形態2における薬液注入方法は、ブレーキステップS5を備えた方法であるところが、実施の形態1の薬液注入方法とは異なっている。
ブレーキステップS5は、計測部14によりシリンジ17内に指定した薬液量が充填されたことを計測すると、ブレーキ部24によりプランジャー保持部22がロックされるステップである。このように、シリンジ保持部23を有した薬液注入装置20において、ブレーキステップS5を行うことで、シリンジ17内に薬液16bを過注入することを、確実に防止できる。
さらに、図9に示すように、薬液注入ステップS4の後に、圧力開放ステップS6を備えた薬液注入方法としてもよい。ここで、圧力開放ステップS6は、バイアル容器16の中の気体の圧力を、調整用針12e、チューブ18および流量制御弁11aを介して、圧力発生部13により減圧して大気圧以下にするステップである。この圧力開放を実行することにより、シリンジ17を複合針12より抜き取る際、バイアル容器16内部やシリンジ17内部から外部の大気へ薬液16bが暴露することを、さらに確実に防止できる。これにより、安全な薬液注入方法が実現できる。
図8の薬液注入装置20を用いて薬液16bを注入するフローチャートについて、図10および図11により、さらに詳細に説明する。図10は圧力開放ステップS6を実行しない場合を示し、図11は圧力開放ステップS6を実行する場合を示す。また、図12は、圧力開放ステップS6においてバイアル容器16内の気体の圧力(以下、バイアル内圧力とする)が、圧力発生部13の加圧と圧力開放とにより時間的に変化して制御される様子を示している。
図10の薬液注入フローチャートは、ステップS14をステップS31に置き換えた点を除いて、実施の形態1で説明した図3に示す薬液注入フローチャートと同一である。ステップS31以外のステップについては、実施の形態1で説明した内容と同様であるので説明を省略する。
図10のステップS13において、薬液16bのシリンジ17内への注入が、例えば処方DB19からの処方箋で指定された指定薬液量に到達するまで行われた後に、プランジャー保持部22のスライド動作を、シリンジ保持部23のブレーキ部24により強制的にロックして停止させる(ステップS31)。それと同時に、流量制御弁11aが「閉」となり閉鎖状態となる。これにより、シリンジ17内への薬液16bの過注入を、さらに確実に防止する。
図11のフローチャートにおいて、圧力発生部13により加圧が開始(ステップS11)されてから加圧が停止(ステップS15)されるまで、圧縮空気が送り込まれるので、バイアル内圧力は、陽圧側に保持される。その後、圧力開放を開始する(ステップS32)ために、流量制御弁11aを「開」となる開放状態とする(ステップS33)。それとほぼ同時に、例えば圧力発生部13に備えられた圧力開放弁53により、陽圧側の圧力が外部の大気に開放される。この時のバイアル内圧力の圧力開放の様子は、圧力計25のゲージ圧として観察する(ステップS34)ことができ、図12に示すようにゲージ圧が0になるまで減少する。ゲージ圧が0になった時に、流量制御弁11aは、「閉」となり閉鎖状態となる(ステップS35)。
この方法により、薬液16bの注入完了後は、バイアル内圧力を常に大気圧と等しくすることができるので、シリンジ17を複合針12から抜く際に、バイアル容器16内部及びシリンジ17内部の薬液16bが、大気に急激に曝されることを、さらに確実に防止できる。これにより、安全な薬液注入方法が実現できる。また、複合針12の調整用針12eの先端12hが、常にバイアル容器16内の薬液16bの薬液面16aより上部(薬液外)に存在するため、圧力開放時に、調整用針12eを介した圧力発生部13側への薬液16bの逆流も発生しない。
(実施の形態3)
図13は本発明の実施の形態3にかかる薬液注入装置30の概略構成を示す側面図である。
図13に示すように本実施の形態3の薬液注入装置30は、実施の形態2の薬液注入装置20と同様に、薬液注入用の複合針12と、薬液の充填量および充填速度を計測する計測部14と、圧力発生部13と、流量制御部11および計測部14を制御する制御部15と、を備えている。そして、薬液注入装置30の圧力発生部13は、圧縮空気を送り出す加圧機能と、空気の圧力を大気圧よりも少し低い圧力に減圧する減圧機能と、を有する。具体的には、薬液注入装置30の圧力発生部13は、陽圧発生部54と負圧発生部55を備える。また、圧力発生部13は、チューブ18を介して、陽圧発生部54と負圧発生部55のいずれか一方を選択してバイアル容器16内に接続させる切換弁56を備える。
実施の形態2と同様に、調整用針12eの先端12hをバイアル容器16の薬液面16aより上部に配置し、調整用針12eの先端12hから圧縮空気をバイアル容器16の中に導入する。すると、圧縮空気は、薬液面16aを下方へ押圧し、薬液16b中の注入用針12dの先端12iからシリンジ17内に、薬液16bを注入することができる。
本実施の形態3の薬液注入装置30では、実施の形態2で配置されていた圧力計25の代わりに、シリンジ保持部23とプランジャー17dの鍔部17gとの間に、一対の圧力センサ32が配置されている。圧力センサ32としては、例えば、静電容量型の圧力センサや、感圧ゴムや歪みゲージ等を用いた抵抗型の圧力センサなどを用いることができる。この構成により、プランジャー保持部22がロックされた時、一対の圧力センサ32からの信号、例えば差動信号を検出することにより、プランジャー17dが引かれている方向を判別することができる。圧力センサ32の差動信号は、差動増幅器33を含む検出回路に接続されて信号処理が行われる。差動増幅器33を含む検出回路は制御部15に接続されている。
この構成により、プランジャー17dおよびシリンジ17内の薬液16bの圧力が、正圧か負圧かを、リアルタイムで判別できる。また、薬液16bの過注入を防止し、正確な量の薬液16bを効率的にシリンジ17に充填することができる。さらに、シリンジ17を複合針12から抜く前に、バイアル容器16の気体の圧力を、確実に負圧にすることができる。これにより、バイアル容器16内部及びシリンジ17内部からの薬液16bの外部の大気への暴露を確実に防止し、シリンジ17内への安全な薬液16bの注入を実現できる。
次に図13の薬液注入装置30を用いて薬液16bをシリンジ17内へ注入するフローチャートについて、図14および図15により具体的に説明する。
図14は、実施の形態2で説明した図10のフローチャートの後工程に、減圧プロセスのフローチャートを付加したものである。図15は、圧力発生部13による加圧と減圧のプロセスにおいて、バイアル容器16内部の圧力が、時間的に変化して制御される様子を示している。
圧力発生部13(陽圧発生部54)による加圧が停止された(ステップS15)後に、圧力発生部13の減圧機能を用いて、チューブ18を介してバイアル容器16内の気体を吸引して、減圧を開始する(ステップS41)。具体的には、圧力発生部13の切換弁56により、チューブ18を介したバイアル容器16内との接続を、陽圧発生部54から負圧発生部55に切り換える。その後、負圧発生部55を作動させて吸引を開始する。さらに、チューブ18の内径を制御する流量制御弁11aを「開」として開放状態とし(ステップS42)、圧力センサ32と検出回路により生じた検出信号を制御部15によりモニターして、バイアル容器16内部の圧力が大気圧と同じ、または、大気圧よりわずかに負圧になるまで減圧する(ステップS43)。そして、大気圧と同じ、または、所定の圧力だけ負圧となった時に、流量制御弁11aを「閉」として閉鎖状態とし、圧力発生部13による減圧を停止する(ステップS44)。
この方法により、バイアル容器16内を確実に大気圧以下の負圧状態にできる。したがって、シリンジ17を複合針12から抜く際に、バイアル容器16内部及びシリンジ17内部の薬液16bが、大気に急激に曝されることを、さらに確実に防止できる。これにより、安全な薬液注入方法が実現できる。また、実施の形態2と同様に、複合針12の調整用針12eの先端12hが、常にバイアル容器16内の薬液16bの薬液面16aより上部(薬液外)に存在するため、減圧時に、調整用針12eを介した圧力発生部13側への薬液16bの逆流も発生しない。
なお、本実施の形態3の薬液注入装置30において、実施の形態2の薬液注入装置20に配置した圧力計25を付加して、圧力センサ32と共に圧力計25で圧力をモニターして用いてもよい。これにより、さらに確実にバイアル内圧力のモニターが行える。
なお、実施の形態1から実施の形態3では、薬液を押圧するのに圧縮空気を用いる場合を例に説明したが、空気以外の他の気体を用いてもよい。この場合、薬液と反応が起こらない窒素やアルゴンなどの不活性の気体を用いることが好ましい。また、気体の代わりに、薬液よりも比重の軽い液体を用いてもよく、例えば油や油系の液体を用いてもよい。液体は非圧縮性のため、気体を用いる場合に比べ、薬液を充填する時の充填量の制御性がよく、最終目標値に対して注入量を精度よく充填できる。ただし、液体を用いる場合は、薬液と混ざらない液体を選択する必要がある。
本発明の薬液注入装置および薬液注入方法によれば、薬液の泡立ちを抑えて薬液容器内の薬液を正確かつ効率的にシリンジへ注入することができる。この薬液注入装置や薬液注入方法を用いれば、薬剤師や看護師などの医療従事者が安全に気を使うシリンジ内への薬液吸入作業を行う必要がなく、病院などの医療機関において医療従事者の作業負担を大幅に軽減でき、有用である。
10,20,30 薬液注入装置
11 流量制御部
11a 流量制御弁
11b 弁駆動部
12 複合針
12a 受入ポート
12b 保持ポート
12c 針基部
12d 注入用針
12e 調整用針
12f 側面
12g 端部
12h,12i 先端
13 圧力発生部
14 計測部
15 制御部
16 バイアル容器
16a 薬液面
16b 薬液
16c 底部
17 シリンジ
17a ガスケット
17b 先端位置
17c 目盛り
17d プランジャー
17f シリンダー
17g 鍔部
18 チューブ
18a 細菌阻止用フィルタ
19 処方DB
21 シリンダー保持部
22 プランジャー保持部
22a,52a ロッド状部
22b,22c 把持部
23 シリンジ保持部
24 ブレーキ部
25 圧力計
32 圧力センサ
33 差動増幅器
51 ゴム栓
52 ストッパー
52b 突き当て部
52c 支持部
52d 位置決めねじ
53 圧力開放弁
54 陽圧発生部
55 負圧発生部
56 切換弁

Claims (10)

  1. 薬液容器を受け入れる受入ポートと、シリンジを保持する保持ポートと、針基部を貫通して前記受入ポートと前記保持ポートとを連通する注入用針と、前記針基部の側面から前記受入ポートまで前記針基部を貫通し前記受入ポートにおいて前記注入用針と平行に配置された調整用針と、を有する複合針と、
    前記調整用針の前記側面側の端部に接続された供給管を介して前記受入ポートに受け入れられた前記薬液容器内に流体を供給する流体供給部と、
    前記保持ポートに保持されたシリンジ内のガスケット位置に基づいて、前記薬液容器から前記注入用針を介して前記シリンジ内に注入された薬液の充填量および充填速度の少なくともいずれか一方を計測する計測部と、
    前記計測部での前記ガスケット位置に基づく計測結果を用いて前記流体供給部での流体の供給量を制御する制御部と、を備え、
    前記流体供給部は、流体供給管の内径の開放率を制御する流量制御弁を備え、
    前記制御部は、前記保持ポートに保持された前記シリンジ内の薬液の充填量が所定の充填量になるまでは前記流量制御弁の前記開放率を常に1とし、前記所定の充填量を超えた後は前記流量制御弁の前記開放率が0になる閉時間と前記開放率が1となる開時間とを周期的に繰り返し、最終の充填量に近づくまで前記閉時間を徐々に長くする制御を行う、
    薬液注入装置。
  2. 前記制御部は、前記受入ポートに受け入れられた前記薬液容器の薬液面より上部に前記調整用針の先端が配置された状態でのみ、前記流体供給部で流体を供給する制御を行う、
    請求項1に記載の薬液注入装置。
  3. 前記保持ポートに保持された前記シリンジがバレルとガスケットとプランジャーとを備える場合に、前記バレルを保持するバレル保持部と、保持した前記プランジャーと共にスライドしてガスケットの位置を変えるプランジャー保持部と、前記プランジャー保持部がスライドするのをロックするブレーキ部とを備え、
    前記制御部は、前記計測部により前記シリンジ内に指定した薬液量が充填されたことを計測した時に、前記ブレーキ部により前記プランジャー保持部をロックする制御を行う、
    請求項1または請求項のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
  4. 前記プランジャー保持部と前記プランジャーの鍔部との間に一対の圧力センサが配置され、
    前記制御部は、前記プランジャー保持部がロックされた時に、前記一対の圧力センサからの信号を検出することにより前記プランジャーが引かれている方向を判別し、判別した方向に基づいて前記流体供給部での流体の供給量を制御する、
    請求項に記載の薬液注入装置。
  5. 前記流体供給部と前記流量制御弁との間に配置された細菌阻止用フィルタをさらに備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
  6. 前記流体が、気体または前記薬液容器内の薬液よりも低比重の液体である、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
  7. 針基部と、前記針基部を貫通して受入ポートと保持ポートとを連通する注入用針と、前記針基部の側面から前記受入ポートまで前記針基部を貫通し前記受入ポートにおいて前記注入用針と平行に配置された調整用針と、を有する複合針を備えた薬液注入装置を設け、
    シリンジを前記保持ポートに保持し、
    薬液容器を前記受入ポートに受入れ、前記注入用針と前記調整用針とを前記薬液容器に挿入した後に、前記調整用針の先端を前記薬液容器内の薬液の薬液面より上部に配置し、
    前記シリンジのガスケットの先端位置に基づいて、前記薬液容器から前記注入用針を介して前記シリンジ内に注入された薬液の充填量および充填速度の少なくともいずれか一方を計測し、
    前記ガスケットの先端位置に基づく計測結果を用いて、前記流体供給部により前記調整用針の前記側面側の端部から前記薬液容器内に流体を供給し、前記注入用針より前記薬液容器内の薬液を前記シリンジに注入するに際し
    前記薬液容器内の薬液の前記シリンジへの注入動作は、前記薬液容器内と前記流体供給部とを接続する開放状態と、前記薬液容器内と前記流体供給部とを遮断する閉鎖状態と、を交互に繰返す間欠駆動動作を含み、
    前記間欠駆動動作において、前記閉鎖状態の時間を次第に長くする、
    薬液注入方法。
  8. 前記薬液注入装置は、前記シリンジのバレルを保持するバレル保持部と、前記シリンジのガスケットの位置を変えるプランジャーを保持し前記プランジャーと共にスライドするプランジャー保持部と、前記プランジャー保持部がスライドするのをロックするブレーキ部とをさらに備え、
    前記計測部により前記シリンジ内に指定した薬液量が充填されたことを計測すると、前記ブレーキ部により前記プランジャー保持部をロックする、
    請求項に記載の薬液注入方法。
  9. 前記薬液容器への薬液の注入完了後に、前記薬液容器の中の流体の圧力を前記調整用針および前記供給管および前記流量制御弁を介して、前記流体供給部で減圧して大気圧以下にする圧力開放を行う、
    請求項7または請求項8に記載の薬液注入方法。
  10. 前記流体が、気体または前記薬液容器内の薬液よりも低比重の液体である、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の薬液注入方法。
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