以下、本発明に係る手書文字入力システムの一実施の形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、図1は、本発明に係る手書文字入力システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、車載機100の構成の一例を示すブロック図であり、図3は、操作機(以下、リモコンとも記載する)200の構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態では、手書文字入力システムは、当該システムが搭載される車両の出発地から目的地までの経路を案内する車載ナビゲーション装置及び楽曲データを再生する車載オーディオ装置を含むマルチメディア装置の一部として具体化されている。
図1に示されるように、マルチメディア装置1は、車室内の適宜の箇所に設置され入力された文字に基づいて各種処理を実行する車載機100と、手書きにて文字を入力可能なリモコン200とを備えて構成されている。
車載機100は、図1及び図2に示されるように、CPU101、大容量情報記憶装置120、外部メモリ130、タッチディスプレー140、操作スイッチ(以下、操作SWとも記載する)150、マイクロホン160、スピーカ170、及び通信部180を備えて構成されており、各種機器190に接続されている。
CPU101は、例えばROM等の図示しない適宜の内蔵メモリを有しており、この内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって、各種機能を実現する。以下、CPU101は、各種機能を実現する機能部として、各種処理実行制御部102、インターフェース制御部103、表示制御部104、音声制御部105、音声認識部106、音声合成部107、通信制御部108、各種データ更新部109、次文字候補予測用辞書作成部110、及び次文字候補予測用辞書更新部111を有するものとして説明する。
大容量情報記憶装置120は、例えばハードディスクドライブ装置、DVD装置、BlueRay Disc(登録商標)、フラッシュメモリ等、公知の記憶装置によって構成されている。大容量情報記憶装置120には、タッチディスプレー140に画面表示するための映像データ、画像データ、地図データ、及び電話帳データ等の各種データが記憶されている。また、大容量情報記憶装置120には、スピーカ170から再生出力するための楽曲データ(すなわち、音楽データ)等が記憶されている。なお、地図データには、漢字(表語文字)にて表わされる施設名が含まれており、電話帳データとは、漢字(表語文字)にて表わされる氏名(あるいは名称)とその電話番号とその住所(位置情報)とが対応付けられたデータである。また、大容量情報記憶装置120が特許請求の範囲に記載の車載機側記憶部に相当する。
外部メモリ130は、例えばフラッシュメモリによって構成されており、CPU101に接続されている。外部メモリ130には、後述の音声認識用辞書131が記憶されており、この音声認識用辞書131は、CPU101、詳しくは音声認識部106によって適宜読み出される。
タッチディスプレー140は、公知のタッチディスプレーにて構成されており、CPU101、詳しくは、インターフェース制御部103及び表示制御部104に接続されている。なお、先の図1に示されるように、タッチディスプレー140は、車載機100の略中央に設けられており、車両の乗員が視認可能に配置されている。表示制御部104によって映像情報が出力されると、タッチディスプレー140は、その出力された映像情報を画面表示する。この映像情報にはソフトスイッチ(以下、ソフトSWとも記載)情報(図1中の「完了」や「変換」)も含まれており、タッチディスプレー140は、ユーザがソフトSWに触れたことを検出すると、インターフェース制御部103にその旨を出力する。なお、本実施の形態では、ディスプレーをタッチディスプレー140として構成していたが、これに限らず、映像情報を画面表示する通常のディスプレーとして構成してもよい。
操作SW150は、例えばプッシュスイッチ等、適宜のハードスイッチによって構成されており、CPU101、詳しくはインターフェース制御部103に接続されている。なお、先の図1に示されるように、操作SW150は、タッチディスプレー140の右側方及び左側方に縦に配列されている。操作SW150は、例えばユーザ等によって操作されると、その操作された旨をインターフェース制御部103に出力する。
マイクロホン160は、車室内の適宜の箇所に配置され、CPU101、詳しくは音声制御部105に接続されている。そして、マイクロホン160は、音声制御部105に集音データを出力する。なお、この集音データは、例えば、当該マルチメディア装置1に対するコマンドのユーザによる発話音や、検索したい施設名称のユーザによる発話音等である。
スピーカ170は、車室内の適宜の箇所に配置され、CPU101、詳しくは音声制御部105に接続されている。そして、スピーカ170は、車両の出発地から目的地までの経路を案内する案内音声や、大容量情報記憶装置120に記憶されている音楽データの再生音等を出力する。
ここで、音声制御部105、音声認識部106、音声認識用辞書131、及び音声合成部107について説明する。音声認識用辞書131は、当該マルチメディア装置1に対してユーザから与えられるコマンドの音声パターンや、施設名称などの音声パターンを記憶している。音声認識部106は、音声制御部105を介して上記集音データを取り込むとともに、音声認識用辞書131に記憶されている複数の音声パターンの中から、上記集音データとの尤度が最も高い音声パターンを抽出し、音声制御部105に出力する。音声制御部105は、音声認識部106によって認識された集音データ(コマンドや施設名称等)をインターフェース制御部103に出力する。このように、ユーザは、マイクロホン160に対して発話することによっても、車載機100に文字を入力することができる。音声合成部107は、車両の出発地から目的地までの経路を案内する案内音声や、上記集音データに応じた応答音声等を合成し、その合成した音声を音声制御部105を介してスピーカ170から再生出力する。
通信部180は、例えばBluetooth(登録商標)方式やIrDA方式により通信電波を送受信する通信部であり、CPU101、詳しくは通信制御部108及び各種機器190等に接続されている。通信部180は、後述の通信部280との間で双方向通信可能に構成されている。なお、本実施の形態では、Bluetooth方式やIrDA方式等の無線通信方式を採用したが、これに限らない。例えばバスやCAN等の通信ハーネスによる有線通信方式を採用してもよい。また、通信部180は特許請求の範囲に記載の車載機側通信部に相当する。
各種機器190とは、ユーザに携帯される携帯電話、後述するリモコン200、及び後述する書替ツール等である。CPU101は、こうした各種機器190から取得するデータ、すなわち、車両の出発地、車両の目的地、音楽データ、電話帳データ、及びユーザによって入力される手書文字入力データ等を、タッチディスプレー140に画面表示する。
各種処理実行制御部102は、通信部180及びこの通信部180を制御する通信制御部108を介して、リモコン200を含む各種機器190から各種情報を取得するとともに、大容量記憶装置120に記憶されている上記各種情報を読み出す。そして、各種処理実行制御部102は、ナビゲーション処理、オーディオ処理、及びセンター通信処理(オペレータ接続、緊急通報、インターネット接続等)を実行制御する。具体的には、各種処理実行制御部102は、上記各種処理のうちナビゲーション処理を実行する場合には、大容量記憶装置120に記憶されている各種データのうち地図データ及び電話帳データを読み出して使用し、上記各種処理のうちオーディオ処理を実行する場合には、大容量記憶装置120に記憶されている各種データのうち上記音楽データを読み出して使用する。したがって、各種処理実行制御部102は、特許請求の範囲に記載の車載機側処理実行手段に相当する。
なお、各種処理実行制御部102が実行する各種処理の種類と各種処理実行制御部102がその各種処理を実行する際に使用する各種データの種類との対応関係は、後述のリモコン200が有する外部メモリ220に記憶されている。この対応関係とは、具体的には、「各種処理実行制御部120がナビゲーション処理を実行する場合には、各種処理実行制御部120は地図データ及び電話帳データを使用する」との対応関係、あるいは、「各種処理実行制御部120がオーディオ処理を実行する場合には、各種処理実行制御部120は音楽データを使用する」との対応関係である。このように、各種処理実行制御部120が実行する各種処理の種類と各種処理実行制御部120がその各種処理を実行する際に使用する各種データの種類との対応関係は、「1対多」の対応関係あるいは「1対1」の対応関係となっている。
また、各種処理実行制御部102は、上記各種処理のうちナビゲーション処理あるいはオーディオ処理を実行開始すると、通信制御部108によって、その実行している各種処理の種類についての情報である処理種類情報、すなわち、ナビゲーション処理を実行している旨あるいはオーディオ処理を実行している旨を、通信部180から通信部280へ送信(通知)させる。したがって、各種処理実行制御部102は、特許請求の範囲に記載の車載機側通知手段に相当する。
インターフェース制御部103は、各種処理実行制御部102から入力される情報を管理及び処理し、音声制御部105及び表示制御部104に必要な情報を出力する。そして、表示制御部104は、インターフェース制御部103によって入力された情報をタッチディスプレー140に画面表示するとともに、音声制御部105は、インターフェース制御部103によって入力された情報をスピーカ170から音声出力する。また、インターフェース制御部103は、マイクロホン160によってユーザから入力される入力情報、操作SW150によってユーザから入力される入力情報、リモコン200によってユーザから入力される入力情報を管理及び処理し、各種処理実行制御部102に指示を出力する。
なお、各種データ更新部109、次文字候補予測用辞書作成部110、及び次文字候補予測用辞書更新部111については後述する。
図3に示されるように、リモコン200は、CPU201、外部メモリ220、タッチディスプレー240、操作SW250、及び通信部280を備える。
CPU201は、例えばROM等の図示しない適宜の内蔵メモリを有しており、この内蔵メモリに記憶されているプログラムを実行することによって、各種機能を実現する。以下では、CPU201は、各種機能を実現する機能部として、インターフェース制御部203、表示制御部204、通信制御部208、手書入力文字認識部211、及び次文字候補予測部212を有するものとして説明する。
外部メモリ220は、例えばフラッシュメモリによって構成され、CPU201に接続されている。外部メモリ220には、手書入力文字認識用辞書221、次文字候補予測用辞書222、及び上記対応関係が記憶されている。手書入力文字認識用辞書221及び上記対応関係はCPU201によって適宜読み出され、次文字候補予測用辞書222は、CPU201によって適宜読み出されたり、CPU201によって適宜書き込まれたり(すなわち更新されたり)する。なお、この外部メモリ220が特許請求の範囲に記載の操作機側記憶部に相当する。
タッチディスプレー240は、公知のタッチディスプレーにて構成されており、CPU201、詳しくは、インターフェース制御部203及び表示制御部204に接続されている。なお、先の図1に示されるように、タッチディスプレー240は、リモコン200の正面視上方に設けられている。表示制御部204によって映像情報が出力されると、タッチディスプレー240は、その出力された映像情報を画面表示する。この映像情報にはソフトスイッチ(以下、ソフトSWとも記載)情報(図1中「完了」等)も含まれており、タッチディスプレー240は、例えば、ユーザがスタイラスペン290にてソフトSWに触れたことを検出すると、インターフェース制御部203にその旨を出力する。なお、タッチディスプレー240は、特許請求の範囲に記載の操作機側表示部に相当し、表示制御部204は特許請求の範囲に記載の操作機側表示制御手段に相当する。
また、タッチディスプレー240は、手書きにて文字を入力するための操作機側手書文字入力部として機能する。タッチディスプレー240に対し、ユーザが手書きにて漢字(表語文字)を入力すると、タッチディスプレー240は、その手書入力情報をインターフェース制御部203に出力する。したがって、タッチディスプレー240は、特許請求の範囲に記載の操作機側手書文字入力部に相当する。
操作スイッチ(以下、操作SWとも記載)250は、例えばプッシュスイッチ等、適宜のハードスイッチによって構成されており、CPU201、詳しくはインターフェース制御部203に接続されている。なお、操作SW250は、タッチディスプレー240の下方に十字型に配列されている(図1参照)。操作SW250は、例えばユーザ等によって操作されると、その操作された旨をインターフェース制御部203に出力する。
通信部280は、例えばBluetooth(登録商標)方式やIrDA方式により通信電波を送受信する通信部であり、CPU201(詳しくは通信制御部208)に接続されている。通信部280は、上述の通信部180との間で双方向通信可能に構成されている。なお、本実施の形態では、Bluetooth方式やIrDA方式等の無線通信方式を採用したが、これに限らない。例えばバスやCAN等の通信ハーネスによる有線通信方式を採用してもよい。また、通信部280が特許請求の範囲に記載の操作機側通信部に相当する。
リモコン200は、図示しない乾電池を内蔵しており、この乾電池から給電されている。乾電池を内蔵することにより、リモコン200は、ユーザにとって操作しやすい位置に移動させることが可能となる。なお、乾電池に限らず、充電式のバッテリを内蔵することとしてもよい。さらに、リモコン200を格納することで充電式のバッテリを充電可能な専用格納場所を車室内に設けることで、さらに利便性が向上する。また、乾電池あるいは充電式のバッテリ等のように、無線式のリモコン200とする必要はない。例えばハーネス等を接続することで、車載機100から電源供給することとしてもよい。
ここで、手書入力文字認識部211及び手書入力文字認識用辞書221、並びに、インターフェース制御部203及び通信制御部208について説明する。なお、手書入力文字認識部211が特許請求の範囲に記載の手書入力文字認識手段に相当する。
手書入力文字認識用辞書221は例えば漢字等の文字パターンからなる。手書入力文字認識部211は、インターフェース制御部203を介して、タッチディスプレー240に対する手書入力情報を取り込むとともに、手書入力文字認識用辞書221に記憶されている複数の文字パターンのうち、上記手書入力情報との尤度が高く、且つ、これまでの入力頻度が高い所定個数(例えば「4[個]」)の文字パターンを抽出し、これら抽出した所定個数の文字パターンをインターフェース制御部203に出力する。
インターフェース制御部203は、表示制御部204によって、これら所定個数の文字パターンをタッチディスプレー240に表示させる。なお、このとき、表示制御部204は、タッチディスプレー240の略中央に尤度の高い順に上方から下方へ向かって縦に所定個数の文字パターンを表示する。そして、手書入力文字認識部211は、所定個数の文字パターンのタッチディスプレー240での表示位置情報及びスタイラスペン290のタッチディスプレー240への接触位置情報をインターフェース制御部203を介して取り込むとともに、これら取り込んだ情報に基づいて、所定個数の文字パターンのうちいずれが選択されたか判断し、選択されたと判断した1つの文字パターンを認識文字として認識する。そして、認識文字として認識すると、インターフェース制御部203は、通信制御部208によって、通信部280から認識文字を送信させる。
また、次文字候補予測部212及び次文字候補予測用辞書222、インターフェース制御部203及び通信制御部208、並びに、外部メモリ220に記憶されている上記対応関係について説明する。なお、次文字候補予測部212が特許請求の範囲に記載の次文字候補予測手段に相当する。
次文字候補予測用辞書222は、上記大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データの種類に対応した複数の次文字候補予測用辞書からなり、各種データに含まれる文字列からなる。具体的には、次文字候補予測用辞書222は、地図データに対応した次文字候補予測用辞書として、地図データに含まれる施設名、地名、及び住所を構成する文字列からなる地図データ次文字候補予測用辞書、音楽データに対応した次文字候補予測用辞書として、音楽データに含まれる歌手名及び楽曲名を構成する文字列からなる音楽データ次文字候補予測用辞書、電話帳データに対応する次文字候補予測用データとして、電話帳データに含まれる氏名、名称、及び住所を構成する文字列からなる電話帳データ次文字候補予測用辞書から構成されている。このように、各種データの種類と次文字候補予測用辞書222との対応関係は、「1対1」の対応関係となっている。
次文字候補予測部212は、上記各種処理実行制御部102及び通信制御部108によって送信された上記処理種類情報を、通信制御部208及びインターフェース制御部203を介して取得すると、その取得した処理種類情報及び外部メモリ220に記憶されている上記対応関係に基づいて、各種処理実行制御部102が実行する上記各種処理の種類に対応した次文字候補予測用辞書を使用して、次文字候補を予測する。
具体的には、次文字候補予測部212は、ナビゲーション処理を実行している旨を取得すると、外部メモリ220に記憶されている上記対応関係に基づいて、外部メモリ220に記憶されている複数の次文字候補予測用辞書の中から地図データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書を選択する。これら地図データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書を選択すると、次文字候補予測部212は、インターフェース制御部203を介して上記手書入力文字認識部211によって認識された認識文字を取り込むとともに、それら選択した地図データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書の中から、認識文字の次に続く文字である次文字あるいは文字列である次文字列の候補、すなわち次文字候補を予測する。
同様に、次文字候補予測部212は、オーディオ処理を実行している旨を取得すると、外部メモリ220に記憶されている上記対応関係に基づいて、外部メモリ220に記憶されている複数の次文字候補予測用辞書の中から音楽データ次文字候補予測用辞書を選択する。音楽データ次文字候補予測用辞書を選択すると、次文字候補予測部212は、インターフェース制御部203を介して上記手書入力文字認識部211によって認識された認識文字を取り込むとともに、その選択した音楽データ次文字候補予測用辞書の中から、認識文字の次に続く文字である次文字あるいは文字列である次文字列の候補、すなわち次文字候補を予測する。
このとき、次文字候補予測部212は、手書入力文字認識部211によって抽出された所定個数の文字パターン毎に所定個数(例えば「2個」以下)の次文字候補を予測し、表示制御部204によって、それら予測した所定個数の次文字候補を、所定個数の文字パターン毎に区分して、文字パターンの直右に、タッチディスプレー240に表示させる。そして、次文字候補予測部212は、所定個数の文字パターンのタッチディスプレー240での表示位置情報及びスタイラスペン290のタッチディスプレー240への接触位置情報をインターフェース制御部203を介して取り込むとともに、これら取り込んだ情報に基づいて、所定個数の次文字候補のうちいずれが選択されたか判断し、選択されたと判断した1つの次文字候補を、上記認識文字の次に続く次文字あるいは次文字列として決定する。
なお、次文字候補予測部212は、タッチディスプレー240に表示された所定個数の文字パターンのうち1つが選択される前であっても、タッチディスプレー240に表示された所定個数の次文字候補のうち1つが選択されることにより、その選択された1つの次文字候補に対応する文字パターンを認識文字として認識する。
先の図1を参照してさらに説明する。この図1に示されるように、車載機100には、「愛」が既に入力されており、リモコン200には、「知」が入力途中となっている。なお、ユーザによって車載機100に対しナビゲーション処理の実行が選択されており、車載機100に入力された「愛」は、ユーザによる目的地の入力において、タッチディスプレー240に手書きにて入力され、認識文字として認識された後、リモコン200から車載機100へ送信された結果、タッチディスプレー140に表示されているものとする。
この「知」の途中入力段階において、リモコン200は、タッチディスプレー240に対する手書入力情報に基づいて、手書入力文字認識用辞書221に記憶されている複数の文字パターンのうち、この手書入力情報との尤度が高く、且つ、これまでの入力頻度が高い4個の文字パターン、すなわち、「知」、「缶」、「危」、及び「虫」の文字パターンを抽出し、タッチディスプレー240の略中央に尤度の高い順に上方から下方へ向かって縦に4個の文字パターンを表示する。このとき、尤度の高い文字ほど大きく表示するなどしてもよい。これによりユーザは所望の文字をすばやく見つけ出すことができるようになる。
ここで、ユーザによって、上記4個の文字パターンのうち1つはまだ選択されていない。そのため、リモコン200は、地図データ次文字候補予測用辞書を選択し、次のように次文字候補を表示する。すなわち、リモコン200は、既に認識していた認識文字である「愛」及び上記4個の文字パターンのうちの1つ「知」に対し、次文字候補「大学」及び「県」を予測し、タッチディスプレー240上、「知」の右方にこの「知」に対応することが分かるように、これら次文字候補「大学」及び「県」を表示する。また、リモコン200は、既に認識していた認識文字である「愛」及び上記4個の文字パターンのうちの1つ「缶」に対し、次文字候補「工房」を予測し、タッチディスプレー240上、「缶」の右方にこの「缶」に対応することが分かるように、次文字候補「工房」を表示する。また、リモコン200は、既に認識していた認識文字である「愛」及び上記4個の文字パターンのうちの1つ「危」に対し、次文字候補「食堂」及び「旅館」を予測し、タッチディスプレー240上、「危」の右方にこの「危」に対応することが分かるように、これら次文字候補「食堂」及び「旅館」を表示する。また、リモコン200は、既に認識していた認識文字である「愛」及び上記4個の文字パターンのうちの1つ「虫」に対し、次文字候補「博物館」及び「公園」を予測し、タッチディスプレー240上、「虫」の右方にこの「虫」に対応することが分かるように、これら次文字候補「博物館」及び「公園」を表示する。
この地図データ次文字予測用辞書による予測には、ユーザが過去に選択した頻度(回数)なども加味されており、次文字候補の表示の際は、その頻度順に表示がなされるようにしてもよい。すなわち上記の例で説明すれば、入力途中の文字パターンとして抽出した「知」に対応する次文字候補はユーザが選択した回数順に並ぶようにする。つまりユーザが「愛知大学」を過去に最多回数である12回選択し、一方「愛知県」を過去に次に最多の回数である10回選択した場合には、「大学」が「県」よりも右方に配置されて表示される。さらに、この文字表示様態を選択回数に応じて変更してもよい。例えば「大学」を「県」よりも大きく表示するなどしてもよい。このようにすれば、ユーザにとって所望の次文字候補をより選択しやすくなる。
そして、これら次文字候補の表示後、上記4個の文字パターンのうち1つも選択されておらず、且つ、上記4個の文字パターン毎に予測・表示された次文字候補のうち1つも選択されていない状態において、次文字候補のうち1つである例えば「大学」が選択されると、リモコン200は、次文字候補として「大学」を決定するとともに、この決定された次文字候補に対応する認識文字として「知」を認識する。そして、リモコン200は、認識文字「知」及び次文字候補「大学」を車載機100に送信し、車載機100は、既にタッチディスプレー140に表示されていた「愛」の直右に、認識文字「知」及び次文字候補「大学」を表示する。
これにより、ユーザによる手書入力の操作性を向上することができるようになる。また、リモコン200と車載機100との間で通信することなく次文字候補を予測することができるようになるため、リモコン200と車載機100との間の通信仕様は複雑にならず、その結果、レスポンスの低下の発生を低減することができるようになる。
ところで、課題の欄に記載したように、次文字候補をリモコン200にて予測するには、少なくとも、次文字候補予測用辞書をリモコン200に記憶しておく必要がある。そして、車載機100に記憶されている各種データのみが更新されると、車載機100に記憶されている各種データとリモコン200に記憶されている次文字候補予測用辞書222との間で不整合が生じてしまう。
そこで、本実施の形態では、マルチメディア装置1は、各種データ更新部109、次文字候補予測用辞書作成部110、及び次文字候補予測用辞書更新部111を車載機100に備えることとした。なお、これら各種データ更新部109が特許請求の範囲に記載の各種データ更新手段に相当し、次文字候補予測用辞書作成部110が特許請求の範囲に記載の次文字候補予測用辞書作成手段及び車載機側辞書作成手段に相当し、次文字候補予測用辞書更新部111が、特許請求の範囲に記載の次文字候補予測用辞書更新手段に相当する。
まず、各種データ更新部109について説明する。各種データ更新部109は、通信制御部108及びインターフェース制御部103にそれぞれ接続されており、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを更新する。
詳しくは、本実施の形態の手書文字入力システムは、上記各種機器190として書替ツールを備えていることは既述した通りであり、この書替ツールは、例えばPC等によって構成され、この書替ツールには、例えば地図データ等、容量の大きな各種データが既に更新された状態にて記憶されている。そして、通信部180は、適宜のケーブルにて接続されることにより、書替ツールと有線通信可能に構成されている。
そして、各種データ更新部109は、通信制御部108によって、書替ツール及び通信部180が互いにケーブルにて接続されたことを検知すると、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを読み出し、その読み出した各種データと書替ツールに記憶されている各種データとを比較する。各種データ更新部109は、これら各種データが互いに一部でも異なると判断した場合には、書替ツールから各種データを読み出し、その読み出した各種データを用いて大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを完全に置換することにより更新する。
なお、本実施の形態では、各種データ更新部109は、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを、書替ツールから読み出した各種データにて完全に置換することにより更新していたが、これに限らない。他に例えば、各種データ更新部109は、大容量情報記憶装置120に記憶された各種データを、書替ツールから読み出した各種データと相違した部分のみの追加や削除を行う(すなわち一部修正を行う)ことにより更新してもよい。換言すれば、各種データ更新部109は差分更新を行ってもよい。
また、本実施の形態の手書文字入力システムは、タッチディスプレー140、操作SW150、及びこれらを制御するインターフェース制御部103を備えていることは既述した通りである。ユーザは、タッチディスプレー140上に形成されるソフトSWや操作SW150を操作することにより、例えば、大容量情報記憶装置120に記憶されている電話帳データの氏名(あるいは名称)及びその電話番号を編集したり音楽データの楽曲名を編集したりする等、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを編集(更新)することができる。したがって、タッチディスプレー140及び操作SW150が特許請求の範囲に記載の車載機側各種データ編集部に相当する。
そして、各種データ更新部109は、インターフェース制御部103によって大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データが更新されたことを検知すると、タッチディスプレー140や操作SW150に対する入力情報を用いて、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを更新する。なお、この場合、ユーザによって編集された部分のデータ量は少ないことが多いため、各種データ更新部109は、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データの一部修正を行うことにより更新することが望ましい。
また、各種データ更新部109は、上述のようにして各種データを更新した場合には、各種データの更新終了時に、更新された各種データの種類を含め、その旨を示す信号を次文字候補予測用辞書作成部110に出力する。
次に、次文字候補予測用辞書作成部110について説明する。次文字候補予測用辞書作成部110は、各種データ更新部109及び大容量情報記憶装置120にそれぞれ接続されており、この各種データ更新部109によって大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データが更新(すなわち、完全置換あるいは一部修正)されると、その更新された各種データを用いて、次文字候補予測用辞書を作成する。
詳しくは、次文字候補予測用辞書作成部110は、各種データ更新部109から各種データのうち地図データを更新した旨を示す信号が入力されると、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データのうち地図データが更新されたと判断し、その更新された地図データを用いて、地図データ次文字候補予測用辞書を作成する。同様に、次文字候補予測用辞書作成部110は、各種データ更新部109から各種データのうち音楽データを更新した旨を示す信号が入力されると、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データのうち音楽データが更新されたと判断し、その更新された音楽データを用いて、音楽データ次文字候補予測用辞書を作成する。同様に、次文字候補予測用辞書作成部110は、各種データ更新部109から各種データのうち電話帳データを更新した旨を示す信号が入力されると、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データのうち電話帳データが更新されたと判断し、その更新された電話帳データを用いて、電話帳データ次文字候補予測用辞書を作成する。
ここで、地図データ次文字候補予測用辞書はそのデータ量が多いことが多いため、次文字候補予測用辞書作成部110は、地図データの変更された部分についてのみ、地図データ次文字候補予測用辞書を作成する。一方、音楽データ次文字候補予測用辞書や電話帳データ次文字候補予測用辞書はそのデータ量がそれほど多くないことが多いため、次文字候補予測用辞書作成部110は、変更された音楽データ全体について一から音楽データ次文字候補予測用辞書を作成するとともに、変更された電話帳データ全体について一から電話帳データ次文字候補予測用辞書を作成する。ただし、次文字候補予測用辞書作成部110は、全ての種類の各種データについて、変更された部分についてのみ次文字候補予測用辞書を作成してもよく、変更された各種データ全体について一から次文字候補予測用辞書を作成してもよい。
次に、次文字候補予測用辞書更新部111について説明する。次文字候補予測用辞書更新部111は、次文字候補予測用辞書作成部110及び通信制御部108にそれぞれ接続されている。次文字候補予測用辞書更新部111は、次文字候補予測用辞書作成部110によって、上記地図データ次文字候補予測用辞書、上記音楽データ次文字候補予測用辞書、上記電話帳データ次文字候補予測用辞書等、次文字候補予測用辞書が作成されると、通信制御部108によって、通信部180から通信部280へ、その作成された次文字候補予測用辞書を送信する。そして、リモコン200は、その送信された次文字候補予測用辞書を受信すると、この受信した次文字候補予測用辞書を用いて、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書を更新する。
なお、次文字候補予測用辞書作成部110は地図データの変更された部分についてのみ地図データ次文字候補予測用辞書を作成することから、次文字候補予測用辞書更新部111は、その一部作成された地図データ次文字候補予測用辞書を送信し、リモコン200は、その一部作成された地図データ次文字候補予測用辞書を用いて、外部メモリ220に記憶されている地図データ次文字候補予測用辞書を一部修正する。一方、次文字候補予測用辞書作成部110は一から音楽データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書を作成することから、次文字候補予測用辞書更新部111は、それら全体が作成された音楽データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書を送信し、リモコン200は、それら全体が作成された音楽データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書にて、外部メモリ220に記憶されている音楽データ次文字候補予測用辞書及び電話帳データ次文字候補予測用辞書を完全に置換する。
また、次文字候補予測用辞書更新部111は、大容量情報記憶装置120にも接続されており、次文字候補予測用辞書作成部110によって作成された次文字候補予測用辞書を大容量情報記憶装置120に一旦格納する。次文字候補予測用辞書更新部111は、通信制御部108によって通信部180及び通信部280間の通信を確保されているか否かを判断し、確保されていると判断した場合(例えば、通信部180及び通信部280間においてこの判断時に送受信されている単位時間当たりの情報量が送受信可能な最大の情報量の「60[%]」以下である場合)に、その格納した次文字候補予測用辞書を大容量情報記憶装置120から読み出して通信部180から通信部280へ送信する。
以上説明した本実施の形態の手書文字入力システム(マルチメディア装置1)は、各種データ更新部109によって大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データが更新されたことに基づいて、車載機100とリモコン200との間の無線通信を用いて、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222を更新する次文字候補予測用辞書更新部111とを備えることとした。これにより、次文字候補予測用辞書222は外部メモリ220に記憶されていることから、リモコン200と車載機100との間で通信することなく、次文字候補を予測することができるようになる。そのため、リモコン200と車載機100との間の通信仕様は複雑にならず、その結果、レスポンスの低下の発生を低減することができるようになる。また、次文字候補予測用辞書更新部111を備えていることから、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データが更新されると、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222も更新されるようになる。そのため、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データと外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222との間における不整合の発生を低減することができるようになる。
また、本実施の形態の手書文字入力システム(マルチメディア装置1)では、リモコン200は、その外部メモリ220に、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データの種類に対応した複数の次文字候補予測用辞書、及び、各種処理実行制御部102が実行する各種処理の種類と各種処理実行制御部102がその各種処理を実行する際に使用する各種データの種類との対応関係を記憶しており、車載機100は、当該車載機100とリモコン200と間の無線通信を介して、各種処理実行制御部102によって実行されている各種処理の種類をリモコン200に通知する。そして、リモコン200の次文字候補予測部212は、車載機100によって通知された各種処理の種類及び外部メモリ220に記憶されてている上記対応関係に基づいて、その通知された各種処理の種類に対応した次文字候補予測用辞書を使用して、次文字候補を予測することとした。これにより、次文字候補を適切に予測することができるようになり、ひいては、ユーザの操作手数を低減することができるようにもなる。
なお、本発明に係る手書文字入力システムは、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々に変形して実施することが可能である。すなわち、上記実施の形態を適宜変更した例えば次の形態として実施することもできる。
上記実施の形態では、次文字候補予測用辞書作成部110は、各種処理実行制御部102によって各種処理を実行しつつ、当該車載機100に係る処理負荷の小さい期間に、すなわちCPU101の空き時間を使って、バックグラウンドにて、次文字候補予測用辞書を作成するとよい。こうした構成は、次文字候補予測用辞書222を作成するのに時間を要する場合に特に有効である。
また、上記実施の形態では、各種データ更新部109は、各種処理実行制御部102によって各種処理を実行しつつ、当該車載機100に係る処理負荷の小さい期間に、すなわちCPU101の空き時間を使って、バックグラウンドにて、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを更新するとよい。こうした構成は、各種データを更新するのに時間を要する場合に特に有効である。
こうした変形例では、各種データの更新完了までは、車載機100とリモコン200との間で次文字候補予測用辞書の内容に不整合が生じた状態になり、ユーザの期待と異なる次文字候補がタッチディスプレー240に表示されるおそれがある。ただ、手書きにて文字を入力することが全くできない状況はユーザにとって好ましくない。そのため、表示制御部204は、各種データの更新開始時から更新完了時まで、次文字候補を表示することを一時中断するとよい。これにより、タッチディスプレー240には次文字候補が表示されないものの、ユーザは手書きにて文字を入力することは可能である。あるいは、表示制御部204は、各種データの更新開始時から更新完了時まで、各種データが更新中である旨をタッチディスプレー240に表示すると良い。これにより、ユーザは、各種データの更新状況を把握することができるようになるため、親切なインターフェースを有する手書文字入力システムとなる。
また、上記実施の形態では、次文字候補予測用辞書更新部111は、各種処理実行制御部102によって各種処理を実行しつつ、当該車載機100に係る処理負荷の小さい期間に、すなわちCPU101の空き時間を使って、バックグラウンドにて、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222を更新するとよい。こうした構成は、次文字候補予測用辞書222を更新するのに時間を要する場合に特に有効である。
こうした変形例でも、次文字候補予測用辞書222の更新完了までは、車載機100とリモコン200との間で次文字候補予測用辞書の内容に不整合が生じた状態になり、ユーザの期待と異なる次文字候補がタッチディスプレー240に表示されるおそれがある。ただ、手書きにて文字を入力することが全くできない状況はユーザにとって好ましくない。そのため、表示制御部204は、次文字候補予測用辞書の更新開始時から更新完了時まで、次文字候補予測用辞書が更新中である旨をタッチディスプレー240に表示すると良い。これにより、ユーザは、次文字候補予測用辞書の更新状況を把握することができるようになるため、親切なインターフェースを有する手書文字入力システムとなる。
また、上記実施の形態では、更新された各種データを記憶する書替ツールをさらに備え、通信部180は、書替ツールとの間で有線通信可能に構成されており、各種データ更新部109は、書替ツールと車載機100との間の有線通信によって、大容量情報記憶装置120に記憶されている各種データを更新することとしたが、これに限らない。書替ツールには、更新された次文字候補予測用辞書をさらに記憶させておき、通信部280は、書替ツールとの間で有線通信可能に構成されており、通信制御部208は、書替ツールとリモコン200との間の有線通信によって、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222を更新することとしてもよい。これにより、次文字予測用辞書を更新する際に車載機100を搭載する車両のエンジンを動作させる必要がないことから、例えばディーラーにおいてスタッフが車両を整備中に次文字予測用辞書の更新を実行する場合等に有効である。なお、この場合、通信制御部208が特許請求の範囲に記載の次文字候補予測用更新手段に相当する。
また、上記実施の形態では、車載機100は、次文字候補予測用辞書作成部110及び次文字候補予測用辞書更新部111を備え、この次文字候補予測用辞書作成部110によって、更新された各種データを用いて次文字候補予測用辞書を作成するとともに、次文字候補予測用辞書更新部111によって、作成された次文字候補予測用辞書を用いて外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書を更新していた。しかしながら、各種データを用いて次文字候補予測用辞書を作成する場合(特に、データ量の多い地図データを用いて地図データ次文字候補予測用辞書を作成する場合)、各種データを用いて次文字候補予測用辞書を作成しない場合と比較して、必要となるリソース(CPU101及び外部メモリ130)や処理時間がかなり増大してしまう。そのため、次文字候補予測用辞書作成部110を省略してもよい。省略した場合には、例えば、(オフラインで)更新された次文字候補予測用辞書を書替ツールに記憶させて予め準備しておき、外部メモリ220に記憶されている次文字候補予測用辞書222をその更新された次文字候補予測用辞書を用いて更新するとよい。
また、上述した実施の形態では、車載機100とリモコン200との通信により、車載機100の各種処理実行制御部102によって実行されている各種処理の種類をリモコン200に通知していた。そして、リモコン200の次文字候補予測部212は、車載機100によって通知された各種処理を実行する際に使用する各種データの種類に対応した次文字候補予測用辞書を使用して、次文字候補予測を行っていた。
しかしながら、リモコン200において、車載機100において実行させるべき各種の処理の種類を決定し、その種類に対応した次文字候補予測用辞書を選択するようにしても良い。この場合、リモコン200から、車載機100へ、実行すべき処理の種類と、入力された文字列データを送信する。