JP5463441B1 - マルチ受話端のエコー除去方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

本発明は、マルチ受話端のエコー除去方法及びシステムを開示している。本発明において、エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得ると同時に、キャッシュを用いてM個の受話端信号をキャッシュし、各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、エコーフィルタの更新量を計算する。本発明は2つ以上のマルチ受話端の場合に対応でき、かつマルチ受話端信号の相関性が可変な場合にも適用できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、音声通信技術分野に関し、特に、マルチ受話端のエコー除去方法及びシステムに関する。
音声通信において、受話端信号が線路反射と音響反射を経て、送話端信号に混入され、リモート側に供給されることにより、リモート側ではエコーが聞こえてしまうことがある。エコーは通話者の双方を大きく妨害し、通話品質に影響を与えてしまい、深刻な場合は、ハウリングを引き起こすこともある。これによって、通話が完全に不可能となるだけではなく、通信機器が壊れる恐れもある。
通話の品質と設備の安全を確保するために、一般的に、適応型エコー除去技術を採用することで音声通信時のエコーを除去する。適切なエコーフィルタを探してエコー信号を算出することにより、エコー信号を送話端信号から除去し、音声通信に対するエコーによる妨害を回避する。
通常のシングルチャネルエコー除去技術は、1個の受話端の場合に適用される。しかし、近年より通信技術の発展に伴って、ステレオ音声通信やマルチ受話端の音声通信が登場した。受話チャネル毎に1個のエコーキャンセラーが対応しており、その受話端信号に対応するエコーを計算して送話端信号から除去し、複数のエコーキャンセラーが共働して、複数の受話端によるエコーを除去する。
マルチ受話端のエコー除去の問題は、多受話端信号同士が独立せずに相関性を有し、ある1個のチャネルの受話端信号に対応するエコーキャンセラーを探すとき、他の受話端信号からの妨害を受けてしまい、探すスピードが遅くなり、エコー環境に変化が生じる場合には、タイムリーに追跡できないことに起因している。従って、マルチチャネルエコー除去の性能を向上させるキーポイントは、元の受話端信号同士の相関性を除去することである。
従来の多受話端信号非相関性技術にプリディストーション方法を採用することが多い。しかし、この方法は、受話端信号同士の相関性を低くし、エコーキャンセラーのお互いの妨害を低減するために、受話端信号に少量のディストーション信号を加える。ところが、このような方式では、受話端にプリディストーションハードウェア及び線路を追加する必要があり、受話音声の品質及び聴感も低減されてしまう。特に、元の受話端信号同士が高い相似性を持つとき、多量のプリディストーションが必要となり、受話端信号の再生時の音質が著しく低減してしまう。
受話の再生音質に影響が及ばないようにするために、受話端信号をディストーション無しの非相関にする必要がある。しかし、従来のディストーション無しの非相関技術は、2個の受話端信号に簡単な加減算をして相関性の低い新たな受話端信号を生成しているにすぎない。このような方法は、環境が複雑でなく安定かつ不変のステレオ音声通信に適用されるが、相関性が可変な場合に適用できず、2つ以上のマルチ受話チャネル相関の場合もサポートできない。
本発明は、マルチ受話端のエコー除去方法及びシステムを提供する。本発明は、受話端の再生音質に影響を及ぼさないことを前提に、送話端信号における2つ以上のマルチ受話端によるエコーを効果的に除去でき、かつマルチ受話端信号の相関性が可変な場合にも適用される。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように実現される。
即ち、本発明は、M個の受話端を含む通話設備に適用されるマルチ受話端のエコー除去方法を開示する。本発明において、Mは2以上の自然数であり、この方法は、エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理と、
キャッシュを用いてM個の受話端信号をキャッシュし、各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタの更新量を計算する処理とを含む。
本発明は、マルチ受話端のエコー除去システムを開示する。このシステムは、エコーフィルタリング手段とフィルタリング制御手段とを備えている、
エコーフィルタリング手段は、送話端信号とM個の受話端信号とを受信し、フィルタリング制御手段により出力された更新量の制御の下でM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得るためのものである。
一方、フィルタリング制御手段は、M個の受話端の信号をキャッシュし、各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びエコーフィルタリング手段によりフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタリング手段におけるエコーフィルタの更新量を計算して、エコーフィルタリング手段に出力するためのものである。
本発明は、以下のような有益な効果がある。即ち、本発明は、エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、受話端エコーが除去されたシステム出力信号が得られるように送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減らすことにより、送話端信号における2つ以上の受話端によるエコーを効果的に除去できる。それだけでなく、本発明は、各プリセット時間長内にキャッシュされたM個の受話端信号を用いて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて受話端信号の非相関分解を行っている。このため、従来技術のようにプリディストーション方式を採用して受話端信号同士の相関性を低減する必要がなくなる。従って、受話端の再生音質に影響を与えず、かつこのようなリアルタイムにエコーフィルタの更新量を計算する方式は、マルチ受話端信号の相関性が可変な場合に適用できる。
図1は、本発明の実施例におけるマルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。 図2は、本発明の実施例における時間領域マルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。 図3は、本発明の実施例においてマルチ受話端信号に非相関分解演算を行うロジック模式図である。 図4は、本発明の実施例における変換領域マルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。 図5は、本発明の実施例における時間領域と変換領域とが混合されたマルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。
本発明の中心をなすアイデアは、エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得ることと、エコーフィルタの更新量をリアルタイムに更新することにある。具体的に言うと、キャッシュを用いてキャッシュされたM個の受話端信号により、エコーフィルタの更新量を次のように計算、即ち、各プリセット時間長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタの更新量を計算することにある。
以下、本発明の目的、構成及び利点をより明確にするために、図面に基づいて本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例におけるマルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。図1に示すように、このシステムには、エコーフィルタリング手段101とフィルタリング制御手段102とを備えている。
エコーフィルタリング手段101は、送話端信号とM個の受話端信号とを受信し、フィルタリング制御手段102により出力された更新量の制御の下でM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号からM個のフィルタリングされた受話端信号を減算し、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得るためのものである、
フィルタリング制御手段102は、M個の受話端の信号をキャッシュし、プリセット長のM個の受話端信号をキャッシュする度に、キャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びエコーフィルタリング手段からフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、エコーフィルタの更新量を計算し、エコーフィルタリング手段101に出力するためのものである。
図2は、本発明の実施例における時間領域マルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。図2に示すシステムは、マルチ受話チャネルのエコーキャンセルに用いられる。エコーキャンセルにおいて、エコー経路を推定するとき、受話チャネル信号同士の妨害を避けるために、元の受話端信号が非相関マトリクスを介して相関性の低い受話端信号に分解され、エコーフィルタに送られてエコー信号が推定されると共にエコーフィルタが更新される。非相関マトリクスの係数は、元の受話端信号同士の相関性によって決定される。非相関マトリクスはリアルタイムに計算され、受話端信号の相関性が変化するとき、非相関マトリクスもそれに応じて調整され、良好な非相関分解の効果を発揮し、エコーキャンセラーを正常に作動させて、確実にエコーキャンセルの効果が発揮される。
図2を参照して、この時間領域マルチ受話端のエコー除去システムにおいて、エコーフィルタリング手段は、M個のエコーフィルタとM個の直列接続された減算器とを備え、フィルタリング制御手段は、M個のプリセット長のキャッシュと、1個の非相関マトリクス計算モジュールと、1個のフィルタリング制御モジュールとを備え、フィルタリング制御モジュールは、1個の信号非相関分解モジュールと、1個のフィルタリングコントローラとを備えている。
M個のエコーフィルタは、一対一対応でM個の受話端信号を受信し、フィルタリング制御手段により出力された更新量の制御の下でM個の受話端信号に対してそれぞれエコーフィルタリングし、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、M個のフィルタリングされた受話端信号を一対一対応でM個の直列接続された減算器に出力するためのものである。
M個の直列接続された減算器のうちの1番目の減算器(図2には減算器M)が送話端信号を受信し、送話端信号から、受信されるフィルタリングされた受話端信号を減算してから次段の減算器に出力して、後続の減算器が、前段の減算器により出力された信号から、受信されるフィルタリングされた受話端信号を減算してから出力して、最後の1個の減算器(図2には減算器1)の出力が受話端エコーが除去されたシステム出力信号となる。
M個のプリセット長のキャッシュは、入力データを記憶してデータフレームを形成するためのものである。ここでは、M個の受話端信号をそれぞれキャッシュすると共に、キャッシュされたM個のプリセット長の受話端信号を非相関マトリクス計算モジュールと信号非相関分解モジュールとに出力する。
非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個のプリセット長の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを信号非相関分解モジュールとフィルタリングコントローラとに出力するためのものである。
信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個のプリセット長の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解してからフィルタリングコントローラに出力するためのものである。
フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びM番目の減算器により出力しフィードバックされたシステム出力信号に基づいてM個のエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量を対応するエコーフィルタに出力するためのものである。
図2においては、エコーフィルタはエコーフィルタリングを実現し、キャッシュは入力データを記憶してデータフレームを生成し、フィルタリング制御手段は現在のエコーフィルタのばらつきを計算してエコーフィルタを更新する。受話端信号がエコーフィルタを経て、エコー推定信号が形成され、送話端信号から減算されて、現在のシステム出力が得られる。現在のシステム出力及び受話端信号がフィルタリング制御手段を経て、エコーフィルタを更新する必要があるかが判断され、更新する必要があれば、エコーフィルタの更新量を算出し、エコーフィルタに出力して更新する。
次に、図2における各部分の計算方法を詳しく説明する。
図3は、本発明の実施例においてマルチ受話端信号に非相関分解演算を行うロジック模式図である。図3を参照して、M−1のステップのイテレーション演算の過程は、次のようになる。
1番目のステップのイテレーションの演算結果は、
具体的に言えば、非相関マトリクス、M個の非相関信号及びフィードバックされたシステム出力信号を基づいてエコーフィルタの更新量の計算は、
図4は、本発明の実施例における変換領域マルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。図4を参照して、この変換領域マルチ受話端のエコー除去システムにおいて、エコーフィルタリング手段は、1個の送話端キャッシュ、1個の送話端周波数帯域分解モジュール、S個のエコーフィルタ群、S個の減算器群及び1個の周波数帯域合成モジュールを備え、各減算器群のそれぞれは直列接続されたM個の減算器からなり、エコーフィルタ群毎にM個のエコーフィルタを備えている。
フィルタリング制御手段は、M個の受話端キャッシュ、M個の受話端周波数帯域分解モジュール、S個の非相関マトリクス計算モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールを備え、フィルタリング制御モジュール毎に、1個の信号非相関分解モジュールと1個のフィルタリングコントローラとを備えている。
送話端キャッシュは、送話端信号をキャッシュし、プリセット長の送話端信号をキャッシュした度に、送話端周波数帯域分解モジュールに出力するためのものである。
送話端周波数帯域分解モジュールは、送話端キャッシュからの各プリセット長の送話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における送話周波数分割信号に分解してから、それぞれS個の減算器群に出力するためのものである。
M個の受話端キャッシュは、M個の受話端信号に一対一に対応し、M個の受話端周波数帯域分解モジュールがM個の受話端キャッシュに一対一に対応している。
各受話端キャッシュは、対応する受話端信号をキャッシュし、プリセット長の受話端信号をキャッシュした度に、対応する受話端周波数帯域分解モジュールに出力するためのものである。
各受話端周波数帯域分解モジュールは、対応する受話端キャッシュからの各プリセット長の受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、それぞれS個のエコーフィルタ群、S個の非相関マトリクス計算モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュールに出力するためのものである。
S個の非相関マトリクス計算モジュール、S個のフィルタリング制御モジュール、S個のエコーフィルタ群及びS個の減算器群は、いずれもS個の周波数帯域に一対一に対応している。
各非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個の受話周波数分割信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを対応する信号非相関分解モジュール及びフィルタリングコントローラに出力するためのものである。
各信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個の受話周波数分割信号をM個の非相関受話周波数分割信号に分解してから、対応するフィルタリングコントローラに出力するためのものである。
各フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話周波数分割信号及び対応する減算器群によりフィードバックされ、エコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、対応するエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量をこの対応するエコーフィルタ群に出力するためのものである。
各エコーフィルタ群は、対応するフィルタリング制御モジュールにおけるフィルタリングコントローラにより出力される更新量の制御の下で、受信されるM個の受話周波数分割信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を対応する減算器群に出力するためのものである。
各減算器群は、対応する周波数帯域における送話周波数分割信号及びM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を受信し、送話周波数分割信号からM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を順に減算して、エコーが除去された送話周波数分割信号を得てから周波数帯域合成モジュールに出力すると同時に、対応するフィルタリング制御モジュールにおけるフィルタリングコントローラにフィードバックするためのものである。
次に、図4における各部分の計算方法を具体的に説明する。
周波数分割には、複数種の方式、例えばフーリエ変換、サブバンド、コサイン変換、又は他の変換領域アルゴリズムを採用することができる。フーリエ変換を例とすると、計算過程は、
エコーフィルタにおいて、
受話周波数分割信号がエコーフィルタ入って、次式のようにエコー信号が生成され、
送話周波数分割信号からエコー周波数分割信号を減算して、次のようにエコー除去信号が得られる。
周波数帯域合成モジュールが、次の式のように周波数領域/時間領域合成を行って、システム出力が得られる。ここにおいて、周波数領域/時間領域の合成は、再度フーリエ変換を例にとる。
M(M>2)個の受話端信号の場合は、いずれの周波数帯域についても、非相関分解がイテレーション演算で実現でき、多くともM−1のステップのイテレーションを経て、全てのM個のチャネルの非相関分解して、非相関マトリクスが得られる。それらのステップは、以下のようになる。
ここで、
1番目のステップのイテレーションの演算結果は、
ここで、
図5は、本発明の実施例における時間領域と変換領域とが混合されたマルチ受話端のエコー除去方法を実現するシステム構造図である。図5を参照すると、混合領域のマルチ受話端のエコー除去システムにおいて、エコーフィルタリング手段は、1個の送話端キャッシュ、1個の送話端周波数帯域分解モジュール、S個のエコーフィルタ群、S個の減算器群及び1個の周波数帯域合成モジュールを備え、各減算器群のそれぞれは直列接続されたM個の減算器からなり、エコーフィルタ群毎にM個のエコーフィルタを備えている。
フィルタリング制御手段は、M個の受話端キャッシュ、1個の非相関マトリクス計算モジュール、M個の受話端周波数帯域分解モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールを備え、フィルタリング制御モジュール毎に、1個の信号非相関分解モジュールと1個のフィルタリングコントローラとを備えている。送話端キャッシュは、送話端信号をキャッシュし、プリセット長の送話端信号をキャッシュした度に、送話端周波数帯域分解モジュールに出力するためのものである。
送話端周波数帯域分解モジュールは、送話端キャッシュからの各プリセット長の送話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における送話周波数分割信号に分解してから、それぞれS個の減算器群に出力するためのものである。
M個の受話端キャッシュは、M個の受話端信号に一対一に対応し、M個の受話端周波数帯域分解モジュールがM個の受話端キャッシュに一対一に対応している。
各受話端キャッシュは、対応する受話端信号をキャッシュし、プリセット長の受話端信号をキャッシュした度に、対応する受話端周波数帯域分解モジュール及び非相関マトリクス計算モジュールに出力するためのものである。
各受話端周波数帯域分解モジュールは、対応する受話端キャッシュからの各プリセット長の受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、それぞれS個のエコーフィルタ及びS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュールに出力するためのものである。
非相関マトリクス計算モジュールは、毎回受信されるM個のプリセット長の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスをS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュール及びフィルタリングコントローラに出力するためのものである。
S個のフィルタリング制御モジュール、S個のエコーフィルタ群及びS個の減算器群は、いずれもS個の周波数帯域に一対一に対応している。
各信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個の受話周波数分割信号をM個の非相関受話周波数分割信号に分解してから、対応するフィルタリングコントローラに出力するためのものである。
各フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話周波数分割信号及び対応する減算器群によりフィードバックされ、エコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、対応するエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量をこの対応するエコーフィルタ群に出力するためのものである。
各エコーフィルタ群は、対応するフィルタリング制御モジュールにおけるフィルタリングコントローラにより出力される更新量の制御の下で、受信されるM個の受話周波数分割信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を対応する減算器群に出力するためのものである。
各減算器群は、対応する周波数帯域における送話周波数分割信号及びM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を受信し、送話周波数分割信号からM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を順に減算して、エコーが除去された送話周波数分割信号を得てから周波数帯域合成モジュールに出力すると同時に、対応するフィルタリング制御モジュールにおけるフィルタリングコントローラにフィードバックするためのものである。
周波数帯域合成モジュールは、S個の減算器群からのS個の周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号に対して、周波数領域/時間領域合成処理を行って、システム出力信号を得るためのものである。
エコーフィルタの更新量は、以下の式
図5に示す混合領域の構造は、図4に示す変換領域のみの構造に比べると、非相関マトリクスの計算が簡素化されている。
しかし、図4に示す変換領域の構造は、図5に示す混合領域の構造とその適用される場合が異なっている。
各受話チャネル信号の周波数−出力曲線の相違が大きい場合については、図4に示す変換領域の構造が適用される。典型的には、例えば、電子ゲームが挙げられる。この場合には、各周波数帯域の相関マトリクスの差異が大きい。これは独立して非相関マトリクスの計算及び分解を必要があるからである。
各受話チャネルの周波数−出力曲線の差異が小さい場合については、図5に示す混合構造が適用される。典型的には、例えば、ステレオ通話あるいは3Dサラウンド通話で挙げられる。このような場合に、各周波数帯域の相関マトリクスが近似又は同じになる。これは総分解マトリクスを用いてそれぞれの周波数帯域の非相関分解を行う必要があるからである。
以上をまとめると、本発明によれば、送話端信号における複数の受話端によるエコーを効果的に除去でき、かつ本発明が2個以上のマルチ受話端の場合に対応でき、マルチ受話端信号の相関性が可変なの場合にも適用できる。
以上の説明は、あくまでも本発明の好適な実施例にすぎず、本発明の保護する範囲を限定するのではない。本発明の趣旨及び原則から逸脱しないいかなる修正、同等な置換えや改良などは、全て本発明の保護する範囲に含まれる。

Claims (15)

  1. M個の受話端を含む通話設備に適用されるマルチ受話端のエコー除去方法であって、Mが2以上の自然数であり、この方法は、
    エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号から前記M個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理と、
    キャッシュを用いて前記M個の受話端信号をキャッシュし、各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされた前記M個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、前記M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタの更新量を計算する処理と、
    を含むことを特徴とするマルチ受話端エコー除去方法。
  2. 前記各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算する処理は、
    1番目のステップのイテレーションの演算結果は、
    前記非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、エコーフィルタの更新量を計算する処理は、
    含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号から前記M個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理は、
    キャッシュを用いて送話端信号とM個の受話端の信号とをキャッシュし、キャッシュされた各受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解し、かつキャッシュされた送話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における送話周波数分割信号に分解し、ここで、Sが2以上の自然数である処理と、
    前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、エコーフィルタを用いてこの周波数帯域におけるM個の受話周波数分割信号に対してエコーフィルタリングを行い、この周波数帯域におけるM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を得て、この周波数帯域における送話周波数分割信号から、この周波数帯域におけるM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を減算して、この周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号を得る処理と、
    S個の周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号に対して、周波数領域/時間領域合成処理を行って受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理とを含み、
    前記各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算する処理と、前記非相関マトリクスを用いて、キャッシュされた前記M個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、エコーフィルタの更新量を計算する処理は、
    キャッシュされた各受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、この周波数帯域のM個の受話周波数分割信号に基づいてこの周波数帯域の非相関マトリクスを計算し、この周波数帯域の非相関マトリクスを用いて、この周波数帯域のM個の受話をこの周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号に周波数分割をし、非相関マトリクス、周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号及びフィードバックされたこの周波数帯域のエコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、この周波数帯域のエコーフィルタの更新量を計算する処理、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、この周波数帯域のM個の受話周波数分割信号に基づいてこの周波数帯域の非相関マトリクスを計算する処理は、
    ここで、相関係数は、
    ここで、相関係数は、
    前記周波数帯域の非相関マトリクスを用いて、この周波数帯域のM個の受話をこの周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号に周波数分割をし、非相関マトリクス、この周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号及びフィードバックされたこの周波数帯域のエコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、この周波数帯域のエコーフィルタの更新量を計算する処理は、
    処理であることを特徴とする請求項に記載の方法。
  5. 前記エコーフィルタを用いてM個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号から前記M個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理は、
    キャッシュを用いて送話端信号とM個の受話端の信号をキャッシュし、キャッシュされた各受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解し、かつキャッシュされた送話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における送話周波数分割信号に分解し、ここで、Sが2以上の自然数である処理と、
    前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、エコーフィルタを用いてこの周波数帯域におけるM個の受話周波数分割信号に対してエコーフィルタリングを行い、この周波数帯域におけるM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を得て、この周波数帯域における送話周波数分割信号から、この周波数帯域におけるM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を減算して、この周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号を得る処理と、
    S個の周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号に対して、周波数領域/時間領域合成処理を行って、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得る処理とを含み、
    前記非相関マトリクスを用いて、キャッシュされたM個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、前記M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタの更新量を計算する処理は、
    キャッシュされた各受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、非相関マトリクスを用いて、この周波数帯域のM個の受話をこの周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号に周波数分割をして分解し、非相関マトリクス、この周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号及びフィードバックされたこの周波数帯域のエコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、この周波数帯域のエコーフィルタの更新量を計算する処理を含み、
    前記S個の周波数帯域における各周波数帯域において、非相関マトリクスを用いて、この周波数帯域のM個の受話を周波数帯域のM個の非相関受話周波数分割信号に周波数分割をして分解し、非相関マトリクス、前記M個の非相関受話端信号及びフィードバックされたシステム出力信号に基づいてエコーフィルタの更新量を計算する処理は、
    処理であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. エコーフィルタリング手段とフィルタリング制御手段とを備えるシステムであって、
    前記エコーフィルタリング手段は、送話端信号とM個の受話端信号とを受信し、フィルタリング制御手段により出力された更新量の制御の下で、M個の受話端信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、送話端信号から前記M個のフィルタリングされた受話端信号を減算して、受話端エコーが除去されたシステム出力信号を得るためのものであり、
    前記フィルタリング制御手段は、M個の受話端の信号をキャッシュし、各プリセット長内にキャッシュされたM個の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを用いて、キャッシュされた前記M個の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解し、非相関マトリクス、前記M個の非相関受話端信号及びエコーフィルタリング手段によりフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、エコーフィルタリング手段におけるエコーフィルタの更新量を計算して、エコーフィルタリング手段に出力するためのものである
    ことを特徴とするマルチ受話端のエコー除去システム。
  7. 前記エコーフィルタリング手段は、1個のエコーフィルタ群と1個の減算器群とを備え、前記エコーフィルタ群がM個のエコーフィルタからなり、前記減算器群がM個の直列接続された減算器からなり、
    前記フィルタリング制御手段は、M個のプリセット長のキャッシュ、1個の非相関マトリクス計算モジュール、1個の信号非相関分解モジュール及び1個のフィルタリングコントローラを備え、
    前記M個のエコーフィルタは、一対一対応で前記M個の受話端信号を受信し、フィルタリング制御手段により出力された更新量の制御の下で、M個の受話端信号に対してそれぞれエコーフィルタリングして、M個のフィルタリングされた受話端信号を得て、M個のフィルタリングされた受話端信号を一対一対応でM個の直列接続された減算器に出力するためのものであり、
    前記M個の直列接続された減算器のうちの1番目の減算器が送話端信号を受信し、送話端信号から、受信されるフィルタリングされた受話端信号を減算してから次段の減算器に出力し、後続の減算器が、前段の減算器により出力された信号から、受信されるフィルタリングされた受話端信号を減算してから出力し、最後の1個の減算器の出力が受話端エコーが除去されたシステム出力信号となり、
    M個のプリセット長のキャッシュは、それぞれ前記M個の受話端信号をキャッシュし、キャッシュされたM個のプリセット長の受話端信号を非相関マトリクス計算モジュールと信号非相関分解モジュールとに出力するためのものであり、
    非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個のプリセット長の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを信号非相関分解モジュールとフィルタリングコントローラとに出力するためのものであり、
    信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個のプリセット長の受話端信号をM個の非相関受話端信号に分解してから、フィルタリングコントローラに出力するためのものであり、
    フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話端信号及びM番目の減算器によりフィードバックされたシステム出力信号に基づいて、M個のエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量を対応するエコーフィルタに出力するためのものである
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  8. 前記エコーフィルタリング手段は、1個の送話端キャッシュ、1個の送話端周波数帯域分解モジュール、S個のエコーフィルタ群、S個の減算器群及び1個の周波数帯域合成モジュールを備え、各減算器群のそれぞれは直列接続されたM個の減算器からなり、エコーフィルタ群毎にM個のエコーフィルタが含まれ、
    送話端キャッシュは、送話端信号をキャッシュし、プリセット長の送話端信号をキャッシュする度に、送話端周波数帯域分解モジュールに出力するためのものであり、
    送話端周波数帯域分解モジュールは、送話端キャッシュからの各プリセット長の送話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域の送話周波数分割信号に分解してから、それぞれS個の減算器群に出力するためのものであり、
    S個のエコーフィルタ群及びS個の減算器群は、いずれもS個の周波数帯域に一対一に対応しており、
    各エコーフィルタ群は、対応するフィルタリング制御モジュールにおけるフィルタリングコントローラにより出力される更新量の制御の下で、受信されるM個の受話周波数分割信号に対してエコーフィルタリングを行い、M個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を対応する減算器群に出力するためのものであり、
    各減算器群は、対応する周波数帯域における送話周波数分割信号及びM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を受信し、送話周波数分割信号からM個のフィルタリングされた受話周波数分割信号を順に減算して、エコーが除去された送話周波数分割信号を得てから、周波数帯域合成モジュールに出力すると同時に、フィルタリング制御手段におけるフィルタリングコントローラにフィードバックするためのものであり、
    周波数帯域合成モジュールは、S個の減算器群からのS個の周波数帯域におけるエコーが除去された送話周波数分割信号に対して、周波数領域/時間領域合成処理を行って、システム出力信号を得るためのものである
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  9. 前記フィルタリング制御手段は、M個の受話端キャッシュ、M個の受話端周波数帯域分解モジュール、S個の非相関マトリクス計算モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールを備え、フィルタリング制御モジュール毎には、1個の信号非相関分解モジュールと1個のフィルタリングコントローラとを備え、
    ここで、M個の受話端キャッシュがM個の受話端信号に一対一に対応し、M個の受話端周波数帯域分解モジュールがM個の受話端キャッシュに一対一に対応しており、
    各受話端キャッシュは、対応する受話端信号をキャッシュし、プリセット長の受話端信号をキャッシュした度に、対応する受話端周波数帯域分解モジュールに出力するためのものであり、
    各受話端周波数帯域分解モジュールは、対応受話端キャッシュからの各プリセット長の受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、それぞれエコーフィルタリング手段、S個の非相関マトリクス計算モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュールに出力するためのものであり、
    S個の非相関マトリクス計算モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールは、いずれもS個の周波数帯域に一対一に対応しており、
    各非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個の受話周波数分割信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスを対応する信号非相関分解モジュール及びフィルタリングコントローラに出力するためのものであり、
    各信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個の受話周波数分割信号をM個の非相関受話周波数分割信号に分解してから、対応するフィルタリングコントローラに出力するためのものであり、
    各フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話周波数分割信号及び対応する減算器群によりフィードバックされ、エコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、エコーフィルタリング手段におけるエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量をエコーフィルタリング手段に出力するためのものである
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  10. 前記フィルタリング制御手段は、M個の受話端キャッシュ、1個の非相関マトリクス計算モジュール、M個の受話端周波数帯域分解モジュール及びS個のフィルタリング制御モジュールを備え、フィルタリング制御モジュール毎には、1個の信号非相関分解モジュールと1個のフィルタリングコントローラとを備え、
    ここで、M個の受話端キャッシュがM個の受話端信号に一対一に対応し、M個の受話端周波数帯域分解モジュールがM個の受話端キャッシュに一対一に対応しており、
    各受話端キャッシュは、対応する受話端信号をキャッシュし、プリセット長の受話端信号をキャッシュした度に、対応する受話端周波数帯域分解モジュール及び非相関マトリクス計算モジュールに出力するためのものであり、
    各受話端周波数帯域分解モジュールは、対応する受話端キャッシュからの各プリセット長の受話端信号を、変換領域においてS個の周波数帯域における受話周波数分割信号に分解してから、それぞれエコーフィルタリング手段及びS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュールに出力するためのものであり、
    非相関マトリクス計算モジュールは、毎回に受信されるM個のプリセット長の受話端信号に基づいて非相関マトリクスを計算し、非相関マトリクスをS個のフィルタリング制御モジュールにおける信号非相関分解モジュール及びフィルタリングコントローラに出力するためのものであり、
    S個のフィルタリング制御モジュールがS個の周波数帯域に一対一に対応しており、
    各信号非相関分解モジュールは、受信される非相関マトリクスに基づいて、受信されるM個の受話周波数分割信号をM個の非相関受話周波数分割信号に分解してから、対応するフィルタリングコントローラに出力するためのものであり、
    各フィルタリングコントローラは、受信される非相関マトリクス、M個の非相関受話周波数分割信号及び対応する減算器群によりフィードバックされ、エコーが除去された送話周波数分割信号に基づいて、エコーフィルタリング手段におけるエコーフィルタの更新量を計算すると共に、更新量をエコーフィルタリング手段に出力するためのものである
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  11. 前記非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個のプリセット長の受話端信号に基づいて以下の式を用いて非相関マトリクスを計算するためのものであり、
    1番目のステップのイテレーションの演算結果は、
    ことを特徴とする請求項又は10に記載のシステム。
  12. 前記非相関マトリクス計算モジュールは、受信されるM個の受話周波数分割信号に基づいて以下の式を用いて非相関マトリクスを計算するためのものであり、
    ここで、相関係数は、
    1番目のステップのイテレーションの演算結果は、
    ここで、相関係数は、
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  13. 前記フィルタリングコントローラは、以下の式に従って、M個のエコーフィルタの更新量を計算するためのものであり、
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  14. 前記フィルタリングコントローラは、以下の式に従って、M個のエコーフィルタの更新量を計算するためのものであり、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
  15. 前記フィルタリングコントローラは、以下の式に従って、M個のエコーフィルタの更新量を計算するためのものであり、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
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