JP5462849B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Description
底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱により加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、
前記加熱手段にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環手段の作動を制御する循環制御処理、及び、前記熱電併給装置を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて前記熱電併給装置を運転する通常運転処理を実行し、且つ、
前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムに関する。
ちなみに、前記設定水質維持温度は、湯水の水質の維持が可能な所定の温度、例えば、前記目標加熱温度よりも多少低い温度に設定され、前記湯水入替判別用設定容量は貯湯槽の容量に設定されている。
そして、水質低下抑制処理が実行されている間は、槽迂回給水路を通して貯湯槽を迂回して供給される水が補助加熱器にて加熱されて、給湯先に供給されることになる。
ちなみに、一般には、1日等に設定される設定運転期間における少なくとも時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測給湯熱負荷を賄うように通常運転条件が定められて、その通常運転条件にて熱電併給装置が運転する通常運転処理が実行されることになる。
一方、給湯熱負荷の小さい家庭では、貯湯槽に温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるに当たって、貯湯槽における上方の一部分にしか湯が貯留されないので、複数の湯水温度検出手段全ての検出温度が設定水質維持温度以上になる状態になり難く、又、給湯路を通して貯湯槽から送出される湯水の量が少ないので、流量センサの検出流量の積算流量が湯水入替判別用設定容量に達するのに要する時間が長くなる。
底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱により加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、
前記加熱手段にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環手段の作動を制御する循環制御処理、及び、前記熱電併給装置を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて前記熱電併給装置を運転する通常運転処理を実行し、且つ、
前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムにおいて、
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制処理として、湯水が前記貯湯槽の底部から取り出されて前記貯湯槽の上部に戻されることがない状態で、前記貯湯槽の湯水を消費すべく、前記貯湯槽の湯水の循環を停止するように前記湯水循環手段を制御する循環停止処理を実行するように構成されている点にある。
ちなみに、前記循環停止処理を実行する間は、熱電併給装置を停止しても良く、あるいは、熱電併給装置にて発生する熱を放熱するラジエータを設けて、前記循環停止処理を実行する間は、熱電併給装置にて発生する熱をラジエータにより放熱する状態で、熱電併給装置を運転するようにしても良い。
ちなみに、水質低下抑制処理として循環停止処理を実行する間、熱電併給装置を運転して、熱電併給装置にて発生する熱をラジエータにより放熱する場合は、循環停止処理を実行する間、熱電併給装置にて発生する熱を無駄にすることになるので、循環停止処理を実行する間は、熱電併給装置を電力負荷よりも小さい発電出力にて運転するようにして、無駄にする熱量を少なくするようにするのが好ましい。
要するに、貯湯槽の湯水を無駄にすることがないようにし且つ省エネルギ性の低下を抑制しながら、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱により加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、
前記加熱手段にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環手段の作動を制御する循環制御処理、及び、前記熱電併給装置を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて前記熱電併給装置を運転する通常運転処理を実行し、且つ、
前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムにおいて、
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制処理として、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中の場合には、前記熱電併給装置の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して、前記運転停止条件が満たされて前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止すると、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行するように構成されている点にある。
そして、運転停止条件が満たされて熱電併給装置の運転及び湯水循環手段の作動を停止すると、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、熱電併給装置の運転及び湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行することになる。
ちなみに、水質低下抑制タイミングになったときに、熱電併給装置の運転停止中で且つ湯水循環手段の作動停止中の場合には、貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、熱電併給装置の運転及び湯水循環手段の作動を停止することを継続すればよい。
つまり、熱電併給装置は、起動されると高温になり、停止すると低温になるものであり、起動及び停止に伴う温度変化による熱的なストレスが繰り返し与えられて劣化する虞があるが、起動及び停止回数の増加を抑制することにより、熱電併給装置の劣化を抑制できるものとなるのである。
また、湯水循環手段は、作動されると湯水循環のための負荷(トルク)が作用し、停止すると無負荷となるものであり、そして、停止から起動された際には、無負荷の状態から急激に負荷が作用する状態となるため、その急激な負荷変動が繰り返されて劣化する虞があるが、起動及び停止回数の増加を抑制することにより、湯水循環手段の劣化を抑制できるものとなるのである。
したがって、熱電併給装置や湯水循環手段が劣化することを抑制しながら、水質低下抑制処理を行えるようになった。
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機時間が待機許容時間以上になると、前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を強制的に停止して、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行するように構成されている点にある。
したがって、加熱手段が連続して運転される状況下においても、的確に水質の低下抑制を行えるようになった。
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機中に、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別される場合及び前記貯湯槽内の湯水の全量が設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、前記待機式湯水入替処理の実行を中止するように構成されている点にある。
したがって、不必要に水質低下抑制処理を行う無駄を回避できるようになった。
前記運転制御手段が、
前記通常運転条件として、少なくとも時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測給湯熱負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する条件を定めるように構成されている点にある。
このように通常運転処理においては、少なくとも時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測給湯熱負荷を賄うように前記熱電併給装置が運転されるため、熱電併給装置が発生する電力が必要とする電力よりも大きく不足することや、必要とする電力よりも大きく過剰になることを回避でき、また、熱電併給装置が発生する熱にて貯湯される貯湯量が必要とする湯量よりも大きく不足することや、必要とする湯量よりも大きく過剰になることを回避できるものとなる。
したがって、電力を過不足なく発電ししかも貯湯量を過不足なく貯湯できるコージェネレーションシステムを提供することができる。
前記運転制御手段が、前記貯湯槽の湯水の全量又は略全量が前記給水路からの水にて入れ替わらない状態が継続する時間が設定非入替許容時間以上になると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている点にある。
このようなことが原因となって、貯湯槽には滞留する時間が長い湯水が存在する虞があり、そして、貯湯槽に滞留する滞留時間が長い湯水は、貯湯用循環路を通して循環して加熱手段により加熱しても水質低下を抑制し難いので、貯湯槽の湯水の全量又は略全量が給水路を通して供給される水にて入れ替わらない状態が長く継続すると、貯湯槽の湯水の水質が低下する虞がある。
そこで、前記設定非入替許容時間として、貯湯槽の湯水の全量又は略全量が給水路を通して供給される水にて入れ替わらない状態が継続しても湯水の水質を良好な状態に維持できる時間に設定する。
そして、貯湯槽の湯水の全量又は略全量が入れ替わらない状態が継続する時間が設定非入替許容時間以上になると、水質低下抑制タイミングになると判別するようにすることにより、貯湯槽の湯水の全量又は略全量が入れ替わらない状態が継続することにより水質が低下するのを抑制するための水質低下抑制タイミングを的確に判別することができる。
従って、水質低下抑制タイミングを的確に判別することができるので、貯湯槽の湯水の水質低下を的確に抑制することができるようになった。
前記運転制御手段が、前記給水路から前記貯湯槽への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽の容量データに基づいて、湯水が前記給水路を通して供給されてから前記加熱手段にて加熱されることなく前記貯湯槽に貯留される非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水、及び、湯水が前記加熱手段にて加熱されてから前記加熱手段にて再加熱されることなく前記貯湯槽に貯留される非再加熱貯留時間が前記設定非加熱許容時間以上となる湯水の少なくとも一方が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている点にある。
そして、このような貯湯槽に対する湯水の出入り形態及び貯湯槽内における湯水の流動形態を鑑みると、時系列的な給水量データ、時系列的な湯水循環量データ及び貯湯槽の容量データに基づいて、貯湯槽の湯水について、加熱手段にて加熱されていない湯水か加熱手段にて加熱された湯水かを把握することができ、又、加熱されていない湯水については非加熱貯留時間を管理し、加熱手段にて加熱された湯水については非再加熱貯留時間を管理することができる。
そして、非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水、及び、非再加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水の少なくとも一方が存在すると判別すると、水質低下抑制タイミングになると判別するようにすることにより、非加熱状態で貯留される時間が長い湯水の存在により貯湯槽の湯水の水質が低下するのを抑制するための水質低下抑制タイミングを、的確に判別することができる。
従って、水質低下抑制タイミングを的確に判別することができるので、貯湯槽の湯水の水質低下を的確に抑制することができるようになった。
前記運転制御手段が、前記給水路から前記貯湯槽への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽の容量データに基づいて、前記給水路を通して供給されてから前記貯湯槽に滞留する滞留時間が設定滞留許容時間以上となる湯水が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている点にある。
そして、給湯路を通しての給湯先での湯水の消費、貯湯用循環路を通しての貯湯槽の湯水の循環に伴って、上記の第14特徴構成についての説明において述べたように、貯湯槽に対する湯水の出入り及び貯湯槽内における湯水の流動が生じることから、このような貯湯槽に対する湯水の出入り形態及び貯湯槽内における湯水の流動形態を鑑みると、時系列的な給水量データ、時系列的な湯水循環量データ及び貯湯槽の容量データに基づいて、貯湯槽の湯水について、貯湯槽に滞留する滞留時間を管理することができる。
そして、滞留時間が設定滞留許容時間以上となる湯水が存在すると判別すると、水質低下抑制タイミングになると判別するようにすることにより、貯湯槽に滞留する時間が長い湯水の存在により貯湯槽の湯水の水質が低下するのを抑制するための水質低下抑制タイミングを、的確に判別することができる。
従って、水質低下抑制タイミングを的確に判別することができるので、貯湯槽の湯水の水質低下を的確に抑制することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の参考の第1実施形態を説明する。
コージェネレーションシステムは、図1に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯暖房ユニット4と、燃料電池1及び貯湯暖房ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。ちなみに、前記熱消費端末3として、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等が設けられる。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
前記燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用電源7は、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力消費機器9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1の発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力消費機器9に供給するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
また、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
そして、分流弁28は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
又、前記冷却水循環路13における前記並列流路部分から前記燃料電池1に戻る戻り流路部分には、燃料電池1に戻る冷却水を冷却するラジエータ29が設けられ、更に、前記戻り流路部分におけるラジエータ29と燃料電池1との間の箇所には、燃料電池1に戻る冷却水の温度を検出する冷却水戻り温度センサSrが設けられている。
そして、前記湯水循環ポンプ19により、貯湯槽2の底部から取り出した湯水を貯湯槽2の上部に戻す形態で貯湯用循環路18を通して貯湯槽2の湯水を循環させることにより、そのように貯湯用循環路18を通して循環される湯水が前記貯湯用熱交換器24にて加熱されて、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるように構成されている。
貯湯用循環路18における貯湯用熱交換器24よりも下流側の箇所に、貯湯用熱交換器24にて加熱されて貯湯槽2に供給される湯水の温度を検出する貯湯温度センサShが設けられている。
前記運転制御部5による補助加熱器27の運転制御について簡単に説明すると、前記流量センサが設定流量以上の流量を検出している状態で、前記流入温度センサにて検出される流入温度が設定加熱温度未満になると前記バーナbを燃焼させ、且つ、前記流出温度センサにて検出される流出温度が前記設定加熱温度になるように前記バーナbの燃焼量を調節し、前記バーナbの燃焼中に前記流量センサの検出流量が前記設定流量未満になると、前記バーナbを消火させる。ちなみに、前記設定加熱温度は、前記熱消費端末3の運転が停止中のときは、このコージェネレーションシステムのリモコン操作部5aの温度設定部(図示省略)にて設定される目標給湯温度に基づいて設定され、前記熱消費端末3の運転中のときは、予め設定された所定の温度に設定される。
前記熱媒加熱用熱交換器26は、前記熱源用循環路20を通流する熱源用湯水と前記熱媒循環路22を通流する熱媒とを熱交換させるよう設けられて、熱媒加熱用熱交換器26において、熱源用熱交換器25や補助加熱器27にて加熱されて熱源用循環路20を通流する熱源用湯水にて熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱するように構成されている。
前記槽上部湯水温度センサSt、中間上位湯水温度センサSm、中間下位湯水温度センサSn、槽底部湯水温度センサSb夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、Tt、Tm、Tn、Tbとし、前記給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、前記上層部における重み係数をA1とし、前記中層部における重み係数をA2とし、前記下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の(式1)にて演算することができる。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcalにて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
+(A2×Tm+(1−A2)×Tn−Ti)×V
+(A3×Tn+(1−A3)×Tb−Ti)×V……………(式1)
この参考の第1実施形態では、前記湯水入れ替わり検出手段33が前記槽上部湯水温度センサStにて構成されている。つまり、前記貯湯槽2には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されることから、前記貯湯用熱交換器24にて加熱されずに前記貯湯槽2に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStが検出する状態が、入れ替わり状態を検出することに相当する。
ちなみに、槽上部湯水温度センサStが設定低温範囲よりも高い温度を検出する状態は、前記貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が前記給水路16を通して供給される水にて入れ替わっていない状態である。
尚、前記給水路16を通して供給されて貯湯用熱交換器24にて加熱されることなく貯湯槽2に存在する湯水の温度が上昇したとしても、その湯水の水質を良好な状態に維持することが可能な上昇温度が、予め、実験等により求められて、その求められた温度が前記設定余裕温度に設定される。ちなみに、前記設定余裕温度は、5°Cに設定されている。
前記運転制御部5は、前記熱媒供給運転の実行中に前記端末用リモコン5bから運転の停止が指令されると、前記分流弁28を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え、前記熱源用断続弁30を閉弁し、前記熱源用循環ポンプ21を停止させて、前記湯水循環ポンプ19を作動させることにより、前記熱媒供給運転から前記貯湯運転に切り換えるように構成されている。
例えば、前記貯湯槽2の貯湯量が満杯となって、前記貯湯用熱交換器24において、貯湯槽2からの湯水との熱交換により冷却水が前記設定戻り許容温度にまで冷却されないときは、前記ラジエータ29が作動されて、燃料電池1に戻る冷却水が強制的に冷却される構成となっている。
この運転制御部5は、前記貯湯用熱交換器24(加熱手段Hに相当する)にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路18における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環ポンプ19の作動を制御する循環制御処理、及び、少なくとも時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測給湯熱負荷を賄うように前記燃料電池1を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて燃料電池1を運転する通常運転処理を実行し、且つ、前記貯湯槽2の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されている。
して、前記循環制御処理、及び、前記水質低下抑制タイミング以降の設定処理期間内において前記通常運転処理を実行すると仮定したときに前記燃料電池1により発電される総発電量よりも前記設定処理期間内における前記燃料電池1の総発電量を低下させる水質低下抑制用運転条件を定めて、その水質低下抑制用運転条件に基づいて前記燃料電池1を運転する抑制運転処理を実行するように構成されている。
又、前記運転制御部5が、このコージェネレーションシステムにおけるリモコン操作部5aに設けた運転スイッチ(図示省略)がオン状態になっている間、前記貯湯槽2における湯水の貯留状態を判別する湯水貯留状態判別処理を実行して、その湯水貯留状態判別処理にて湯水の貯留状態が湯水の水質低下を抑制する必要がある状態であると判別すると、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。尚、この湯水貯留状態判別処理の詳細は、後述する。
ちなみに、前記設定処理期間は、1回の運転周期、又は、複数回の運転周期にて構成されるものであり、この参考の第1実施形態では、設定処理期間は1回の運転周期にて構成されている。
又、この参考の第1実施形態では、延長用の水質低下抑制処理の運転条件として、設定処理期間全体にわたって燃料電池1を停止する条件に設定するように構成されている。
ステップ#1にて運転周期の開始時点であると判別し、ステップ#2にて設定処理期間の経過直後でないと判別したときは、ステップ#3において、その運転周期の開始時点が要水質低下抑制状態であるか否かを判別する。要水質低下抑制状態ではないと判別した場合は、ステップ#4にて、通常運転条件設定処理を実行して通常運転条件を定め、ステップ#6にて、湯水貯留状態判別処理を実行してリターンする。その運転周期の開始時点が要水質低下抑制状態であると判別した場合は、ステップ#5にて、抑制用運転条件設定処理を実行して水質低下抑制用運転条件を定め、ステップ#6にて、湯水貯留状態判別処理を実行してリターンする。
つまり、ステップ#7にて、設定処理期間の開始時点から終了時点の間に入れ替わり状態にならなかったと判別した場合は、直前の設定処理期間において実行された水質低下抑制処理により、貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が給水路16からの水に入れ替わっていない状態であり、ステップ#8において、延長用の水質低下抑制処理の運転条件を定めて、その定めた運転条件にて、設定処理期間の間、水質低下抑制処理を延長して実行することになる。
又、水質低下抑制処理の実行中は、ステップ#9の燃料電池運転制御では、ステップ#5の抑制用運転条件設定処理にて設定された水質低下抑制用運転条件に基づいて燃料電池1の運転が制御される。又、延長用の水質低下抑制処理の実行中は、ステップ#9の燃料電池運転制御では、ステップ#8の延長用運転条件設定処理にて設定された運転条件に基づいて燃焼電池1の運転が制御され、この参考の第1実施形態では、燃料電池1が停止される。
ちなみに、ステップ#9の燃料電池運転制御にて燃料電池1が停止されている場合は、前記冷却水循環ポンプ15が停止されて、冷却水循環路13における冷却水の循環が停止されているので、貯湯用熱交換器24には貯湯槽2の湯水を加熱するための冷却水が供給されない状態となり、ステップ#10の循環制御処理においては、湯水循環ポンプ19が停止されて、貯湯用循環路18における湯水の循環が停止されることになる。
また、前記運転制御部5は、水質低下抑制処理の実行中に、前記熱消費端末3用の端末用リモコン5bから運転が指令されると、上述のように熱媒供給運転を行うように構成されている。
尚、熱負荷は、前記給湯先に湯水を給湯するときの給湯熱負荷と前記熱消費端末3での端末熱負荷とからなる。
前記運転制御部5は、実電力負荷データ、実給湯熱負荷データ及び実端末熱負荷データを運転周期及び管理用時間に対応付けてメモリに記憶することにより、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に管理用時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
ちなみに、実電力負荷は、前記電力負荷計測手段11にて計測された電力と前記インバータ6の出力電力とを加えた電力から前記電気ヒータ12の消費電力を減じた電力として計測される。又、実給湯熱負荷は前記給湯熱負荷計測手段31にて計測され、実端末熱負荷は前記端末熱負荷計測手段32にて計測される。
前記運転制御部5は、運転周期の開始時点において、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態夫々の運転メリットを求め、その求めた運転メリットが最も高い運転形態を通常運転用の運転形態に定めて、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成されている。
つまり、複数種の運転形態のうちで最も運転メリットが高い運転形態を通常運転用の運転形態に定めることが、前記通常運転条件を定めることに相当し、そのように定めた通常運転用の運転形態にて燃料電池1を運転する処理が、通常運転処理に相当する。
ちなみに、前記運転周期は1日に設定され、前記管理用時間が1時間に設定されている。又、前記運転メリットとして、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測エネルギ削減量を求めるように構成されている。
前記複数種の運転形態として、運転周期中、燃料電池1を連続して運転する連続運転形態、及び、運転周期中、燃料電池1を断続して運転する断続運転形態を含み、更に、連続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
但し、n=1のときの式2における予測貯湯熱量n-1としての予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点の予測貯湯熱量であり、上記の式1に基づいて求められた値とされる。
予測熱出力n=α×{(予測発電出力n÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式3)
槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、予め設定されている。
電池発電効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率を示し、電池熱効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、これら電池発電効率及び電池熱効率は発電出力に応じて設定されている。
ベース放熱量は、このコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3による暖房に用いられることなく放熱される熱量であり、予め設定されている。
例えば、予測電力負荷が燃料電池1の発電出力調節範囲(例えば、0.25〜0.75kW)の最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。又、後述するが、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従する電主出力よりも大きい設定増大出力に設定するときは、余剰電力は、その設定増大出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。尚、予測電力負荷が発電出力調節範囲の最小出力よりも小さいときは、その最小出力が電主出力となり、予測電力負荷が発電出力調節範囲の最大出力よりも小さいときは、その最大出力が電主出力となる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、予め設定されている。
増大出力設定用又は抑制出力設定用の仮設定出力を前記燃料電池1の発電出力調節範囲内で段階的(例えば、0.05kW間隔)に設定し、各仮設定出力について、前記燃料電池1の発電出力を仮設定出力に調節したときに燃料電池1から発生する出力増大時発生熱量(kW)を下記の式4にて求め、仮設定出力を燃料電池1にて得る場合と商用電源7にて得る場合とのエネルギ消費量の差である出力抑制時発電用エネルギ量差(kW)を下記の式5にて求めて、それら出力増大時発生熱量及び出力抑制時発電用エネルギ量差を各仮設定出力に対応付けて、メモリに記憶させてある。
出力抑制時発電用エネルギ量差=仮設定出力÷電池発電効率−仮設定出力÷商用電源発電効率……………(式5)
但し、商用電源発電効率は、商用電源7における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率である。
各運転形態の予測エネルギ削減量は、下記の式6に示すように、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量から、燃料電池1を各運転形態にて運転した場合のエネルギ消費量を減じることにより演算する。
つまり、どの運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合でも、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1は、同様に求められる。
予測熱負荷はkWhに変換した値である。
補助加熱器熱効率は、補助加熱器27における単位エネルギ消費量(kWh又はkcal)に対する発生熱量(kWh又はkcal)の比率である。
各管理用時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求め、求めた各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求める。そして、そのように求めた燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2と式7により求めた燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1とに基づいて、式6により、予測エネルギ削減量Pを求める。
即ち、運転周期における複数の管理用時間のうちの熱不足管理用時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の管理用時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の管理用時間を発電出力を設定増大出力に調節する強制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの管理用時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記強制運転用時間帯として選択する管理用時間を異ならせることにより、強制運転用の仮運転パターンを全て形成し、全ての仮運転パターンについて、上記の式6〜式8に基づいて、予測エネルギ削減量を求める。
尚、強制運転用時間帯の管理用時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、電主運転用時間帯の管理用時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
尚、熱余り管理用時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の強制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱不足管理用時間が生じるときは、熱不足管理用時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
即ち、運転周期における複数の管理用時間のうちの熱余り管理用時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の管理用時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の管理用時間を発電出力を設定抑制出力に調節する抑制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの管理用時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記抑制運転用時間帯として選択する管理用時間を異ならせることにより、抑制運転用の仮運転パターンを全て形成し、全ての仮運転パターンについて、上記の式6〜式8に基づいて、予測エネルギ削減量を求める。
尚、抑制運転用時間帯の管理用時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、電主運転用時間帯の管理用時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
尚、熱不足管理用時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の抑制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱余り管理用時間が生じるときは、熱余り管理用時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
運転周期の複数の管理用時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の管理用時間を前記運転時間帯を構成する管理用時間とし且つ運転周期の残りの管理用時間を停止時間帯を構成する管理用時間とする形態で、前記運転時間帯を構成する管理用時間として選択する管理用時間を異ならせることにより全ての仮運転パターンが形成されて、その全ての仮運転パターンがメモリに記憶され、そのメモリに記憶されている仮運転パターンのうち、運転周期の全管理用時間を運転時間帯とするパターンを除いた全ての仮運転パターンを断続運転用の仮運転パターンとされる。
尚、運転時間帯に含まれる管理用時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を電主出力として求め、運転時間帯に含まれない管理用時間のエネルギ消費量は0として、各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
又、運転時間帯に含まれない管理用時間の予測熱出力は0になり、運転時間帯に含まれない管理用時間の予測貯湯熱量は、前記式2により予測熱出力nを0として求める。
即ち、全ての1日対応型の断続運転用の仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を電主出力に調節したときに最初の運転周期における最終の管理用時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の管理用時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、2回目の運転周期の複数の管理用時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量を求める。
各管理用時間の予測貯湯熱量は、前記式2により、予測熱出力nを0として求める。
又、各管理用時間の予測利用熱量は、下記の式10〜式12により求める。
予測利用熱量n=予測熱負荷n……………(式10)
予測貯湯熱量n-1<予測熱負荷nのときは、
予測利用熱量n=予測貯湯熱量n-1……………(式11)
予測貯湯熱量n-1=0のときは、
予測利用熱量n=0……………(式12)
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の2日対応型の仮運転パターンを、2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
即ち、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の管理用時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択し、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の管理用時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の管理用時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求める。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の3日対応型の仮運転パターンを、3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
即ち、全ての断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定増大出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各管理用時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる管理用時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、運転時間帯に含まれない管理用時間のエネルギ消費量は0として、各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
即ち、全ての断続運転用の仮運転パターン夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定抑制出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各管理用時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる管理用時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、運転時間帯に含まれない管理用時間のエネルギ消費量は0として、各管理用時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求める。
又、熱負荷賄い率U/LのUは、燃料電池1の予測熱出力を0として、最初の運転周期の予測熱負荷のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される予測利用熱量である。
例えば、最初の運転周期の開始時点が、2日対応型の負荷追従断続運転形態、強制断続運転形態及び抑制断続運転形態のうちのいずれかの2回目の運転周期の開始時点に相当する場合、Lは、2回目の運転周期の各管理用時間の予測熱負荷を合計した値となり、Uは、2回目の運転周期の各管理用時間の予測利用熱量を合計した値となる。
尚、前記設定値Kは、例えば、0.4に設定する。
燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定めたときは、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1の発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転を実行する。
その現電力負荷追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に現電力負荷を求め、最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に現電力負荷に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の発電出力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、前記現電力負荷は、前記電力負荷計測手段11にて計測された電力と前記インバータ6の出力電力とを加えた電力から前記電気ヒータ12の消費電力を減じた電力であり、更に、その現電力負荷は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定増大出力にすると定められている管理用時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、他の管理用時間では現電力負荷追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの抑制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる管理用時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、停止時間帯に含まれる管理用時間においては燃料電池1を停止する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの強制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる管理用時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、停止時間帯に含まれる管理用時間においては燃料電池1を停止する。
前記運転制御部5が、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記湯水入れ替わり検出手段33の検出情報に基づいて、前記貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が前記給水路16を通して供給される水にて入れ替わらない状態が継続する非入れ替わり状態継続時間が設定非入替許容時間以上になると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
つまり、この参考の第1実施形態では、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記貯湯槽2における湯水の貯留状態として、前記非入れ替わり状態継続時間を判別して、その非入れ替わり状態継続時間が設定非入替許容時間以上になると、貯湯槽2の湯水の貯留状態が湯水の水質低下を抑制する必要がある状態であると判別して、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
ちなみに、前記設定非入替許容時間は、例えば96時間に設定される。
この参考の第1実施形態では、前記運転制御部5が、前記水質低下抑制用運転条件として、水質低下抑制用運転時間帯と水質低下抑制用発電出力とを定めるように構成されている。
この参考の第1実施形態では、前記運転制御部5が、前記時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記設定処理期間内に前記貯湯槽2の湯水の全量が給水路16からの水にて入れ替えられるべく、通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯を水質低下抑制用運転時間帯とする状態で、水質低下抑制用発電出力を通常運転用の運転形態にて定められている予測発電出力よりも小さくなるように定めるように構成されている。
又、前記運転制御部5が、通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯全体にわたって、水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定しても、前記設定処理期間内に前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられないと予測されるときは、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられるべく、水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定する状態で、水質低下抑制用運転時間帯を通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯よりも短い時間に設定するように構成されている。
尚、燃料電池1の通常運転用の運転形態においては、管理用時間毎に燃料電池1の予測発電出力が定められているので、管理用時間毎に前記水質低下抑制用発電出力が設定されるように構成されている。
前記運転制御部5は、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、設定処理期間中に前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられると予測できるように、通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯を水質低下抑制用運転時間帯とすると仮定して、各管理用時間の水質低下抑制用発電出力を通常運転用の運転形態にて定められている予測発電出力よりも小さく設定するように構成されている。
又、前記運転制御部5は、通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯の全ての管理用時間の水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定しても、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられないと予測されるときは、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられると予測できるように、各管理用時間の水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定する状態で、水質低下抑制用運転時間帯を通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯よりも短い時間に設定するように構成されている。
強制連続運転形態においては、強制運転用時間帯の各管理用時間の予測発電出力は、設定増大出力となり、電主運転用時間帯の各管理用時間の予測発電出力は、予測電力負荷に追従する電主出力となり、抑制連続運転形態においては、抑制運転用時間帯の各管理用時間の予測発電出力は設定抑制出力となり、電主運転用時間帯の各管理用時間の予測発電出力は、予測電力負荷に追従する電主出力となる。
1日対応型、2日対応型及び3日対応型の各強制断続運転形態においては、運転時間帯の各管理用時間の予測発電出力は、設定増大出力となり、1日対応型、2日対応型及び3日対応型の各抑制断続運転形態においては、運転時間帯の各管理用時間の予測発電出力は、設定抑制出力となる。
そして、上記の処理を繰り返すことにより、設定処理期間中に貯湯槽2の湯水の全量が給水路16からの水にて入れ替えられると予測できるときは、通常運転用の運転形態にて定められている運転時間帯を水質低下抑制用運転時間帯として設定し、且つ、各管理用時間について設定されている仮水質低下抑制用発電出力を水質低下抑制用発電出力として設定する。
予測発電出力に乗じることにより仮水質低下抑制用発電出力を設定するための抑制出力設定用係数を、1より小さくする状態で、設定間隔を隔てて段階的に設定する。例えば、設定間隔を0.05として、抑制出力設定用係数を0.95、0.90、0.85……………の如く段階的に設定する。
そして、抑制出力設定用係数を順次小さくして、予測発電出力に乗じることにより、仮水質低下抑制用発電出力を段階的に小さく設定する。
運転時間帯の各管理用時間の予測発電出力を仮水質低下抑制用発電出力として、上記の式3に基づいて、水質低下抑制用運転時間帯の各管理用時間の予測熱出力を求め、その求めた各管理用時間の予測熱出力を用いて、上記の式2に基づいて、運転周期の各管理用時間について予測貯湯熱量を求め、予測貯湯熱量が0になる管理用時間が存在すると、運転周期中に貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられると判別することになる。
以下、参考の第2実施形態を説明する。
図1において破線にて示すように、この参考の第2実施形態においては、前記貯湯用循環路18に、その貯湯用循環路18を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量を検出する循環量センサQcが設けられ、前記給湯路17に、その給湯路17を通して送出される単位時間当たりの湯水送出量を検出する送出量センサQsが設けられている。
そして、前記循環量センサQc及び前記送出量センサQsが設けられている以外は、コージェネレーションシステムの全体構成は上記の参考の第1実施形態と同様であるので、その全体構成の説明を省略する。
尚、給湯路17を通しての給湯先での湯水の消費と貯湯用循環路18を通しての湯水の循環とが並行して行われるときは、上記の参考の第1実施形態において説明したように湯水が流動するので、前記送出量センサQsは、貯湯用循環路18から給湯路17に供給される湯水の流量も含んだ流量を、給湯路17を通して送出される単位時間当たりの湯水送出量として検出することになる。
前記運転制御部5が、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記給水路16から前記貯湯槽2への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路18を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽2の容量データに基づいて、湯水が前記給水路16を通して供給されてから前記貯湯用熱交換器24(即ち、加熱手段Hに相当する)にて加熱されることなく前記貯湯槽2に貯留される非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水、及び、湯水が前記貯湯用熱交換器24にて加熱されてから前記貯湯用熱交換器24にて再加熱されることなく前記貯湯槽2に貯留される非再加熱貯留時間が前記設定非加熱許容時間以上となる湯水の少なくとも一方が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
つまり、この参考の第2実施形態では、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記貯湯槽2における湯水の貯留状態として、貯湯槽2に貯留される湯水についての非加熱貯留時間及び非再加熱貯留時間を判別して、非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水、及び、非再加熱貯留時間が前記設定非加熱許容時間以上となる湯水の少なくとも一方が存在すると、貯湯槽2の湯水の貯留状態が湯水の水質低下を抑制する必要がある状態であると判別して、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
前記貯湯槽2の容量データは、運転制御部5のメモリに記憶させてある。この参考の第2実施形態では、貯湯槽2の容量は200リットルであるので、容量データとして200リットルをメモリに記憶させる。
そこで、運転制御部5は、前記送出量センサQsにて検出される時系列的な単位時間当たりの湯水送出量データを単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データとして読み込み、その読み込みデータを管理用時間にわたって積算して、管理用時間当たりの給水量データを求めて、時系列的な管理用時間当たりの給水量データを管理するように構成されている。
図3には、例えば、1月1日の1時台の管理用時間に200リットルの水が給水されて、貯湯槽2が給水路16からの水にて満杯になり、1月1日の8時台の管理用時間に40リットルの水が給水され、1月1日の19時台の管理用時間に100リットルの水が給水されたことが示され、又、1月1日の2時台の管理用時間から18時台の管理用時間まで、毎時10リットルの循環量で貯湯槽2の湯水が貯湯用循環路18を通して循環されたことが示されている。
又、図3には、例えば、1月1日の8時台の管理用時間は、給湯路17を通しての給湯先での湯水の消費と貯湯用循環路18を通しての湯水の循環とが並行して行われたことが示されている。
給湯路17を通しての給湯先での湯水の消費と貯湯用循環路18を通しての湯水の循環とのうち、給湯先での湯水の消費のみが行われるときは、給湯路17を通して貯湯槽2の上部から湯水が送出されるのに伴って、貯湯槽2の湯水は上方に流動して、貯湯槽2の上部から送出された湯水の量と同量の水が給水路16を通して貯湯槽2の底部に供給され、湯水の循環のみが行われるときは、貯湯槽2の湯水が下方に流動しながら、槽底部から貯湯用循環路18に取り出された湯水は貯湯用熱交換器24にて加熱されたのち槽上部に戻されることになる。
又、給湯先での湯水の消費と貯湯用循環路18を通しての湯水の循環とが並行して行われるときは、給水路16を通して供給された水のうち、貯湯用熱交換器24による加熱後の温度が加熱目標温度になる分が、給水路16から直接貯湯用循環路18に供給されて貯湯用熱交換器24により加熱されたのち、貯湯槽2の上部から送出される湯水と共に給湯路17を通して送出され、残りが貯湯槽2の底部に貯留されることになる。
前記給水路16を通して供給されて貯湯用熱交換器24にて加熱されたのち、再度、貯湯用熱交換器24にて加熱された加熱済みブロックについては、最も新しい再加熱日時を加熱日時として特定する。
ちなみに、図4は、貯湯槽2の湯水を上下方向に給水ブロック及び加熱済みブロックにてブロック分けした状態を示し、各ブロック内に、各ブロックの給水日時、加熱日時、湯水量をそれぞれ(1/1,1)(−)(140)、あるいは、(−)(1/1,2)(10)の如く示す。
つまり、各ブロック内における左端の()内に給水日時を、中央の()内に加熱日時を、右端の()内に湯水量を示す。
例えば、1月1日の8:00のブロック分けにおける最下部のブロックは給水ブロックであり、その内部の(1/1,1)(−)(140)については、左端の()内の「1/1,1」は、給水日時が1月1日の1時であることを示し、中央の()内の「−」は、給水されたままで加熱されていないことを示し、右端の()内の「140」は湯水量が140リットルであることを示す。
1月1日の2時から7時までの6時間は、毎時10リットルずつ貯湯槽2の湯水が循環されるので、毎時、10リットルの湯水が貯湯槽2の底部から取り出されて、貯湯用熱交換器24にて加熱されたのち貯湯槽2の上部に戻されることになり、1月1日の8時台の管理用時間の開始時点では、図4の(イ)に示すように、給水日時が1月1日の1時で湯水量が140リットルの給水ブロック、加熱日時が1月1日の2時で湯水量が10リットルの加熱済みブロック、加熱日時が1月1日の3時で湯水量が10リットルの加熱済みブロック、……………、加熱日時が1月1日の7時で湯水量が10リットルの加熱済みブロックの7個のブロックが下方から上方に並ぶ状態でブロック分けされる。
つまり、管理用時間当たりの給水量データは40リットルであり、管理用時間当たりの湯水循環量データは10リットルであるので、貯湯槽2の底部に供給された40リットルの水のうち、貯湯用循環路18を通して循環された10リットルを除いた30リットルを給水循環並行時給水量として、その給水循環並行時給水量の水が貯湯槽2の底部に貯留されることとする。
従って、1月1日の9時台の管理用時間の開始時点では、図4の(ロ)に示すように、給水日時が1月1日の8時で湯水量が30リットルの給水ブロック、給水日時が1月1日の1時で湯水量が140リットルの給水ブロック、加熱日時が1月1日の2時で湯水量が10リットルの加熱済みブロック、加熱日時が1月1日の3時で湯水量が10リットルの加熱済みブロック、加熱日時が1月1日の4時で湯水量が10リットルの加熱済みブロックの5個のブロックが下方から上方に並ぶ状態でブロック分けされる。
例えば、図4の(ホ)に基づいて説明すると、1月3日の9時台の管理用時間の開始時点においては、下から3番目のブロックは給水ブロックであり、その給水日時は1月1日の1時であるので、非加熱貯留時間は56時間となり、又、下から4番目のブロックは加熱済みブロックであり、その加熱日時は1月1日の2時であるので、非再加熱貯留時間は55時間となる。
又、図4の(ト)に基づいて説明すると、1月4日の2時台の管理用時間の開始時点においては、給水ブロックは最下部のブロックだけであり、その給水ブロックの給水日時は1月3日の19時であるので、非加熱貯留時間は7時間となり、又、加熱済みブロックは下から2番目から最上部までの6ブロックであり、そのうち、加熱日時が最も過去になるのは下から2番目の加熱済みブロックであり、その加熱日時は1月1日の2時であるので、非再加熱貯留時間は72時間となる。
又、前記運転制御部5は、管理用時間の開始時点において、各給水ブロック毎に、夫々の給水日時に基づいて非加熱貯留時間を求め、各加熱済みブロック毎に、夫々の加熱日時に基づいて非再加熱貯留時間を求めて、求めた非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となるブロック及び求めた非再加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となるブロックの少なくとも一方が存在すると、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
尚、この参考の第2実施形態においても、前記設定処理期間は1回の運転周期にて構成されている。
前記運転制御部5は、上記の参考の第1実施形態と同様に、水質低下抑制処理として、前記循環制御処理、及び、前記水質低下抑制用運転条件を定めてその水質低下抑制用運転条件に基づいて前記燃料電池1を運転する抑制運転処理を実行するように構成され、前記水質低下抑制用運転条件として、前記貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が前記設定処理期間内に前記給水路16からの水に入れ替えられることが予測できる運転条件を定めるように構成されている。
又、前記運転制御部5は、上記の参考の第1実施形態と同様に、前記水質低下抑制用運転条件として、水質低下抑制用運転時間帯と水質低下抑制用発電出力とを定めるように構成されているが、それら水質低下抑制用運転時間帯と水質低下抑制用発電出力とを定めるための構成が上記の参考の第1実施形態と異なる。
又、前記運転制御部5が、設定処理期間における予測電力負荷が発生する全時間帯にわたって、水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定しても、前記設定処理期間内に前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられないと予測されるときは、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられるべく、水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定する状態で、設定処理期間内に水質低下抑制用時間帯を設定するように構成されている。
前記運転制御部5は、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、設定処理期間中に前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられると予測できるように、設定処理期間における予測電力負荷が発生する全時間帯を水質低下抑制用運転時間帯とすると仮定して、各管理用時間の水質低下抑制用発電出力を予測電力負荷よりも小さく設定するように構成されている。
又、前記運転制御部5は、設定処理期間における予測電力負荷が発生する全ての管理用時間の水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定しても、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられないと予測されるときは、前記貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられると予測できるように、各管理用時間の水質低下抑制用発電出力を発電出力調節範囲の最小出力に設定する状態で、設定処理期間内に水質低下抑制用時間帯を設定するように構成されている。
そして、上記の処理を繰り返すことにより、設定処理期間中に貯湯槽2の湯水の全量が給水路16からの水にて入れ替えられると予測できるときは、設定処理期間における予測電力負荷が発生する全時間帯を水質低下抑制用運転時間帯として設定し、且つ、各管理用時間について設定されている仮水質低下抑制用発電出力を水質低下抑制用発電出力として設定する。
予測電力負荷に乗じることにより仮水質低下抑制用発電出力を設定するための抑制出力設定用係数を、上記の参考の第1実施形態と同様に設定する。
そして、抑制出力設定用係数を順次小さくして、予測電力負荷に乗じることにより、仮水質低下抑制用発電出力を段階的に小さく設定する。
運転周期中に貯湯槽2の湯水の全量が入れ替えられるか否かを判別する手順は、上記の参考の第1実施形態において説明したのと同様であるので、その説明を省略する。
そして、予測熱負荷に対して燃料電池1の発生熱量が不足する不足熱量は補助加熱器27の発生熱で補う条件で、予測エネルギ削減量が求められることから、不足熱量が生じると、求められる予測エネルギ削減量が小さくなるので、通常運転用の運転形態において、各管理用時間の予測発電出力は予測不足熱量が極力生じないように定められている。
従って、上述のように水質低下抑制用発電出力及び水質低下抑制用運転時間帯を設定することにより、結果的に、前記水質低下抑制用運転条件として、前記水質低下抑制タイミング以降の設定処理期間内において前記通常運転処理を実行すると仮定したときに前記燃料電池1により発電される総発電量よりも前記設定処理期間内における前記燃料電池1の総発電量を低下させる条件を定めることになる。
尚、この参考の第2実施形態においては、図2に示すフローチャートにおけるステップ#7では、貯湯槽2の湯水を給水ブロック及び加熱済みブロックにブロック分けしたときに、設定処理期間の間に、貯湯槽2の全体が給水ブロックになると入れ替わり状態になったと判別し、設定処理期間の間、貯湯槽2の全体が給水ブロックにならなかった場合は、入れ替わり状態にならなかったと判別するように構成されている。
参考の第1実施形態と同様に、図2に示すフローチャートにおけるステップ#8では、延長用の水質低下抑制処理の運転条件として、設定処理期間全体にわたって燃料電池1を停止する条件に設定するように構成されている。
又、図2に示すフローチャートにおけるステップ#9の燃料電池運転制御においては、設定処理期間の水質低下抑制用運転時間帯では、燃料電池1の発電出力を管理用時間毎に設定されている水質低下抑制用発電出力に調節し、水質低下抑制用運転時間帯の終了時点で設定処理期間の最終時点になっていない場合は、その水質低下抑制用運転時間帯の終了時点から設定処理期間の最終時点まで、燃料電池1を停止するように構成されている。
以下、参考の第3実施形態を説明する。
図1において破線にて示すように、この参考の第3実施形態においても、上記の参考の第2実施形態と同様に、前記循環量センサQc及び前記送出量センサQsが設けられている。
そして、前記循環量センサQc及び前記送出量センサQsが設けられている以外は、コージェネレーションシステムの全体構成は上記の参考の第1実施形態と同様であるので、その全体構成の説明を省略する。
前記運転制御部5が、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記給水路16から前記貯湯槽2への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路18を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽2の容量データに基づいて、前記給水路16を通して供給されてから前記貯湯槽2に滞留する滞留時間が設定滞留許容時間以上となる湯水が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
つまり、この参考の第3実施形態では、前記湯水貯留状態判別処理においては、前記貯湯槽2における湯水の貯留状態として、貯湯槽2に貯留される湯水についての滞留時間を判別して、滞留時間が前記設定滞留許容時間以上となる湯水が存在すると、貯湯槽2の湯水の貯留状態が湯水の水質低下を抑制する必要がある状態であると判別して、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
図5に示すように、図4に示す参考の第2実施形態と同様に、管理用時間の開始時点毎に、貯湯槽2の湯水を管理用時間毎の給水ブロック及び管理用時間毎の加熱済みブロックに分けるブロック分けが行われるが、図5においては、各ブロック内に、各ブロックの給水日時、湯水量をそれぞれ(1/1,1)(140)、あるいは、(1/1,1)(10)の如く示す。又、加熱済みブロックを、「#」の符合にて示す。
つまり、各ブロック内における左側の()内に給水日時を、右側の()内に湯水量を示す。
例えば、1月1日の8:00のブロック分けにおける最下部のブロックの(1/1,1)(140)については、左側の()内の「1/1,1」は、給水日時が1月1日の1時であることを示し、右側の()内の「140」は湯水量が140リットルであることを示す。
従って、1月1日の9時台の管理用時間の開始時点では、図5の(ロ)に示すように、給水日時が1月1日の8時であり湯水量が30リットルの給水ブロック、給水日時が1月1日の1時であり湯水量が140リットルの給水ブロック、及び、給水日時が1月1日の1時であり湯水量が10リットルの3個の加熱済みブロックの5個のブロックが下方から上方に並ぶ状態でブロック分けされる。
例えば、図5の(ホ)に基づいて説明すると、1月3日の9時台の管理用時間の開始時点においては、例えば、下から3番目のブロックは給水ブロックであり、その給水日時は1月1日の1時であるので、滞留時間は56時間となり、又、下から4番目のブロックは加熱済みブロックであり、その給水日時は1月1日の1時であるので、滞留時間は56時間となる。
又、図5の(ト)に基づいて説明すると、1月4日の1時台の管理用時間の開始時点においては、給水日時が1月3日の19時であり湯水量が150リットルの給水ブロック、給水日時が1月1日の1時であり湯水量が10リットルの3個の加熱済みブロック、及び、給水日時が1月1日の19時であり湯水量が10リットルの2個の加熱済みブロックの6個のブロックが下方から上方に並ぶ状態でブロック分けされ、それらのブロックのうち、給水日時が最も過去になるのは下から2番目から4番目の3個の加熱済みブロックであり、その給水日時は1月1日の1時であるので、滞留時間は72時間となる。
又、前記運転制御部5は、管理用時間の開始時点において、各ブロック毎の給水日時に基づいて、各ブロック毎に滞留時間を求めて、求めた滞留時間が設定滞留許容時間以上となるブロックが存在すると、水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている。
尚、この参考の第3実施形態においては、前記設定処理期間は複数回の運転周期にて構成されている。
前記運転制御部5は、上記の参考の第1実施形態と同様に、水質低下抑制処理として、前記循環制御処理、及び、前記水質低下抑制用運転条件を定めてその水質低下抑制用運転条件に基づいて前記燃料電池1を運転する抑制運転処理を実行するように構成され、前記水質低下抑制用運転条件として、前記貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が前記設定処理期間内に前記給水路16からの水に入れ替えられることが予測できる運転条件を定めるように構成されている。
ちなみに、前記設定判別期間は前記設定処理期間に相当することになる。
水質低下抑制処理においては、運転周期が複数連続する設定判別期間における最初の運転周期において運転し且つ残る運転周期においては停止する形態で、前記燃料電池1を運転することになり、以下、この運転形態を水質低下抑制用の複数周期対応型の負荷追従断続運転形態と称する。
そして、水質低下抑制用の2日対応型及び3日対応型夫々の負荷追従断続運転形態について、有効時間帯を求める、即ち、運転周期数が異なる複数の設定判別期間の夫々について、有効時間帯を求めることになる。
即ち、上記の参考の第1実施形態において説明した如き、メモリに記憶されている全ての仮運転パターンの夫々について、参考の第1実施形態において説明した如き、通常運転用の1日対応型の負荷追従断続運転形態における予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各管理用時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
そして、全ての仮運転パターンのうち、最初の運転周期における最終の管理用時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択して、参考の第1実施形態において説明した如き、通常運転用の2日対応型の負荷追従断続運転形態における予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の管理用時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、2回目の運転周期の複数の管理用時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量を求める。
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちから、2回目の運転周期内に予測貯湯熱量が0となる管理用時間が存在する仮運転パターンを選択し、その選択した仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の仮運転パターンにおける運転時間帯を、水質低下抑制用の2日対応型の負荷追従断続運転形態における有効時間帯として定め、その予測エネルギ削減量が最大の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を、水質低下抑制用の2日対応型の負荷追従断続運転形態における予測エネルギ削減量とする。
即ち、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の管理用時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択し、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の管理用時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の管理用時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求める。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちから、3回目の運転周期内に予測貯湯熱量が0となる管理用時間が存在する仮運転パターンを選択し、その選択した仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の仮運転パターンにおける運転時間帯を、水質低下抑制用の3日対応型の負荷追従断続運転形態における有効時間帯として定め、その予測エネルギ削減量が最大の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を、水質低下抑制用の3日対応型の負荷追従断続運転形態における予測エネルギ削減量とする。
つまり、前記水質低下抑制用運転条件として、運転周期数が異なる複数の前記設定判別期間の夫々について、前記有効時間帯を求めて、複数の設定判別期間のうちで予測エネルギ削減量が最大となる設定判別期間の有効時間帯を運転時間帯として前記燃料電池1を運転しかつ予測エネルギ削減量が最大となる設定判別期間における前記運転時間帯以外の時間帯を停止時間帯として前記燃料電池1を停止する条件を定めることになる。
ステップ#11にて運転周期の開始時点であると判別し、ステップ#12にて水質低下抑制処理の実行中でないと判別し、ステップ#13にて設定処理期間の経過直後でないと判別したときは、ステップ#14において、その運転周期の開始時点が要水質低下抑制状態であるか否かを判別する。要水質低下抑制状態ではないと判別した場合は、ステップ#15にて、通常運転条件設定処理を実行して通常運転条件を定め、ステップ#17にて、湯水貯留状態判別処理を実行してリターンする。その運転周期の開始時点が要水質低下抑制状態であると判別した場合は、ステップ#16にて、抑制用運転条件設定処理を実行して水質低下抑制用運転条件を定め、ステップ#17にて、湯水貯留状態判別処理を実行してリターンする。
つまり、ステップ#18にて、設定処理期間の開始時点から終了時点の間に入れ替わり状態にならなかったと判別した場合は、直前の設定処理期間において実行された水質低下抑制処理により、貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が給水路16からの水に入れ替わっていない状態であり、ステップ#19において、延長用の水質低下抑制処理の運転条件を定めて、その定めた運転条件にて、設定処理期間の間、水質低下抑制処理を延長して実行することになる。
又、ステップ#11にて運転周期の開始時点であると判別し、ステップ#12にて水質低下抑制処理の実行中であると判別する間は、水質低下抑制処理に応じた運転条件にて燃料電池1の運転を制御する燃料電池運転制御処理を実行し、並びに、前記循環制御処理を実行し、更に、湯水貯留状態判別処理を実行してリターンする(ステップ#20,21,17)。
又、水質低下抑制処理の実行中は、ステップ#20の燃料電池運転制御では、ステップ#16の抑制用運転条件設定処理にて設定された水質低下抑制用運転条件に基づいて燃料電池1の運転が制御される。又、延長用の水質低下抑制処理の実行中は、ステップ#20の燃料電池運転制御では、ステップ#19の延長用運転条件設定処理にて設定された運転条件に基づいて燃焼電池1の運転が制御され、この参考の第3実施形態では、燃料電池1が停止される。
ちなみに、ステップ#20の燃料電池運転制御にて燃料電池1が停止されている場合は、前記冷却水循環ポンプ15が停止されて、冷却水循環路13における冷却水の循環が停止されているので、貯湯用熱交換器24には貯湯槽2の湯水を加熱するための冷却水が供給されない状態となり、ステップ#21の循環制御処理においては、湯水循環ポンプ19が停止されて、貯湯用循環路18における湯水の循環が停止されることになる。
また、前記運転制御部5は、水質低下抑制処理の実行中に、前記熱消費端末3用の端末用リモコン5bから運転が指令されると、上述のように熱媒供給運転を行うように構成されている。
又、ステップ#20の燃料電池運転制御においては、前記設定判別期間の運転時間帯においては、前記燃料電池1の発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転を実行し、前記設定判別期間の停止時間帯においては、前記燃料電池1を停止する。
つまり、前記運転制御5が、前記設定判別期間における前記運転時間帯では、電力負荷に応じた電力を出力するように前記燃料電池1の運転を制御し、且つ、前記設定判別期間における前記停止時間帯では、発電を停止するように前記燃料電池1の運転を制御するように構成されていることになる。
以下、本発明の第1実施形態を説明するが、この第1実施形態は、水質低下抑制処理の別実施形態を説明するものであり、コージェネレーションシステムの全体構成、通常運転処理及び湯水貯留状態判別処理は、上記の参考の第1実施形態と同様であるので、それらの説明を省略して、主として、水質低下抑制処理について説明する。
そして、この第1実施形態では、前記運転制御部5が、運転周期における一部の時間帯において燃料電池1を停止し且つ残りの時間帯において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させると仮定して、燃料電池1を停止する停止時間帯を、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、運転周期中に貯湯槽2の湯水の全量又は略全量が給水路16からの水に入れ替えられ且つ予測エネルギ削減量が最大となるように定めるように構成されている。
そして、前記運転制御部5は、運転周期における停止時間帯において、発電を停止するように前記燃料電池1の運転を制御しかつ前記貯湯用循環路18における湯水の循環を停止するように前記湯水循環ポンプ19の作動を制御する循環停止処理を実行し、運転周期における停止時間帯以外の運転時間帯においては、前記燃料電池1の発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転処理、及び、前記貯湯用熱交換器24にて加熱された湯水の温度が前記目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路18における湯水循環量を調節すべく前記湯水循環ポンプ19の作動を制御する循環制御処理を実行するように構成されている。
上記の参考の第1実施形態において説明した如き、通常運転用の1日対応型の負荷追従断続運転形態における予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、全ての断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各管理用時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
そして、全ての断続運転用の仮運転パターンのうちから、運転周期内に予測貯湯熱量が0となる管理用時間が存在する仮運転パターンを選択し、その選択した仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の仮運転パターンにおいて定められている停止時間帯を、水質低下抑制処理において燃料電池1を停止する停止時間帯として定める。
以下、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、水質低下抑制処理の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は参考の第1実施形態と同様であり、そして、燃料電池1の通常運転処理や湯水貯留状態判別処理も参考の第1実施形態と同様である。
従って、重複する説明を省略するために、コージェネレーションシステムの全体構成についての図示及び説明並びに燃料電池1の通常運転処理や湯水貯留状態判別処理についての説明を省略して、主として、水質低下抑制処理について説明し、必要に応じて、コージェネレーションシステムの全体構成や湯水貯留状態判別処理についても追加説明する。
尚、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記燃料電池1の運転停止中で且つ前記湯水循環ポンプ19の作動停止中の場合には、貯湯槽2内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、燃料電池1の運転を停止し及び湯水循環ポンプ19の作動を停止することを継続することになる。
また、運転制御部5は、貯湯槽2内に貯留された湯が満杯である場合には、つまり、前記複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも高い温度を検出する場合、又は、槽底部湯水温度センサSbが設定高温範囲内の下限温度Rbよりも高い温度を検出する場合には、運転不可能であると判断する。そして、手動運転モードにおいては、リモコン操作部5aにて起動指令が指令される場合、並びに、自動運転モードにおいては、運転時間帯である運転タイミングである場合においても、燃料電池停止処理を実行することになる。
ちなみに、このように運転時間が設定時間継続すると燃料電池停止処理を行うのは、コージェネレーションシステムが設置される家庭等においては、燃料電池1が設置される家庭等に供給される燃料ガス量を監視するマイコンメータが装備されることになり、そのマイコンメータが、燃料ガスの供給が継続するガス供給継続時間が設定監視時間(例えば、720時間であり、これは30日間に相当する)を越えると、ガスの供給を停止する非常停止機能を備えるものであるため、マイコンメータが非常停止機能を不必要に作動させることを回避するためである。
ちなみに、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であることを判別するには、槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成に代えて、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成としても良く、また、貯湯槽2から排出される湯水の積算量が貯湯槽2の容量以上になると、貯湯槽2内の湯水の全量が設定温度範囲内の温度であると判別する構成にしても良い。
先ず、燃料電池運転処理を設定時間継続しているか否か、つまり、燃料電池1が設定時間連続運転しているか否かを判別し(#31)、継続(連続)している場合には、燃料電池1を一旦停止させるために燃料電池停止処理を実行する(#32)。そして、燃料電池停止処理を実行した後は、後述する#42の処理に移行する。
#36にて運転周期の開始時点でないと判別した場合や、#37にて通常運転条件設定処理を実行したのちにおいては、次に、連続運転が設定されているときには運転タイミングであると判別し、且つ、断続運転の運転時間帯に対応する時刻であるときには運転タイミングであると判別することになる運転タイミングの判別を行うことになる(#38)。そして、運転タイミングであると判別したときには、貯湯槽2内に貯留された湯が満杯で無くて、運転可能であるか否かを判別し(#39)、運転可能である場合には、#41の燃料電池運転処理を実行する。
#38にて運転タイミングでないと判別した場合や、#39にて運転不能であると判別した場合には、燃料電池停止処理を実行する(#40)。
次に別実施形態を説明する。
例えば、湯水入れ替わり検出手段33により入れ替わり状態が検出されるまで、燃料電池1を停止するように構成しても良い。
あるいは、前記冷却水循環路13に、前記貯湯用熱交換器24を迂回して通流させるバイパス路を設けると共に、冷却水を貯湯用熱交換器24を通過させて循環させる排熱回収状態と、冷却水をバイパス路を通過させて循環させるバイパス状態とに流路を切り換え自在な流路切換手段を設けて、前記循環停止処理において、前記燃料電池1を運転する状態で、前記流路切換手段を前記バイパス状態に切り換えかつ前記ラジエータ29を作動させ、且つ、前記貯湯用循環路18における湯水の循環を停止するように前記湯水循環ポンプ19の作動を制御するように構成しても良い。
ちなみに、前記循環停止処理を実行する間は、燃料電池1を最小出力にて運転する等、現在要求されている現電力負荷よりも小さい発電出力にて運転するようにして、ラジエータ29にて放熱して無駄にする熱量を少なくするのが好ましい。
例えば、予測電力負荷に対して設定増大率大きい電力に設定する手順、発電出力調節範囲における最大出力に設定する手順、あるいは、複数段階の仮設定増大出力を総当りして、上記の式6〜式8により求める予測エネルギ削減量が最大の仮設定増大出力を設定増大出力に設定する手順でも良い。
又、抑制連続運転形態及び抑制断続運転形態における設定抑制出力の設定手順としては、上記の実施形態において例示した手順に限定されるものではない。
例えば、予測電力負荷に対して設定減少率小さい電力に設定する手順、発電出力調節範囲における最小出力に設定する手順、あるいは、複数段階の仮設定抑制出力を総当りして、上記の式6〜式8により求める予測エネルギ削減量が最大の仮設定抑制出力を設定抑制出力に設定する手順でも良い。
又、予め設定した運転形態、例えば、現電力負荷追従運転にて燃料電池1を運転するように構成しても良い。
又、管理用時間は、上記の参考の第1〜3実施形態及び第1実施形態において例示した1時間に限定されるものではなく、1時間よりも短く設定しても良く、1時間よりも長く設定しても良い。
そして、時系列的な給水量データや時系列的な湯水循環量データは、上述のように設定した管理用時間毎に管理することになる。
例えば、上記の参考の第2及び第3の各実施形態において、管理用時間の開始時点毎に、貯湯槽2内の湯水を管理用時間毎の給水ブロック及び管理用時間毎の加熱済みブロックにてブロック分けするに当たって、管理用時間毎の給水ブロックや管理用時間毎の加熱済みブロックの各ブロックの湯水の容量の最小値は、管理用時間が短くなるほど少なくなり、例えば、管理用時間を3分間に設定すると、各ブロックの湯水の容量の最小値は例えば0.5リットル程度になる。
ところで、貯湯用循環路18を通しての貯湯槽2の湯水の循環は、1日中継続して行われる、あるいは、数時間以上にわたって継続して行われる等、長時間にわたって継続して行われるものであるが、給水路16を通しての貯湯槽2への給水は、1分間、数分間等の短い実行時間で断続して行われるものである。
そこで、管理用時間を短く設定するほど、時系列的な給水量データを実際の貯湯槽2への給水形態に適応した状態で管理することができるので、水質低下抑制処理をより一層的確に実行することができる。
ちなみに、予測エネルギコスト削減額は、燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストから、燃料電池1を運転したときのエネルギコストを減じて求めることができる。
前記燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストは、予測電力負荷の全てを商用電源7から買電するときのコストと、予測熱負荷の全てを補助加熱器27で賄うときのエネルギコスト(燃料コスト)の和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときのエネルギコストは、予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1のエネルギコスト(燃料コスト)と、予測電力負荷から予測発電電力を差し引いた分に相当する不足電力負荷を商用電源7から買電するときのコストと、予測熱負荷から予測利用熱量を差し引いた分に相当する不足熱負荷を補助加熱器27の発生熱で補う場合のエネルギコスト(燃料コスト)との和として求められる。
前記燃料電池1を運転させない場合の二酸化炭素発生量は、予測電力負荷の全てを商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測熱負荷の全てを補助加熱器27で賄うときの二酸化炭素発生量との和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときの二酸化炭素発生量は、予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1からの二酸化炭素発生量と、予測電力負荷から予測発電電力を差し引いた分に相当する不足電力負荷を商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測熱負荷から予測利用熱量を差し引いた分に相当する不足熱負荷を補助加熱器27の発生熱で補う場合の二酸化炭素発生量との和として求められる。
例えば、運転制御手段5が、通常運転条件として、燃料電池1の出力を現在の電力負荷に追従させる条件、いわゆる、電主運転条件を一律に定めるように構成してもよい。そして、この場合、運転制御手段5が、水質低下抑制用運転条件として、燃料電池1の出力を現在の電力負荷よりも低い出力に調整する条件を定めるように構成してもよい。尚、現在の電力負荷よりも低い出力とは、現在の電力負荷から設定量を減算した出力や、現在の電力負荷の半分や4分の1等、現在の電力負荷の設定数分の1の出力とすることができ、さらには、出力調整範囲における最低出力としてもよい。
尚、上記実施形態においては、燃料電池1の冷却水循環路13における冷却水循環量の調整についてはその説明を省略したが、一般には、燃料電池1に戻る冷却水の入口温度及び燃料電池1から排出される冷却水の出口温度が計測されて、入口温度や出口温度が適正温度に近づくように冷却水循環量を調整すべく、冷却水循環ポンプ15の作動が制御されることになるが、冷却水循環量の制御構成も種々変更できるものである。
2 貯湯槽
5 運転制御手段
16 給水路
17 給湯路
18 貯湯用循環路
19 湯水循環手段
H 加熱手段
Claims (8)
- 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、
底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱により加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、
前記加熱手段にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環手段の作動を制御する循環制御処理、及び、前記熱電併給装置を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて前記熱電併給装置を運転する通常運転処理を実行し、且つ、
前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制処理として、湯水が前記貯湯槽の底部から取り出されて前記貯湯槽の上部に戻されることがない状態で、前記貯湯槽の湯水を消費すべく、前記貯湯槽の湯水の循環を停止するように前記湯水循環手段を制御する循環停止処理を実行するように構成されているコージェネレーションシステム。 - 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、
底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱により加熱する加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、
前記加熱手段にて加熱された湯水の温度が目標加熱温度になるように前記貯湯用循環路における単位時間当たりの湯水循環量を調節すべく前記湯水循環手段の作動を制御する循環制御処理、及び、前記熱電併給装置を運転するための通常運転条件を定めて、その通常運転条件にて前記熱電併給装置を運転する通常運転処理を実行し、且つ、
前記貯湯槽の湯水の水質低下を抑制する水質低下抑制タイミングになると、水質低下抑制処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記運転制御手段が、前記水質低下抑制処理として、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中の場合には、前記熱電併給装置の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して、前記運転停止条件が満たされて前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止すると、前記貯湯槽内の湯水の全量が設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記加熱手段の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行するように構成されているコージェネレーションシステム。 - 前記運転制御手段が、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機時間が待機許容時間以上になると、前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を強制的に停止して、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別されるまで、前記熱電併給装置の運転及び前記湯水循環手段の作動を停止する強制停止式湯水入替処理を実行するように構成されている請求項2に記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、前記水質低下抑制タイミングになったときに、前記熱電併給装置の運転中で且つ前記湯水循環手段の作動中であることにより前記運転停止条件が満たされるまで待機する場合において、その待機中に、前記貯湯槽内の湯水の全量が前記設定低温範囲内の温度であることが判別される場合及び前記貯湯槽内の湯水の全量が設定高温範囲内の温度であることが判別される場合には、前記待機式湯水入替処理の実行を中止するように構成されている請求項2又は3に記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、
前記通常運転条件として、少なくとも時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測給湯熱負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する条件を定めるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。 - 前記運転制御手段が、前記貯湯槽の湯水の全量又は略全量が前記給水路からの水にて入れ替わらない状態が継続する時間が設定非入替許容時間以上になると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、前記給水路から前記貯湯槽への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽の容量データに基づいて、湯水が前記給水路を通して供給されてから前記加熱手段にて加熱されることなく前記貯湯槽に貯留される非加熱貯留時間が設定非加熱許容時間以上となる湯水、及び、湯水が前記加熱手段にて加熱されてから前記加熱手段にて再加熱されることなく前記貯湯槽に貯留される非再加熱貯留時間が前記設定非加熱許容時間以上となる湯水の少なくとも一方が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、前記給水路から前記貯湯槽への単位時間当たりの給水量についての時系列的な給水量データ、前記貯湯用循環路を通して循環される単位時間当たりの湯水循環量についての時系列的な湯水循環量データ、及び、前記貯湯槽の容量データに基づいて、前記給水路を通して供給されてから前記貯湯槽に滞留する滞留時間が設定滞留許容時間以上となる湯水が存在すると判別すると、前記水質低下抑制タイミングになると判別するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
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