JP5462673B2 - スタッドレスタイヤ提案システム - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、スタッドレスタイヤを提案するスタッドレスタイヤ提案システムに関し、特に、ユーザの潜在的ニーズに合致したスタッドレスタイヤを提案することができるスタッドレスタイヤ提案システムに関する。
従来、車両の交換用タイヤを提案するシステムが知られている(特許文献1、2)。特許文献1では、ユーザが、購入しようとするタイヤに関するタイヤ購入条件を入力し、このタイヤ購入条件に合致したタイヤを紹介する(特許文献1の段落[0045]〜[0049])。複数のタイヤが紹介された場合、これらのタイヤについてさらに詳しい比較(グリップ力や乗り心地等)が可能である(特許文献1の段落[0051]〜[0054]、図5、図6参照)。
特許文献2では、ユーザが情報の提供を欲するタイヤ、走行路面、装着条件及び評価パラメータをユーザ自身が設定する(特許文献2の[0052])。ここでの評価パラメータには、乗り心地、操縦安定性、摩擦性能等がある(特許文献2の[0049]、図16)。
特開2003−345967号公報 特開2004−219173号公報
上述の通り、特許文献1では、複数のタイヤが紹介された場合にユーザが更に詳しい情報を得ようとすると、ユーザ自身がそのための質問を選択する必要がある。換言すると、ユーザ自身が交換用タイヤに関するニーズを認識していなければならない。同様に、特許文献2では、ユーザ自身が評価パラメータを選択する必要がある。このため、特許文献1、2では、ユーザ自身がタイヤの性能(乗り心地や直進安定性等)の重要性について認識していない場合、ユーザに十分な情報を提供することができない。
特に、寒冷地走行に使用するスタッドレスタイヤを選定するに当たっては、圧雪路や凍結路でのグリップ性能や耐摩耗性能が重視されるのは当然として、路面が乾燥状態(ドライ)や湿潤状態(ウェット)でのアスファルト路でのグリップ性能の重要度や耐摩耗性能の重要度等の検討も必要になり、ユーザの走行頻度や環境がどの性能を優先すべきものであるかを見極める必要がある。しかし、特許文献1、2では、この点について検討されていない。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、寒冷地走行に関するユーザの潜在的なニーズを判定し、これに合致するスタッドレスタイヤを選出することが可能なスタッドレスタイヤ提案システムを提供することを目的とする。
この発明に係るスタッドレスタイヤ提案システムは、制動時のスタッドレスタイヤのグリップ性能に関する潜在的なニーズを判定するためのグリップ性能潜在ニーズ判定項目と前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積したグリップ性能ニーズデータベースと、スタッドレスタイヤの耐摩耗性能に関する潜在的なニーズを判定するための耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目と前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積した耐摩耗性能ニーズデータベースと、寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズを判定するための寒冷地走行潜在ニーズ判定項目と前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積した寒冷地走行ニーズデータベースと、複数の種類のスタッドレスタイヤに関する性能データを蓄積したタイヤ性能データベースとを備え、前記タイヤ性能データベースに蓄積された性能データは、前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれのタイヤサイズと、前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれを車両に装着して測定した結果に基づいて判定された前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれについての前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価とを含み、前記スタッドレスタイヤ提案システムは、さらに、ユーザのタイヤサイズに適合する複数の種類のスタッドレスタイヤを前記タイヤ性能データベースから抽出し、前記ユーザに応じて選択された前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さと、前記ユーザに応じて選択された前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さと、前記ユーザに応じて選択された前記寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に対応する前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを判定し、判定された前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さ、前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さ及び前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さと、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価に基づいて、抽出された前記複数の種類のスタッドレスタイヤの中から推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力することを特徴とする。
この発明によれば、グリップ性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定したグリップ性能の潜在的なニーズの強さと、耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さと、寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを用いて推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力する。従って、グリップ性能や耐摩耗性能に関するユーザの潜在的なニーズに加え、寒冷地走行に関するユーザの潜在的なニーズを判定し、これに合致するスタッドレスタイヤを選出及び提案することができる。
また、スタッドレスタイヤの選出及び提案に用いるためにタイヤ性能データベースに蓄積する性能データとしてのグリップ性能の評価や耐摩耗性能の評価は、各スタッドレスタイヤを車両に装着して測定した結果に基づくものである。従って、スタッドレスタイヤの選出及び提案をよりきめ細かく行うことが可能となる。
グリップ性能に関し、例えば、所定の減速条件を満たすのに要する距離(例えば、時速100km/hで急制動させ、時速0km/hまで低下するための距離)を、ウェットなアスファルト路とドライなアスファルト路それぞれについて実測値、理論値等により求め、両者の差(ドライと比較してウェットで追加的に発生する距離)をグリップ性能の指標として用いることができる。これにより、ドライからウェットに急変した場合、当該距離が短い程、操作性が向上し、安心して運転することが可能となる。なお、ここにいうドライからウェットに急変した場合としては、例えば、融雪による水溜りに入った場合、急な降雨があった場合を挙げることができる。
前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目は、運転者の属性及び車両の装備品の少なくとも1つを含んでもよい。これにより、比較的簡易に判別することが可能な運転者の属性や車両の装備品からグリップ性能の潜在的なニーズの強さを推定することが可能となり、スタッドレスタイヤを適切に選出及び提案することができる。
前記耐摩耗性能は、前記スタッドレスタイヤの溝の減少量が所定値になるまでの標準走行距離、又は基準走行距離を走行した際の前記溝の標準減少量であり、前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目は、年間走行距離、車両の利用頻度、車両の利用目的、及び高速道路の日常的な利用の有無の少なくとも1つを含んでもよい。これにより、ユーザが判断し易いユーザの走行条件や年間走行距離から、耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さを判定し、簡易にスタッドレスタイヤを選定及び提案することが可能となる。
前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズは、圧雪路又は凍結路を走行する頻度に関する潜在的なニーズであり、前記寒冷地走行潜在ニーズ判定項目は、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品を含んでもよい。これにより、ユーザが判断し易い装備品の内容で、圧雪路又は凍結路を走行する頻度に関する潜在的なニーズの強さを判定することができる。従って、比較的簡易にスタッドレスタイヤを選定及び提案することが可能となる。
前記タイヤ性能データベースは、前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価を、前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれを前記車両に装着して測定した結果に基づいて点数化して蓄積し、前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さと、前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを点数化して、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記グリップ性能の評価と前記耐摩耗性能の評価と対応させてもよい。これにより、車両に装着して測定した結果に基づいて各スタッドレスタイヤの性能を点数化するため、比較が容易となり、また、スタッドレスタイヤの提案をきめ細かく行うことが可能となる。
この発明に係るスタッドレスタイヤ提案システムは、複数の種類のスタッドレスタイヤについて寒冷地走行に関連した性能データを蓄積したタイヤ性能データベースと、前記複数の種類のスタッドレスタイヤについて寒冷地走行のための性能に関する潜在的なニーズを判定するための潜在ニーズ判定項目と前記潜在的なニーズの強さとを対応付けて蓄積した潜在ニーズデータベースとを備え、ユーザのタイヤサイズに適合する複数の種類のスタッドレスタイヤを前記タイヤ性能データベースから抽出し、前記ユーザに応じて選択された前記潜在ニーズ判定項目に対応する前記潜在的なニーズの強さを判定し、判定された前記潜在的なニーズの強さと、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記性能データとに基づいて、抽出された前記複数の種類のスタッドレスタイヤの中から推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力することを特徴とする。
この発明によれば、寒冷地走行のための性能に関する潜在ニーズ判定項目に基づいて判定したタイヤ性能に関する潜在的なニーズの強さを用いてスタッドレスタイヤを選出し、当該スタッドレスタイヤの情報を出力する。従って、寒冷地走行のためのタイヤ性能に関するユーザの潜在的なニーズを判定し、これに合致するスタッドレスタイヤを選出及び提案することができる。
前記潜在的なニーズは、圧雪路又は凍結路を走行する頻度に関する潜在的なニーズを含み、前記潜在ニーズ判定項目は、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品を含んでもよい。
この発明によれば、グリップ性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定したグリップ性能の潜在的なニーズの強さと、耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さと、寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを用いて推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力する。従って、グリップ性能や耐摩耗性能に関するユーザの潜在的なニーズに加え、寒冷地走行に関するユーザの潜在的なニーズを判定し、これに合致するスタッドレスタイヤを選出及び提案することができる。
また、スタッドレスタイヤの選出及び提案に用いるためにタイヤ性能データベースに蓄積する性能データとしてのグリップ性能の評価や耐摩耗性能の評価は、各スタッドレスタイヤを車両に装着して測定した結果に基づくものである。従って、スタッドレスタイヤの選出及び提案をよりきめ細かく行うことが可能となる。
この発明の一実施形態に係るスタッドレスタイヤ提案システムの概略的な構成を示す図である。 前記実施形態における適合タイヤ情報データベースの一例を簡略的に示す図である。 前記実施形態におけるタイヤ性能データベースの一例を簡略的に示す図である。 前記実施形態において推奨するスタッドレスタイヤを選択するフローチャートである。 相対事故率を判定するためのテーブルである。 グリップ性能に関する1次的な(仮の)潜在ニーズの強さを判定するための評価テーブルである。 寒冷地走行に関する1次的な(仮の)潜在ニーズの強さを判定するための評価テーブルである。 耐摩耗性能に関する潜在的なニーズの強さを判定するためのテーブルである。 推奨するスタッドレスタイヤの選出及び出力を行うフローチャートである。 推奨するスタッドレスタイヤを絞り込んでいく様子の一例を示す説明図である。 推奨するスタッドレスタイヤを絞り込んでいく様子の別の例を示す説明図である。
図1は、この発明の一実施形態に係るスタッドレスタイヤ提案システム10(以下「システム10」とも称する。)の概略的な構成を示す図である。
システム10は、複数の車両販売店に設置された販売店端末12(以下「端末12」とも称する。)と、管理センターに設置された交換用タイヤ選出サーバ14(以下「サーバ14」とも称する。)とを備える。本実施形態において、各端末12とサーバ14とは、通信ネットワーク16を介して通信可能である。
各端末12は、通信装置20と、キーボード及びマウスを含む入力装置22と、表示装置を含む出力装置24と、演算装置26と、記憶装置28とを備える。記憶装置28には、スタッドレスタイヤを提案するためのプログラム(スタッドレスタイヤ提案プログラム)が記憶されており、演算装置26は、入力装置22の操作に応じて当該プログラムを起動及び実行する。また、当該プログラムの実行中、入力装置22が操作されて所定の情報(詳細は後述)が入力されると、演算装置26は、通信装置20と通信ネットワーク16を介してサーバ14に対して交換用タイヤ(推奨タイヤ)の情報を要求する。
サーバ14は、通信装置30と、入力装置32と、出力装置34と、演算装置36と、記憶装置38と、適合タイヤ情報データベース40(以下「適合タイヤ情報DB40」と称する。)と、タイヤ性能データベース42(以下「タイヤ性能DB42」と称する。)と、ユーザ情報データベース44(以下「ユーザ情報DB44」と称する。)と、ユーザ車両情報データベース46(以下「ユーザ車両情報DB46」と称する。)と、グリップ性能データベース48(以下「グリップ性能DB48」と称する。)と、寒冷地走行データベース(以下「寒冷地走行DB50」と称する。)50と、耐摩耗性能データベース52(以下「耐摩耗性能DB52」と称する。)とを備える。なお、各データベースは、記憶装置38に含まれてもよい。
図2に示すように、適合タイヤ情報DB40は、車種とタイヤサイズに応じたスタッドレスタイヤ(適合タイヤ)の情報を蓄積している。適合タイヤの選定は、サーバ14の管理者等が事前に行っておく。
図3に示すように、タイヤ性能DB42は、タイヤのメーカーや型式毎にスタッドレスタイヤの性能に関する情報を蓄積している。タイヤ性能DB42に蓄積されているデータ(タイヤ性能データ)には、タイヤサイズ、製品名、用途、グリップ性能、耐摩耗性能及び価格等が含まれる。
タイヤサイズは、タイヤ幅、偏平率、リム径等を含む(図3では簡略化して記載している。)。用途には、例えば、乗用車、軽乗用車、オフロード車が含まれる。
グリップ性能は、圧雪路、凍結路及びアスファルト路に区分される。グリップ性能の評価は、各スタッドレスタイヤを基準車両(複数の車種を代表して性能評価に用いる基準車種の車両)に実際に装着し、テストコース{雪上路、凍結路、アスファルト路(ドライ及びウェット)}において所定速度(開始速度)で急制動させ、目標速度まで低下するのに要した距離に基づいて行う。
圧雪路又は凍結路であれば、例えば、時速25km/hで急制動させ、時速5km/hまで低下するのに要する距離を求める。そして、当該距離に応じて3段階評価する(段階3が最も良い)。
また、アスファルト路であれば、例えば、ドライ及びウェットそれぞれについて、時速100km/hで急制動させ、時速0km/hまで低下するのに要する距離を求める。その上で、ウェットの距離とドライの距離の差を求める。そして、当該差に応じて3段階評価する(段階3が最も良い)。
また、耐摩耗性能の評価は、各スタッドレスタイヤを基準車両に実際に装着し、テストコース{アスファルト路(ドライ)}において所定速度で走行させ、スタッドレスタイヤの溝の深さが初期状態から所定割合(例えば、25%)減少するまでの走行距離に基づいて行う。そして、当該距離に応じて3段階評価する(段階3が最も良い)。或いは、各スタッドレスタイヤを基準車両に実際に装着し、テストコース{アスファルト路(ドライ)}において所定速度で所定距離走行させ、スタッドレスタイヤの溝の深さが減少した割合を測定し、当該割合に応じて3段階評価してもよい(段階3が最も良い)。
ユーザ情報DB44は、ユーザに関する情報であり、例えば、氏名、性別、生年月日(年齢)、家族構成、車両の利用目的、車両の利用頻度、車両を運転する時間帯(昼間/夜間)、高速道路の日常的な利用の有無を含む。
ユーザ車両情報DB46は、ユーザ毎の車両の情報であり、例えば、車種、タイヤ仕様、装備仕様、累積走行距離、年間走行距離、ルーフキャリア若しくはルーフボックスの有無、トランクボックスの有無、背面キャリアの有無を含む。装備仕様としては、例えば、ナビゲーション装置、携帯電話(ハンズフリー)、コンパクト・ディスク(CD)プレイヤ、CDチェンジャ、運転席周りの小物、ドリンクホルダ、灰皿、後方窓ガラスの濃いスモークフィルム、及び後席左右窓ガラスの濃いスモークフィルムの有無や、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品{例えば、スノーブレード、ウィンドウウォッシャ液(寒冷地仕様)、バッテリ(寒冷地仕様)、水抜き剤、スノーブラシ、ウィンドウスクレーパ、タイヤチェーン、解氷剤(鍵穴・ウィンドウ用)}の有無がある。また、年間走行距離は、例えば、過去1年間の実績又はユーザが想定している今後1年の予定とすることができる。
グリップ性能DB48は、車両の運転時におけるグリップ性能の潜在的なニーズを判定するためのグリップ性能潜在ニーズ判定項目と、グリップ性能の潜在的なニーズの強さとを対応付けて蓄積している(詳細は後述する。)。
寒冷地走行DB50は、寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズを判定するための寒冷地走行潜在ニーズ判定項目と、寒冷地走行の頻度の潜在的なニーズの強さとを対応付けて蓄積している(詳細は後述する。)。
耐摩耗性能DB52は、スタッドレスタイヤの耐摩耗性能に関する潜在的なニーズを判定するための耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目と、耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを対応付けて蓄積している(詳細は後述する。)。
サーバ14の演算装置36は、通信装置30を介して端末12からの要求を受信すると、当該要求に応じて推奨するスタッドレスタイヤ(推奨タイヤ)を選出し、当該推奨タイヤの情報を端末12に送信する。
図4には、本実施形態のスタッドレスタイヤ提案システム10において、推奨タイヤを選択するフローチャートが示されている。
ステップS1において、端末12は、入力装置22を介して車種及びタイヤサイズの入力を受け付ける。車種及びタイヤサイズの入力は、キーボードを介しての文字入力やプルダウンメニューを用いての入力であってもよい。或いは、サーバ14のユーザ車両情報DB46から読み出してもよい。入力された車種及びタイヤサイズは、端末12からサーバ14に送信される。サーバ14は、受信した車種及びタイヤサイズに合致する一次候補としての適合タイヤを適合タイヤ情報DB40から選出する。
ステップS2において、システム10は、グリップ性能に関する潜在的なニーズ(以下「グリップ性能潜在ニーズ」ともいう。)の強さを判定する。具体的には、端末12は、入力装置22を介してグリップ性能潜在ニーズを判定するためのグリップ性能潜在ニーズ判定項目の入力を受け付ける。本実施形態において、グリップ性能潜在ニーズ判定項目は、運転者の性別及び年齢と、車両を運転する主な時間帯(昼間/夜間)と、装備仕様とからなる。グリップ性能潜在ニーズ判定項目の入力は、キーボードを介しての文字入力やプルダウンメニューを用いての入力であってもよい。或いは、サーバ14のユーザ情報DB44及びユーザ車両情報DB46から読み出してもよい。入力されたグリップ性能潜在ニーズ判定項目は、端末12からサーバ14に送信される。
サーバ14は、受信したグリップ性能潜在ニーズ判定項目のうち、運転者の性別及び年齢と、車両を運転する主な時間帯(昼間/夜間)とに基づいて相対事故率Rinc(推定値)を判定する。
本実施形態での相対事故率Rincは、25〜34歳の男性が夜間走行しているときの事故率を1.0としたときを基準とする事故の起こり易さを示す割合(推定値)であり、例えば、図5に示すテーブル60に基づいて判定する。図5のテーブル60は、グリップ性能DB48に記憶されている。なお、事故率自体は、1万台の車両が1万km走行した場合に死傷事故を起こす確率をいう。
また、サーバ14は、受信したグリップ性能潜在ニーズ判定項目のうち、装備仕様を用いて、グリップ性能に関する一次的な(仮の)潜在的なニーズ(以下「グリップ性能仮潜在ニーズ」とも称する。)の強さを判定する。
図6には、グリップ性能仮潜在ニーズの強さを判定するための評価テーブル70が示されている。評価テーブル70は、グリップ性能DB48に記憶されている。図6に示すように、本実施形態では、装備仕様毎に潜在ニーズの配点を行う。そして、ユーザの車両に装着されている装備の点数の合計をグリップ性能仮潜在ニーズの強さとする。例えば、ユーザの車両が、ナビゲーション装置(2点)、携帯電話(ハンズフリー)(2点)、CDプレイヤ本体(1点)及びドリンクホルダ(1点)を装備している場合、グリップ性能仮潜在ニーズの強さは6点である。ここで求めるニーズの強さは、例えば、わき見運転に伴って運転者の回避行動の遅れに伴うブレーキ操作についての潜在的なニーズ(グリップ性能に関する潜在的なニーズ)を反映している。
そして、サーバ14は、求めた相対事故率Rincとグリップ性能仮潜在ニーズの強さとに基づいてグリップ性能に関する最終的な潜在ニーズ(安全性ニーズ)(すなわち、グリップ性能潜在ニーズ)の強さを判定する。具体的には、サーバ14は、グリップ性能潜在ニーズの強さを点数に応じて「大」、「中」、「小」の三段階に分けておく。例えば、「大」は40.0以上、「中」は8.1〜39.9、「小」は8.0以下とする。そして、サーバ14は、求めた相対事故率Rincとグリップ性能仮潜在ニーズの強さの積をグリップ性能潜在ニーズ(安全性ニーズ)の強さとして算出する(グリップ性能潜在ニーズの強さ=相対事故率Rinc×グリップ性能仮潜在ニーズの強さ)。
例えば、相対事故率Rincが0.8、グリップ性能仮潜在ニーズの強さが12である場合、グリップ性能潜在ニーズの強さは、9.6(=0.8×12)となり、「中」と判定される。
以上からわかるように、本実施形態におけるグリップ性能潜在ニーズとは、例えば、高いグリップ性能を要する場面(急ブレーキ等を要する場面)に遭遇する可能性又は確率であって、客観的事実(グリップ性能潜在ニーズ判定項目として挙げたもの)から推定されるものとも言い換えることができる。
図4に戻り、ステップS3において、システム10は、寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズ(以下「寒冷地走行潜在ニーズ」とも称する。)を判定する。具体的には、端末12は、入力装置22を介して寒冷地走行潜在ニーズを判定するための寒冷地走行潜在ニーズ判定項目の入力を受け付ける。本実施形態において、寒冷地走行潜在ニーズ判定項目は、装備仕様からなる。寒冷地走行潜在ニーズ判定項目の入力は、キーボードを介しての文字入力やプルダウンメニューを用いての入力であってもよい。或いは、サーバ14のユーザ情報DB44から読み出してもよい。入力された寒冷地走行潜在ニーズ判定項目は、端末12からサーバ14に送信される。
サーバ14は、受信した寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に基づいて寒冷地走行の頻度に関する一次的な(仮の)潜在的なニーズ(以下「寒冷地走行仮潜在ニーズ」とも称する。)を判定する。さらに、この寒冷地走行仮潜在ニーズに基づいて、寒冷地走行の頻度に関する最終的な潜在ニーズ(すなわち、寒冷地走行潜在ニーズ)の強さを判定する。本実施形態において、寒冷地走行潜在ニーズの強さとしては、「大」、「中」、「小」の3段階を設定するが、「大」、「小」の2段階のみ、又は4段階以上としてもよい。3段階の場合、例えば、「大」を降雪地区用の仕様に、「中」を準降雪地区用の仕様に、「小」を非降雪地区用の仕様に対応付けることができる。なお、降雪地区とは、例えば、直近の10年間の平均降雪量が第1所定値[m]以上の地区をいい、準降雪地区とは、例えば、直近の10年間の平均降雪量が第2所定値[m]以上第1所定値未満の地区をいい、非降雪地区とは、例えば、直近の10年間の平均降雪量が第2所定値未満の地区をいう。
図7には、寒冷地仮走行潜在ニーズの強さを判定するための評価テーブル80が示されている。評価テーブル80は、寒冷地走行DB50に記憶されている。図7に示すように、本実施形態では、装備仕様毎に潜在ニーズの配点を行う。そして、ユーザの車両に装着されている装備の点数の合計を寒冷地走行仮潜在ニーズの強さとする。例えば、ユーザの車両が、スノーブレード(3点)、ウィンドウウォッシャ液(寒冷地仕様)(2点)、バッテリ(寒冷地仕様)(2点)及びタイヤチェーン(1点)を装備している場合、寒冷地走行仮潜在ニーズの強さは8点である。
そして、端末12は、求めた寒冷地走行仮潜在ニーズの強さに基づいて寒冷地走行潜在ニーズの強さを判定する。具体的には、サーバ14は、寒冷地走行潜在ニーズの強さを点数により「大」、「中」、「小」の3段階に分けておく。例えば、「大」は10以上、「中」は6〜9、「小」は5以下とする。例えば、当該点数が11である場合、寒冷地走行潜在ニーズの強さは「大」となる。
以上からわかるように、本実施形態における寒冷地走行潜在ニーズとは、例えば、スタッドレスタイヤを装着して走行する総走行時間(又は総走行回数)のうち、圧雪路又は凍結路を走行する時間(又は回数)と、アスファルト路を走行する時間(又は回数)との割合に関する推定値であって、客観的事実(寒冷地走行潜在ニーズ判定項目として挙げたもの)から推定されるものとも言い換えることができる。
図4に戻り、ステップS4において、システム10は、耐摩耗性能(経済性)に関する潜在的なニーズ(以下「耐摩耗性能潜在ニーズ」ともいう。)を判定する。具体的には、端末12は、入力装置22を介して耐摩耗性能潜在ニーズを判定するための耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目の入力を受け付ける。本実施形態において、耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目は、車両の利用目的及び利用頻度と、年間走行距離と、高速道路の日常的な利用の有無とからなる。耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目の入力は、キーボードを介しての文字入力やプルダウンメニューを用いての入力であってもよい。或いは、サーバ14のユーザ情報DB44から読み出してもよい。入力された耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目は、端末12からサーバ14に送信される。
サーバ14は、受信した耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に基づいて耐摩耗性能潜在ニーズの強さを判定する。本実施形態において、耐摩耗性能潜在ニーズの強さとしては、「大」、「中」、「小」の3段階を設定するが、「大」、「小」の2段階のみ、又は4段階以上としてもよい。3段階の場合、例えば、「大」は、高い耐摩擦性能のスタッドレスタイヤを要する場合(例えば、業務用に車両が利用される場合)、「小」は耐摩擦性能をほとんど問題としない場合(例えば、家庭用に週末のみ車両が利用される場合)、「中」は「大」と「小」の中間である場合(例えば、家庭用に毎日車両が利用される場合)とすることができる。
図8には、耐摩耗性能潜在ニーズの強さを判定するためのテーブル90が示されている。当該テーブル90は、サーバ14の耐摩耗性能DB52に記憶されている。図8に示すように、サーバ14の演算装置36は、まず車両の走行条件(利用目的)及び利用頻度を特定する。車両の走行条件の選択肢としては、「市街地」、「市街地〜郊外」、「ファミリーカー」及び「営業車」とがある。「市街地」は、通常の走行地域が市街地であることを示し、「市街地〜郊外」は、通常の走行領域が市街地及び郊外であることを示す。走行領域が郊外のみであることを示す「郊外」を設けてもよい。また、「ファミリーカー」は、ユーザの車両が家庭用に用いられることを示し、「営業車」は、ユーザの車両が業務用であることを示す。
また、利用頻度の選択肢としては、「市街地」に対応した「2日〜3日/週」及び「5日/週+ドライブ:週末」と、「市街地〜郊外」に対応した「通勤:5日/週」及び「通勤:5日/週+帰省等:週末」と、「ファミリーカー」に対応した「7日/週+旅行・帰省等:週末」と、「営業車」に対応した「長距離 営業:5日/週」とがある。合致する選択肢がない場合、最も近い選択肢を選択する。
年間走行距離は、「5000km未満」、「5000km以上、10000km未満」及び「10000km以上」の3段階に区分され、それぞれにおいて「中・低速」(高速道路の日常的な使用なし)と「高速」(高速道路の日常的な使用あり)とで分けられる。
以上のような選択肢を選択することで、耐摩耗性能潜在ニーズの強さが「大」、「中」、「小」のいずれであるかを判定する。
なお、以上からわかるように、本実施形態における耐摩耗性能潜在ニーズとは、例えば、客観的事実(耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目として挙げたもの)から推定される耐摩耗性能に関するニーズ(必要性)とも言い換えることができる。
図4に戻り、ステップS5において、システム10は、ステップS2〜S4で判定したグリップ性能潜在ニーズ、寒冷地走行潜在ニーズ及び耐摩耗性能潜在ニーズそれぞれの強さに基づいて、推奨するスタッドレスタイヤ(推奨タイヤ)の選出及び出力を行う。
図9には、グリップ性能潜在ニーズ、寒冷地走行潜在ニーズ及び耐摩耗性能潜在ニーズそれぞれの強さに基づいて推奨タイヤの選出及び出力を行うフローチャートが示されている。
ステップS11において、サーバ14は、タイヤサイズ及び用途による絞り込みを行う。タイヤサイズ及び用途は、入力された車種に応じて特定する。
ステップS12において、サーバ14は、寒冷地走行潜在ニーズが「小」であるかどうかを判定する。寒冷地走行潜在ニーズが「小」である場合(S12:YES)、ステップS13において、サーバ14は、グリップ性能潜在ニーズによる絞り込みを行う。すなわち、グリップ性能潜在ニーズが「大」である場合、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「3」の推奨タイヤを選定し、「中」である場合、当該グリップ性能に関する評価が「2」以上の推奨タイヤを選定し、「小」である場合、当該グリップ性能に関する評価が「1」以上の推奨タイヤを選定する(評価については、図3参照)。
続くステップS14において、サーバ14は、耐摩耗性能潜在ニーズによる絞り込みを行う。すなわち、耐摩耗性能潜在ニーズが「大」である場合、耐摩耗性能に関する評価が「3」の推奨タイヤを選定し、「中」である場合、耐摩耗性能に関する評価が「2」以上の推奨タイヤを選定し、「小」である場合、耐摩耗性能に関する評価が「1」以上の推奨タイヤを選定する(評価については、図3参照)。
ステップS12に戻り、寒冷地走行潜在ニーズが「小」でない場合(S12:NO)、ステップS15において、サーバ14は、寒冷地走行潜在ニーズが「中」であるかどうかを判定する。寒冷地走行潜在ニーズが「中」である場合(S15:YES)、ステップS16において、サーバ14は、寒冷地走行潜在ニーズに応じた絞り込みを行う。すなわち、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「2」以上のタイヤのみを選択する。これは、次の理由による。
すなわち、例えば、近年の地球温暖化に伴う年間降雪量の減少や、ロードヒータ等の融雪設備の種類の増加や性能の向上に伴い、降雪地区や準降雪地区では、ウェットなアスファルト路を走行する機会が増えている。このため、降雪地区や準降雪地区では、アスファルト路でのグリップ性能(ここでは、ウェットなアスファルト路におけるグリップ性能が、ドライなアスファルト路におけるグリップ性能に近いこと)が重要になってきている。そこで、準降雪地区に対応する寒冷地走行潜在ニーズ「中」では、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「2」以上のタイヤのみを選択する。
続くステップS17において、サーバ14は、グリップ性能潜在ニーズによる絞り込みを行う。すなわち、グリップ性能潜在ニーズが「大」である場合、圧雪路又は凍結路のグリップ性能に関する評価が「3」の推奨タイヤを選定し、「中」である場合、当該グリップ性能に関する評価が「2」以上の推奨タイヤを選定し、「小」である場合、当該グリップ性能に関する評価が「1」以上の推奨タイヤを選定する(評価については、図3参照)。
続くステップS18において、サーバ14は、ステップS14と同様に、耐摩耗性能潜在ニーズによる絞り込みを行う。
ステップS15に戻り、寒冷地走行潜在ニーズが「中」でない場合(S15:NO)、すなわち、寒冷地走行潜在ニーズが「大」である場合、ステップS19において、サーバ14は、ステップS16と同様に、寒冷地走行ニーズに応じた絞り込みを行う。すなわち、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「2」以上のタイヤのみを選択する。
続くステップS20において、サーバ14は、ステップS17と同様に、グリップ性能潜在ニーズによる絞り込みを行う。すなわち、グリップ性能潜在ニーズを圧雪路又は凍結路のグリップ性能に関する評価と関連付けて絞り込みを行う。
なお、寒冷地走行潜在ニーズが「大」である場合、ステップS14、S18のような耐摩耗性能潜在ニーズによる絞り込みは行わない。これは、次の理由による。すなわち、圧雪路や凍結路はアスファルト路と比べてタイヤが摩耗し難い。例えば、同じ走行距離であっても、圧雪路や凍結路における摩耗量は、アスファルト路における摩耗量の1/10以下である。このため、寒冷地走行潜在ニーズが「大」である場合、推奨タイヤの選定において耐摩耗性能潜在ニーズは考慮しない。
ステップS14、S18、S20の後、ステップS21において、サーバ14は、上記ステップで選択された推奨タイヤに関する情報を端末12に送信する。選出された推奨タイヤに関する情報を受信した端末12は、当該情報を出力装置24に出力する。
図10には、準降雪地区の場合を想定し、推奨タイヤを絞り込んでいく様子の一例が示されている。図10の例では、寒冷地走行潜在ニーズが「中」、グリップ性能潜在ニーズが「中」、耐摩耗性能潜在ニーズが「中」である。
図10では、まずタイヤサイズ、用途及び寒冷地走行潜在ニーズに応じて、スタッドレスタイヤX101、X201、X301、X302、X401、X402が選択される。すなわち、これらのスタッドレスタイヤは、タイヤサイズが「YYY1」であり、用途が「乗用車」であり、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「2」以上である(図3参照)。
次いで、これらのスタッドレスタイヤの中からグリップ性能潜在ニーズ:「中」に応じたスタッドレスタイヤに絞りこまれる。すなわち、圧雪路又は凍結路におけるグリップ性能が「2」以上であるスタッドレスタイヤX101、X201、X401、X402が選択される。
最後に、耐摩耗性能潜在ニーズ:「中」に応じた絞り込みを行う。すなわち、耐摩耗性能が「2」以上であるスタッドレスタイヤX101、X401、X402に絞り込まれる。
図11には、降雪地区の場合を想定し、推奨タイヤを絞り込んでいく様子の別の例が示されている。図11の例では、寒冷地走行潜在ニーズが「大」、グリップ性能潜在ニーズが「大」、耐摩耗性能潜在ニーズが「小」である。
図11では、まずタイヤサイズ、用途及び寒冷地走行潜在ニーズに応じて、スタッドレスタイヤX101、X201、X301、X302、X401、X402が選択される。すなわち、これらのスタッドレスタイヤは、タイヤサイズが「YYY1」であり、用途が「乗用車」であり、アスファルト路のグリップ性能に関する評価が「2」以上である(図3参照)。
次いで、これらのスタッドレスタイヤの中からグリップ性能潜在ニーズ:「大」に応じたスタッドレスタイヤに絞りこまれる。すなわち、圧雪路又は凍結路におけるグリップ性能が「3」であるスタッドレスタイヤX101、X201、X401が選択される。
そして、耐摩耗性能潜在ニーズにかかわらず、グリップ性能潜在ニーズに応じたスタッドレスタイヤがそのまま推奨タイヤとされる。これは、上述の通り、圧雪路又は凍結路は、アスファルト路と比べて溝の摩耗量が少ないことを考慮したものである。
図4に戻り、ステップS6において、システム10は、選出された1つ又は複数の推奨タイヤから発注するスタッドレスタイヤを受け付ける。図10の例であれば、スタッドレスタイヤX101、X401、X402のいずれかが発注され、図11の例であれば、スタッドレスタイヤX101、X201、X401のいずれかが発注される。
以上のように、本実施形態によれば、グリップ性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定したグリップ性能潜在ニーズの強さと、耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した耐摩耗性能潜在ニーズの強さと、寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に基づいて判定した寒冷地走行潜在ニーズの強さとを用いて推奨タイヤを選出し、当該推奨タイヤの情報を出力する。従って、グリップ性能や耐摩耗性能、寒冷地走行に関するユーザの潜在的なニーズを判定し、これに合致するスタッドレスタイヤを選出及び提案することができる。
また、推奨タイヤの選出に用いるためにタイヤ性能DB42に蓄積する性能データとしてのグリップ性能や耐摩耗性能の評価(図3)は、各スタッドレスタイヤを基準車両に装着して測定した結果に基づくものである。従って、推奨するスタッドレスタイヤの選出をよりきめ細かく行うことが可能となる。
本実施形態では、グリップ性能DB48は、グリップ性能潜在ニーズ判定項目として、運転者の属性及び車両の装備品を用いる(図5及び図6)。これにより、比較的簡易に判別することが可能な運転者の属性や車両の装備品からグリップ性能の潜在的なニーズを推定することが可能となり、スタッドレスタイヤを適切に選出及び提案することができる。
本実施形態では、耐摩耗性能DB52は、耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目として、年間走行距離、車両の利用頻度、車両の利用目的、及び高速道路の日常的な利用の有無を用いる(図8)。これにより、ユーザが判断し易いユーザの走行条件や年間走行距離から、耐摩耗性能潜在ニーズの強さを判定し、簡易にスタッドレスタイヤを選定及び提案することが可能となる。
本実施形態では、寒冷地走行DB50は、寒冷地走行潜在ニーズ判定項目として、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品を用いる(図7)。これにより、ユーザが判断し易い装備品の内容で、寒冷地走行潜在ニーズの強さを判定することができる。従って、比較的簡易にスタッドレスタイヤを選定及び提案することが可能となる。
タイヤ性能DB42は、グリップ性能の評価及び耐摩耗性能の評価を、複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれを基準車種に装着して測定した結果に基づいて点数化して蓄積し、ユーザに応じたグリップ性能潜在ニーズ判定項目に対応するグリップ性能の潜在的なニーズの強さと、ユーザに応じた耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に対応する耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを点数化して、タイヤ性能DB42に蓄積されたグリップ性能の評価と耐摩耗性能の評価と対応させる(図3)。これにより、基準車種に装着して測定した結果に基づいて各スタッドレスタイヤの性能を点数化するため、比較が容易となり、また、スタッドレスタイヤの提案をきめ細かく行うことが可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
上記実施形態では、スタッドレスタイヤ提案システム10の端末12を車両の販売店に設置したが、これに限らず、タイヤの販売店、車両の整備工場等、その他の場所に設置してもよい。
上記実施形態では、システム10の構成を端末12とサーバ14とに分けたが、サーバ14の機能を端末12に持たせてもよい。すなわち、推奨タイヤの選定を端末12のみで行うこともできる。
上記実施形態では、グリップ性能に関する潜在的なニーズと、耐摩耗性能に関する潜在的なニーズの両方を判定したが、いずれか一方のみでもよい。また、グリップ性能に関し、圧雪路、凍結路及びアスファルト路に関する潜在的なニーズを判定したが、例えば、圧雪路のみ、凍結路のみ、圧雪路及び凍結路の組合せのみ、圧雪路とアスファルト路の組合せのみ、又は凍結路とアスファルト路の組合せのみでもよい。
上記実施形態では、アスファルト路のグリップ性能に関し、ウェットとドライの差を用いたが、これに限らず、ウェットのみ、ドライのみ、又はウェットとドライの組合せ(いずれか一方が潜在ニーズを満たすことを条件とするもの、又は両方が潜在ニーズを満たすことを条件とするもの)を用いてもよい。
上記実施形態では、耐摩耗性能は、スタッドレスタイヤの溝の減少量が所定値になるまでの基準走行距離で判定したが、これに限らず、例えば、基準走行距離に応じた溝の減少量で判定してもよい。
10…スタッドレスタイヤ提案システム
12…販売店端末 14…交換用タイヤ選出サーバ
40…適合タイヤ情報DB 42…タイヤ性能DB
44…ユーザ情報DB 46…ユーザ車両情報DB
48…グリップ性能DB 50…寒冷地走行DB
52…耐摩耗性能DB

Claims (5)

  1. スタッドレスタイヤを提案するスタッドレスタイヤ提案システムであって、
    制動時のスタッドレスタイヤのグリップ性能に関する潜在的なニーズを判定するためのグリップ性能潜在ニーズ判定項目と前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積したグリップ性能ニーズデータベースと、
    スタッドレスタイヤの耐摩耗性能に関する潜在的なニーズを判定するための耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目と前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積した耐摩耗性能ニーズデータベースと、
    寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズを判定するための寒冷地走行潜在ニーズ判定項目と前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを関連付けて蓄積した寒冷地走行ニーズデータベースと、
    複数の種類のスタッドレスタイヤに関する性能データを蓄積したタイヤ性能データベースと
    を備え、
    前記タイヤ性能データベースに蓄積された性能データは、
    前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれのタイヤサイズと、
    前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれを車両に装着して測定した結果に基づいて判定された前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれについての前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価と
    を含み、
    前記スタッドレスタイヤ提案システムは、さらに、
    ユーザのタイヤサイズに適合する複数の種類のスタッドレスタイヤを前記タイヤ性能データベースから抽出し、
    前記ユーザに応じて選択された前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さと、前記ユーザに応じて選択された前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さと、前記ユーザに応じて選択された前記寒冷地走行潜在ニーズ判定項目に対応する前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さとを判定し、
    判定された前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さ、前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さ及び前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズの強さと、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価に基づいて、抽出された前記複数の種類のスタッドレスタイヤの中から推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力し、
    前記寒冷地走行の頻度に関する潜在的なニーズは、圧雪路又は凍結路を走行する頻度に関する潜在的なニーズであり、
    前記寒冷地走行潜在ニーズ判定項目は、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品を含む
    ことを特徴とするスタッドレスタイヤ提案システム。
  2. 請求項1記載のスタッドレスタイヤ提案システムにおいて、
    前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目は、運転者の属性及び車両の装備品の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とするスタッドレスタイヤ提案システム。
  3. 請求項1又は2記載のスタッドレスタイヤ提案システムにおいて、
    前記耐摩耗性能は、前記スタッドレスタイヤの溝の減少量が所定値になるまでの標準走行距離、又は基準走行距離を走行した際の前記溝の標準減少量であり、
    前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目は、年間走行距離、車両の利用頻度、車両の利用目的、及び高速道路の日常的な利用の有無の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とするスタッドレスタイヤ提案システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のスタッドレスタイヤ提案システムにおいて、
    前記タイヤ性能データベースは、前記グリップ性能の評価及び前記耐摩耗性能の評価を、前記複数の種類のスタッドレスタイヤそれぞれを前記車両に装着して測定した結果に基づいて点数化して蓄積し、
    前記グリップ性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記グリップ性能の潜在的なニーズの強さと、前記耐摩耗性能潜在ニーズ判定項目に対応する前記耐摩耗性能の潜在的なニーズの強さとを点数化して、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記グリップ性能の評価と前記耐摩耗性能の評価と対応させる
    ことを特徴とするスタッドレスタイヤ提案システム。
  5. スタッドレスタイヤを提案するスタッドレスタイヤ提案システムであって、
    複数の種類のスタッドレスタイヤについて寒冷地走行に関連した性能データを蓄積したタイヤ性能データベースと、
    前記複数の種類のスタッドレスタイヤについて寒冷地走行のための性能に関する潜在的なニーズを判定するための潜在ニーズ判定項目と前記潜在的なニーズの強さとを対応付けて蓄積した潜在ニーズデータベースと
    を備え、
    ユーザのタイヤサイズに適合する複数の種類のスタッドレスタイヤを前記タイヤ性能データベースから抽出し、
    前記ユーザに応じて選択された前記潜在ニーズ判定項目に対応する前記潜在的なニーズの強さを判定し、
    判定された前記潜在的なニーズの強さと、前記タイヤ性能データベースに蓄積された前記性能データとに基づいて、抽出された前記複数の種類のスタッドレスタイヤの中から推奨するスタッドレスタイヤを選出し、当該推奨するスタッドレスタイヤの情報を出力し、
    前記潜在的なニーズは、圧雪路又は凍結路を走行する頻度に関する潜在的なニーズを含み、
    前記潜在ニーズ判定項目は、寒冷地走行に伴って車両で利用される装備品を含む
    ことを特徴とするスタッドレスタイヤ提案システム。
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