JP5462324B2 - 着物用の保護袴 - Google Patents

着物用の保護袴

Info

Publication number
JP5462324B2
JP5462324B2 JP2012149117A JP2012149117A JP5462324B2 JP 5462324 B2 JP5462324 B2 JP 5462324B2 JP 2012149117 A JP2012149117 A JP 2012149117A JP 2012149117 A JP2012149117 A JP 2012149117A JP 5462324 B2 JP5462324 B2 JP 5462324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kimono
worn
waist
open
protective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012149117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014009429A (ja
Inventor
房子 水谷
Original Assignee
房子 水谷
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 房子 水谷 filed Critical 房子 水谷
Priority to JP2012149117A priority Critical patent/JP5462324B2/ja
Publication of JP2014009429A publication Critical patent/JP2014009429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5462324B2 publication Critical patent/JP5462324B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)

Description

本発明は、着用した着物の上から穿いて使用する袴に関し、主として、着用した着物が汚れるのを防止する保護袴に関するものである。
例えば、着物を着て、雨が降っている中を外出する場合に、着物が濡れて汚れることを防止しなければならない。その場合、通常ならば傘を差すのであるが、差した傘は着物の上部は保護してくれるが、例えば傘下に吹き込む雨に対しては効果は薄く、着物の下部は濡れてしまうことが多い。
そうであれば、レインコートのような雨具を着用すれば良いようであるが、着物にレインコートでは何かチグハグしてみっともない姿になってしまう。それだけでなく、レインコートの下方は完全に開放されているため、着物の「着崩れ」を防止することはできない。
このような実状に鑑みて、本発明者は、上述したような状況の中でも着用した着物の保護を効果的に行える技術がないかを調査・検討してみたが、何も見つからず、特許文献1に示された程度の技術しかなかった。
特開2001−355106号公報、要約、図3、段落0015
特許文献1には、「一人で早く巧く着用でき、着崩れもせず、着姿も美しく見せることができる女性用袴式和服を提供すること」を目的とした「女性用袴式和服」が提案されている。
この特許文献1の「女性用袴式和服」では、図6に示すような「袴2」が採用されているものであるが、この「袴2」は、当該特許文献1の段落0015に記載されているように、
「袴2は、前後の身頃生地の側部に縦方向全長に亘る切開部2a、2bを設け、該切開部2aの両側内縁に縦方向全長に亘るオープンスライドファスナー2c、2dを取付け、前後の身頃生地の上端の腰部内側にゴム帯紐からなる伸縮帯紐2eを取付け、該伸縮帯紐2eの両端にホックとホック掛けとからなる係止具2f、2gを取付け、後身頃生地の上端の腰部外側に帯紐2hの中央部を面ファスナー2i等で固着し、後身頃生地の上端内側に前記着物1の背中央の袴固定具1hへの係止具2jを設け、前身頃生地の上端外側に袴下帯3への係止具2kを設けた」
ものである。
このため、特許文献1の「女性用袴式和服」では、「袴2の後身頃生地の上端の腰部外側に帯紐2hの中央部を固着し、後身頃生地の上端内側に前記着物1の背中央の袴固定具1hへの係止具2jを設け、前身頃生地の上端外側に袴下帯への係止具2kを設け」たので、「着物1に対する袴2の正しい着用位置を一義的に決定させ、簡単にしかも素早く着用でき、着崩れも防止できる」と考えられるのであるが、着用した着物を雨などから保護することはできないと考えられる。
そこで、本発明者は、着物の上から簡単に着用することができて、着物そのものの保護を確実に行えるような何かを提案するにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、着物の上から簡単に着用することができて、着物の保護が行え、しかも着用者の動きに制限を与えることがなくて着崩れも防止できる着物用の保護袴を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「人が着用した着物20の上から穿いて、着用した着物20の腰から下部分を保護する着物用の保護袴10であって、
使用者の腰から各足首までの左右両側半分をそれぞれ覆うことになる左右の基布11、11と、これら両基布11の内端部にそれぞれ形成した襞部12と、これらの襞部12の内側端縁にてそれぞれ縫着されて、着物20の裾21下にて前後に広がる開放布13と、この開放布13の、使用者が着用した着物20の裾21より下になる位置に形成される二つ折り部分13aとを有して、
使用時に、着物20の着用者が足を開いたときであっても、着物20の裾21下にある開放布13が二つ折り部分13aで前後に広がって形成される空間内に、使用者が着用している着物20の一部が入ることにより、着用した着物20の腰から下部分を保護するようにしたことを特徴とする着物用の保護袴10」
である。
本発明に係る保護袴10によれば、図1、図3及び図4に示すように、左右の袴基布11、11が、着用者の腰から各足首までの左右両側半分、つまり着用した着物20の下部の左右両側半分をそれぞれ覆うことになるから、当該保護袴10を着物20の上から穿いたとき、着用した着物20の下側半分を包み込むことになるものである。このため、この保護袴10は、図3にも示すように、着用した着物20の下部の保護が行えるものである。
また、この保護袴10は、文字通り、「袴」のように着用するものであり、その基布11を始め、他の構成部品も後述するように「布」であるから、レインコートを着用するのに比較すれば、着用している着物20との違和感は全く無い。勿論、この保護袴10は、その大部分が基布11によって構成されているものであるから、茶席等に到着した後に全体を小さく折り畳むことができるのであり、殆ど邪魔になることはない。
さて、この保護袴10は、その各基布11の間に開放布13を逢着し、これらの開放布13と基布11との間に図2に示すような襞部12を形成したものであるから、図5に示すように、使用者が足を開いたとき、各襞部12及び開放布13も広がる。勿論、この場合であっても、着物20の下部は、当該保護袴10によって包まれたまま、つまり保護されたままである。
この使用者が足を開いたとき、図5中の点線にて示すように、開放布13の二つ折り部分13aが着物20の裾21より下側に位置する。換言すれば、この保護袴10は、開放布13の二つ折り部分13aが、着用者の足首近くに位置するものとなっていて、その所謂「股下深さ」を非常に大きくしたものなのである。このため、使用者が足を開いたときには、着物20の裾21も広がることにはなるが、着物20の下部全体が保護袴10によって包み込まれているのであるから、着物20は最小限の開きしかしないことになり、着物20の「着崩れ」は、殆ど発生しないのである。つまり、この保護袴10は、使用時に、着物20の裾21下にある開放布13が二つ折り部分13aで前後に広がって空間を形成するから、この空間内に使用者が着用している着物20の一部が入ることにより、着用した着物20を保護することになる。
この保護袴10が、図5に示すような着物20の着用者の「足開き」も可能にするものであることは、極端な場合、着物20及びその上からの保護袴10を着用した人が、「自転車」に乗って目的地に向かうことを、着物20の保護を行いながら可能にするものである。しかも、この保護袴10は、着用者が目的地に着いたとき、自転車に乗ってきたにも拘わらず、着物20の「着崩れ」を殆ど発生させないのである。つまり、使用時に、着物20の着用者が足を開いたときであっても、着物20の裾21下にある開放布13が二つ折り部分13aで前後に広がって形成される空間内に、使用者が着用している着物20の一部が入ることにより、着用した着物20の腰から下部分が保護されるのである。
従って、本発明に係る保護袴10は、着物20の上から簡単に着用することができて、着物20の保護が行え、しかも着用者の動きに制限を与えることがなくて着崩れも防止できるものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明は、
「人が着用した着物20の上から穿いて、着用した着物20の腰から下部分を保護する着物用の保護袴10であって、
使用者の腰から各足首までの左右両側半分をそれぞれ覆うことになる左右の基布11、11と、これら両基布11の内端部にそれぞれ形成した襞部12と、これらの襞部12の内側端縁にてそれぞれ縫着されて、着物20の裾21下にて前後に広がる開放布13と、この開放布13の、使用者が着用した着物20の裾21より下になる位置に形成される二つ折り部分13aとを有して、
使用時に、着物20の着用者が足を開いたときであっても、着物20の裾21下にある開放布13が二つ折り部分13aで前後に広がって形成される空間内に、使用者が着用している着物20の一部が入ることにより、着用した着物20の腰から下部分を保護するようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、着物20の上から簡単に着用することができて、着物20の保護が行え、しかも着用者の動きに制限を与えることがなくて着崩れも防止できる着物用の保護袴10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
本発明に係る保護袴10を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)中の1−1線に沿って見た横断面図である。 同保護袴10の、各襞部12を広げた状態の正面図である。 同保護袴10の、これを着物20の上から着用した場合の正面図である。 着物20の上から着用した保護袴10の背面図である。 着物20の着用者が足を開いたときの保護袴10の正面図である。 特許文献1に示された袴を展開して示すもので、(A)は正面図、(保護袴10)は背面図である。
以上のように構成した本発明を、図面に示した実施の形態である保護袴10について説明すると、図1には、本発明に係る保護袴10を、人が着用していない状態の正面図が示してある。この保護袴10は、主として、着用者の腰から各足首までの左右両側半分をそれぞれ覆うことになる左右の袴基布11、11と、これら各基布11の少なくとも前側の内端部に形成した襞部12と、着物20の裾21下で二つ折り部分13aにて二つ折りされて、少なくとも前側の襞部12の内側端縁にて縫着される開放布13とを有しているものである。
各基布11は、図2の(b)にも示したように、着用者の下半身を左右から包み込めるようにしたものであり、各端部で二つ折りされるものである。また、これら各基布11の前側の内端部には襞部12が形成してあるが、この襞部12は、図2の(b)にも示したように、各基布11の後ろ側の内端部にも形成して実施してもよい。
各襞部12は、本実施形態に係る保護袴10においては、一重だけ折れるようにしたものではあるが、これに限るものではなく、図3に示したような、足を揃えた状態で目立たないのであれば、何重にしてもよいものである。また、各襞部12は、図4に示したような、足を広げた状態が形成できるのであれば、上述した通り、着用者の前側だけに形成するようにして実施しても良い。本実施形態では、図2の(b)にも示したように、次に述べる開放布13の端縁の各基布11の内端部への逢着を当該各襞部12を介して行うようにしているため、襞部12は、当該保護袴10の後ろ側にも形成してある。
開放布13は、図2の(b)に示したように、二つ折りされて、その端縁にて、各基布11または襞部12の内端部に逢着されるものである。この二つ折りされた開放布13の二つ折り部分13aは、図2の(a)にも示したように、足首絞り15の近傍であって、図5に示したように、使用者が着用した着物20の裾21より下になる位置に形成したものである。このような位置になる二つ折り部分13aによって、当該保護袴10の股下深さは、非常に深いものとなっているのである。
なお、本実施形態の保護袴10は、図1の(a)にも示したように、当該保護袴10を固定するための腰紐14を有しているものであり、図4に示したように、この腰紐14を、着物20の帯の上縁から少し下で結ぶことで、当該保護袴10の固定を行えるようにしている。
また、本実施形態の保護袴10では、各基布11の下端部に足首絞り15が形成してあり、当該保護袴10の着用時に、各足首絞り15内に足を入れることによって、当該足首絞り15による足首部分での固定が行える。これら各足首絞り15は、本実施形態に係る保護袴10を着用して足を広げたとしても、図5に示したように、当該保護袴10の各基布11部分が上方にズレるのを防止しているのである。
なお、本実施形態に係る保護袴10では、図示はしていないけれども、各基布11の側線上部にファスナーが取り付けてあって、このファスナーを開くことにより、当該保護袴10の上部を大きく開くことができるようにしてある。これにより、当該保護袴10の着用や外しが簡単に行えるようにしてある。
10 保護袴
11 基布
12 襞部
13 開放布
13a 二つ折り部分
14 腰紐
15 足首絞り
20 着物
21 裾

Claims (1)

  1. 人が着用した着物の上から穿いて、着用した着物の腰から下部分を保護する着物用の保護袴であって、
    使用者の腰から各足首までの左右両側半分をそれぞれ覆うことになる左右の基布と、これら両基布の内端部にそれぞれ形成した襞部と、これらの襞部の内側端縁にてそれぞれ縫着されて、前記着物の裾下にて前後に広がる開放布と、この開放布の、使用者が着用した前記着物の裾より下になる位置に形成される二つ折り部分とを有して、
    使用時に、前記着物の着用者が足を開いたときであっても、着物の裾下にある前記開放布が二つ折り部分で前後に広がって形成される空間内に、使用者が着用している前記着物の一部が入ることにより、着用した着物の腰から下部分を保護するようにしたことを特徴とする着物用の保護袴。
JP2012149117A 2012-07-03 2012-07-03 着物用の保護袴 Expired - Fee Related JP5462324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149117A JP5462324B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 着物用の保護袴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149117A JP5462324B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 着物用の保護袴

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009429A JP2014009429A (ja) 2014-01-20
JP5462324B2 true JP5462324B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=50106383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012149117A Expired - Fee Related JP5462324B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 着物用の保護袴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5462324B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014009429A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9427031B2 (en) Storable poncho and related method
US7891018B2 (en) Knee protective device
US9326559B2 (en) Hooded garment
CA2690810A1 (en) Convertible garments
US20150305411A1 (en) Lightweight portable changing garment
US20180027896A1 (en) Bodysuit
EP3417729B1 (en) Garment
JP5462324B2 (ja) 着物用の保護袴
KR102438054B1 (ko) 의복
JP3185385U (ja) セパレート式着物の上衣、及びセパレート式着物
US20170295858A1 (en) Lightweight Portable Changing Garment
JP6585765B1 (ja) 股下調整衣服
KR101589032B1 (ko) 탈의와 착의가 간편한 런닝셔츠
JP5394889B2 (ja) 袖付エプロン
JP2017206793A (ja) ズボン付きレインコート
JP2007056404A (ja) 乳児用衣服
KR200477111Y1 (ko) 허리보호용 바지덧댐밴드
JP3192345U (ja) 襦袢型シャツ及び衿芯
JP7328672B2 (ja) リフォーム着物およびその作製方法
JP2010163723A (ja) 釣用ウェア
JP6685681B2 (ja) 下半身用衣服
JP3107086U (ja) ズボン
JP5858500B1 (ja) 違和感解消機能付きズボン
WO2017164306A1 (ja) 脚カバーならびにそれを備える雨合羽
JP3172375U (ja) 介護用パジャマ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5462324

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees