JP5459779B2 - Cm素材記録支援システム、cm素材記録支援方法、cm素材記録支援装置、及びプログラム - Google Patents

Cm素材記録支援システム、cm素材記録支援方法、cm素材記録支援装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、CM(Commercial Message)素材のCMバンクシステムへの記録を支援するためのCM素材記録支援システム等に関する。
放送局は、営業放送システムを用いて、放送用の番組やCMの内容、放送スケジュール等を管理している。また、放送局は、CMを放送するために、放送用のCM素材を予めCMバンクシステムに収録しておく。そして、営業放送システムで管理している放送スケジュールに従って、CMバンクシステムからCM素材が送出されることにより、CMの放送が行われる。
CM素材をCMバンクシステムに収録するために、放送局では、広告代理店等から日々入稿されるCM素材の確認業務及び収録業務が行われる。
CM素材の確認業務では、CMバンクシステムに収録されるCM素材の内容が正しいか否かが確認される。例えば、CM素材が記録されているビデオテープが広告代理店から放送局に入稿されると、確認作業の担当者は、ビデオテープに添付されているラベルの記載を確認すると共に、ビデオテープを再生して、ビデオテープに記録されているCM素材の映像を目視にて確認する。
CM素材の収録業務では、CMバンクシステムに実際にCM素材を収録する作業が行われる。この作業では、例えば、次のような手順が必要とされる。
(1)収録準備のために、確認業務終了後のビデオテープが格納されている管理棚から、収録の対象となるCM素材が記録されているビデオテープを取り出す。
(2)ビデオテープをビデオデッキで再生し、CM素材の内容を確認後、頭出し、即ち、再生開始位置を収録開始位置に合わせる。
(3)CMバンクシステムにて収録開始制御をかける。
(4)収録後、ビデオテープを管理棚に再度格納する。
なお、素材の内容を確認するための技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、具体的には、放送用の素材の映像再生中において、待機している素材を確認するために、待機している素材の再生開始位置の静止画、クレジット画像、又はスーパ表示項目を出力する送出システムが記載されている。
特開2009−55255号公報
上記の確認業務のように、人が目視にて確認作業を行う場合、作業ミスの発生を完全に抑えることは難しい。そして、仮に作業ミスが発生した場合には、例えば、CMバンクシステムに本来収録されるべきCM素材とは異なる内容が記録されている誤ったビデオテープを用いて、その後の収録業務が行われてしまう可能性がある。
また、収録作業において上述した手順が行われる場合、人手による手間が多く、例えば一日に何十本ものCM素材をCMバンクシステムに収録する必要がある場合には、収録作業に多くの時間を要してしまう。
更に、上記特許文献1に記載の技術は、放送直前に待機中の素材を確認するためのものであり、CM素材をCMバンクシステムに収録する際の確認業務及び収録業務に用いることはできない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、CM素材をCMバンクシステムに収録する作業を行う者の作業負荷を軽減することができるCM素材記録支援システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るCM素材記録支援システムは、
CM素材が記録されるCMバンクシステムと、該CMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置と、を備えるCM素材記録支援システムであって、
前記CM素材記録支援装置は、
CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段と、
CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段と、を備え、
前記CMバンクシステムは、
CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録準備指示手段を備え、
前記CM素材記録支援装置は、更に、
前記記録準備指示手段により送信された記録準備指示情報を受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段と、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段と、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段と、を備え、
前記CMバンクシステムは、更に、
前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータを受信し、該CMメタデータに基づくCMに関する情報を出力するCM情報出力手段と、
操作者の操作に応じて、前記CM情報出力手段により情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録開始指示手段と、を備え、
前記CM素材記録支援装置は、更に、
前記記録開始指示手段により送信された記録開始指示情報を受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段と、
前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段と、を備え、
前記CMバンクシステムは、更に、
前記再生データ送信手段により送信されたCM素材の再生データを受信する再生データ受信手段と、
前記再生データ受信手段により受信されたCM素材の再生データを、CM素材記憶部に記録するCM素材記録手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係るCM素材記録支援方法は、
CM素材が記録されるCMバンクシステムと、該CMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置と、を用いるCM素材記録支援方法であって、
前記CM素材記録支援装置が、CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得ステップにより取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録ステップと、
前記CMバンクシステムが、CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録準備指示ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、前記記録準備指示ステップにより送信された記録準備指示情報を受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信ステップと、
前記CMバンクシステムが、前記CMメタデータ送信ステップにより送信されたCMメタデータを受信し、該CMメタデータに基づくCMに関する情報を出力するCM情報出力ステップと、
前記CMバンクシステムが、操作者の操作に応じて、前記CM情報出力ステップにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録開始指示ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、前記記録開始指示ステップにより送信された記録開始指示情報を受信すると、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定ステップにより設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始ステップと、
前記CM素材記録支援装置が、前記再生開始ステップにより再生が開始されたCM素材の再生データを前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信ステップと、
前記CMバンクシステムが、前記再生データ送信ステップにより送信されたCM素材の再生データを受信する再生データ受信ステップと、
前記CMバンクシステムが、前記再生データ受信ステップにより受信されたCM素材の再生データを、CM素材記憶部に記録するCM素材記録ステップと、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係るCM素材記録支援装置は、
CM素材が記録されるCMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており、該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置であって、
CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段と、
CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段と、
CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段と、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段と、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段と、
前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータに基づくCMに関する情報を出力した前記CMバンクシステムの操作者の操作に応じて、前記CMバンクシステムにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段と、
前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを、前記CMバンクシステムに記録させるために、前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第4の観点に係るプログラムは、
CM素材が記録されるCMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されるコンピュータを、
CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段、
CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段、
CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段、
前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段、
前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータに基づくCMに関する情報を出力した前記CMバンクシステムの操作者の操作に応じて、前記CMバンクシステムにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段、
前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを、前記CMバンクシステムに記録させるために、前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段、
として機能させるためのものである。
本発明によれば、CM素材をCMバンクシステムに収録する作業を行う者の作業負荷を軽減することができる。
本発明の実施形態に係るCM素材記録支援システムのシステム構成例を示すブロック図である。 図1のポストサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 営業放送管理CM情報のデータ構成例を示す図である。 CM素材記録支援システムの機能的な構成例を示すブロック図である。 CM素材ファイルのデータ構成例を示す図である。 クレジット画像の一例を示す図である。 CM情報画面の一例を示す図である。 CMメタデータとしてクレジット画像を用いる場合のCM素材記録支援システムの機能的な構成例を示すブロック図である。 CM素材ファイルの再生開始位置をCM素材先頭位置に設定するためのCM素材記録支援システムの機能的な構成例を示すブロック図である。 ファイルDBが記憶するポスト管理CM情報のデータ構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るCM(Commercial Message)素材記録支援システム1のシステム構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、CM素材記録支援システム1は、広告代理店サーバ10と、営業放送システム20と、CMバンクシステム30と、ポストサーバ40と、を備えている。また、CMバンクシステム30は、CMバンクサーバ31と、CMバンクサーバ31に接続されているCMバンク操作端末32と、を備えている。
更に、このCM素材記録支援システム1において、CMバンクサーバ31は、営業放送システム20及びポストサーバ40と、通信ネットワークを介して接続されており、広告代理店サーバ10もまた、営業放送システム20及びポストサーバ40と通信ネットワークを介して接続されている。通信ネットワークは、インターネット、イントラネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等の通信網である。
広告代理店サーバ10は、放送用のCMを作成して放送局に送稿する広告代理店が備えている装置である。
営業放送システム20は、放送局が、放送用の番組やCMの内容、放送スケジュール等を管理するための装置である。
CMバンクシステム30は、CMの映像及び音声を含むコンテンツであるCM素材が記録される装置である。具体的には、CMバンクシステム30の中のCMバンクサーバ31が、CM素材を記憶するための主な処理を行うための装置である。CMバンク操作端末32は、CMバンクシステム30を操作する者が使用する端末装置である。
なお、CMバンクサーバ31の機能とCMバンク操作端末32の機能とを一体化させて、1つの装置としても良い。また、以下では、CMバンクサーバ31とCMバンク操作端末32とを分けることなく、一体的にCMバンクシステム30と称する場合がある。
CMバンクシステム30に予め記録されているCM素材は、営業放送システム20で管理している放送スケジュールに従ってCMバンクシステム30から読み出され、営業放送システム20に送出されることにより、放送局においてCMが放送される。
ポストサーバ40は、CMバンクシステム30へのCM素材の記録を支援するための装置であり、CM素材記録支援装置として機能する。
ここで、まず、CM素材記録支援システム1が備えている各装置のハードウェア構成を説明する。
以下では、ポストサーバ40のハードウェア構成を説明するが、その他の広告代理店サーバ10、営業放送システム20、CMバンクサーバ31、CMバンク端末32についても、ポストサーバ40と実質的に同様なハードウェア構成とすることができるため、その説明については省略する。
図2は、ポストサーバ40のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、ポストサーバ40は、ハードウェア構成として、通信部41と、入力部42と、出力部43と、記憶部44と、制御部45と、を備える。
通信部41は、通信インタフェース等を備えており、ポストサーバ40に接続される他の装置との通信に用いられる。具体的には、ポストサーバ40は、通信部41を用いて、広告代理店サーバ10及びCMバンクサーバ31とデータの送受信を行う。
入力部42は、キーボード、マウス等の入力装置を備える。入力部42には、操作をする者による入力操作に応じて様々な情報が入力される。
出力部43は、ディスプレイ等の出力装置を備え、様々な情報を出力する。
記憶部44は、ハードディスク等の補助記憶装置を備え、様々な情報やプログラム等を記憶する。記憶部44には、CMバンクシステム30へのCM素材の記録を支援するための様々な機能をポストサーバ40が実現するためのプログラム等が格納されている。
制御部45は、CPU(Central Processing Unit)46、ROM(Read Only Memory)47、RAM(Random Access Memory)48等から構成され、データの演算処理を行うと共に、ポストサーバ40の全体を制御する。制御部45における演算処理及び制御処理は、具体的には、CPU46が、RAM48を作業領域として使用して各種データを一時的に記憶させながら、ROM47に記憶されている制御プログラムを実行することにより行われる。
制御部45が、ROM47や記憶部44に記憶されているプログラムに従って、通信部41、入力部42、出力部43、及び記憶部44を制御することにより、ポストサーバ40において、CMバンクシステム30へのCM素材の記録を支援するための様々な動作が実行される。
次に、CM素材記録支援システム1における動作を説明する。
例えば、広告代理店が広告主等からCMの作成依頼を受けると、広告代理店は、CMを識別するための識別子として、一意に判別可能な業界標準コードである例えば10桁のCMコードを採番し、作成予定のCMに付与する。
広告代理店は、広告代理店サーバ10を用いて、付与したCMコードと、作成予定のCMに関する情報と、を例えばEDI(Electronic Data Interchange)データに含めて、営業放送システム20に送信する。
営業放送システム20は、広告代理店サーバ10から受信したCMコードと作成予定のCMに関する情報とを関連付けて、営業放送管理CM情報として、営業放送システム20が備える例えば記憶部に記録する。
図3は、営業放送システム20が記憶する営業放送管理CM情報のデータ構成例を示す図である。
図3に示すように、営業放送システム20は、広告代理店サーバ10から受信した情報に基づき、CM毎に、CMコード、CM名、広告主、CM長(CMの秒数)、CM素材搬入情報等を、営業放送管理CM情報として記憶する。
ここで、CM素材搬入情報は、CMコードが付与されたCMのCM素材が、広告代理店によって作成されて、ポストサーバ40に搬入されたか否かを示す情報である。CM素材搬入情報の初期値は、CM素材がポストサーバに未だ搬入されていないことを示す「未搬入」である。その後、搬入されたことが、例えば広告代理店サーバ10から営業放送システム20に通知されると、CM素材搬入情報は、既に搬入されていることを示す「搬入済み」に変更される。
広告代理店は、例えば、作成予定のCMに付与したCMコードとそのCMに関する情報を営業放送システム20に送信した後、送信したCMコードで識別されるCMのCM素材の作成を開始する。CM素材の作成が完了すると、広告代理店は、広告代理店サーバ10を用いて、作成したCM素材をファイル化してCM素材ファイルとし、CM素材ファイルとそのCMコードとを関連付けてポストサーバ40に送信する。
また、広告代理店サーバ10は、例えば、CM素材ファイルをポストサーバ40に送信した後、営業放送システム20に、CM素材を搬入したことを示す搬入完了情報とそのCMコードとを関連付けて送信する。営業放送システム20は、搬入完了情報とCMコードとを受信すると、図3に例示した営業放送管理CM情報において、受信したCMコードに対応するCM素材搬入情報を「搬入済み」に変更する。
ポストサーバ40は、営業放送管理CM情報の中のCM素材搬入情報が「搬入済み」に変更されると、「搬入済み」に変更されたCMのCMコードと、ファイリング指示データと、を関連付けてCMバンクシステム30に送信する。ここで、ファイリング指示データとは、CM素材の収録(ファイリング)をCMバンクシステム30に指示するためのデータである。
CMバンクシステム30は、ポストサーバ40から、ファイリング指示データとCMコードとを受信すると、受信したCMコードを、ファイリング指示受け情報として記憶する。
次に、ファイリング指示データを受信したCMバンクシステム30と、ポストサーバ40と、の間の動作を中心としたCM素材記録支援システム1の動作を、図4を用いて具体的に説明する。
図4は、CM素材記録支援システム1の機能的な構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、CMバンクシステム30は、記録準備指示部301と、CM情報出力部302と、記録開始指示部303と、再生データ受信部304と、CM素材記録部305と、CM素材DB(Data Base)306と、を備えている。また、ポストサーバ40は、ファイル取得部401と、ファイル記録部402と、ファイルDB(Data Base)403と、ファイル選択部404と、再生開始位置設定部405と、CMメタデータ送信部406と、再生開始部407と、再生データ送信部408と、を備えている。
なお、図4に示すポストサーバ40の各部は、ポストサーバ40が備える制御部45の処理により実現される機能的な構成である。また、同様に、図4に示すCMバンクシステム30の各部は、CMバンクサーバ31及びCMバンク操作端末32が備える各制御部の処理により実現される機能的な構成である。
また、ファイルDB403は、ポストサーバ40が備える記憶部44により実現される構成であり、同様に、CM素材DB306は、CMバンクサーバ31が備える記憶部により実現される構成である。
ポストサーバ40のファイル取得部401は、CMのコンテンツであるCM素材と、そのCMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得する。
例えば、ファイル取得部401は、広告代理店サーバ10から送信されたCM素材ファイルを受信することにより、取得する。
図5は、CM素材ファイルのデータ構成例を示す図である。
CM素材ファイルには動画が記録されており、図5に示すように、動画の先頭から例えば15秒以降の部分にCM素材の動画が記録されている。また、動画の先頭から例えば5秒〜10秒の部分には、CMメタデータを示すクレジット映像が記録されている。
クレジット映像は、具体的には、静止画であるクレジット画像が例えば5秒間連続再生される映像である。
図6は、クレジット画像の一例を示す図であり、図示するように、クレジット画像には、CMメタデータとして、例えば、CM素材を作成した広告代理店名、CMコード、CM名、広告主、CM長等が示される。
図4に戻り、ファイル記録部402は、CMコードと、ファイル取得部401により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイルDB403に記録する。
例えば、ポストサーバ40が広告代理店サーバ10からCM素材ファイルと共に受信したCMコードを、ファイル記録部402は、CM素材ファイルと関連付けて、ファイルDB403に記録する。
なお、CMコードは、CM素材ファイルに含められていても良い。その場合には、ファイル記録部402は、ファイル取得部401が取得したCM素材ファイルから、CMコードを読み出し、CMコードとCM素材ファイルとを関連付けて記録する。
また、CM素材ファイルに記録されているクレジット映像からCMコードを抽出しても良い。その場合には、ファイル記録部402は、例えば、クレジット映像を画像化し、OCR(Optical Character Recognition)ソフト等を用いてCMコードの画像部分をテキストデータに変換して、CMコードを取得する。
以上のファイル取得部401及びファイル記録部402の動作により、搬入されたCM素材ファイルがポストサーバ40に格納される。
ポストサーバ40にCM素材ファイルが格納されると、CMバンクシステム30側では、記録準備指示部301が、CMコードを含む記録準備指示情報をポストサーバ40に送信する。ここで、CMコードを含む記録準備指示情報とは、そのCMコードで識別されるCMのCM素材の記録の準備を、ポストサーバ40に指示するための情報である。
例えば、CM素材の確認及び収録の業務を行う作業者は、CMバンク操作端末32を操作して、営業放送システム20からのファイリング指示データを受信しているCMバンクサーバ31から、ファイリング指示受け情報として記憶されているCMコードを読み出し、そのCMコードの一覧をCMバンク操作端末32の出力部としてのディスプレイに表示する。
作業者は、表示されたCMコードの一覧の中から、CMバンクシステム30へのCM素材の記録(収録)を行いたいと考えているCMのCMコードを選択し、その選択情報を、CMバンク操作端末32の入力部を介して入力する。
CMバンクシステム30は、入力された選択情報に基づき、選択されたCMコードを含む記録準備指示情報をポストサーバ40に送信する。
ポストサーバ40側では、ファイル選択部404が、CMバンクシステム30の記録準備指示部301により送信された記録準備指示情報を受信すると、ファイルDB403に記憶されているCM素材ファイルの中から、その記録準備指示情報に含まれているCMコードに関連付けられているCM素材ファイルを選択する。
そして、再生開始位置設定部405が、ファイル選択部404により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、CM素材先頭位置に設定する。ここで、CM素材先頭位置とは、CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であり、例えば、図5に例示したCM素材ファイルにおいては、先頭から15秒の位置である。
このようにCM素材先頭位置を再生開始の位置に設定しておくことにより、即ち、CM素材の頭出しを行っておくことにより、その後にCM素材ファイルの再生が指示されたときには、CM素材の前に記録されているクレジット映像等の動画は再生されず、CM素材の先頭から即座に動画の再生が開始される。
また、CMメタデータ送信部406は、ファイル選択部404により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、CMバンクシステム30に送信する。
例えば、CMメタデータ送信部406は、CM素材ファイルに記録されているクレジット映像から、図6に例示したようなCMメタデータを示すクレジット画像を生成し、CMメタデータとしてクレジット画像データをCMバンクシステム30に送信する。
なお、CMメタデータは、クレジット映像に示す形式以外にも、テキストデータ等の他の形式で、CM素材ファイルに含められるようにしても良い。そのような場合には、CMメタデータ送信部406は、CMメタデータをCM素材ファイルから直接読み出して、CMバンクシステム30に送信する。
CMバンクシステム30側では、CM情報出力部302が、ポストサーバ40のCMメタデータ送信部406により送信されたCMメタデータを受信し、そのCMメタデータに基づくCMに関する情報を出力する。
例えば、ポストサーバ40からCMバンクサーバ31にCMメタデータを示すクレジット画像データが送信された場合には、CM情報出力部302は、CMバンク操作端末32の出力部としてのディスプレイに、クレジット画像を含むCM情報画面を表示することによって、CMに関するCM情報の出力を行う。また、CMメタデータがテキストデータ等の他の形式で送信された場合には、CM情報出力部302は、受信したCMメタデータから、CM情報を示すCM情報画面を作成して表示する。なお、CM情報を音声等の他の出力手段によって出力するようにしても良い。
このように、CMバンクシステム30においてCM情報の表示等が行われることにより、CMバンク操作端末32を操作している作業者は、記録準備指示部301を介して記録準備の指示を行ったCM素材に対応するCM情報を確認することができ、CM素材の確認業務を効率的に行うことができる。
続いて、記録開始指示部303が、作業者による例えばCMバンク操作端末32の操作に応じて、CM情報出力部302により出力されたCM情報に対応するCM素材の記録開始指示情報を、ポストサーバ40に送信する。ここで、記録開始指示情報とは、具体的には、CM情報出力部302により情報が出力されたCMのCMコードを含み、そのCMコードで識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための情報である。
例えば、作業者は、CM情報出力部302によってCMバンク操作端末32にCM情報画面が表示されると、そのCM情報画面の内容を見て、記録準備の指示を行ったCM素材の内容に間違いがないか否かを確認する。そして、作業者は、間違いがない場合には、CMバンク操作端末32の入力部を介して、そのCM素材の記録開始を指示するための情報を入力する。
図7は、CMバンク操作端末32に表示されるCM情報画面の一例を示す図であり、図示するように、CM情報画面には、図6に例示したクレジット画像の内容を示すクレジット画像領域501と、記録開始を指示するための情報を入力するための記録開始指示ボタン502と、が示される。
このようなCM情報画面が、CMバンク操作端末32に表示された場合には、作業者が、クレジット画像領域501のクレジット画像を確認後、CM情報画面内の記録開始指示ボタン502のクリック等を行うことにより、そのクレジット画像に対応するCMコードを含む記録開始指示情報が、記録開始指示部303によってポストサーバ40に送信される。
ポストサーバ40側では、再生開始部407が、CMバンクシステム30の記録開始指示部303により送信された記録開始指示情報を受信すると、ファイル選択部404により選択されたCM素材ファイルの再生を、再生開始位置設定部405により設定されたCM素材先頭位置から開始する。
即ち、ポストサーバ40は、CMバンクシステム30からCM素材の記録開始の指示を受けると、直ちにCM素材ファイルの再生を行うが、予め再生開始位置設定部405によってCM素材の先頭から動画の再生が開始されるように頭出しが行われているので、CM素材の先頭から動画の再生が開始される。
再生データ送信部408は、再生開始部407により再生が開始されたCM素材の再生データをCMバンクシステム30に送信する。
そして、CMバンクシステム30側では、再生データ受信部304が、ポストサーバ40の再生データ送信部408により送信されたCM素材の再生データを受信する。
CMバンクシステム30(具体的にはCMバンクサーバ31)とポストサーバ40とは、例えば、HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)で接続されており、HD−SDIを介してCM素材の再生データの送受信が行われる。
CM素材記録部305は、再生データ受信部304により受信されたCM素材の再生データを、CM素材DB306に記録する。
具体的には、CM素材記録部305は、ポストサーバ40がCM素材ファイルに記録されているCM素材の再生を開始してから再生を終了するまでの再生データを記録する。
より具体的には、記録開始指示部303がポストサーバ40に対してCM素材の記録開始を指示すると、ポストサーバ40に搬入されているCM素材ファイルに記録されているCM素材の再生が直ちに開始されるので、CM素材記録部305はそのタイミングに合わせて、例えば記録開始指示部303が記録開始を指示したタイミングで、再生データの記録を開始する。
そして、CM素材記録部305は、CM素材のCM長の時間が経過したタイミングで再生データの記録を終了する。なお、CM長は、CMバンクシステム30において記憶されている図3に例示した営業放送管理CM情報から読み出されることにより、判断されることができる。
また、CM素材記録部305が記録を開始及び終了するタイミングは、その他の情報に基づき判断されても良い。例えば、CM素材記録部305は、再生データ受信部304が再生データを受信した時点で記録を開始、再生データ受信部304が再生データを受信しなくなった時点で記録を終了するようにしても良い。
CM素材記録部305は、再生データの記録を終了すると、記録した再生データをCM素材として、そのCM素材のCMコードと関連付けて、CM素材DB306に記録する。
以上の構成のCM素材記録支援システム1によれば、CM素材をCMバンクシステム30に収録する作業を行う者の作業負荷を軽減することができる。また、作業の正確性を向上させることができる。
次に、より具体的なCM素材記録支援システム1の構成を説明する。
まず、上記説明において例示した態様であるが、CMメタデータとして、CMに関する情報を示すクレジット画像を用いる場合の具体的な構成について説明する。
図8は、CMメタデータとしてクレジット画像を用いる場合のCM素材記録支援システム1の機能的な構成例を示すブロック図である。
この構成例においては、図8に示すように、ポストサーバ40のファイル記録部402は、クレジット画像生成部601と、クレジット画像記録部602と、を含んでおり、CMメタデータ送信部406は、クレジット画像読出部611と、クレジット画像送信部612と、を含んでいる。また、CMバンクシステム30のCM情報出力部302は、クレジット画像出力部621を含んでいる。
また、この構成例の説明においては、重複を避けるために、既に説明している部分の説明及び図示を省略する。
この構成例では、ポストサーバ40のファイル記録部402において、具体的には、クレジット画像生成部601が、ファイル取得部401により取得されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータから、クレジット画像を生成する。
例えば、クレジット画像生成部601は、CM素材ファイルに記録されているクレジット映像から、キャプチャ等の処理によって、クレジット画像を生成する。
クレジット画像記録部602は、CMコードと、ファイル取得部401により取得されたCM素材ファイルと、クレジット画像生成部601により生成されたクレジット画像と、を関連付けて、ファイルDB403に記録する。
CMメタデータ送信部406においては、クレジット画像読出部611が、CMバンクシステム30の記録準備指示部301により送信された記録準備指示情報に含まれているCMコードに関連付けられているクレジット画像を、ファイルDB403から読み出す。
なお、クレジット画像読出部611は、記録準備指示情報に含まれているCMコードを、記録準備指示部301からファイル選択部404を介して取得しても良い。
クレジット画像送信部612は、クレジット画像読出部611により読み出されたクレジット画像を、CMバンクシステム30に送信する。
CMバンクシステム30のCM情報出力部302においては、クレジット画像出力部621が、クレジット画像送信部612により送信されたクレジット画像を受信し、そのクレジット画像を出力する。
例えば、クレジット画像出力部621は、受信したクレジット画像を、CM情報画面に含めてCMバンク操作端末32に表示する。
このような具体的構成例によれば、CM素材ファイルがポストサーバ40に搬入された時点で、CMの内容を確認するためのクレジット画像が生成され、CM素材ファイルと関連付けて記憶されるので、CM素材の確認を行う作業者は、確認したいときに直ちにクレジット画像を読み出して確認を行うことができる。
次に、CM素材ファイルの再生開始位置をCM素材先頭位置に設定するための具体的な構成について説明する。
図9は、CM素材ファイルの再生開始位置をCM素材先頭位置に設定するためのCM素材記録支援システム1の機能的な構成例を示すブロック図である。
この構成例においては、図9に示すように、ポストサーバ40のファイル取得部401は、先頭位置情報取得部701を含み、ファイル記録部402は、先頭位置情報記録部711を含み、再生開始位置設定部405は、先頭位置情報読出部721と、読出再生開始位置設定部722と、を含んでいる。
また、この構成例の説明においては、重複を避けるために、既に説明している部分の説明及び図示を省略する。
この構成例では、ポストサーバ40のファイル取得部401において、具体的には、先頭位置情報取得部701が、CM素材ファイルと共に、そのCM素材ファイルの中のCM素材先頭位置を示すCM素材先頭位置情報を取得する。
ファイル記録部402においては、先頭位置情報記録部711が、CMコードと、ファイル取得部401により取得されたCM素材ファイルと、先頭位置情報取得部701により取得されたCM素材先頭位置情報と、を関連付けて、ファイルDB403に記録する。
例えば、ポストサーバ40は、これらの情報を、ポスト管理CM情報としてファイルDB403に記憶する。
図10は、ファイルDB403が記憶するポスト管理CM情報のデータ構成例を示す図である。
図10に示すように、ファイルDB403は、ポスト管理CM情報として、CMコード、CM素材ファイル、CM素材先頭位置情報を記憶しており、更に、クレジット画像データ、CM名、広告主、CM長等を記憶しても良い。例えば、図8を用いて説明したCMメタデータとしてクレジット画像を用いる場合の構成例では、クレジット画像データがポスト管理CM情報に含められてファイルDB403に記憶される。
なお、図10に例示したポスト管理CM情報において、CM素材先頭位置情報の「15秒後スタート」は、CM素材ファイルの再生を開始してから15秒後にCM素材の先頭位置に達してCM素材の再生が開始されることを示しており、「20秒後スタート」は、20秒後にCM素材の再生が開始されることを示している。
また、ファイルDB403に記憶されるポスト管理CM情報の各情報は、CM素材ファイルに記録されているCMメタデータから抽出されることにより取得されても良く、また、CM素材ファイルの付加データとして広告代理店サーバ10等から送信されることにより取得されても良い。
再生開始位置設定部405においては、先頭位置情報読出部721が、CMバンクシステム30の記録準備指示部301により送信された記録準備指示情報に含まれているCMコードに関連付けられているCM素材先頭位置情報を、ファイルDB403から読み出す。
なお、先頭位置情報読出部721は、記録準備指示情報に含まれているCMコードを、記録準備指示部301からファイル選択部404を介して取得しても良い。
読出再生開始位置設定部722は、ファイル選択部404により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、先頭位置情報読出部721により読み出されたCM素材先頭位置情報が示すCM素材先頭位置に設定する。
例えば、図10に例示したポスト管理CM情報において、CM素材先頭位置情報「15秒後スタート」が、記録準備指示情報に含まれているCMコードに関連付けられている場合には、読出再生開始位置設定部722は、そのCMコードのCM素材ファイルの再生開始位置を、CM素材ファイルの先頭から15秒後の位置に設定する。
これにより、再生開始部407がCMバンクシステム30の記録開始指示部303から記録開始指示情報を受信したときには、CM素材ファイルの先頭から15秒後の位置から直ちに再生が開始され、CM素材ファイル内におけるCM素材自体の頭から再生が開始される。
従って、以上のような具体的構成例によれば、CM素材の頭出しを簡単に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本実施形態においては、まず、CM素材の搬入時に、ポストサーバ40が、搬入されたCM素材ファイルを格納し、CMメタデータを読み出す。そして、ポストサーバ40は、読み出したCMメタデータを記憶しておく。
また、ファイリング指示の時には、CMバンクシステム30は、営業放送システム20からファイリング指示データを受信し、受信したファイリング指示データを記憶しておく。
CM素材の収録時には、CMバンクシステム30は、作業者によるCMバンク操作端末32の操作に応じて、ファイリングを指示されているCM素材の中から収録対象とするCM素材を選択し、選択されたCM素材のスタンバイ指示データ(例えば記録準備指示部301により送信される記録準備指示情報)を、ポストサーバ40に対して送信する。なお、スタンバイ指示データは、例えば10桁のCMコードを含んでいる。
ポストサーバ40は、記憶しているCMメタデータを参照して、スタンバイ指示されたCM素材の再生開始ポイントを自動認識し、頭出しを行って、CM素材を再生可能状態にする。同時に、ポストサーバ40は、そのCM素材のクレジットをCMバンクシステム30に自動的に表示させる。
クレジットが表示されたCMバンクシステム30は、クレジットにてCM素材の内容を確認した作業者の操作に応じて、ポストサーバ40に対してスタートトリガ(例えば記録開始指示部303により送信される記録開始指示情報)を送信し、CM素材の収録を開始する。
ポストサーバ40は、スタートトリガを受けて、CM素材を再生し、その映像信号及び音声信号をCMバンクシステム30に対して出力する。そして、CMバンクシステム30にてCM素材の収録が実行される。
従って、本実施形態によれば、クレジット表示と頭出しとが自動的に行われるため、CM内容確認と収録準備作業とを効率化することができる。
特に、本実施形態においては、ポストサーバ40は自動スタンバイ機能を有している。
具体的には、ポストサーバ40は、搬入されたCM素材を格納しておき、CM素材の収録時にCMバンクシステム30からスタンバイ指示を受けると、自動的にクレジット表示と頭出しとを行い、スタンバイ状態となる。
このスタンバイ指示は、CM素材を一意に判別可能な業界標準コードである例えば10桁のCMコードをキーとして実行される。即ち、CMバンクシステム30は、営業放送システム20から渡されている10桁のCMコードをキーとしてポストサーバ40に対してスタンバイ指示を行う。
ポストサーバ40は、CMバンクシステム30から渡される10桁のCMコードをCM素材ファイルのメタ情報(CMメタデータ)とマッチングさせ、クレジット表示と頭出しとを自動的に行う。
また、CM素材の映像フォーマットには、先頭にクレジット画像が付いているため、CMバンクシステム30からのスタンバイ指示により、クレジット画像を切り出して表示することが可能である。
そして、本実施形態によれば、CM素材がファイル化されているため、ビデオテープデッキでの再生位置頭出しとクレジット確認とを手動で行う必要がなくなるため、作業効率を向上させることができる。
また、スタンバイ指示により、ポストサーバ40内のデータとCMバンクシステム30内のデータとをマッチングさせるため、作業ミスにより誤った素材を収録するリスクを低減させることができる。
なお、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能であり、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態に係るポストサーバ40の機能は、専用のハードウェアによって実現することができる一方で、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、上記実施形態において、ポストサーバ40の記憶部44に記憶されているプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の機能を実現する装置を構成することができる。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するようにしても良い。
また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の機能を達成することができる。
更に、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の機能を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等しても良い。
また、ポストサーバ40と同様に、広告代理店サーバ10、営業放送システム20、CMバンクシステム30(CMバンクサーバ31及びCMバンク操作端末32)の機能も、通常のコンピュータシステムによって実現することができる。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1 CM素材記録支援システム
10 広告代理店サーバ
20 営業放送システム
30 CMバンクシステム
31 CMバンクサーバ
32 CMバンク操作端末
40 ポストサーバ
41 通信部
42 入力部
43 出力部
44 記憶部
45 制御部
46 CPU
47 ROM
48 RAM
301 記録準備指示部
302 CM情報出力部
303 記録開始指示部
304 再生データ受信部
305 CM素材記録部
306 CM素材DB
401 ファイル取得部
402 ファイル記録部
403 ファイルDB
404 ファイル選択部
405 再生開始位置設定部
406 CMメタデータ送信部
407 再生開始部
408 再生データ送信部
501 クレジット画像領域
502 記録開始指示ボタン
601 クレジット画像生成部
602 クレジット画像記録部
611 クレジット画像読出部
612 クレジット画像送信部
621 クレジット画像出力部
701 先頭位置情報取得部
711 先頭位置情報記録部
721 先頭位置情報読出部
722 読出再生開始位置設定部

Claims (6)

  1. CM素材が記録されるCMバンクシステムと、該CMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置と、を備えるCM素材記録支援システムであって、
    前記CM素材記録支援装置は、
    CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段と、
    CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段と、を備え、
    前記CMバンクシステムは、
    CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録準備指示手段を備え、
    前記CM素材記録支援装置は、更に、
    前記記録準備指示手段により送信された記録準備指示情報を受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段と、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段と、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段と、を備え、
    前記CMバンクシステムは、更に、
    前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータを受信し、該CMメタデータに基づくCMに関する情報を出力するCM情報出力手段と、
    操作者の操作に応じて、前記CM情報出力手段により情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録開始指示手段と、を備え、
    前記CM素材記録支援装置は、更に、
    前記記録開始指示手段により送信された記録開始指示情報を受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段と、
    前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段と、を備え、
    前記CMバンクシステムは、更に、
    前記再生データ送信手段により送信されたCM素材の再生データを受信する再生データ受信手段と、
    前記再生データ受信手段により受信されたCM素材の再生データを、CM素材記憶部に記録するCM素材記録手段と、を備える、
    ことを特徴とするCM素材記録支援システム。
  2. 前記CM素材記録支援装置の前記ファイル記録手段は、
    前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータから、CMに関する情報を示す画像であるクレジット画像を生成するクレジット画像生成手段と、
    CM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、前記クレジット画像生成手段により生成されたクレジット画像と、を関連付けて、前記ファイル記憶部に記録するクレジット画像記録手段と、を含み、
    前記CM素材記録支援装置の前記CMメタデータ送信手段は、
    前記記録準備指示手段により送信された記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているクレジット画像を、前記ファイル記憶部から読み出すクレジット画像読出手段と、
    前記クレジット画像読出手段により読み出されたクレジット画像を、前記CMバンクシステムに送信するクレジット画像送信手段と、を含み、
    前記CMバンクシステムの前記CM情報出力手段は、
    前記クレジット画像送信手段により送信されたクレジット画像を受信し、該クレジット画像を出力するクレジット画像出力手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCM素材記録支援システム。
  3. 前記CM素材記録支援装置の前記ファイル取得手段は、
    CM素材ファイルと共に、該CM素材ファイルの中のCM素材のCM素材先頭位置を示すCM素材先頭位置情報を取得する先頭位置情報取得手段を含み、
    前記CM素材記録支援装置の前記ファイル記録手段は、
    CM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、前記先頭位置情報取得手段により取得されたCM素材先頭位置情報と、を関連付けて、前記ファイル記憶部に記録する先頭位置情報記録手段を含み、
    前記CM素材記録支援装置の前記再生開始位置設定手段は、
    前記記録準備指示手段により送信された記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材先頭位置情報を、前記ファイル記憶部から読み出す先頭位置情報読出手段と、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、前記先頭位置情報読出手段により読み出されたCM素材先頭位置情報が示すCM素材先頭位置に設定する読出再生開始位置設定手段と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のCM素材記録支援システム。
  4. CM素材が記録されるCMバンクシステムと、該CMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置と、を用いるCM素材記録支援方法であって、
    前記CM素材記録支援装置が、CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得ステップにより取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録ステップと、
    前記CMバンクシステムが、CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録準備指示ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、前記記録準備指示ステップにより送信された記録準備指示情報を受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信ステップと、
    前記CMバンクシステムが、前記CMメタデータ送信ステップにより送信されたCMメタデータを受信し、該CMメタデータに基づくCMに関する情報を出力するCM情報出力ステップと、
    前記CMバンクシステムが、操作者の操作に応じて、前記CM情報出力ステップにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CM素材記録支援装置に送信する記録開始指示ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、前記記録開始指示ステップにより送信された記録開始指示情報を受信すると、前記ファイル選択ステップにより選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定ステップにより設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始ステップと、
    前記CM素材記録支援装置が、前記再生開始ステップにより再生が開始されたCM素材の再生データを前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信ステップと、
    前記CMバンクシステムが、前記再生データ送信ステップにより送信されたCM素材の再生データを受信する再生データ受信ステップと、
    前記CMバンクシステムが、前記再生データ受信ステップにより受信されたCM素材の再生データを、CM素材記憶部に記録するCM素材記録ステップと、
    を備えることを特徴とするCM素材記録支援方法。
  5. CM素材が記録されるCMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されており、該CMバンクシステムへのCM素材の記録を支援するCM素材記録支援装置であって、
    CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段と、
    CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段と、
    CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段と、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段と、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段と、
    前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータに基づくCMに関する情報を出力した前記CMバンクシステムの操作者の操作に応じて、前記CMバンクシステムにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段と、
    前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを、前記CMバンクシステムに記録させるために、前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段と、
    を備えることを特徴とするCM素材記録支援装置。
  6. CM素材が記録されるCMバンクシステムと通信ネットワークを介して接続されるコンピュータを、
    CMのコンテンツであるCM素材と、該CMに関する情報を示すCMメタデータと、が記録されているCM素材ファイルを取得するファイル取得手段、
    CMを識別するためのCM識別子と、前記ファイル取得手段により取得されたCM素材ファイルと、を関連付けて、ファイル記憶部に記録するファイル記録手段、
    CM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の準備を指示するための記録準備指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル記憶部に記憶されているCM素材ファイルの中から、該記録準備指示情報に含まれているCM識別子に関連付けられているCM素材ファイルを選択するファイル選択手段、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生開始位置を、該CM素材ファイルの中のCM素材を先頭から再生させるための位置であるCM素材先頭位置に設定する再生開始位置設定手段、
    前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルに記録されているCMメタデータを、前記CMバンクシステムに送信するCMメタデータ送信手段、
    前記CMメタデータ送信手段により送信されたCMメタデータに基づくCMに関する情報を出力した前記CMバンクシステムの操作者の操作に応じて、前記CMバンクシステムにより情報が出力されたCMのCM識別子を含み、該CM識別子で識別されるCMのCM素材の記録の開始を指示するための記録開始指示情報を、前記CMバンクシステムから受信すると、前記ファイル選択手段により選択されたCM素材ファイルの再生を、前記再生開始位置設定手段により設定されたCM素材先頭位置から開始する再生開始手段、
    前記再生開始手段により再生が開始されたCM素材の再生データを、前記CMバンクシステムに記録させるために、前記CMバンクシステムに送信する再生データ送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
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