JP5457712B2 - バルブ取付冶具 - Google Patents

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Description

本発明は、本体部の一部が支点に当接した状態で、本体部が所定方向に回動し、本体部の回動により取付部に所定方向の力が作用する、いわゆる、てこの原理を利用することによって、リムホイールにエアバルブを取り付けるバルブ取付冶具に関する。
従来、空気入りタイヤが装着されるリムホイールには、エアバルブが取り付けられる。一般的に、エアバルブの一端は、リムホイールに形成されたバルブ挿入孔よりも小さい径を有する。一方、エアバルブの他端は、バルブ挿入孔よりも大きい径を有し、バルブ挿入孔を形成する縁部分に係止される。
このようなエアバルブは、空気入りタイヤが装着されたリムホイールと該空気入りタイヤとによって形成される空間(以下、リム内側)から外部(以下、リム外側)に向けて挿入される。次いで、エアバルブは、バルブ取付冶具によって、リム内側からリム外側に向けてバルブ挿入孔内に引き込むことにより、リムホイールに取り付けられる。
具体的には、バルブ取付冶具は、エアバルブの一端に取付可能な取付部と、取付部に対して屈曲する棒状の本体部と、取付部に対して本体部を屈曲させる連結部(例えば、継ぎ手)とを備える(例えば、特許文献1参照)。
このようなバルブ取付冶具を用いてエアバルブの一端をバルブ挿入孔に挿入して当該エアバルブをリム内側からリム外側に向けて引き込む際、リムホイールの一部(例えば、フランジ部)に本体部の一部を当接させる。この当接部分を支点とし、連結部を作用点として、てこの原理を利用することによって、バルブ挿入孔にエアバルブが挿入される方向(以下、挿入方向)へエアバルブを引き込む。
特開昭63−312210号公報(第2−3頁、第2図)
しかしながら、上述した従来のバルブ取付冶具には、次のような問題があった。すなわち、エアバルブをリムホイールに取り付ける際、取付部(作用点)は、支点を軸として円弧状の軌道を描くため、エアバルブの挿入方向と取付部の軌道とにずれが生じる。このため、作業者は、本体部(力点)を大きく動かすことができず、取付部と支点との間隔を短くする方向に、リムホイールの一部に当接した本体部の当接部分(支点)をずらす必要がある。
つまり、作業者は、バルブ挿入孔内へエアバルブを少し引き込んでは本体部をずらし、また、バルブ挿入孔内へエアバルブを少し引き込んでは本体部をずらす作業を繰り返さなければならない。従って、リムホイールにエアバルブを取る付ける作業が煩雑であるという問題があった。
そこで、本発明は、てこの原理を利用する場合において、リムホイールにエアバルブを取り付ける作業を簡素化できるバルブ取付冶具の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、リムホイール(リムホイール200)に形成されたバルブ挿入孔(バルブ挿入孔211)に挿入されるエアバルブ(エアバルブ300)の一部に取付可能な取付部(取付部10)と、前記取付部に対して屈曲する本体部(本体部20)と、前記取付部と前記本体部とを連結し、前記取付部に対して前記本体部を屈曲させる連結部(連結部30)とを備え、前記バルブ挿入孔に前記エアバルブが挿入される挿入方向(挿入方向I)に対して前記バルブ挿入孔よりも先寄りに位置する支点(例えば、フランジ部210)に前記本体部の一部が当接した状態で、前記本体部が所定方向(所定方向V)に回動し、前記本体部の回動により前記取付部に前記所定方向の力が作用するバルブ取付冶具(バルブ取付冶具1)であって、前記本体部は、棒状部材(棒状部材21)と、前記棒状部材の外面に設けられ、前記支点に当接されるとともに、前記棒状部材の外面に沿って摺動する外面部材(外面部材22)と、前記棒状部材の外面に設けられ、前記棒状部材を摺動する前記外面部材の摺動範囲を規制する規制部(規制部23)とを備え、前記規制部は、前記外面部材よりも前記取付部側、及び、前記外面部材よりも前記取付部の反対側に設けられることを要旨とする。
かかる特徴によれば、外面部材は、棒状部材の外面に沿って摺動する。これによれば、てこの原理によりバルブ取付冶具を用いてエアバルブを引き抜く際、外面部材が支点に当接した状態で棒状部材が移動できる。このため、取付部と支点との間隔を短くする方向に外面部材をずらすことなく、取付部と支点との間隔が連続的に短くなる。従って、棒状部材(力点)を大きく動かす(連続的に動かす)ことによってリムホイールにエアバルブを取り付けることができ、リムホイールにエアバルブを取り付ける作業を簡易化できる。
また、規制部は、外面部材よりも取付部側、及び、外面部材よりも取付部の反対側に設けられる。規制部が外面部材よりも取付部側に設けられることによって、バルブ取付冶具を用いてエアバルブを引き抜く際、本体部が外面部材内から外れることを防止できる。一方、規制部が外面部材よりも取付部の反対側に設けられることによって、バルブ取付冶具の持ち運び時などにおいて、外面部材が本体部から外れることを防止できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記摺動範囲は、棒状部材の長手方向に沿った外面部材の長さよりも長いことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、前記棒状部材は、円柱状をなし、前記外面部材は、円筒状をなし、前記外面部材の内周面は、前記棒状部材の外周面よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、前記外面部材は、非金属部材であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴に係り、前記本体部と前記取付部との間には、前記取付部と前記本体部との間には、取付部に対して屈曲する本体部を所定の位置で保持する保持機構(保持機構40)が設けられ、前記保持機構は、前記取付部または前記本体部の一方に設けられる片部材(片部材41)と、前記一方に設けられ、他方に向けて前記片部材を付勢する付勢部材(付勢部材42)と、前記他方に設けられ、前記片部材と接する平坦状の先端面(嵌合先端面43)とを有し、前記先端面には、前記片部材が嵌合する嵌合孔(嵌合孔43A)が形成されることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、てこの原理を利用する場合において、リムホイールにエアバルブを取り付ける作業を簡素化できるバルブ取付冶具を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るバルブ取付冶具1を示す斜視図である。 図2(a)は、図2のA−A断面図であり、図3(b)は、図2のB−B断面図である。 図3は、本実施形態に係るバルブ取付冶具1の保持機構40近傍を示す斜視図である。 図4(a)は、図4のA−A断面図であり、図5(b)は、図4のB−B断面図である。 図5は、本実施形態に係るバルブ取付方法を説明するための図である(その1)。 図6は、本実施形態に係るバルブ取付方法を説明するための図である(その2)。 図7は、本実施形態に係る差込部分12の嵌合先端面43に片部材41が付与する力を説明するための図である。 図8(a)及び図8(b)は、その他の実施形態に係る取付部10を示す断面図である。 図9(a)、図9(b)及び図9(c)は、その他の実施形態に係るバルブ取付冶具1の外面部材22近傍を示す断面図である。
次に、本発明に係るバルブ取付冶具の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)バルブ取付冶具の構成、(2)保持機構の構成、(3)バルブ取付方法、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)バルブ取付冶具の構成
まず、本実施形態に係るバルブ取付冶具1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るバルブ取付冶具1を示す斜視図である。図2(a)は、図1のA−A断面図であり、図2(b)は、図1のB−B断面図である。
図1及び図2に示すように、バルブ取付冶具1は、空気入りタイヤ100が装着されたリムホイール200に、エアバルブ300を取り付ける際に用いられる。ここで、リムホイール200には、フランジ部210と、ドロップ部220とが設けられる(図1参照)。フランジ部210は、空気入りタイヤ100のビード部をリムホイール200の軸方向から支える部位である。ドロップ部220は、リムホイール200の軸方向に沿った断面において、リムホイール200の径方向内側に凹むが設けられる。ドロップ部220は、リムホイール200の軸方向に沿った断面において、フランジ部210と連なる一対の壁面220Aと、一対の壁面220A間に連なる平面220Bとによって構成される。一方の壁面220Aには、エアバルブ300が挿入するバルブ挿入孔211が形成される。
エアバルブの一端は、バルブ挿入孔211よりも大きい径を有する。エアバルブ300の一端には、バルブ挿入孔211を形成する縁部分に係止する係止部310が設けられる。一方、エアバルブ300の他端は、バルブ挿入孔211よりも小さい径を有する。エアバルブ300の他端には、雌ネジ部が形成されたキャップ(不図示)と螺合する雄ネジ部320が形成される。
上述したバルブ取付冶具1は、フランジ部210とバルブ取付冶具1の一部との当接点を支点Pにフランジ部210と当接した状態で所定方向に回動し、バルブ取付冶具1の回動によりエアバルブ300に所定方向の作用させること(いわゆる、てこの原理)によって、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける。具体的には、バルブ取付冶具1は、取付部10と、本体部20と、連結部30(例えば、継ぎ手)と、保持機構40を備える。
取付部10は、エアバルブ300の一部に取付られる。取付部10の一端には、エアバルブ300の雄ネジ部320と螺合する雌ネジ部11が形成される。また、取付部10の他端には、挟持部分21Bの相互間に差し込まれる差込部分12が形成される。差込部分12には、連結部30が挿通する軸孔12H(図3参照)が形成される。
本体部20は、円筒の棒状をなし、取付部10に対して屈曲する。具体的には、本体部20は、棒状部材21と、外面部材22と、規制部23とを備える。
棒状部材21の長さL1は、150〜250mmであることが好ましく、180〜220mmであることがさらに好ましい。棒状部材21の一端には、作業者が握るグリップ部21Aが設けられる。棒状部材21の他端(すなわち、本体部20における取付部10側の端部)には、取付部10側に向かって二股状に突出する挟持部分21Bが形成される。挟持部分21Bには、後述する連結部30が挿通する軸孔21H(図3参照)が形成される。なお、棒状部材21は、後述する筒状の外面部材22内を摺動する。
外面部材22は、本体部20の外面(すなわち、外周面)に設けられる。外面部材22は、本体部20の外面から外側に向けて突出する。外面部材22は、筒状のゴム材(例えば、ゴム硬度60度)などによって形成される。外面部材22は、リムホイール200のフランジ部210(支点P)に当接される。
外面部材22は、棒状部材21の長手方向L、すなわち、棒状部材21の外周面に沿って摺動する。棒状部材21の長手方向Lに沿った外面部材22の長さL2は、40〜60mm(例えば、50mm)であることが好ましい。また、外面部材22の外周は、10〜30mm(例えば、20mm)であることが好ましい。
規制部23は、本体部20の外面に設けられる。規制部23は、本体部20の外面から外側に向けて突出する。規制部23の内径は、棒状部材21の外径と一致する。規制部23は、外面部材22を摺動する本体部20の摺動範囲SLを規制する。つまり、規制部23は、外面部材22と当接することによって摺動範囲SLを規制する。なお、摺動範囲SLは、本体部20が外面部材22内を摺動するために、棒状部材21の長手方向Lに沿った外面部材22の長さL2よりも長い。例えば、摺動範囲SLは、外面部材22の長さL2よりも5〜10mm長いことが好ましい。
規制部23は、先端側規制部23Aと、後端側規制部23Bとを有する。先端側規制部23Aは、外面部材22よりも取付部10側に設けられる。特に、先端側規制部23Aは、連結部30寄りに設けられることが好ましい。一方、後端側規制部23Bは、外面部材22よりも取付部10の反対側(グリップ部21A側)に設けられる。後端側規制部23Bは、グリップ部21Aに近づくにつれて、摺動範囲SLが広げられる。
連結部30は、取付部10と本体部20(棒状部材21)とを連結し、取付部10に対して屈曲する本体部20を屈曲させる。つまり、連結部30は、取付部10に対して本体部20が屈曲する軸芯となる。
連結部30は、挟持部分21Bに形成される軸孔21Hと、差込部分12に形成される軸孔12Hとを挿通する。これにより、本体部20は、連結部30を中心に取付部10に対して屈曲する。
保持機構40は、取付部10と本体部20との間に設けられる。保持機構40は、取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置で保持する。
(2)保持機構の構成
次に、本実施形態に係る保持機構40の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係るバルブ取付冶具1の保持機構40近傍を示す斜視図である。図4(a)は、図3のA−A断面図であり、図4(b)は、図3のB−B断面図である。
図3及び図4に示すように、保持機構40は、片部材41(例えば、球状部材)と、付勢部材42(例えば、コイルバネ)と、嵌合先端面43とを有する。
片部材41は、本体部20、具体的には、挟持部分21Bの相互間に設けられる。付勢部材42は、片部材41と同様に本体部20に設けられ、取付部10(差込部分12)側に向けて、皿部材42Aを介して片部材41を付勢する。
嵌合先端面43は、取付部10、具体的には、差込部分12の先端に設けられる。嵌合先端面43は、片部材41と当接する平坦状をなしている。嵌合先端面43には、片部材41が嵌合する嵌合孔43Aが形成される。嵌合孔43Aは、棒状部材21の長手方向Lに取付部10における雌ネジ部11の軸芯方向が沿った状態で、嵌合孔43A内に片部材41が嵌合するように形成される。
(3)バルブ取付方法
次に、本実施形態に係るバルブ取付方法について、図面を参照しながら説明する。図5及び図6は、本実施形態に係るバルブ取付方法を説明するための図(リムホイール200の軸方向及び径方向に沿った断面図)である。
図5及び図6に示すように、バルブ取付方法には、バルブ挿入工程と、バルブ螺合工程と、バルブ引上工程と、治具取外工程とが含まれる。
(3−1)バルブ挿入工程
図5(a)に示すように、バルブ挿入工程では、空気入りタイヤ100が装着されたリムホイール200と当該空気入りタイヤ100とによって形成される空間S(以下、リム内側)から、バルブ挿入孔211にエアバルブ300の雄ネジ部320を挿入する。
(3−2)バルブ螺合工程
図5(b)及び図5(c)に示すように、バルブ螺合工程では、エアバルブ300の雄ネジ部320と、取付部10に形成された雌ネジ部11とを螺合させる。このとき、保持機構40が取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置で保持する。例えば、棒状部材21の長手方向Lに取付部10における雌ネジ部11の軸芯方向が沿った状態で、嵌合孔43A内に片部材41が嵌合する。
(3−3)バルブ引上工程
図5(d)に示すように、バルブ引上工程では、リムホイール200のフランジ部210に外面部材22を当接させる。
次いで、図5(d)及び図6(a)に示すように、リム内側から外部(以下、リム外側)に向けてエアバルブ300を引き込む。具体的には、リムホイール200のフランジ部210(支点P)に外面部材22が当接した状態で、棒状部材21(グリップ部21A)を所定方向Vに回動させ、本体部20の回動により取付部10(連結部30)に所定方向の力が作用する(いわゆる、てこの原理)。つまり、バルブ取付冶具1によって、バルブ挿入孔211にエアバルブ300が挿入する方向(以下、挿入方向I)へ向けてエアバルブ300を引き込む。
このとき、挿入方向Iと取付部10の軌道Oとが大きくずれないように、本体部20が外面部材22内を摺動する。なお、図5(d)に示す円弧状の二点鎖線は、外面部材22が設けられていないバルブ取付冶具における取付部10の軌道Oを示している。
次いで、図6(b)に示すように、バルブ挿入孔211を形成する縁部分にエアバルブ300の係止部310を係止させる。これにより、エアバルブ300は、リムホイール200に固定される。
(3−4)治具取外工程
図6(c)に示すように、治具取外工程では、エアバルブ300の雄ネジ部320と、取付部10に形成された雌ネジ部11との螺合を解除することによって、エアバルブ300からバルブ取付冶具1を取り外す。保持機構40が取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置で保持する。例えば、棒状部材21の長手方向Lに取付部10における雌ネジ部11の軸芯方向が沿った状態で、嵌合孔43A内に片部材41が嵌合する。
(4)作用・効果
以上説明した実施形態では、外面部材22は、棒状部材21の外周面に沿って摺動する。これによれば、てこの原理によりバルブ取付冶具1を用いてエアバルブ300を引き抜く際、外面部材22がリムホイール200のフランジ部210(支点P)に当接した状態で棒状部材21が移動できる。このため、取付部10とフランジ部210(支点P)との間隔を短くする方向に外面部材22をずらすことなく、取付部10とフランジ部210との間隔が連続的に短くなる。つまり、取付部10(連結部30)からフランジ部210までの距離Dが徐々に短くなる(図5(d)〜図6(b)参照)。従って、棒状部材21(力点)を大きく動かす(連続的に動かす)ことによってリムホイール200にエアバルブ300を取り付けることができ、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける作業を簡易化できる。
また、規制部23は、外面部材22よりも取付部10側、または、外面部材22よりも取付部10の反対側(グリップ部21A側)に設けられる。つまり、先端側規制部23Aまたは後端側規制部23Bの少なくとも一方が設けられる。先端側規制部23Aが設けられることによって、バルブ取付冶具1を用いてエアバルブ300を引き抜く際、本体部20が外面部材22内から外れることを防止できる。一方、後端側規制部23Bが設けられることによって、バルブ取付冶具1の持ち運び時などにおいて、外面部材22が本体部20(グリップ部21A側)から外れることを防止できる。
特に、先端側規制部23Aは、連結部30寄りに設けられることが好ましい。これによれば、エアバルブ300を必要以上に引き抜き過ぎないように、先端側規制部23Aが外面部材22を規制する。このため、エアバルブ300の係止部310がバルブ挿入孔211を貫通してしまうことを抑制でき、エアバルブ300の損傷を軽減できる。一方、後端側規制部23Bは、グリップ部21Aに近づくにつれて、摺動範囲SLが広げられる。このため、様々なサイズのリムホイール200、例えば、エアバルブ300からフランジ部210(支点P)までの距離が大きい場合においても、リムホイール200にエアバルブ300を取り付けることができる。
また、外面部材22が後端側規制部23Bに接触した状態で、外面部材22からエアバルブ300までの距離が、エアバルブ300からフランジ部210(支点P)までの距離とに対応することが好ましい。これによれば、バルブ取付冶具1により複数回連続してリムホイール200にエアバルブ300を取り付ける際に、外面部材22を当接させる支点Pを容易に把握できる。このため、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける作業をさらに簡易化できる。
実施形態では、摺動範囲SLは、本体部20が外面部材22内を摺動するために、棒状部材21の長手方向Lに沿った外面部材22の長さL2よりも長い。なお、摺動範囲SLが外面部材22の長さL2よりも短いと、外面部材22は、棒状部材21の外周面に沿って摺動できない。
実施形態では、外面部材22の内周面は、棒状部材21の外周面よりも大きい。なお、外面部材22の内周面が棒状部材21の外周面よりも小さいと、外面部材22が棒状部材21の外周面を摺動しにくくなってしまう場合がある。
実施形態では、棒状部材21の長さL1は、150〜250mmであることが好ましい。なお、棒状部材21の長さL1が150mmよりも小さいと、てこの原理を十分利用できず、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける作業が煩雑となる場合がある。一方、棒状部材21の長さL1が250mmよりも大きいと、取付部10とグリップ部21Aとの距離が長くなり過ぎてしまい、雄ネジ部320と雌ネジ部11とを螺合する作業や、雄ネジ部320と雌ネジ部11との螺合を解除する作業などが煩雑となる場合がある。
実施形態では、棒状部材21の長手方向Lに沿った外面部材22の長さL2は、40〜60mmであることが好ましい。外面部材22の長さL2が40mmよりも小さいと、外面部材22を支点Pに当接させることが煩雑となる場合がある。一方、外面部材22の長さL2が60mmよりも大きいと、バルブ取付冶具1自体が重くなってしまう場合がある。
実施形態では、外面部材22は、ゴムによって形成される。これによれば、フランジ部210が外面部材22に適合しやすくなり、バルブ取付冶具1を用いてエアバルブ300を引き上げる際に、フランジ部210から外面部材22がずれにくくなる。このため、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける作業をさらに簡易化できる。また、外面部材22が金属部材等のゴムよりも硬い部材で形成される場合と比べて、フランジ部210に外面部材22が押し付けられることによる傷等を防止できる。
実施形態では、取付部10と本体部20との間には、取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置で保持する保持機構40が設けられる。具体的には、保持機構40は、取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置(すなわち、嵌合孔43A内に片部材41が嵌合する位置)で保持する。これによれば、取付部10に対して本体部20が屈曲しにくくなる。このため、雄ネジ部320と雌ネジ部11とを螺合する作業や、雄ネジ部320と雌ネジ部11との螺合を解除する作業などが容易になる。従って、リムホイール200にエアバルブ300を取り付ける作業をさらに簡易化できる。
実施形態では、差込部分12の嵌合先端面43は、平坦状をなしている。これによれば、図7(a)に示す嵌合先端面43が円弧状をなしている場合と比べて、図7(b)に示すように、片部材41が嵌合先端面43に付勢する力が嵌合孔43A側に向かう。このため、片部材41が嵌合孔43Aに嵌合しやすくなり、棒状部材21の長手方向Lに取付部10における雌ネジ部11の軸芯方向が沿った状態になりやすい。このため、雄ネジ部320と雌ネジ部11とを螺合する作業や、雄ネジ部320と雌ネジ部11との螺合を解除する作業などが容易になる。
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、バルブ取付冶具1は、リムホイール200のフランジ部210とを当接し、てこの原理によってエアバルブ300を引き上げるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、フランジ部210以外のリムホイール200に当接してもよく、別部材によって支点Pを形成てしてもよく、てこの原理によってエアバルブ300を引き上げていればよい。
また、バルブ取付冶具1は、取付部10と、本体部20(棒状部材21、外面部材22及び規制部23)と、連結部30と、保持機構40とを備えるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、規制部23や保持機構40を備えていなくてもよい。
また、棒状部材21は、円筒の棒状をなしているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、角柱の棒状をなしていてもよい。
また、取付部10の一端には、エアバルブ300の雄ネジ部320と螺合する雌ネジ部11が形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、雄ネジ部320を挟み込む部分が形成されていてもよく、雄ネジ部320に固定される部分が形成されていればよい。
また、取付部10における雌ネジ部11の開口部は、必ずしも円筒状である必要はなく、例えば、図8(a)に示すように、テーパ状であってもよく、図8(b)に示すように、雌ネジ部11よりも広く形成された円筒状(幅広部)であってもよい。この場合、雌ネジ部11の開口部が雄ネジ部320よりも大きいことにより、雌ネジ部11の開口部と雄ネジ部320とが略同一である場合のように、雌ネジ部11の開口部と雄ネジ部320とを正確に一致させる必要がなくなる。このため、雄ネジ部320と雌ネジ部11とを螺合する作業や、雄ネジ部320と雌ネジ部11との螺合を解除する作業などがさらに容易になる。
また、取付部10には差込部分12が形成され、棒状部材21には挟持部分21Bが形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、取付部10に挟持部分が形成され、本体部20には差込部分が形成されていてもよい。
また、外面部材22は、ゴムによって形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、金属部材や非金属部材などによって形成されてもよい。
また、規制部23の内径は、棒状部材21の外径とが一致するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、棒状部材21の外径よりも小さくてもよい。例えば、図9(a)に示すように、棒状部材21に溝21Dが形成され、該溝21Dに規制部23が嵌め込まれてもよい。
また、規制部23は、棒状部材21と別体に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図9(b)及び図9(c)に示すように、棒状部材21と一体に設けられていてもよい。
連結部30は、取付部10に対して本体部20が屈曲する軸芯となっていればよく、軸部材であってもよく、挟持部分及び差込部分に筒状の凹凸により嵌合していてもよい。
また、保持機構40の構成については、上述した実施形態で説明したものに限定されるものではなく、取付部10に対して屈曲する本体部20を所定の位置で保持できる構成であればよい。つまり、片部材41が球状部材以外(例えば、角部材)であってもよく、付勢部材42がコイルバネ以外(例えば、板バネ)であってもよく、付勢部材42が皿部材42Aを介さずに片部材41を直接付勢してもよい。また、片部材41及び付勢部材42は、本体部20に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、取付部10に設けられていてもよい。この場合、軸孔12Hが形成された嵌合先端面43が本体部20に設けられることになる。
また、リムホイール200の構成やエアバルブ300の構成については、上述した実施形態で説明したものに限定されるものではなく、目的に応じて適宜変更できる。つまり、バルブ挿入孔211は、ドロップ部220の一方の壁面220A以外に設けられていてもよいことは勿論である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…バルブ取付冶具、10…取付部、11…雌ネジ部、12…差込部分、12H…軸孔、20…本体部、21…棒状部材、21A…グリップ部、21B…挟持部分、21H…軸孔、22…外面部材、23…規制部、23A…先端側規制部、23B…後端側規制部、30…連結部、40…保持機構、41…片部材、42…付勢部材、43…嵌合先端面、43A…嵌合孔、100…空気入りタイヤ、200…リムホイール、210…フランジ部、211…バルブ挿入孔、220…ドロップ部、220A…壁面、220B…平面、300…エアバルブ、310…係止部、320…雄ネジ部

Claims (4)

  1. リムホイールに形成されたバルブ挿入孔に挿入されるエアバルブの一部に取付可能な取付部と、
    前記取付部に対して屈曲する本体部と、
    前記取付部と前記本体部とを連結し、前記取付部に対して前記本体部を屈曲させる連結部と
    を備え、
    前記バルブ挿入孔に前記エアバルブが挿入される挿入方向に対して前記バルブ挿入孔よりも先寄りに位置する支点に前記本体部の一部が当接した状態で、前記本体部が所定方向に回動し、前記本体部の回動により前記取付部に前記所定方向の力が作用するバルブ取付冶具であって、
    前記本体部は、長手方向に沿って延びる棒状部材と、前記支点に当接される外面部材とを備え、
    前記棒状部材は、前記長手方向に直交する方向に突出する1対の規制部分と、前記長手方向において前記1対の規制部分の間に設けられる摺動範囲を構成する被摺動部分とを一体として有しており、
    前記外面部材は、前記被摺動部分の外面に設けられ、前記被摺動部分の外面に沿って摺動し、
    前記1対の規制部分は、前記長手方向における前記外面部材の摺動を規制し、
    前記連結部は、前記取付部に対して前記本体部が屈曲する軸芯となり、
    前記取付部と前記本体部との間には、前記取付部に対して屈曲する前記本体部を所定の位置で保持する保持機構が設けられ、
    前記保持機構は、
    前記取付部または前記本体部の一方に設けられる片部材と、
    前記一方に設けられ、他方に向けて前記片部材を付勢する付勢部材と、
    前記他方に設けられ、前記片部材と接する先端面と
    を有し、
    前記先端面には、前記片部材が嵌合する嵌合孔が形成され
    前記先端面は、前記連結部外部の前記連結部の軸芯方向から視認した状態において平坦状の直線形状であるバルブ取付冶具。
  2. 前記長手方向において、前記被摺動部分の長さは、前記外面部材の長さよりも長い請求項1に記載のバルブ取付冶具。
  3. 前記棒状部材は、円柱状をなし、
    前記外面部材は、円筒状をなし、
    前記外面部材の内周面は、前記棒状部材の外周面よりも大きい請求項1または2に記載のバルブ取付冶具。
  4. 前記外面部材は、非金属部材である請求項1乃至3の何れか一項に記載のバルブ取付冶具。
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