JP5456535B2 - レジンボンド砥石 - Google Patents
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Description
前記金属粉が、粒子径が45μm以上の金属粒子を金属粉の全重量を基準として50%を超えて含み、
且つ、前記金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積Xと、前記金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Yの比X/Yが10以上である
ことを特徴とするものである。
前記金属粉が、粒子径が45μm以上の金属粒子を金属粉の全重量を基準として50%を超えて含み、
且つ、前記金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積Xと、前記金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Yの比X/Yが10以上である
ことを特徴とするものである。
本発明において使用することができる砥粒の種類は特に限定されず、従来知られている任意のものを用いることができる。このような砥粒としては、例えば、アルミナ系砥粒、炭化ケイ素系砥粒、ジルコニア系砥粒、酸化セリウム粒子、シリカ粒子、酸化クロム粒子、CBN砥粒、及びダイヤモンド砥粒が挙げられる。これらの砥粒は、単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。これらのうち高い硬度を有するいわゆる超砥粒と呼ばれることがある、CBN砥粒およびダイヤモンド砥粒のいずれかを使用することが好ましい。最も好ましい砥粒は、ダイヤモンド砥粒である。ここで砥粒は無機質物質又は金属質物質で被覆されていてもよい。
本発明において使用することができる熱硬化性樹脂は特に種類を限定されるものではなく、従来レジンボンド砥石に用いられていた一般的な熱硬化性樹脂から選択することが可能である。具体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、およびポリエステル樹脂からなる群から選択される樹脂を単独もしくは組合わせて使用することができる。熱硬化性樹脂は、製造時に後述する金属粉を大量に含有させることが容易であるという点から、原材料が粉末で供給される樹脂が好ましい。また、製造時には加熱溶解して各成分を配合するために耐熱性のある樹脂が好ましい。このような観点から、ポリイミド樹脂が最も好ましい。
本発明によるレジンボンド砥石において、樹脂結合層中に含まれる金属粉は、粒子径が45μm以上の金属粒子を金属粉の全重量を基準として50%を超えて含み、且つ、金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積Xと、前記金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Yの比X/Yが10以上であることを含むものである。以下、このような粒子を非球状金属粉とよぶことがある。
本発明によるレジンボンド砥石は、上記した成分を用いて、従来知られている任意の方法により製造することができる。一般的な製造方法を説明すると以下の通りである。
砥粒、熱硬化性樹脂、および金属粉を表1に示すとおりに組み合わせて、下記の方法に従ってレジンボンド砥石を具備した試料を作成した。
なお、砥粒には、平均粒子径6.8μmのダイヤモンド砥粒を用い、樹脂結合層の全体積に対する割合が2.7体積%になるように調整した。また、熱硬化性樹枝としてはポリイミド樹脂およびフェノール樹脂を用いたが、具体的にはポリイミド樹脂としてイミダロイ KIR−30(商品名、京セラケミカル株式会社製)、フェノール樹脂としてベルパール S−899(商品名、エア・ウォーター株式会社製)を用いた。また、追加金属粉を用いる場合には、平均粒子径10μm、X‘/Y’の比が10未満のアトマイズ鉄粒子を用いた。
1.各原料をVミルにて混合する
2.原料混合物を成型金型に充填する
3.約3t/cm2の圧力で加圧成型する
4.成形された原料混合物を200℃の環境下に10時間放置して硬化して砥石を得る
5.硬化により得られたペレット状の砥石を直径55mmの貼り皿(台金)に面積占有率50%の割合で均一に貼り付け、評価用の試料とした。
作製した試料を用いて下記に示す条件で研削試験、および各評価を実施した。
装置: 球芯研磨機(HPD-700(商品名、株式会社春近精密製))
研削条件: 回転数2000rpm、加重5000g(約700g/cm2)、加工時間1分
被研磨物: 光学ガラスLAC14(商品名、HOYA株式会社製) 直径30mmφ
研削前後の被研磨物の重量差を被研磨物の厚さに換算し、それを研削時間で除することで求めた。
研削前後の被研磨物の重量差を被研磨物の厚さに換算した値を、研削前後のレジンボンド砥石の重量差をレジンボンド砥石の厚さに換算した値で除することで求めた。
表面粗さ・輪郭形状測定機サーフコム1400(商品名、株式会社東京精密製)により以下の条件で表面粗さRaをμmの単位で測定した。
測定長: 5mm
測定速度: 0.3mm/秒
測定倍率: 1000倍
測定分解能: 10nm
カットオフ波長: 0.8mm
“熱硬化性樹脂”の欄の”種類”欄には、樹脂結合層中の熱硬化性樹脂の種類を示した。
“熱硬化性樹脂”の欄の”含有量”欄には、樹脂結合層中の熱硬化性樹脂の含有量を体積%で示した。
“主たる金属粉”の欄の”含有量”欄には、樹脂結合層中の主たる金属粉の含有量を示した。
“主たる金属粉”の欄の”平均粒子径”欄には、主たる金属粉の平均粒子径を、マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300EXII(商品名、日機装株式会社製)を使用してレーザー開回折・散乱法に基づき測定した値を示した。
“主たる金属粉”の欄の”45μm以上の粒子の重量比”欄には、マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300EXII(商品名、日機装株式会社製)を使用してレーザー開回折・散乱法に基づき測定した、主たる金属粉の全重量に対する45μm以上の金属粉の割合を示した。
“主たる金属粉”の欄の”X”欄には、金属粒子の平均粒子径より算出した金属粒子の1粒子当たりの体積に、当該金属粒子を構成する金属の20℃での比重を乗じることで金属粒子の1粒子当たりの重量を算出し、その得られた値に比表面積の値を乗じて算出した主たる金属粉の1粒子当たりの平均表面積Xを、”Y”欄には、平均粒子径より算出した真球としての1粒子当たりの表面積を示した。尚、ここでいう比表面積は、流動式比表面積自動測定装置フローソーブII(商品名、株式会社島津製作所製)を使用してガス吸着法に基づき測定した金属粒子の単位重量当たりの表面積の値を用いた。
“追加金属粉”の欄の”含有量”欄には、樹脂結合層中の追加金属粉の含有量を示す。
“追加金属粉”の欄の”配合比”欄には、全金属粉の総体積を基準とした場合の追加金属粉の配合比を示した。
含有量*1は、樹脂結合層の全体積を基準とした体積の割合を%単位で示した。
配合比*2は、全金属粉の体積に対する、追加金属粉の体積の割合を%単位で示した。
Claims (6)
- 熱硬化性樹脂、砥粒、および金属粉を含んでなる樹脂結合層を具備してなるレジンボンド砥石であって、
前記金属粉が、粒子径が45μm以上の金属粒子を金属粉の全重量を基準として50%を超えて含み、
且つ、前記金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積Xと、前記金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Yの比X/Yが10以上である
ことを特徴とするレジンボンド砥石。 - 前記金属粉を、樹脂結合層の全体積を基準として60〜95体積%含有する、請求項1に記載のレジンボンド砥石。
- 前記金属粉が電解銅粉である、請求項1または2に記載のレジンボンド砥石。
- 熱硬化性樹脂と、砥粒と、金属粉とを含んでなる原料混合物を焼成することによって形成された樹脂結合層を具備してなるレジンボンド砥石であって、
前記金属粉が、粒子径が45μm以上の金属粒子を金属粉の全重量を基準として50%を超えて含み、
且つ、前記金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積Xと、前記金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Yの比X/Yが10以上である
ことを特徴とするレジンボンド砥石。 - 前記原料混合物が追加金属粉を含んでなり、
前記追加金属粉に含まれる金属粒子の1粒子当たりの平均表面積X’と、前記追加金属粉に含まれる金属粒子の平均粒子径と同じ直径を有する真球の表面積Y’の比X’/Y’が10未満である、請求項4に記載のレジンボンド砥石。 - 前記金属粉の総体積を基準として、前記追加金属粉の比率が30体積%未満である、請求項5に記載のレジンボンド砥石。
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