JP5455163B2 - 排水弁装置、洗浄水タンク装置、及び、水洗大便器 - Google Patents
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Description
このような従来の排水弁装置においては、弁体が排水口を閉止した際に排水口の口縁部に密着した状態のシール性を確保するため、適度に撓むゴムや軟質合成樹脂等の膨潤する材料で形成された弁体が採用されている。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が膨潤し、例えば、弁体の上面の大きさが拡張して弁体の周縁部が下方へ垂れ下がったとしても、排水弁の弁体保持手段により弁体を全体的にほぼ水平に保持することができる。したがって、膨潤して垂れ下った状態の弁体が、洗浄水タンク内の洗浄水が排水部の排水口から排出されている最中に、洗浄水の水圧等の影響を受けて早閉まりすることを防止することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が膨潤し、例えば、弁体の上面の大きさが拡張して弁体の周縁部が下方へ垂れ下がったとしても、排水弁の弁体保持手段の上面部、側面部及び下面部によって取り囲まれて排水部の排水口突起部よりも外側の領域内で弁体が弁体保持手段の下面部よりも上方に保持されるため、弁体の垂れ下がりを安定して防止することができる。また、このように弁体の垂れ下がりを安定して防止することができる分、膨潤する材料で形成された弁体について、厚みを薄くして柔らかくすることも可能となるため、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座して下方に沈み込んだとしても、弁体保持手段の下面部が洗浄水タンクの底面よりも所定距離上方に位置しているため、弁体保持手段の下面部と洗浄水タンクの底面とが接触することを防ぐことができる。したがって、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座した直後の状態において弁体の沈み込みの幅を確保することができ、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、弁体保持手段の上側外縁部及び下側外縁部の双方が滑らかな曲がり面を形成しているため、排水弁を引き上げる際に洗浄水タンク内の洗浄水が排水弁の弁体保持手段の上側外縁部に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができると共に、洗浄水が排水弁の弁体保持手段を通過して排水口へと流れる際に、排水弁の弁体保持手段の下側外縁部に作用する洗浄水の抵抗力を低減させることができる。これらの結果、排水弁の操作性を確保することができるため、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、弁体の外側領域の上面を保持する排水弁の弁体保持手段の外側上面部がほぼ水平状態の弁体の上面よりも所定距離上方に位置しているため、製造誤差等により、弁体が排水部の排水口突起部に対して傾いた状態で着座したとしても、弁体の外側領域がより大きな撓み量で上方に変形することを許容することができ、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口突起部に着座した際に、洗浄水タンク内に貯水された洗浄水が、排水弁の弁体保持手段の外側上面部の複数の開口から排水弁の弁体保持手段の内部に流入し、この流入した洗浄水の水圧により、弁体を排水口突起部に押し付けて密着させることができるため、排水弁の弁体が排水部の排水口を閉止した際のシール性能を確保することができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
このように構成された本発明においては、排水弁の弁体が排水部の排水口を開閉することにより、洗浄水タンク内から排水部の排水口を経て便器に供給される洗浄水量を4.8リットル以下に抑制することができるため、洗浄水の節水化を実現することができる。
このように構成された本発明においては、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる洗浄水タンク装置を提供することができる。
このように構成された本発明においては、予め規定された洗浄水量を確実に便器へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる水洗大便器を提供することができる。
まず、図1により、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器(水洗大便器)を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器の断面図である。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム10と、導水路6から供給される洗浄水を吐水する第1吐水口12が形成され、この第1吐水口12から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部を洗浄するようになっている。
洗浄水タンク装置18は、陶器製の外装タンク20と、この外装タンク20内に一体となって配置され、水洗便器1を洗浄する洗浄水が貯水される貯水タンク22と、外装タンク20に載せられる蓋体24を備えている。
貯水タンク22の底部には、便器本体2の導水路6と連通する排水口22aが形成され、貯水タンク22内の洗浄水が導水路6へと排水されるようになっている。また、貯水タンク22は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
なお、本実施形態による洗浄水タンク装置18においては、上述した洗落し式以外の他のタイプの水洗便器(例えば、サイホン式水洗便器など)にも適用可能である。
図2は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置について蓋体を取り外した状態で貯水タンク内の構造を前方斜め上方から見た斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の貯水タンク内の構造を示す平面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿って見た断面図である。なお、図4においては、貯水タンク22の満水時の止水水位をWL0で示している。
給水装置26は、更に、給水バルブ32に接続されたリフィール管38を備え、このリフィール管38の下流端は、後述する排水弁装置28のオーバーフロー管40の上端開口の上方に位置している。
図5は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の分解斜視図である。
また、図6は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置を示す側面断面図であり、上昇時の状態の排水弁ユニットを鎖線で示し、下降途中の状態の排水弁ユニットを実線で示している。
さらに、図7は、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の閉止時の弁体を示す拡大側面断面図である。
ここで、本実施形態では、一例として、操作レバー42及び回転軸44については、使用者が操作レバー42を直接回転操作して回転軸44を回転させるような手動式の操作形態について説明するが、このような形態に限定されず、操作レバー42及び回転軸44を回転させるためのモータ等の駆動手段を設け、外部に設定された操作ボタン(図示せず)又は人感センサー(図示せず)からの指令信号によって駆動手段の作動を自動的に制御するような操作形態にしてもよい。
この玉鎖引き上げ部材46においては、回転軸44の中心軸線44aに対して一方の側には、回転軸44の回転により上下動するようになっている第1玉鎖48が取り付けられる第1玉鎖取付部46aが設けられ、回転軸44の中心軸線44aに対して他方の側には、回転軸44の回転により上下動するようになっている第2玉鎖50が取り付けられる第2玉鎖取付部46bが設けられている。
さらに、玉鎖引き上げ部材46において、第2玉鎖取付部46bから操作レバー42側に隣接した所定位置に、回転軸44の回転により上下動するようになっている第3玉鎖54が取り付けられる第3玉鎖取付部46cが設けられており、第3玉鎖54の下端は、後述する切替弁56の第3玉鎖取付部56aに取り付けられている。
一方、操作レバー42を他方に回動させると、第1玉鎖48が弛んだ状態で第2玉鎖50及び第3玉鎖54が玉鎖引き上げ部材46によって引き上げられ、フロート部材52及び弁体84が上昇すると共に切替弁56が閉弁し、後述する便器の小洗浄モードによる排水が開始されるようになっている。
この排水口形成部材64の下端部は、貯水タンク22の底面22bを貫き、シール部材66を介して締結部材68によって締結され、排水口形成部材64が貯水タンク22の底面22bに固定されている。
さらに、排水口形成部材64の上端開口部74の外周の所定の対角位置には、後述する排水弁ユニット60の内側制御筒部材76が上方から着脱可能に取り付けられる取付用の保持突起78が形成されている。
なお、弁体84に用いられる膨潤する材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリルゴム(ACM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)等が採用される。
また、弁体84は、図5〜図7に示すように、弁体84のほぼ中央部分に形成された取付穴84aにオーバーフロー管40の円筒部40bが挿入されて取り付けられた状態で、オーバーフロー管40の下端部の弁体保持部40aと弁体保持部材85により、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定され、オーバーフロー管40と共に上下動して、排水口64aを開閉する排水弁として機能するようになっている。
また、フロート部材52は、フロート部52cの上端に固定されて所定距離上方に延びた後、半径方向内側にアーチ状に延びてオーバーフロー管40の円筒部40bの上端が取り付けられるオーバーフロー管取付部52eを備えている。
また、オーバーフロー管40の円筒部40bの上端は、フロート部材52のオーバーフロー管取付部52eに取り付けられて、オーバーフロー管取付部材86によって固定される。
このオーバーフロー管取付部材86は、実質的には、洗浄水タンク22内の所定水位(満水水位)を超えた洗浄水が流入するオーバーフロー管40の上端の流入口86aを形成している。
また、オーバーフロー管40の上端の流入口86aは、オーバーフロー管40の管径に対して滑らかに上方且つ外側に広がるラッパ形状となっており、洗浄水タンク22内の所定水位(満水水位)を超えた洗浄水がオーバーフロー管40によって洗浄水タンク22の外部へより確実に排出されるようになっている。
この係合溝90aは、ほぼL字形の鍵穴状の溝を形成し、保持突起72を下方から挿入可能した後、係合溝90aを水平方向に移動させることにより保持突起72に係止可能となっている。
同様に、筒体本体90の近位側側壁90bと対向する側壁90b’(以下「遠位側側壁90d’」)にも、流量調節用の遠位側開口部90d’が形成され、これらの遠位側開口部90d’には、遠位側流量調節部材96が取り付けられている。
これらの近位側流量調節部材94及び遠位側流量調節部材96のそれぞれの取り付け位置を上下方向に変更し、それぞれに対応する開口部90d,90d’の開口断面積を調節することにより、小洗浄モードにおいて貯水タンク22内の洗浄水が筒体本体90の開口部90d,90d’から筒体本体90の内部へ流入する洗浄水の流量を調節することができ、洗浄水タンク22の外部(水洗便器1)へ流出される洗浄水量を調節することができるようになっている。
図8は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図9は本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す底面図であり、図10は図8のX−X線に沿って見た断面図である。
また、弁体保持部材85は、これら上面部98、側面部100及び下面部102によって取り囲まれて排水口ユニット60の排水口突起部64bよりも外側の領域A(図7参照)内において弁体84を弁体保持部材85の下面部102よりも上方に保持するようになっている。
すなわち、弁体84が排水口64aを閉止している状態では、弁体保持部材85の下面部102が排水口形成部材64のベース部70の上面70aに接触することなく、弁体保持部材85の下面部102と排水口形成部材64のベース部70の上面70aとの間に所定間隔hが形成されている。
また、弁体保持部材85の上面部98は、中心側上面部98aよりも上方に突出し、弁体84の中心側領域Bよりも半径方向外側に位置する外側領域Cの上面84bを保持する外側上面部98bを備えている。この外側上面部98bは、弁体84の下面84cが排水口突起部64bに着座した際に弁体84の外側領域Cが上方に撓み変形可能となるように、ほぼ水平状態の弁体84の上面84cよりも所定距離dだけ上方に位置している。
なお、ほぼ水平状態の弁体84の上面84cと弁体保持部材85の外側上面部98bとの所定距離dについては、例えば、弁体84の上下方向の厚みを1mm〜2mmに設定した場合、1mm〜5mmに設定されることが好ましく、1mmに設定されることが最も好ましい。
弁体保持部材85の中心側上面部98aとオーバーフロー管40の弁体保持部40aによって弁体84の中心側領域Bを上下方向から挟持した状態で弁体保持部材85の取付部85bをオーバーフロー管40の円筒部40bの取付用凹部40cに取り付けられることにより、弁体84がオーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
なお、図9及び図10に示されているように、弁体保持部材85の側面部100の外面と面一となる面に対する下面部102の内側端部102aからの垂直長さに相当する弁体保持部材85の下面部102の幅wは、1mm〜10mmに設定されることが好ましく、2mmに設定されることが最も好ましい。
なお、開口98cについては、2以上の複数であればよく、開口98c同士の互いの間隔についても、等間隔に設けられていなくてもよい。
以下、本発明の第1実施形態による洗浄水タンク装置により実行される2種類の洗浄モードのうちの代表的な大洗浄モードについて説明し、小洗浄モードについては説明を省略する。
図2及び図4に示すように、大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の排水弁装置28においては、第1玉鎖48及び第2玉鎖50の双方が上下方向にほぼ直線状に伸ばされた状態となっている。このとき、切替弁56については、錘56bを加えた切替弁56自体の自重により、第3玉鎖54が弛んだ状態となり、外側制御筒部材62の筒体本体90の洗浄モード切替用の開口部90cを開放した状態となっている。
また、貯水タンク22内の水位は、満水時の止水水位WL0となり、内側制御筒部材76の上端よりも上方且つオーバーフロー管40の流入口86aよりも下方に位置しており、外側制御筒部材62の筒体本体90の内部及び内側制御筒部材76の貯水部76bの内部は、洗浄水で満たされている。
また、弁体84は、内側制御筒部材76の底部に当接し、外側制御筒部材62の筒体本体90の開口部90cの上端以上の高さ位置となる最高高さ位置に位置し、引き上げが完了した状態となっており、切替弁56が筒体本体90の開口部90cを開放したままの状態で、排水口64aが開放され、排水が開始される。
そして、貯水タンク22内と筒体本体90内が開口部90cで連通しているため、貯水タンク22内の水位と筒体本体90内の水位が同一の水位WL1となり、この水位WL1が時間と共に内側制御筒部材76の貯水部76bの開口76aの上端よりも低下した状態では、内側制御筒部材76の貯水部76bの開口76aから流出する貯水部76b内の洗浄水の流量に応じた所定の速度で内側制御筒部材76の貯水部76b内の水位WL1’が低下する。
また、弁体84が排水口突起部64bに着座する際に、貯水タンク22内に貯水された洗浄水が、弁体保持部材85の外側上面部98bの複数の開口98cから弁体保持部材85の内部に流入し、この流入した洗浄水の水圧により、弁体84を上方から排水口突起部64bに押し付けて密着させた状態となる。
さらに、排水が終了したときの貯水タンク22内と筒体本体90内の水位は、図6に示す水位WL1よりも低い死水水位DWLとなり、大洗浄モードにおける排水が開始されてから終了するまでには、排水弁装置28の排水弁ユニット58の弁体84が排水口64aを開閉することにより、貯水タンク22内から水洗便器1に4.8リットル以下の洗浄水が供給される。
したがって、弁体84が排水口突起部64bに着座した直後の状態において弁体84の沈み込みの幅を確保することができ、弁体84が排水口64aを閉止した際のシール性能を向上させることができる。これらの結果、予め規定された洗浄水量を確実に水洗便器1へ供給することができ、良好な便器洗浄を実現することができる。
ここで、図11は本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図12は本発明の第2実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図11及び図12において、上述した本発明の第1実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
また、弁体202の内周部202c及び弁体保持部材204の内周部204cがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体202がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材204の下面204aとにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、弁体202のアンカー部202bと弁体保持部材204のアンカー取付部204bは、弁体202をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
ここで、図13は本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図14は本発明の第3実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図13及び図14において、上述した本発明の第1及び第2実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
また、弁体302の内周部302b及び弁体保持部材304の内周部304bがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体302がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材304の下面304aとにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、接着剤306は、弁体302をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
ここで、図15は本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図16は本発明の第4実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図15及び図16において、上述した本発明の第1〜第3実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
また、弁体402の上面402aには弁体保持部材404が取り付けられ、弁体402の内周部402b及び弁体保持部材404の内周部404aがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体402がオーバーフロー管40の弁体保持部40aと弁体保持部材404とにより上下方向から挟持され、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、剛性部材406は、弁体402をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
ここで、図17は本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す平面図であり、図18は本発明の第5実施形態による洗浄水タンク装置の排水弁装置の弁体保持部材を示す正面断面図である。
なお、図17及び図18において、上述した本発明の第1〜第4実施形態による排水弁装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
また、弁体502の外周縁部502aは、剛性部材406の外周部406aを取り囲むように、弁体502の下面部502bの外側端部502cから上方に所定長さ突出した後、半径方向内側に向って所定長さ突出している。
さらに、弁体502の内周部502d及び剛性部材406の内周部406bがオーバーフロー管40の取付用凹部40cに嵌め込まれると、弁体502及び剛性部材406がオーバーフロー管40の弁体保持部40aにより下方から支持されると共に、オーバーフロー管40に対して上下方向に固定されるようになっている。
すなわち、弁体502の外周縁部502aと剛性部材406は、弁体502をほぼ水平な状態に保持するための弁体保持手段として機能するようになっている。
2 便器本体
4 ボウル部
6 導水路
8 トラップ管路
8a 入口
8b 上昇路
8c 下降路
10 リム
12 第1吐水口
14 溜水部
16 第2吐水口
18 洗浄水タンク装置
20 外装タンク
22 貯水タンク
22a 排水口
22b 底面
24 蓋体
26 給水装置
28 排水弁装置
30 給水管
32 給水バルブ
34 フロート
36 吐水口
38 リフィール管
40 オーバーフロー管
40a 弁体保持部
40b 円筒部
40c 取付用凹部
42 操作レバー
44 回転軸
44a 回転軸の中心軸線
46 玉鎖引き上げ部材
46a 第1玉鎖取付部
46b 第2玉鎖取付部
46c 第3玉鎖取付部
48 第1玉鎖
50 第2玉鎖
52 フロート部材
52a 第1玉鎖取付部
52b 第2玉鎖取付部
52c フロート部
52d 底部
52e オーバーフロー管取付部
52f フロート部の中央穴
54 第3玉鎖
56 切替弁
56a 第3玉鎖取付部
56b 錘
58 排水弁ユニット(排水弁)
58a 排水弁ユニットの中心軸線
60 排水口ユニット(排水部)
62 外側制御筒部材
64 排水口形成部材(排水部)
64a 排水口
64b 排水口突起部
66 シール部材
68 締結部材
70 ベース部
70a ベース部の上面
72 保持突起
74 排水口形成部材の上端開口部
76 内側制御筒部材
76a 開口
76b 貯水部
76c ガイド部
76d 係合溝
76e 壁部
78 保持突起
80 排水口形成部材のリブ
82 連通口
84 弁体
84a 取付穴
84b 弁体の上面
84c 弁体の下面
84d 弁体の外周部
85 弁体保持部材(弁体保持手段)
85a 挿入穴
85b 取付部
86 オーバーフロー管取付部材
86a 流入口
88 リフィール管取付部材
88a ノズル部
90 筒体本体
90a 係合溝
90b 近位側側壁
90b’ 遠位側側壁
90c 洗浄モード切替用開口部
90d 流量調節用の近位側開口部
90d’ 流量調節用の遠位側開口部
92 流量調節部材
94 近位側流量調節部材
96 遠位側流量調節部材
98 弁体保持部材の上面部
98a 弁体保持部材の中心側上面部
98b 弁体保持部材の外側上面部
98c 弁体保持部材の外側上面部の開口
100 弁体保持部材の側面部
102 弁体保持部材の下面部
102a 弁体保持部材の下面部の内側端部
102b 弁体保持部材の下面部の開口
104 弁体保持部材の上側外縁部
106 弁体保持部材の下側外縁部
200 排水弁ユニット
202 弁体
202a 弁体の上面
202b 弁体のアンカー部(弁体保持手段)
202c 弁体の内周部
204 弁体保持部材
204a 弁体保持部材の下面
204b 弁体保持部材のアンカー取付部(弁体保持手段)
204c 弁体保持部材の内周部
300 排水弁ユニット
302 弁体
302a 弁体の上面
302b 弁体の内周部
304 弁体保持部材
304a 弁体保持部材の下面
304b 弁体保持部材の内周部
306 接着剤(弁体保持手段)
400 排水弁ユニット
402 弁体
402a 弁体の上面
402b 弁体の内周部
404 弁体保持部材
404a 弁体保持部材の内周部
406 剛性部材(弁体保持手段)
406a 剛性部材の外周部
406b 剛性部材の内周部
500 排水弁ユニット
502 弁体
502a 弁体の外周縁部(弁体保持手段)
502b 弁体の下面部
502c 弁体の下面部の外側端部
502d 弁体の内周部
Claims (9)
- 便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、
洗浄水タンクの底面に取り付けられて排水口を形成する排水部と、
膨潤する材料で形成されて上下動することにより上記排水部の排水口を開閉する弁体と、この弁体が膨潤した状態で上記弁体をほぼ水平に保持する弁体保持手段と、を備えた排水弁と、
を有することを特徴とする排水弁装置。 - 上記排水部は、上記排水口の周縁部に沿って上方に突出する排水口突起部を備え、上記排水弁の弁体保持手段は、上記弁体の上方を覆うようにほぼ水平方向に延びる上面部と、上記弁体の周縁部側方を覆うように上記上面部の外側端部からほぼ下方に所定長さ延びる側面部と、上記弁体の周縁部下方を覆うように上記側面部の下端部からほぼ水平方向内側に所定長さ突出する下面部と、を備え、上記弁体保持手段は、上記上面部、上記側面部及び上記下面部によって取り囲まれて上記排水部の排水口突起部よりも外側の領域内において上記弁体を上記弁体保持手段の下面部よりも上方に保持する請求項1記載の排水弁装置。
- 上記排水弁の弁体保持手段の下面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際、上記洗浄水タンクの底面よりも所定距離上方に位置している請求項2記載の排水弁装置。
- 上記弁体保持手段は、更に、上記上面部と上記側面部とを接続する曲がり面を形成する上側外縁部と、上記側面部と上記下面部とを接続する曲がり面を形成する下側外縁部と、を備えている請求項2又は3に記載の排水弁装置。
- 上記排水弁の弁体保持手段の上面部は、上記排水弁の弁体の中心側領域の上面を保持する中心側上面部と、この中心側上面部よりも上方に突出して上記弁体の中心側領域よりも外側に位置する外側領域の上面を保持する外側上面部と、を備え、この外側上面部は、上記排水弁の弁体が上記排水口突起部に着座した際に上記排水部の弁体の外側領域が上方に撓み変形可能となるように、ほぼ水平状態の上記弁体の上面よりも所定距離上方に位置している請求項2乃至4の何れか1項に記載の排水弁装置。
- 上記排水弁の弁体保持手段の外側上面部は、上下方向に貫く複数の開口が形成されている請求項5記載の排水弁装置。
- 上記排水弁の弁体は、上記洗浄水タンク内から4.8リットル以下の洗浄水が上記排水部の排水口を経て上記便器に供給されるように上記排水部の排水口を開閉する請求項1乃至6の何れか1項に記載の排水弁装置。
- 請求項1乃至7の何れか1項に記載の排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置。
- 請求項8記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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