JP2010013801A - 水洗式便器 - Google Patents

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【課題】サイホン作用を確実に発生させ、便器洗浄を良好に行うことができる水洗式便器を提供する。
【解決手段】水洗式便器は、便鉢2及び便鉢2の下流側に連なる便器排水路3を有する便器本体1と、洗浄タンク10とを備えている。洗浄タンク10に貯留された洗浄水が便器本体1に供給される。この洗浄タンク10内には、便器排水路3に連通し、膨張及び収縮することにより便器排水路3に対して空気を吸排気可能な吸排気容器20が設けられている。この吸排気容器20は、洗浄タンク10内に貯留された洗浄水が便器本体1に流出して減少することにより洗浄タンク10内に生じる負圧力が作用して膨張可能であり、かつ洗浄タンク10内に洗浄水が流入して増加することにより洗浄タンク10内に生じる正圧力が作用して収縮可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は水洗式便器に関する。
特許文献1に従来の水洗式便器が開示されている。この水洗式便器は、便鉢と、便鉢の下流側に連なる便器排水路とを有する便器本体と、便器本体に供給される洗浄水を貯留する洗浄タンクとを備えている。便器排水路は、便鉢の下流側に連通し、便鉢とともに水封部を形成する上昇流路と、上昇流路の下流側に連通する下降流路とを有している。洗浄タンク内には、下端が洗浄タンク内に連通し、上端が閉塞されたブースが形成されている。ブース内には、下端が便器排水路に連通し、上端がブース内の洗浄水の最高水位よりも高い位置まで伸びる吸気管が配置されている。
この水洗式便器は、洗浄タンク内に貯留された洗浄水が便器本体に流出すると、ブース内の洗浄水も減少し、この減少量と略等しい量の空気が吸気管を介して便器排水路からブース内に吸引される。便器排水路の空気の吸引と、便器本体に供給された洗浄水の水勢との相乗効果により、洗浄水が水封部から一気に便器排水路の下降流路に流入し、サイホン作用を発生させる。このため、少ない洗浄水で強力なサイホン作用を発生させることができる。よって、便鉢内の汚物を良好に排出することができる。
特開平7−42217号公報
しかし、上記従来の水洗式便器では、吸気管が便器排水路の空気を吸引する際に便器排水路内を流れる汚物を吸引してしまうと、洗浄タンク内に汚物が流入してしまう。また、吸気管が便器排水路の接続部からブース内の洗浄水の最高水位より高い位置まで伸びるように形成されなければならないため、管路が長くなり、吸気管内に汚物が滞留しやすい。吸気管内に汚物が滞留すると、流通面積が小さくなったり、吸気管を閉塞したりして、便器排水路から空気を良好に吸引することができなくなる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、サイホン作用を確実に発生させ、便器洗浄を良好に行うことができる水洗式便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の水洗式便器は、便鉢及び該便鉢の下流側に連なる便器排水路を有する便器本体と、該便器本体に供給される洗浄水を貯留する洗浄タンクとを備えた水洗式便器において、
前記洗浄タンク内には、前記便器排水路に連通し、膨張及び収縮することにより該便器排水路に対して空気を吸排気可能な吸排気容器が設けられ、
該吸排気容器は、該洗浄タンク内に貯留された洗浄水が前記便器本体に流出して減少することにより該洗浄タンク内に生じる負圧力が作用して膨張可能であり、かつ該洗浄タンク内に洗浄水が流入して増加することにより該洗浄タンク内に生じる正圧力が作用して収縮可能であることを特徴とする。
このような構成である本発明の水洗式便器では、洗浄タンク内に貯留された洗浄水が便器本体に流出して減少することにより洗浄タンク内に生じる負圧力が作用して吸排気容器は膨張する。これにより、吸排気容器は便器排水路内の空気を吸引する。このため、便器排水路内の空気の吸引と、便器本体に供給された洗浄水の水勢との相乗効果により、少ない洗浄水で強力なサイホン作用を発生させることができる。よって、便鉢内の汚物を確実に排出することができる。また、洗浄タンク内に貯留された洗浄水が流出した後、洗浄水が洗浄タンク内に流入して増加することにより洗浄タンク内に生じる正圧力が作用して吸排気容器は収縮する。これにより、吸排気容器は便器排水路内へ空気を排出するため、サイホン作用を確実に終了させることができる。よって、その後に便器本体へ供給される洗浄水により、覆水を確実に行うことができる。
この水洗式便器では、吸排気容器により洗浄タンク内と便器排水路とは完全に遮断されている。このため、吸排気容器が、便器排水路内の空気を吸引する際に、仮に便器排水路から汚物を吸引しても、洗浄タンク内に汚物が流入してしまうことを確実に防止することができる。また、吸排気容器と便器排水路とを連通する際に、長い連通路を要しない。このため、吸排気容器と便器排水路との間において汚物が滞留することをできる限り少なくすることができる。よって、汚物の付着及び汚物による閉塞を防止し、便器排水路に対して空気の吸排気を良好に行うことができる。
したがって、本発明の水洗式便器は、サイホン作用を確実に発生させ、便器洗浄を良好に行うことができる。
洗浄タンクは密閉され、流量調節弁を介して空気を流出入可能な開口が設けられ得る。この場合、洗浄タンク内には開口から空気が流入可能であるため、吸排気容器の膨張体積よりも多量の洗浄水を洗浄タンクから排出することができる。このため、便器排水路から吸引する空気量に応じて吸排気容器を小型にしても、便器洗浄に必要な量の洗浄水を洗浄タンクから便器本体に確実に供給することができる。また、流量調節弁の開度を調整することにより、洗浄タンクへ流入する空気の流量を調整することができる。これにより、洗浄タンクから排出される洗浄水の流量が調整され、洗浄タンク内に生じる負圧力の強弱を調整することができる。このため、吸排気容器が負圧力の作用により確実に膨張するように洗浄タンクへ流入する空気の流量を流量調節弁で調整することができる。
洗浄タンク内の下方には、便器排水路を内部に形成する便器排水管の一部が露出し、便器排水管の洗浄タンク内に露出した箇所に吸排気容器を接続する接続口が設けられ得る。この場合、洗浄タンク内で便器排水管と吸排気容器とを接続することができるため、構造を簡易にすることができる。また、洗浄タンクを便器本体の後方の低い位置に配置することができるため、水洗式便器をローシルエットにすることができる。
吸排気容器は、側面が蛇腹状に形成され得る。この場合、吸排気容器が上下方向のみに膨張及び収縮する。このため、洗浄タンク内に設けられたフロート弁等の他の機器に干渉することなく吸排気容器を配置することができる。よって、吸排気容器は確実に膨張及び収縮し、便器排水路に対して空気の吸排気を良好に行うことができる。
便器排水路は、便鉢の下流側に連通し、便鉢とともに水封部を形成する上昇流路と、上昇流路の下流側に連通する下降流路と、下降流路の下流側に連通し、洗浄水が滞留する滞留部とを有し、便器排水路は水封部と滞留部との間で吸排気容器に連通され得る。この場合、水封部の洗浄水と滞留部の洗浄水とにより、その間の便器排水路を閉鎖空間にすることができる。この閉鎖空間の空気を吸排気容器により吸引することにより、効率的に空気を便器排水路から吸引することができるため、吸排気容器を小型にすることができる。また、より勢いよく水封部の洗浄水を便器排水路の下降流路へ流入させることができる。このため、より少ない洗浄水で、より強力なサイホン作用を確実に発生させることができる。よって、便鉢内の汚物をより確実に排出することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
本発明の水洗式便器は、図1〜図3に示すように、便鉢2及び便鉢2の下流側に連なる便器排水路3を有する便器本体1を備えている。また、この水洗式便器は、便器本体1に供給される洗浄水を貯留する洗浄タンク10を備えている。
便鉢2の上部開口の内周縁には、リム通水路2Aが形成されている。リム通水路2Aの下面には、洗浄水が便鉢2の表面に沿って流下するように便鉢2に沿って開口する図示しない流出孔が設けられている。便器排水路3は、便鉢2の下流側に連通し、便鉢2とともに水封部4を形成する上昇流路3Aと、上昇流路3Aの下流側に連通する下降流路3Bと、下降流路3Bの下流側に連通し、洗浄水が滞留する滞留部5とを有している。
上昇流路3Aと、下降流路3Bの上流部とは、便鉢2と一体に形成された便器排水管6内に形成されている。便器排水管6の外側面の一部は、後述する洗浄タンク10のタンク本体11内の下方に露出している。タンク本体11内の下方に露出する便器排水管6の上面には、後述する吸排気容器20が接続される接続口6Aが設けられている。このように、便器排水管6と吸排気容器20とは、タンク本体11内において簡易な構造で接続することができる。また、洗浄タンク10を便器本体1の後方の低い位置に配置することができるため、この水洗式便器はローシルエットにすることができる。
下降流路3Bの下流部と、滞留部5とは、排水接続管7内に形成されている。排水接続管7は、便器排水管6の下流端3Cと、便器本体1が据え付けられる床面に引き出されて開口する図示しない床排水管の上流端とを連通し、らせん状に形成さている。滞留部5は洗浄水により水封されるため、水封部4と滞留部5との間の便器排水路3には閉鎖空間が形成される。
洗浄タンク10は、便器本体1と一体に形成され、洗浄水を貯留するタンク本体11と、タンク本体11の上部開口を密閉する蓋体12とを有している。蓋体12には、流量調節弁30を介して空気が流出入可能な開口12Aが設けられている。洗浄タンク10内には、ボールタップV1と、フロート弁V2と、オーバーフロー管13と、吸排気容器20とが設けられている。
ボールタップV1は、便器本体1が据え付けられるトイレルーム内に引き出された図示しない水道管に給水路Rを介して連通されている。ボールタップV1の弁部は、洗浄タンク10内の洗浄水の水位変化に連動する図示しない浮玉に連結され、浮玉の昇降により開閉される。つまり、洗浄タンク10内の洗浄水が待機時の水位Lよりも低下すると、浮玉が下降し、ボールタップV1の弁部が開弁する。ボールタップV1の弁部が開弁すると、洗浄タンク10にタンク給水路R1を介して洗浄水が供給されるとともに、リム通水路2Aにリム給水路R2を介して洗浄水が供給される。リム給水路R2からリム通水路2Aに供給された洗浄水は、リム通水路2Aの一方向に流れ、流出孔から吐出する。このため、流出孔から吐出した洗浄水は便鉢2の表面を旋回しながら流下する。洗浄タンク10内の洗浄水が待機時の水位Lになると、浮玉は上昇位置になり、ボールタップV1の弁部は閉弁し、洗浄タンク10及びリム通水路2Aへの給水は停止される。
フロート弁V2は、フロート弁体14と弁座15とを有している。フロート弁体14は、図示しない洗浄ハンドルに鎖16を介して連結されている。このため、洗浄ハンドルが操作されると、図2に示すように、フロート弁体14が便座15から浮き上がり、フロート弁V2から洗浄水が排出される。排出された洗浄水は、図示しない一対のジェット口から便鉢2の下部に噴出される。ジェット口は、リム通水路2Aから便鉢2の表面を旋回しながら流下する洗浄水と同じ方向に旋回流を形成するように便鉢2の下部に対面して形成されている。洗浄タンク10内の洗浄水が少なくなり、フロート弁体14が弁座15に着座すると、図3に示すように、ボールタップV1から給水される洗浄水は洗浄タンク10内に貯溜され、洗浄タンク10内の水位は待機状態の水位Lに復帰する。
吸排気容器20は、図1〜図3に示すように、伸縮自在の蛇腹状の側面21と、上面22と、下面23とから形成されている。下面23には開口23Aが設けられ、この開口23Aは便器排水管6の接続口6Aに直接的に接続されている。この吸排気容器20は、図2に示すように、側面21が縮小状態から伸長し、上面22が上昇して膨張することにより、便器排水路3の閉鎖空間の空気を吸引可能である。このように、吸排気容器20は、上下方向のみの膨張及び収縮するため、洗浄タンク10内に設けられたフロート弁V2等の他の機器に干渉することなく配置することができる。このため、吸排気容器20は確実に膨張及び収縮し、便器排水路6に対して空気の吸排気を良好に行うことができる。
この吸排気容器20では、便器排水路3内の空気を吸引する際に、仮に便器排水路3から汚物を吸引しても、吸排気容器20により洗浄タンク10内と便器排水路3とは完全に遮断されているため、洗浄タンク10内に汚物が流入してしまうことを確実に防止することができる。また、吸排気容器20の開口23Aが接続口6Aに直接的に接続されているため、この部分に汚物が滞留することがほとんどなく、汚物の付着及び汚物による閉塞を防止することができる。よって、この吸排気容器20は、便器排水路6に対して空気の吸排気を良好に行うことができる。
この吸排気容器20は、図1に示すように、側面21が伸長状態から縮小し、上面22が下降して収縮することにより、便器排水路3へ空気を排出可能である。
以上のように構成された実施例1の水洗式便器の便器洗浄動作について説明する。
便器洗浄の待機状態では、図1に示すように、フロート弁V2のフロート弁体14は弁座15に着座している。洗浄タンク10内には、洗浄水が最高水位Lまで貯溜され、ボールタップV1の弁部は閉弁されている。吸排気容器20は、側面21が縮小し、上面22が下降して収縮している。滞留部5は洗浄水により封水され、水封部4との間の便器排水路3には、閉鎖空間が形成されている。
待機状態から便器洗浄を実行するために洗浄ハンドルが操作されると、フロート弁V2のフロート弁体V2が弁座15から引き上げられる。すると、流量調節弁30を介して開口12Aから一定流量の空気が洗浄タンク10内に流入しつつ、洗浄タンク10内の洗浄水がフロート弁V2から排出され、ジェット口から便鉢2の下部に噴出する。ボールタップV1から洗浄タンク10内に供給される洗浄水の流量よりもフロート弁V2から排出される洗浄水の流量の方が多いため、洗浄タンク10内の洗浄水の水位は低下する。これにより、ボールタップV1の浮玉が降下し、ボールタップV1の弁部は開弁する。ボールタップV1の弁部が開弁すると、洗浄タンク10にタンク給水路R1を介して洗浄水が供給されるとともに、リム通水路2Aにリム給水路R2を介して洗浄水が供給される。
便鉢2内には、リム通水路2Aの流出孔から吐出される洗浄水と、ジェット口から噴出される洗浄水とが供給され、便鉢2内に旋回流を形成する。後述するサイホン作用が発生するまでは、便鉢2内の水位は徐々に上昇する。
洗浄タンク10内に貯留された洗浄水がフロート弁V2から排出され、減少することにより洗浄タンク10内には負圧力が生じる。この負圧力が作用して、吸排気容器20は、図2に示すように、側面21が伸長し、上面22が上昇して膨張する。この際、吸排気容器20は、水封部4と滞留部5との間の便器排水路3に形成された閉鎖空間の空気を吸引する。これにより、便鉢2内で旋回流を形成し、水位を上昇させた洗浄水が一気に便器排水路3の下降流路3Bへ流入し、サイホン作用が発生する。このように、便器排水路3内の閉鎖空間の空気の吸引と、便鉢2内で水位が上昇した洗浄水の水勢との相乗効果により、少ない洗浄水で強力なサイホン作用を発生させることができる。このため、便鉢2内の汚物を確実に排出することができる。また、便器排水路3の閉鎖空間の空気を吸引するため、便器排水路3から効率的に吸引することができる。このため、吸排気容器20を小型にすることができる。
また、洗浄タンク10内には、流量調節弁30を介して開口12Aから空気が流入可能であるため、吸排気容器20の膨張量よりも多量の洗浄水を洗浄タンク10から排出させることができる。このため、便器排水路3から吸引する空気量に応じて吸排気容器20を小型にしても、便器洗浄に必要な量の洗浄水を洗浄タンク10から便器本体1に確実に供給することができる。また、流量調節弁30の開度を調整することにより、洗浄タンク10へ流入する空気の流量を調整することができため、洗浄タンク10から排出される洗浄水の流量及び洗浄タンク10内に生じる負圧力の強弱を調整することができる。これにより、吸排気容器20が負圧力の作用により確実に膨張するように洗浄タンク10へ流入する空気の流量を流量調節弁30で調整することができる。
洗浄タンク10内の洗浄水がフロート弁V2から排出され、少なくなると、図3に示すように、フロート弁体14が弁座15に着座する。これにより、ジェット口からの洗浄水の噴出は終了する。ボールタップV1の弁部は開弁しているため、洗浄タンク10内及びリム通水路2Aには継続して洗浄水が供給される。
洗浄タンク10内にボールタップV1から洗浄水が流入して増加することにより、洗浄タンク10内には正圧力が生じる。吸排気容器20は、この正圧力が作用して、側面が縮小し、上面22が下降して収縮する。この際、吸排気容器20が便器排水路3に空気を排出するため、サイホン作用を確実に終了させることができる。その後、洗浄タンク10内の水位が待機状態の水位Lになるまでの間にリム通水路2Aに供給される洗浄水により、便鉢2内の水位は上昇して覆水が確実に行なわれる。これにより、図1に示すように、この水洗式便器は待機状態に復帰する。
したがって、実施例1の水洗式便器は、サイホン作用を確実に発生させ、便器洗浄を良好に行うことができる。
実施例2の水洗式便器は、図4に示すように、洗浄タンク100が蓋体112により密閉されており、洗浄タンク100は外部との空気の流出入を行われないように形成されている。このため、吸排気容器200の膨張及び収縮の体積変化によってのみ、吸排気容器200のフロート弁V2から洗浄水を排出することができ、かつボールタップV1から洗浄水を流入することができる。よって、便器本体1に供給する洗浄水量と同量の容量を有する吸排気容器200が洗浄タンク100内に設けられている。この吸排気容器200は、伸縮自在の蛇腹状の側面210と、上面220と、下面230とから形成されている。下面230には、開口230Aが設けられ、この開口230Aは便器排水管6の接続口6Aに直接的に接続されている。他の構成は実施例1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例2の水洗式便器では、吸排気容器200が大量の空気を便器排水路3から吸引することができるため、水封部4内の洗浄水を下降流路3Bに勢いよく流入させることができる。このため、より少ない洗浄水でサイホン作用を発生させることができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
以上において、本発明を実施例1及び2に即して説明したが、本発明は上記実施例1及び2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、吸排気容器20、200は、ゴム製の膨張体であるブラダ(空気袋)であってもよい。
タンク本体11内に吸排気容器20とフロート弁V2等の他の機器との間を区画する仕切材を設けてもよい。この場合、吸排気容器20が膨張及び伸縮時に他の機器と干渉することを防止することができる。
タンク本体11は便器本体1と別体に形成されていてもよい。
流量調節弁30は、開度を調整することができなくてもよい。この場合、流量の相違する流量調節弁を複数用意し、適宜、開口12Aに取り付けてもよい。また、流量調整弁30を用いずに開口12Aの開口面積を調整して流出入する空気の流量を調整してもよい。
便器排水路3は滞留部5を有さなくてもよい。
滞留部5は、常時、洗浄水によって水封されていなくてもよい。この場合、常時は、滞留部5の上方に空気の流通する空間が設けられ、便器洗浄の初期に滞留部5に流入する洗浄水により、滞留部5内の水位が上昇し、滞留部5を水封するようにしてもよい。
実施例1の水洗式便器の待機状態を示す断面図である。 実施例1の水洗式便器のサイホン作用発生状態を示す断面図である。 実施例1の水洗式便器のサイホン作用終了状態を示す断面図である。 実施例2の水洗式便器のサイホン作用発生状態を示す断面図である。
符号の説明
1…便器本体
2…便鉢
3…便器排水路
3A…上昇流路
3B…下降流路
4…水封部
5…滞留部
6…便器排水管
6A…接続口
10、100…洗浄タンク
12A…開口
20、200…吸排気容器
30…流量調節弁

Claims (5)

  1. 便鉢及び該便鉢の下流側に連なる便器排水路を有する便器本体と、該便器本体に供給される洗浄水を貯留する洗浄タンクとを備えた水洗式便器において、
    前記洗浄タンク内には、前記便器排水路に連通し、膨張及び収縮することにより該便器排水路に対して空気を吸排気可能な吸排気容器が設けられ、
    該吸排気容器は、該洗浄タンク内に貯留された洗浄水が前記便器本体に流出して減少することにより該洗浄タンク内に生じる負圧力が作用して膨張可能であり、かつ該洗浄タンク内に洗浄水が流入して増加することにより該洗浄タンク内に生じる正圧力が作用して収縮可能であることを特徴とする水洗式便器。
  2. 前記洗浄タンクは密閉され、流量調節弁を介して空気を流出入可能な開口が設けられている請求項1記載の水洗式便器。
  3. 前記洗浄タンク内の下方には、前記便器排水路を内部に形成する便器排水管の一部が露出し、
    該便器排水管の該洗浄タンク内に露出した箇所に前記吸排気容器を接続する接続口が設けられている請求項1又は2記載の水洗式便器。
  4. 前記吸排気容器は、側面が蛇腹状に形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の水洗式便器。
  5. 前記便器排水路は、前記便鉢の下流側に連通し、該便鉢とともに水封部を形成する上昇流路と、該上昇流路の下流側に連通する下降流路と、該下降流路の下流側に連通し、洗浄水が滞留する滞留部とを有し、
    該便器排水路は該水封部と該滞留部との間で前記吸排気容器に連通されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の水洗式便器。
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