JP5454589B2 - エレベーターのかご給電装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターのかご給電装置に関するものである。
従来のエレベーターにおいては、エレベーターのかごが必要とする戸開閉用電力、照明用電力やその他かごが備える各装置への電力の供給や制御信号の伝送を行うため、機械室の制御装置とかごとは移動ケーブルにより電気的に接続されることが一般的である。
しかし、当該エレベーターが設置されるビルの高さが高い超高層ビル用エレベーターにおいては、この移動ケーブルが長くなるため、移動ケーブル自身の重量や揺れの影響等により移動ケーブルが切断してしまう等の不具合が発生する恐れがある。また、移動ケーブルが長くなることにより電圧降下も大きくなるため、移動ケーブルの芯線を太くする又は使用本数を多くする必要が生じる。
そこで、移動ケーブルに頼ることなくかごへの電力供給(給電)や信号伝送を行うことが考えられる。このうち信号伝送については、無線や光伝送とすることで比較的容易に実現可能である。
そして、かごへの給電については、従来においては、かごにバッテリ等の電力蓄積装置を設け、この電力蓄積装置から必要に応じてインバータ等の電力変換装置を介してかごが備える各装置へと電力を蓄積するとともに、電力蓄積装置への充電についてはエレベーターの停止階に給電装置を設け、この給電装置から必要に応じてコンバータ等の電力変換装置を介してエレベーターの停止中に行う方法が知られている。
また、他のものとして、従来におけるエレベーターのかご給電装置においては、昇降路内に、この上部のシーブに巻き掛けて垂下した主ロープを介しかごと釣合おもりとを各々ガイドレールに沿ってつるべ式に昇降可能に吊持するとともに、かごと釣合おもりとのどちらか一方又は両方に昇降用駆動ユニットを設けてなるエレベーターにおいて、前記かごと釣合おもりとの間で送電可能とする送電ラインを前記主ロープ中に貫通して設けるとともに、前記かごと釣合おもりとのどちらか一方にのみ電源を供給する電源供給ラインを設け、この電源供給ラインと前記主ロープ中の送電ラインを用いて前記昇降用駆動ユニット並びにかご側の照明等の電気機器に給電を行う構成としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、かごや釣合おもりへの給電の際における電力供給手段から受電手段への給電を非接触的に行うものとして、例えば、昇降路のかごが基準階に停止している場合の釣合おもりの位置に対向する位置に電力供給装置を設け、釣合おもりに、この電力供給装置の電力を非接触で受電する受電手段とインバータと釣合おもりを上下に駆動するモータとを搭載し、前記電力供給装置と前記受電手段の位置を検出する手段により検知した位置に基づいて前記受電手段が前記給電装置に対向するように釣合おもりを駆動するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
日本特開平11−079574号公報 日本特開2001−163533号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来におけるエレベーターのかご給電装置においては、かご及び釣合おもりのうちいずれか一方のみに給電するため、かご又は釣合おもりの昇降行程の全体に亘って電源供給ライン(給電線)を配置することが必要で煩雑であり据付性やレイアウト性が悪いという課題や、受電手段をかご及び釣合おもりのうちいずれか一方のみに設けるためバランスが悪く、例えばかご側にのみ受電手段を設けた場合この受電手段の重量に相当する重量を釣合おもりに追加する必要があり装置全体として余計な重量が増してしまうという課題がある。
また、特許文献2に示された従来におけるエレベーターのかご給電装置においては、特定の基準階にかごが停止しているときのみ電力蓄積装置への充電(かごへの給電)が可能であって、必然的に急速充電を行う必要があり、場合によっては充電が完了せずに必要な電力を得ることができなくなる可能性があるという課題がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、移動ケーブルを用いることなく特許文献1に記載されたような昇降路内に設けられた電源供給ライン(給電線)を用いてかごへの給電を行うものであって、昇降行程の全体に亘って給電線を配置する必要がなく据付性やレイアウト性が良好であるとともに、かごと釣合おもりの重量バランスにも配慮したエレベーターのかご給電装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターのかご給電装置においては、エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置されたかご及び釣合おもりをつるべ式に昇降させるエレベーターにおいて、前記昇降路内に、前記かご及び前記釣合おもりの昇降行程に沿って配設された給電線と、前記かご及び前記釣合おもりにそれぞれ設けられ、前記給電線から電力の供給を受けるための受電装置と、前記釣合いおもりの前記受電装置により前記給電線から受けた電力を、前記かごへと伝送する電力伝送装置と、を備え、前記かごの前記受電装置及び前記釣合いおもりの前記受電装置は、同一の前記給電線から電力の供給を受け、前記給電線は、前記かご及び前記釣合おもりの昇降行程のうち上側半分又は下側半分に亘って、前記かごの前記受電装置及び前記釣合おもりの前記受電装置のうち少なくともいずれか一方が前記給電線からの電力の供給を受け得るように配設される構成とする。
この発明に係るエレベーターのかご給電装置においては、移動ケーブルを用いることなく昇降路内に設けられた給電線を用いてかごへの給電を行うものであって、給電線に係る据付性やレイアウト性が良好であるとともに、かごと釣合おもりの重量バランスも良好であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターのかご給電装置の基本的構成を説明する側面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのかご給電装置の平面図である。 この発明の実施の形態1に係る給電線及び受電端を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るコンペンロープの断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのかご給電装置の全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係るかごと釣合おもりがすれ違う際の状況を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る図6の要部を拡大して説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る図7(b)の状態における平面図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図8は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターのかご給電装置の全体構成を示す側面図、図2はエレベーターのかご給電装置の平面図、図3は給電線及び受電端を示す斜視図、図4はコンペンロープの断面図、図5はエレベーターのかご給電装置の全体構成を示す側面図、図6はかごと釣合おもりがすれ違う際の状況を示す図、図7は図6の要部を拡大して説明する図、図8は図7(b)の状態における平面図である。
なお、図2及び図8の平面図においては、明瞭に区別しやすくするため釣合おもり側の部品を破線で表示している。
図において1はエレベーターの昇降路であり、この昇降路1内には乗客等を積載して昇降するかご2が昇降自在に配置されている。また、昇降路1内には、このかご2にかかる荷重を補償するための釣合おもり3も昇降自在に配置されている。
これらのかご2及び釣合おもり3は、昇降路1内にそれぞれ対となって立設されているガイドレール4に摺動自在にそれぞれ係合しており、これらのガイドレール4にそれぞれ案内されて昇降路1内を昇降する。
昇降路1の頂部に設けられた機械室には、かご2及び釣合おもり3の昇降を駆動するための巻上機5が配設されている。
そして、かご2の上部には主ロープ6の一端が連結されており、この主ロープ6の中間が巻上機5の駆動綱車に巻き掛けられた上で、主ロープ6の他端が釣合おもり3の上部に連結されることにより、かご2及び釣合おもり3は昇降路1内につるべ状に吊持されている。
主ロープ6の荷重がかご2側や釣合おもり3側に偏ることを防止するため、かご2の下部にはコンペンロープ7の一端が接続され、釣合おもり3の下部にはこのコンペンロープ7の他端が接続されている。このコンペンロープ7の中間は、昇降路1の底部寄りにおいて上下動自在に設けられたコンペンシーブ8に巻き掛けられている。
また、昇降路1頂部の機械室内には、かご2への給電を含めた当該エレベーターの運転全般の制御を司る制御盤9が設置されている。
この制御盤9からは、昇降路1内のかご2及び釣合おもり3の昇降行程に亘って、かご2及び釣合おもり3へと給電するための給電線10が配設されている。この給電線10は、図2に示すように、かご2の昇降経路と釣合おもり3の昇降経路との間に位置するように配置されている。
かご2の上部には、給電線10の一方側から給電線10対向するようにしてかご側受電端11aが取付けられており、このかご側受電端11aはかご2の昇降により給電線10に沿って移動する。
また、釣合おもり3の上部には、給電線10に対しかご側受電端11aとは反対側から給電線10に対向するようにしておもり側受電端11bが取付けられており、このおもり側受電端11bは釣合おもり3の昇降により給電線10に沿って移動する。
これらかご側受電端11a及びおもり側受電端11bは、同一の給電線10から非接触で電力供給を受ける受電装置を構成している。
具体的に例えば、図3に示すように、かご側受電端11a及びおもり側受電端11bは、主に、平面視略E字型の鉄心12とこの鉄心12の中央凸部に巻回された導電線からなるコイル13とから構成されている。
そして、給電線10は2本一対の導線から構成され、これら2本の給電線10がそれぞれ鉄心12とは接触せずに鉄心12の2つの凹部に通されるように給電線10並びにかご側受電端11a及びおもり側受電端11bが配置される。
このように構成された給電線10並びにかご側受電端11a及びおもり側受電端11bにおいて、制御盤9から給電線10に交流電流を流すことにより、給電線10と受電端とが電磁的に係合し電磁回路が形成されて受電端のコイル13に起電力が発生し、非接触で給電線10から受電端へと給電が行われる。
給電線10を介しておもり側受電端11bにより受電された電力は、例えば図4に示すような断面構成を持つ電力伝送可能なコンペンロープ7を介してかご2へと伝送される。
この電力伝送可能なコンペンロープ7は、複数本のストランド7aから構成されている。ストランド7aは中心部に導電性の導体7bを有し、この導体7bの周囲を電気を通さない絶縁体7cにより覆った上で、さらにこの絶縁体7cの外側に鋼線等からなる芯線7dが設けられて構成されている。
そして、前述のようにこのストランド7aが複数本束ねられることによりコンペンロープ7が構成され、このようにして構成されたコンペンロープ7は導体7bにより電力送電が可能であり、釣合おもり3側からかご2側へと電力を伝送する電力伝送装置を構成している。
このようにして、おもり側受電端11bにより受電された電力は電力伝送装置であるコンペンロープ7を介してかご2へと伝送されるが、ここで、釣合おもり3側からかご2側へと伝送する電力が大きい場合には、複数本のコンペンロープ7を前述のような電力伝送可能な構成のものとすることにより、パラレル線で送電することができる。
以上のように構成されたエレベーターのかご給電装置は、同一の給電線からかご2側及び釣合おもり3側の双方において給電を受け、釣合おもり3側で受けた電力はコンペンロープ7を介してかご2側へと伝送することが可能である。
従って、かご側受電端11aが給電線10と電磁的に係合している場合にはこのかご側受電端11aによりかご2へと給電し、おもり側受電端11bが給電線10と電磁的に係合している場合にはおもり側受電端11bが受電した電力をコンペンロープ7を介して釣合おもり3側からかご2側へと伝送することによりかご2へと給電することができる。
すなわち、かご2が昇降する過程において、かご側受電端11a及びおもり側受電端11bのうち少なくともいずれか一方のみが給電線10と電磁的に係合していれば、かご2への給電が可能である。
そこで、当該エレベーターはかご2及び釣合おもり3がつるべ式に昇降する(すなわち一方を上昇させるとこれに応じて他方が下降する)ものであるので、図5に示すように、給電線10をかご2及び釣合おもり3の昇降行程のほぼ上側半分のみであって、かご側受電端11a及びおもり側受電端11bのうち少なくともいずれか一方は給電線10と電磁的に係合し得、給電線10から電力供給を受け得る(側面視で給電線10と受電端とが重なる)程度の長さとしても、かご2の昇降の全行程において給電線10からかご2へと給電が行える。
なお、ここで、給電線10を上側寄りに配置したのはこの給電線10と接続される制御盤9が昇降路1の頂部に配設されているため便宜であるという理由による。従って、特に給電線10へと電力を供給する制御盤9等の装置が昇降路1の底部(例えばピット等)に配置されている場合には、給電線10を下側寄りに配置するようにしてもよい。
かご2と釣合おもり3とがすれ違う昇降行程中間部の給電線10に隣接する近傍には、受電端干渉防止用カムレール14が設けられており、これに対応して、かご側受電端11a及びおもり側受電端11bのうちいずれか一方は干渉防止機構付受電端15にされている。ここでは、おもり側受電端11bを干渉防止機構付受電端15にしたとして説明する。
この干渉防止機構付受電端15は、受電端の鉄心12の側方に設けられたコイルバネからなるダンパ15aを介して釣合おもり3に取付けられており、受電端の鉄心12が2本の給電線10がなす面に対して垂直方向に移動可能に設けられている。
ダンパ15aは、その弾性力により干渉防止機構付受電端15の鉄心12を給電線10に近接させる方向へと付勢している。
そして、ダンパ15aの給電線10側の端部にはローラ15bが取付けられており、かご2と釣合おもり3とがすれ違う昇降行程中間部の給電線10に隣接する近傍であって、干渉防止機構付受電端15のローラ15bと対向する位置に、略台形状の受電端干渉防止用カムレール14が、釣合おもり3側にその凸部が向くように配置されている。
このようにして、受電端干渉防止用カムレール14及び干渉防止機構付受電端15は、かご2と釣合おもり3がすれ違う際にこれらの受電端が互いに干渉することを防止する干渉防止装置を構成している。
かご2が昇降して釣合おもり3とすれ違う際には、釣合おもり3側の干渉防止機構付受電端15のローラ15bが、受電端干渉防止用カムレール14に当接して、この受電端干渉防止用カムレール14の凸側を転動する(図7a)。
すると、この受電端干渉防止用カムレール14によりローラ15bが給電線10から離間する方向へと押され、すなわち、干渉防止機構付受電端15はダンパ15aの付勢力に抗して給電線10から離間する方向へと押されて、かご側受電端11aとは接触しない位置にまで移動するため、かご側受電端11aと干渉することが防止される(図7b及び図8)。
そして、すれ違いが完了すると、ローラ15bは受電端干渉防止用カムレール14とは当接しなくなり、ダンパ15aの付勢力により干渉防止機構付受電端15は給電線10に近接する方向へと復帰する。
従って、釣合おもり3が昇降行程の上側半分にある場合には、給電線10が鉄心12の凹部に通されて、給電線10と干渉防止機構付受電端15とが電磁的に係合し、給電が可能となる。
このように構成されたエレベーターのかご給電装置において、かご2が例えば最上階から最下階へと下降する場合、まず、かご2が昇降行程の上側半分にあり釣合おもり3は昇降行程の下側半分にあるため、かご側受電端11aが給電線10と電磁的に係合し、このかご側受電端11aを介してかご2への給電がなされる。
そして、かご2が次第に下降するとつるべ式に釣合おもり3は上昇し、かご2が昇降行程中間部の釣合おもり3とのすれ違い位置に接近すると、かご側受電端11aである干渉防止機構付受電端15のローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14と当接する。
すると、ローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14の凸側を転動することにより、干渉防止機構付受電端15が給電線10から離間する方向へと移動して、かご側受電端11aと干渉することなくすれ違う。
さらにかご2が下降を続け、かご側受電端11aとおもり側受電端11bである干渉防止機構付受電端15のすれ違いが完了すると、ローラ15bは受電端干渉防止用カムレール14とは当接しなくなり、ダンパ15aの付勢力により干渉防止機構付受電端15は給電線10に近接する方向へと復帰する。
今度は、かご2は昇降行程の下側半分にあり釣合おもり3が昇降行程の上側半分にあるため、受電端干渉防止用カムレール14とローラ15bとが当接しなくなり通常位置に復帰した干渉防止機構付受電端15が、給電線10と電磁的に係合して給電を受ける。
そして、以後かご2が最下階に到着するまでは、おもり側受電端11bである干渉防止機構付受電端15の受けた電力が、電力伝送可能なコンペンロープ7を介してかご2側へと伝送され、かご2への給電がなされる。
また、逆に、かご2が例えば最下階から最上階へと上昇する場合、まず、かご2が昇降行程の下側半分にあり釣合おもり3は昇降行程の上側半分にあるため、おもり側受電端11bである干渉防止機構付受電端15が、給電線10と電磁的に係合して給電を受ける。
そして、この干渉防止機構付受電端15が受けた電力が、電力伝送可能なコンペンロープ7を介してかご2側へと伝送され、かご2への給電がなされる。
かご2が次第に上昇するとつるべ式に釣合おもり3は下降し、かご2が昇降行程中間部の釣合おもり3とのすれ違い位置に接近すると、かご側受電端11aである干渉防止機構付受電端15のローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14と当接する。
すると、ローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14の凸側を転動することにより、干渉防止機構付受電端15が給電線10から離間する方向へと移動して、かご側受電端11aと干渉することなくすれ違う。
また、この際、干渉防止機構付受電端15が給電線10から離れることにより、給電線10と干渉防止機構付受電端15との電磁的な係合が解かれるが、ローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14との当接を開始する位置において、給電線10がかご側受電端11aの鉄心12の凹部へと配置されてかご側受電端11aが給電線10と電磁的に係合するように給電線10の長さが調整されている。
従って、下降する釣合おもり3に取付けられた干渉防止機構付受電端15のローラ15bが受電端干渉防止用カムレール14との当接を開始すると、今度はかご側受電端11aが給電線10と電磁的に係合し、このかご側受電端11aを介してかご2への給電がなされる。
そして、以後かご2が最上階に到着するまでは、かご側受電端11aを介してかご2への給電がなされる。
なお、ここでは、釣合いおもりの受電端により給電線から受けた電力をかごへと伝送する電力伝送装置として、内部に導体を内蔵した電力伝送可能なコンペンロープを用いたが、例えばかごと釣合おもりを吊持する主ロープ内に導体を内蔵する等、他の手段や方法を用いて構成することも可能である。
また、受電装置は給電線から非接触で給電を受ける構成としたが、例えば給電レールとブラシを用いた接触型の給電・受電装置とすることもできる。
以上のように構成されたエレベーターのかご給電装置は、エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置されたかご及び釣合おもりをつるべ式に昇降させるエレベーターにおいて、昇降路内に、かご及び釣合おもりの昇降行程に沿って配設された給電線と、かご及び釣合おもりにそれぞれ設けられ、給電線から電力の供給を受けるための受電装置と、を備え、かごの受電装置及び釣合いおもりの受電装置は、同一の給電線から電力の供給を受けるものである。
このため、移動ケーブルを用いることなく昇降路内に設けられた給電線を用いてかごへの給電を行うものであって、給電線に係る据付性や平面的なレイアウト性が良好であるとともに、かごと釣合おもりの重量バランスも良好である。
また、釣合いおもりの受電装置により給電線から受けた電力を、かごへと伝送する電力伝送装置をさらに備えることにより、おもり側で受けた電力をかご給電に利用することが可能であり、かごへの給電を二重化することが容易にできる。
そして、この電力伝送装置は、元々エレベーターに設けられているコンペンロープの内部に導体を内蔵して電力伝送可能としたコンペンロープを利用することにより、エレベーター全体の機器重量を増加させることなく、おもり側からかご側へと送電することが可能である。
さらにまた、給電線を、かご及び釣合おもりの昇降行程のうちほぼ上側半分又はほぼ下側半分に亘って、かごの受電装置及び釣合おもりの受電装置のうち少なくともいずれか一方が給電線からの電力の供給を受け得るように配設することにより、給電線を昇降行程の半分程度設置するだけでよいため、昇降路レイアウト性に優れ、据付や保守作業の省力化を可能とするとともに、電力を送電する給電線の長さが短くなり電線の抵抗やインピーダンスによる電力損失を低減することが可能である。
加えて、かご及び釣合おもりがすれ違う際に、かごの受電装置と釣合おもりの受電装置との干渉を防止する干渉防止装置をさらに備えることにより、かご側及び釣合おもり側の受電装置が同一の給電線から受電を行う際、これらの受電装置同士が干渉、衝突や破損等することを未然に防止して給電を確実に行うことができる。
また、受電装置は、給電線から非接触で電力の供給を受けることにより、機器間の摩擦が発生しないため保守が不要となり保守作業の効率化や費用削減が可能であるとともに、摩擦による接触抵抗がないためエレベーター全体としてのエネルギー損失を低く抑えることができる。
この発明は、エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置されたかご及び釣合おもりをつるべ式に昇降させるエレベーターにおいて、かごに設けられた各種機器を駆動するためかごへと電力を供給するエレベーターのかご給電装置に利用できる。
1 昇降路
2 かご
3 釣合おもり
4 ガイドレール
5 巻上機
6 主ロープ
7 コンペンロープ
7a ストランド
7b 導体
7c 絶縁体
7d 芯線
8 コンペンシーブ
9 制御盤
10 給電線
11a かご側受電端
11b おもり側受電端
12 鉄心
13 コイル
14 受電端干渉防止用カムレール
15 干渉防止機構付受電端
15a ダンパ
15b ローラ

Claims (4)

  1. エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置されたかご及び釣合おもりをつるべ式に昇降させるエレベーターにおいて、
    前記昇降路内に、前記かご及び前記釣合おもりの昇降行程に沿って配設された給電線と、
    前記かご及び前記釣合おもりにそれぞれ設けられ、前記給電線から電力の供給を受けるための受電装置と、
    前記釣合いおもりの前記受電装置により前記給電線から受けた電力を、前記かごへと伝送する電力伝送装置と、を備え、
    前記かごの前記受電装置及び前記釣合いおもりの前記受電装置は、同一の前記給電線から電力の供給を受け、
    前記給電線は、前記かご及び前記釣合おもりの昇降行程のうち上側半分又は下側半分に亘って、前記かごの前記受電装置及び前記釣合おもりの前記受電装置のうち少なくともいずれか一方が前記給電線からの電力の供給を受け得るように配設されたことを特徴とするエレベーターのかご給電装置。
  2. 前記電力伝送装置は、前記かご及び前記釣合いおもりを吊持する主ロープの荷重偏りを防止するために前記かごと前記釣合おもりとを連結して設けられたコンペンロープの内部に導体を内蔵した電力伝送可能なコンペンロープを有することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターのかご給電装置。
  3. 前記かご及び前記釣合おもりがすれ違う際に、前記かごの前記受電装置と前記釣合おもりの前記受電装置との干渉を防止する干渉防止装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターのかご給電装置。
  4. 前記受電装置は、前記給電線から非接触で電力の供給を受けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエレベーターのかご給電装置。
JP2011551647A 2010-01-29 2010-01-29 エレベーターのかご給電装置 Expired - Fee Related JP5454589B2 (ja)

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