JP5454218B2 - 電動機駆動装置 - Google Patents
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Description
他の電動機制御装置として、図11に示すように、図10におけるバッテリ106を省略し、これに代えて、DC−AC変換回路104の直流入力電圧の最高値より端子電圧の低いバッテリ107と、このバッテリ107にリアクトルLを介して接続されたバッテリ電圧を昇圧するDC−DC変換回路108とを設けた構成が知られている。
バッテリ充電容量=充電電流×充電時間
すなわち、充電電流(AC−DC変換器容量にほぼ比例する)と充電時間とは反比例的な関係があるため、充電時間を短縮させようとする場合は、充電電流を増加させる必要がある。この場合、AC−DC変換回路102及びDC−DC変換回路108の容量は大きなものが必要となり、コストアップになるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、少ないコストアップで各変換回路容量の増大化を図り、交流電動機の高速運転と直流電源への急速充電の両立を図ることができる電動機駆動装置を提供することを目的としている。
また、本発明の他の形態に係る電動機駆動装置は、前記AC−DC変換部に入力される交流電力が、交流発電機または商用電源より供給されるものであることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電動機駆動装置は、前記第1の電力変換回路が、バッテリの電力を昇圧するDC−DC変換回路で構成されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電動機駆動装置は、前記直流電源が蓄電部のみで構成されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電動機駆動装置は、前記直流電源が蓄電部と該蓄電部の電圧を昇圧する昇圧部とを備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態に係る電動機駆動装置は、前記第2の電力変換回路及び第3の電力変換回路は、スイッチング素子とこれに逆並列に接続されたダイオードとを有するスイッチングアームを備えていることを特徴としている。
図1は本発明の第1の実施形態の電動機駆動装置を示すブロック図であり、図中、1はハイブリッド電気自動車等に適用する電動機駆動装置である。この電動機駆動装置1は、例えばエンジン等の内燃機関で構成される回転駆動源の出力軸に連結された電力供給部としての3相交流発電機3と、この3相交流発電機3から出力される3相交流電力を直流電力に変換する第1の電力変換回路としてのAC−DC変換回路4とを備えている。
さらに、正極側ラインLp及び負極側ラインLn間には、AC−DC変換回路4及び直流電源5と並列に平滑回路8が接続されている。この平滑回路8は、正極側ラインLp及び負極側ラインLn間に直列に接続された平滑用コンデンサCaを有する。
ここで、第2の開閉装置SW2も、各短絡路L21〜L23に介挿されたスイッチ部sw21〜sw23で構成されており、各スイッチ部sw21〜sw2のそれぞれは、前述した第1の開閉装置SW1と同様の構成を有する。
ここで、制御装置14の動作モードは下記表1に示すように、3相交流電動機12を高速運転するモード1と交流発電機3から直流電源5のバッテリ5aに高速充電を行うモード2とが設定されている。
モード2では、第1の開閉装置SW1をオン(on)状態とし、第2の開閉装置SW2をオフ(off)状態とし、AC−DC変換回路4を整流器動作(REC)に制御し、第1のDC−AC変換回路10を整流器動作(REC)に制御し、さらに第2のDC−AC変換回路30をインバータ動作(INV)に制御する。
今、3相交流電動機12を低速回転駆動する場合には、制御装置14で、第1の開閉装置SW1及び第2の開閉装置SW2が共に開放状態に設定される。さらに、AC−DC変換回路4が整流器動作(REC)に設定されると共に、第1のDC−AC変換回路10がインバータ動作(INV)に設定され、第2のDC−AC変換回路30が非動作状態に設定される。このとき、直流電源5の出力電圧が3相交流電動機12を駆動するために必要とする電圧に達している場合には、エンジン等の内燃機関による3相交流発電機3の回転駆動が停止され、直流電源5の出力電力が平滑回路8で平滑化された後、第1のDC−AC変換回路10で交流電力に変換されて交流電力出力点Pu〜Pwから出力される交流電力が3相交流電動機12に供給されて、3相交流電動機12が回転駆動される。
そして、第1のDC−AC変換回路10の交流出力点Pu〜Pw及び第2のDC−AC変換回路30の交流出力点Pu2〜Pw2から出力される3相交流電力が重畳されて3相交流電動機12に供給される。第1のDC−AC変換回路10と第2のDC−AC変換回路30を、同定格の変換回路で構成した場合には、3相交流電動機12に低速回転駆動時の2倍の電流を供給することができ、3相交流電動機12を高速回転駆動することができる。
この状態で、回生制動状態となって、3相交流電動機12が発電機として動作する状態となると、制御装置14では、第1のDC−AC変換回路10を整流器動作(REC)させることにより、3相交流電動機12から入力される交流電力を直流電力に変換して直流電源5のバッテリ5aを充電する。このとき、第1の開閉装置SW1をオン(on)状態に制御すると共に、AC−DC変換回路4も整流器動作(REC)させることにより、2倍の充電電流を得ることができる。このため、直流電源5のバッテリ5aを急速充電することができる。
そして、第2のDC−AC変換回路30の変換動作によってAC−DC変換回路全体及びDC−AC変換回路全体の変換器容量を増減することが可能となる。その結果、システム全体の変換容量を低減することが可能となる。
この第2の実施形態では、図3に示すように、前述した第1の実施形態における第2のDC−AC変換回路30を並列接続した2つのDC−AC変換部30a及び30bで構成し、DC−AC変換部30a及び30bの交流出力点が第3の開閉装置SW3を介挿した短絡路L3で接続されていることを除いては、前述した第1の実施形態における図1と同様の構成を有する。なお、図3では、AC−DC変換回路4、第1のDC−AC変換回路10及び第2のDC−AC変換回路30は図1と同様の構成を有するが、図示を簡略化するために、1アーム分のみ表示している。そして、AC−DC変換回路4、第1のDC−AC変換回路10及び第2のDC−AC変換回路30を構成するDC−AC変換部30a,30bと第1の開閉装置SW1、第2の開閉装置SW2及び第3の開閉装置SW3とが制御装置14によって下記表2で表されるモードで制御される。
このように、上記第2の実施形態によると、3相交流電動機12に供給する駆動電流及び直流電源5のバッテリ5aの充電電流をきめ細かく制御することができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図5について説明する。
この第3の実施形態においては、前述した第1の実施形態における直流電源5を直流電源50で構成している。直流電源50は、第1の実施形態におけるバッテリ5aより低バッテリ電圧のバッテリ40と、このバッテリ40の一方の出力側に介挿したリアクトル41と前記正極側ラインLp及び負極側ラインLn間に接続されたDC−DC変換回路42とで構成されている。ここで、DC−DC変換回路42は、正極側ラインLp及び負極側ラインLn間に、2つの例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)でなるスイッチング素子Q42a及びQ42bを直列に接続すると共に、各スイッチング素子Q42a及びQ42bに逆並列にダイオードD42a及びD42bを接続した構成を有する。そして、スイッチング素子Q42bと並列にバッテリ40とリアクトル41との直列回路が接続されている。
この制御装置14で設定するモードは、下記表4に示すように、DC−DC変換回路42を昇圧チョッパ動作(CHOP)させることが付加されたことを除いては、前述した第1の実施形態おける表1のモード1及び2に対応したモード31及び32が設定される。
この第4の実施形態では、前述した第2の実施形態において、直流電源5を前述した第3の実施形態と同様のバッテリ40、リアクトル41及びDC−DC変換回路42からなる直流電源50に置き換えたものであり、そのほかの構成は図3と同様の構成を有する。
この第4の実施形態でも、制御装置14で、下記表5に示すモード51〜モード53を設定することにより、直流電源50が昇圧チョッパ制御されることを除いては前述した第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、DC−DC変換回路42のスイッチング素子Q42a及びQ42bのゲートに供給するパルス幅変調(PWM)信号でなるゲート駆動信号のデューティ比を変更することにより、バッテリ電圧の昇圧率を任意に変更することができるので、DC−AC変換回路を構成する第1のDC−AC変換回路10及び第2のDC−AC変換回路30に供給する直流電圧を任意に設定することができ、3相交流電動機12に供給する電圧制御を広範囲に行うことができる。
この第5の実施形態では、前述した第3の実施形態において、直流電源5を前述した第3の実施形態と同様のバッテリ40、リアクトル41及びDC−DC変換回路42からなる直流電源50に置き換えたものであり、さらに第2のDC−AC変換回路30のDC−AC変換部30a及び30bの交流出力点Pv2とリアクトル41のバッテリ40とは反対側との間に第4の開閉装置SW4及び第5の開閉装置SW5を介挿した短絡線L4及びL5を接続したことを除いては図4と同様の構成を有する。
また、上記第1〜第5の実施形態においては、直流電源5としてバッテリ(5a,40)を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バッテリに代えて蓄電用キャパシタを適用することもできる。
この第6の実施形態では、第1の実施形態における3相交流発電機3に代えてバッテリ51とリアクトル52と、DC−DC変換回路53とで昇圧チョッパ構成を有することを除いては前述した第1の実施形態における図1と同様の構成を有する。
ここで、DC−DC変換回路53は、前述した第1の実施形態におけるAC−DC変換回路4と同様に6つのスイッチング素子で3つのスイッチングアームSA11〜SA13を形成しており、上アームを構成するスイッチング素子Q11a〜Q13aを同時にオンオフ制御する共に、下アームを構成するスイッチング素子Q11b〜Q13bを同時にオフオン制御することにより、DC−DC変換回路として動作させる。
また、第6の実施形態においては、入力電源としてバッテリ51を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バッテリ51に代えて、燃料電池や太陽電池のような任意の直流電源や蓄電用キャパシタを適用することができる。
さらに、上記第1〜第6の実施形態においては、スイッチング素子としてIGBTを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、使用電力に応じてパワーMOSFET等の任意の電圧形スイッチング素子を適用することができる。
Claims (10)
- 入力された電力を直流電力に変換して出力する第1の電力変換回路と、
該第1の電力変換回路と並列に接続された蓄電部を有する直流電源と、
前記第1の電力変換回路及び前記直流電源の直流電力を平滑化する平滑回路と、
該平滑回路に接続されて直流電力を多相交流電力に変換して出力する第2の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間に接続され、直流電力と交流電力を相互に変換して出力する第3の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路の電力入力部及び前記第3の電力変換回路の多相交流出力点間に介挿した第1の開閉装置を有する第1の短絡部と、
前記第2の電力変換回路及び前記第3の電力変換部回路の多相交流出力点間に介挿した第2の開閉装置を有する第2の短絡部と、
前記第1の開閉装置及び第2の開閉装置を開閉制御する開閉制御部とを備え、
前記開閉制御部は、前記第1の開閉装置を開くとともに、前記第2の開閉装置を閉じて、前記第3の電力変換回路をDC−AC変換回路として動作させるか、前記第1の開閉装置を閉じるとともに、前記第2の開閉装置を開いて、前記第3の電力変換回路をAC−DC変換回路として動作させるか、を選択制御するように構成されている
ことを特徴とする電動機駆動装置。 - 入力された電力を直流電力に変換して出力する第1の電力変換回路と、
該第1の電力変換回路と並列に接続された蓄電部を有する直流電源と、
前記第1の電力変換回路及び前記直流電源の直流電力を平滑化する平滑回路と、
該平滑回路に接続されて直流電力を多相交流電力に変換して出力する第2の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間に接続され、直流電力と交流電力を相互に変換して出力する第3の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路の電力入力部及び前記第3の電力変換回路の多相交流出力点間に介挿した第1の開閉装置を有する第1の短絡部と、
前記第2の電力変換回路及び前記第3の電力変換部回路の多相交流出力点間に介挿した第2の開閉装置を有する第2の短絡部と、
前記第1の開閉装置及び第2の開閉装置を開閉制御する開閉制御部とを備え、
前記第3の電力変換回路は、直流電力と交流電力を相互に変換して出力する複数の電力変換部が並列接続され、各電力変換部の交流出力点間に相同士を短絡又は開放するとともに、前記第1及び第2の開閉装置の少なくとも一方に連動して動作する開閉装置を介挿した構成を有することを特徴とする電動機駆動装置。 - 前記開閉制御部は、前記第1の開閉装置を開くとともに、前記第2の開閉装置を閉じて、前記第3の電力変換回路をDC−AC変換回路として動作させるか、前記第1の開閉装置を閉じるとともに、前記第2の開閉装置を開いて、前記第3の電力変換回路をAC−DC変換回路として動作させるか、を選択制御するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機駆動装置。
- 前記第1の電力変換回路は、交流電力が入力されるAC−DC変換部で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
- 前記AC−DC変換部に入力される交流電力は、交流発電機または商用電源より供給されるものであることを特徴とする請求項4に記載の電動機駆動装置。
- 前記第1の電力変換回路は、バッテリの電力を昇圧するDC−DC変換回路で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
- 前記第1の電力変換回路は、スイッチング素子とこれに逆並列に接続されたダイオードとを有するスイッチングアームを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
- 前記直流電源は蓄電部のみで構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
- 前記直流電源は蓄電部と該蓄電部の電圧を昇圧する昇圧部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
- 前記第2の電力変換回路及び第3の電力変換回路は、スイッチング素子とこれに逆並列に接続されたダイオードとを有するスイッチングアームを備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電動機駆動装置。
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