JP5450520B2 - 電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両 - Google Patents

電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両 Download PDF

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Description

本発明は電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両に関する。
環境負荷の小さな車両として、電気駆動によって車両を走行させる電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの電動車両が注目されている。
しかしながら、電動車両に用いられる蓄電池であるバッテリは、従来の内燃機関に用いる燃料と比べてエネルギー密度が小さく、航続距離が短いという欠点がある。バッテリの搭載量をなるべく上げずに航続距離を延ばすためには、車両重量を軽くする、パワートレインの駆動効率を上げるなどの対応が有効であり、電動車両用の駆動モータの小型化が重要になる。
しかし、モータ体格を小型化すると、高速走行や追越し等の高負荷条件などの高電力要求字に、モータまたはこれを駆動するインバータが過度に高温となり、故障の原因となるという課題があった。
本課題を解決する施策として、例えば特許文献1では、電気自動車のモータに電気的に駆動可能な冷却装置を設けており、バッテリの充電状況やモータ状態に応じて、回生電力等を用いてモータを冷却する技術が記載されている。
特開平11−69510号公報
しかし、上記従来技術では、高温状態のモータを冷却しようとすると、このモータの冷却装置を駆動するための電力が大きくなり、結果的に電動車両の航続距離を充分に確保できないという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、その目的は、モータを小型化して高出力時のモータ冷却が必要になる場合でも、電力消費を悪化させず、電動車両の航続距離を長く保つことができる電動車両制御装置を提供することである。
前記の課題を解決するために、本発明の電動車両制御装置は、入力されたアクセル開度およびブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、回生可否判定部の判定結果と、入力された車速とモータ温度に基づいて目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とする。
また、本発明の電動車両制御装置は、入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からブレーキ回生電力量を演算すると共に、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生と摩擦ブレーキのトルク配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部と、回生協調ブレーキトルク演算部で演算された前記ブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部と、回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からモータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とする。
また、本発明の電動車両は、電動車両を制御する電動車両制御装置と、モータに対してインバータを介して駆動電力を供給するバッテリと、電動車両制御装置からの指令に基づいて電気駆動され、モータ及びインバータを冷却する冷却装置と、冷却装置からモータへ冷媒を循環させる第1の冷却水通路と、冷却装置から前記インバータへ冷媒を循環させる第2の冷却水通路と、を有し、電動車両制御装置は、入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、回生可否判定部の判定結果と入力された車速とモータ温度に基づいて目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とする。
また、本発明の電動車両は、電動車両を制御する電動車両制御装置と、モータに対してインバータを介して駆動電力を供給するバッテリと、電動車両制御装置からの指令に基づいて電気駆動され、モータ及びインバータを冷却する冷却装置と、冷却装置からモータへ冷媒を循環させる第1の冷却水通路と、冷却装置から前記インバータへ冷媒を循環させる第2の冷却水通路と、回生ブレーキと、を有し、電動車両制御装置は、入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からブレーキ回生電力量を演算すると共に、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生と摩擦ブレーキのトルク配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部と、回生協調ブレーキトルク演算部で演算された前記ブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部と、回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からモータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、目標ブレーキ回生電力量に基づいて回生ブレーキは制御され、冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とする。
モータを小型化して高出力時のモータ冷却が必要になる場合でも、電力消費を悪化させず、電動車両の航続距離を長く保つことができる電動車両制御装置を提供できる。
本発明に係る電動車両の第一の実施例を示す図である。 本発明の電動車両の運転範囲とモータ回転数−トルクの関係の一例を示す図である。 所定運転条件で電動車両を連続運転した場合のモータの代表点温度履歴の一例を示す図である。 本発明の電動車両制御装置の第一の実施例を示すブロック図である。 本発明の第一の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置への供給電力量の履歴の一例を示す図である。 本発明に係る電動車両の第二の実施例を示す図である。 本発明の電動車両制御装置の第二の実施例を示すブロック図である。 本発明の第二の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置への供給電力量の履歴の一例を示す図である。 本発明に係る電動車両の第三の実施例を示す図である。 本発明の電動車両制御装置の第三の実施例を示すブロック図である。 本発明の第三の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置への供給電力量の履歴の一例を示す図である。 本発明の電動車両制御装置の第四の実施例を示すブロック図である。 本発明の電動車両制御装置のモータ回生を禁止する場合の制御フローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面と共に説明する。
図1は本発明に係る電動車両101の構成図を示している。
図1の電動車両101は、電動車両101を制御する電動車両制御装置である車両ECU102を有し、アクセル開度,ブレーキポジション,ハンドル等のステアリングポジション,自車速,モータ温度,バッテリ状態を示すバッテリ情報のようなセンサ信号が入力される。これらのセンサ信号から、車両状態を判定及び制御状態を演算し、各アクチュエータやパーツの制御装置であるECUに指令を送る。
また、モータ104に対して電力ハーネスを通じて駆動電力を供給するインバータ103と、このインバータ103に電力を供給する蓄電池であるバッテリ106と、を有する。バッテリ106の制御はバッテリ制御装置であるバッテリECU107で行い、車両ECU102との通信により、バッテリ情報を電動車両制御装置である車両ECU102に伝達するのと同時に、モータ104の駆動のためのバッテリ制御情報を受信する。
また減速ギア105は、モータ104の軸回転力を減速比に応じた回転数とトルクを電動車両101のタイヤへ伝達する。
ブレーキ制御装置であるブレーキECU108は、車両ECU102から受けた制動指令に基づき、各タイヤに搭載されたブレーキ状態を制御する。
冷却装置109は、車両ECU102からの指令に基づいて電気駆動し、インバータ103およびモータ104を冷却する冷却水(冷媒でも可)を、冷却水通路111a(第1の冷却水通路)および冷却水通路111b(第2の冷却水通路)を通じて循環させる。
本実施例において、この冷却装置109は、インバータ103とモータ104を冷却水通路111aおよび冷却水通路111bを介してそれぞれ独立に冷却しているが、インバータ103とモータ104の間をつなぐ冷却水通路を設けて、冷却装置109からインバータ103,モータ104を順に循環する形で冷却してもよい。また冷却装置109の駆動電力は、バッテリ106から直接もしくは間接的に供給されるものであるが、本発明の電動車両制御装置である車両ECU102を、エンジンを搭載したプラグインハイブリッド車に搭載する場合は、その他の補機バッテリから電力供給される方式も、本発明の範疇の技術である。
図2は、本発明の電動車両101の運転範囲とモータ104の回転数−トルクの関係を示している。この電動車両101は、市街地走行領域204および高出力領域203で囲まれる力行の領域と、回生領域205で囲まれる領域とで、走行領域が構成されている。この走行領域は、電動車両101を運転するユーザが指示するアクセル開度やブレーキポジションなどに応じて、運転状態(走行状態)を決定する。
通常、図2のように、回生領域205は市街地走行領域204より狭く設定されている。これは、回生領域205が大きくなると、電力の回生量が増えて、電力消費を削減することができるが、回生領域205を大きくしすぎると、制動時の車両運動が不安定になる、またこれにより当該電動車両101の乗り心地が悪化するためである。
電動車両101のモータ104は、車両が要求するトルクや回転数を満たすように電力が供給され、駆動する。この電動車両101の走行状態の大部分は、市街地走行領域204で示される領域で占められることが多く、市街地走行を多用する領域にモータ104の高効率域を合わせて設計すると、モータ104の体格を小さくする必要がある。この場合、高速走行や登坂走行等の高出力要求を満足しようとすると、高い電力によって、モータ104やインバータ103が過度に高温となり、故障の原因となる。
よって本発明のモータ104は、なるべくこの市街地走行領域204を高効率動作できるように小型化し、それ以外の力行領域、例えば登坂走行の代表点201や高速走行の代表点206を含む高出力領域203の走行時には、モータ104やインバータ103を、冷却装置109によって冷却した上で、所定電力を供給して運転することを特徴としている。
図3は、所定運転条件で電動車両を連続運転した場合のモータ104の代表点温度の履歴の一例を示している。
線301は図2の登坂走行の代表点201で運転した場合、線302は図2の市街地走行の代表点202で運転した場合の履歴である。
本発明のモータ104は登坂走行の代表点201で長時間運転した場合、モータ104の限界温度を超えてモータ104を破損する、すなわちステータコイルの絶縁破壊を起こしたり、ロータ等に永久磁石を使用している場合にはこの減磁を引き起こしたりする可能性がある。
よって、登坂走行の代表点201のような高負荷域で長時間運転する場合には、図1の冷却装置109を用いて、点線303のような履歴となるよう、制御することが特徴である。これにより、本発明のモータ104において、高負荷運転を続けても破損を防ぐことができるものである。
図4は、本発明の電動車両制御装置の第一の実施例を示すブロック図であり、回生時電力量の決定システムフローの一例である。
電動車両制御装置である車両ECU102には、図4に示されるように、電動車両101のユーザが示すアクセル開度,ブレーキポジション,ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ温度(モータの冷却水温でも可),図1のバッテリECU107からのバッテリ状態が示されたバッテリ情報などが入力される。
車両ECU102は、少なくとも入力されたアクセル開度及びブレーキポジションから回生の可否を判定する回生可否判定部401と、この回生可否判定部401で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度から目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部402と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両101の車速と、モータ温度(モータの冷却水温でも可)と、からモータ104を冷却する電力量である冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部403と、を備えている。本発明の特徴は、この冷却装置電力演算部403にて、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とすることであります。
このフローの意図するところは、回生可否によって冷却装置電力量を制御するというところであり、モータ104が低負荷で運転し、かつ急激に登坂等の高トルク領域に遷移しない回生領域においては、冷却装置109の電力量を力行時に比べて小さく制御して、当該電動車両101の消費電力を下げるという効果がある。
なお、上記では、回生可否判定部401の回生の可否判定をアクセル開度及びブレーキポジションから行ったが、ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ温度,バッテリ情報のいずれか、又はこれらの組み合わせから判定しても良い。
図5には、本発明の第一の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置への供給電力量の履歴の一例を示している。
線501が冷却装置109に供給される電力量(冷却装置電力量)であり、線502が回生電力量(バッテリ106とインバータ103の間の電力ハーネスを通る電力量)の履歴である。時刻t1は車両ECU102が回生実行を各アクチュエータなどに指令した時刻であり、時刻t2は同じく回生終了を指令した時刻である。すなわち、図5に示されるように、本発明の電動車両制御装置において、回生実行指令後には、冷却装置109の電力は力行時のそれよりも低くなるよう制御することが特徴である。
これは、図2に示すように、回生実行中のモータ104の負荷は比較的低く、また力行に変える場合にもアクセル操作等のタイムラグが存在することから、急なモータ冷却を要する領域ではないためである。
また、この実施例では、冷却装置電力演算部403は、この冷却装置109に供給する冷却装置電力量は、回生電力量より低くなる、つまり、冷却装置電力演算部403は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、目標モータ回生電力演算部402から出力される目標モータ回生電力指令より小さくなるよう制御しており、当該電動車両101がより省エネ運転となるよう制御している。よって、少なくともこの回生指令から終了までの期間(回生実行中の期間)は、冷却装置109への供給電力を図5のように制御する、つまり、冷却装置109の電力量は、回生電力量より低くなるように冷却装置電力演算部403で制御することで、モータ破損や車両の乗り心地の悪化などを招くことなく、電動車両101の電力消費を抑えることができる。
言い換えると、冷却装置電力演算部403は、回生している場合に出力される冷却装置電力量が、回生していない場合に出力される冷却装置電力量より小さくなるように制御するということになる。
図6は本発明に係る電動車両101の第二の実施例を示す図である。
図6の電動車両101と図1の電動車両101(第一の実施例)との違いは、冷却装置109が、更にバッテリ106を冷却するよう、これに連通する冷却水通路111cを備えていることである。それ以外は、図1の電動車両101と同様ですので、説明を省略する。
図7は、本発明の電動車両制御装置である車両ECU102の第二の実施例を示すブロック図であり、回生時電力量の決定システムフローの一例である。
電動車両制御装置である車両ECU102は、図1と同様、電動車両101のユーザが示すアクセル開度,ブレーキポジション,ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ104の温度(モータの冷却水温でも可),図6のバッテリECU107からのバッテリ状態が示されたバッテリ情報などが入力される。
本実施例の車両ECU102は、少なくとも入力されたアクセル開度及びブレーキポジションから回生の可否を判定する回生可否判定部701と、回生可否判定部701で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度から目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部702と、回生可否判定部701の判定結果と、入力されたアクセル開度,ブレーキポジション,電動車両101の車速,モータ温度(モータの冷却水温でも可)からバッテリ106とモータ104(もしくはさらにインバータ103)の冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部703と、その冷却装置電力指令に基づいて、バッテリ106を冷却するバッテリ冷却装置電力量を制御し、目標バッテリ冷却装置電力指令を出力する目標バッテリ冷却装置電力制御部704と、冷却装置電力量指令に基づいて、モータ104を冷却するモータ冷却装置電力量を制御し、目標モータ冷却装置電力指令を出力する目標モータ冷却装置電力制御部705とを備えている。
本実施例において、冷却装置109がインバータ103,モータ104,バッテリ106を順に循環する形で冷却する場合は、目標バッテリ冷却装置電力制御部704および目標モータ冷却装置電力制御部705を省略したフロー、すなわち図4と同じフローを実施すればよいが、冷却装置109内に、バッテリ106を冷却するシステムと、インバータ103とモータ104を冷却するシステムをそれぞれ備えている場合、図7のように、冷却装置109のトータル電力量を冷却装置電力演算部703で決定した後に、目標バッテリ冷却装置電力制御部704および目標モータ冷却装置電力制御部705において、それぞれの冷却装置の電力量を決めて、指令を出力する。
なお、上記では、回生可否判定部701の回生の可否判定をアクセル開度及びブレーキポジションから行ったが、ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ温度,バッテリ情報のいずれか、又はこれらの組み合わせから判定しても良い。
図8には、本発明の第二の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置109への供給電力量の履歴の一例を示す図である。
線801が冷却装置109に供給される電力量であり、線802が回生電力量(バッテリ106とインバータ103の間の電力ハーネスを通る電力量)の履歴である。第一の実施例と同様に、時刻t1は車両ECU102が回生実行を各アクチュエータなどに指令した時刻であり、時刻t2は同じく回生終了を指令した時刻である。
すなわち、図8に示されるように、本発明の電動車両制御装置において、回生実行指令後には、冷却装置109の電力は力行時のそれよりも低くなるよう制御することが特徴である。
この図8および図9が示す本実施例の意図するところは、回生可否によって冷却電力量を制御するというところであり、モータが低負荷で運転し、かつ急激に登坂等の高トルク領域に遷移しない回生領域においては、モータやバッテリに導通する電力量が低く、アクセル操作等のタイムラグが存在することから、急なモータやバッテリが急に温度変化(上昇)しない。よって冷却装置109の電力量を力行時に比べて小さく制御して、当該電動車両の消費電力を下げるという効果である。
図9は、本発明に係る電動車両101の第三の実施例を示す図である。
図9の電動車両101と図1(第一の実施例)の電動車両101との違いは、回生ブレーキ110aおよび回生ブレーキ110bを備えていることであり、回生実行時にモータ回生とブレーキ回生を好適に使い分けることができるという特徴がある。それ以外は、図1の電動車両101と同様ですので、説明を省略する。
図10は、図9の電動車両制御装置の第三の実施例を示すブロック図であり、回生時電力量の決定システムフローの一例である。
電動車両制御装置である車両ECU102には、図9に示されるように、電動車両101のユーザが示すアクセル開度,ブレーキポジション,ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ104の温度(モータの冷却水温でも可),図9のバッテリECU107からのバッテリ状態を示すバッテリ情報などが入力される。
車両ECU102は、少なくとも入力されたアクセル開度及びブレーキポジションから回生の可否を判定する回生可否判定部1001と、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生トルクと摩擦ブレーキトルクの配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部1002と、この回生可否判定部1001で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度から目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部1004、回生協調ブレーキトルク演算部1002で演算されたブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部1005を備えている。また冷却装置電力演算部1003を備えており、これは回生可否判定部1001の判定結果と入力されたアクセル開度,ブレーキポジション,電動車両101の車速,モータ温度(モータの冷却水温でも可)から、冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する機能を有する。
本実施例では、冷却装置電力演算部1003は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、目標ブレーキ回生電力演算部1005から出力される目標ブレーキ回生電力指令値と目標モータ回生電力演算部1004から出力される目標モータ回生電力指令値の和より、小さくなるよう制御される。
なお、上記では、回生可否判定部1001の回生の可否判定をアクセル開度及びブレーキポジションから行ったが、ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ温度,バッテリ情報のいずれか、又はこれらの組み合わせから判定しても良い。
このフローの意図するところは、第一および第二の実施例と同様に回生可否によって冷却装置電力量を制御するというところ、および目標制動トルクに対して、回生ブレーキと摩擦ブレーキのトルク振り分けを行うことにより、車両の運動安定性を保ちつつ、モータ104での回生電力量の減少に伴う、モータ温度上昇の抑制を図ることができる。
図11には、本発明の第三の実施例を適用した場合の回生電力量と冷却装置への供給電力量の履歴の一例を示す図である。
線1101が冷却装置109に供給される電力量であり、線1102が回生電力量(バッテリ106とインバータ103の間の電力ハーネスを通る電力量とバッテリと回生ブレーキ110a,110bの間の電力ハーネスを通る電力量との和)の履歴である。
時刻t1は車両ECU102が回生実行を各アクチュエータなどに指令した時刻であり、時刻t2は同じく回生終了を指令した時刻である。すなわち、図11に示されるように、本発明の電動車両制御装置において、モータ104および回生ブレーキ110a及び回生ブレーキ110bへの回生実行指令後には、冷却装置109の電力は力行時のそれよりも低くなるよう制御することが特徴である。また、本実施例では、モータ回生に加えてブレーキ回生を併用しており、モータ回生に伴うモータの温度上昇を抑えることができるため、結果的に冷却装置109の駆動電力を第一の実施例に比べて低く設定することが可能となる。
図12は、本発明の電動車両制御装置の第四の実施例を示すブロック図である。これは第二の実施例および第三の実施例の構成を組み合わせたものであり、図1(第一の実施例)との違いは、冷却装置109がモータ104とバッテリ106を冷却するよう備えてあり(図6参照)、さらに回生ブレーキ110aおよび回生ブレーキ110bを備えていることである(図9参照)。
車両ECU102は、少なくとも入力されたアクセル開度及びブレーキポジションから回生の可否を判定する回生可否判定部1201と、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生トルクと摩擦ブレーキトルクの配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部1002と、この回生可否判定部1201で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度から目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部1204,回生協調ブレーキトルク演算部1202で演算されたブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部1205を備えている。
また冷却装置電力演算部1203を備えており、これは回生可否判定部1201の判定結果と入力されたアクセル開度,ブレーキポジション,電動車両101の車速,モータ温度(モータの冷却水温でも可)から冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する。この冷却装置電力演算部1203からの冷却装置電力指令に基づいて、バッテリ106を冷却するバッテリ冷却装置電力量を制御し、目標バッテリ冷却装置電力指令を出力する目標バッテリ冷却装置電力制御部1206と、冷却装置電力指令に基づいて、モータ104を冷却するモータ冷却装置電力量を制御し、目標モータ冷却装置電力指令を出力する目標モータ冷却装置電力制御部1207とを備えている。
本実施例において、冷却装置電力演算部1203は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とする。
また冷却装置109は、目標バッテリ冷却装置電力制御部1206から出力された冷却装置電力量に基づいてバッテリ106へ冷却水通路111c(第3の冷却水通路)を介して供給する冷媒量を制御する。なお、冷却装置109がインバータ103,モータ104,バッテリ106を順に循環する形で冷却する場合は、目標バッテリ冷却装置電力制御部1206および目標モータ冷却装置電力制御部1207を省略したフロー、すなわち図10と同じフローを実施すればよいが、冷却装置109内に、バッテリ106を冷却するシステムと、インバータ103とモータ104を冷却するシステムをそれぞれ備えている場合、図12のように、冷却装置109のトータル電力量を冷却装置電力演算部1203で決定した後に、目標バッテリ冷却装置電力制御部1206および目標モータ冷却装置電力制御部1207において、それぞれの冷却装置109の電力量を決めて、指令を出力する。
すなわち、このフローの意図するところは、バッテリ106の冷却系が冷却装置109に付加されている場合でも、第三の実施例の効果と同様の効果を達成することができるというものである。
なお、上記では、回生可否判定部1201の回生の可否判定をアクセル開度及びブレーキポジションから行ったが、ステアリングポジション(ハンドル),電動車両101の車速,モータ温度,バッテリ情報のいずれか、又はこれらの組み合わせから判定しても良い。
図13は、本発明の電動車両制御装置のモータ回生を禁止する場合の制御フローチャートの一例を示す図である。
これは各実施例の回生電力量の決定フローにおいて、ステップ1301にて、モータ104の温度(冷却水温でも可)を検出し、ステップ1302で、そのモータ状態を推定し、ステップ1303にて、推定した結果、モータ104の温度が所定値以上か否かを判定し、ステップ1305にて、モータ104の温度が所定値以上の場合、モータ故障もしくはモータ冷却を要する状態と判断し、モータ回生を禁止するものであり、ステップ1304にて、モータ104の温度が所定値未満の場合、上述の第一から第四までの実施例のような構成および制御を実施する。
また、これらのステップは、電動車両制御装置の機能であり、まとめると、入力されたモータ温度(モータの温度を検出手段で検出される)又はモータに流れる冷媒の温度が予め定めた所定値以上か否かを判定するモータ温度状態判定手段(ステップ1302,1303)と、モータ温度状態判定手段の判定結果として温度が予め定めた所定値以上の場合にモータの回生を禁止する回生禁止信号を出力する回生禁止信号生成手段(ステップ1305)と、モータ温度状態判定手段の判定結果として温度が予め定めた所定値未満の場合にモータの回生制御を実行及び継続する回生制御信号を出力する回生制御信号生成手段(ステップ1304)と、を電動車両制御装置である車両ECU102は、備えている。
このフローは、上記第一〜第四の実施例のうち、回生可否判定部(ブロック401,701,1001,1201)内の含まれていることが好ましいが、車両ECU102内において、モータの故障を判定するブロックとして機能する部分に配置される場合、この限りではない。
回生可否判定部の外に設けた場合は、回生可否判定部は、回生禁止信号生成手段からの回生禁止信号が入力された場合、回生実行を禁止し、回生制御信号生成手段からの回生制御信号が入力された場合、回生を実行する又は、回生実行を継続することとしても良い。
101 電動車両
102 車両ECU
103 インバータ
104 モータ
105 減速ギア
106 バッテリ
107 バッテリECU
108 ブレーキECU
109 冷却装置
111a,111b,111c 冷却水通路
201 登坂走行の代表点
202 市街地走行の代表点
203 高出力領域
204 市街地走行領域
205 回生領域
401,701,1001,1201 回生可否判定部
402,702,1004,1204 目標モータ回生電力演算部
403,703,1003,1203 冷却装置電力演算部
704,1206 目標バッテリ冷却装置電力制御部
705,1207 目標モータ冷却装置電力制御部
110a,110b 回生ブレーキ
1002,1202 回生協調ブレーキトルク演算部
1005,1205 目標ブレーキ回生電力演算部

Claims (16)

  1. 入力されたアクセル開度およびブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と、入力された車速とモータ温度に基づいて目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とすることを特徴とする電動車両制御装置。
  2. 請求項1記載の電動車両制御装置において、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、前記目標モータ回生電力演算部から出力される目標モータ回生電力指令より小さくなるよう制御されることを特徴とする電動車両制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電動車両制御装置において、
    前記冷却装置電力演算部は、前記回生可否判定部の判定結果と、入力されたモータ温度から、バッテリを冷却する冷却装置電力量とモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、目標バッテリ冷却装置電力指令と目標モータ冷却装置電力指令を出力し、
    前記目標バッテリ冷却装置電力指令に基づいてバッテリを冷却する冷却装置電力量を、目標バッテリ冷却装置電力制御部にて制御し、
    前記目標モータ冷却装置電力指令に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を、目標モータ冷却装置電力制御部にて制御することを特徴とする電動車両制御装置。
  4. 請求項1記載の電動車両制御装置において、
    検出された前記モータの温度又はモータに流れる冷媒の温度が予め定めた所定値以上か否かを判定するモータ温度状態判定手段と、
    前記モータ温度状態判定手段の判定結果として前記温度が予め定めた所定値以上の場合に前記モータの回生を禁止する回生禁止信号を出力する回生禁止信号生成手段と、
    前記モータ温度状態判定手段の判定結果として前記温度が予め定めた所定値未満の場合に前記モータの回生制御を実行及び継続する回生制御信号を出力する回生制御信号生成手段と、を有することを特徴とする電動車両制御装置。
  5. 請求項4記載の電動車両制御装置において、
    前記回生可否判定部は、前記回生禁止信号生成手段からの前記回生禁止信号が入力された場合、回生実行を禁止し、前記回生制御信号生成手段からの前記回生制御信号が入力された場合、回生を実行する又は、回生実行を継続することを特徴とする電動車両制御装置。
  6. 入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、
    前記回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からブレーキ回生電力量を演算すると共に、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生と摩擦ブレーキのトルク配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部と、
    前記回生協調ブレーキトルク演算部で演算された前記ブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部と、
    前記回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からモータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とすることを特徴とする電動車両制御装置。
  7. 請求項6記載の電動車両制御装置において、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、前記目標ブレーキ回生電力演算部から出力される前記目標ブレーキ回生電力指令値と前記目標モータ回生電力演算部から出力される前記目標モータ回生電力指令値の和より、小さくなるよう制御されることを特徴とする電動車両制御装置。
  8. 請求項6記載の電動車両制御装置において、
    前記冷却装置電力演算部は、前記回生可否判定部の判定結果と入力されたモータ温度から、バッテリを冷却する冷却装置電力量とモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、目標バッテリ冷却装置電力指令と目標モータ冷却装置電力指令を出力し、
    前記目標バッテリ冷却装置電力指令に基づいてバッテリを冷却する冷却装置電力量を、目標バッテリ冷却装置電力制御部にて制御し、
    前記目標モータ冷却装置電力指令に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を、目標モータ冷却装置電力制御部にて制御することを特徴とする電動車両制御装置。
  9. 請求項6記載の電動車両制御装置において、
    入力された前記モータ温度又はモータに流れる冷媒の温度が予め定めた所定値以上か否かを判定するモータ温度状態判定手段と、
    前記モータ温度状態判定手段の判定結果として前記温度が予め定めた所定値以上の場合に前記モータの回生を禁止する回生禁止信号を出力する回生禁止信号生成手段と、
    前記モータ温度状態判定手段の判定結果として前記温度が予め定めた所定値未満の場合に前記モータの回生制御を実行及び継続する回生制御信号を出力する回生制御信号生成手段と、を有することを特徴とする電動車両制御装置。
  10. 請求項9記載の電動車両制御装置において、
    前記回生可否判定部は、前記回生禁止信号生成手段からの前記回生禁止信号が入力された場合、回生実行を禁止し、前記回生制御信号生成手段からの前記回生制御信号が入力された場合、回生を実行する又は、回生実行を継続することを特徴とする電動車両制御装置。
  11. 電動車両を制御する電動車両制御装置と、
    モータに対してインバータを介して駆動電力を供給するバッテリと、
    前記電動車両制御装置からの指令に基づいて電気駆動され、前記モータ及び前記インバータを冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置から前記モータへ冷媒を循環させる第1の冷却水通路と、
    前記冷却装置から前記インバータへ冷媒を循環させる第2の冷却水通路と、を有し、
    前記電動車両制御装置は、
    入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と入力された車速とモータ温度に基づいて目標モータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とすることを特徴とする電動車両。
  12. 請求項11記載の電動車両において、
    前記電動車両制御装置の前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、前記目標モータ回生電力演算部から出力される目標モータ回生電力指令より小さくなるよう制御されることを特徴とする電動車両。
  13. 請求項11記載の電動車両において、
    前記冷却装置から前記バッテリへ冷媒を循環させる第3の冷却水通路を有することを特徴とする電動車両。
  14. 請求項13記載の電動車両において、
    前記電動車両制御装置の前記冷却装置電力演算部は、前記回生可否判定部の判定結果と入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、から、バッテリを冷却する冷却装置電力量とモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、目標バッテリ冷却装置電力指令と目標モータ冷却装置電力指令を出力し、前記目標バッテリ冷却装置電力指令に基づいてバッテリを冷却する冷却装置電力量を、目標バッテリ冷却装置電力制御部にて制御し、前記目標モータ冷却装置電力指令に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を、目標モータ冷却装置電力制御部にて制御し、
    前記冷却装置は、前記目標バッテリ冷却装置電力制御部から出力された冷却装置電力量に基づいて前記バッテリへ前記第3の冷却水路を介して供給する冷媒量を制御することを特徴とする電動車両。
  15. 電動車両を制御する電動車両制御装置と、
    モータに対してインバータを介して駆動電力を供給するバッテリと、
    前記電動車両制御装置からの指令に基づいて電気駆動され、前記モータ及び前記インバータを冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置から前記モータへ冷媒を循環させる第1の冷却水通路と、
    前記冷却装置から前記インバータへ冷媒を循環させる第2の冷却水通路と、
    回生ブレーキと、を有し、
    前記電動車両制御装置は、
    入力されたアクセル開度及びブレーキポジションに基づいて回生中か否かを判定する回生可否判定部と、
    前記回生可否判定部の判定結果と、入力されたアクセル開度と、ブレーキポジションと、電動車両の車速と、モータ温度と、に基づいてモータを冷却する冷却装置電力量を演算し、冷却装置電力指令を出力する冷却装置電力演算部と、
    前記回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からブレーキ回生電力量を演算すると共に、入力された目標制動トルク指令値に基づき、ブレーキ回生と摩擦ブレーキのトルク配分を決定し、ブレーキ回生トルクを演算する回生協調ブレーキトルク演算部と、
    前記回生協調ブレーキトルク演算部で演算された前記ブレーキ回生トルクに基づいて、目標ブレーキ回生電力量を演算し、目標ブレーキ回生電力指令を出力する目標ブレーキ回生電力演算部と、
    前記回生可否判定部で回生可と判定された場合、入力された車速とモータ温度からモータ回生電力量を演算し、目標モータ回生電力指令を出力する目標モータ回生電力演算部と、を有し、
    前記目標ブレーキ回生電力量に基づいて前記回生ブレーキは制御され、
    前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合に出力する冷却装置電力指令が、回生未実行中の場合に出力する冷却装置電力指令より小さい値とすることを特徴とする電動車両。
  16. 請求項15記載の電動車両において、
    前記電動車両制御装置の前記冷却装置電力演算部は、回生実行中の場合、出力する冷却装置電力指令が、前記目標モータ回生電力演算部から出力される目標モータ回生電力指令より小さくなるよう制御されることを特徴とする電動車両。
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