本発明は、PCやサーバ等のIT機器に対し、低消費電力化とともに電源ユニットの高信頼性を実現するものである。具体的には、稼動している複数のサーバに流れる負荷電流に応じて、電源装置の給電効率が最大となるように、電源ユニットの稼動数を制御するとともに、電源ユニットの出力側に無停電電源を設ける。
さらに、ジョブ情報、あるいは計測した消費電力を利用して電源ユニットの稼動数を制御する。予めサーバが消費する電流、特に定常的に消費する定常電流の内訳が判っていれば、管理サーバが出力するジョブ情報の解析や計測値に基づく統計解析により、消費電力の予測も可能である。このように消費電力の予測を前提にすれば、サーバで消費済みの電流値に基づいたフィードバック制御ではなく、予測に基づくフィードフォワード制御による高速な制御が可能になる。また、予測が外れた場合であっても、不足分の電流を電源ユニットの出力ごとに設置した無停電電源からの給電で補償することで、給電バスにおける瞬低を回避し、サーバ機器、その他の装置の安定動作を維持する。
本実施例では、データセンタ等で導入されるラックマウントサーバを例に採り、特徴となる電源装置の詳細を説明する。
本発明の第1の実施例による電源装置の構成について、図1〜4を用いて説明する。
まず、図1(a)は本発明の第1の実施例に係る構成図である。101はサーバラック、102は商用電源、103はPDU、104はネットワークスイッチ、105は監視サーバ、106a〜hはサーバ、107はDC/DC変換器、108はCPU・メモリ、109a〜dは電源ユニット、110a〜dはUPS装置、111は制御モジュール、112はクライアント端末、113は電流計である。なお、本明細書では、便宜上、監視サーバと制御モジュールを異なる装置として説明するが、これらの機能を1の装置で実現することも可能である。
本実施例においては、ラックマウントタイプのIT機器を想定すると、サーバラック101にネットワークスイッチ104、監視サーバ105、サーバ106a〜h、電源装置109、UPS装置110a〜d、制御モジュール111が組み込まれており、サーバラック101に対しては、様々な要因で重畳されるノイズを抑制するサージ回路を内蔵するPDU103を介して、商用電源102が入力され、ネットワークスイッチ104を介して、クライアント端末112からジョブ、制御信号、およびデータが入力されるものとする。
次に、本実施例に係わる構成ブロックのそれぞれについて説明する。クライアント端末112は、複数存在し、サーバラック101に対してジョブを投入、具体的にはサービス、データ処理やデータ管理の依頼を行い、その提供を受けるようなコンピュータである。
ネットワークスイッチ104は、クライアント端末112、及びサーバラック101内の各ブロックを接続するものであり、例えば各ブロックをLANケーブルで接続する。
サーバ106a〜hは、各ブロックで使用する電源電圧を生成するためのDC/DC変換器107と、CPU・メモリ108と、電流計113などで構成される。DC/DC変換器107は、電源装置から入力される直流の電源VIN0、例えば12Vをサーバ106a〜h内の各ブロックで使用する電源電圧V1、V2、V3…を生成する。そして、CPU・メモリ108は、後述する監視サーバ105から分配されるジョブ、例えばデータ処理を実施する。なお、電流計113は、例えばサーバ106a〜hの給電入力部に設置されるシャント抵抗であり、シャント抵抗の抵抗値とその両端電位から電流を測定できるものとする。そして、電流の測定結果をネットワークスイッチ104を介して監視サーバ105に転送する。なお、電流測定方法は、これに限るわけではなく、クランプ型の電流計であっても構わない。
監視サーバ105は、ネットワークスイッチ104を介して、ラック101内に設置された複数のサーバ106a〜hや、後述する電源装置に対して、起動やシャットダウンを制御する。また、バランサーと呼ばれる、クライアント端末112から投入されるジョブを分配する役割を果たす場合もある。さらに、投入されるジョブ量に応じて、サーバ106a〜hの稼動数の制御する場合もある。
電源装置は、AC/DC変換器の役割を果たす、複数の電源ユニット109a〜dで構成され、それらはバスを介して並列接続される。そして、電源ユニットは、N台、本実施例では3台でラック101内の機器の最大電力容量を供給できるものとし、さらに、RAID装置と同様に、例えば(N+1)の冗長化構成とする。これにより、電源装置を構成する電源ユニット109a〜dのうち、いずれか1台が故障した場合でも、冗長化構成の電源ユニットによりラック101内で要求される最大電力容量が保証される。
UPS装置110は、蓄電池を搭載するいわゆる無停電電源装置であり、入力電源に停電などの異常が発生しても一定時間は停電することなく電力を供給し続ける電源装置である。そして、UPS装置110が電力供給する時間で、サーバ106を安全に終了させて、機器の故障やデータの破壊を回避する。そして、電源ユニット109a〜dの出力部には、UPS装置110a〜dを設置することが本実施例の特徴のひとつである。
制御モジュール111は、監視サーバ105から入力される電力予測データに基づいて、(N+1)台の電源ユニットに対して(本実施例ではN=3)、稼動する電源ユニット109a〜dの数を調整する。図1(b)は、本実施例において、制御モジュール111に入力される電力予測データと実施する電源ユニット109a〜dの稼動数制御の関係を示したものである。本実施例では、電源ユニット109a〜dそれぞれの容量を100Aとして説明する。消費電流が100A未満の場合、稼動する電源ユニットは109aと109bの2台とし、合計電流容量を200Aとする。また、消費電流が300A未満の場合、稼動する電源ユニットは109a〜dの4台とし、合計電流容量を400Aとする。これにより、電源ユニットあたりの負荷率を向上させる。
次に、本実施例の特徴である、制御内容について、図2(a)(b)(c)を用いて説明する。
図2(a)は、監視サーバ105のブロック構成を示した図であり、201はネットワークI/F、202はレジスタ、203は記憶装置、204はCPU、205はメモリ、206はデータ出力部である。監視サーバ105は、前述したように、ネットワークスイッチ104を介して入力されるデータに基づいて構成する各ブロックが動作する。具体的には、監視サーバ105の動作、および監視サーバ105上で動作させるプログラムに関する設定値はレジスタ202に格納し、監視サーバ105で動作させるプログラムは記憶装置203に格納し、それらに基づいてCPU204がプログラムを実行することにより、各種演算を実施する。本実施例の特徴として、プログラムはジョブ情報あるいは電流計113を用いて計測した各サーバの消費電流値を解析して、各サーバで消費する電力を予測する。なお、演算時のデータ保持用にメモリ205を使用し、演算結果を、本実施例では電力予測データをデータ出力部206に転送する。ここで、監視サーバ105が実施する電力予測方法について例を挙げる。
ジョブ情報を使用する場合、監視サーバ105は、クライアント端末112からネットワークスイッチ104を介して入力されるジョブの作業内容、具体的には、データの格納、データの読み出し、データのバックアップ等を解析する。ここで、作業内容に応じた一連のシーケンスにおける動作毎、例えば、HDD、メモリへのアクセス単位の消費電力は予め判っており、作業内容と取り扱うデータのデータサイズが判れば、トータルの消費電力の推定が可能にできる。
また、電流の測定結果に基づく電流予測の場合、電流計113は、例えば、サーバ106a〜hの給電入力部に設置されるシャント抵抗であり、その抵抗値Rは既知、例えば1mΩであるとする。そして、その両端電位Va、Vbを測定すれば、消費電流は(Va−Vb)/Rで導出できる。ここで、監視サーバ105は一定間隔Δtで消費電流を導出することにし、時間tを基準に(t+Δt)の消費電流は、(t−Δt)とtにおける消費電流測定結果から、時系列予測を実施する。
さらに、電流計113を使用して消費電流を測定するのではなく、サーバ106a〜hが有するCPU使用率のデータを使用しても構わない。CPU負荷率とサーバの消費電流とは相関が高いことが判っており、CPU負荷率を使用した時系列予測であっても電力予測は可能である。
図2(b)は、制御モジュール111のブロック構成を示した図であり、207は判定回路、208は参照テーブル、209は比較器、210は加算器である。
制御モジュール111は、監視サーバ105から入力される電力予測データを使用して、(N+1)台の電源ユニットに対して(図の例はN=3)、稼動する電源ユニット109a〜dの数を調整する。電力予測データと電源ユニットの稼動数制御の関係は、前述したように図1(b)が一例である。一般的に、電源ユニットの給電効率は、電源ユニットが有する電力容量とサーバや、装置の消費電力の割合(以降、負荷率と呼ぶ)に依存している。例えば、負荷率20%以上において、給電効率が80%以上の電源ユニットであっても、負荷率20%未満においては、前述の給電効率よりも低くなってしまう場合が多い。以上から、図1(b)に示すように、電源ユニット109a〜dの稼動数を制御することにより、1電源ユニットあたりの負荷率を向上させ、給電効率の高い条件、例えば負荷率20%以上で、サーバや装置に給電することができるようにする。
判定回路207は、監視サーバから電力予測データが入力され、テーブル208を参照し、冗長化稼働することを前提に給電効率が最大となるように、稼動する電源ユニット数を判定する。制御モジュールは、判定した電源ユニット数に基づいて、電源ユニットを稼働させるための電源制御信号を電源ユニットに出力する。テーブル208は、各電源ユニットとその電流容量との対応関係あるいは消費電流と電源ユニット稼動数の対応関係(図1(b))を示すデータセットを有しており、判定回路207に対して、稼動制御データとして転送するものとする。
図2(c)は、UPS装置110a〜dの内部を示した図であり、211は充電回路、212は蓄電池、213は放電素子、214は蓄電池セルコントローラである。充電回路211はレギュレータであり、蓄電池212は2次電池、例えばNi−MH(ニッケル水素電池)、放電素子213はダイオード、あるいはMOSFET、蓄電池セルコントローラ214は、蓄電池212を構成するセル単位で電圧や、温度、蓄電池の内部抵抗をモニタし、蓄電池の充放電動作の制御を実施する。そして、電源ユニット109a〜dの出力には、充電回路211を介して蓄電池212の入力が接続され、放電素子213を介して蓄電池212の出力が接続される。
なお、蓄電池212の電力容量は電力容量Aと、本実施例を実現するための電力容量Bの合計とする。ここでの電力容量Aは、UPS機能110a〜dが実現可能な容量、つまり、停電時に、例えばサーバ106a〜hがシャットダウンコマンドを自動実行し、処理中のデータを損失することなく、安全に稼動終了するまでの時間給電可能な容量とする。また、電力容量Bは、電力容量Aと同等かそれ以下の容量であり、瞬低を防止するために十分な容量である。
なお、蓄電池212の電圧レベルは、例えば、サーバ106a〜hに内蔵する基板が動作するための入力電圧VIN0を基準に設定し、例えば12Vであれば、その蓄電池202固有の終止電圧が12Vになるようなセル構成とする。例えば、蓄電池がNi−MH(ニッケル水素電池)で、放電終了の電圧(終止電圧)を1.1Vとするならば、11セルの直列構成とすることにし、例えば、Li−ion(リチウムイオン電池)で、終止電圧を2.4Vとするならば、5セルの直列構成とする。そして、蓄電池212の出力部には、放電素子213としてダイオード、あるいはMOSFETスイッチを接続し、サーバ106a〜hに接続される直流の給電バスの電圧レベルが蓄電池212の出力電圧よりも降下した場合には、自動的に給電動作が実施されるようにする。
このように、電源ユニットの出力側に蓄電池を有するUPS装置を設けることで、冗長化稼働していた場合でも発生しうる瞬低を回避し、電源ユニットの高信頼性を確保しうる。
また、特許文献1に記載のシステムは、サーバ機器等に流れる負荷電流を検出し、検出結果をフィードバックさせて電源ユニットの稼働台数を制御するため、電源ユニットの稼働台数を制御する際の遅延が発生し、給電バスで瞬低が発生するおそれがある。これに対して、本実施例では、上述したように、監視サーバのジョブ情報、あるいは計測した消費電力値を解析することで、サーバで消費する負荷電流が予測して、稼動する電源ユニット109a〜dの数を制御する際の遅延は回避あるいは縮小する。また、仮に制御遅延が発生したり、電力予測に間違いがあって、給電バスで瞬低が発生した場合であっても、前述した電源ユニット109a〜dの出力部に設置したUPS装置110a〜dからの給電で、電圧降下分を自動補償することが可能にする。これらの結果、特許文献1に記載の制御方法と比べて、電源ユニットの高信頼性を確保しうる。
併せて、制御モジュール111は、UPS装置の管理、制御も実施しうる。UPS装置110a〜dに内蔵する蓄電池212は寿命の観点から充放電を繰り返すことは望ましくない。したがって、蓄電池212のうち、前述の電力容量Bについては、放電が完了するまで、充電を実施しないようにすることもできる。
本実施例では、図2(b)に示すように比較器209と加算器210を設ける。比較器209は、UPS装置110から転送される蓄電池残量データ、本実施例ではセル電圧が入力され、閾値電圧Vthと比較する。なお、閾値電圧Vthは、予め制御モジュール111が有するメモリ(図示省略)に記録されており、例えば蓄電池の放電終了を示す終止電圧とする。そして、セル電圧が閾値電圧Vthと等しい、あるいは閾値電圧Vthより低ければ、蓄電池の残量が足りないと判定して1を出力する。また、セル電圧が閾値電圧Vthより高ければ、蓄電池212の残量が十分と判定して0を出力する。そして、加算器210は、判定回路207の出力であるジョブ情報に基づく電源ユニット数と比較器209の出力を加算して、電源ユニットを稼働させるための電源制御信号を電源ユニットに出力する。
このように、蓄電池212の残量が足りない場合は、マージンを有した条件で稼動する電源ユニット数を選択し、蓄電池212の残量が十分の場合は、マージンが無い条件で稼動する電源ユニット数を選択する。言い換えれば、蓄電池212の残量が足りない場合には、冗長化稼働とは別に1台の電源ユニットをさらに稼働し、蓄電池212の残量が十分な場合には、冗長化稼働とは別の電源ユニットを稼働させることはしない。このように、電力予測データと電源ユニット数と蓄電池212の残量に基づいて電源ユニットの稼働台数を制御する。これにより、電源ユニットの制御遅延や電源ユニットの制御誤りによる瞬低の回避を保障しつつ、蓄電池212の寿命を延ばすことが可能となる。この制御を実現するために、UPS装置110a〜d内部の蓄電池セルコントローラ204はセルの電圧情報を制御モジュール111に転送し、制御モジュール111はそれに基づいて、蓄電池セルコントローラ204と電源ユニット109a〜dへの制御信号を生成し、出力する。
次に、具体例を挙げて本実施例の制御内容を説明する。なお、本例では蓄電池212の残量が十分であることを前提に説明する。図3は、4台の電源ユニット109a〜dのうち、1台の電源ユニット109dを冗長化稼動させることを前提に、横軸に時間をプロットした場合の電力予測と、4台の電源ユニット109a、109b、109c、109dの稼動状態を示した図である。なお、電力容量は、電源ユニット3台で、ラック内の最大電力量を給電できるように設定し、残りの1台の電源ユニットは3台の電源ユニット109と同一容量で冗長化構成とする。そして、図3に示すように、予測による消費電力が増加し、ラック101内の最大電力容量に近くなった場合は、4台すべての電源ユニット109a〜dを稼動させ、最大電力の66%未満であれば、3台の電源ユニット109a、109b、109cを稼動させ、最大電力の33%未満であれば、2台の電源ユニット109a、109bを稼動させることにする。稼働させない電源ユニットは、その一部の回路の電源をオフするスタンバイモードか、すべての回路の電源をオフする電源オフモードに移行させる。
この制御における給電効率改善量の一例を挙げると、負荷電流がラック101内の最大電力の10%の場合、電源ユニット109a〜dの稼動数制御を実施せず4台とすると、負荷率は10%となるが、電源ユニットの稼動数を2台とすると、電源ユニット1台あたりの負荷率が20%に上昇する。電源装置の認定基準として使用される、CSCI(Climate Savers Computing Initiative)の基準においても、負荷率20%以上において、例えば給電効率80%以上、あるいは85%以上と明確に規定されているのに対し、負荷率20%未満についての給電効率の規定はなく、実際に給電効率は低いことが多い。ここで挙げた負荷率の例では、負荷率が10%であっても、1つの電源ユニットあたりの負荷率が20%に上昇させることができるため、負荷率10%時の給電効率と負荷率20%時の給電効率の差分が給電効率の改善量となる。
図4(a)(b)は、本実施例における給電効率の改善を示した図であり、横軸は負荷率、縦軸は給電効率として、グラフ化したものである。401は稼動する電源ユニット109a〜dの数を固定にした場合の電源装置特性であり、402は稼動する電源ユニット109a〜dの数を制御した場合の電源装置特性である。図4(a)にある電源装置特性401と電源装置特性402との比較で、軽負荷時において特に給電効率が向上していることが判る。
以上の構成と制御内容により、電源ユニットが有する電力容量に対して、負荷電流の割合、つまり負荷率が高く設定できるため、特に軽負荷時において給電効率を向上させることができる。その結果、本発明の目的である低消費電力化の実現が可能となる。なお、図4(a)における電源装置特性401と電源装置特性402の給電効率の差は、比較的負荷率が低い条件において顕著であるのに対し、負荷率が高い条件においては差が小さい。しかし、実際のサーバの運用における負荷率は、平均20%〜30%であることが知られており、本実施例による給電効率の改善効果は大きいと言える。
なお、本実施例では、ラックに搭載するサーバ数を8台として説明したが、それより増やしても構わないし、少なくても構わない。また、電源ユニット109a〜dの数を4台として説明したが、電源ユニットに関しても、4台より増やしても構わないし、少なくても構わない。ただし、給電する電力容量を変えずに、電源ユニット109a〜dの数を増やせば、電源ユニットあたりの電力容量を抑制することができ、冗長化構成の電源ユニットの電力容量を小さくできる。
例えば、電源ユニット109a〜dの数が4台の場合、制御の基準となる負荷率が3レベルとなり、図4(a)に示すように、給電効率において、3箇所の段差が発生する。これに対し、電源ユニット109a〜dの数を増やすことで、より詳細な制御が可能になる。図4(b)は、電源ユニット109a〜dの数を4台にした場合の電源装置特性402と、9台にした場合の電源装置特性403を示したものである。電源装置特性403の方が、電源ユニットの稼動数を切り替える制御点は増えるが、1箇所で発生する効率低下量が縮小できるため、負荷率に対する依存度が低く、給電効率特性の平均化が可能になる。搭載する電源ユニット数については、その数がサーバのシステム構成によって、異なる場合があることから、例えば監視サーバを介して、電源ユニット数は外部から設定できるようにするのが望ましい。また、テーブル208の内容についても、サーバの運用管理思想によって異なることが考えられるため、例えば監視サーバを介して、テーブル208の内容は外部から設定できるようにするのが望ましい。
また、本実施例では、サーバの稼動数は固定で、CPUの負荷率に応じて、電源ユニット数を変化させることを前提に説明したが、CPU負荷率に応じてサーバの稼動数を抑制して低電力化し、その上で稼動する電源ユニット数を制御するのでも構わない。具体的には、投入されるジョブ量又は電流計113で計測されたサーバの消費電力に基づいて予測される消費電力がサーバ106a〜hに搭載したCPUの最大処理能力に対して十分に少ない場合には、稼動するサーバ数を少数に限定し、ジョブを稼動しているサーバに集中させ、残りのサーバは、スタンバイモード、あるいは完全に停止させる。サーバで消費する電力は、ジョブに依存するCPU自体の電力と、メモリの読み書き時の電力の他に、定常的に消費するDC/DC変換器107や空冷ファンなどの電力があるため、スタンバイモードに移行させるサーバ数、あるいは停止させるサーバ数が増えると、消費電力を大きく削減することができる。
ラック101に搭載するサーバ数を8台として、本内容の一例を挙げるならば、予測される消費電力がCPUの最大処理能力の100%に近い場合は8台すべてのサーバ106a〜hを稼動させる。また、CPUの最大処理能力の75%未満であれば、6台のサーバ106a〜fを稼動させて2台をスタンバイモード、あるいは電源オフする。さらに、CPUの最大処理能力の50%未満であれば、4台のサーバ106a〜dを稼動させて4台をスタンバイモード、あるいは電源オフにし、CPUの最大処理能力の25%未満であれば、2台のサーバ106a〜bを稼動させて6台をスタンバイモード、あるいは電源オフすることにする。もちろん、前述のサーバの稼動数制御方法は一例であり、サーバの消費電力が低減できるのであれば、ジョブ量と稼動数の関係は前述以外でも構わないし、サーバの故障を想定した冗長化稼動でも構わないのは言うまでもない。
また、電源ユニットを構成するAC/DC変換器の出力電圧を12Vとして説明したが、負荷、例えばIT機器で使用する直流電圧に電圧レベルを合わせればよく、12Vに限定するものではない。また、ラック101に入力されるAC電源を100Vとして説明したが、200Vでも構わないし、直流のDC電源であっても本実施例の電源ユニット109a〜dをDC/DCと置換すればよく、特徴である蓄電池と稼動する電源ユニット数の制御ができれば構わない。
本実施例では、データセンタを想定したラックマウントタイプのサーバを例に説明したが、複数の電源ユニットを搭載し、電源ユニットの稼動状態を、スタンバイモードや電源オフモードのようにモード切り替え機能が搭載可能な機器であれば、適用可能である。
本発明の第2の実施例による電源装置の構成について、図5〜7を用いて説明する。本発明の第2の実施例は、第1の実施例に対して、分散配置したUPS装置110a〜dの蓄電池202を利用して、電源ユニット109a〜dの冗長化稼動を回避し、低消費電力化を図るものである。なお、本実施例の構成図については、第1の実施例と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
図5は、本実施例において、制御モジュール111に入力される電力予測データと実施する電源ユニット109a〜dの稼動数制御の関係を示したものである。本実施例では、電源ユニット109a〜dそれぞれの容量を100Aとして説明する。消費電流が100A未満の場合、稼動する電源ユニットは109aの1台とし、合計電流容量を100Aとする。また、消費電流が200A以上300A未満の場合、稼動する電源ユニットは109a〜cの3台とし、合計電流容量を300Aとする。そして、電源ユニット109dはバックアップ用に待機させておくことにする。制御モジュールは電力予測データに基づいて、各電源ユニットとその電流容量との対応関係あるいは図5に示す消費電流と電源ユニット稼働数の対応関係を参照して、冗長化駆動を行わずに給電効率が最大となるように、電源ユニットの稼働数制御を行う。
図6は、4台の電源ユニット109a〜dを前提にして、図6(a)は実施例1で示す冗長化駆動について説明した図であり、図6(b)は本実施例の制御について説明した図である。本例は、消費電流が200A以上300A未満の場合の電源ユニットの稼働数を示したものである。
横軸に時間をプロットした場合の電源ユニットの稼動状態を示した図であり、601は電源ユニットの起動遅延時の電力不足であり、602はUPS装置110aからの給電である。図6(a)(b)のいずれも3台の電源ユニット109a〜cで負荷の最大電力量を給電できるように設定し、1台の電源ユニット109dは冗長化構成とする。
そして、図6(a)では冗長化稼動しておき、1台の電源ユニット109cの故障が判定された場合に、冗長化で稼動状態にある電源ユニット109dで継続給電することで瞬低を回避する。
一方、図6(b)は、冗長化稼動はせず、電源ユニット109dは電源オフの状態でバックアップ用に待機させておく。そして、1台の電源ユニット109cの故障が判定された場合に、バックアップ用の電源ユニット109dを起動することにする。一般的に電源ユニットは、電源オフ状態から通常動作が可能になるまでには一定時間が必要であるため、稼動していた電源ユニット109cが故障した時点から、電源オフの状態で待機していた電源ユニット109dが起動するまでの時間で、給電バスにおいて電力不足601が発生し、瞬低状態になる可能性がある。これに対して、分散配置したUPS装置110a〜dの蓄電池212からの給電602を利用して瞬低を回避する。UPS装置110a〜dに内蔵した蓄電池212は、IT機器等の負荷を安全にシャットダウンするまでの時間、分単位の時間を十分に稼動させるだけの電力容量を有しており、本実施例で目的とした、冗長化された電源ユニット109dが起動するまでの時間は十分に給電することが可能である。また、蓄電池212と負荷との間にはダイオード、またはMOSFETで構成される放電素子213を挿入するが、蓄電池212の電位との比較で電圧降下を自動検出して給電することができるため、瞬低を回避可能である。
以上の構成と制御内容により、UPS装置110a〜dの蓄電池212を利用して電源ユニット109dの冗長化稼動を実施する必要がなくなる。図7は、本実施例を適用した場合の制御動作を示したものであり、横軸に時間をプロットした場合の電力予測301と、4台の電源ユニット109a、109b、109c、109dの稼動状態を示した図である。図7から判るように、電源ユニット109a〜dの稼動数を制御した場合に、第1の実施例よりも、電源ユニットの稼動の電力容量に対する負荷電流の割合、つまり負荷率が高く設定できるため、特に軽負荷時において給電効率を向上させることができ、その結果、本発明の目的である低消費電力化の実現が可能となる。
なお、本実施例では、ラックに搭載するサーバ数を8台として説明したが、それより増やしても構わないし、少なくても構わない。また、電源ユニット109a〜dの数を4台として説明したが、電源ユニットに関しても、4台より増やしても構わないし、少なくても構わない。また、本実施例では、サーバの稼動数は固定で、CPUの負荷率に応じて、電源ユニット数を変化させることを前提に説明したが、CPU負荷率に応じてサーバの稼動数を抑制して低電力化し、その上で稼動する電源ユニット数を制御するのでも構わない。さらに、電源ユニットを構成するAC/DC変換器の出力電圧を12Vとして説明したが、負荷、例えばIT機器で使用する直流電圧に電圧レベルを合わせればよく、12Vに限定するものではない。また、ラック101に入力されるAC電源を100Vとして説明したが、200Vでも構わないし、直流のDC電源であっても本実施例の電源ユニット109a〜dをDC/DCと置換すればよく、特徴である蓄電池と稼動する電源ユニット数の制御ができれば構わない。
本実施例では、データセンタを想定したラックマウントタイプのサーバを例に説明したが、複数の電源ユニットを搭載し、電源ユニットの稼動状態を、スタンバイモードや電源オフモードのようにモード切り替え機能が搭載可能な機器であれば、適用可能である。
本発明の第3の実施例による電源装置の構成について、図8を用いて説明する。
本発明の第3の実施例は、第1の実施例に対して、機器、装置の制御を容易にすることを目的に、停電時の瞬断を回避するためのUPS装置110a〜dと、本実施例の特徴である電源ユニット109a〜dの稼動数の切り替え時に発生する可能性がある瞬低を回避するキャパシタを併用することを特徴とする。キャパシタは、蓄電池と比べて放電時の電圧降下が大きいため、常時電荷を注ぎ足すような制御が必要であるが、寿命に課題がなく、出力効率(Wh/リットル)の点で優位である特性があるため、本発明の目的である短時間での電流補償には適用可能である。
図8は、第3の実施例を実現するための構成図を示したものであり、801a〜dはキャパシタである。
第1の実施例のUPS装置110a〜dに加えてキャパシタ801a〜dを電源ユニット109a〜dの出力部に接続する。なお、蓄電池212の電力容量は、UPS機能が実現可能な容量、つまり、停電時に、例えばサーバ106a〜hがシャットダウンコマンドを自動実行し、処理中のデータを損失することなく、機器が安全に稼動終了するまでの時間給電可能な容量とする。これにより、第1の実施例と比べて、蓄電池212の電力容量は小さく、また、充電回路211に要求される充電容量が小さくなるため、蓄電池212と充電回路211の占有面積が抑制され、低コスト化が可能になる。なお、本実施例に関わる構成図はキャパシタ801a〜dを追加したこと以外は、第1の実施例と同様なので、ここでの説明は割愛する。
なお、本実施例は、電源ユニット109a〜dの稼動数の切り替え時に発生する瞬低回避をUPS装置110a〜dからの放電で実現するのではなく、キャパシタ801a〜dからの放電で実現する。この場合、蓄電池212の充放電制御が不要になるのみで、その他の制御については変わらないので、ここでの説明は割愛する。
以上の構成と制御内容により、キャパシタの特徴である寿命問題がない利点を利用した電源ユニット109a〜dの稼動数の制御が可能になり、その上で、特に軽負荷時において給電効率を向上させることができる。その結果、本発明の目的である低消費電力化と電源ユニットの高信頼性の実現が可能となる。
本実施例では、キャパシタとして、電気2重層キャパシタを念頭において説明したが、よりエネルギー密度(Wh/リットル)の高いリチウムイオンキャパシタであっても構わない。また、本実施例の特徴である電源ユニットの稼動数の切り替え時に発生する瞬低を回避する用途について、蓄電池とキャパシタを併用した例で説明したが、すべての蓄電池をキャパシタに置換しても構わない。
本発明の第4の実施例による電源装置の構成について、図9を用いて説明する。
第4の実施例は、第1の実施例に対して、より効率的な低電力化を実現することを目的に、ラック101内を構成する機器、装置からの発熱を抑制し、機器、装置の安定動作を保証するための空調装置の制御と、サーバ106a〜hの制御と、電源ユニット109a〜dの制御を連係させたことを特徴とする。一般的に空調装置での消費電流は、冷却対象である機器の消費電流に匹敵するため、空調装置の制御を考慮した機器制御は重要である。
まず、図9は第4の実施例に係る構成図であり、901、902は冷却装置、903は監視サーバである。図9は、ラック101に対して、2系統の冷却装置901、902を導入した場合の構成図であり、それ以外のラック内101の構成は、第1の実施例と同様とする。ここで、サーバ106a〜hに投入されるジョブの合計が最大処理能力の25%未満だった場合、第1および第2の実施例において説明したように、サーバの稼動数を2台に限定し、電源ユニットの稼動数は1台、あるいは冗長化稼動で2台とすることで、電源ユニットあたりの負荷率が高くして、給電効率を向上させる。この場合、2系統ある冷却装置901、902のうち、冷却装置901を稼動させるように制御すると、局所的に発熱する2台のサーバ106a〜bに対して、十分な冷気を供給する必要がある一方で、稼動していない2台のサーバ106c〜dに対しても冷気を供給することになり、その分冷却装置901の消費電力が無駄になる。
そこで、監視サーバ903は、冷却装置901、902の制御も実施し、その制御内容に合わせて、稼動するサーバ数を調整する。具体的には、稼動を4台のサーバ106a〜dに限定し、サーバ1台あたりの消費電力、つまり発熱量を1/2に分配できれば、対応する1系統の冷却装置901は、分散された熱源に対して、平均的な冷気を供給することができ、消費電力の無駄がなくなる。
このように、ジョブ情報のみではなく、冷却装置901、902の設置状況、具体的には冷却装置の設置台数及び冷却装置とサーバとの位置関係を示す情報に応じて、サーバ106a〜hの稼動数を制御する。冷却装置の設置台数を示す情報及び冷却装置とサーバとの位置関係を示す情報は、監視サーバの記憶装置に予め格納されている。さらに、監視サーバは、サーバ稼働数の制御情報を制御モジュール111に出力して、制御モジュールは、各サーバの消費電流を予測することにする。なお、サーバ内で消費する電力内訳については、ジョブに応じて過渡的に流れる過渡電流に対し、定常的に流れる定常電流は予め判っているため、定常電流量と、サーバの稼動数、ジョブ情報のみで、消費電流の予測は可能である。
以上の構成と制御内容により、電源ユニットの稼動数の制御による給電効率を向上と、冷却装置の効率利用を両立させることができ、その結果、本発明の目的である低消費電力化の実現が可能になる。
なお、本実施例では、冷却装置をラック内に2系統設置する例で説明したが、3系統以上でも構わない。また、冷却装置とは空冷であっても構わないし、水冷であっても構わない。また、ラックに搭載するサーバ数を8台として説明したが、それより増やしても構わないし、電源ユニットの数を4台として説明したが、電源ユニットに関してもそれより増やしても構わない。また、判りやすくするために、冷却装置の系統数のみで説明したが、例えば、サーバラックと冷却装置の位置関係から冷却効率を計算し、その計算結果をサーバの稼動数に反映させても構わない。
本発明の第5の実施例による電源装置の構成について、図10を用いて説明する。
第5の実施例は、第1あるいは第2の実施例に対して、より効率的な低電力化を実現することを目的に、搭載する電源ユニット109a〜dの電源容量を異ならせることを特徴とする。一例を挙げるならば、電源ユニット109dを、電源ユニット109a〜cと比べて小容量の電源ユニットに置換する。以上の構成で、第1の実施例の複数の電源ユニットと蓄電池の併用による、電源ユニットの稼動数制御を実施するのが本実施例である。
図10(a)は、第5の実施例に関するブロック図であり、図10(b)は各電源ユニット109a、109b、109c、1001、1002と電流容量との関係、図10(c)は負荷電流と電源ユニットの稼動数制御、及び制御時の電源装置の合計電流容量との関係を示した表である。図10(b)あるいは図10(c)に示すデータは、制御モジュールのテーブルに格納されており、判定回路は当該テーブルを参照して給電効率が最大となるように電源ユニットを選択することで、本実施例の電源ユニットの稼働数制御を実現する。
まず、本実施例においては、図10(a)に示すように、109a〜cからなる電源ユニット群と1001、1002からなる電源ユニット群が混在し、それぞれの電源ユニットの電流容量は、例えば図10(b)に示すように設定するものとする。ここでは、電源ユニット1001、1002の電源容量は電源ユニット109a〜cの1/2と設定し、電源ユニット109a〜bと電源ユニット1001、1002でラック101に搭載する機器が消費する最大電力容量をまかなえることにする。
次に、電源容量を異ならせた電源ユニットを混在させた場合における、電源稼動数の制御方法について図10(c)を用いて説明する。図10(c)中の丸印は稼動(電源ユニットオンモード)を示しており、例えば、負荷電流50A以下においては、電源ユニット1001のみ稼動し、それ以外は稼動しない(電源ユニットオフモード、あるいはスタンバイモード)となるように制御する。以下、図10(c)に示すように、50A刻みで電源ユニットの稼動状況を制御することで、第1の実施例と比べて、負荷電流と電源装置の合計電流容量とが近い値に設定することが可能になり、給電効率を向上させることができる。なお、電源ユニット、及び制御モジュール以外については、第1の実施例と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
以上の構成と制御内容により、電源ユニットが有する電力容量に対して、負荷電流の割合、つまり負荷率が高く設定できるため、特に軽負荷時において給電効率を向上させることができる。その結果、本発明の目的である低消費電力化の実現が可能となる。
本発明の第6の実施例による電源装置の構成について、図11を用いて説明する。
第6の実施例は、第1あるいは第2の実施例に対して、低コストで低電力化を実現することを目的に、搭載する電源ユニット109a〜dの電流−効率特性を異ならせることを特徴とする。一例を挙げるならば、電源ユニット109b〜dは電源ユニット109aと電源容量は同一であっても、出力電流−給電効率特性が異なるような電源ユニットにする。以上の構成で、第1の実施例の複数の電源ユニットと蓄電池の併用による、電源ユニットの稼動数制御を実施するのが本実施例である。
図11(a)は、第6の実施例に関するブロック図であり、図11(b)及び図11(c)は電源ユニットの負荷率−給電効率の特性図、図11(d)は負荷電流と電源ユニットの稼動数制御、及び制御時の電源装置の合計電流容量との関係を示した表である。図11(b)、図11(c)または図11(d)に示すデータは、制御モジュールのテーブルに格納されており、判定回路は当該テーブルを参照して給電効率が最大となるように電源ユニットを選択することで、本実施例の電源ユニットの稼働数制御を実現する。
まず、本実施例においては、図11(a)に示すように、電源ユニット109aと1101、1102、1103からなる電源ユニット群が混在し、それぞれの電源ユニットの負荷率−給電効率特性は、例えば電源ユニット109aは、図11(b)に示すように設定し、負荷率20%以上においては、例えば給電効率80%以上を維持し、給電効率特性をフラットになる特性を有する。一方、電源ユニット1101、1102、1103は図11(c)に示すように設定し、例えば負荷率50%以上で給電効率80%が維持できるような比較的安価な電源ユニットとする。ここでは、電源ユニット109a、1101、1102、1103の電源容量は同一に設定し、電源ユニット109aと電源ユニット1101、1102でラック101に搭載する機器が消費する最大電力容量をまかなえることにする。
次に、負荷率−給電効率特性を異ならせた電源ユニットを混在させた場合における、電源稼動数の制御方法について図11(d)を用いて説明する。図11(d)中の丸印は稼動(電源ユニットオンモード)を示しており、例えば、負荷電流100A以下においては、電源ユニット109aのみ稼動し、それ以外は稼動しない(電源ユニットオフモード、あるいはスタンバイモード)となるように制御する。以下、図11(d)に示すように、第1の実施例と同様に、100A刻みで電源ユニットの稼動状況を制御するが、例えば、電源ユニット109aを存在させることで、安価で負荷率−給電効率特性が劣る電源ユニットのみで運用する場合と比べて、トータルの給電効率特性を向上させることができる。なお、搭載する電源ユニットの負荷率−給電効率特性と、制御モジュール以外については、本発明の第5の実施例と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
以上の構成と制御内容により、電源ユニットが有する電力容量に対して、負荷電流の割合、つまり負荷率が高く設定できるため、特に軽負荷時において給電効率を向上させることができる。その結果、本発明の目的である低消費電力化の実現が可能となる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、種々変形実施可能であり、上述した各実施例を適宜組み合わせることが可能であることは、当業者に理解されよう。