JP5449340B2 - 機械式cprシステムのためのスマートサーボ - Google Patents

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Description

本発明は、自動肺機能蘇生装置、より詳しくは胸部圧迫アクチュエータのための制御の分野に関する。
心肺機能蘇生(CPR;cardiopulmonary resuscitation)は、心拍停止から生き延びるための可能性を高めるためのよく知られた技術である。しかしながら、安定した高品質の手動の心肺機能蘇生を行うことは非常に難しい。CPRの質は、生き残りのための重要なものであるので、信頼性が低く長い持続長の手動による胸部圧迫に取って代わるための機械的な自動化された装置を有する強力な駆動部がある。自動化されたCPR(A−CPR)システムは、最近、市場に導入されたものである。
幾つかのA−CPRシステムは、空気圧式アクチュエータ機構を用いるとともに、A−CPRシステムは、サーボモータのような電気モータにより駆動される。米国特許出願公開の文献US2007/0270724A1は、患者に印加されるような圧縮波形の制御を特徴とするCPRのためのサーボモータを記述している。このため、US2007/0270724A1は、設定ポイント波形を調整することを提案している。これにより、血流と内部損傷の回避との双方に関する改善した治療が導かれる。何故なら、所望の波形を、決して超過されるべきでない上限に比較的に近くに選定することができるからである。
代表的には、サーボモータとその制御は、フィードフォワード部(当該アクチュエータがどのようにして、命令された動き、すなわち正確な追従を有するように当該モータに予め送られる信号に従うか)と、擾乱制御部(擾乱、すなわち所望の動きからのずれ、すなわち命令された動きからの(偶発的な)ずれの阻止)とを用いる。フィードフォワード制御部は、出来る限り良好に(すなわち、平均又は最大のエラー以内にて)所望の動きに追従することが必要とされる推定されるアクチュエータの力対時間(又はこのケースにおいては電流又は電圧)である。慣例的なサーボ技術において、フィードフォワード制御は、一旦計算され、当該システム及びサーボシステムの詳細モデルが必要である。自動心肺蘇生のため、この部分は、患者それぞれにつき推定される必要があり、大きな差が生じうる。サーボモータ/制御の擾乱補正のための最もよく使われる実現形態には、いわゆる比例・積分・微分(PID;proportional-Integral-Derivative)制御がある。P,I及びD部分のゲインの設定は、些細なことではなく、過度に高いゲインは、不安定性を招く可能性があり、また、アンダーシュート及びオーバーシュートを回避しつつ当該擾乱が補正されるように当該ゲインを最適化するのに相当な時間が必要になる場合がある。
人及び動物に対する自動化されたCPRのためのサーボモータの使用は、些細なことではない。何故なら、人の胸郭の機械的な負荷特性のCPR中の差及び変動性があるからである。先ず、人の胸郭の粘性−弾性の特性は、非常に複雑でかつ非線形であり、特定の患者の胸郭の正確なモデルが欠けている。さらに、人の粘性−弾性特性に大きなばらつきがあり、このことは考慮に入れなければならないものである。何故なら、圧迫波形は、様々な患者に対して同一のものとしなければならないからである。オーバーシュート(すなわち、所望のものよりも深い圧迫)は、非常に危険なものとなる可能性があり、致命的な身体ダメージを生じかねない。また、体の粘性−弾性特性は、CPR中に変化する(すなわち、胸郭は剛性が低下することになる)ことも知られている。最後に、PID設定を最適化しフィードフォワード制御を推定する時間は少なく、蘇生中は、僅かの時間も惜しむものである。
本発明に関し、患者の胸部及び胸部圧迫アクチュエータを有する機械的システムは、例えば患者の背丈、アクチュエータの配置及び様々な他のファクタによる大きなばらつきを受けることが判明した。この機械的システムは、振動可能であるという意味を持つ少なくとも秒オーダのものである。この機械的システムは、オーバーシュートも被る。当該機械的システムのこうした特性が正しく考慮に入れられていないと、その振動及び/又はオーバーシュートが、許容された限界に危険なほどに近づき、或いはそうした限度を超えるようなこともありうる。非常に心配な点は、胸部及び胸郭の損傷(肋骨の骨折、胸骨の骨折、臓器破裂)である。オーバーシュートと許容可能な限界との間の十分なマージンを持つシステム応答をもたらす設定に当該設定ポイント波形を抑えることは、オプションである。但し、その場合、胸部圧迫動作は、それが可能であるほどに十分なものではない。さらに、非常に小さいオーバーシュート及び振動は、患者の血流の対応の不規則性を招く可能性があり、これにより、血液潅流に悪い影響を及ぼす場合がある。
胸部及び胸郭の機械的特性は、患者の背丈に依存した幅広いばらつきを被る。機械的特性は、心肺蘇生を行う間に非常に大きく変化しさえもする可能性があり、胸郭は、剛性が低くなり、フルの胸部弛緩がこれ以上生じない。
当該機械的な胸部−アクチュエータ系の動的な振る舞いにかかわらず、胸部圧迫動作におけるオーバーシュート及び振動を抑え又は排除もする自動心肺蘇生装置を達成することが望ましいと思われる。また、患者の胸部及び胸部圧迫アクチュエータを有する機械的システムの動的な振る舞いにおける変化に適応する自動心肺蘇生装置を得ることも望まれる。
これらの点のうちの1つ又は複数に良好に対処するため、本発明の第1の態様において、自動心肺蘇生装置であって、・胸部圧迫アクチュエータと、・アクチュエータ駆動部であって、当該アクチュエータ駆動部の動作パラメータに応じて前記胸部圧迫アクチュエータに時変駆動信号を供給し、当該動作パラメータが、前記胸部圧迫アクチュエータ及び患者の胸部を有するシステムの動的振る舞いを決定するものとしたアクチュエータ駆動部と、・前記胸部圧迫アクチュエータの機能に関連した生理学的パラメータの測定値を供給する生理学的パラメータセンサと、・前記アクチュエータ駆動部の前記動作パラメータのための適応制御部であって、前記測定値を受信し所定の条件の順守に関して評価する適応制御部と、
を有する自動心肺蘇生装置が提示される。
上述した点のうちの1つ又は複数に良好に対処するため、本発明の第2の態様において、自動心肺蘇生方法であって、
a)初期値をセーブするために患者の胸部と自動心肺蘇生装置の胸部圧迫アクチュエータとを有するシステムの動的振る舞いを決定する動作パラメータを設定すること、
b)前記自動心肺蘇生装置が、少なくとも1回の胸部圧迫を行うこと、
c)蘇生に関連した生理学的パラメータの測定値を収集すること、
d)所定条件の順守に関して前記測定値を評価すること、
e)前記測定値の評価の結果を用いて適応制御方法に応じて前記動作パラメータを改変すること、
を有する方法が提示される。
上述した点のうちの1つ又は複数に良好に対処するため、本発明の第3の態様において、適応制御部から自動心肺蘇生装置のアクチュエータ駆動部に伝送される信号が提示される。この信号は、患者の胸部と前記自動心肺蘇生装置の胸部圧迫アクチュエータとを有するシステムの動的振る舞いを決定する動作パラメータを改変するための前記アクチュエータ駆動部に対する指令を有する。
上述した点のうちの1つ又は複数に良好に対処するため、本発明の第4の態様において、プロセッサが本発明の第3の態様の方法を実行することができるようにしたコンピュータプログラムが提示される。
本発明の様々な実施例は、次の問題のうちの1つ又は複数を解決することができる。
・幅広い範囲の患者に対する任意の(実際の)変位対時間圧迫形状の非常に精度の高い追跡(CPR中は安定して変化がない)。
・模倣の最もよく知られた(マニュアル)複合CPR圧縮波形。
・人の胸郭(負荷)の正確な機械的モデルが或る種の実施例においては必要とされない。
・サーボ制御は、適応可能なものであり、すなわち、負荷(すなわち体)における変化に自動的に追従する。
・サーボシステムは、種々の患者サイズ、体重及び特性について自動的に調整する。
・セットアップ時間は、当該処置が自動化されるので非常に短い。
・開始時及びCPR中において患者の機械的パラメータを用いる(フィードバックループにおけるこうしたパラメータを用いることを含む)ことにより患者に対してCPRの個人化(personalization)を可能にする。
・圧迫深度及び形状の慎重な制御により、胸郭及び器官の損傷を最小限に抑えることができる。
・CPRに関連した身体ダメージの可能性を回避/最小化するように最適化された処置を開始する。
さらに、機械的装置の応答に影響を及ぼす外乱に反応することのできる自動心肺蘇生装置を提供することが望ましいと思われる。実施例において、この点は、当該測定値及び対応の所望値を受信し胸部圧迫アクチュエータに対する閉ループ制御信号を発生するコントローラ(制御部)を有するアクチュエータドライバにより対処される。簡単に改変可能でかつ機械的システムの動的な振る舞い又は応答に対する或る度合いの影響を有する動作パラメータを変えることが望ましいと思われる。或る実施例において、この点は、適応制御に付されるアクチュエータドライバ(アクチュエータ駆動部)の動作パラメータがコントローラのゲイン及び目標値のうちの少なくとも1つを有するものとして、対処される。
機械システムの動的振る舞いの安全で有意義でかつ高速の評価を可能にする自動心配蘇生装置を提供することは望ましいと考えられる。実施例において、こうした点の1つ又は複数は、測定値と対応の目標値とを受信し前回の制御信号及び測定値と目標値との差に基づいて反復した形で胸部圧迫アクチュエータのための制御信号を発生する反復学習制御部を有する適応制御によって対処される。
反復学習制御は、機械的システム胸部アクチュエータの実際の出力と所望の波形との高度な合致を保証する方策に収束することが望ましいと思われる。実施例において、この点は、時間について微分される測定値と目標値との差により対処される。当該微分の結果は、測定値と目標値との差がますます一定になるにつれてゼロになる傾向がある。
反復学習制御が安定であることが望ましいと思われる。この点は、次のような反復学習規則により規定される反復学習制御により対処される。
Figure 0005449340
ここで、u(t)は、現在時間間隔の間における胸部圧迫アクチュエータの制御信号である。
k+1(t)は、後続の時間間隔の間における胸部圧迫アクチュエータの制御信号である。
γは、反復学習ゲインである。
は、目標値と測定値との差である。
安定度は、γの適当な値に対して得ることができる。
機械的な胸部〜アクチュエータのシステムの動的振る舞いにかかわらず、胸部圧迫動作におけるオーバーシュート及び振動を低減又は排除する自動心肺蘇生装置内の胸部圧迫アクチュエータの制御を達成することが望ましいと思われる。また、患者の胸部及び胸部圧迫アクチュエータを有する機械的システムの動的振る舞いの変化に当該アクチュエータの動作を適合させる自動心肺蘇生装置内の胸部圧迫アクチュエータの制御を達成することも望ましいと思われる。
これらの点の1つ又は複数に良好に対処するため、本発明の他の態様においては、適応制御部から自動心肺蘇生システムのアクチュエータ駆動部へ伝送される信号が提案される。この信号は、患者の胸部及び自動心肺蘇生装置の胸部圧迫アクチュエータを有するシステムの動的振る舞いを判定する動作パラメータを改変するためのアクチュエータ駆動部に対しての指令を有する。
本発明の他の態様においては、プロセッサに上述した方法を実行させることのできるコンピュータプログラム製品が提示される。
基本的発想は、機械系の胸部〜アクチュエータの変動する動的振る舞いを考慮に入れるというものである。それにもかかわらず、当該機械系の理論的モデルが不要である。自動心肺蘇生は、胸郭損傷を回避するために穏やかに開始するのが良い。コントローラ設定の適応ゲインは重要である(すなわち、初期時には高過ぎるゲインを用いず、蘇生の間にゲインを変化させる)。サーボシステムのフィードフォワード入力信号の信頼性の高い推定が必要である。当該制御のフィードフォワード部の反復学習制御による心肺蘇生の適応性の最適化は、当該システムの良好な性能に寄与することができる。推奨される圧迫パルスは、非常に正確に追従される必要があり、さもないと、過酷な身体損傷又はかん流の低下となる可能性がある。さらに、当該システムの適応性及び自己学習は、現在のところCPR環境においてあまり理解されていない。
本発明のこれらの態様及びその他の態様は、以下において説明する実施例に基づいて明らかとなる。
本発明の第1の態様による自動心肺蘇生装置を示す図。 本発明の第2の態様による自動心肺蘇生装置を示す図。 本発明の第1の態様による自動心肺蘇生方法のフローチャートを示す図。 本発明の第2の態様による自動心肺蘇生方法のフローチャートを示す図。 サーボモータシステムの制御手法を示す図。 適応PID制御による自動心肺蘇生起動のフローチャートを示す図。 反復学習制御システム(ILC)の制御法を示す図。 低い比例利得を有するPIDコントローラの場合における所望の圧迫波形と実際の圧迫波形の2つの時間に関する図。 高い比例利得を有するPIDコントローラの場合における所望の圧迫波形と実際の圧迫波形の2つの時間に関する図。 慣例的なPIDコントローラを含む反復学習コントローラの場合における所望の圧迫波形及び実際の圧迫波形の2つの時間に関する図。
図1は、本発明の第1の態様による自動心肺蘇生装置の概略ブロック図を示している。この自動心肺蘇生装置は、例えばパッド及びピストンの使用により人の胸部104に力を掛ける胸部圧迫アクチュエータ102を用いる。胸部104は、自動心肺蘇生装置の一部ではなく、胸部104の機械的振る舞いを近似する機械的モデルにより表わされる。この機械的モデルは、並列接続されるスプリング及びダンパにより表わすことができる。パッドの動きとこの結果生じる胸部の圧迫は、実際の胸部圧迫の測定値yを提供する生理学的パラメターセンサ106により検出される。実際の胸部圧迫の測定値yは、実際の胸部圧迫の測定のための接続部107により、コントローラ112に供給され、このコントローラが、当該実際の胸部圧迫yを胸部圧迫yの目標の波形と比較して、胸部圧迫アクチュエータ102の駆動信号uを判定する。駆動信号uは、接続部101によって胸部圧迫アクチュエータ102に供給される。胸部圧迫アクチュエータ102、患者104の胸部、生理学的パラメータセンサ106及びコントローラ112は、閉ループ制御システムを形成する。
胸部104の機械的特性は、或る患者から別の患者へというだけでなく、1人の患者について時間に対しても大きな変化を受けやすいことが判明した。自動心肺蘇生装置は、幅広い範囲の患者のサイズ及び体重、大きな自由度の圧迫パルスの形状及び胸郭及び重要臓器を損傷する低いリスクに対処しなければならない。所望される圧迫波形は、ユーザの介入を伴うことなく正確に追従させられる必要がある。固定された設定を有するコントローラ112は、このことを殆ど達成できない。したがって、図1に示される自動心肺蘇生装置は、コントローラ112を、患者の胸郭の粘−弾性特性に合わせるための手段を有する。
コントローラ112は、動作パラメータ113及び114のための幾つかのメモリを有するアクチュエータ駆動部110の一部である。動作パラメータ113は、コントローラ112の設定値信号として用いられる目標の波形y(t)である。動作パラメータ114は、コントローラ112のゲインである。動作パラメータ113及び114は、実際の圧迫波形yの測定値を入力として受信し、実際の圧迫波形の品質に関して当該測定値を分析する適応制御部108により調整される。適応制御部108は、ピーク圧迫深度、圧迫速度などの如き選択された値と実際の圧迫波形の或る特定の特性を比較することができる。適応制御部108は、予め選択された値か又は実際の圧迫波形yが超えるものかどうかを判定することができる。他の代替例は、適応制御部108に、実際の圧迫波形yを、最適、ほぼ最適及び/又は不適とみなされる予め記憶された圧迫波形と比較させなければならない。当該分析に基づいて、適応制御部108は、アクチュエータ駆動部、特に動作パラメータ113及び114が格納させられるセクションに接続部109の出力を供給する。目標の圧迫波形y(t)の113及びコントローラゲインgの114以外の他の動作パラメータも可能であり、例えば、PIDコントローラにおける積分器部分や導関数部分のゲインがある。
その非線形の粘性−弾性特性を持つ人の胸郭は、概略的に例示される。自動心肺蘇生装置は、パッドと、例えば回転から線状への伝送及び動き変換ユニットと、サーボモータ102と、増幅器(個別には示していないが、コントローラ112の一部となることができる)と、サーボ制御部110とからなる。時間に対する胸骨の目標の圧迫深度及びパルス形状は、目標の圧迫波形y(t)及びコントローラ112の動作パラメータを有するフィードフォワードループにおける信号の推定のための初期入力として用いられる。目標及び実際の圧迫波形及び深度は、比較され、エラー信号は、サーボシステムにより或る特定の限度まで最小化される。サーボシステムに必要なフィードバックループは、患者に関連した少なくとも1つの生理学的パラメータ、好ましくは時間に対する患者の胸部変位を含む。患者から得られる他のパラメータは、例えば加速度計又は他の測定装置(光学的、電気的なものなど)を用いて測定される力−変位関係から得られる胸郭の粘性−弾性特性(すなわち剛性、減衰など)とすることができる。
ブラシレス電気モータ(例えば、推奨される歯車ヘッドを備えたMaxon EC-MAX 40 120Wモータ)は、胸部圧迫アクチュエータ102のために選ばれる。他のタイプのモータ(すなわち、高出力、リニアモータのような他のタイプ)も可能である。
図2は、第2の態様による自動心肺蘇生装置の概略ブロック図を示している。胸部圧迫アクチュエータ102、人の胸部104、及び生理学的パラメータセンサの周りの装置の部分は、図1に示されるものと同一又は同等である。但し、ここではフィードバック制御ループが適応制御部208に組み込まれている。実際の圧迫波形yの測定値は、接続部107により適応制御部208に達する。実際の圧迫波形yの測定値と、適応制御部208内の反復学習制御部(ILC)220。反復学習制御部は、エラー信号e(すなわち、測定されたyと目標の圧迫yとの偏差)が最小化されるまで、圧迫kのシステム入力uを自動的に更新する。負荷の予備的知識は、必要ではない。目標の圧迫波形y(t)は、適応制御208及び反復学習制御部220にも入力される。目標の圧迫波形y(t)と実際の圧迫波形yとの差は、判定され、エラーeをもたらす。d/dtなるブロックは、エラーeの時間についての導関数を判定し、計算された値を制御信号計算器222へ送る。制御信号計算器220の他の入力は、前の制御信号のメモリ/記憶部226により供給される。その2つの入力と反復学習規則とに基づいて、制御信号計算器222は、電流制御信号を計算し、この信号が電流制御信号のためのメモリ/記憶部224に記憶される。反復学習規則は、次の形式を有することができる。
Figure 0005449340
この式において、u(t)は、時間(t)におけるk番目の圧迫で力又は電流となりうるシステム入力(駆動信号)であり、e(t)は、時間tにおけるエラー信号である。係数γ(ガンマ)が反復学習規則のゲインである。このようにして、フィードフォワード信号は、最適値に収束し、変位は、目標の圧迫波形y(t)に非常に近い形で収束する。上記式は、例としてのみ用いられるものであり、これより多くのアルゴリズムがあることを注記されたい。初期フィードフォワード信号及びゲインγが胸郭ダメージを回避するように控え目に選択されることを知ることは重要である。簡単なPIDコントローラは、擾乱(外乱)の補正をするために含まれる。当該擾乱コントローラが図1に示されるものとは異なるものとすることができる。図2に示されるシステムについて、人の胸郭のモデルの予備知識は必要なく、サイズ及び体重の幅広いばらつきを持つ患者に適合することができ、身体の粘性−弾性特性におけるばらつきに対応することができる。さらに、本システムは、非常に柔軟性があり、例えば、他の圧迫曲線への変更が比較的に単純明快なものとなる。最後に、セットアップ時間が最小化され自動化される。
大抵は、目標の圧迫波形y(t)は、1つの圧迫から次の圧迫へと変化しないが、患者の全体的健康状態の関数として目標の圧迫波形y(t)を改変することは想定されうるものとなる。例えば、圧迫周波数及び/又は深度を、患者が重大な健康状態に移行したときに心肺蘇生を強めるように増加させることができる。にもかかわらず、多くの後続する圧迫に対して、目標の圧迫波形を同じものとしている。反復学習制御アルゴリズムは、この事実を利用している。何故なら、自動心肺蘇生装置の動作パラメータの改変は、成功したかすなわちエラーeが小さくなったかどうかについて次の圧迫波形の間に確認可能であるからである。反復学習制御アルゴリズムは、前の圧迫サイクルの間に用いられた制御信号に依存しているので、これら前の制御信号が記憶される必要がある。実際、直前の圧迫サイクルの少なくとも制御信号が利用可能なものとなるべきである。上で既に指摘したように、このことは、前の制御信号226のためのメモリ/記憶部にて達成可能である。電流制御信号224は、有効であったところの圧迫サイクルが終わるとメモリ/記憶部226にシフトされる。同時に、より古い制御信号は、これ以上必要ないので、メモリ/記憶部226から削除される。メモリ/記憶部224からメモリ/記憶部226へのシフト動作は、図2における点線矢印により示される。
図2におけるアクチュエータ駆動部210は、図1のアクチュエータ駆動部110とは異なる。アクチュエータ駆動部210は、例えば増幅器を含むものとすることができる。
図3は、本願の第1の態様による自動心肺蘇生方法のフローチャートを示している。この方法は、ブロック301で開始する。ブロック302において、動作パラメータは、初期値をセーブするようにセットされる。ブロック303において、少なくとも1つの胸部圧迫が行われる。これにより、現在の患者の胸部の粘性−弾性特性の、そして場合によっては胸部圧迫アクチュエータ及び胸部により形成されるシステム(系)の他の特性のものについて初期判定をなすことができる。ブロック304において、生理学的パラメータの測定値が収集される。そして、ブロック305において、当該測定値は、所定の条件に対して評価される。この評価の結果に基づいて、ブロック306において適応制御が行われ、制御システムの、例えば内部ループコントローラの動作パラメータを改変するようにしている。改変された動作パラメータにより、実際のシステム出力が改変される。測定された値は、ブロック307において受信される。ブロック308において、閉ループ制御信号がコントローラ112により発生される(図1参照)。他の胸部圧迫は、ステップ309において行われる。分岐ポイント310において、動作パラメータの次の更新を行うべきかどうかが判定される。現時点で動作パラメータの更新が計画されていない場合、この方法は、現在有効な動作パラメータに基づいて定常時閉成ループ制御を継続するためにブロック307へ戻るように分岐する。動作パラメータの更新が行われるべきである場合、この方法は、第2の分岐ポイント311に到達し、ここで、(例えば、対応のユーザ命令により)心肺蘇生を終了すべきであるかどうかが判定される。その答えがyesであると、この方法はブロック312において終了する。答えがnoであると、この方法はブロック304に戻るように分岐し、これにより、蘇生に関連した生理学的パラメータの測定値を収集し直す。
図4は、本願の第2の態様による自動心肺蘇生方法のフローチャートを示している。この方法は、ブロック401で開始する。図3に示される方法について、動作パラメータは、ブロック402において初期値をセーブするように設定され、ブロック403において少なくとも1回の胸部圧迫が行われる。蘇生関連の生理学的パラメータの測定値は、ブロック404において収集される。そして、ブロック405において、測定値は、所定の状態に関し評価される。反復学習制御は、ブロック406において行われ、制御信号は、ブロック407において生成される。ブロック408において、当該制御信号に応じた胸部圧迫が行われる。次の圧迫サイクルの間に行われる次の反復について利用可能となるように、現在の制御信号は、ブロック409において記憶される。分岐ポイント410において、(例えば、対応のユーザ命令又は入力に基づいて)心肺蘇生を終了させるべきかどうかの判定が行われる。心配蘇生を続ける場合、本方法は、ブロック404に戻るように分岐する。反対のケースにおいて、当該方法は、ブロック412において終了する。
図5は、フィードフォワード(FFW)とフィードバック制御との組み合わせの制御方法を示している。所望の圧迫波形yは、接続部501により合算ポイント502に入力される。合算ポイント502の他の入力は、実際の圧迫波形yである。合算ポイント502は、(フィードバック)コントローラ504に入る接続部503におけるエラー信号eを供給する。(フィードバック)コントローラ504の出力は、合算ポイント506においてフィードフォワードコントローラ505により供給されるフィードフォワード制御信号fk+1に加えられる。フィードバック制御信号とフィードフォワード制御信号の和uは、システム507(SYS)に伝送される。システム507は、ここでも合算ポイント502に戻るブランチを有する接続部508における実際の圧迫波形yに反応する。
周知のように、サーボ制御は、エラー信号、すなわち所望の圧迫波形yと測定又は実際の圧迫波形y(フィードバック信号)との差を最小化しようとする。フィードフォワード(FFW)入力は、オプションであるが、例えば、命令された動きの良好な追従を奏する。必要なゲイン設定は、低すぎる(乏しい追従)又は高すぎる(システム不安定、過剰な力の可能性)ものとすべきではない。
図6を参照すると、特定の患者のためのサーボ制御を最適化するような次の処理が提案される。
弱い力で低ゲイン設定のCPRを開始する(ブロック601及び「yd1,FFW1, low G」)。これらの設定は、患者のサイズから推定可能である。デフォルトのフィードフォワード制御入力を用いることができるか、又は患者からの生理学的データから最適なフィードフォワードパルスを推定するかである。ゲイン設定は、目標の動きが或る特定のエラーe(例えば平均値又は最大値)とともに追従させられて、当該エラー信号が或る特定の目標範囲ε(eps)内に留まるように、調整される[分岐ポイント「e>eps?」を参照]。力は、フィードフォワード信号及び必要に応じてPIDゲインを増加させることにより増加し(ブロック「G=G+x」)、エラー信号が目標範囲内にあるようにしている。この処理は、目標深度及び圧迫波形に達するまで繰り返され、これはエラーeが閾値εを下回ることにより示されるものである。
図7は、反復学習制御(ILC)のサーボコントローラを示している。ここでも、ブロックSYSは、主として胸部及び胸部圧迫アクチュエータを有するシステムを表している。これは入力としてシステム入力(駆動信号)uを受信し、測定される圧迫波形yに反応する。システム入力u及び測定圧迫波形yの双方は、対応するメモリMEMを介して反復学習コントローラに供給される。反復学習コントローラは、次のサイクルの間に用いられるまで他のメモリMEMに記憶される次のサイクルのためのシステム入力uk+1を生成する。2つの残りのメモリMEMも、組み合わせることができるが、簡明とするために個別に描いたものである。反復学習コントローラは、フィードフォワード部FFWと擾乱補正のための簡単なPIDコントローラとを有する。
図8ないし図10は、種々のタイプのコントローラに対する目標の圧迫波形y及び実際の圧迫波形yの種々の時間に関する図を示している。目標の波形yは、比較を可能にするため常に同じである。
図8は、控え目なゲイン設定によるPIDコントローラの場合におけるシステム出力yの時間に関する図を示している。特に、PIDコントローラの比例ゲインは、G=5として選ばれたものであり、PIDコントローラの積分器部分のゲインは、I=0.001に設定されたものであり、PIDコントローラの導関数部分のゲインは、D=0.001に設定されたものである。明確なのは5のゲインは低すぎるということである。何故なら、目標の波形yは、システム出力yにより複製されるものとは程遠いからである。特に、上昇及び下降レートは、緩慢過ぎ、2つの隣接した圧迫パルスが互いにマージされるように時間とともに各圧迫パルスを広げる。このことにより、血液潅流の問題が生じる可能性がある。何故なら、心臓は、次の圧迫の前に再び弛緩する十分な時間がないからである。
図9は、比較的に高いゲイン設定を持つPIDコントローラの場合においてシステム出力yの時間に関する図を示している。積分器部分及び導関数部分のゲインが図8の状況における設定に比較して変わらないとともに、比例ゲインは、ここではG=100である。このゲインは、目標の圧迫波形に従う実際の圧迫波形について良好な結果を呈する。しかし、特に圧迫パルスがその静止位置に戻る時点前後において、何らかの鳴り響き(ringing)や近接不安定性(near-instability)を観察することができる。図8及び図9は、ゲイン設定の影響を示している。ゲインをさらに増加させることは、不安定性や胸郭及び器官に対する過酷なダメージをもたらす可能性がある。
図10は、反復学習制御(ILC)に基づいて自動心肺蘇生装置の結果を示している。機械的システム(すなわち患者)は、図8及び図9のPIDの場合と同じである。目標の圧迫曲線(良好な両立性のために下側の時間の図において点線のように繰り返される)は、数パルスの内に極めて確実に概算される。反復学習制御により、当該機械的システムの詳細は、知る必要がない。最適フォワードパルスは、自動的に判明され、目標の圧迫パルスは、迅速に、しかもPIDコントローラにより達成されるものよりもかなり正確に得られる。なお、低いPIDゲインを用いることができ、負荷の変化は自動的に追従される。
以上、本発明を、図面及びこれまでの説明において図示し詳説したが、このような図示及び説明は、例示するもの又は典型例を示すものとみなされるべきものであり限定するものではなく、本発明は、開示した実施例に限定されない。例えば、自動CPRを開始し持続させる処置が特定の患者に最適であり、患者に対する力を個人用のものとし、CPRの衝撃を減らし、患者の機械的負荷の変化に自動的に追従する実施例において、本発明を機能させることができる。サーボシステムのフィードフォワード入力を推定するようにしてもよい。本装置及び/又は方法は、最良の実務(手動)圧迫波形への追従を試みるものとすることができる。幅広い範囲の波形が可能であり、新しい波形を容易に導入することができる。自動CPR又は適応サーボのためのサーボのためのフィードフォワード入力成分を用いることができる。
開示した実施例に対する他の改変例は、図面、開示内容及び添付の請求項の検討により、請求項記載の発明を実施する当業者が理解し実現することのできるものである。
請求項において、「有する」なる文言は、他の要素又はステップを排除せず、名詞の単数表現は複数を排除しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、請求項に挙げられた複数のアイテムの機能を満たすことができる。或る特定の方策が相互に異なる従属請求項において挙げられているに過ぎない点は、これら方策の組み合わせが活用できないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に又はその一部として供給される光学記憶媒体又は固体媒体のような適切な媒体において記憶/配布されうるものであるが、インターネット又は他の有線又は無線通信システムを介するなど、他の形態で配布可能である。請求項における参照符号は、当該範囲を限定するものと解してはならない。

Claims (11)

  1. 自動心肺蘇生装置であって、
    駆動信号に基づいて患者の胸部に力を加える胸部圧迫アクチュエータと、
    ・アクチュエータ駆動部であって、当該アクチュエータ駆動部の動作パラメータに応じて前記胸部圧迫アクチュエータに時間変化する駆動信号を供給し、当該動作パラメータが、前記胸部圧迫アクチュエータの圧迫動作に対する患者の胸部の機械的振る舞いを決定するアクチュエータ駆動部と、
    前記胸部圧迫アクチュエータにより胸部に加えられる力に起因する胸部の圧迫波形の測定値を供給する生理学的パラメータセンサと、
    圧迫波形の前記測定値と圧迫波形の目標値との比較に基づいて、前記胸部圧迫アクチュエータに供給されるべき駆動信号を反復的に決定する適応制御部と、
    を有する自動心肺蘇生装置。
  2. 請求項1に記載の自動心肺蘇生装置であって、前記アクチュエータ駆動部は、前記測定値及び前記目標値を受信し前記胸部圧迫アクチュエータの閉ループ制御信号を発生するコントローラを有する、自動心肺蘇生装置。
  3. 請求項2に記載の自動心肺蘇生装置であって、当該適応制御を受ける前記アクチュエータ駆動部の動作パラメータは、前記コントローラのゲイン及び前記目標値のうちの少なくとも1つを有する、自動心肺蘇生装置。
  4. 請求項1に記載の自動心肺蘇生装置であって、前記適応制御部は、前記測定値及び前記目標値を受信し、前回制御信号、前記測定値及び前記目標値に基づいて反復する形で前記胸部圧迫アクチュエータの制御信号を発生する反復学習制御を有する、自動心肺蘇生装置。
  5. 請求項4に記載の自動心肺蘇生装置であって、前記反復学習制御は、前記測定値と前記目標値との差を計算し時間に関して前記差を微分する、自動心肺蘇生装置。
  6. 請求項5に記載の自動心肺蘇生装置であって、前記反復学習制御は、次のような反復学習規則により規定され、
    Figure 0005449340
    ここでu(t)は、現在時間間隔の間における前記胸部圧迫アクチュエータのための制御信号であり、
    k+1(t)は、後続の時間間隔の間における前記胸部圧迫アクチュエータのための制御信号であり、
    γは、反復学習ゲインであり、
    (t)は、前記目標値と前記測定値との差であり、
    現在の時間間隔に続く時間間隔の間の前記胸部圧迫アクチュエータの圧迫動作のために、前記制御信号u k+1 (t)を使用する、自動心肺蘇生装置。
  7. 自動心肺蘇生装置の各部が制御手段により制御される自動心肺蘇生装置の作動方法であって、自動心肺蘇生装置は、胸部圧迫アクチュエータ、アクチュエータ駆動部、生理学的パラメータセンサ、及び適応制御部を有し、前記方法は、
    a)前記アクチュエータ駆動部が、前記胸部圧迫アクチュエータの圧迫動作に対する患者の胸部の機械的振る舞いを決定する動作パラメータを初期値に設定し、前記動作パラメータに基づく駆動信号を供給すること、
    b)前記胸部圧迫アクチュエータが、少なくとも1回の圧迫動作を行うために、前記動作パラメータに基づく駆動信号に応じて作動すること、
    c)前記生理学的パラメータセンサが、前記胸部圧迫アクチュエータの作動に起因する胸部の圧迫波形の測定値を供給すること、
    d)前記適応制御部が、圧迫波形の前記測定値と圧迫波形の目標値との比較に基づいて、前記胸部圧迫アクチュエータに供給されるべき駆動信号を反復的に決定すること、
    を有する方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、さらに、
    ・前記測定値及び前記目標値を受信すること、
    ・前記測定値、前記目標値及び前記動作パラメータに応じて前記胸部圧迫アクチュエータの閉ループ制御信号を発生すること、
    を有する方法。
  9. 請求項7に記載の方法であって、さらに、
    前回制御信号、前記測定値及び前記目標値に基づいて反復学習制御を行うこと、及び
    前回制御信号及び前記測定値と前記目標値との差に基づいて反復した形で当該胸部圧迫のための制御信号を発生すること、
    を有する方法。
  10. 請求項7に記載の方法であって、前記反復学習制御は、次の反復学習規則により規定され、
    Figure 0005449340
    ここでuは、現在時間間隔における前記胸部アクチュエータの制御信号であり、
    k+1は、後続の時間間隔における前記胸部圧迫アクチュエータの制御信号であり、
    γは、反復学習ゲインであり、
    は、前記目標値と前記測定値との差であり、
    現在の時間間隔に続く時間間隔の間の前記胸部圧迫アクチュエータによる圧迫動作のために、前記制御信号u k+1 を使用する、方法。
  11. プロセッサ請求項7に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラ
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