JP5449100B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工具ヘッドと、この工具ヘッドを支持するコラムとを備えている工作機械に関する。
工作機械では、工具ヘッドを支持するコラムに温度分布が存在すると、温度の異なる部分相互間での熱膨張量の差により、コラムが傾く等してしまい、工作精度が悪化する。
そこで、以下の特許文献1に記載の技術では、コラムの前壁と後壁とのそれぞれに、複数の温度計を上下方向に並べて設けると共に、温度計と同数の温度調節手段を対応温度計の近傍に設けて、各温度計で測定された温度に基づいて各温度調節手段を制御して、コラム内の温度差を最小限に抑えている。
特開2001−54839号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、極めて多数の温度計と共に、温度計と同数の温度調節手段が必要であるため、イニシャルコストが嵩む上に、各温度調節手段のための熱源を確保するためにランニングコストも嵩んでしまう、という問題点がある。
そこで、本発明は、イニシャルコスト及びランニングコストを抑えつつも、コラム内の温度差を最小限に抑えることができる工作機械を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するための発明に係る工作機械は、
工具が取り付けられる工具ヘッドと、上下のそれぞれの端が開口している筒状のコラムと、前記コラムの下方開口の縁と設置面との間に配置され、該コラムを持ち上げて支持する複数の脚と、を備え、
前記コラムは、上下のそれぞれの端が開口し、前記工具ヘッドを一方側に支持する筒状のコラム母材と、該コラム母材の外面に塗工された外部塗膜と、該コラム母材の内面のうち、該一方側の内面と反対側の内面に少なくとも塗工された内部塗膜とを有し、前記内部塗膜の最外層は、黒体塗料又は黒色塗料で形成されている、ことを特徴とする。
当該工作機械では、コラムの内面のうちの一方側の内面と反対側の内面との熱放射率が高く、両内面間での熱移動が促進されるので、コラムの各部分における温度差が小さくなり、各部分相互の熱膨張差によるコラムの傾きを抑えることができる。
さらに、当該工作機械では、多数の温度計と共に、温度計と同数の温度調節手段が不要であれため、イニシャルコストを抑えることができると共に、各温度調節手段のための熱源やその動作電力等を確保する必要がなく、ランニングコストも抑えることができる。
当該工作機械では、コラムの一方側の内面及び反対側の内面の放射率を0.9以上にすることができる。
また、前記工作機械において、
前記内部塗膜は、前記コラム母材の内面の全面に塗工されていてもよい。
当該工作機械では、前記コラム母材の内面の全面が同一の内部塗膜になるので、塗工工数を少なくすることができる。
また、前記工作機械において、
前記コラムは、前記コラム母材の内面のうち、前記一方側の内面と前記反対側の内面とのそれぞれにつながっている隣接内面に設けられ、ステンレス板又はアルミニウム板で形成された反射板を有してもよい。この場合、前記反射板は、前記隣接内面と接する接触面と対向する面が研磨された研磨面であってもよい。
当該工作機械では、コラム母材の一方側の内面から放射された熱のうち、隣接内面側に向かった熱が、反射板で反射されて、反対側の内面に吸収される。このため、当該工作機械によれば、前記コラム母材の前記一方側の内面から放射された熱を効率よく、反対側の内面に吸収させることができる。
また、前記工作機械において、
前記反射板は、前記一方側の内面及び前記反対側の内面との間で熱伝導による熱移動可能に設けられていてもよい。
当該工作機械では、コラム母材の一方側の面からの熱の一部を、この反射板により、反対側の面へ熱伝導で移動させることができる。
また、前記工作機械において、
前記反射板は、前記コラム母材よりも熱伝導率が高い材料で形成されていてもよい。
当該工作機械では、コラム母材の一方側の面から反対側の面へ熱伝導による熱移動を促進することができる。
また、前記工作機械において、
前記コラムとして、互いに間隔を開けて配置されている一対のコラムを備えていると共に、該一対のコラムの相互間に渡されている横梁部材と、該一対のコラムのそれぞれの前記コラム母材の外面の一部を覆うカバーと、を備え、
前記工具ヘッドは、前記横梁部材を介して前記一対のコラムの前記コラム母材に支持され、前記一対のコラムのそれぞれの前記コラム母材は、前記横梁部材が設けられる側である前記一方側の第一周壁と、該第一周壁と対向する前記反対側の第二周壁とを有し、前記コラム母材の前記第一周壁の外面が前記カバーで覆われ、前記第二周壁の厚さは前記第一周壁の厚さより厚くてもよい。
当該工作機械では、カバーが設けられていない側の第二周壁の厚さを厚くして、当該第二周壁の熱容量を大きくすることで、カバーが設けられて、第一周壁の雰囲気温度に対する低い温度追従性に、当該第二周壁の温度追従性を近づけることができる。このため、第一周壁と第二周壁との温度差を抑えることができる。
本発明によれば、コラムの内面のうちの一方側の内面と反対側の内面との熱放射率が高く、両内面間での熱移動が促進されるので、コラムの各部分における温度差が小さくなり、各部分相互の熱膨張差によるコラムの傾きを抑えることができる。
さらに、本発明では、多数の温度計と共に、温度計と同数の温度調節手段が不要であれため、イニシャルコストを抑えることができると共に、各温度調節手段のための熱源やその動作電力等を確保する必要がなく、ランニングコストも抑えることができる。
本発明に係る一実施形態における工作機械の斜視図である。 本発明に係る第一実施形態におけるコラムの模式的な縦断面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 内部塗膜の最外層が白色系塗料で形成されている場合の雰囲気温度とコラムの後周壁温度及び前周壁温度との関係を示すグラフである。 本発明に係る第二実施形態におけるコラムの模式的な横断面図である。
以下、本発明に係る工作機械の各種実施形態について、図面を用いて説明する。
「第一実施形態」
以下、本発明に係る工作機械の第一実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態の工作機械は、図1に示すように、工具が取り付けられる工具ヘッド1と、この工具ヘッド1が取り付けられているラム2と、ラム2が取り付けられているサドル3と、サドル3の横方向(Y方向)への移動をガイドするクロスレール(横梁部材)4と、クロスレール4を上下方向(Z方向)に移動可能にこのクロスレール4のY方向の両端側を支える一対のコラム10と、ワークが搭載され、このワークを前後方向(X方向)に移動させるベッド5と、を備えている。
一対のコラム10は、それぞれ、クロスレール4を上下方向(Z方向)に移動可能に支える四角筒状のコラム本体11と、このコラム本体11が上に載る四角筒状のコラムベッド21と、を備えている。コラム本体11及びコラムベッド21は、図2に示すように、いずれも、四角筒状の母材12,22と、この母材12,22の外面に塗工されている外部塗膜18,28と、この母材12,22の内面に塗工されている内部塗膜19,29と、を有している。なお、図2は、コラム10の模式的な縦断面図である。
四角筒状のコラム本体母材12の4つの周壁のうち、前側((+)X側)の周壁14には、図1に示すように、クロスレール4のZ方向への移動をガイドするガイドレール9が設けられていると共に、このガイドレール9を覆うカバー37が設けられている。このカバー37は、前周壁14の下側に固定されている固定カバー38と、ガイドレール9のZ方向の移動に伴って前周壁14に対して相対移動する移動カバー39とがある。
コラムベッド21は、ジャッキ機能を備え、設置面F上に設けられた複数の脚31により支持されている。
四角筒状のコラム本体母材12は、図2及び図3に示すように、上下方向の両端が矩形状に開口している。このコラム本体母材12は、前周壁(第一周壁)14と、この前周壁14に対向する後周壁(第二周壁)15と、一対の側周壁16と、各周壁14,15,16の下端の外周に形成されているフランジ17と、を有して構成されている。
前周壁14の厚さは、この前周壁14にクロスレール4等を取り付けても、工作精度に影響を与えない程度の変形に収まる強度を確保できる厚さに設定されている。また、後周壁15の厚さは、強度的には前周壁14よりも薄くても構わないが、本実施形態では、前周壁14の厚さよりも厚く設定されている。これは、前周壁14にカバー37が設けられ、この前周壁14の雰囲気温度に対する温度追従性が低いことから、後周壁15の熱容量を大きくて、この後周壁15の雰囲気温度に対する温度追従性を前周壁14の温度追従性に合せるためである。
四角筒状のベッド母材22も、コラム本体母材12と同様、上下方向の両端が矩形状に開口している。上下の開口23a,23bは、いずれも、コラム本体母材12の下方開口23bのサイズと実質的に同じである。このベッド母材22の上端及び下端の外周には、フランジ25,24が形成されている。このベッド母材22の上フランジ25とコラム本体母材12のフランジ17とは、ボルト26により連結されている。この結果、ベッド母材22の下方開口23bは、コラム10の下方開口を成し、ベッド母材22の上方開口23aとコラム本体母材12の下方開口13bとは互いに対向し、コラム本体母材12の上方開口13aは、コラム10の上方開口を成す。
ベッド母材22の下フランジ24の下には、前述の複数の脚31が相互間隔を開けて配置されている。すなわち、コラム10は、複数の脚31上に載っており、この複数の脚31の長さを調整することで、その高さや傾き等が調整される。このように、コラム10は、四角筒状を成し、上下に開口13a,23bが形成され、しかも複数の脚31により設置面Fから持ち上げられているため、雰囲気空気が内部に自由に流入流出できる。
コラム本体母材12及びベッド母材22の外部塗膜18,28は、いずれも複数層で形成されている。外部塗膜18,28は、例えば、最内層は錆止め塗料で形成され、中間層は下地塗料で形成され、最外層は白色系塗料で形成されている。また、コラム本体母材12及びベッド母材22の内部塗膜19,29も、いずれも複数層で形成されている。内部塗膜19,29は、例えば、最内層は錆止め塗料で形成され、中間層は下地塗料で形成され、最外層は黒色系の黒体塗料で形成されている。黒体塗料は、例えば、カーボンブラックと、エタノール等の溶媒と、フェノール樹脂等の樹脂とを有している。
本実施形態の工作機械は、前述したように、コラム本体母材12の後周壁15の雰囲気温度に対する温度追従性を前周壁14の温度追従性に合せるために、後周壁15の厚さを前周壁14よりも厚くしている。しかしながら、コラム本体母材12の前周壁14に設けられているカバー37等による保温効果が大きく、図4に示すように、雰囲気温度の変化に対して、前周壁14の温度追従性は、後周壁15の温度追従性に比べて低い。すなわち、雰囲気温度が上がり始めると、後周壁15の温度が上がり始め、その後、前周壁14の温度が上がり始める。逆に、雰囲気温度が下がり始めると、後周壁15の温度が下がり始め、その後、前周壁14の温度が下がり始める。
このように、雰囲気温度に対する前周壁14の温度追従性と後周壁15の温度追従性とが異なると、雰囲気温度の変化により、前周壁14と後周壁15とに温度差が生じ、前周壁14と後周壁15の温度の異なる部分相互間での熱膨張量の差により、コラム10が傾いてしまう。
そこで、本実施形態では、コラム本体母材12及びベッド母材22の内部塗膜19,29の最外層を黒体塗料で形成して、コラム本体11及びコラムベッド21の内面の放射率を高め、コラム本体11及びコラムベッド21の各周壁間での熱移動を促進している。具体的に、白色系塗料が施されているコラム本体11の外面の放射率が、例えば、0.7であるのに対して、黒体塗料が施されているコラム本体11の内面の放射率は、外面の熱放射率よりも高い、例えば、0.95である。
ここで、コラム本体母材12及びベッド母材22の内部塗膜19,29の最外層を、外部塗膜18,28の最外層と同様に、白色系塗料で形成したものを、比較例とする。
比較例では、例えば、コラム本体母材12の前周壁14から後周壁15への、単位高さあたりの熱通過率のうち、熱伝導分が1.8W/Kで、放射分が1.5W/Kになる。一方、本実施形態では、例えば、コラム本体母材12の前周壁14から後周壁15への、単位高さあたりの熱通過率のうち、熱伝導分が比較例と同じ1.8W/Kであるものの、放射分が2.5W/Kになる。なお、熱伝導分とは、コラム本体母材12の前周壁14から後周壁15への、単位高さあたりの熱通過率のうち、コラム本体母材12の一対の側周壁16を介して伝わる熱通過分である。
すなわち、本実施形態では、放射分を比較例の約1.7(=2.5/1.5)倍にして、熱通過率を比較例の1.3(=(1.8+2.5)/(1.8+1.5))倍にしている。
以上、本実施形態では、コラム10の内面の放射率が高く、コラム10の各周壁間での熱移動を促進できるので、コラム10の各部分における雰囲気温度に対する温度追従性を高めることができる。この結果、本実施形態では、コラム10の各部分における温度差が小さくなり、各部分相互の熱膨張差によるコラム10の傾きを抑えることができる。
また、本実施形態では、多数の温度計と共に、温度計と同数の温度調節手段が不要であれため、イニシャルコストを抑えることができると共に、各温度調節手段のための熱源やその動作電力等を確保する必要がなく、ランニングコストも抑えることができる。
なお、本実施形態では、コラム本体母材12の前周壁14の内面、後周壁15の内面、一対の側周壁16の内面の最外層として、黒体塗料で形成された内部塗膜19を設けたが、前周壁14の内面及び後周壁15の内面の最外層として、黒体塗料で形成された内部塗膜19を設け、その他は、最外層として、例えば外部塗膜と同様の塗料で形成された内部塗膜を設けてもよい。
「第二実施形態」
次に、本発明に係る工作機械の第二実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態の工作機械は、第一実施形態のコラム本体母材12の内面に、反射板41を設けたもので、その他の構成は、基本的に第一実施形態と同じである。
本実施形態のコラム本体11aは、第一実施形態と同じコラム本体母材12と、このコラム本体母材12の外面に塗工されている外部塗膜18と、コラム本体母材12の前周壁(第一周壁)14及び後周壁(第二周壁)15の内面に塗工されている内部塗膜19と、コラム本体母材12の一対の側周壁16のそれぞれの内面に設けられている前述の反射板41と、を有している。
反射板41としては、例えば、SUS板やアルミニウム板等の金属板を用いる。反射板41は、一方の面がコラム本体母材12の側周壁16の内面に接し、前側縁がコラム本体母材12の前周壁14の内面に接し、後側縁がコラム本体母材12の後周壁15の内面に接するよう、ほぼ矩形板状を成している。この反射板41の他方の面、つまり、コラム本体母材12の側周壁16の内面に接する接触面と対向する面(以下、内面とする)は、放射率が極めて低くなるように形成されている。
反射板41としてSUS板やアルミニウム板を用いる場合には、圧延後に何ら表面処理を施していないものでもよいが、反射板41の内面となる面を研磨処理して、この面の放熱率を低くしておくことが好ましい。なお、圧延後のSUS板の放射率は約0.11で、圧延後のアルミニウム板の放射率は約0.06〜0.09で、アルミニウム板の研磨面での放射率は、約0.04である。このように、反射板41の放射率は、これを形成する板に対する処理や、板の保管状態等で変化する。
この反射板41とコラム本体母材12との接続方法としては、例えば、コラム本体母材12及び反射板41に予め貫通孔を形成しておき、この貫通孔に、ボルト等を通して接続する方法や、溶接やろう付による接続方法等がある。本実施形態では、これらの方法で反射板41とコラム本体母材12とを接続する。
以上、本実施形態では、例えば、コラム本体母材12の前周壁14の内面から放射された熱のうち、側周壁16側に向かった熱h1は、反射板41の内面でほとんどが反射されて、コラム本体母材12の後周壁15の内面に向かい、この後周壁15に吸収される。このため、コラム本体母材12の前周壁14の内面から放射された熱を効率よく、後周壁15に吸収させることができる。
また、本実施形態では、反射板41の前側縁がコラム本体母材12の前周壁14の内面に接し、反射板41の後側縁がコラム本体母材12の後周壁15の内面に接しているので、コラム本体母材12の前周壁14の熱の一部h2を、この反射板41により、後周壁15へ熱伝導で移動させることができる。
ここで、反射板41により、コラム本体母材12の前周壁14の熱の一部を後周壁15へ熱伝導で移動させる場合には、反射板41は、コラム本体母材12の熱伝導率よりも熱伝導率が高いアルミニウム板が好ましい。なお、コラム本体母材12は、ここではねずみ鋳鉄で、その熱伝導率は40W/m・Kで、アルミニウムの熱伝導率は237W/m・Kで、SUSの熱伝導率は17W/m・Kである。これらの部材の熱伝導率は、あくまでも参考例であり、部材に対する添加物の種類や量等により変化することは言うまでもない。
よって、本実施形態では、第一実施形態よりも、コラム本体母材12の前周壁14と後周壁15との間での熱移動がより促進され、コラム10の各部分における温度差がより小さくなり、各部分相互の熱膨張差によるコラム10の傾きを抑えることができる。
なお、本実施形態では、コラム本体母材12の一対の側周壁16の内面全体に反射板41を設けたが、カバー37(図1,2参照)が設けられている領域に対応する部分、つまり、カバー37が設けられている上下方向Zの領域にのみ、反射板41を設けてもよい。
また、本実施形態では、コラム本体母材12の前周壁14の内面と反射板41の前側縁との間、及び、コラム本体母材12の後周壁15の内面と反射板41の後側縁との間を接触させて、コラム本体母材12と反射板41との間での熱伝導による熱移動を実現しているが、コラム本体母材12の前周壁14の内面と反射板41の前側縁との間、及び、コラム本体母材12の後周壁15の内面と反射板41の後側縁との間に、ろう材又はサーマルグリースを介在させることで、両間における熱抵抗を低減してもよい。なお、サーマルグリースとしては、シリコングリースに、熱伝導率の高いアルミニウム粉を混ぜ合わせたもの等がある。
「各実施形態の変形例」
以上の各実施形態の工作装置は、いずれもコラム10が四角筒状であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、円筒状であってもよい。
以上の各実施形態では、内部塗膜19の最外層を黒体塗料で形成しているが、通常の黒色塗料で形成してもよい。なお、最外層を黒色塗料で形成した場合の放射率は約0.90である。
また、以上の各実施形態では、外部塗膜18,28及び外部塗膜19,29を、錆止め塗料による最内層と、下地塗料による中間層と、黒体塗料等による最外層の3層で形成しているが、さらに多くの層で形成してもよいし、錆止め塗料による最内層や下地塗料による中間層を削除してもよい。すなわち、本発明では、外部塗膜18,28及び外部塗膜19,29の最外層が黒体塗料等で形成されていれば、塗膜の層数は関係ない。
1:工具ヘッド、2:ラム、3:サドル、4:クロスレール(横梁部材)、5:ベッド、10:コラム、11,11a:コラム本体、12:コラム本体母材、13a:(コラムの)上方開口、13b:(コラムの)下方開口、14:前周壁、15:後周壁、16:側周壁、18,28:外部塗膜、19,29:内部塗膜、21:コラムベッド、22:ベッド母材、31:脚、41:反射板

Claims (7)

  1. 工具が取り付けられる工具ヘッドと、
    上下のそれぞれの端が開口している筒状のコラムと、
    前記コラムの下方開口の縁と設置面との間に配置され、該コラムを持ち上げて支持する複数の脚と、
    を備え、
    前記コラムは、上下のそれぞれの端が開口し、前記工具ヘッドを一方側に支持する筒状のコラム母材と、該コラム母材の外面に塗工された外部塗膜と、該コラム母材の内面のうち、該一方側の内面と反対側の内面に少なくとも塗工された内部塗膜とを有し、前記内部塗膜の最外層は、黒体塗料又は黒色塗料で形成されている、
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 請求項1に記載の工作機械において、
    前記内部塗膜は、前記コラム母材の内面の全面に塗工されている、
    ことを特徴とする工作機械。
  3. 請求項1に記載の工作機械において、
    前記コラムは、前記コラム母材の内面のうち、前記一方側の内面と前記反対側の内面とのそれぞれにつながっている隣接内面に設けられ、ステンレス板又はアルミニウム板で形成された反射板を有する、
    ことを特徴とする工作機械。
  4. 請求項3に記載の工作機械において、
    前記反射板は、前記隣接内面と接する接触面と対向する面が研磨された研磨面である、ことを特徴とする工作機械。
  5. 請求項4に記載の工作機械において、
    前記反射板は、前記一方側の内面及び前記反対側の内面との間で熱伝導による熱移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする工作機械。
  6. 請求項5に記載の工作機械において、
    前記反射板は、前記コラム母材よりも熱伝導率が高い材料で形成されている、
    ことを特徴とする工作機械。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の工作機械において、
    前記コラムとして、互いに間隔を開けて配置されている一対のコラムを備えていると共に、該一対のコラムの相互間に渡されている横梁部材と、該一対のコラムのそれぞれの前記コラム母材の外面の一部を覆うカバーと、を備え、
    前記工具ヘッドは、前記横梁部材を介して前記一対のコラムの前記コラム母材に支持され、
    前記一対のコラムのそれぞれの前記コラム母材は、前記横梁部材が設けられる側である前記一方側の第一周壁と、該第一周壁と対向する前記反対側の第二周壁とを有し、
    前記コラム母材の前記第一周壁の外面が前記カバーで覆われ、
    前記第二周壁の厚さは前記第一周壁の厚さより厚い、
    ことを特徴とする工作機械。
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