JP5448938B2 - ガスタービンの吸気システムおよびこれを備えたガスタービン - Google Patents
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すなわち、本発明に係るガスタービンの吸気システムによれば、燃料を燃焼して排ガスを排出する燃焼器と、該燃焼器から排出された排ガスによって回転駆動されるタービンと、流体を圧縮する圧縮機と、前記タービンと前記圧縮機との間を接続すると共に該圧縮機によって圧縮された流体の一部が用いられる冷却用流体によって冷却されるタービン軸と、を有するガスタービンと、前記冷却用流体の熱と冷媒とが熱交換するタービン軸冷却用熱交換器と、前記冷却用流体の熱によって加熱された液体を前記圧縮機の上流側の流体に噴霧する液体噴霧手段と、を備えることを特徴とする。
また、排熱を有効に利用することができる吸気システムを用いることとしたので、ガスタービンの効率改善を図ることができる。
また、タービン軸冷却用熱交換器を介することによって圧縮された冷却用流体の熱エネルギーを液体の加熱に用いることができる。したがって、排熱エネルギーを有効に利用して、ガスタービンの効率改善を図ることができる。
図1には、本発明の第1実施形態に係るガスタービンの吸気システムの概略構成図が示されている。
吸気システム1は、ガスタービン2と、ガスタービン2に吸気される空気(流体)に純水(液体)を噴霧する複数のノズル(熱水噴霧手段)7と、ノズル7が噴霧する純水を加熱する熱交換部8とを備えている。
タービン軸冷却用熱交換器9は、冷媒として外気空気を用いる空冷式の熱交換器である。タービン軸冷却用熱交換器9は、空気圧縮機3によって圧縮された圧縮空気の一部である冷却用圧縮空気と、外気空気とが熱交換するものである。タービン軸冷却用熱交換器9において外気空気と熱交換することによって冷却用圧縮空気は、例えば200℃に下げられる。一方、外気空気は、例えば300℃に加熱される。
燃焼器4によって燃料が燃焼されることによって、タービン5が回転駆動される。タービン5が回転駆動されることによってタービン軸6が回転駆動する。タービン軸6が回転駆動するので、タービン軸6に接続されている空気圧縮機3が回転駆動する。空気圧縮機3が回転駆動することによって外気の空気が吸気フィルタ12および吸気サイレンサを介して吸気ダクト11内に吸引される。
一方、タービン軸冷却用熱交換器9において冷却用圧縮空気と熱交換した外気空気は、例えば300℃に温度が上昇する。温度が上昇した外気空気は、噴霧液体用熱交換器10へと導かれる。
タービン軸6を冷却する圧縮された冷却用圧縮空気(冷却用流体)によって空気圧縮機(圧縮機)3の上流側の空気(流体)に噴霧する純水(液体)を加熱することとした。これにより、空気圧縮機3の上流側に噴霧する純水の加熱温度を噴霧に適した温度とすることができ、空気に噴霧された純水を短時間で蒸発させることがでる。そのため、ドレンの発生や噴霧された純水の粒径の粗大化を抑制して、空気圧縮機3のエロージョン発生等を防止することができる。したがって、空気圧縮機3の損傷発生を抑制して、ガスタービン2の維持管理費用を削減することができる。
また、排熱を有効に利用することができる吸気システム1を用いることとしたので、ガスタービン2の効率改善を図ることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のガスタービンの吸気システムおよびこれを備えたガスタービンは、タービン軸冷却用熱交換器に導かれる冷却用圧縮空気の上流側に噴霧液体用熱交換器が設けられている点で第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成および同一の流れについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱交換部8は、タービン軸冷却用熱交換器15と、噴霧液体用熱交換器16とを備えている。タービン軸冷却用熱交換器15に導かれる冷却用圧縮空気(冷却用流体)の上流側には、噴霧液体用熱交換器16が設けられている。
噴霧液体用熱交換器16を介することによって、タービン軸冷却用熱交換器15に導かれる冷却用圧縮空気(冷却用流体)の熱の一部を空気圧縮機(圧縮機)3の上流側の空気(流体)に噴霧する純水(液体)に与えることとした。そのため、タービン軸6を冷却する冷却用圧縮空気の熱エネルギーを有効に利用することができる。したがって、冷却用圧縮空気の排熱エネルギーを有効に利用して、ガスタービン2の効率改善を図ることができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態のガスタービンの吸気システムおよびこれを備えたガスタービンは、タービン軸冷却用熱交換器に導かれる冷却用圧縮空気の上流側に噴霧液体用熱交換器が設けられ、かつ、タービン軸冷却用熱交換器から導出された外気空気が導かれる燃料加熱用熱交換器を有する点で第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成および同一の流れについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱交換部8は、タービン軸冷却用熱交換器9と、噴霧液体用熱交換器16と、燃料加熱用熱交換器(燃料用熱交換器)17とを備えている。
タービン軸冷却用熱交換器9に導かれる冷却用圧縮空気(冷却用流体)の上流側には、噴霧液体用熱交換器16が設けられている。タービン軸冷却用熱交換器9の冷媒である外気空気の下流側には、燃料加熱用熱交換器17が設けられている。
タービン軸冷却用熱交換器9によって熱交換して温度の上昇した外気空気(冷媒)と、燃料とが熱交換する燃料加熱用熱交換器(燃料用熱交換器)17を備えることとした。そのため、温度の上昇した外気空気の熱エネルギーを有効に利用して、燃料の温度を上昇させることができる。これにより、燃焼器4における燃料の燃焼性を高めて、ガスタービン2の効率を高めることができる。したがって、排熱エネルギーを有効に利用して、ガスタービン2の効率改善を図ることができる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態のガスタービンの吸気システムおよびこれを備えたガスタービンは、タービン軸冷却用熱交換器に導かれる冷却用圧縮空気の上流側に噴霧液体用熱交換器が設けられ、かつ、タービン軸冷却用熱交換器から導出された水が導かれる燃料加熱用熱交換器を有する点で第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成および同一の流れについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱交換部8は、タービン軸冷却用熱交換器15と、噴霧液体用熱交換器16と、燃料加熱用熱交換器(燃料用熱交換器)18とを備えている。
タービン軸冷却用熱交換器15に導かれる冷却用圧縮空気(冷却用流体)の上流側には、噴霧液体用熱交換器16が設けられている。冷媒である水が導かれるタービン軸冷却用熱交換器15の下流側には、燃料加熱用熱交換器18が設けられている。
タービン軸冷却用熱交換器15によって熱交換して温度の上昇した水(冷媒)と燃料とが熱交換する燃料加熱用熱交換器(燃料用熱交換器)18を備えることとした。そのため、温度の上昇した水の熱エネルギーを有効に利用して、燃料の温度を上昇させることができる。これにより、燃焼器4における燃料の燃焼性を高めて、ガスタービン2の効率を高めることができる。したがって、排熱エネルギーを有効に利用して、ガスタービン2の効率改善を図ることができる。
2 ガスタービン
3 空気圧縮機(圧縮機)
4 燃焼器
5 タービン
6 タービン軸
7 ノズル(液体噴霧手段)
9 タービン軸冷却用熱交換器
Claims (5)
- 燃料を燃焼して排ガスを排出する燃焼器と、該燃焼器から排出された排ガスによって回転駆動されるタービンと、流体を圧縮する圧縮機と、前記タービンと前記圧縮機との間を接続すると共に該圧縮機によって圧縮された流体の一部が用いられる冷却用流体によって冷却されるタービン軸と、を有するガスタービンと、
前記冷却用流体の熱と冷媒とが熱交換するタービン軸冷却用熱交換器と、
前記冷却用流体の熱によって加熱された液体を前記圧縮機の上流側の流体に噴霧する液体噴霧手段と、を備えるガスタービンの吸気システム。 - 前記タービン軸冷却用熱交換器の下流側の冷媒と液体とが熱交換する噴霧液体用熱交換器を備え、
前記液体噴霧手段には、前記噴霧液体用熱交換器によって加熱された液体が導かれる請求項1に記載のガスタービンの吸気システム。 - 前記タービン軸冷却用熱交換器の上流側の流体と液体とが熱交換する噴霧液体用熱交換器を備え、
前記液体噴霧手段には、前記噴霧液体用熱交換器によって加熱された液体が導かれる請求項1に記載のガスタービンの吸気システム。 - 前記タービン軸冷却用熱交換器の下流側の冷媒と前記燃焼器に導かれる燃料とが熱交換する燃料用熱交換器を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載のガスタービンの吸気システム。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスタービンの吸気システムを備えたガスタービン。
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