JP5448455B2 - 新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの適用 - Google Patents

新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの適用 Download PDF

Info

Publication number
JP5448455B2
JP5448455B2 JP2008546691A JP2008546691A JP5448455B2 JP 5448455 B2 JP5448455 B2 JP 5448455B2 JP 2008546691 A JP2008546691 A JP 2008546691A JP 2008546691 A JP2008546691 A JP 2008546691A JP 5448455 B2 JP5448455 B2 JP 5448455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indirubin
7bio
oxime
halogeno
dmso
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008546691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009523125A (ja
Inventor
ロラン マイヤー
カリマ ベタイエブ
アレクシオス レアンドロス スカルトソウニス
プロコピオス マグラティス
ハシント ボイス
ジュディ リバ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universite Pierre et Marie Curie Paris 6
Original Assignee
Universite Pierre et Marie Curie Paris 6
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Universite Pierre et Marie Curie Paris 6 filed Critical Universite Pierre et Marie Curie Paris 6
Publication of JP2009523125A publication Critical patent/JP2009523125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5448455B2 publication Critical patent/JP5448455B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/30Indoles; Hydrogenated indoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/40Nitrogen atoms, not forming part of a nitro radical, e.g. isatin semicarbazone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

本発明は、新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの、特に、抗腫瘍剤としての適用に関する。
インジルビンは4種の異なる天然源から抽出され得る:インジゴ−産出植物、Tyrean purple−産出軟体類、種々の組み換え型細菌株およびヒトを含む種々の哺乳類からの尿(Meijerらの総説,2006)。インジルビンは、慢性骨髄性白血病等の複数の疾患を治療するために用いられる伝統的な漢方(Danggui Longhui Wan)の活性成分として報告された。
サイクリン依存性キナーゼ類(cyclin-dependent kinases:CDKs)、グリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3(glycogen synthase kinase-3:GSK−3)、グリコーゲン・ホスホリラーゼbを阻害し、ダイオキシン受容体として知られる芳香族炭化水素受容体(Aryl Hydrocarbon Receptor:AhR)に結合および活性化することが発見された時にインジルビンおよび誘導類似体(インジルビンと総称する)における興味が非常に大きくなった。
インジルビンは、CDK2、CDK2/サイクリンA、CDK5/p25、PfPK5、Plasmodium falciparum(熱帯熱マラリア原虫) CDK1ホモログ、GSK−3βおよびグリコーゲン・ホスホリラーゼbと共結晶化される。
インジルビンは、明確な抗増殖および細胞死誘導作用を示す。これらの作用がCDK類の阻害から生じることを示唆する証拠があるが、AhRとの相互作用およびそれに続くp27kiplの誘導も、インジルビンの細胞作用に寄与し得る。
さらに、いくつかインジルビンは、最近、転写因子STAT3の活性を妨げることが示された。これは、おそらく、そのsrc依存性チロシンリン酸化の阻害によるものである。これは、survivin、Mcl−1等の生存因子のダウンレギュレーションおよびこれに続く細胞死誘導につながる。
本発明者らは、3’−,7−置換インジルビンは、インジルビンの種々の古典的キナーゼターゲットについての弱いまたは微々たる阻害活性にも拘わらず、驚くべきことに、多様なヒト腫瘍において細胞死を誘導することを見出した。
そこで、本発明の目的は、新規なインジルビンである3’−,7−置換インジルビンを提供することにある。
本発明の別の目的は、このようなインジルビン誘導体、特に水溶性インジルビンの合成方法を提供することである。
さらに別の目的は、前記インジルビン誘導体を含有する、多様な腫瘍の治療に特に有用な医薬組成物を提供することである。
これはまた、このような誘導体を用いることによる腫瘍の治療方法を提供する別の目的である。
本発明は、より詳細には、式(I):
Figure 0005448455
(式中、Rは、N−OH、N−O−アルキルまたはN−O−CO−アルキル、NO−(Rn1−Het、N−O−(Y)n1−NR、N−O−CO−N(R,R)基を示し、Hetは脂肪族窒素ヘテロ環を示し、Yは置換されてもよい−CH−基であり、n1は1〜3であり、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択されるハロゲン原子であり、ZはHまたはCHである)
の3’−,7−置換インジルビンおよびその塩に関する。
驚くべきことに、前記インジルビンは、種々の機構を介して細胞死を誘導する。
実際に、これらのインジルビン誘導体は、カスパーゼ依存性および/またはカスパーゼ非依存性機構を通じて作用して、多様なヒト腫瘍において強い細胞死誘導特性を示す。
カスパーゼ非依存性の方法で細胞死を誘導する第一の系統では、Rは、より特定的にはOHを示す。
カスパーゼ依存性およびカスパーゼ非依存性の混合型作用機構を呈する第二の系統では、Rは、N−O−アルキル基、特に、N−O−C1−C3アルキル基、より好ましくはN−O−CH基を示す。
第三の系統では、インジルビンは、主に古典的なカスパーゼ依存性機構を通じて作用する。この系統では、Rは、NO−(Rn1−Het、N−O−(Y)n1−NR、N−O−CO−N(R,R)(R、n1、Het、RおよびRは上記に定義された通りである)の置換基およびその塩を示す。特に、Rは、表2に規定されるようなA、As、B、Bs、C、Cs、D、Ds、E、Es、G、Gs、FまたはHである。
前記系統の好ましい誘導体では、XはBrを示し、ZはHである。
本発明はまた、下記の7−置換インジルビン−3’−オキシム誘導体を製造する方法に関する。
7−ハロゲノ−インジルビンの合成は、主として、スキーム1に示されるように、適切に置換されたイサチン誘導体の3−アセトキシインドールとの二量化反応に基づいていた。
所望のイサチンは、対応する市販の7−ハロゲノ−アニリンIa-dを出発物質として用いる二工程の手順を通じて合成された。
第一の工程では、適切なアニリン誘導体は、抱水クロラールおよび塩酸ヒドロキシルアミンと反応させられて、対応するイソニトロソアセトアニリドIIa-dを与えた。
第二の工程では、中間体のイソニトロソアセトアニリドは、酸条件下、特に、濃硫酸中で加熱されて、7−ハロゲノイサチン(IIIa-d)を与えた。
7−ハロゲノ−N−メチルイサチン(IVa-d)は、それぞれ、ジメチル硫酸およびNaCOによる処理によってIIIa-dから調製された。
置換イサチンである7−ハロゲノイサチン(IIIa-d)または7−ハロゲノ−N−メチルイサチン(IVa-d)は、アルカリ媒体中で3−アセトキシインドールと反応させられて、一般的には良好な収率で、対応するビスインドールを選択的にZ体で与えた(実施例中の誘導体7、15、23、31、11、19、27および35を参照)。
オキシム(実施例中の誘導体8、16、24、32、12、20、28および36を参照)は、適切なインジルビン誘導体(実施例中の誘導体7、15、23、31、11、19、27および35)からの、還流下のピリジン等の有機溶媒中の塩酸ヒドロキシルアミンによる典型的な手順の後に、選択的に(2’Z、3’E)体で調製された。
類似の典型的な手順は、メトキシアミン塩酸塩を用いるメトキシム(実施例中の誘導体9、17、25、33、13、21、29および37)の調製に追随された。
アセトキシム(実施例中の誘導体10、18、26、34、14、22、30および38等)は、オキシムから、ピリジン等の有機溶媒中の無水酢酸により調製された。反応温度は、二アセチル化を避けるために注意して0℃に維持された。
3’置換オキシムである7BIOおよびMe7BIOの合成は、3’−[O−(2−ブロモエチル)オキシム]中間体(実施例中の57または58等)を適切なアミン:ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、イミダゾール、ジメチルアミンおよびジエチルアミンと反応させることに基づいていた。
前記中間体57および58は、7BIOまたはMe7BIOを1,2−ジブロモエタンとDMFおよびEtN中室温で反応させることによって調製された。
さらに、カルバマート(実施例中の63、64等)は、7BIOまたはMe7BIOまたは類似体をN,N−ジエチルカルバミルクロリドと反応させることによって調製された。
Figure 0005448455
工程a-jにおける適した試薬および条件は以下の通りである:
(a)抱水クロラール,NaSO,HNOH・HCl,HO,H;(b)HSO;(c)(CHSO,NaCO,DMF;(d)3−アセトキシインドール,NaCO/MeOH 25℃;(e)HNOCH・HCl,Py,120℃;(f)HNOCH・HCl,Py,120℃;(g)AcO,Py,0℃;(h)ジブロモエタン,トリエチルアミン,無水DMF,25℃;(i)無水DMF,25℃,アミン;(j)N,N−ジエチルカルバミルクロリド,トリエチルアミン,無水DMF,25℃。
以下に与えられる実施例によって例示されるように、上記の開示された本発明の7−置換インジルビン−3’−オキシム誘導体は、有益な生物学的特性を有する。神経芽腫細胞の生存およびヒトの腫瘍細胞系についてのそれらの作用は特に有利であり、インビボで確認され、このことは、抗腫瘍剤としてのそれらの高い重要性を証明する。さらに、それらは、高い接種性(inocuity)を有する。
前記誘導体は、その結果、薬物の有効成分として特に適している
本発明は、それ故に、上記に規定された少なくとも1種の3’−,7−置換インジルビン誘導体の有効量を、製薬的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物にも関する。
前記医薬組成物は、経口で、注射可能に、非経口ルートで、治療されるべき患者に適した個々の用量で投与されるように配合される。
前記組成物は、アポトーシス抵抗機構を発生させたヒトの腫瘍を治療するために特に有用である。それらは、結腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、神経芽腫、肝癌または白血病を治療するために特に有効である。
本発明はまた、アポトーシス抵抗機構を生じたヒト腫瘍の治療方法であって、必要とする患者に上記に規定されたような組成物の有効量を投与する工程を包含する方法に関する。
本発明の他の特徴および利点は、図1〜15を参照しながら以下に与えられる。
(材料および方法)
(化学)
(一般的な化学実験手順)
全化学品は、Aldrich Chemical Co.から購入された。NMRスペクトルは、Bruker DRX 400により記録された;化学シフトは、TMSから低磁場のppmで表される。H−HおよびH−13C NMR実験は、標準Brukerマイクロプログラムを用いて行われた。CI−MSスペクトルは、Finnigan GCQ Plus イオン−トラップ質量分析計により、CIイオン化試薬としてCHを用いて測定された。カラムクロマトグラフィーは、フラッシュシリカゲル60 Merck(40〜63μm)を用いて、300mbarの過剰圧力で行われた。全ての化合物は、満足な燃焼分析を与えた(計算値の±0.4%の範囲内のC,H,N)。
(インジルビン合成の一般的な手順)
5−ブロモインジルビン(5BI)、7−ブロモインジルビン(7BI)、7−クロロインジルビン(7CI)、7−ヨードインジルビン(7II)、7−フルオロインジルビン(7FI)および7−ブロモ−1−メチルインジルビン(Me7BI)は、それぞれ、5−ブロモイサチン、7−ブロモイサチン、7−クロロイサチン、7−ヨードイサチン、7−フルオロイサチン、7−ブロモ−1−メチルイサチンと、3−アセトキシインドールとから調製された。
5−ブロモインジルビン−3’−オキシム(5BIO)、7−ブロモインジルビン−3’−オキシム(7BIO)、7−クロロインジルビン−3’−オキシム(7CIO)、7−ヨードインジルビン−3’−オキシム(7IIO)、7−フルオロインジルビン−3’−オキシム(7FIO)および1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−オキシム(Me7BIO)は、対応するインジルビンと塩酸ヒドロキシルアミンとから調製された。IOおよび6BIOは、以前に記載されたようにして合成された(Leclerc et al, 2001; Polychonopoulos et al, 2004)。
(インジルビン−オキシム5BIO、7BIO、7CIO、7IIO、7FIOおよびMe7BIOの調製のための一般的な手順)
適切なインジルビン誘導体5BI、7BI、7CI、7II、7FIまたはMe7BI(1mmol)が、ピリジン(10mL)中に溶解させられた。マグネティックスターラにより攪拌しながら、塩酸ヒドロキシルアミン(10当量)が加えられ、混合物は、還流下(120℃)に1.5時間にわたって加熱された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は、水およびシクロヘキサンにより洗浄され、定量的に対応する3’−オキシムを得た。
5−ブロモインジルビン−3’−オキシム(5BIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J σε Hz) 13.70 (1H, s, NOH), 11.83 (1H, s, N’-H), 10.87 (1H, s, N-H), 8.76 (1H, d, J = 2.1 Hz, H-4), 8.27 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.28 (1H, dd, J = 8.2, 2.0 Hz, H-6), 7.06 (1H, td, J = 7.9, 2.0 Hz, H-5’), 6.85 (1H, d, J = 8.2 Hz, H-7); CI-MS m/z 356, 358 (M+H)+
7−ブロモインジルビン−3’−オキシム(7BIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J σε Hz) 13.68 (1H, brs, NOH) 11.90 (1H, s, N’-H), 10.91 (1H, s, N-H), 8.67 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.8, H-4’), 7.42 (2H, m, H-6’, 7’), 7.29 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.06 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5’), 6.90 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5); CI-MS m/z 356, 358 (M+H)+
7−クロロインジルビン−3’−オキシム(7CIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J σε Hz) 13.70 (1H, brs, NOH) 11.86 (1H, s, N’-H), 11.09 (1H, s, N-H), 8.62 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.6, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.17 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.06 (1H, t, J = 7.6 Hz, H-5’), 6.96 (1H, t, J = 7.8 Hz, H- 5); CI-MS m/z 312, 314 (M+H)+
7−ヨードインジルビン−3’−オキシム(7IIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.65 (1H, brs, NOH) 11.87 (1H, s, N’-H), 10.63 (1H, s, N-H), 8.68 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.2, H-4’), 7.47 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.43 (2H, m, H-6’, 7’), 7.06 (1H, t, J = 7.2 Hz, H-5’), 6.76 (1H, t, J = 7.8 Hz, H- 5); CI-MS m/z 404 (M+H)+
7−フルオロインジルビン−3’−オキシム(7FIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J σε Hz) 13.61 (1H, brs, NOH) 11.85 (1H, s, N’-H), 11.19 (1H, s, N-H), 8.44 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.19 (1H, d, J = 7.5, H-4’), 7.39 (2H, m, H-6’, 7’), 7.00 (2H, m, H-5’, 6), 6.90 (1H, m, H-5); CI-MS m/z 296 (M+H)+
1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−オキシム(Me7BIO)
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J σε Hz) 13.70 (1H, brs, NOH), 12.00 (1H, s, N'-H), 8.81 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4'), 7.43 (2H, m, H-6', 7'), 7.34 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.07 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5'), 6.93 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 3.68 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 370, 372 (M+H)+
(イサチンIIIa-dおよびIVa-dの調製の一般的な手順)
抱水クロラール(5.0g)およびNaSO(35.0g)が、300mLビーカー中の水(70mL)に溶解させられ、35℃に温められた。適切な市販アニリン誘導体Ia-d(27.6mmol)の温かい水溶液(20mL)および濃HClの水溶液(3mL)が加えられ(硫酸アミンの白色沈殿物が形成され)、その後に、塩酸ヒドロキシルアミン(6.1g)の温かい水溶液(27.5mL)が加えられた。混合物は手動で攪拌され、ホットプレート(75−70℃で形成される厚いペースト)上で、80〜90℃に2時間にわたって加熱され、次いで、1時間にわたって冷却させられ、この時間までに温度は50℃落ち、ろ過された。薄いクリーム色の生成物が水(100mL)と共に攪拌することによって洗浄され、ろ過された。40℃での終夜乾燥により、対応するイソニトロソアセトアニリドIIa-dを得た。
硫酸(100mL)が、3Lビーカー中でホットプレート上で60℃に加熱され、次いで、取り出された。無水イソニトロソアセトアニリドIIa-dが、温度が65℃を超えないように30分を超えて攪拌しながら分けて加えられた。次いで、混合物は、15分間にわたって80℃に加熱され、70℃に冷却させられ、氷冷された。溶液は、粉砕された氷(500mL)上に注がれ、1時間にわたって放置され、その後、オレンジ−赤色の沈殿物がろ過された。生成物は、水(100mL)と共に攪拌することによって洗浄され、ろ過されて、対応するイサチンを得た:収率:IIIa:57%、IIIb:50%、IIIc:65%、IIId:50%。
7−フルオロ−N−メチルイサチン(IVa)。IIIa(380mg,2.30mmol)の無水アセトン溶液(60mL)に、NaCO(無水)(3.5g)および硫酸ジメチル(0.4mL)がAr下に加えられ、反応混合物は、60℃に20時間にわたって加熱された。次いで、混合物はろ過され、ろ液は、高真空ポンプを用いて注意深く溶媒留去された(40℃未満)。固体残渣は、CHClを用いたフラッシュクロマトグラフィーに付され、IVaを得た(288mg,1.61mmol,70%)。
7−クロロ−N−メチルイサチン(IVb)。この化合物は、7−クロロイサチン(IIIb)からIVaの手順に類似する手順によって調製された(収率76%)。
7−ブロモ−N−メチルイサチン(IVc)。この化合物は、7−ブロモイサチン(IIIc)からIVaの手順に類似した手順によって調製された:収率90%。
7−ヨード−N−メチルイサチン(IVd)。この化合物は、7−ヨードイサチン(IIId)からIVaの手順に類似した手順によって調製された:収率85%。
(2’Z)−7−フルオロインジルビン(7)
メタノール(25mL)が、窒素下に20分間にわたって激しく攪拌され、次いで、7−フルオロイサチン(IIIa)(150mg,0.91mmol)および3−アセトキシインドール(106mg,0.61mmol)が加えられ、5分間にわたり攪拌が続けられた。無水NaCO(155mg)が加えられ、3時間にわたって攪拌が続けられた。暗色沈殿物がろ過され、メタノール水溶液(1:1,20mL)により洗浄され、7を選択的にZ体で得た(130mg,0.46mmol,77%)。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.37 (1H, s, N’-H), 11.12 (1H, s, N-H), 8.58 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 7.64 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.57 (1H, t, J = 7.5 Hz H-6’), 7.42 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-7’), 7.15 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 7.02 (2H, m, H-5’, 6); CI-MS m/z 281 (M+H)+. 元素分析(C16H9N2O2F) C, H, N.
(2’Z)−7−クロロインジルビン(15)。この化合物は、7−クロロイサチン(IIIb)から7の手順に類似した手順によって調製された:収率80%
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.29 (1H, s, N’-H), 11.16 (1H, s, N-H), 8.72 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 7.66 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.59 (1H, t, J = 7.8 Hz H-6’), 7.43 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-7’), 7.30 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.05 (2H, m, H-5,5’); CI-MS m/z 297, 299 (M+H)+. 元素分析. (C16H9N2O2Cl) C, H, N.
(2’Z)−7−ブロモインジルビン(23)。この化合物は、7−ブロモイサチン(IIIc)から7の手順に類似した手順によって調製された:収率85%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.18 (2H, br s, N-H), 8.77 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 7.67 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.59 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-6’), 7.44 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.43 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-7’), 7.04 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 6.98 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5); CI-MS m/z 341, 343 (M+H)+. 元素分析(C16H9N2O2Br) C, H, N.
(2’Z)−7−ヨードインジルビン(31)。この化合物は、7−ヨードイサチン(IIId)から7の手順に類似した手順によって調製された:収率90%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 8.77 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4), 7.64 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.59 (2H, m, H-6,6’), 7.41 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-7’), 7.04 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 6.84 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5); CI-MS m/z 389 (M+H)+. 元素分析 (C16H9N2O2I) C, H, N.
(2’Z)−7−フルオロ−1−メチルインジルビン(11)。この化合物は、7−フルオロ−N−メチルイサチン(IVa)および3−アセトキシインドールから、7の手順に類似した手順によって調製された:収率78%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.22 (1H, s, N’-H), 8.66 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 7.67 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.60 (1H, t, J = 7.7 Hz, H-6’), 7.44 (1H, d, J = 7.4, Hz, H-7’), 7.22 (1H, t, J = 10.0 Hz, H-5), 7.07 (2H, m, H-5’, 6), 3.46 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 295 (M+H)+. 元素分析 (C17H11FN2O2) C, H, N.
(2’Z)−7−クロロ−1−メチルインジルビン(19)。この化合物は、7−クロロ−N−メチルイサチン(IVb)および3−アセトキシインドールから、7の手順に類似した手順によって調製された:収率95%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 10.50 (1H, s, N’-H), 8.85 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4), 7.67 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-4’), 7.60 (1H, t, J = 7.4 Hz, H-6’), 7.44 (1H, d, J = 7.4, Hz, H-7’), 7.32 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-6), 7.08 (2H, m, H-5, 5’), 3.62 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 311, 313 (M+H)+. 元素分析. (C17H11ClN2O2) C, H, N.
(2’Z)−7−ブロモ−1−メチルインジルビン(27)。この化合物は、7−ブロモ−N−メチルイサチン(IVc)および3−アセトキシインドールから、7の手順に類似した手順によって調製された:収率83%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 8.88 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 7.66 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.60 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-6’), 7.47 (1H, d, J = 7.5, Hz, H-7’), 7.38 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.04 (2H, m, H- 5, 5’), 3.61 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 355, 357 (M+H)+. Anal. (C17H11BrN2O2) C, H, N.
(2’Z)−7−ヨード−1−メチルインジルビン(35)。この化合物は、7−ヨード−N−メチルイサチン(IVd)および3−アセトキシインドールから、7の手順に類似した手順によって調製された:収率87%;
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.26 (1H, s, N’-H), 8.93 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 7.74 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-4’), 7.66 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-6), 7.60 (1H, t, J = 7.4, Hz, H-6’), 7.44 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-7’), 7.05 (1H, t, J = 7.4, Hz, H-5’), 6.86 (1H, t, J = 7.7, Hz, H-5), 3.65 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 403 (M+H)+. 元素分析 (C17H11N2O2I) C, H, N.
(オキシム8、16、24、32および12、20、28、36の調製の一般的な手順)
適切なインジルビン誘導体7、15、23、31および11、19、27、35(1mmol)が、ピリジン(10mL)に溶解させられた。マグネティックスターラで攪拌しながら、塩酸ヒドロキシルアミン(10当量)が加えられ、混合物は、還流下(120℃)に1.5時間にわたって加熱された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は、水により洗浄され、定量的に、対応する3’−オキシムを(2’Z,3’E)体で選択的に得た。
(2’Z,3’E)−7−フルオロインジルビン−3’−オキシム(8)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.61 (1H, brs, NOH) 11.85 (1H, s, N’-H), 11.19 (1H, s, N-H), 8.44 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.19 (1H, d, J = 7.5, H-4’), 7.39 (2H, m, H-6’, 7’), 7.00 (2H, m, H-5’, 6), 6.90 (1H, m, H-5); CI-MS m/z 296 (M+H)+. 元素分析 (C16H10N3O2F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロインジルビン−3’−オキシム(16)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.70 (1H, brs, NOH) 11.86 (1H, s, N’-H), 11.09 (1H, s, N-H), 8.62 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.6, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.17 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.06 (1H, t, J = 7.6 Hz, H-5’), 6.96 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5); CI-MS m/z 312, 314 (M+H)+. 元素分析 (C16H10N3O2Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−オキシム(24)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.68 (1H, brs, NOH) 11.90 (1H, s, N’-H), 10.91 (1H, s, N-H), 8.67 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.8, H-4’), 7.42 (2H, m, H-6’, 7’), 7.29 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.06 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5’), 6.90 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5); CI-MS m/z 356, 358 (M+H)+. 元素分析 (C16H10N3O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨードインジルビン−3’−オキシム(32)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.65 (1H, brs, NOH) 11.87 (1H, s, N’-H), 10.63 (1H, s, N-H), 8.68 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.2, H-4’), 7.47 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.43 (2H, m, H-6’, 7’), 7.06 (1H, t, J = 7.2 Hz, H-5’), 6.76 (1H, t, J = 7.8 Hz, H- 5); CI-MS m/z 404 (M+H)+. 元素分析 (C16H10N3O2I) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−フルオロ−1−メチルインジルビン−3’−オキシム(12)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.72 (1H, brs, NOH), 11.90 (1H, s, N’-H), 8.56 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.07 (1H, m, H-5’, 6), 6.97 (1H, m, H-5), 3.60 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 310 (M+H)+. 元素分析 (C17H12N3O2F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロ−1−メチルインジルビン−3’−オキシム(20)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.79 (1H, brs, NOH), 11.97 (1H, s, N’-H), 8.76 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.3 Hz, H-4’), 7.45 (2H, m, H-6’, 7’), 7.18 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.07 (1H, t, J = 7.3 Hz, H-5’), 6.99 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5), 3.67 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 326, 328 (M+H)+. 元素分析 (C17H12N3O2Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモ−1−メチルインジルビン−3’−オキシム(28)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 12.00 (1H, s, N’-H), 8.81 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4’), 7.43 (2H, m, H-6’, 7’), 7.34 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.07 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5’), 6.93 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 3.68 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 370, 372 (M+H)+. 元素分析(C17H12N3O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨード−1−メチルインジルビン−3’−オキシム(36)のデータ。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 13.70 (1H, brs, NOH), 12.00 (1H, s, N'-H), 8.85 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 8.24 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4'), 7.60 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-6), 7.43 (2H, m, H-6', 7'), 7.06 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5'), 6.77 (1H, t, J = 7.7 Hz, H-5), 3.70 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 418 (M+H)+. 元素分析(C17H12N3O2I) C, H, N.
(アセトキシム10、18、26、34および14、22、30、38の調製の一般的な手順)
適切なインジルビン−3’−オキシム誘導体8、16、24、32および12、20、28、36(0.2mmol)が、ピリジン(10mL)に溶解させられた。AcO(0.5mL)が加えられ、混合物は、30分間にわたって0℃で攪拌された。次いで、水(1mL)が加えられ、減圧下に溶媒が留去された。残渣は、水により洗浄されて、定量的に対応する3’−アセトキシムを選択的に(2’Z,3’E)体で得た。
(2’Z,3’E)−7−フルオロインジルビン−3’−アセトキシム(10)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.68 (1H, s, N’-H), 11.33 (1H, s, N-H), 8.92 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.7, H-4’), 7.51 (2H, m, H-6’, 7’), 7.01 (2H, m, H-5’, 6), 6.96 (1H, m, H-5), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 338 (M+H)+. 元素分析 (C18H12N3O3F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロインジルビン−3’−アセトキシム(18)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.70 (1H, s, N’-H), 11.23 (1H, s, N-H), 9.07 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.6, H-4’), 7.52 (2H, m, H-6’, 7’), 7.24 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.11 (1H, t, J = 7.6 Hz, H-5’), 6.97 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 354, 356 (M+H)+. 元素分析(C18H12N3O3Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−アセトキシム(26)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.73 (1H, s, N’-H), 11.11 (1H, s, N-H), 9.12 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4), 8.27 (1H, d, J = 7.9, H-4’), 7.53 (2H, m, H-6’, 7’), 7.37 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-6), 7.11 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5’), 6.92 (1H, t, J = 7.5 Hz, H- 5), 2.48 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 398, 400 (M+H)+. 元素分析(C18H12N3O3Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨードインジルビン−3’−アセトキシム(34)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.71 (1H, s, N’-H), 10.78 (1H, s, N-H), 9.12 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.5, H-4’), 7.52 (3H, m, H-6, 6’, 7’), 7.10 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 6.77 (1H, t, J = 7.9 Hz, H- 5), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 446 (M+H)+. 元素分析. (C18H12N3O3I) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−フルオロ−1−メチルインジルビン−3’−アセトキシム(14)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.76 (1H, s, N’-H), 9.00 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.26 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-4’), 7.53 (2H, m, H-6’, 7’), 7.12 (2H, m, H-5’, 6), 7.00 (1H, m, H-5), 3.50 (3H, s, N-CH3), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 352 (M+H)+. 元素分析(C19H14N3O3F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロ−1−メチルインジルビン−3’−アセトキシム(22)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.83 (1H, s, N’-H), 9.20 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.27 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.52 (2H, m, H-6’, 7’), 7.26 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.12 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 7.01 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 3.66 (3H, s, N-CH3), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 368, 370 (M+H)+. 元素分析(C19H14N3O3Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモ−1−メチルインジルビン−3’−アセトキシム(30)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.83 (1H, s, N’-H), 9.24 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.26 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.54 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-7’), 7.51 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-6’), 7.41 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.12 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 6.94 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 3.67 (3H, s, N-CH3), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 412, 414 (M+H)+. 元素分析(C19H14N3O3Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨード−1−メチルインジルビン−3’−アセトキシム(38)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.81 (1H, s, N’-H), 9.26 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.68 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.52 (2H, m, H-6’, 7’), 7.11 (1H, t, J = 7.5 Hz, H-5’), 6.78 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5), 3.68 (3H, s, N-CH3), 2.47 (3H, s, OCOCH 3); CI-MS m/z 460 (M+H)+. 元素分析(C19H14N3O3I) C, H, N.
(メトキシム9、17、25、33および13、21、29、37の調製の一般的な手順)
適切なインジルビン誘導体7、15、23、31および11、19、27、35(1mmol)が、ピリジン(10mL)に溶解させられた。マグネティックスターラで攪拌しながら、メトイルアミン塩酸塩(10当量)が加えられ、混合物は、還流下(120℃)に1.5時間にわたって加熱された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は、水により洗浄され、定量的に対応する3’−メトキシムを選択的に(2’Z,3’E)体で得た。
(2’Z,3’E)−7−フルオロインジルビン−3’−メトキシム(9)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.79 (1H, s, N’-H), 11.24 (1H, s, N-H), 8.46 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4), 8.12 (1H, d, J = 7.6, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.05 (3H, m, H-5, 5’, 6), 4.39 (3H, s, OCH 3); CI-MS m/z 310 (M+H)+. 元素分析 (C17H12N3O2F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロインジルビン−3’−メトキシム(17)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.24 (1H, s, N-H), 8.60 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.12 (1H, d, J = 7.9, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.20 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.05 (2H, m, H-5, 5’), 4.40 (3H, s, OCH 3); CI-MS m/z 326, 328 (M+H)+. 元素分析(C17H12N3O2Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−メトキシム(25)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.84 (1H, s, N’-H), 11.02 (1H, s, N-H), 8.65 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.13 (1H, d, J = 7.9, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.34 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.06 (1H, m, H-5’), 6.97 (1H, t, J = 7.9, H-5), 4.41 (3H, s, OCH 3); CI-MS m/z 370, 372 (M+H)+. 元素分析 (C17H12N3O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨードインジルビン−3’−メトキシム(33)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 10.69 (1H, s, N-H), 8.66 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.12 (1H, d, J = 7.7, H-4’), 7.50 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.45 (2H, m, H-6’, 7’), 7.06 (1H, m, H-5’), 6.82 (1H, t, J = 7.8, H-5), 4.39 (3H, s, OCH 3); CI-MS m/z 418 (M+H)+. 元素分析(C17H12N3O2I) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−フルオロ−1−メチルインジルビン−3’−メトキシム(13)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.83 (1H, s, N’-H), 8.52 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-4), 8.10 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-4’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.06 (3H, m, H-5, 5’, 6), 4.39 (3H, s, OCH 3), 3.48 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 324 (M+H)+. 元素分析(C18H14N3O2F) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−クロロ−1−メチルインジルビン−3’−メトキシム(21)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.91 (1H, s, N’-H), 8.72 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.11 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.21 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.05 (2H, m, H-5, 5’), 4.40 (3H, s, OCH 3), 3.66 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 340, 342 (M+H)+.元素分析 (C18H14N3O2Cl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモ−1−メチルインジルビン−3’−メトキシム(29)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 8.80 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.13 (1H, d, J = 7.1 Hz, H-4’), 7.47 (2H, m, H-6’, 7’), 7.38 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.07 (1H, m, H-5’), 7.00 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.40 (3H, s, OCH 3), 3.68 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 384, 386 (M+H)+. 元素分析 (C18H14N3O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ヨード−1−メチルインジルビン−3’−メトキシム(37)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.92 (1H, s, N’-H), 8.81 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 8.12 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.64 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-6), 7.50 (2H, m, H-6’, 7’), 7.06 (1H, m, H-5’), 6.83 (1H, t, J = 7.7 Hz, H-5), 4.39 (3H, s, OCH 3), 3.68 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 432 (M+H)+. 元素分析(C18H14N3O2I) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ブロモエチル)−オキシム](57)
5mLの無水DMF中の7BIO(24)(100mg,0.30mmol)の溶液に、120μLのトリエチルアミン(2.9当量)および72μLの1,2−ジブロモエタン(2.8当量)が加えられ、反応混合物はAr下に室温で48時間にわたって攪拌された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は、水により洗浄され、50℃で乾燥させられ、95%の収率で対応する3’−置換オキシム57を得た。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.81 (1H, s, N’-H), 11.02 (1H, s, N-H), 8.59 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.22 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4’), 7.47 (2H, m, Hz, H-6’, 7’), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.08 (1H, m, H-5’), 6.95 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.93 (2H, t, J = 5.4 Hz, H-1”), 3.98 (2H, t, J = 5.4 Hz, H-2”); CI-MS m/z 463, 465, 467 (M+H)+. 元素分析 (C18H13N3O2Br2) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ブロモエチル)−オキシム](58)
この化合物は、Me7BIO(27)から、57の手順に類似した手順によって調製された。
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.92 (1H, s, N’-H), 8.74 (1H, d, J = 8.1 Hz, H-4), 8.22 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4’), 7.47 (2H, m, H-6’, 7’), 7.38 (1H, d, J = 8.1 Hz, H-6), 7.09 (1H, m, H-5’), 6.98 (1H, t, J = 8.1 Hz, H-5), 4.94 (2H, t, J = 5.3 Hz, H-1”), 3.98 (2H, t, J = 5.3 Hz, H-2”), 3.68 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 477, 479, 481 (M+H)+. 元素分析 (C19H15N3O2Br2) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(N,N−ジエチルカルバミル)−オキシム](63)
7BIO(24)(25mg,0.07mmol)の無水DMF溶液(3mL)に、14μLのトリエチルアミン(1.5当量)および13μLの塩化N,N−ジエチルカルバミル(1.5当量)が加えられ、反応混合物は、Ar下に室温で48時間にわたって攪拌された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は、水により洗浄され、50℃で乾燥させられ、定量的に対応する3’−置換オキシムを得た。
1H NMR (C5D5N, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 12.70 (1H, s, N’-H), 12.29 (1H, s, N-H), 10.04 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-4), 8.18 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-6), 7.49 (2H, m, H-4’, 6’), 7.34 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5’), 7.22 (1H, overlapped, H-7’), 7.14 (1H, t, J = 7.6 Hz, H-5), 3.46 (4H, brs, N(CH 2CH3)2), 1.19 (6H, t, J = 6.5 Hz, N(CH2CH 3)2); CI-MS m/z 455, 457 (M+H)+. 元素分析(C21H19N4O3Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(N,N−ジエチルカルバミル)−オキシム](64)のデータ
この化合物は、Me7BIO(27)から、63の手順に類似する手順によって調製された。
1H NMR (C5D5N, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 12.32 (1H, s, N’-H), 10.10 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-4), 8.18 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-6), 7.46 (2H, m, H-4’, 6’), 7.30 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5’), 7.16 (2H, overlapped, H-5, 7’), 3.66 (3H, s, N-CH3), 3.46 (4H, brs, N(CH 2CH3)2), 1.19 (6H, t, J = 6.8 Hz, N(CH2CH 3)2); CI-MS m/z 469, 471 (M+H)+. 元素分析(C22H21N4O3Br) C, H, N.
(7BIOまたはMe7BIOの3’−置換オキシム(39−62)の調製の一般的な手順)
7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ブロモエチル)−オキシム](57)または1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ブロモエチル)−オキシム](58)(25mg,0.05mmol)が3mLの無水DMFに溶解させられた。対応するアミン(ピロリジン、モルホリン、イミダゾール、ピペラジン、ジメチルアミンおよびジエチルアミン)(30当量)が加えられ、反応混合物は、Ar下に室温で48時間にわたって攪拌された。次いで、減圧下に溶媒が留去され、残渣は水により洗浄され、50℃で乾燥させられて、対応する3’−置換オキシムを75〜90%の収率で得た。上記化合物の塩酸塩の調製のために、10mgの各化合物が5mLの無水テトラヒドロフランに溶解させられた。次いで、塩酸のジエチルエーテル溶液が、ゆっくりと加えられ、形成された沈殿物がろ過され、ジクロロメタンにより洗浄され、50℃で乾燥させられて、対応する塩酸塩を得た。
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−オキシム](39)のデータ
収率: 90%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.00 (1H, s, N-H), 8.64 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.15 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4'), 7.45 (2H, m, H-6', 7'), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 7.7, 5.5, 3.1 Hz, H-5'), 6.94 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.70 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1"), 2.98 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2"), 2.56 (4H, m, H-2''', 5'''), 1.68 (4H, m, H-3''', 4'''); CI-MS m/z 453, 455 (M+H)+. 元素分析 (C22H21N4O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(40)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.84 (1H, s, N’-H), 11.06 (1H, s, N-H), 10.31 (1H, brs, N’’’-H), 8.58 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.24 (1H, d, J = 8.3 Hz, H-4'), 7.49 (2H, m, H-6', 7'), 7.37 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.09 (1H, ddd, J = 8.3, 4.4, 1.3 Hz, H-5'), 6.99 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.97 (2H, brs, H-1"), 3.77 (2H, brs, H-2"), 3.64 (2H, m, H-2'''a, 5'''a), 3.12 (2H, m, 2'''b, 5'''b), 2.00 (2H, m, H-3'''a, 4'''a), 1.86 (2H, m, H-3'''b, 4'''b); 元素分析 (C22H22N4O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−オキシム](41)のデータ
収率: 90%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.93 (1H, s, N’-H), 8.80 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.16 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.37 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 8.0, 5.5, 3.1 Hz, H-5'), 6.97 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.71 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1"), 3.68 (3H, s, N-CH3), 2.98 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2"), 2.56 (4H, m, H-2''', 5'''), 1.68 (4H, m, H-3''', 4'''); CI-MS m/z 467, 469 (M+H)+. 元素分析. (C23H23N4O2Br) C, H, N
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(42)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 10.05 (1H, brs, N’’’-H), 8.73 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.24 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.49 (2H, m, H-6', 7'), 7.40 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-6), 7.09 (1H, ddd, J = 7.8, 4.1, 1.7 Hz, H-5'), 7.01 (1H, t, J = 7.8 Hz, H-5), 4.96 (2H, m, H-1"), 3.68 (3H, s, N-CH3), 3.64 (2H, m, H-2'''a, 5'''a), 3.14 (2H, m, 2'''b, 5'''b), 2.00 (2H, m, H-3'''a, 4'''a), 1.85 (2H, m, H-3'''b, 4'''b); 元素分析. (C23H24N4O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−モルホリン−1−イル−エチル)−オキシム](43)のデータ
収率: 85%; 1H NMR (C5D5N, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 12.68 (1H, s, N’-H), 12.40 (1H, s, N-H), 9.02 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4), 8.42 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-6), 7.54 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4'), 7.42 (1H, t, J = 7.7 Hz, H-6'), 7.18 (2H, overlapped, H-5', H-7'), 7.10 (1H, t, J = 7.7 Hz, H-5), 4.80 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1"), 3.76 (4H, t, J = 4.2 Hz, H-3''', 5'''), 2.94 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2"), 2.60 (4H, t, J = 4.2 Hz, H-2''', 6'''); CI-MS m/z 469, 471 (M+H)+. 元素分析. (C22H21N4O3Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−モルホリン−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(44)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.04 (1H, s, N-H), 10.71 (1H, brs, N’’’-H), 8.58 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4'), 7.47 (2H, m, H-6', 7'), 7.35 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.08 (1H, ddd, J = 7.7, 5.8, 2.3 Hz, H-5'), 6.99 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 5.02 (2H, m, H-1"), 3.95 (2H, m, H-3'''a, 5'''a), 3.74 (4H, overlapped, H-2", 3'''b, 5'''b), 3.57 (2H, m, H-2'''a, 6'''a), 3.25 (2H, overlapped, 2'''b, 6'''b); 元素分析. (C22H22N4O3BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−モルホリン−1−イル−エチル]−オキシム](45)のデータ
収率: 85%; 1H NMR (C5D5N, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 12.40 (1H, s, N’-H), 9.11 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4), 8.42 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-6), 7.49 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.40 (1H, m, H-6’, 7’), 7.10 (1H, m, H-5, 5’), 4.81 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1”), 3.76 (4H, t, J = 4.5 Hz, H-3’’’, 5’’’), 3.70 (3H, s, N-CH3), 2.94 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2”), 2.60 (4H, t, J = 4.5 Hz, H-2’’’, 6’’’); CI-MS m/z 483, 485 (M+H)+. 元素分析. (C23H23N4O3Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−モルホリン−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(46)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 10.52 (1H, brs, N’’’-H), 8.73 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.49 (2H, m, H-6', 7'), 7.40 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.09 (1H, ddd, J = 7.7, 4.1, 1.0 Hz, H-5'), 7.01 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 5.02 (2H, m, H-1"), 3.98 (2H, m, H-3'''a, 5'''a), 3.72 (4H, overlapped, H-2", 3'''b, 5'''b), 3.68 (3H, s, N-CH3), 3.55 (2H, m, H-2'''a, 6'''a), 3.26 (2H, overlapped, 2'''b, 6'''b); 元素分析. (C23H24N4O3BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−イミダゾール−1−イル−エチル)−オキシム](47)のデータ
収率: 75%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.79 (1H, s, N’-H), 10.99 (1H, s, N-H), 8.51 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 7.99 (1H, d, J = 7.4 Hz, H-4’), 7.67 (1H, s, H-2'''), 7.44 (2H, m, H-6', 7'), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.27 (1H, s, H-4'''), 7.02 (1H, ddd, J = 8.0, 5.5, 3.1 Hz, H-5'), 6.96 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 6.87 (1H, s, H-5'''), 4.90 (2H, t, J = 4.2 Hz, H-1"), 4.54 (2H, t, J = 4.2 Hz, H-2"); CI-MS m/z 450, 452 (M+H)+. 元素分析. (C21H16N5O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−イミダゾール−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(48)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.79 (1H, s, N’-H), 11.02 (1H, s, N-H), 9.19 (1H, s, H-2’’’), 8.40 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 7.95 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.86 (1H, s, H-5’’’), 7.62 (1H, s, H-4’’’), 7.44 (2H, m, H-6’, 7’), 7.35 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 6.94-7.04 (2H, overlapped, H-5, 5’), 5.04 (2H, t, J = 4.6 Hz, H-1”), 4.77 (2H, t, J = 4.6 Hz, H-2”); 元素分析. (C21H17N5O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−イミダゾール−1−イル−エチル)−オキシム](49)のデータ
収率: 76%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.89 (1H, s, N’-H), 8.65 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 7.99 (1H, d, J = 8.1 Hz, H-4’), 7.69 (1H, s, H-2’’’), 7.45 (2H, m, H-6’, 7’), 7.37 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.26 (1H, s, H-4’’’), 6.97-7.05 (2H, overlapped, H-5’, 5), 6.86 (1H, s, H-5’’’), 4.90 (2H, t, J = 4.8 Hz, H-1”), 4.54 (2H, t, J = 4.8 Hz, H-2”), 3.67 (3H, s, N-CH3); CI-MS m/z 464, 466 (M+H)+. 元素分析. (C22H18N5O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−イミダゾール−1−イル−エチル)−オキシム]塩酸塩(50)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.90 (1H, s, N’-H), 9.11 (1H, s, H-2’’’), 8.55 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 7.96 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-4’), 7.83 (1H, s, H-5’’’), 7.58 (1H, s, H-4’’’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.40 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 6.97-7.05 (2H, overlapped, H-5, 5’), 5.04 (2H, t, J = 4.6 Hz, H-1”), 4.75 (2H, t, J = 4.6 Hz, H-2”), 3.67 (3H, s, N-CH3); 元素分析. (C22H19N5O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピペラジン−1−イル−エチル)−オキシム](51)のデータ
収率: 84%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.00 (1H, s, N-H), 8.63 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.17 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.45 (2H, m, H-6’, 7’), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.06 (1H, ddd, J = 7.8, 5.1, 3.1 Hz, H-5’), 6.94 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.71 (2H, t, J = 5.6 Hz, H-1”), 2.87 (2H, t, J = 5.6 Hz, H-2”), 2.68 (4H, t, J = 4.6 Hz, H-2’’’, 6’’’), 2.44 (4H, brs, H-3’’’, 5’’’); CI-MS m/z 468, 470 (M+H)+. 元素分析. (C22H22N5O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ピペラジン−1−イル−エチル)−オキシム]二塩酸塩(52)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.05 (1H, s, N-H), 9.32 (2H, br, ピペラジン N+-H), 8.59 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.5 Hz, H-4’), 7.48 (2H, m, H-6’, 7’), 7.35 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.06 (1H, ddd, J = 7.5, 4.1, 1.4 Hz, H-5’), 6.99 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.98 (2H, m, H-1”), 3.70 (2H, m, H-2”), 8H, overlapped, H-2’’’, 3’’’, 5’’’, 6’’’; 元素分析. (C22H24N5O2BrCl2) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジメチルアミノエチル)−オキシム](53)のデータ
収率: 90%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.00 (1H, s, N-H), 8.65 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.15 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 7.8, 5.1, 3.4 Hz, H-5’), 6.94 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.70 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1”), 2.81 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2”), 2.26 (6H, s, N’’’(CH3)2); CI-MS m/z 433, 435 (M+H)+. 元素分析. (C20H25N4O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジメチルアミノエチル)−オキシム]塩酸塩(54)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.83 (1H, s, N’-H), 11.04 (1H, s, N-H), 9.74 (1H, brs, N’’’-H), 8.58 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.48 (2H, m, H-6’, 7’), 7.36 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 7.7, 5.0, 3.3 Hz, H-5’), 6.97 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 4.94 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-1”), 3.64 (2H, t, J = 5.9 Hz, H-2”), 2.85 (6H, s, N’’’(CH3)2); 元素分析. (C20H26N4O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジメチルアミノエチル)−オキシム(55)のデータ
収率: 90%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 8.80 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.16 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.47 (2H, m, H-6’, 7’), 7.38 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.08 (1H, ddd, J = 7.8, 5.5, 2.6 Hz, H-5’), 6.97 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.70 (2H, t, J = 5.8 Hz, H-1”), 3.68 (3H, s, N-CH3), 2.81 (2H, t, J = 5.8 Hz, H-2”), 2.26 (6H, s, N’’’(CH3)2); CI-MS m/z 447, 449 (M+H)+. 元素分析. (C21H27N4O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジメチルアミノエチル)−オキシム塩酸塩(56)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 10.07 (1H, brs, N’’’-H), 8.73 (1H, d, J = 8.1 Hz, H-4), 8.25 (1H, d, J = 7.7 Hz, H-4’), 7.49 (2H, m, H-6’, 7’), 7.40 (1H, d, J = 8.1 Hz, H-6), 7.09 (1H, ddd, J = 7.7, 5.5, 3.5 Hz, H-5’), 7.02 (1H, t, J = 8.1 Hz, H-5), 5.00 (2H, t, J = 5.8 Hz, H-1”) 3.68 (3H, s, N-CH3), 3.64 (2H, t, J = 5.8 Hz, H-2”), 2.85 (6H, s, N’’’(CH3)2); 元素分析. (C21H28N4O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジエチルアミノエチル)−オキシム](59)のデータ
収率: 89%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.83 (1H, s, N’-H), 11.00 (1H, s, N-H), 8.66 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.17 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.45 (2H, m, H-6’, 7’), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.06 (1H, ddd, J = 7.8, 5.5, 3.4 Hz, H-5’), 6.93 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.66 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-1”), 2.95 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-2”), 2.59 (4H, q, J = 7.1 Hz, N’’’(CH 2CH3)2), 0.98 (6H, t, J = 7.1 Hz, N’’’(CH2CH 3)2); CI-MS m/z 461, 463 (M+H)+. 元素分析. (C22H29N4O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジエチルアミノエチル)−オキシム]塩酸塩(60)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.82 (1H, s, N’-H), 11.03 (1H, s, N-H), 10.52 (1H, brs, N’’’-H), 8.58 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.23 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4’), 7.48 (2H, m, H-6’, 7’), 7.35 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 7.9, 5.4, 2.9 Hz, H-5’), 7.00 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 5.03 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-1”), 3.68 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-2”), 3.25 (4H, m, N’’’(CH 2CH3)2), 1.22 (6H, t, J = 7.1 Hz, N’’’(CH2CH 3)2); 元素分析. (C21H28N4O2BrCl) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジエチルアミノエチル)−オキシム](61)のデータ
収率: 88%; 1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.94 (1H, s, N’-H), 8.80 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-4), 8.17 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.46 (2H, m, H-6’, 7’), 7.37 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-6), 7.07 (1H, ddd, J = 7.8, 5.1, 3.1 Hz, H-5’), 6.95 (1H, t, J = 7.9 Hz, H-5), 4.65 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-1”), 3.67 (3H, s, N-CH3), 2.94 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-2”), 2.58 (4H, q, J = 7.1 Hz, N’’’(CH 2CH3)2), 0.98 (6H, t, J = 7.1 Hz, N’’’(CH2CH 3)2); CI-MS m/z 475, 477 (M+H)+. 元素分析. (C23H31N4O2Br) C, H, N.
(2’Z,3’E)−1−メチル−7−ブロモインジルビン−3’−[O−(2−ジエチルアミノエチル)−オキシム]塩酸塩(62)のデータ
1H NMR (DMSO, 400 MHz, δ ppm, J in Hz) 11.93 (1H, s, N’-H), 9.95 (1H, brs, N’’’-H), 8.72 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-4), 8.22 (1H, d, J = 7.8 Hz, H-4’), 7.49 (2H, m, H-6’, 7’), 7.41 (1H, d, J = 8.0 Hz, H-6), 7.08 (1H, ddd, J = 7.8, 4.0, 1.5 Hz, H-5’), 7.02 (1H, t, J = 8.0 Hz, H-5), 5.00 (2H, t, J = 6.1 Hz, H-1”), 3.68 (5H, m, N-CH3, H-2”), 3.26 (4H, m, N’’’(CH2CH3)2), 1.21 (6H, t, J = 7.3 Hz, N’’’(CH2CH3)2); 元素分析. (C22H30N4O2BrCl) C, H, N.
(プロテインキナーゼアッセイ)
(生化学試薬)
オルトバナジン酸ナトリウム、EGTA、EDTA、Mops、β−グリセロホスファート、フェニルホスファート、フッ化ナトリウム、ジチオトレイトール(DTT)、グルタチオン−アガロース、グルタチオン、ウシ血清アルブミン(bovine serum albumin:BSA)、ニトロフェニルホスファート、ロイペプチン、アプロチニン、ペプスタチン、ダイズトリプシンインヒビター、ベンズアミジン、ヒストンH1(タイプIII-S)は、Sigma Chemicalsから得られた。[γ−33P]−ATPは、Amershamから得られた。GS−1ペプチド(YRRAAVPPSPSLSRHSSPHQSpEDEEE)は、Peptide Synthesis Unit, Institute of Biomolecular Sciences, University of Southampton, Southampton SO16 7PX, U.K.によって合成された。
(バッファ)
「均一化バッファ(Homogenization Buffer)」:60mMのβ−グリセロホスファート、15mMのp−ニトロフェニルホスファート、25mMのMops(pH7.2)、15mMのEGTA、15mMのMgCl、1mMのDTT、1mMのバナジン酸ナトリウム、1mMのNaF、1mMのフェニルホスファート、ロイペプチン10μg/mL、アプロチニン10μg/mL、ダイズトリプシンインヒビター10μg/mLおよび100μMのベンズアミジン。
「バッファA」:10mMのMgCl、1mMのEGTA、1mMのDTT、25mMのTris-HCl(pH7.5)、ヘパリン50μg/mL。
「バッファC」:均一化バッファであるが、5mMのEGTAを含み、NaFおよびプロテアーゼインヒビターを含まない。
(キナーゼの調製およびアッセイ)
キナーゼの活性は、バッファAまたはC中、30℃、15μMの最終ATP濃度でアッセイされた。空試験値は差し引かれ、活性は10分のインキュベーションにわたって組み込まれたホスファートのpmolとして計算された。活性は、通常、最大活性(すなわち、インヒビターの不存在下)の百分率(%)で表される。コントロールは、適当な希釈剤であるジメチルスルホキシドを用いて行われた。
「CDK1/サイクリンB」は、均一化バッファ中に、M期のヒトデ(Marthasterias glacialis)の卵母細胞から抽出され、p9CKShs1−セファロース・ビーズによるアフィニティ・クロマトグラフィーによって精製され、そこから、それは、以前に記載されたようなフリーなp9CKShs1によって溶出させられた(Meijer et al., 1997)。キナーゼ活性は、バッファC(ヒストンH1 1mg/mLのを有する)中、15μMの[γ−33P]ATP(3,000Ci/mmol;10mCi/mL)の存在下に、30μLの最終容積でアッセイされた。30℃での30分のインキュベーションの後に、25μL分割量の上澄がWhatman P81ホスホセルロースペーパーの2.5×3cm部分上にスポットされ、20秒後に、フィルタは、10mLのリン酸/L(水)の溶液中で5回(各回、少なくとも5分間にわたって)洗浄された。湿ったフィルタは、1mLのACS(Amersham)シンチレーション流体の存在下に計数された。
「CDK5/p25」は、組換え型哺乳類CDK5と、GST(グルタチオン−S−トランスフェラーゼ)融合タンパク質として大腸菌において発現されたp25との等量を混合することによって再構成され、グルタチオン−アガロースによるアフィニティークロマトグラフィーによって精製された(p25は、p35の切断型バージョン(35kDa CDK5アクティベータ)である)。その活性は、ヒストンH1により、バッファC中で、CDK1/サイクリンBについて記載されたようにしてアッセイされた。
「GSK−3α/β」は、ブタ大脳から、固定axinによるアフィニティクロマトグラフィーによって精製された(Meijer et al., 2003)。それは、1mg BSA/mL 10mM DTT中の1/100希釈の後に、5μLの4μM GS−1ペプチド基質により、バッファA中で、15μMの[γ−33P]ATP(3,000Ci/mmol;10mCi/mL)の存在下に、30μLの最終容積でアッセイされた。30℃での30分のインキュベーションの後、25μLの分割量の上澄が、上記のように処理された。
「ProQuinaseプロテインキナーゼアッセイ」 全プロテインキナーゼは、Sf9昆虫細胞において、ヒト組換え型GST融合タンパク質またはHisターゲット型タンパク質として、バキュロウイルス発現系によって発現された。キナーゼは、GSH−アガロース(Sigma)またはNi−NTH−アガロース(Qiagen)のいずれかを用いたアフィニティクロマトグラフィーによって精製された。各キナーゼの純度および同一性は、SDS−PAGE/クーマシー染色およびウェスタンブロット分析によってチェックされた。組換え型酵素をアッセイするために登録商標のプロテインキナーゼアッセイ(33PanQinase(登録商標)Activity Assay)が用いられた。全キナーゼアッセイは、Perkin Elmer/NEN (ボストン, MA, 米国)からの96ウェルのFlashPlates(登録商標)において、50μLの反応容積中で、BeckmanCoulter/Sagianロボットシステムを用いて行われた。反応混液は、以下の4段階の順序でピペットにより定液量が取られた:(i)20μLのアッセイバッファ、(ii)5μLのATP溶液(HO中)、(iii)5μLの試験化合物(10%DMSO中)および(iv)10μLの基質/10μLの酵素溶液(事前混合される)。全キナーゼ(PKCを除く、下記参照)についてのアッセイは、60mMのHEPES−NAOH(pH7.5)、3mMのMgCl、3mMのMnCl、3μMのオルトバナジン酸Na、1.2mMのDTT、50μg/mLのPEG20000、1μMの[γ−33P]−ATP(ウェル当たり約5×10cpm)を含有していた。最終的なDMSO濃度は、全アッセイにおいて1%であった。PKCアッセイは、60mMのHEPES−NaOH(pH7.5)、1mMのEDTA、1.25mMのEGTA、5mMのMgCl、1.32mMのCaCl、5μg/mLのホスファチジルセリン、1μg/mLの1,2−ジオレイル−グリセロール、1.2mMのDTT、50μg/mLのPEG20000、1μMの[γ−33P]−ATP(ウェル当たり約5×1005cpm)を含んでいた。反応混液は、30℃で80分間にわたってインキュベートされた。反応は、50μLの2%(v/v)HPOにより停止させられ、プレートは吸引され、200μLのHOまたは200μLの0.9%(v/v)NaClにより2回洗浄された。33の組込は、マイクロプレートシンチレーションカウンタ(Microbeta, Wallac)により測定された。各濃度について得られた残存活性(%)により、化合物のIC50値は、WindowsのPrism 3.03(Graphpad, サンディエゴ, CA, 米国)を用いて計算された。用いられたモデルは、100%に固定されたパラメータ「top」および0%に固定された「bottom」を有する「S字状応答(可変の傾き)」である。
(細胞生物学)
(化学品および抗体)
ビスベンズイミド(ヘキスト33342)およびヨウ化プロピジウムは、Sigma Chemicalsから得られた。AcDEVDafcおよびQ−VD−OPhは、MPbiomedicals(Vannes, フランス)から購入された。MTS試薬を含むCell Titer 96(登録商標)キットは、Promega(Madison,WI,米国)から購入された。2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(TCDD)は、Steve Safe博士から得られた(Veterinary Physiology and Pharmacology, Texas A&M University, College Station, TX77843, 米国)。プロテアーゼインヒビター混液は、Rocheからであった。IFN−αは、Tocris (Bristol, UK).からのRおよびD系およびall-trans-レチノイン酸(RA)から得られた。特に明記しない限り、列挙されていない試薬もSigmaからである。
p21 WAF1/CIP1およびアクチンに対するモノクローナル抗体は、Oncogeneから得られた。p27 KIP1 および p53に対する抗体は、Santa Cruz Biotechnologyから購入された。シトクロムCに対するモノクローナル抗体およびBcl−XLに対するウサギポリクローナルは、BD Biosciencesによって提供された。抗Bcl−2(クローン124)モノクローナル抗体は、DAKOから購入された。抗PhosphoTyr705−STAT3および抗STAT3抗体は、Cell Signallingからであった。抗チューブリン抗体はSigmaからであった。
(細胞系および培養条件)
マウスの5Lヘパトーム細胞系(AhR+/+)およびBP8(AhR−/−サブクローン)は、M.Goettlicher博士から得られた(Forschungszentrum Karlsruhe, Institute of Genetics, 76021 Karlsruhe, ドイツ)。それらは、2mMのL−グルタミン(Eurobio)、10%のウシ胎仔血清(FCS)およびゲンタマイシン(Gibco BRL)が補充されたダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)(Biowhittaker)において、37℃で7%COの雰囲気下に培養された。インジルビンまたはTCDD処理は、50〜60%コンフルエント培養組織上で、示された時間および濃度において行われた。コントロール実験は、適当な希釈剤であるDMSOを用いて行われた。
SH−SY5Y、IMR−5およびIMR−32ヒト神経芽腫細胞系は、DMEM培地(Biowhittakerから)およびEurobio(Courtaboeuf, フランス)からの2mMのL−グルタミン、または2mMのL−グルタミン(Invitrogen, Barcelona, スペイン)が既に補充されたDMEM、および、抗生物質および10%容積のFCS(Invitrogen, Cergy Pontoise, フランスまたは Barcelona, スペイン)において生育させられた。pcDNA3/Bcl−2、pcDNA3/Bcl−XLおよび空のpcDNA3ベクターにより恒久的にトランスフェクトされたSH−SY5Y細胞系は、それらのトランスフェクションされていない相当物と同様に生育させられた。しかしながら、ジェネティシン(G−418)の選択は、終端実験の前に生育培養において維持された(Ribas and Boix, 2004)。分化を誘導するために、SH−SY5Y細胞は、コラーゲン被覆プレート上で培養され、10μMのRAにより5日間にわたって処理された。
HL−60およびJurkat細胞は、RPMI 1640培地において、10%FCSおよびInvitrogen(バルセロナ, スペイン)からの抗生物質と共に生育させられた。
HCT116ヒト腺癌細胞系は、Vogelstein博士から得られた(The Howard Hughes Medical Institute, Sidney Kimmel Comprehensive Cancer Center, The Johns Hopkins School of Medicine, ボルチモア, MD 21231, 米国)。HCT116細胞は、抗生物質および10%FCSが補充されたMcCoy’s 5A(Biowhittaker)において培養された。一般的な培養条件は、5%COの雰囲気および37℃の温度であった。培養皿および他のプラスチック製使い捨てツールは、Corning(Corning, NY, 米国)によって供給された。インジルビン処理は、指数関数的に生育する培地組織上で、示された時間および濃度において行われた。コントロール実験も、適当な希釈剤であるDMSOを用いて行われた。
MDA−MB−231細胞(ホルモン非依存性乳癌に由来する)は、10%FCSが補充されたDMEMにおいて培養された。実験のために、これらの細胞は、24ウェルのボックスまたは35mmのペトリ皿に適切な密度(細胞生育実験のためにウェル当たり4×10細胞;細胞周期分析のために皿当たり10細胞)で播種され、示されるようにインジルビンに露出された。
(細胞増殖および細胞周期の分析)
ヨウ化プロピジウム(PI)染色が、以下のように行われた。第1に、SH−SY5Y細胞が培養プレートから収集され、PBS(Phosphate Buffered Saline,pH7.4)により1回洗浄された。第2に、1−2×10細胞が、15分間にわたって、25μg/mlのヨウ化プロピジウム、10μg/mLのRNアーゼAおよび0.1%のTriton-X-100中でインキュベートされた。フローサイトメトリーの読み出しは、Coulter Cientifica, SA (マドリード, スペイン)からのEPICS(登録商標) XL装置によって得られた。データは、WinMDI (Joe Trotterからの無料ソフトウェア)によって処理されて、モノパラメトリックなDNAヒストグラムが得られた。最後に、これらのヒストグラムは、Multi-Cycleソフトウェアにより分析された。
(細胞死および細胞生存の評価)
核形態に基づく細胞死の特徴付けが、0.05μg/mLのビスベンズイミドおよび25μg/mLのヨウ化プロピジウムによる二重染色によって評価された。細胞の生存度は、MTS法によって決定された。両手順は、過去に詳細に記載されている(Ribas and Boix, 2004)。DNAラダリングの評価のために、細胞DNAが抽出され、1.5%アガロースゲルにおいて電気泳動にかけられ、アポトーシスの典型であるヌクレオソーム間のフラグメント化が明示された。
(カスパーゼアッセイ)
カスパーゼ活性の測定は、培養培地へのAcDEVDafc合成基質の直接的な付与、界面活性剤融解および37℃でのインキュベーションの後に、AcDEVDafc合成基質から放出された蛍光を測定することに基づいている。この方法は、96マルチウェルプレートに適用されるために考案される。それは、カスパーゼ活性の速度論的な測定および複数の薬物の同時の特徴付けを可能にする(Ribas et al., 2005)。
(電気泳動およびウェスタンブロッティング)
細胞抽出物の全体は、100mMのTris/HCl(pH6.8)、1mMのEDTA、2%のSDSを含有するバッファにおいて得られた。3分間にわたる加熱変性後に、タンパク質は、10%SDS−PAGE(0.7mm厚のゲル)(p27Kip1)、または、MOPS SDS(p53、p21Cip1,アクチン)またはタンパク質サイズに依存するMES SDS(シトクロムC)泳動バッファを有する10%NuPAGEプレキャストBis-Trisポリアクリルアミド・ミニゲル電気泳動システム(Invitrogen)によって分離された。タンパク質は、0.45μmのニトロセルロースフィルタ(Schleicher and Schuell)に移された。これらは、Tris-Buffered Saline-Tween-20中の5%低脂肪ミルクにより遮断され、1時間にわたって抗体(抗p27KIP1:1:1000;抗アクチン:1:1000;抗Bcl−2,1.2000:抗Bcl−XL,1:5000;抗チューブリン,1:4000;抗STAT3:1:1000)と共に、または、終夜4℃で(抗p53:1:1000;p21Cip1:1:1000;シトクロムC:1:1000;抗アクチン:1:5000(STAT3実験)、抗ホスホTyr705−STAT3:1:1000)と共にインキュベートされ、Enhanced Chemiluminescence(ECL, Amersham)によって分析された。
p53およびp21Cip1の発現を研究するために、細胞は、30分間にわたって4℃で、プロテアーゼインヒビター混液(Roche)が補充されたRIPAバッファ(150mMのNaCl、1%のNP40、0.5%のデオキシコラート、0.1%のSDSおよび50mMのTris-HCl(pH8.0))中に溶解させられた。遠心分離(10分間の12000g)の後、タンパク質濃度が、Bradfordタンパク質アッセイ(Bio-Rad)によって上澄において測定された。ミトコンドリアからのシトクロムC放出を研究するために、0.05%のジギトニン細胞質抽出が行われた(Ribas and Boix, 2004)。
STAT3研究において、細胞は、30mMのHEPES(pH7.5)、10mMのNaCl、5mMのMgCl、25mMのNaF、1mMのEGTA、1%のTriton X-100、10%のグリセロール、2mMのオルトバナジン酸ナトリウム、6.4mg/mLのp−ニトロフェニルホスファートおよびプロテアーゼインヒビター混液(Roche)に溶解させられた。73μgの全タンパク質は、10%のNuPAGE上にMOPS SDS泳動バッファと共に溶解させられた。
(結果)
(キナーゼのATPバインディングポケットにおける7−BIOの分子モデリング)
インジルビンのGSK−3およびPfPK5のキナーゼとの共結晶構造に基づいて、7BIOがGSK−3およびPfPK5にモデリングされた。
図1に示されるように、立体障害が、7−BIOがCDKおよびGSK−3等の他のインジルビンの古典的キナーゼターゲットと相互作用することを防止するだろう。
(キナーゼについての本発明のインジルビンの作用)
種々の7−ハロゲノ置換インジルビン(化合物7−38)に関する、3種のプロテインキナーゼおよび神経芽腫SH−SY5Y細胞の生存について結果が以降の表1に与えられる
7位が置換されていないインジルビンにより得られた結果も、比較目的のために与えられる(化合物1−6)。
次いで、分子は、3種のキナーゼであるCDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3α/βに関して試験された。
IC50値は、用量−応答曲線から計算され、μMで記録された。化合物はまた、25μMで、SH−SY5Y細胞に対するそれらの作用について試験された。
細胞の生存は、MTS還元(reduction)アッセイによって推定され、未処理細胞中の生存の百分率(%)で表される(3つの無関係の測定の平均±標準誤差(s.e.);2回の無関係の実験を代表する)(≦15%生存については黒色で、≦50%生存については灰色で強調される)。
Figure 0005448455
全N1メチル化インジルビンについて活性の完全な欠如が確認された。7位にある原子のサイズが大きくなる場合(H>F>Cl>Br>I)に、弱く、かつ、徐々に減少する阻害活性が7−ハロゲノ−インジルビン−3’−オキシムにより観察され(化合物2、8、16、24、32の比較)、これは、この7位における増加する障害を示唆する。
第2の系列のインジルビンにおいて、3’置換基は、7−ブロモ−インジルビンを足場(N1において±メチル)にして変動させられた(化合物39−68)。
Figure 0005448455
結果は、表2に与えられる。
Figure 0005448455
GSK−3についての化合物43を除いて、これらの化合物のいずれも、3種の試験されたキナーゼのいずれかに関して何らの有意な活性を示さなかった。
(培養株中の細胞死についての3’−,7−置換インジルビンの作用)
25μMの最終濃度で、24時間または48時間の露出後の神経芽腫SH−SY5Y細胞系の生存に関して各インジルビンの作用が試験された。細胞の生存は、MTS還元アッセイによって推定された。
実験は、比較のため5BIOおよび6BIOによっても行われた。
IC50値は、用量−応答曲線から計算され、μMで記録された(3通りに行われた2つの無関係の測定の平均±標準誤差)(IC50<10μMについては灰色で強調される)。
また、細胞死は、各インジルビン(25μM)の付与後48時間に、LDH放出アッセイを用いて推定された。
結果は、細胞死の百分率(%)として表される(>85%の細胞死については黒色で、>50%の細胞死については灰色で強調される)。
複数の化合物は、SH−SY5Y細胞の生存率に関する明らかな作用を示した。
完全な用量−応答曲線がこれらの活性な化合物について行われ、IC50値が計算された。結果は、表3に与えられ、図2によって例示される。
Figure 0005448455
MTS還元が細胞死とは異なる条件下に時々観察されるので、独立した細胞死の評価手順(乳酸脱水素酵素(LDH)放出アッセイ)が用いられた。このアッセイにより、CDKおよびGSK−3についてのそれらの全体的な作用の欠失にかかわらず、本発明のインジルビンによる細胞死の誘導が確認された。
(細胞系の生存についての3’置換−7−ブロモインジルビンの作用)
11の他の細胞系、すなわち、HT−29およびHCT116(結腸癌)、MDA−MB−231(乳癌)、A549(肺癌)、PC3(前立腺癌)、5LおよびBP8(肝癌)、F1およびHuh7(肝癌)、SH−SY5Y(神経芽腫)およびHEK293(胚腎臓)についての3’−,7−ブロモインジルビンの作用が以下に記録される。SH−SY5Yと同様に、これらの細胞系は、細胞死の用量依存性誘導を示し(表4)、このことは、細胞タイプまたは分化段階特異的な作用よりもむしろ細胞の生存についてのこれらの化合物の作用の普遍性を示唆する。5L(AhR+/+)およびBP8(AhR−/−)の類似した感受性により、AhRは3’−7−ブロモインジルビン誘導細胞死において主要な役割を果たさないことが示唆される。
細胞の生存は、各インジルビンの付与の48時間後に、MTS還元アッセイを用いて推定された。実験は、比較のために5BIOおよび6BIOによっても行われた。IC50値は、用量−応答曲線から計算され、μMで記録された(3通り行われた測定の平均±標準誤差)(IC50<10μMについては灰色で、IC50<1μMについては黒色で強調される)。
SH−SY5Yと同様に、これらの11の細胞系は、細胞死の用量依存性誘導を示した。結果は、表4に与えられる。
Figure 0005448455
結果は、細胞タイプまたは分化段階に特異的な作用よりもむしろ細胞の生存についてのこれらの化合物の作用の普遍性を示す。
(3’−,7−置換インジルビンは、アポトーシス性および非アポトーシス性の細胞死を誘導する)
カスパーゼ活性化を誘導も必要ともしないので、7BIOによって誘導される細胞死は、本来、アポトーシスとは異なることが本発明者らにより示された。インジルビンの選択によって誘導される細胞死についての一般的なエフェクタカスパーゼインヒビターQ−VD−OPh(Caserta et al., 2003)(20μMの最終濃度)の作用が試験されて、本発明の3’−,7−置換インジルビンがカスパーゼ活性化を誘導または必要とするかどうかが調査された。
SH−SY5Y細胞は、種々の濃度のインジルビン似体により、20μMのQ−VD−OPh(広範なスペクトルのカスパーゼのインヒビター)の存在下または不存在下に処理された。
細胞の生存は、各インジルビンの付与の48時間後に、MTS還元アッセイを用いて推定された。
IC50値は、用量−応答曲線から計算され、μMで記録され(2つの無関係の測定の平均±標準偏差)たが、試験された最も高い濃度での細胞死はなかった。
結果は、Q−VD−OPhが用量−応答曲線についての作用を有しない場合には強調されず、Q−VD−OPhが細胞死を部分的に保護する場合には灰色で強調され、Q−VD−OPhが完全な保護を提供する場合には黒色で強調される。
結果は表5に与えられ、図2によって例示される。
Figure 0005448455
結果は、3’−置換7−ブロモインジルビンは、3つのカテゴリーに分類されることを示す。
第1のカテゴリーにおいて、いくつかのインジルビンは、カスパーゼインヒビターの存在に対して完全に非感受性であり、このことは、カスパーゼ非依存性機構を示唆している。7BIOはこのカテゴリーに分類される。
それの5−ブロモ−(5BIO)および6−ブロモ−異性体およびインジルビン−3’−オキシムとは対照的に、7BIOは、CDKおよびGSK−3に向けてわずかな阻害活性のみを有する(表6)。本発明者らは、85のキナーゼProQinase選択性パネルにおいてIO、5BIO、6BIOおよび7BIOの選択性を調査した(表7)。この研究方法により、最初に、Aurora A−C、FLT3、RETは、IO、5BIOおよび6BIOの新しいターゲットを構成することが示された。VEGF−Rは、インジルビンのターゲットとして記載された(Jautelat et al., 2005)。選択性パネルにより、3種の他のインジルビンと比較して、7BIOは劣ったキナーゼインヒビターであることが示された。
Figure 0005448455
Figure 0005448455
予想外にも、7BIOは、アポトーシスとは別に急速な細胞死過程を誘発する。7BIOは、大きな濃縮核の出現を誘導するが、これは、クロマチン凝集および核断片化等のアポトーシスの古典的な特徴を伴わない。7BIO誘導型の細胞死には、シトクロムC放出も何らの測定可能なエフェクターカスパーゼの活性化も不随して起こらない。さらに、それは、Q−VD−OPh(広スペクトルのカスパーゼインヒビター)の存在によって変えられない。7BIO誘導型細胞死の間にAhRもp53も必要とされない。それ故に、以前に記載されたインジルビンとは対照的に、7BIOは、おそらくネクローシスまたはオートファジーを通じた非アポトーシス性の細胞死の活性化を誘発する。
第2のカテゴリーにおいて、Q−VD−OPhは、用量−応答曲線を右にシフトさせ、それ故に、IC50はより高い値に向かう。これは、カスパーゼ依存性およびカスパーゼ非依存性の混合型の活性機構を示唆する。
第3のカテゴリーにおいて、Q−VD−OPhの存在は、本質的に、細胞死から細胞を保護し、これは、これらのインジルビンが、大抵、古典的なカスパーゼ依存性の機構を通じて作用すること示唆する。興味深いことに、これは、大部分の活性インジルビンにより観察される。
この最後のカテゴリーにおいて、小さい割合の細胞(20%)は、Q−VD−OPhの存在にもかかわらず死ぬ。
(インジルビンによる細胞死の誘導)
4種のインジルビンIO、5BIO、6BIO、7BIOが、MTS還元アッセイにより測定されるような神経芽腫SH−SY5Y細胞におけるそれらの細胞死の誘導能に関して比較された(図3A)。MTS還元は、時折、細胞死とは異なる条件下に観察されるので、無関係の細胞死アッセイである乳酸脱水素酵素(LDH)放出アッセイが用いられた(図3B)。用量−応答曲線により、7BIOは、細胞の生存率を減少させるのに要求される濃度(MTS還元)(図3A)または細胞死(LDH放出)(図3B)に関して最も強力な化合物であることが示された。種々のハロゲンがインジルビン−3’−オキシムの7位に導入された(図4、表6)。7FIOは、等効力の7BIOおよび7CIOと比較して細胞に対して活性がより乏しい。7IIOが最も強力な化合物であった(図4A)。これらの結果は、インビトロ・キナーゼアッセイで得られた結果と相関しなかった(表6)。Me7BIOにいたるN1上のメチル化は、7BIOの細胞死誘導能を完全に破壊した(図4B)。7BIOは、より劣ったキナーゼインヒビターであるがそれでも強力な細胞死誘導剤であるので、この化合物の作用がより詳細に調査された。
7BIOによる細胞死の誘導がSH−SY5Y細胞の特異的な特性ではないことを確認するために、乳癌細胞系MDA−MB−231も用いられた(図5)。7BIOへの48時間の露出は、直接的に計数することによって証明されるように、細胞増殖の用量依存性の阻害を誘導した。この作用は、7BIOの除去によってほとんど可逆的ではなかった(図5A)。細胞周期の分布に対する7BIOの作用(図5B)が次に分析された。他のインジルビンについて以前に記載されたようにG2/Mにおける蓄積およびG0/G1の減少への傾向が観察された。
(7BIOによる細胞死の誘導はAhRを必要としない)
インジルビンはAhRと相互作用する。この相互作用は、インジルビンの細胞作用に寄与し得る。しかしながら、SH−SY5Y細胞はAhRを欠くようである。7BIOの細胞死の作用へのAhRの寄与を評価するために、2種の肝癌細胞系である5L(AhR+/+)およびそのAhR欠損サブクローンBP8(AhR−/−)が用いられた。最初に確認されたのは、2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ダイオキシン(TCDD)(ダイオキシン)と同様に、7BIOおよびMe7BIOの両方が、IOおよび6BIOおよびそれらのメチル化相当物MeIOおよびMe6BIOについて以前に報告されたようにCDK阻害タンパク質p27Kip1のAhR依存性の発現(図6A)を強力に増大させるということであった。それ故に、P27Kip1発現の誘導(図6A)と細胞死の誘導(図4B)との間に相関関係は観察されない。AhR−/−およびAhR+/+細胞の細胞周期の分布に対する7BIOおよびMe7BIOの作用が次に分析された。他のインジルビンについて報告されるように、7BIOおよびMe7BIOの両方がG0/G1において顕著なAhR依存性蓄積を誘導した(図6B)。最後に、細胞死誘導は、増加する7BIO濃度への露出の後に両方の細胞系において推定された。用量−応答曲線は、基本的に同一であった(図6C)。要約すると、これらの結果により、AhRは、7BIOの細胞死誘導特性に必要とされないことが示された。
(7BIOによる細胞死の誘導は、他のインジルビンによるよりはるかに速い)
SH−SY5Y細胞死誘導の時間経過が、次に、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOへの露出後に行われた(図7)。5BIOおよび6BIOは、70%の細胞死を誘導するために36〜48時間を必要としたが、このレベルには、7BIOにより12時間で達した。ほぼ完全な細胞死は、7BIOにより24時間以内に得られた(図7)。このはるかにより速い速度論により、他のインジルビンと比較して細胞死の異なる機構が7BIOの場合に発生していることが示唆される。あるいは、大部分がアポトーシスを経る間に、部分母集団の細胞が7BIOに応答するのと同様に、それらは5BIOおよび6BIOに応答しているかもしれない。
(7BIOは、非アポトーシス性の細胞死を誘導する)
7BIOの作用機構は、最初、蛍光顕微鏡下に、ビスベンズイミドおよびヨウ化プロピジウム(PI)染色後に種々のインジルビンに露出されたSH−SY5Y細胞を検査することによって調査された(図8)。最初に、コントロール細胞およびMe7BIO処理細胞においてPI染色は観察されなかった(図8A、8F)。これにより、細胞死がないことが確認された。IO、5BIOおよび6BIOは全て、アポトーシスの典型である核断片化を誘発したが、二次的なネクローシスを伴った(図8B−8D)。これらの図は、決して、7BIO処理細胞では観察されず、これらでは、対照的に、多数の大きな未フラグメント化濃縮核が示された(図8E)。このような図は、5BIOおよび6BIOにより時折観察されるだけであった(図8C−8D)。これらの形態学的結果により、7BIOは、アポトーシスとは異なる非定型の細胞死を誘発することが示唆される。
この可能性を吟味するために、種々の濃度の種々のインジルビンに露出されたSH−SY5Y細胞においてカスパーゼの活性がアッセイされた(図9)。5BIOおよび6BIO、およびより小さい範囲ではあるがIOは、用量−(図9A)および時間−(図9B)依存性のカスパーゼ活性の活性化を誘発した。際だって対照的に、7BIOおよびMe7BIOのいずれも、カスパーゼの活性化を何ら誘導せず、コントロールの未処理細胞のレベルのままであった。さらに、Q−VD−OPh(一般的なカスパーゼインヒビター)が、7BIOによって誘導される細胞死について作用を有していなかった(図10)が、一方で、それは、5BIOおよび6BIO、およびより小さい範囲ではあるがIOによって誘導される細胞死のレベルを下げた(図10A)。7BIO誘導細胞死の時間経過は、Q−VD−OPhによっては影響を受けなかった(図10B)。
さらに、7BIOは、ミトコンドリアからのごくわずかなシトクロムCの放出を誘発した(図11)。同一条件下に、IO、5BIOおよび6BIOは、スタウロスポリンおよびエトポシドのような標準的なアポトーシス誘導試薬によって達したレベルと類似したレベルまでのシトクロムCの放出を誘導した。アポトーシス細胞死の現れとしてのDNAラダリングが次に観察された。R−ロスコビチンによって引き起こされるラダリングは、記録されたこの化合物のアポトーシスを誘導する能力と一致した(Ribas and Boix, 2004)。5BIOおよびより小さい範囲ではあるが6BIOも、ヌクレオソーム間のフラグメント化を誘導し、この強度は、培養組織中のアポトーシス細胞の量に比例していた(図8のビスベンズイミド/ヨウ化プロピジウム染色を参照)。7BIO処理細胞において、ラダーは観察されなかったが、しかしながら、大抵の細胞は死んでいた。Me7BIO、IOおよびDMSO処理では、細胞死の誘導はごくわずかであり、ラダリングは検出されなかった。
要約すると、これらの結果により、IO、5BIOおよび6BIOによって誘導される細胞死とは際だって対照的に、7BIO誘導細胞死はシトクロムC放出を誘導せず、カスパーゼの活性化を誘発も必要ともしないことが示された。それ故に、7BIOは、IO、5BIOおよび6BIOによって誘導されるアポトーシスとは異なる細胞死経路を誘導するようである。
(7BIO誘導型細胞死は、p53およびp21Cip1およびSTAT3のいずれの脱リン酸化も必要としない)
4種のインジルビンによって誘導される細胞死におけるp53およびp21Cip1の関与(図12)が次に調査された。p53は、SH−SY5Y細胞において時間依存性の方法で5BIOによって強く誘導される(図10A−B)。p53の誘導は、6BIOにより処理された細胞においてのみ少量であり、IO、7BIOまたはMe7BIOにより処理された細胞においてわずかである(図12A−B)。予想されるように、同一条件下のp21Cip1発現の分析により、5BIOによる時間依存性の誘導が示された(図12C)。p21Cip1発現は、p53安定化の後に同一の遅れで起こった(図10B)。IO、5BIOおよび6BIOは、p21Cip1過剰発現を誘導する時点でざっと等効力であったが、7BIOおよびMe7BIOは、ごくわずかな作用を有していた(図12A)。最後に、本発明者らは、野生型p53HCT−115およびp53を欠くHCT−116サブクローンについての7BIOの作用を試験した(図12E)。用量−応答曲線は、基本的に同じであった。要約すると、これらのデータにより、7BIO誘導型細胞死は、p53を誘導しないしその寄与を必要ともしないことが示唆された。
チロシンのリン酸化および続く転写因子STAT3の活性化は、最近、いくつかのインジルビンによって阻害され、生存因子のダウンレギュレーションおよび続く細胞死の誘導につながることが示された。7BIOの活性化においてこの機構が関与するかどうかを調べるために、MDA−MB−231細胞におけるチロシン705−リン酸化STAT3のレベルについてのIO、5BIO、6BIOおよび7BIOの作用が調査された(図13)。陽性コントロールとして、細胞はまた、インターフェロンα(IFNα)によって刺激された。結果は、チロシン705−リン酸化STAT3 MDA−MB−231の基礎レベルがIFNαによる刺激によって達するレベルと比べて非常に低く、それでも、それは、IO、5BIOおよび6BIOによってダウンレギュレートされるが、7BIOによってはダウンレギュレートされないことを示す。これにより、7BIOの作用機構は、そもそもチロシンリン酸化STAT3の不活性化に起因しないことが示唆される。
(7BIO誘導型細胞死は、アポトーシスから細胞を保護し得る細胞機構によって阻害されない)
7BIOによって誘発される細胞死過程をさらに探索するために、アポトーシスに対する抵抗の証明された機構が7BIOの作用から細胞を保護し得るかをチェックするための実験が行われた。SH−SY5Y細胞は、細胞培養組織において、レチノイン酸(RA)によって分化され得、この分化は、オロモウシンまたはロスコビチンと同様にCDKインヒビターによって誘発されるアポトーシスを妨げる(Ribas and Boix, 2004)。同様に、分化は、SH−SY5Y細胞をスタウロスポリン(STS)(標準的なアポトーシスを誘導するために用いられる確立された試薬)に対して抵抗性にする。図14に示されるように、分化は、7−BIO誘導型細胞死の割合についてごくわずかな作用を有していた。
Bcl−2およびBcl−XLタンパク質は、それらの抗アポトーシス作用について知られている。さらに、それらの細胞保護作用が、アポトーシスを超えて拡大することが見出された(Kane et al, 1995)。本発明者らは、Bcl−2およびBcl−XLの過剰発現がSH−SY5Y細胞を、STSによって誘発されるアポトーシスから保護することを以前に記載した(Yuste et al., 2002)。報告されるように、Bcl−XLは、STS誘導型アポトーシスを阻害する時点でBcl−2を上回った(図14B)。しかしながら、並行した時間経過実験において、Bcl−XLおよびBcl−2のいずれの過剰発現も、7BIOからの重大な保護を何ら提供しなかった(図14B)。要約すると、これらの結果は、アポトーシス非依存性に作用する効果的な細胞キラーとしての7BIOの作用を補強した。
(非アポトーシス性のカスパーゼ非依存性の細胞死は、7BIOによって誘発される死過程の一般的な特徴である)
7BIOの作用の普遍性を吟味するために、2種の他のヒト神経芽腫誘導細胞系IMR−5およびIMR−32並びに2種の血液学的な腫瘍誘導細胞系JurkatおよびHL−60において7BIOが試験された。図15(左欄)に示されるように、7BIOは、SH−SY5Y、MDA−MB−231(乳癌)およびHCT116(直腸癌)細胞タイプについて致死として特徴付けられる同じ範囲の濃度において細胞死を誘導した。HL−60細胞(p53タンパク質において欠損していると知られている)の7BIOに対する感受性は、上記のp53の関与の欠如と一致する。
IMR−5、IMR−32、JurkatおよびHL−60細胞において7BIOによって誘発される細胞死過程がさらに特徴付けられた。ビスベンズイミド染色、蛍光および電子顕微鏡法の特徴化により、非アポトーシス性の細胞死が上記のようにSH−SY5Y細胞において生じることが証明された。さらに、24時間においてエフェクタ・カスパーゼ活性が評価された(図15、右)。予想されたように、5BIOは、カスパーゼの活性化を誘発した。STSと比較して、5BIOは、低減したカスパーゼ活性化を示し、これは、(1)5BIOが誘導する混合型の細胞死および(2)アポトーシス誘導のより同期性に欠ける速度論と一致する。対照的に、7BIO処理細胞におけるDEVDアーゼ活性は、一貫して、コントロールである未処理細胞によって示されるバックグランドより下に落ちた。結論として、7BIOによって誘発された非アポトーシス性のカスパーゼ非依存性型の細胞死は、化合物の固有の特性である(細胞モデルとは無関係である)ようである。
(参照)
Meijer L, Borgne A, Mulner O, Chong JPJ, Blow JJ, Inagaki N, Inagaki M, Delcros JG and Moulinoux JP. (1997). Eur. J. Biochem., 243, 527-536.
Meijer L, Skaltsounis AL, Magiatis P, Polychonopoulos P, Knockaert M, Leost M, Ryan XP, Vonica CD, Brivanlou A, Dajani R, Tarricone A, Musacchio A, Roe, SM, Pearl L and Greengard P. (2003). Chem. & Biol., 10, 1255-1266.

Ribas J, Boix J. (2004). Exp. Cell Res., 295, 9-24.

Ribas J, Gomez-Arbones X, Boix J. (2005). Eur. J. Pharmacol., 524, 49-52.
Meijer L, Skaltsounis AL, Magiatis P, Polychonopoulos P, Knockaert M, Leost M, Ryan XP, Vonica CD, Brivanlou A, Dajani R, Tarricone A, Musacchio A, Roe, SM, Pearl L and Greengard P. (2003). Chem. & Biol., 10, 1255-1266.
Polychonopoulos P, Magiatis P, Skaltsounis L, Myrianthopoulos V, Mikros E, Tarricone A, Musacchio A, Roe SM, Pearl L, Leost M, Greengard P and Meijer L. (2004). J. Med. Chem., 47, 935-94.
GSK−3βの活性部位にドッキングさせられた7BIO(青緑色)および6BIO(赤色)の重ね合わせ。リガンドと相互作用するAsp133からVal135までの残基の骨格原子のみが可視であり、タンパク質の残りは、リボンとして示されている。7BIOの場合、7位の臭素原子とLeu132残基との間の立体障害が起こっており(VdW球体の重複によって視覚化されている)、これによって、GSK−3βに対する7BIOの親和性がより低くなっている。 7−ブロモ−インジルビンは、カスパーゼ非依存性またはカスパーゼ依存性の細胞死を誘導する。(上側パネル)SH−SY5Y細胞は、48時間にわたって、20μMのQ−VD−OPhの存在下(黒印)または不存在(白印)下に、増加濃度の3種の7−ブロモ−インジルビン(24、42、53)に露出された。細胞の生存は、MTSアッセイによって評価され、未処理細胞の百分率として表される。全点は、1実験毎に2つの独立した測定を有する2つの独立した実験の平均±標準誤差(s.e.)である。(B)エフェクタ・カスパーゼ活性の時間経過が25μMの3種の7−ブロモ−インジルビン(24、42、53)により24時間にわたり処理されたSH−SY5Y細胞において測定された。DEVDアーゼの活性は、任意の蛍光単位として測定された。全点は、3種の独立した測定の平均±標準誤差である。 SH−SY5Y細胞の生存についてのIO、5BIO、6BIOおよび7BIOの作用。(A)SH−SY5Y細胞は48時間にわたって、IO、5BIO、6BIOまたは7BIOの濃度にさらされた。細胞の生存は、MTS還元アッセイによって推定され、未処理細胞における生存の百分率(%)で表される。1実験毎に3つの無関係の測定値を有する少なくとも4回の無関係の実験の平均±標準誤差。(B)LDH放出の他は類似の実験が行われ、BIO用量応答曲線は、MTS還元アッセイにより1または10%FCSの存在下に行われた。 SH−SY5Y細胞の生存についての種々の7−ハロゲノ−インジルビン−3’−オキシム(A)および1−メチル−7−ブロモ−インジルビン−3’−オキシム(B)の作用。SH−SY5Y細胞は48時間にわたって、増加濃度の7−クロロ−、7−ヨード−、7−ブロモ−または7−フルオロ−インジルビン−3’−オキシム(それぞれ、7CIO、7IIO、7BIO、7FIO)(A)または1−メチル−7−ブロモ−インジルビン−3’−オキシム(Me7BIO)または7BIO(B)に露出された。細胞の生存は、MTS還元アッセイによって推定され、未処理細胞における生存の百分率(%)で表される。3つの測定の平均±標準誤差。 MDA−MB−231細胞における細胞増殖および細胞周期分布についての7BIOの作用。(A)細胞は、時間0において種々の濃度の7BIOに露出され、種々の時間において細胞数が測定された。48時間において、培養培地は7BIOを欠いた新鮮な培地と交換された。(B)細胞は、種々の濃度の7BIOに24時間にわたって露出され、種々の細胞周期の期におけるそれらの分布は、FACS分析によって測定された。 7BIOの細胞毒性作用はAhRとは無関係である。(A)肝細胞AhR−/−(BP8)およびAhR+/+(5L)細胞が、0.1μMのTCDDまたは10μMの7BIOまたはMe7BIOにより24時間にわたって、または、溶剤DMSOにより処理された。p27KIP1の発現レベルは、特異的な抗体を用いるウェスタンブロッティングによって決定された。ローディング・コントロールとしてアクチンのウェスタンブロッティングが用いられた。(B)7BIOおよびMe7BIOの両方が、G0/G1においてAh依存性の蓄積を誘導する。DMSOまたは10μMの7BIOまたはMe7BIOの不存在下(コントロール)または存在下に24時間にわたって5LおよびBP8細胞が培養され、細胞周期の期の分布は、FACS分析によって測定された。(C)5LおよびBP8細胞系の両方が24時間にわたって、増加濃度の7BIOまたはMe7BIOに露出された。細胞の生存は、MTT還元アッセイによって推定され、未処理細胞における生存の百分率(%)で表される。3つの測定値の平均±標準誤差。 7BIOは、他のインジルビンよりもはるかに速く細胞死を誘導する。SH−SY5Y細胞は、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOにより6、12、24、36または48時間にわたって処理された。細胞の生存は、MTS手順によって評価された。全ての点は、1回の実験当たり少なくとも3つの無関係の測定値を有する2回の無関係の実験の平均±標準誤差である。 IO、5BIOおよび6BIOとは対照的に、7BIOは、SH−SY5Y細胞において非アポトーシス性の細胞死を誘導する。SH−SY5Y細胞は、24時間にわたって、0.1%DMSO(コントロール)(A)、25μMのIO(B)、25μMの5BIO(C)、10μMの6BIO(D)、10μMの7BIO(E)または10μMのMe7BIO(F)に露出された。ビスベンズイミドおよびヨウ化プロピジウムによるDNAの二重染色の後、細胞は、蛍光顕微鏡法によって検査された。太い矢印:アポトーシス(核の断片化);細い矢印:二次的なネクローシス;矢印の頭:濃縮核。スケールバー:20μm。 7BIOは、カスパーゼの活性化を誘導しない。(A)SH−SY5Y細胞は、IO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOにより24時間にわたって、示された濃度の範囲内で処理された。コントロールの未処理細胞の値は時間0に置かれる。DEVDアーゼの活性は、任意の蛍光単位として測定された。全ての点は、少なくとも3つの無関係の測定値の平均±標準誤差である。(B)エフェクタ・カスパーゼの活性の時間経過が、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOにより24時間にわたって処理されたSH−SY5Y細胞において測定された。全ての点は、少なくとも3つの無関係の測定値の平均±標準誤差である。 7BIO誘導型細胞死は、Q−VD−OPh(一般的なカスパーゼ阻害剤)によって防止されない。(A)SH−SY5Y細胞は、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOにより48時間にわたって、10μMのQ−VD−OPh(広スペクトルのカスパーゼ阻害剤)の存在下(黒棒線)または不存在下(白棒線)に処理された。細胞の生存は、MTSアッセイによって評価された。全ての点は、1回の実験当たり3つの無関係の測定値を有する4回の無関係の実験の平均±標準誤差である。コントロールのQ−VD−OPhグラフにおいて、2回の無関係の実験のみが行われた。(B)10μMのQ−VD−OPhの不存在下(○)または存在下(●)での7BIO誘導型細胞死の時間経過。細胞は、時間0において25μMのBIOにさらされ、細胞の生存は、種々の時間点においてMTSアッセイによって推定された。各点は、1回の実験当たり3つの無関係の測定を有する少なくとも3回の無関係の実験の平均±標準誤差である。 IO、5BIOおよび6BIO(7BIOではなく)は、シトクロムC放出およびDNAラダリングを誘導する。(A)SH−SY5Y細胞は、12.5μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIO、0.25μMのスタウロスポリンまたは12.5μMのエトポシドにより10時間にわたって処理された。次いで、細胞は収集され、核ペレットおよび細胞質の上澄みに分画された。細胞質の上澄みは、SDS−PAGEによって分離された後、抗シトクロムC抗体を用いるウェスタンブロッティングが行われた。抗体は、内部ローディングマーカーとして用いられる無関係のタンパク質と交差反応する。(B)SH−SY5Y細胞は、DMSO(0.25%)、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIOまたは25μMの(R)−ロスコビチンにより24時間にわたって処理された。次いで、細胞は収集され、ヌクレオソーム間DNA断片化は、1.5%のアガロースゲル中の電気泳動によって分析された。 7BIOは、p53発現もp21CIP1発現も誘導せず、必要ともしない。(A)SH−SY5Y細胞は、12.5μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはMe7BIO、1μMのスタロスポリンまたは12.5μMのエトポシドにより12時間にわたって処理された。次いで、細胞は収集され、タンパク質は、SDS−PAGEによって分離された後、p53、p21CIP1またはアクチン(内部ローディングマーカーとして用いられる)に対する抗体を用いるウェスタンブロッティングが行われた。(B−D)SH−SY5Y細胞は、12.5μMの5BIOまたは7BIOまたは12.5μMのエトポシドにより種々の時間にわたって処理された。次いで、細胞は収集され、タンパク質は、SDS−PAGEによって分離された後、p53(B)、p21CIP1(C)またはアクチン(D)に対する抗体を用いるウェスタンブロッティングが行われた。(E)野生型(●)およびp53由来型(○)のHCT−116細胞は、24時間にわたって、増加濃度の7BIOまたはMe7BIOにさらされた。細胞の生存は、MTS還元アッセイによって推定され、それは、未処理細胞中の生存の百分率(%)で表された。3つの測定値の平均±標準誤差。 7BIOの作用は、STAT3チロシンリン酸化のダウンレギュレーションを含まない。MDA−MB−231細胞は、未処理であるか、または、25μMのIO、5BIO、6BIO、7BIOまたはDMSO担体により4時間にわたって、または、100ng/mLのIFN−αにより5分間にわたって処理されるかのいずれかである。細胞タンパク質は、SDS−PAGEによって分離された後、総STAT3およびチロシンリン酸化STAT3に対する抗体を用いるウェスタンブロッティングが行われた。抗アクチン抗体によるウェスタンブロッティングは、ローディングマーカーを提供した。 STS誘導型アポトーシスとは対照的に、7BIO誘導型細胞死は、細胞分化(A)またはBcl−2/Bcl−XL過剰発現(B、C)の防護作用に抵抗性である。(A)SH−SY5Y細胞は、静止状態および分化を誘導するためにRAにより5日間処理されるか(白色棒線)、または、増殖を維持される(黒色棒線)かのいずれかである。STS(1μM)、7BIO(25μM)またはラセミのロスコビチン(50μM)による処理の24時間の後、細胞の生存能力が、MTS手順によって測定された。棒線の値は、少なくとも6つの無関係の測定値の平均±標準誤差である。(B)ベクターpcDNA3/Bcl−XL(●)、pcDNA3/Bcl−2(○)および空のpcDNA3(■)により永久的に形質導入されたSH−SY5Y細胞は、STS(2μM)または7BIO(25μM)のいずれかにより処理された。細胞の生存能力は、MTS手順によって処理の9および24時間において分析された。時間経過のプロットにおいて、全ての点は、1回の実験当たり6つの無関係の値を有する3回の無関係の実験の平均±標準誤差である。(C)pcDNA3/Bcl−2(1)、pcDNA3/Bcl−XL(2)およびpcDNA3/空(3)が形質導入されたSH−SY5Y細胞のBcl−XLおよびBcl−2の含有量が、生存能力測定実験の間にウェスタンブロッティングによって評価された。チューブリンの含有量は、タンパク質充填について制御するために用いられた。 7BIOは、4種の追加的細胞系においてカスパーゼ非依存性の細胞死を誘導する。IMR−5、IMR−32、HL−60およびJurkat細胞が、増加濃度の7BIOにより24時間にわたって厳密に調べられ、細胞生存能力が、MTS手順によって測定された(左)。全ての点は、1回の実験当たり6つの無関係の測定値を有する3回の無関係の実験の平均±標準誤差である。同一の細胞系が、24時間にわたってSTS(1μM)、5BIO(25μM)、7BIO(25μM)による処理に付されたか、または、未処理で放置され(U)、エフェクタカスパーゼの活性化(任意の蛍光単位でのDEVEアーゼの活性)が測定された(右)。棒線の値は、6つの無関係の測定値の平均±標準誤差である。

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 0005448455
    (式中、Rは、N−OH、N−O−アルキルまたはN−O−CO−アルキルの基を示すか、または、
    Figure 0005448455
    からなる群において選択される置換基を示し、XはF、Cl、Br、Iからなる群において選択されるハロゲン原子であり、ZはHまたはCHであ
    の3’−,7−置換インジルビンまたはその塩。
  2. Rは、N−OHを示す、請求項1に記載のインジルビン。
  3. Rは、N−O−アルキル基を示す、請求項1に記載のインジルビン。
  4. Rは、N−O−C1−C3アルキル基を示す、請求項1に記載のインジルビン。
  5. Rは、N−O−CH基を示す、請求項1に記載のインジルビン。
  6. Rは、
    Figure 0005448455
    からなる群において選択される置換基を示す、請求項1に記載のインジルビン。
  7. XはBrを示し、ZはHである、請求項1〜6のいずれか1つに記載のインジルビン。
  8. 7−置換インジルビン−3’−オキシムの前駆体である対応するビスインドール:
    Figure 0005448455
    を製造する方法であって、
    式IIIa-IIId:
    Figure 0005448455
    の7−ハロゲノ−イサチン、または
    式IVa-IVd:
    Figure 0005448455
    上記各式中、Xは、F、Cl、BrまたはIを示す)
    7−ハロゲノ−N−メチルイサチン
    を3−アセトキシインドールと二量化させる反応を包含する方法。
  9. 前記7−ハロゲノ−イサチンは、オルト−ハロゲノ−アニリンを出発物質として用いる2工程の手順を通じて得られ、第1の工程は、式Ia-Id:
    Figure 0005448455
    (式中、Xは、F、Cl、BrまたはIを示す)
    オルト−ハロゲノ−アニリンを抱水クロラールおよび塩酸ヒドロキシルアミンと反応させて、対応するイソニトロソアセトアニリドを与える工程を包含し、第2の工程は、酸性条件下に中間のイソニトロソアセトアニリドを加熱して、7−ハロゲノ−イサチンを与える工程を包含し、
    7−ハロゲノ−N−メチルイサチンは、7−ハロゲノ−イサチンから硫酸ジメチルおよびNaCOによる処理によって調製される、請求項8に記載の方法。
  10. 置換イサチンである、式IIIa-IIId:
    Figure 0005448455
    の7−ハロゲノ−イサチンまたは式IVa-IVd:
    Figure 0005448455
    の7−ハロゲノ−N−メチルイサチンを3−アセトキシインドールとアルカリ媒体中で反応させて、対応するビスインドール
    Figure 0005448455
    (上記各式中、Xは、F、Cl、BrまたはIを示す)
    を与える工程を包含する、請求項8または9に記載の方法。
  11. 7−置換インジルビン−3’−オキシム、同メトキシムまたは同アセトキシムを製造する方法であって、
    オキシムまたはメトキシムは、請求項8〜10のいずれか1つに記載の方法で製造されるビスインドールを還流下に有機溶媒中で塩酸ヒドロキシルアミンと、または、塩酸メトキシアミンと反応させることによって、(2’Z,3’E)体で選択的に調製され、アセトキシムは、前記により調製されたオキシムから、ピリジン中の無水酢酸により調製される、方法。
  12. 3’置換オキシムである7BIO:
    Figure 0005448455
    およびMe7BIO:
    Figure 0005448455
    から、対応する3’−[O−(2−ブロモエチル)オキシム]中間体を調製する方法であって、上記7BIOまたはMe7BIOをアミン存在下に1,2−ブロモエタンと反応させる工程を包含する方法。
  13. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の少なくとも1種の3’−,7−置換インジルビンの有効量を、製薬的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  14. 口腔で、注射可能に、または、非経口ルートで、治療されるべき患者に適した個々の用量で投与されるように配合される、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. アポトーシス抵抗機構を生じたヒト腫瘍の治療のための請求項13または14に記載の医薬組成物。
  16. 直腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、神経芽腫、肝癌または白血病の治療のための請求項13または14に記載の医薬組成物。
JP2008546691A 2005-12-23 2006-12-21 新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの適用 Expired - Fee Related JP5448455B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US75287405P 2005-12-23 2005-12-23
US60/752,874 2005-12-23
US78537706P 2006-03-24 2006-03-24
US60/785,377 2006-03-24
PCT/IB2006/004152 WO2007099402A2 (en) 2005-12-23 2006-12-21 New 3’-, 7-substituted indirubins and their applications

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009523125A JP2009523125A (ja) 2009-06-18
JP5448455B2 true JP5448455B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=38459398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008546691A Expired - Fee Related JP5448455B2 (ja) 2005-12-23 2006-12-21 新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの適用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8552053B2 (ja)
EP (1) EP1963264A2 (ja)
JP (1) JP5448455B2 (ja)
CA (1) CA2633069A1 (ja)
WO (1) WO2007099402A2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100569076C (zh) * 2004-05-12 2009-12-16 拜尔作物科学有限公司 植物生长调节作用
EP1963264A2 (en) 2005-12-23 2008-09-03 Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) New 3 -, 7-substituted indirubins and their applications
ATE529402T1 (de) 2008-08-01 2011-11-15 Centre Nat Rech Scient 3',6-substituierte indirubine und ihre biologischen anwendungen
KR20120060201A (ko) 2009-07-08 2012-06-11 인쎄름 (엥스띠뛰 나씨오날 드 라 쌍떼 에 드 라 흐쉐르슈 메디깔) 기능적으로 분화된 체세포의 연장된 자기재생을 유도하는 방법
FR2952818B1 (fr) * 2009-11-23 2013-05-31 Oreal Composition contenant au moins un precurseur de coloration derive d'indole, au moins un colorant indoline dione et au moins un compose organique liquide
JP6019412B2 (ja) * 2011-07-15 2016-11-02 学校法人日本大学 悪性腫瘍に対する高選択的細胞毒性を有するインディルビン誘導体
CN102499917B (zh) 2011-10-25 2014-12-17 澳门大学 吲哚酮类化合物在制备神经保护药物中的应用
US10435367B2 (en) 2013-03-14 2019-10-08 City Of Hope Indirubin derivatives, and uses thereof
US20150087687A1 (en) 2012-03-23 2015-03-26 Dennis Brown Compositions and methods to improve the therapeutic benefit of indirubin and analogs thereof, including meisoindigo
JP6422936B2 (ja) * 2013-03-14 2018-11-14 シティ・オブ・ホープCity of Hope 5−ブロモ−インジルビン
CN103333161B (zh) * 2013-05-28 2015-09-30 滁州市洛达生物科技有限公司 1’-氧代靛玉红的制备和用途
US20150259288A1 (en) 2014-03-14 2015-09-17 City Of Hope 5-bromo-indirubins
CN104447368A (zh) * 2014-11-28 2015-03-25 四川同晟生物科技有限公司 3-卤代-2-甲氨基苯甲酸的制备方法
KR101819544B1 (ko) * 2016-11-25 2018-01-17 애니젠 주식회사 5'-하이드록시-5-니트로-인디루빈-3'-옥심을 유효 성분으로 함유하는 유방암 치료제
CN111542513A (zh) * 2017-10-31 2020-08-14 佩勒梅德有限公司 用于预防或治疗急性髓性白血病或转移性乳腺癌的药物组合物
KR20220054854A (ko) * 2019-11-04 2022-05-03 주식회사 씨케이리제온 신경퇴행성 질환 및/또는 그것의 임상적 상태를 억제 및/또는 치료하기 위한 조성물 및 방법
WO2021112626A1 (ko) * 2019-12-06 2021-06-10 주식회사 펠레메드 신규한 인디루빈 유도체 및 이의 용도
EP4329748A1 (en) * 2021-04-29 2024-03-06 Jawaharlal Nehru Centre For Advanced Scientific Research Indirubin compounds and methods thereof
KR20230122446A (ko) * 2022-02-14 2023-08-22 주식회사 펠레메드 신규한 헤테로비시클릭 잔기를 갖는 인디루빈 유도체 및 이의 용도

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUP0200724A3 (en) * 1999-04-12 2002-10-28 Eisenbrand Gerhard Indigoid bisindole derivatives and pharmaceurical compositions containing them
FR2801216A1 (fr) * 1999-11-23 2001-05-25 Centre Nat Rech Scient Utilisation de derives d'indirubine pour la fabrication de medicaments
US20070276025A1 (en) * 2003-10-28 2007-11-29 Laurent Meijer Indirubin-Type Compounds, Compositions, and Methods for Their Use
KR100588803B1 (ko) * 2004-01-27 2006-06-12 학교법인조선대학교 암세포주에 항암활성을 지닌 인디루빈 유도체
EP1963264A2 (en) 2005-12-23 2008-09-03 Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) New 3 -, 7-substituted indirubins and their applications
ATE529402T1 (de) * 2008-08-01 2011-11-15 Centre Nat Rech Scient 3',6-substituierte indirubine und ihre biologischen anwendungen

Also Published As

Publication number Publication date
US8552053B2 (en) 2013-10-08
JP2009523125A (ja) 2009-06-18
CA2633069A1 (en) 2007-09-07
WO2007099402A2 (en) 2007-09-07
WO2007099402A3 (en) 2007-12-27
US20100331327A1 (en) 2010-12-30
EP1963264A2 (en) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5448455B2 (ja) 新規3’−,7−置換インジルビンおよびそれらの適用
Ribas et al. 7-Bromoindirubin-3′-oxime induces caspase-independent cell death
JP5577336B2 (ja) 3’,6−置換インディルビンおよびその生物学的適用
JP5102021B2 (ja) 新規2−ベンジルアミノジヒドロプテリジノン、それらを製造する方法及び薬剤としてのそれらの使用
Cao et al. Synthesis and antiproliferative activity of 4-substituted-piperazine-1-carbodithioate derivatives of 2, 4-diaminoquinazoline
US20020132792A1 (en) Aryl-substituted indirubin derivatives, their production and use
WO2020228513A1 (zh) 基于苯并吡喃结构的新型cdk9抑制剂、其制备方法及应用
JP2004535414A (ja) Cdk阻害性ピリミジン、それらの製造および薬剤としての使用
Qu et al. Tryptamine derivatives as novel non-nucleosidic inhibitors against hepatitis B virus
CA2587427A1 (en) Kinase inhibitors
EP1070068B1 (en) Granulatimide derivatives for use in cancer treatment
JP2003514850A (ja) 薬剤を調製するためのインジルビン誘導体の使用
PT1636215E (pt) Furazanobenzimidazoles
EP3281940A1 (en) Heterocyclic naphthoquinones derivatives for use in the treatment of cancers including cushing disease
KR20100126544A (ko) 항 rna 바이러스 작용을 가지는 아닐린 유도체
US10730840B2 (en) Substituted tetrahydroisoquinoline ethylbenzamide anti-cancer agents
SG176169A1 (en) Anticancer compound and pharmaceutical composition containing the same
KR100392468B1 (ko) 사이클린 의존 키나아제의 저해제로서 유용한3-히드록시크로멘-4-온 유도체
JPS584020B2 (ja) シンキナイソキノリンルイ
WO2021164789A1 (zh) 一种吡唑并嘧啶类化合物的晶型及其应用
Simonov et al. Synthesis of 4-substituted 3-[3-(dialkylaminomethyl) indol-1-yl] maleimides and study of their ability to inhibit protein kinase C-α, prevent development of multiple drug resistance of tumor cells and cytotoxicity
WO2023011428A1 (zh) Ripk1抑制剂的晶型及其酸式盐和其酸式盐的晶型
Subramanian et al. Novel thiadiazole derivatives as Bcr-Abl tyrosine kinase inhibitors
Barone Trifluoromethyl Compounds Related to Nucleic Acid Bases1, 2
Bakhite et al. Novel tetrahydroisoquinolines as DHFR and CDK2 inhibitors: Synthesis, characterization, anticancer activity and antioxidant properties

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120815

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120822

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120928

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130814

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130821

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130927

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees