JP5447496B2 - 静電容量式タッチセンサ制御装置 - Google Patents

静電容量式タッチセンサ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5447496B2
JP5447496B2 JP2011277167A JP2011277167A JP5447496B2 JP 5447496 B2 JP5447496 B2 JP 5447496B2 JP 2011277167 A JP2011277167 A JP 2011277167A JP 2011277167 A JP2011277167 A JP 2011277167A JP 5447496 B2 JP5447496 B2 JP 5447496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
unit
radio reception
radio
sensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011277167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013128222A (ja
Inventor
祐輔 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011277167A priority Critical patent/JP5447496B2/ja
Priority to US13/716,417 priority patent/US9031510B2/en
Publication of JP2013128222A publication Critical patent/JP2013128222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5447496B2 publication Critical patent/JP5447496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B15/00Suppression or limitation of noise or interference
    • H04B15/02Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus
    • H04B15/04Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus the interference being caused by substantially sinusoidal oscillations, e.g. in a receiver or in a tape-recorder
    • H04B15/06Reducing interference from electric apparatus by means located at or near the interfering apparatus the interference being caused by substantially sinusoidal oscillations, e.g. in a receiver or in a tape-recorder by local oscillators of receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/94Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the way in which the control signals are generated
    • H03K17/96Touch switches
    • H03K17/962Capacitive touch switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/94Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the way in which the control signals are generated
    • H03K17/96Touch switches
    • H03K2017/9602Touch switches characterised by the type or shape of the sensing electrodes
    • H03K2017/9604Touch switches characterised by the type or shape of the sensing electrodes characterised by the number of electrodes
    • H03K2017/9606Touch switches characterised by the type or shape of the sensing electrodes characterised by the number of electrodes using one electrode only per touch switch
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K2217/00Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00
    • H03K2217/94Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00 characterised by the way in which the control signal is generated
    • H03K2217/96Touch switches
    • H03K2217/9607Capacitive touch switches
    • H03K2217/960705Safety of capacitive touch and proximity switches, e.g. increasing reliability, fail-safe

Description

本発明は、静電容量式のタッチセンサを制御する静電容量式タッチセンサ制御装置に関する。
この種の静電容量式タッチセンサに関する技術は例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1記載の技術は電荷転送容量測定回路(Charge transfer capacitance measurement circuit)を示している。手指などがセンスプレートに触れることで内部に設けられる電極との間に静電容量が構成されるが、この静電容量を充電しこの蓄積電荷の蓄積量を検出することで手指の接触の有無を判別している。
また、特許文献2にもまた静電容量検出方法が開示されている。この特許文献2記載の連続近似容量検出回路(Successive approximate capacitance measurement circuit)によれば次のように静電容量を検出している。電荷蓄積キャパシタは予め一定電位に充電されている。手指がセンサに触れるとセンサ内部に設けられた電極との間に静電容量が生じる。この静電容量の充放電を一定周期で繰り返し、近似的に一定電流を電流源と電荷蓄積キャパシタから取出す。
この結果、電荷蓄積キャパシタの充電電位が低下し、電荷蓄積キャパシタの充電電位が一定電位まで復帰するまでの充電時間が変化する。この時間は充放電に応じて取り出される電荷量に依存し、さらに、この充放電に応じて取出される電荷量は、電極と手指との間の静電容量値に依存する。したがって、充電時間の変化を計測することに応じて、手指のセンサに対する接触の有無を検出できる。
何れの方式も充放電を繰り返すことで静電容量を検出しているため、この充放電を繰り返す時にスイッチングする必要があり、このスイッチング電流に応じて輻射ノイズが生じる。充放電周波数は、センサ感度、センサ電極の抵抗値などに応じて異なるものの数十〜数百kHz程度となる。
この輻射ノイズを低減する方法として例えば特許文献4に示されるように、ノイズ軽減用の検出電極を追加する方法が挙げられる。このようなハードウェア構成の変更により対応できない場合には、特許文献5に示されるように、パルス信号の周波数をランダムで変化させスペクトラム拡散することでピークノイズレベルを低減する方法がある。
米国特許6466036号明細書 米国特許7312616号明細書 特開2008−67127号公報 特開2010−272991号公報 特開2009−177677号公報
しかしながら、例えばスペクトラム拡散技術を用いた場合には、ノイズ低減効果は拡散周波数帯域幅に依存するためスイッチングノイズの低減効果に限界がある。また、周波数拡散することで高調波ノイズがより広い範囲に分布することになるため根本的な問題の解決には至らない場合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、スペクトラム拡散を使用できないハードウェア構成であるとき、または、スペクトラム拡散によるピークレベル低減では低減効果が小さいとき、または、スペクトラム拡散によって高調波帯域が拡大しノイズ低減効果を見込めないとき、スイッチング部により静電容量に充放電切換えするときに発生するスイッチングノイズのラジオ受信部に対する干渉を抑制できるようにした静電容量式タッチセンサ制御装置を提供する。
請求項1記載の発明は、静電容量センサを用いて操作パネルへの接触を検出するタッチセンサを制御するための静電容量式タッチセンサ制御装置を対象としている。この請求項1記載の発明によれば、ラジオ受信部がラジオ受信周波数でラジオ放送を受信するが、設定部は、このラジオ受信部のラジオ受信周波数に応じてセンシング周波数を設定し、充放電制御部は、設定部で設定したセンシング周波数でオンオフして静電容量センサに生じる容量に充放電する。このため、スイッチング部が充放電切換えするときにスイッチングノイズが発生したとしても、当該スイッチングノイズの発生周波数についてラジオ受信周波数帯への影響を極力避けることができ、たとえスペクトラム拡散技術を使用できないとき等であってもラジオ受信部に対する干渉を抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、充放電制御部がスイッチング部をオンオフ動作させる前後において第1測定部が電界強度レベルを測定するが、設定部は第1測定部が測定した電界強度レベル差に応じて充放電制御部のセンシング周波数を設定する。このため、スイッチング部のオンオフ動作によるラジオ受信周波数帯への干渉をほとんど生じないセンシング周波数を選定できる。これにより、ラジオ受信周波数帯へのスイッチングノイズの影響を極力避けることができ、ラジオ受信部に対する干渉を抑制できる。
請求項3記載の発明によれば、第2測定部はスイッチング周波数を変化させてスイッチング部をオンオフ動作させ静電容量センサに生じる静電容量に充放電する充放電信号を測定する。そして、設定部は、測定部により測定された充放電信号のラジオ受信周波数帯における高調波ノイズレベルが所定値未満となる条件を満たすセンシング周波数を設定する。すると、ラジオ受信部への干渉を抑制できる。
請求項4記載の発明によれば、記憶部はラジオ受信部のラジオ受信周波数に対応して予め定められたセンシング周波数を記憶し、設定部がこの予め記憶されたセンシング周波数に設定することによって、ラジオ受信部に対する干渉を抑制できる。
請求項5記載の発明によれば、特定部は、現在位置情報に応じてラジオ受信部のラジオ受信周波数を特定し、設定部は、特定部により特定されたラジオ受信周波数に応じてセンシング周波数を設定する。ラジオ放送周波数は、その地域に応じて使用周波数帯が異なる。このため、設定部が、現在位置で受信可能なラジオ受信周波数に応じてセンシング周波数を設定することにより、現在位置で受信可能なラジオ受信周波数帯においてスイッチングノイズ発生を抑制できる。また、現在位置情報を用いて選局可能なラジオ受信周波数を取得することによって干渉回避周波数を限定できスキャン処理時間を短縮できる。
請求項6記載の発明によれば、全選択部は受信可能な全てのラジオ受信周波数を選択し、設定部は、全選択部により選択されたラジオ受信周波数に応じてセンシング周波数を設定する。このため、受信可能な全てのラジオ受信周波数帯におけるスイッチングノイズ発生を抑制できる。
請求項7記載の発明によれば、設定部は、静電容量センサにより操作パネルに対する近接または接触が検知されていないことを条件として、ラジオ受信部のラジオ受信周波数に応じてセンシング周波数を設定している。例えば、手指等が操作パネルに接触すると、静電容量センサに生じる容量値が増すことで充電電流が増加しノイズレベルが概ね上昇する。したがって、ラジオ受信周波数帯におけるスイッチング高調波ノイズを再現性良く測定するには、操作パネルの近接または接触が検知されていないときに行うと良い。
請求項8記載の発明によれば、選局記憶部は、ユーザによるラジオ受信周波数を時間帯と対応して記憶し、設定部は、選局記憶部により記憶された選局周波数および時間帯に応じてセンシング周波数を設定する。このため、ユーザによる時間帯毎のラジオ選局の癖を学習してセンシング周波数を設定することができ、ユーザに適合したセンシング周波数を設定できる。
また、請求項9記載の発明によれば、設定部は、ユーザ毎に記憶された選局周波数および時間帯に応じてセンシング周波数を設定するため、ユーザ個人毎に適合したセンシング周波数を設定できる。
本発明の第1実施形態を示すものであり、全体の電気的構成を概略的に示すブロック図 静電容量検出回路の電気的構成図 センシング周波数の高調波ノイズスペクトラム(センシング周波数400kHz) センシング周波数の高調波ノイズスペクトラム(センシング周波数300kHz) 動作を示すフローチャート(その1:メイン処理) 動作を示すフローチャート(その2:受信周波数設定処理) 動作を示すフローチャート(その3:ラジオ信号レベル確認処理) 動作を示すフローチャート(その4:ラジオ周波数スキャン処理) 動作を示すフローチャート(その5:センシング周波数スキャン処理) 動作を示すフローチャート(その6:センシング周波数対応付け処理) 本発明の第2実施形態を示す図5相当図 図8相当図 動作を示すフローチャート(その7:電圧波形解析処理) 図10相当図 ラジオ選局データベースの記憶内容を示す概要図
(第1実施形態)
以下、車両用のナビゲーション装置に搭載した静電容量式タッチセンサ制御装置の第1実施形態について、図1〜図10を参照しながら説明する。図1は、車両用のナビゲーション装置に搭載した静電容量式タッチセンサ制御装置の電気的構成を概略的に示している。
静電容量式タッチセンサ制御装置1は、演算処理装置2を備え、操作部3、位置検出器4、記憶装置5、表示装置6、静電容量検出回路7、無線LAN機器8、ラジオ受信部9、などを接続して構成されている。操作部3は、機械式のスイッチ10、静電容量センサ(Capacitive sensor)11、操作パネル25などを組み合わせて構成され、機械式のスイッチ10および静電容量センサ11によりユーザ操作に応じた信号を出力する。
演算処理装置2は、所謂CPUを含み、各種の制御プログラムを実行して装置全体の動作を制御する。位置検出器4は、Gセンサ12、ジャイロスコープ13、距離センサ14、GPS受信機15等を接続して構成されている。GPS受信機15にはGPSアンテナ16が接続されており、これによりGPS信号を受信する。これらのGセンサ12、ジャイロスコープ13、距離センサ14、GPS受信機15は、互いに性質の異なる検出誤差を有している。
演算処理装置2は、これら各構成要素から入力した検出信号を互いに補間して車両の現在位置を特定する。この場合、位置検出器4は、要求される検出精度で車両の現在位置を検出可能であれば、これら全ての構成要素を備える必要はなく、又、ステアリングの舵角を検出するステアリングセンサや各車輪の回転を検出する車輪センサ等が組み合わされて構成されていても良い。
記憶装置5は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの各種メモリ装置、SSD、HDD装置などの各種記憶装置であり情報を記憶する。表示装置6は、例えばカラー液晶ディスプレイ、有機EL、プラズマディスプレイ装置などにより構成されている。
無線LAN機器8は、無線LAN(例えばWiFi(登録商標))アンテナ17を接続して構成され、無線LANアンテナ17を通じて基地局18との間で通信処理を行い、当該基地局18を介して各種情報を外部から取得すると共に、当該基地局18の位置情報を受信できる。ラジオ受信部9にはラジオアンテナ19が接続されており、このラジオアンテナ19から例えばAMラジオ等のラジオ電波を受信する。静電容量検出回路7には、静電容量センサ11が接続されている。静電容量検出回路7はこの静電容量センサ11のセンサ信号を受信し静電容量を検出する。
図2は、静電容量検出回路と静電容量センサとの間の電気的接続関係を概略的に示すもので、静電容量検出回路の検出原理を説明するための説明図である。
静電容量センサ11は、静電容量タッチスイッチ(Capacitive touch switch)とも称され、図2に示すように電気抵抗Reと寄生容量(浮遊容量)Cpとを直列接続した等価回路に置換えることができる。この静電容量センサ11は、操作パネル25の操作面に手指(Finger)26が近接または接触すると、静電容量センサ11と手指26との間に操作パネル25を介して静電容量Cxを生じる。したがって、静電容量センサ11は操作パネル25に対する手指26の近接または接触状態に応じて静電容量Cxの値変化を検出できる。
静電容量検出回路7は、スイッチング部21、パルス密度変調部(ΔΣ変調部:ΔΣ modulation block)22、デシメータ(decimator)23、および、タッチ検出処理装置(Touch detect processor)24を備える。
スイッチング部21は、充電切換用のスイッチSW1と、放電切換用のスイッチSW2とを図示形態で接続して構成されている。スイッチSW1は、制御電源(電圧源Voltage source/電流源Current source)と静電容量センサ11(電気抵抗Re)との間に介在して接続されている。スイッチSW2は、スイッチSW1および抵抗Rsenseの共通接続ノードN1とパルス密度変調部22の入力ノードN2との間に介在して接続されている。
これらのスイッチSW1およびSW2は制御端子付きのスイッチであり、充電(Charge)/放電(Discharge)用のクロック(Clock)が、演算処理装置2から与えられることに応じて相補的にオンオフする。スイッチSW1がオン、スイッチSW2がオフしているときには、充電電流が制御電源からスイッチSW1およびセンシング抵抗Rsenseを通じて静電容量センサ11に流れ込む。
また、スイッチSW1がオフ、スイッチSW2がオンしているときには、放電電流が静電容量センサ11の浮遊容量Cpから抵抗RsenseおよびスイッチSW2を通じてノードN2側に流れる。このノードN2には放電電荷を充電するコンデンサCmodが接続されている。このコンデンサCmodには、スイッチSW2がオンしているときに静電容量センサ11の放電電荷が充電される。
抵抗Rsenseは、静電容量検出回路7のスイッチング部21と静電容量センサ11との間に介在して接続されている。この抵抗Rsenseの端子電圧Vsenseの信号は演算処理装置2に与えられている。演算処理装置2は端子電圧Vsenseに応じて充放電時の電流および充放電時の電圧を検出できる。
パルス密度変調部22は、入力ノードN2を入力端子としてコンパレータ27およびラッチ回路28を図示形態で接続して構成されている。コンパレータ27は、1ビット量子化器に相当する構成であり、入力ノードN2の電圧を参照電圧Vrefと比較し、入力ノードN2の電圧が参照電圧Vrefよりも高くなったときに「H」レベルを出力し、入力ノードN2の電圧が参照電圧Vrefよりも低くなったときに「L」レベルを出力する。
ラッチ回路28は、遅延器に相当する構成であり、コンパレータ27の出力レベルを保持し、クロック端子に与えられたクロックパルス信号に応じて変調する。コンパレータ27の出力がパルス密度変調クロック(約数十MHz)で変調され、この出力信号がスイッチSW3の制御端子に出力されると、コンパレータ27による「H」レベルの出力期間が長いときにはスイッチSW3のオンオフ切換数が増加し抵抗Rbを通じた放電電流が増加する。逆にコンパレータ27による「L」レベルの出力期間が長いときにはスイッチSW3のオンオフ切換数が減少し抵抗Rbを通じた放電電流が減少する。
デシメータ23は、与えられた1ビット高速サンプリング信号を多ビット低速サンプリング信号に変換しタッチ検出処理装置24に出力する。タッチ検出処理装置24は、この入力された感度信号を用いて、タッチ有無の判定を行い、また、多点検出、フリックなどのジェスチャ検出処理を行う。
前記構成において、高調波ノイズレベルを適切な範囲とするセンシング周波数(静電容量の充放電周波数)の制御処理について説明する。静電容量センサ11を使用すると、スイッチング部21で生じる輻射ノイズが、車両に設置されたラジオアンテナ19に重畳し、ユーザがラジオを使用したときにノイズとなって聞こえる虞がある。静電容量検出回路7の充放電電流波形が矩形波であると仮定すると、基本波成分の奇数次の高調波成分がノイズ成分として現れる。
図3は、センシング周波数fsを400kHzとしたときの3次高調波のノイズスペクトラムを示している。センシング周波数fsを仮に400kHzとしたとき、AM帯(510kHz〜1710kHz)には3次高調波成分(1200kHz)が現れる。このような場合、400kHzの3次高調波1200kHzがノイズとなり、ラジオ受信周波数1200kHzの信号に影響が与えられることが懸念される。センシング周波数fsを300kHzにすることで、図4のノイズスペクトラムに示すように、3次高調波ノイズのピークを900kHzにずらすと共に5次高調波ノイズのピークを1500kHzにずらすことができ、ラジオ受信周波数1200kHzへの影響を回避できる。なお、図3、図4には、それぞれ、スペクトラムアナライザでFFT解析したスペクトラムとこのスペクトラムをスムージングした波形の双方を示している。
輻射ノイズは、静電容量センサ11の充放電電流量、静電容量検出回路7に接続される容量に応じて変化する。このため、製品単体で問題が発生しない場合でも、人の指などが接触したときに輻射ノイズが増加し、「指で操作したときにノイズが聞こえる」などの問題を発生する。ユーザ操作時を含めて、全周波数帯域に対して十分なマージンを持たせた設計をすることは難しいため、本実施形態ではシステムの動作状態に応じてセンシング周波数fsを切換制御している。
特に、本実施形態では、ラジオアンテナ19、ラジオ受信部9を通じて受信電界強度レベルを測定し、静電容量検出回路7の動作前後で受信電界強度レベルを比較することにより、静電容量検出回路7の発生ノイズ成分を算出し、選局周波数に応じてセンシング周波数fsを制御している。
以下、本実施形態の動作について図5〜図10を参照しながら説明する。図5は、演算処理装置等で行われるメイン処理の例を示している。図5に示すメイン処理において、まず受信周波数設定処理を行う(S200:setChannel())。図6は、受信周波数設定処理の具体的内容を示している。
図6に示すように、まず位置検出器4を用いて現在の位置情報を特定する(S210:pos=getCurrentPosition())。ここで、posは現在位置情報を示している。現在位置情報を特定して正常に受信できたか否かを判定し(S220:pos!=null)、正常に受信できれば(S220:YES)、当該位置情報の示す地域に属するラジオ放送局20のデータを記憶装置5からロードする(S230:channel[]=setAvailableChannel(pos))。記憶装置5は、全国の各地域におけるラジオ放送局20のデータを記憶している。
逆に、ステップS220で位置情報を特定できなければ(S220:NO)、全ての受信可能な周波数データをロードする(S240:channel[]=setAllChannel())。これは、ラジオ放送周波数が地域毎に使用周波数帯が異なるためであり、地域を選択できれば、当該選択地域のラジオ受信周波数を絞込むことができるためである。また、位置情報を特定できず地域選択できなくても、全てのラジオ放送周波数を避けることができれば、ラジオ受信周波数帯におけるラジオノイズ発生を防止できることになるためである。
図5に戻って、ステップS200の受信周波数設定処理を行った後、ラジオ信号レベル確認処理を行う(S300:getSignal())。ここでは、静電容量検出回路7が動作していないときのラジオ受信周波数帯における静的な電界強度レベルを確認する。図7は、ラジオ信号レベル確認処理の具体例を示している。
図7に示すように、まず、ラジオ受信周波数を最小チャンネル周波数に設定する(S310:i=0,fr=channel[i])。これは、前述の受信周波数設定処理で受信可能に設定されたラジオ放送局20の放送周波数の初期値設定処理を示している。そして、ラジオ受信部9は、この初期値の最小チャンネル周波数から最大チャンネル周波数(fr_max)までスキャンし、順次、ラジオの選局周波数を変更設定し(S330:setFr(fr))、ラジオ受信部9は、内部に設けられた電界強度メータ(Sメータ)を用いて電界強度データを測定することで当該選局周波数における電界強度データを取得して演算処理装置2に通知する。そして演算処理装置2は測定結果を記憶装置5内の配列に格納する(S340:signal0[fr]=getSignal())。これは、システム起動時などユーザ操作が行われていないときに行われる。なお、signal0[fr]は、静電容量検出回路7の非動作中のラジオ受信周波数frの電界強度レベルを保持する一次元配列を示している。これにより、演算処理装置2は全ての受信可能なラジオ受信周波数における電界強度レベルを取得できる。このとき、静電容量検出処理は行われていないためスイッチングノイズの影響を受けない電界強度レベルを取得できる。
図5に戻って説明を続けると、次に静電容量検出回路7が動作しているときの電界強度レベルを測定する。まず、演算処理装置2は静電容量検出回路7を動作させ静電容量検出処理を開始する(S110:startSense())。静電容量検出処理が開始されると、スイッチング部21のスイッチSW1およびSW2がオンオフすることでコンデンサCmodの充放電処理が行われる。するとスイッチングノイズを生じる。
次に、この状態でラジオ周波数スキャン処理を行う(S400a:scanFr())。図8は、ラジオ周波数スキャン処理の具体例を示している。図8に示すように、まず、ラジオ受信周波数を最小チャンネル周波数に設定する(S410:i=0,fr=channel[i])。これも、前述したように、受信周波数設定処理で受信可能に設定されたラジオ放送局20の放送周波数の初期値設定処理を示している。
そして、この初期値の最小チャンネル周波数から最大チャンネル周波数(fr_max)までスキャンし、順次、ラジオ選局周波数を変数frに変更し(S430:setFr(fr))、センシング周波数スキャン処理を行う(S500:scanFr(fr))。このセンシング周波数スキャン処理では、スイッチング部21のスイッチSW1およびSW2をオンオフするスイッチング周波数(センシング周波数)を変化させ、このとき生じるノイズを検出する処理を示している。
図9は、センシング周波数スキャン処理の具体例を示している。この図9に示すように、まず、候補となるセンシング周波数fsを最小値に設定する(S510:j=0, fs=sensefreq[j])。センシング周波数fsが、例えば300kHz〜400kHzの範囲で設定されているときには、ここでは最小値となる300kHzに設定する。そして、この最小のセンシング周波数(300kHz)から最大のセンシング周波数(400kHz)まで、所定ステップ周波数(例えば10kHz)で変化させながら(S560,S530)、電界強度データを取得しこの電界強度データをsignal[fr][fs]に格納する(S550)。signal[fr][fs]は、ラジオ受信周波数fr、センシング周波数fsに応じた電界強度を保持する配列である。
このセンシング周波数スキャン処理は、ラジオ周波数スキャン処理内でラジオ受信周波数frを変化させながら行われるため、ステップS550で取得する電界強度データsignal[fr][fs]は、ラジオ受信周波数frおよびセンシング周波数fsに依存したデータとなる。
このセンシング周波数スキャン処理を行う間、静電容量センサ11の感度値が一定値以下であるか否かを判定し(S540)、この感度値が一定値以下(手指等が操作パネル25に非接近または非接触)であることを条件として電界強度データを取得すると良い。
これは、感度値が高いと人体がアンテナとして作用し、静電容量センサ11のセンサ電極の通電電流が増加してしまい、ノイズレベルが高くなる傾向があるためである。つまり、電界強度の測定条件を一定とするため、感度値が一定値以下となっていることを条件として電界強度データを取得すると良い。
この図9に示すセンシング周波数スキャン処理を終了すると、候補となるセンシング周波数fsでスイッチング部21をオンオフ動作させている最中に各ラジオ受信周波数frにおける電界強度データを取得できる。
次に、図5に戻って、センシング周波数対応付け処理を行う(S700a:setTabFs())。このセンシング周波数対応付け処理では、静電容量検出回路7の動作前後における電界強度データの差が最小値となる条件を満たすセンシング周波数fsを設定する。
すなわち、ラジオ受信周波数fr帯における電界強度データが、静電容量検出回路7の動作前後であまり変化していなければ、静電容量検出回路7の動作がラジオ受信周波数fr帯に影響していないと判定できるため、この静電容量検出回路7の動作前後で影響の最も少ないセンシング周波数fsを設定する。
具体的には、図10に示す処理を実行する。図10は、センシング周波数対応付け処理の具体例を示している。センシング周波数対応付け処理では、ラジオ受信周波数fr、センシング周波数fsをそれぞれ下限周波数に設定し(S710a)、ノイズ値の最小値を格納する配列sig_min[fr]を初期化する(S720a)。ここでは、静電容量検出回路7の動作前の電界強度レベルsignal0[fr]で初期化している。
そして、ラジオ受信周波数frおよびセンシング周波数fsを最小値から最大値まで変化させながら(S730a、S740a、S780a,S790a)、静電容量検出回路7の動作時と非動作時の差signal[fr][fs]- signal0[fr]が最小であるか否かを判定し(S750a)、最小となる条件であれば(S750a:YES)、最小値を更新し(S760a)、設定テーブルtab_fs[fr]に対しその時点のセンシング周波数fsを格納して更新する(S770a)。なお、センシング周波数設定テーブルtab_fs[fr]は、ラジオ受信周波数frとしたときのセンシング周波数fsを格納する配列である。
このステップS770aの設定テーブルの更新処理では、各ラジオ受信周波数frに対応してセンシング周波数fsを更新設定している。つまり、これらの処理を全てのセンシング周波数fs、ラジオ受信周波数frについて繰り返す(S780a、S790a)ことによって、全てのラジオ受信周波数frに対してノイズ最小のセンシング周波数fsを決定できる。
したがって、センシング周波数対応付け処理が終了すると、各ラジオ受信周波数frに生じるスイッチングノイズの少ないセンシング周波数fsを選定でき、各ラジオ受信周波数frに対応して相応しいセンシング周波数fsを設定できる。
このようにして、各ラジオ受信周波数fr帯に生じるスイッチングノイズが最も少ないセンシング周波数fsを対応付けることができる。したがって、ユーザによってあるラジオ受信周波数frが選局されたときに、このルーチンで設定されたセンシング周波数fsを設定すれば、スイッチングノイズの影響を最も少なくできる。
本実施形態によれば、ラジオ受信部9のラジオ受信周波数frに応じて、静電容量検出回路7のセンシング周波数fsを設定しているため、ラジオ受信部9に対する干渉を極力抑制できる。
ラジオアンテナ19を用いて静電容量検出回路7(スイッチング部21)の動作前後の電界強度レベルを測定し、この測定された電界強度レベル差に応じてセンシング周波数fsを設定しているため、スイッチング部21のオンオフ動作によるラジオ受信周波数への干渉の影響がほとんど生じないセンシング周波数fsを選定できる。これにより、スイッチングノイズの影響が、ラジオ受信周波数fr帯に影響することを極力避けることができ、ラジオ受信部9に対する干渉を抑制できる。
現在位置情報に応じてラジオ受信部9のラジオ受信周波数を特定するときには、現在位置のラジオ受信周波数frに応じてセンシング周波数fsを選定できるので、当該現在位置で受信可能なラジオ受信周波数帯のラジオノイズ発生を抑制できる。現在位置情報を用いて選局可能なラジオ放送局20の情報を取得することで干渉回避周波数を限定できスキャン処理時間を短縮できる。
現在位置を特定できなくても、全地域のラジオ受信周波数frを選択し、当該選択されたラジオ受信周波数frに応じてセンシング周波数fsを設定すれば、全地域におけるラジオ受信周波数fr帯のラジオノイズ発生を抑制できる。
また、静電容量センサ11により操作パネル25に対する近接または接触が検知されていないことを条件として、ラジオ受信部9のラジオ受信周波数frに応じてセンシング周波数fsを設定しているため、ラジオ受信周波数fr帯におけるスイッチング高調波ノイズを再現性良く測定でき、ノイズの影響を受けていない状態で測定できる。
(第2実施形態)
図11〜図14は、本発明の第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、静電容量センサに生じる静電容量に充放電する充放電信号を測定し、当該充放電信号に含まれるラジオ受信周波数帯における高調波ノイズレベルが所定値未満となる条件を満たすセンシング周波数を設定するところにある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
図11は、図5に代わるメイン処理を示している。ここで図5と異なる部分について説明すれば、ラジオ信号レベル確認処理(S300)がないところである。これは、静電容量検出回路7の動作前のラジオ受信周波数frの電界強度レベル検出処理を省略していることを示している。本実施形態では、この処理を行う必要はなく、静電容量検出回路7を動作させ(S110:startSense())、ラジオ周波数のスキャン処理を行い(S400b:scanFr())、センシング周波数対応付け処理を行え(S700b:setTabFs())ば良い。
この場合、前述実施形態とは、ステップS400b、S700bが異なるため、ステップS200、S110の説明を省略し、以下ではこれらのステップの説明を行う。図12は、ステップS400bのラジオ周波数のスキャン処理を示している。この図12に示すように、ラジオ受信周波数を最小チャンネル周波数に設定し(S410:i=0,fr=channel[i])、最小チャンネル周波数から最大チャンネル周波数までラジオ選局周波数を変化させ(S430:setFr(fr))、電圧波形解析処理を行う(S600:scanVsense(fr))。
図13は、電圧波形解析処理を概略的に示している。この図13に示すように、センシング周波数fsを初期化し(S610:j=0,fs=sensefreq[j])、センシング周波数fsを最小から最大まで変化させながら(S620、S630、S670)、抵抗Rsenseの端子電圧Vsenseの電圧波形を取得し(S640:vsense[]=getVsense())、電圧波形をフーリエ変換し(S650:vfft[]=fft(vsense[]))、ラジオ受信周波数fr帯におけるフーリエ変換結果(例えば、周波数、ピーク値、ラジオ受信周波数frを中心周波数とした所定周波数範囲の平均エネルギー)をテーブルsignal_fft[fr][fs]に格納する(S660:signal_fft[fr][fs]=vfft[channel[]])。このテーブルsignal_fft[fr][fs]は、各ラジオ受信周波数fr、センシング周波数fsに応じたフーリエ変換結果の信号レベルを示している。
すなわち、コンデンサCmodの充放電信号のスイッチングノイズは、センシング周波数fsの整数倍の高調波ノイズとなって現れるため、前述したステップS640〜S660のルーチンにより抵抗Rsenseの端子電圧Vsenseの電圧波形を取得してフーリエ変換することでセンシング周波数fsの高調波ノイズを解析でき、この解析結果を記録できる。
なお、ステップS600の電圧波形解析処理を行う間も同様に、静電容量センサ11の感度値が一定値以下であるか否かを判定し、この感度値が一定値以下(手指等が操作パネル25に非接近または非接触)であることを条件として電圧波形を取得すると良い。これは感度値が高いと人体がアンテナとして作用し、静電容量センサ11のセンサ電極の通電電流が増加してしまい、ノイズレベルが高くなる傾向があるためである。つまり、電圧波形の測定条件を一定とするため、感度値が一定値以下となっていることを条件として電圧波形を取得すると良い。
図14は、ステップS700bのセンシング周波数対応付け処理を示している。この図14に示すように、ラジオ受信周波数fr、センシング周波数fsを下限周波数に設定し(S710b:i=0,j=0,fr=channel[i],fs=sensefreq[j])、フーリエ変換結果の最小値の変数を初期化する(S720b:sig_fft_min[fr]=signal[fr])。その後、ラジオ受信周波数fr、センシング周波数fsを最小から最大まで変化させながら(S730b、S740b、S780b、S790b)、ノイズレベルが最小となるか否かを判定し(S750b:sig_fft[fr][fs]<sig_fft_min[fr])、最小となるときにノイズレベルの最小値を更新し(S760b:sig_fft_min[fr]=sig_fft[fr][fs])、このときのセンシング周波数fsをテーブルに更新する(S770b:tab_fs[fr]=fs)。
すなわち、センシング周波数fsで静電容量検出回路7を動作させたときに、ラジオ受信周波数fr帯にスイッチングノイズが発生しているか否かをフーリエ変換結果に応じて解析するが、この処理をラジオ受信周波数frとセンシング周波数fsの全ての組合せで行い、各ラジオ受信周波数frに生じる高調波ノイズレベルが最小となるセンシング周波数fsを各ラジオ受信周波数frに対応して選定する。
つまり、このステップS700bのセンシング周波数対応付け処理が終了すると、各ラジオ受信周波数frに生じるスイッチングノイズの少ないセンシング周波数fsを選定でき、各ラジオ受信周波数frに対応して相応しいセンシング周波数fsを設定できる。
このようにして、各ラジオ受信周波数frに生じるスイッチングノイズが最も少ないセンシング周波数fsを対応付けることができる。したがって、ユーザによってあるラジオ受信周波数frが選局されたときに、このルーチンで設定されたセンシング周波数fsを設定すれば、スイッチングノイズの影響を最も少なくできる。
本実施形態によれば、充放電信号のラジオ受信周波数fr帯における高調波ノイズレベルが最小となる条件を満たすセンシング周波数fsを設定しているため、ラジオ受信部9に対する干渉を抑制できる。
なお、高調波ノイズレベルが最小となる条件を満たすセンシング周波数fsが多数存在することもあるため、この場合、高調波ノイズレベルが所定値未満となる条件を満たすセンシング周波数fsを設定しても良い。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態が前述実施形態と異なるところは、ラジオ受信部のラジオ受信周波数に対応して予め定められたセンシング周波数を記憶し、この予め記憶されたセンシング周波数に設定するところにある。
記憶装置5は、ラジオ受信部9のラジオ受信周波数frに対応して予め定められたセンシング周波数fsを記憶する。このとき、記憶装置5が記憶するセンシング周波数fsは、全地域のラジオ放送のラジオ受信周波数fr、または、各地域のラジオ放送のラジオ受信周波数frに応じて製造段階などで予め定められた周波数である。
すなわち、静電容量式タッチセンサ制御装置1を製造するときに、ラジオ受信周波数frに生じるスイッチングノイズを測定し、当該スイッチングノイズが最小(最適)となるセンシング周波数fsを記憶装置5に予め記憶させる。この場合、全国または各地域の各ラジオ受信周波数frに対応してセンシング周波数fsをそれぞれ選定しても良いし、全ラジオ受信周波数frに対応した1つのセンシング周波数fsを選定しても良い。
ユーザによりラジオが選局されたときには、演算処理装置2は選局操作が行われたことをラジオ受信部9に通知する。ラジオ受信部9は選局を実施し、選局を完了したことを演算処理装置2に通知する。演算処理装置2は、当該選局されたラジオ受信周波数frに対応して記憶装置5に予め記憶されたセンシング周波数fsを設定する。すると、ラジオ受信周波数fr帯に対するスイッチングノイズの影響を極力避けることができ、ラジオ受信部9に対する干渉を抑制できる。
(第4実施形態)
図15は、本発明の第4実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、ユーザによるラジオ受信部の選局周波数および時間帯に応じて、センシング周波数を設定しているところにある。また、ユーザ毎にラジオ受信部の選局周波数および時間帯を記憶し、記憶されたユーザ毎の選局周波数および時間帯に応じてセンシング周波数を設定しているところにある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図15は、記憶装置が記憶する記憶内容(データベース)を概略的に表している。図15に示すように、記憶装置5は、ユーザによるラジオ選局の癖を学習するための学習データを蓄積する選局記憶部としての機能を備える。
例えば、あるユーザは、月曜日から水曜日の所定の時間帯(例えば6:00〜6:30)にB局の放送を良く聞く(例えば1カ月に3回以上聞く)。このときには、演算処理装置2はこの旨をデータベースとして記憶装置5に記憶させる。そして、このユーザは、この時間帯が過ぎると、月曜日と火曜日はその次の時間帯(例えば6:30〜7:30)にはA局のラジオ放送を良く聞く。このときにもこの旨をデータベースとして記憶装置5に記憶させる。
同様に、平日(月曜日から土曜日)の所定の時間帯(例えば、19:00〜20:00)にC局の放送を良く聞くときには、演算処理装置2はこの旨をデータベースとして記憶装置5に記憶させる。このようにして、記憶装置5はユーザによるラジオ選局の癖を学習するためのデータを蓄積する。
そして、演算処理装置2は、記憶装置5に記憶されたラジオ選局の癖に応じて、該当する時間帯では各局(A局、B局、C局)を選局する可能性が高いと判定し、この選局周波数に応じたセンシング周波数fsを設定する。このセンシング周波数fsの設定方法は、例えば前述実施形態と同様の方法である。
このような実施形態によれば、対応して記憶された選局周波数および時間帯に応じてセンシング周波数fsを設定する。このため、ユーザによる時間帯毎のラジオ選局の癖を学習してセンシング周波数fsを設定することができ、ユーザに適合したセンシング周波数fsを設定できる。
また、記憶装置5が記憶するデータベースはユーザ毎に設けても良い。ユーザの特定は、例えば操作部3によるユーザの個人情報の入力設定などにより行うと良い。すると、演算処理装置2は、ユーザ毎に記憶された選局周波数および時間帯に応じてセンシング周波数fsを設定できるため、ユーザ個人毎に適合したセンシング周波数fsを設定できる。
(他の実施形態)
前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形または拡張が可能である。
ラジオアンテナ29を使用した実施形態を挙げたが、これに代えて、静電容量センサ11などに隣接して作成したパターンアンテナを用いて電界強度レベルを測定しても良い。静電容量検出回路7が、手指の近接、接触を検出していないことを条件としてセンシング周波数fsを設定しているが、特に静電容量検出回路7が検出することに限られず、その他の周知の方法で検出しても良い。
車載ディスプレイ装置、車載オーディオ装置などに適用できる。前述実施形態に記載した内容の組合せは任意であり、本発明は前述実施形態に記載された内容によって制限されるものではない。
図面中、1は静電容量式タッチセンサ制御装置、2は演算処理装置(充放電制御部、設定部、第2測定部、特定部、全選択部)、3は操作部、4は位置検出器、5は記憶装置(記憶部、選局記憶部)、6は表示装置、7は静電容量検出回路、8は無線LAN機器、9はラジオ受信部(第1測定部)、10は機械式のスイッチ、11は静電容量センサ、12はGセンサ、13はジャイロスコープ、14は距離センサ、15はGPS受信機、16はGPSアンテナ、17は無線LANアンテナ、18は基地局、19はラジオアンテナ、20はラジオ放送局、を示す。

Claims (9)

  1. 静電容量センサと、
    ラジオ受信周波数でラジオ放送を受信するラジオ受信部と、
    前記ラジオ受信部のラジオ受信周波数に応じて、センシング周波数を設定する設定部と、
    スイッチング部を前記設定部により設定したセンシング周波数でオンオフして静電容量センサに生じる容量に充放電する充放電制御部と、を備え、
    前記静電容量センサを用いて操作パネルへの近接または接触を検出することを特徴とする静電容量式タッチセンサ制御装置。
  2. 前記充放電制御部が前記スイッチング部をオンオフ動作させる前後において電界強度レベルを測定する第1測定部を備え、
    前記設定部は、前記第1測定部が測定した電界強度レベル差に応じて前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  3. スイッチング周波数を変化させて前記スイッチング部をオンオフ動作させ前記静電容量センサに生じる静電容量に充放電する充放電信号を測定する第2測定部を備え、
    前記設定部は、前記第2測定部により測定された充放電信号に含まれる前記ラジオ受信周波数帯における高調波ノイズレベルが所定値未満となる条件を満たす前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  4. 前記ラジオ受信部のラジオ受信周波数に対応して予め定められた前記センシング周波数を記憶する記憶部を備え、
    前記設定部は、前記記憶部に記憶されたセンシング周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  5. 現在位置情報に応じて前記ラジオ受信部のラジオ受信周波数を特定する特定部を備え、
    前記設定部は、前記特定部により特定されたラジオ受信周波数に応じて、前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  6. 前記ラジオ受信周波数について受信可能な全てのラジオ受信周波数を選択する全選択部を備え、
    前記設定部は、前記全選択部により選択されたラジオ受信周波数に応じて、前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  7. 前記設定部は、前記静電容量センサにより接近または接触が検知されていないことを条件として、前記ラジオ受信部のラジオ受信周波数に応じて前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  8. ユーザによる前記ラジオ受信部の選局周波数を時間帯と対応して記憶する選局記憶部を備え、
    前記設定部は、前記選局記憶部により記憶された選局周波数および時間帯に応じて、前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
  9. 前記選局記憶部は、ユーザ毎に前記ラジオ受信部の選局周波数を時間帯と対応して記憶し、
    前記設定部は、ユーザ毎に記憶された選局周波数および時間帯に応じて、前記センシング周波数を設定することを特徴とする請求項8記載の静電容量式タッチセンサ制御装置。
JP2011277167A 2011-12-19 2011-12-19 静電容量式タッチセンサ制御装置 Active JP5447496B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277167A JP5447496B2 (ja) 2011-12-19 2011-12-19 静電容量式タッチセンサ制御装置
US13/716,417 US9031510B2 (en) 2011-12-19 2012-12-17 Control apparatus of capacitive touch sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277167A JP5447496B2 (ja) 2011-12-19 2011-12-19 静電容量式タッチセンサ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013128222A JP2013128222A (ja) 2013-06-27
JP5447496B2 true JP5447496B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=48695177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011277167A Active JP5447496B2 (ja) 2011-12-19 2011-12-19 静電容量式タッチセンサ制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9031510B2 (ja)
JP (1) JP5447496B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10013113B2 (en) 2013-08-19 2018-07-03 Touchsensor Technologies, Llc Capacitive sensor filtering apparatus, method, and system
MX350081B (es) 2013-08-19 2017-08-25 Touchsensor Tech Llc Método de filtración de sensor capacitivo.
US9569054B2 (en) 2013-08-19 2017-02-14 Touchsensor Technologies, Llc Capacitive sensor filtering apparatus, method, and system
FR3027717B1 (fr) * 2014-10-28 2016-12-09 Continental Automotive France Procede de detection par un capteur de la presence d'un utilisateur pour le deverrouillage d'un acces a un vehicule automobile et capteur associe
CN105490704B (zh) * 2015-11-30 2018-11-09 联想(北京)有限公司 一种信息处理方法及电子设备
DE102018113879A1 (de) * 2018-06-11 2019-12-12 Trw Automotive Safety Systems Gmbh Verfahren zur Erkennung einer Berührung einer handbetätigten Lenkeinrichtung, insbesondere eines Fahrzeuglenkrads, und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5757195A (en) * 1996-07-19 1998-05-26 Honeywell Inc. Humidity sensing circuit
US6466036B1 (en) 1998-11-25 2002-10-15 Harald Philipp Charge transfer capacitance measurement circuit
JP4035418B2 (ja) * 2001-10-31 2008-01-23 株式会社本田電子技研 近接スイッチおよび物体検出装置
US6938479B2 (en) * 2002-08-12 2005-09-06 Randy Val Carpenter Sensing device for measuring volume, position, or mass of matter
DE10256064B4 (de) * 2002-11-30 2004-10-28 GSF - Forschungszentrum für Umwelt und Gesundheit GmbH Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung des Wassergehalts und der Leitfähigkeit in Böden und Schüttgütern
JP2005293487A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Alps Electric Co Ltd 入力装置
US7121506B2 (en) * 2004-12-10 2006-10-17 Clancy Andy J Remotely controlled model airplane having deflectable centrally biased control surface
US7274291B2 (en) * 2005-04-01 2007-09-25 Cisco Technology, Inc. Dynamic and hybrid RFID
JP2006303975A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Toyota Motor Corp モータ・受信機関連制御装置
US7312616B2 (en) 2006-01-20 2007-12-25 Cypress Semiconductor Corporation Successive approximate capacitance measurement circuit
DE102007000713A1 (de) 2006-09-08 2008-04-10 Aisin Seiki K.K., Kariya Kapazitätserfassungsgerät
US7797115B2 (en) * 2007-08-13 2010-09-14 Nuvoton Technology Corporation Time interval measurement for capacitive detection
JP2009177677A (ja) 2008-01-28 2009-08-06 Tachibana Eletech Co Ltd 静電容量検出器
US20090240695A1 (en) * 2008-03-18 2009-09-24 International Business Machines Corporation Unique cohort discovery from multimodal sensory devices
JP5376203B2 (ja) * 2008-09-16 2013-12-25 アイシン精機株式会社 車両用電動シートシステム
US20100100026A1 (en) * 2008-10-16 2010-04-22 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Wetness sensor utilizing passive resonant circuits
JP5369888B2 (ja) 2009-05-19 2013-12-18 トヨタ紡織株式会社 静電容量センサの電極構造及びそれを用いた車両用近接センサ
DE102009059202A1 (de) * 2009-07-20 2011-02-03 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Sensormodul
US8064410B2 (en) * 2009-08-27 2011-11-22 Clear Wireless Llc Methods and devices for scheduling transmissions in a wireless network based on traffic priority and channel conditions
CH702427A1 (de) * 2009-12-30 2011-06-30 Tecan Trading Ag Verfahren und Vorrichtung zur Detektion von Phasengrenzen und entsprechend ausgestattetes Laborgerät.
US8311483B2 (en) * 2010-03-09 2012-11-13 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Radio white space sensing
WO2012064870A2 (en) * 2010-11-09 2012-05-18 Openpeak Inc. Communication devices, networks, services and accompanying methods
US8730194B2 (en) * 2011-09-26 2014-05-20 Nano Nails, LLC Finger stylus for use with capacitive touch panels

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013128222A (ja) 2013-06-27
US9031510B2 (en) 2015-05-12
US20130171925A1 (en) 2013-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5447496B2 (ja) 静電容量式タッチセンサ制御装置
US8315832B1 (en) Normalizing capacitive sensor array signals
JP5669850B2 (ja) 静電容量式タッチセンサデバイス設定システムおよび方法
US7279904B2 (en) Input device
US20130106759A1 (en) Narrow-Band Touch Detection
US20130076374A1 (en) Charged body sensing system
EP2637308A1 (en) Method for judging capacitance type touch buttons
JP2005286734A (ja) 静電容量変化検出装置
US20120268417A1 (en) Methods of Filtering Noise in Capacitive Touch Panel
US20180005004A1 (en) Touch detection circuit, fingerprint module and control method thereof
CN102968224A (zh) 触控面板的控制电路及控制方法
EP3285204A1 (en) Touch detection circuit, fingerprint module and control method thereof
KR20190038187A (ko) 터치 검출을 위한 장치 및 방법
CN107076795B (zh) 局部放电位置标定装置
JP2002063999A (ja) プラズマ電位測定方法と測定用プローブ
EP3798645A1 (en) Capacitance measurement circuit, touch detection apparatus, and electronic device
KR20140053122A (ko) 용량성 센서 장치 및 용량성 센서 장치 교정을 위한 방법
US20230275583A1 (en) Touch or proximity sensing system and method
KR20180002039A (ko) 반도체 장치, 위치 검출 장치 및 반도체 장치의 제어 방법
US20220100309A1 (en) Digital-to-analog controller-referenced touch sensing system, and related systems, methods, and devices
US20130278551A1 (en) Capacitive touch sensor
US9030214B2 (en) Proximity or touch sensor
JP4161873B2 (ja) 静電容量型距離センサ
KR20110087003A (ko) 터치 감지 방법 및 그에 따른 터치 센서 장치
US20230229272A1 (en) Touch device and touch detection method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5447496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250