JP5446479B2 - モータアクチュエータ、給送装置および画像形成装置 - Google Patents

モータアクチュエータ、給送装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、モータの回転数を減速装置にて減速することによって出力軸の回転トルクを大きくする機構を有するとともに、出力ギヤの回転位相を検出する信号を形成する手段を有したモータアクチュエータ、および、このモータアクチュエータを有した給送装置、画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置において、大量の紙などの印刷媒体を格納し、それを1枚ずつ搬送する給送装置が、例えば、特許文献1などにより知られている。
このような給送装置の一般的な構造を、本発明の実施例を説明する図11〜図14を用いて説明すると、図示する給送装置(第1給送装置)PC1は、図11に示すように、給紙カセット101に底板102が回動可能に設けられ、この底板102の上に印刷媒体としての転写紙Pが積載されている。
図12は給送装置(第1給紙装置)PC1の底板102に転写紙Pが積載された状態を示している。この状態で、モータアクチュエータMAが駆動すると、駆動軸103が回転し、図13に示すように駆動軸103に一辺が接続されたプレート104によって、底板102が、回動中心105を中心として回動しながら転写紙Pを持ち上げる。
図14は、底板102が転写紙Pを持ち上げた状態を示しており、このとき、転写紙Pが給紙手段324に接触する一定の高さに上昇するまで、底板102が回動する。
このような給送装置(第1給紙装置)PC1で用いられるモータアクチュエータMAでは、大量の転写紙Pを底板102で持ち上げる必要があるため、大きなトルクを必要とする。これを小型でかつ低コストで得るために、モータアクチュエータMAとして、直流モータと減速装置を一体化したものを利用したものが、例えば、特許文献2などにより知られている。
このような従来のモータアクチュエータの一例を、図21〜図23に基づいて説明する。
図22および図23に示す従来のモータアクチュエータ010は、駆動源としての直流モータ020と、減速機構030と、駆動力を出力する出力軸041を備えた出力ギヤ040とを備えている。
減速機構030は、直流モータ020の出力軸に設けられたウォームギヤ022に噛み合う伝達ギヤを備えた第1のギヤ部材031と、第1のギヤ部材031の伝達ギヤに噛み合う伝達ギヤを備えた第2のギヤ部材032と、第2のギヤ部材032の伝達ギヤに噛み合う伝達ギヤを備えた第3のギヤ部材033と、を備えたギヤ列を備えている。このような減速機構030により、直流モータ020の回転が減速されて出力ギヤ040に伝達され、出力ギヤ040で大きなトルクを得ることができる。
さらに、このような従来のモータアクチュエータ010には、出力ギヤ040の回転位相を検出する信号を形成する信号形成手段050が設けられている。この信号形成手段050は、図23に示すように、出力ギヤ040と一体に回転する回転電極部材051と、この回転電極部材051の回転に伴い回転電極部材051に設けられた接触子052と接触および非接触状態となるように配置された固定電極部材053と、を備えている。
接触子052は、周方向に位相を異ならせるとともに、継方向で異なる位置に配置された内側接触部052aおよび外側接触部052bを備えている。一方、固定電極部材053は、常時回転電極部材051に接触する第1電極0531と、内側接触部052aとのみ接触可能な位置に配置された第2電極0532と、外側接触部052bのみと接触可能な位置に配置された第3電極0533と、を備えている。
したがって、出力ギヤ040の回転に伴って、回転電極部材051が回転すると、内側接触部052aと第2電極0532との接触時にONとなり、非接触時にOFFとなる第1の信号(図21参照)と、外側接触部052bと第3電極0533との接触時にONとなり、非接触時にOFFとなる第2の信号(図21参照)と、が形成される。
これらの信号は、両接触部052a,052bとの周方向の配置が異なることにより、位相が異なって形成され、両信号のONとOFFとの組み合わせにより出力ギヤ040の位相を検出することができる。
なお、図21に示す例では、出力ギヤ040が90度回転することで1サイクルの信号が形成されており、この1サイクルの信号が形成される間に、OFF−OFF,ON−OFF,ON−ON,OFF−ON,OFF−OFFの4種類のONとOFFとの組み合わせが形成されていることから、出力ギヤ040の回転位相を、90度を4つに分割した分解能で検出することができるようになっている。
しかしながら、上述の従来技術ように、90度を4分割した分解能では、分解能が充分とはいえなかった。
そこで、上述の従来技術で、分解能を高めようとした場合、回転電極部材051の各接触子052において周方向で異なる位置に配置された接触部の数を増やすとともに、固定電極部材053の各電極0531〜0533の数をさらに増加させる必要がある。
この場合、径方向に構成が増加するため、各電極部材051,053や出力ギヤ040の大型化を招き、さらには、モータアクチュエータ自体の大型化を招く。
あるいは、このような大型化を回避するためには、回転電極部材051の各接触部052a,052bの径方向寸法、ならびに、固定電極部材053の各電極0531〜0533の幅寸法を小さく抑える必要があり、この場合、部品精度および組付位置精度に高い精度が求められ、コストアップを招くこととなる。さらに、各電極0531〜0533の経時劣化により回転電極部材051に接触させる付勢力が不足し、正常に回転位相検知ができなくなるおそれがあった。
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、サイズアップや精度アップや経時劣化の発生を抑えながら回転位相検知の高分解能化が可能なモータアクチュエータを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本願請求項1に記載のモータアクチュエータは、駆動手段で発生する駆動力を外部に出力する出力ギヤと、この出力ギヤと前記駆動手段との間に介在され、少なくとも1つの伝達ギヤを有して前記駆動手段の回転を前記出力ギヤに減速して伝達する減速手段と、前記出力ギヤの回転時に、回転電極部材と固定電極部材との接触状態と非接触状態との切り替わりにより前記出力ギヤの回転位相を示す信号を形成する信号形成手段とを備え、前記信号形成手段が、前記出力ギヤの回転に伴い出力ギヤ信号を形成する出力ギヤ信号形成手段と、前記伝達ギヤの回転に伴い伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ信号形成手段とを備え、前記出力ギヤ信号形成手段が、前記出力ギヤに同軸に設けられた出力ギヤ回転電極部材と、この出力ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記出力ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記出力ギヤ信号を形成可能な出力ギヤ固定電極部材とを有し、前記伝達ギヤ信号形成手段が、前記伝達ギヤに同軸に設けられた伝達ギヤ回転電極部材と、この伝達ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記伝達ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ固定電極部材とを有し、前記伝達ギヤ回転電極部材は周方向に一定間隔で配置された複数の伝達ギヤ接触子を、前記伝達ギヤ固定電極部材は前記伝達ギヤ接触子に接触する電極をそれぞれ有し、前記出力ギヤ回転電極部材は周方向に一定間隔で配置された複数の出力ギヤ接触子を、前記出力ギヤ固定電極部材は前記出力ギヤ接触子に接触する電極をそれぞれ有し、前記出力ギヤ固定電極部材は複数設けられ、かつ前記出力ギヤの周方向に沿って同一円周上に等間隔に配置されていることを特徴とするモータアクチュエータとした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータアクチュエータにおいて、前記出力ギヤ信号形成手段が、前記出力ギヤに同軸に設けられた出力ギヤ回転電極部材と、この出力ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記出力ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記出力ギヤ信号を形成可能な出力ギヤ固定電極部材とを有し、前記伝達ギヤ信号形成手段が、前記伝達ギヤに同軸に設けられた伝達ギヤ回転電極部材と、この伝達ギヤ回転電極部材回転に伴い前記伝達ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ固定電極部材とを有し、前記伝達ギヤの1回転で、前記出力ギヤが整数分の1回転するよう、前記出力ギヤの歯数が、前記伝達ギヤの歯数の整数倍に形成され、前記出力ギヤ信号形成手段は、前記出力ギヤが前記整数分の1回転する間に、1サイクルの信号を形成するよう構成されていることを特徴とするモータアクチュエータとした。
また、請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載のモータアクチュエータにおいて、前記出力ギヤと同軸に、出力ジョイント部材が設けられ、この出力ジョイント部材に、被駆動側の部材に係合される周方向に前記整数で等分された凹部から成る係合凹部が形成されていることを特徴とするモータアクチュエータとした。
また、請求項に記載の発明では、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のモータアクチュエータにおいて、前記伝達ギヤ接触子に接触する電極および前記出力ギヤ接触子に接触する電極は、共通する基板に一体化されていることを特徴とするモータアクチュエータとした。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載されたモータアクチュエータを備えていることを特徴とする給送装置とした。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載されたモータアクチュエータを備えていることを特徴とする画像形成装置とした。
請求項1に記載の発明では、出力ギヤの回転に伴って、出力ギヤ信号形成手段が形成する出力ギヤ信号と、出力ギヤと同期回転する伝達ギヤの回転に伴って、伝達ギヤ信号形成手段が形成する伝達ギヤ信号との組み合わせにより出力ギヤの回転位相を示す信号を出力するようにした。
このため、出力ギヤ信号形成手段のみ、あるいは伝達ギヤ信号形成手段のみで出力ギヤの回転位相を示す信号を形成するものと比較して、信号の組み合わせパターンを増加可能であり、その分、分解能を向上させることが可能となる。
また、2つの信号形成手段の信号の組み合わせにより分解能を高めているため、接触子や電極を径方向に増加させて分解能を高めるものと比較して、サイズアップや精度アップや経時劣化の発生を抑えることが可能である。
また、伝達ギヤおよび出力ギヤが回転したときには、信号形成手段では、各回転電極部材が回転するのに伴って各接触子(伝達ギヤ接触子および出力ギヤ接触子)が周方向に変位し、固定電極部材に接触状態および非接触状態に切り替わり信号が形成される。
また、複数の固定電極部材を備えた両ギヤ信号形成手段の一方では、複数の固定電極部材のそれぞれが、各接触子に対し、異なる回転位相で接触状態と非接触状態とに切り替わり、さらに、各接触子が有する複数の接触部に対し、それぞれ異なる回転位相で接触・非接触状態となる。これにより、各接触子において、それぞれ、異なる位相で各接触部に接触・非接触状態となって信号が形成される。
したがって、両ギヤ信号形成手段のうち、複数の固定電極部材を備えた手段では、固定電極部材が1個のものよりも位相の異なる信号を多く形成することができ、さらに、各接触子において、接触部が1個のものよりも、位相の異なる信号を多く形成できる。
よって、接触子の接触部が1個で、固定電極部材の設置数が1個のものと比較して、分解能を高めることができる。
また、請求項2に記載の発明では、伝達ギヤが1回転する間に、出力ギヤが、整数分の1回転し、出力ギヤ信号形成手段が1サイクルの信号を形成する。この1サイクルの信号と、その間に伝達ギヤ信号形成手段で形成される信号とに基づく分解能で、出力ギヤが整数分の1回転する間の、回転位相を検出することができる。
したがって、高い分解能を得ることができる。
また、請求項に記載の発明では、被駆動部材を出力ジョイント部材に対して、周方向のどの位置で係合させても、出力ギヤを回転させたときの出力ギヤと被駆動部材との位相を一致させることができ、被駆動部材を出力ジョイント部材に係合させる際に、位置を合わせる作業が不要となり、作業性に優れる。
また、請求項に記載の発明では、複数の固定電極部材と基板を一体化することで、複数の固定電極部材を高い相対位置精度で配置することが可能となり、組立作業が容易になることになる。よって、低コストで高精度の高分解能のモータアクチュエータを提供することができるとともに、組み付け時に固定電極部材を曲げてしまう不具合を抑制することも可能となる。
また、請求項に記載の発明では、本発明の特徴をもったモータアクチュエータを給送装置に用いることで、サイズを大きくすることなく高分解能の位相検知機構を有した給送装置を提供することが可能となる。
また、請求項に記載の発明では、本発明の特徴をもったモータアクチュエータを搭載した給送装置を画像形成装置で用いることで、サイズを大きくすることなく用紙の残量を高分解能で検知することが可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
実施例1のモータアクチュエータMAの構成を示す正面図である。 実施例1のモータアクチュエータMAの構成を示す側面図である。 実施例1のモータアクチュエータMAに用いた出力ジョイント部材12の係合部121の係合凹溝121aの形状を示す係合部121を正面から見た図である。 実施例1のモータアクチュエータMAに用いた伝達ギヤ信号形成手段20を示す正面図である。 実施例1のモータアクチュエータMAに用いた出力ギヤ信号形成手段30を示す正面図である。 実施例1のモータアクチュエータMAに用いた伝達ギヤ固定電極部材22および第1〜第3出力ギヤ固定電極部材32〜34を備えた基板35を示す正面図である。 実施例1のモータアクチュエータMAに用いた第1制御部41,第2制御部42を示す回路図である。 実施例1のモータアクチュエータMAにおける出力ギヤ部材134の回転角度に応じた伝達ギヤ信号形成手段20および出力ギヤ信号形成手段30での信号の形成状態を示すタイムチャートである。 実施例1のモータアクチュエータMAにおける出力ギヤ部材134の回転角度に応じた伝達ギヤ信号形成手段20および出力ギヤ信号形成手段30での信号の組み合わせを示す図である。 実施例1のモータアクチュエータMAを適用したタンデム型直接転写方式のカラープリンタCPを示す構成説明図である。 実施例1のモータアクチュエータMAを適用した第1給送装置PC1を示す斜視図である。 実施例1のモータアクチュエータMAを適用した第1給送装置PC1に転写紙Pを積載した状態を示す斜視図である。 前記第1給送装置PC1に適用された底板102を示す斜視図である。 実施例1のモータアクチュエータMAを適用した第1給送装置PC1に積載した転写紙Pを持ち上げた状態を示す斜視図である。 実施例2のモータアクチュエータに用いた出力ギヤ信号形成手段230を示す正面図である。 実施例2のモータアクチュエータにおける出力ギヤ部材134の回転角度に応じた伝達ギヤ信号形成手段20および出力ギヤ信号形成手段230での信号の形成状態を示すタイムチャートである。 実施例2のモータアクチュエータMAに用いた出力ジョイント部材212の係合部2121の係合溝2121aの形状を示す係合部2121を正面から見た図である。 実施例3のモータアクチュエータに適用した出力ギヤ信号形成手段330を示す正面図である。 実施例3のモータアクチュエータにおける出力ギヤ部材134の回転角度に応じた伝達ギヤ信号形成手段および出力ギヤ信号形成手段330での信号の形成状態を示すタイムチャートである。 本発明のモータアクチュエータにおける伝達ギヤ信号形成手段の他の実施例である伝達ギヤ信号形成手段420を示す正面図である。 図20に示す本発明の実施例の信号形成状態、および従来の図22,図23に示す従来例の信号形成状態の一例を示すタイムチャートである。 実施例1のモータアクチュエータの一例を示す側面図である。 実施例1のモータアクチュエータの一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のモータアクチュエータは、駆動手段(11)で発生する駆動力を外部に出力する出力ギヤ(134a)と、この出力ギヤと前記駆動手段(11)との間に介在され、少なくとも1つの伝達ギヤ(133b)を有して前記駆動手段(11)の回転を前記出力ギヤ(134a)に減速して伝達する減速手段と、前記出力ギヤ(134a)の回転時に、回転電極部材と固定電極部材との接触状態と非接触状態との切り替わりにより前記出力ギヤ(134a)の回転位相を示す信号を形成する信号形成手段(100)とを備え、前記信号形成手段(100)が、前記出力ギヤ(134a)の回転に伴い出力ギヤ信号を形成する出力ギヤ信号形成手段(30)と、前記伝達ギヤ(133b)の回転に伴い伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ信号形成手段(20)とを備え、前記出力ギヤ信号と前記伝達ギヤ信号との組み合わせにより前記出力ギヤ(134a)の回転位相を示す信号を形成することを特徴とするモータアクチュエータである。
図1〜図14に基づき、この発明の実施例1のモータアクチュエータMAについて説明する。
実施例1のモータアクチュエータMAは、図10に示すタンデム型直接転写方式のカラープリンタCPの第1給送装置PC1および第2給送装置PC2に適用されている。
(カラープリンタCPの構成)
そこで、実施例1のモータアクチュエータMAの説明を行なう前に、まず、タンデム型直接転写方式のカラープリンタCPについて説明する。このカラープリンタCPは、各給送装置PC1,PC2から供給される印刷媒体としての転写紙Pに、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を転写し、このトナー像を、定着装置360により熱と圧力により転写紙Pに定着させ、この定着を終えた転写紙Pを、排紙トレイ366へ排出する周知のものである。
このカラープリンタCPの構造を、転写紙Pにトナー像を転写させる手順に沿って簡単に説明する。
カラープリンタCPの下部に、両給送装置PC1,PC2が設けられている。各給送装置PC1,PC2は、給紙カセット101,111に積載された転写紙Pを、給紙手段324に導く。
給紙手段324は、セットされた転写紙Pの最上のものから順に1枚ずつ分離し、搬送ローラ対325を介してレジストローラ対308へ向けて搬送する。
レジストローラ対308は、給紙された転写紙Pを一旦停止し、スキューを修正した後、最上流に位置する像担持体としての感光体ドラム301M上に形成された画像の先端と、転写紙Pの搬送方向の所定位置とが一致するタイミングで、図示しないレジストクラッチのオン制御によるレジストローラ対308の回転動作により、転写体としての転写ベルト352へ向けて搬送する。
転写紙Pは、転写ベルト352と、これに当接した図示しない紙吸着ローラとで構成される紙吸着ニップを通過する際、紙吸着ローラに印加されるバイアスにより転写ベルト352に静電力で吸着され、所定のプロセス線速にて搬送される。
転写ベルト352に吸着された転写紙Pには、転写ベルト352を挟んで各色の像担持体としての感光体ドラム301M、301C、301Y、301Bkに対応した位置に配置された転写バイアス印加部材としての転写ローラ351M、351C、351Y、351Bkに、トナーの帯電極性と逆極性の転写バイアスが印加されることにより、各感光体ドラム301M、301C、301Y、301Bkに作像された各色のトナー像がマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の順で転写される。
各色の転写工程を経た転写紙Pは、下流側の駆動ローラ326の部位で転写ベルト352から曲率分離され、定着装置360へ搬送される。定着装置360における定着部材としての定着ベルト363と加圧部材としての加圧ローラ365により構成される定着ニップを通過することにより、トナー像が熱と圧力により転写紙Pに定着される。そして、定着がなされた転写紙Pは、片面印刷モードの場合には、カラープリンタCPの上面に設けられた排紙トレイ366へと排出される。
(両給送装置PC1,PC2の構成)
次に、実施例1のモータアクチュエータMAが用いられた両給送装置PC1,PC2について説明する。なお、両給送装置PC1,PC2は、同様の構造であるので、第1給送装置PC1を代表して、その構成を説明する。
第1給送装置PC1は、従来技術の説明でも使用した図11〜図14に示すように、給紙カセット101に底板102が回動可能に設けられ、この底板102の上に印刷媒体としての転写紙Pが積載されている。
そして、図12に示すように、モータアクチュエータMAが駆動すると、駆動軸103が回転し、図13に示すように駆動軸103に一辺が接続されたプレート104により、底板102が、回動中心105を中心に、図14に示すように、転写紙Pが給紙手段324に接触する一定の高さに上昇するまで回動するよう構成されている。
(モータアクチュエータMAの構成)
次に、実施例1のモータアクチュエータMAの構成について説明する。
図1はモータアクチュエータMAの構造を示す正面図であり、図2はモータアクチュエータMAの構造を示す側面図である。
両図に示すように、モータアクチュエータMAは、ハウジング10に、駆動源としての直流モータ11と、減速機構13と、を収容しているとともに、駆動軸103に連結される出力ジョイント部材12を備えている。
減速機構13は、直流モータ11の出力を、出力ジョイント部材12に一体に結合されている出力ギヤ部材134に減速して伝達するもので、ギヤ列130を備えている。
このギヤ列130は、直流モータ11の出力軸11aに設けられたウォームギヤ11bに噛み合う伝達ギヤ131aを備えた第1ギヤ部材131と、第1ギヤ部材131に同軸に設けられて伝達ギヤ131aよりも小径の伝達ギヤ131bに噛み合う伝達ギヤ132aを備えた第2ギヤ部材132と、第2ギヤ部材132に同軸に設けられて伝達ギヤ132aよりも小径の伝達ギヤ132bに噛み合う伝達ギヤ133aを備えた第3ギヤ部材133と、第3ギヤ部材133に同軸に設けられて伝達ギヤ133aよりも小径の伝達ギヤ133bに噛み合う出力ギヤ134aを備えた出力ギヤ部材134と、を備えている。
本実施例1では、出力ギヤ部材134の出力ギヤ134aの歯数は、これと噛み合う第3ギヤ部材133の伝達ギヤ133bの歯数の整数倍である4倍とした。それに伴い、出力ジョイント部材12には、前述のように、軸方向から見て周方向に4分割した係合凹溝121aを設けている。
したがって、第3ギヤ部材133が1回転する間に、出力ギヤ部材134および駆動軸103は、その1/4の90度の回転を行う。
なお、出力ギヤ部材134に減速して伝達された駆動力は、出力ギヤ部材134と同軸上に設けられた出力ジョイント部材12を介して駆動軸103に出力される。
この出力ジョイント部材12は、その先端に、駆動軸103に係合される係合部121を備えており、この係合部121には、軸方向の正面から見て図3に示すように十字形状を成し、周方向で4分割された形状の係合凹溝121aを備えている。この係合凹溝121aのそれぞれに、駆動軸103の一端に放射状に4本設けられた係合ロッド103aが挿入状態で係合される。
図1に戻り、本実施例1のモータアクチュエータMAには、駆動時に出力ギヤ部材134の回転位相を示す信号を形成する信号形成手段100として、伝達ギヤ信号形成手段20と出力ギヤ信号形成手段30とが設けられている。
伝達ギヤ信号形成手段20は、第3ギヤ部材133の回転に伴って信号を形成するもので、伝達ギヤ回転電極部材21と、伝達ギヤ固定電極部材22とを備えている。
伝達ギヤ回転電極部材21は、第3ギヤ部材133の伝達ギヤ133aの裏面に設けられている。この伝達ギヤ回転電極部材21は、図4に示すように、円環状の環状部21aと、この環状部21aの外周に等間隔で設けられた9個の伝達ギヤ接触子21bおよび伝達ギヤ接触子21bどうしの間に設けられた凹部21cと、を備えている。
図1に戻り、伝達ギヤ回転電極部材21に対向して伝達ギヤ固定電極部材22が設けられている。この伝達ギヤ固定電極部材22は、金属製のばね板部材により形成されて、伝達ギヤ回転電極部材21に接触する方向に付勢されており、環状部21aと軸方向に重なる位置に配置されて環状部21aに常時接触する内側電極22aと、伝達ギヤ接触子21bと軸方向に重なる位置に配置されて、第3ギヤ部材133の回転に伴って伝達ギヤ接触子21bと接触、非接触を繰り返す外側電極22bと、を備えている。
出力ギヤ信号形成手段30は、出力ギヤ部材134の回転に伴って信号を形成するもので、出力ギヤ回転電極部材31と、第1出力ギヤ固定電極部材32と、第2出力ギヤ固定電極部材33と、第3出力ギヤ固定電極部材34と、を備えている。
出力ギヤ回転電極部材31は、出力ギヤ134aの裏面側に一体に設けられている。この出力ギヤ回転電極部材31は、図5に示すように、円環状の円環部31aと、この円環部31aの外周に、90度毎に設けられた4個の出力ギヤ接触子31bと、を備えている。なお、出力ギヤ接触子31bの符号の後に付加した()の数字は、4つの出力ギヤ接触子31bにおいて、特定のものを指す場合に他のものと区別するために使用するもので、これら4つの出力ギヤ接触子31bを総称する場合は、()の数字は省略する。
出力ギヤ接触子31bは、円環部31aに連続する内側接触部31cと、この内側接触部31cの外周に連続する外側接触部31dと、を備えている。
内側接触部31cおよび外側接触部31dは、周方向の幅H1,H2が、回転角度で20度に相当する幅に形成されている。また、外側接触部31dは、内側接触部31cに対し、矢印Rで示す回転方向とは逆方向に、回転角度で10度分だけ、位相をずらして配置されている。
第1出力ギヤ固定電極部材32、第2出力ギヤ固定電極部材33、第3出力ギヤ固定電極部材34は、出力ギヤ接触子31bと同一円周上に配置されている。これらの固定電極部材32〜34は、前述した伝達ギヤ固定電極部材22と同様に、金属製のばね板で形成されて、出力ギヤ接触子31bに接触する方向に付勢され、図6に示すように、伝達ギヤ固定電極部材22と同一の基板35に実装されている。
また、これらの第1〜第3出力ギヤ固定電極部材32〜34は、図5に示すように、出力ギヤ部材134の回転方向(矢印R方向)で120度の間隔で設置されている。
第1出力ギヤ固定電極部材32は、内側電極320、中間電極32a、外側電極32bを備えている。内側電極320は、出力ギヤ回転電極部材31の環状部31aと同一円周上に設けられ、環状部31aに常時接触する。中間電極32aは、出力ギヤ回転電極部材31の内側接触部31cと同一円周上に設けられ、出力ギヤ回転電極部材31が1回転する間に内側接触部31cと4回接触するように設けられている。外側電極32bは、出力ギヤ回転電極部材31の外側接触部31dと同一円周上に設けられ、出力ギヤ回転電極部材31が1回転する間に外側接触部31dと4回接触するように設けられている。
第2出力ギヤ固定電極部材33および第3出力ギヤ固定電極部材34は、内側電極33a,34aと外側電極33b,34bとを備えている。内側電極33a,34aは、それぞれ、出力ギヤ回転電極部材31の内側接触部31cと同一円周上に設けられ、出力ギヤ回転電極部材31が1回転する間に内側接触部31cと4回接触するように設けられている。外側電極33b,34bは、それぞれ、出力ギヤ回転電極部材31の外側接触部31dと同一円周上に設けられ、出力ギヤ回転電極部材31が1回転する間に外側接触部31dと4回接触するように設けられている。
また、前述した伝達ギヤ固定電極部材22のON,OFFの切り替わりによる電圧信号は、図7に示す第1制御部41に入力される。一方、第1〜第3固定電極部材32〜34のON,OFFの切り替わりによる電圧信号は、第2制御部42に入力される。
(実施例1の作用)
次に、実施例1のモータアクチュエータMAの動作を説明する。
このモータアクチュエータMAの動作を説明するのにあたり、出力ギヤ回転電極部材31を図5に示す位置(この図示の出力ギヤ回転電極部材31の回転角度を0度とする)から矢印R方向に回転させたときの両制御部41,42における電圧信号の変化を、図5、図8、図9により説明する。なお、電圧信号は、両回転電極部材21,31の各接触子21b,31bと、各固定電極部材22,32〜34の各電極22b,32a,32b,33a,33b,34a,34bとが、接触状態で「H」、非接触状態で「L」の信号が出力されるものとして説明する。
出力ギヤ回転電極部材31が、図5に示す位置から矢印R方向に回転した場合、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が0〜20度の範囲で、出力ギヤ回転電極部材31の出力ギヤ接触子31b(1)の内側接触部31cと、第1出力ギヤ固定電極部材32の中間電極32aとが接触し、図8,図9に示すように、中間電極32aの出力が「H」となる。また、第1出力ギヤ固定電極部材32では、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が10度となった時点で、外側電極32bに外側接触部31dが接触状態となり、この回転角度が10度〜30度となるまでの間、外側電極32bの出力が「H」となる。
出力ギヤ回転電極部材31が、図5に示す位置から30度回転したときには、出力ギヤ回転電極部材31の出力ギヤ接触子31b(2)の内側接触部31cと、第2出力ギヤ固定電極部材33の内側電極33aとが接触し、図8,図9に示すように、内側電極33aの出力が「H」となる。この内側電極33aの「H」出力状態は、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が30度から50度の間、維持される。また、第2出力ギヤ固定電極部材33では、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が40度となった時点で、外側電極33bに外側接触部31dが接触状態となり、この回転角度が40度〜60度となるまでの間、外側電極33bの出力が「H」となる。
さらに、出力ギヤ回転電極部材31が、図5に示す位置から60度回転したときには、出力ギヤ回転電極部材31の出力ギヤ接触子31b(3)の内側接触部31cと、第3出力ギヤ固定電極部材34の内側電極34aとが接触し、図8,図9に示すように、内側電極34aの出力が「H」となる。この内側電極34aの「H」出力状態は、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が60度から80度の間、維持される。また、第3出力ギヤ固定電極部材34では、出力ギヤ回転電極部材31の回転角度が70度となった時点で、外側電極34bに外側接触部31dが接触状態となり、この回転角度が70度〜90度となるまでの間、外側電極34bの出力が「H」となる。
また、上述のように、出力ギヤ回転電極部材31が90度回転する間に、伝達ギヤ回転電極部材21は1回転し、この1回転する間に、図8,図9に示すように、伝達ギヤ固定電極部材22の外側電極22bでは、「H」と「L」の出力が9回ずつ繰り返される。
したがって、本実施例1では、
図9に示すように、「H」「L」の信号が、出力ギヤ回転電極部材31が90度回転する間に、5度刻みで18通りの組み合わせで出力される。したがって、出力ギヤ部材134の回転を、90度を18分割した位相で検出することができる。
(実施例1の効果)
a)第3ギヤ部材133に設けた伝達ギヤ信号形成手段20の出力と、出力ギヤ部材134に設けた出力ギヤ信号形成手段30の出力に基づいて、出力ギヤ部材134の回転位相を検出するようにした。このため、いずれか1つのギヤのみに設けた信号形成手段の出力に基づいて位相を検出するのと比較して、接触子や電極を径方向に増加させること無く電圧信号の組み合わせの種類を増やして高分解能化することが可能となる。
また、同期信号の組み合わせにより分解能を高めているため、接触子や電極を径方向に増加させて分解能を高めるものと比較して、サイズアップや精度アップや経時劣化の発生を抑えることが可能である。
b)伝達ギヤ133bが1回転する間に、出力ギヤ信号形成手段30では、出力ギヤ134aが、整数分の1回転し、1サイクルの信号を形成する。この1サイクルの信号と、その間に伝達ギヤ信号形成手段20で形成される信号とに基づく分解能で、出力ギヤ134aが整数分の1回転する間の、回転位相を検出することができる。
したがって、両ギヤ133b,134aの歯数が、例えば、同一の場合よりも高い分解能を得ることができる。
さらに、実施例1では、出力ギヤ134aの歯数を、これに噛み合う第3ギヤ部材133の伝達ギヤ133bの歯数の整数倍である4倍に形成したため、第3ギヤ部材133に設けた伝達ギヤ回転電極部材21の1回転で、出力ギヤ部材134に設けた出力ギヤ回転電極部材31の4分の1回転、つまり90度の回転と同期する。これにより、出力ギヤ部材134の歯数を第3ギヤ部材133の歯数の3以下の整数倍としたものと比較して、出力ギヤ部材134の回転位相をより細分化して検知することが可能となる。このため、モータアクチュエータMAのサイズを大きくせず、各固定電極部材32〜34の径方向の幅を狭くすることなく、高分解能の回転位相検知が可能となる。
c)出力ギヤ回転電極部材31に接触させる固定電極部材として、第1〜第3出力ギヤ固定電極部材32〜34を相対的に120度の位相差を持たせて同一周上に配置した。さらに、出力ギヤ回転電極部材31の出力ギヤ接触子31bには、10度の位相差を与えた内側接触部31cと外側接触部31dとを設け、第1〜第3出力ギヤ固定電極部材32〜34には、各接触子22c,22dに接触可能な、中間電極32a、外側電極32b、内側電極33a,34a、外側電極33b,34bを設けた。
したがって、出力ギヤ回転電極部材31と、第1〜第3出力ギヤ固定電極部材32〜34とにより、10度刻みの位相検出が可能となり、いっそう高分解能の回転位相検出が可能となった。
d)上記a)のように高分解能化を図るのにあたり、出力ギヤ信号形成手段30が90度の回転に伴い10度刻みで9通りの1サイクルの信号を形成するのに同期して、伝達ギヤ信号形成手段20では、5度刻みでON,OFFが切り替わる信号を形成するようにした。これにより、出力ギヤ信号形成手段30が形成する信号を、2倍に細分化して、高分解能化できる。
e)第3ギヤ部材133の1回転あたりの出力ギヤ部材134の回転角度である90度に応じて、出力ジョイント部材12の係合部121の係合凹溝121aを、90度で分割した十文字形状に形成した。このため、駆動軸103を、出力ジョイント部材12に対して、どの位置で係合させても、駆動軸103と出力ギヤ部材134との位相を一致させることができる。
f)各固定電極部材31〜34を、共通する1つの基板35に実装したため、異なる基板に実装するものと比較して、複数の各固定電極部材31〜34の相対位置を精度良く配置することが可能となり、位相検出精度の向上が可能となるとともに、組立作業が容易になる。これにより、低コストで高精度の高分解能のモータアクチュエータMAを提供することができる。さらに、組立作業が容易になることで、各固定電極部材31〜34が組立作業時に変形させる不具合の発生を防止することも可能となる。
g)上述のa)〜f)の効果を奏するモータアクチュエータMAを、第1給送装置PC1および第2給送装置PC2に適用したため、従来と比較すると、モータアクチュエータMAの小型化により各給送装置PC1,PC2の小型化を図ることが可能であるとともに、従来よりも高分解能の位相検知、すなわち転写紙Pの残量検知が可能な両給送装置PC1,PC2を提供することが可能となる。
h)画像形成装置としてのカラープリンタCPに上記g)の効果を奏する両給送装置PC1,PC2を適用したため、サイズを大きくすることなく用紙の残量を高分解能で検知することが可能なカラープリンタCPを提供することが可能となる。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
実施例2は、実施例1よりも分解能を向上させた例を示している。
この分解能を向上させるのにあたり、実施例2では、出力ギヤ部材134の出力ギヤ134aの歯数と、第3ギヤ部材133の伝達ギヤ133bの歯数と、の関係を変更させている。
すなわち、実施例2では、図示は省略するが、出力ギヤ134aの歯数を、伝達ギヤ133bの歯数の6倍に設定した。したがって、実施例2では、第3ギヤ部材133が1回転する間に、出力ギヤ部材134は60度回転する。
よって、実施例2では、出力ギヤ部材134が60度回転する間に、図16に示す18通りの「H」「L」の信号の組み合わせが出力されるように構成されている。この場合、実施例1では、5度刻みで位相検出可能であったのが、実施例2では、3.33度刻みで位相検出可能となる。
そこで、実施例2では、図15に示す出力ギヤ信号形成手段230が用いられている。この出力ギヤ信号形成手段230に用いられている出力ギヤ側回転電極部材231は、環状部231aの外周に6個の接触子231bが設けられている。また、接触子231bは、それぞれ、内側接触部231cと外側接触部231dとを備え、各接触子231c,231dは、周方向に13.3度の幅を有し、接触子231bの全体で20度の幅を有している。
一方、出力ギヤ側回転電極部材231と接触可能に、実施例1と同様に第1〜第3出力ギヤ固定電極部材232〜234が設けられている。これら第1〜第3出力ギヤ固定電極部材232〜234は、実施例1と配置が異なっており、第2出力ギヤ固定電極部材232は第1出力ギヤ固定電極部材232に対し80度を成す位置に配置され、第3出力ギヤ固定電極部材234は第1出力ギヤ固定電極部材232に対し160度を成す位置に配置されている。
このような配置とすることで、出力ギヤ側回転電極部材231が60度回転する間に、図16に示すような18通りの信号が、3.33度刻みで出力される。
さらに、実施例2では、第3ギヤ部材133が1回転する間に、出力ギヤ部材134が60度回転するため、実施例2に用いた出力ジョイント部材212の係合部2121は、図17に示すように、軸方向から見て周方向に6分割するような係合溝2121aが形成されている。
したがって、駆動軸103を出力ジョイント部材212に対してどの位置で係合させても、出力ギヤ部材134と駆動軸103との位相を一致させることができる。
実施例3では、実施例1よりも分解能を向上させる他の例を示している。
すなわち、実施例3の出力ギヤ信号形成手段330では、図18に示すように、出力ギヤ側回転電極部材331に接触する固定電極部材として、第1〜第4出力ギヤ固定電極部材332〜335を設けている。
これら第1〜第4出力ギヤ固定電極部材332〜335の配置は、実施例1と異なっており、第1出力ギヤ固定電極部材332の位置を基準とし、第2出力ギヤ固定電極部材333は、反時計回り方向に247.5度の位置、第3出力ギヤ固定電極部材334は、反時計回り方向に112.5度の位置、第4出力ギヤ固定電極部材335は、反時計回り方向に45度の位置に配置されている。なお、第4出力ギヤ固定電極部材335は、内側電極35aおよび外側電極35bを備えている。
さらに、出力ギヤ側回転電極部材331の接触子331bの内外各接触子31c,31dの周方向の幅は、それぞれ13.5度で、全体では22.5に形成され、両者が径方向で重なる幅は4.5度に形成されている。
このような構成の実施例3にあっては、出力ギヤ部材134の回転に伴い、図19に示すように、出力ギヤが22.5度(すなわち、90度の1/4)回転する毎に、接触子331bと各固定電極部材332〜335の接触状態が切り替わり、12通りの信号が形成される。
さらに、この12通りの各信号が出力されている間に、図示を省略した伝達ギヤ信号形成手段では、それぞれで、ON、OFFの切り替えを行うことにより、合計で24通りの信号が形成される。
すなわち、実施例3で用いられた伝達ギヤ信号形成手段の伝達ギヤ回転電極部材にあっては、実施例1で示した環状部21aの外周に設けられた伝達ギヤ接触子は、図示は省略するが、実施例1のように一定の幅のものが一定の間隔で配置されているものとは異なり、図19の最も下に表示された波形を形成できる形状に形成されている。すなわち、実施例3における伝達ギヤ接触子は、この図19に示す信号のONの波形の長さの幅のものが、OFFの波形の間隔を空けて配置されている。
以上の構成に基づいて、実施例3では、90度の回転を24分割した分解能で回転位相を検知することが可能となっている。
以上、本発明のモータアクチュエータを、実施の形態および実施例1〜3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態および実施例1〜3に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、伝達ギヤ回転電極部材21の伝達ギヤ接触子21bの数を9とし、出力ギヤ回転電極部材31の出力ギヤ接触子31bの数を4とし、伝達ギヤ回転電極部材21に接触する伝達ギヤ固定電極部材22の数を1、出力ギヤ回転電極部材31に接触する出力ギヤ固定電極部材32〜34の数を3としたが、これらの数は、実施例1に示した数に限定されるものではない。
具体的には、出力ギヤ接触子の数と、出力ギヤ固定電極部材の数とを、実施例1とは逆に設定した場合でも、実施例1と同様に、出力ギヤ回転電極部材が90度回転する間に、9通りの信号を形成することができる。あるいは、実施例1では、出力ギヤ回転電極部材31の回転に伴い、9通りの信号を出力するようにしたが、この信号の組み合わせの数は、9に限らず、複数であればよい。
また、伝達ギヤ信号形成手段も、出力ギヤ信号形成手段に同期して信号出力するのであれば、実施例1で示したような1種類の出力を行なうものに限定されるものではなく、例えば、2種類の信号を出力するようにしてもよい。具体的には、図20に示す伝達ギヤ信号形成手段420のように、伝達ギヤ回転電極部材400が、内側接触部421aと外側接触部421bとを有する伝達ギヤ接触子421を有するとともに、伝達ギヤ固定電極部材422が、常時接触の第1電極422aと、内側接触部421aのみに接触する第2電極422bと、外側接触部421bのみに接触する第3電極422cとを有するようにしてもよい。
この場合、伝達ギヤ回転電極部材422が回転した際には、図21に示すような2種類の信号を形成し、4種類のON,OFFの組み合わせを形成することができることから、出力ギヤ側信号形成手段が形成する信号を4倍に分解し、高分解能化を図ることが可能となる。さらに、伝達ギヤ固定電極部材を複数設置するようにしてもよい。
また、実施例1では、モータアクチュエータMAを、カラープリンタCPの両給送装置PC1,PC2に適用した例を示したが、本発明のモータアクチュエータを適用するのは、回転位相を検出しながら被駆動部材を回転させるものであれば、給送装置に限定されるものではなく、家電製品などにも適用することができる。また、給送装置を適用する画像形成装置としても、カラープリンタに限定されるものではなく、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などに適用することができる。
また、減速機構としても、実施例1で示した減速機構13に限定されるものではなく、ギヤ部材の数および伝達ギヤの数は、実施例1のものを増減させてもよい。
駆動手段は、直流モータに限定されない。
P 転写紙
11 直流モータ(駆動手段)
12 出力ジョイント部材
13 減速機構(減速手段)
20 伝達ギヤ信号形成手段
21 伝達ギヤ回転電極部材
21b 伝達ギヤ接触子
22 伝達ギヤ固定電極部材
22a 内側電極
22b 外側電極
30 出力ギヤ信号形成手段
31 出力ギヤ回転電極部材
31b 出力ギヤ接触子
31c 内側接触部
31d 外側接触部
32 第1出力ギヤ固定電極部材
320 内側電極
32a 中間電極
32b 外側電極
33 第2出力ギヤ固定電極部材
33a 内側電極
33b 外側電極
34 第3出力ギヤ固定電極部材
34a 内側電極
34b 外側電極
35 基板
100 信号形成手段
103 駆動軸(被駆動側の部材)
121 係合部
121a 係合凹溝
130 ギヤ列
131 第1ギヤ部材
131a 伝達ギヤ
131b 伝達ギヤ
132 第2ギヤ部材
132a 伝達ギヤ
132b 伝達ギヤ
133 第3ギヤ部材
133a 伝達ギヤ
133b 伝達ギヤ
134 出力ギヤ部材
134a 出力ギヤ
特許第3665201号公報 特許第3133457号公報

Claims (6)

  1. 駆動手段で発生する駆動力を外部に出力する出力ギヤと、この出力ギヤと前記駆動手段との間に介在され、少なくとも1つの伝達ギヤを有して前記駆動手段の回転を前記出力ギヤに減速して伝達する減速手段と、前記出力ギヤの回転時に、回転電極部材と固定電極部材との接触状態と非接触状態との切り替わりにより前記出力ギヤの回転位相を示す信号を形成する信号形成手段とを備え、
    前記信号形成手段が、前記出力ギヤの回転に伴い出力ギヤ信号を形成する出力ギヤ信号形成手段と、前記伝達ギヤの回転に伴い伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ信号形成手段とを備え、
    前記出力ギヤ信号形成手段が、前記出力ギヤに同軸に設けられた出力ギヤ回転電極部材と、この出力ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記出力ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記出力ギヤ信号を形成可能な出力ギヤ固定電極部材とを有し、
    前記伝達ギヤ信号形成手段が、前記伝達ギヤに同軸に設けられた伝達ギヤ回転電極部材と、この伝達ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記伝達ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ固定電極部材とを有し、
    前記伝達ギヤ回転電極部材は周方向に一定間隔で配置された複数の伝達ギヤ接触子を、前記伝達ギヤ固定電極部材は前記伝達ギヤ接触子に接触する電極をそれぞれ有し、
    前記出力ギヤ回転電極部材は周方向に一定間隔で配置された複数の出力ギヤ接触子を、前記出力ギヤ固定電極部材は前記出力ギヤ接触子に接触する電極をそれぞれ有し、
    前記出力ギヤ固定電極部材は複数設けられ、かつ前記出力ギヤの周方向に沿って同一円周上に等間隔に配置されていることを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 前記出力ギヤ信号形成手段が、前記出力ギヤに同軸に設けられた出力ギヤ回転電極部材と、この出力ギヤ回転電極部材の回転に伴い、前記出力ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記出力ギヤ信号を形成可能な出力ギヤ固定電極部材とを有し
    前記伝達ギヤ信号形成手段が、前記伝達ギヤに同軸に設けられた伝達ギヤ回転電極部材と、この伝達ギヤ回転電極部材回転に伴い前記伝達ギヤ回転電極部材と接触状態および非接触状態に切り替わることにより前記伝達ギヤ信号を形成する伝達ギヤ固定電極部材とを有し
    前記伝達ギヤの1回転で、前記出力ギヤが整数分の1回転するよう、前記出力ギヤの歯数が、前記伝達ギヤの歯数の整数倍に形成され、
    前記出力ギヤ信号形成手段は、前記出力ギヤが前記整数分の1回転する間に、1サイクルの信号を形成するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータアクチュエータ。
  3. 前記出力ギヤと同軸に、出力ジョイント部材が設けられ、
    この出力ジョイント部材に、被駆動側の部材に係合される周方向に前記整数で等分された凹部から成る係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータアクチュエータ。
  4. 前記伝達ギヤ接触子に接触する電極および前記出力ギヤ接触子に接触する電極は、共通する基板に一体化されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータアクチュエータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載されたモータアクチュエータを備えていることを特徴とする給送装置
  6. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載されたモータアクチュエータを備えていることを特徴とする画像形成装置
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