JP5445584B2 - 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
例えば、生体認証装置が、生体情報を表す生体画像として利用者の手の静脈パターンが撮像された画像を取得する場合、センサの撮像範囲内に手全体が含まれていなければ、得られた画像には手の静脈パターンの一部しか写らなくなってしまう。あるいは、センサに対する理想的な手の位置よりも遠くに手が翳されると、得られた画像に表された手の静脈パターンの像は小さく、その結果、画像上でその静脈パターンの細部が不鮮明となってしまう。
そこで、生体画像が適正か否か判断し、適正でないと判断した場合には、利用者に対して生体画像を再入力させる技術が開発されている。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
この生体認証装置は、利用者に対する生体認証処理を実行する際、利用者の生体情報を表した画像である入力生体画像を取得する。そしてこの生体認証装置は、入力生体画像に表された利用者の生体情報である入力生体情報を、生体認証装置に予め登録された複数の登録利用者の生体情報である登録生体情報のそれぞれと照合する。この生体認証装置は、照合処理の結果に基づいて、入力生体情報と何れかの登録生体情報が一致すると判定した場合、利用者を、入力生体情報と一致すると判定された登録生体情報に対応する登録利用者として認証する。
ここで、この生体認証装置は、入力生体画像に表された入力生体情報が不鮮明であったり、入力生体画像に照合に使用されるべき生体情報の一部しか写っていないなど、入力生体情報が不完全である場合、利用者に対して生体情報の再入力を指示する。一方で、この生体認証装置は、予め登録されている全ての登録生体画像から、その不完全な入力生体情報と類似する登録生体情報が表された登録生体画像を選択する。そしてこの生体認証装置は、利用者が生体情報を再度読み取らせることにより得られた適正な入力生体画像に表された入力生体情報と、選択された登録生体画像に表された登録生体情報のみを照合する。これにより、この生体認証装置は、入力生体画像の再入力後に生体認証処理を実行する登録生体画像の数を減らすことで、生体認証処理全体の実行に要する処理時間を短縮する。
また、本明細書において、「照合処理」という用語は、入力生体情報と登録生体情報の類似度合いを表す類似度を算出する処理を示すために使用される。また、「生体認証処理」という用語は、照合処理だけでなく、照合処理により求められた類似度を用いて、利用者を認証するか否かを決定する処理を含む、認証処理全体を示すために使用される。
なお、生体認証装置1は、例えば、キーボード、マウス、またはタッチパッドなどの入力部6を有してもよい。そして生体認証装置1は、入力部6を介して利用者により入力されたコマンド、データ、あるいは利用者の識別情報を取得し、そのコマンド、データあるいは利用者の識別情報を処理部5へ渡してもよい。ただし、利用者が生体情報以外の情報を生体認証装置1に対して入力する必要がない場合、この入力部6は省略されてもよい。
なお、表示部2と生体情報取得部3は、一体的に形成されていてもよい。
さらに記憶部4は、各登録生体情報に関するデータの一つとして、照合処理用の特徴量とは別個に、登録血管画像から抽出された、後述する選択処理用の有効生体情報を記憶してもよい。
また記憶部4は、生体情報取得部3が適正な血管画像を取得可能な位置へ、手または指を配置させるためのガイダンスメッセージを記憶する。
また、図2(b)では、撮影領域200に含まれる利用者の手210の範囲が、図2(a)よりも広くなっているものの、まだ親指近傍の静脈パターンが撮影領域200から外れている。そのため、処理部5は、図2(b)に示された状態で取得された入力血管画像を用いて照合処理を行うと、図2(a)に示された状態で取得された入力血管画像を用いるよりも照合精度の向上を期待できる。しかし処理部5は、利用者の静脈パターンを登録利用者の静脈パターンと正確に照合できない可能性がある。
これに対し、図2(c)では、撮影領域200内に、利用者の手210の略全域が含まれている。そのため、図2(c)に示された状態で取得された入力血管画像には、手のひら部分の静脈パターンの全部が写る。この結果、処理部5は、図2(c)に示された状態で取得された入力血管画像を用いて照合処理を行うことにより、利用者の静脈パターンを登録利用者の静脈パターンと正確に照合することができる。
また、図3(b)では、撮影領域300に占める利用者の手310の面積が、図3(a)よりも大きくなっているものの、手310の面積は、利用者の手が適正な位置に置かれた場合の手の面積よりも小さい。そのため、処理部5は、図3(b)に示された状態で取得された入力血管画像を用いて照合処理を行うと、図3(a)に示された状態で取得された入力血管画像を用いるよりも照合精度の向上を期待できる。しかし処理部5は、利用者の静脈パターンを登録利用者の静脈パターンと正確に照合できない可能性がある。
これに対し、図3(c)では、利用者の手が適正な位置に置かれているため、撮影領域300内に占める利用者の手310の面積が十分に大きくなっている。そのため、図3(c)に示された状態で取得された入力血管画像では、手のひら部分の静脈パターンの微細構造も判別可能となっている。この結果、処理部5は、図3(c)に示された状態で取得された入力血管画像を用いて照合処理を行うことにより、利用者の静脈パターンを登録利用者の静脈パターンと正確に照合することができる。
例えば、良否判定部11は、入力血管画像の各画素の画素値を2値化閾値と比較することにより、入力血管画像を2値化する。2値化閾値は、例えば、入力血管画像の画素値の平均値とすることができる。そして、入力血管画像において、利用者の手が写っている領域に含まれる画素値が高く、何も写っていいない背景領域に含まれる画素値が低い場合、良否判定部11は、画素値が2値化閾値よりも高い場合、その画素を手領域候補画素とする。そして良否判定部11は、入力血管画像全体に対して得られた手領域候補画素に対してラベリング処理を行い、手領域候補画素が連結された領域を、照合に使用される静脈パターンを含む部位の像である手領域として検出する。
なお、利用者の手が写っている領域に含まれる画素の値が背景領域に含まれる画素の値より高くなるか低くなるかは、生体情報取得部3の構成によって決まる。そのため、利用者の手が写っている領域に含まれる画素の値が背景領域に含まれる画素の値より低くなる場合、良否判定部11は、2値化閾値よりも低い画素値を有する画素を手領域候補画素とすればよい。
以下では、不適正であると判定された入力血管画像を不適正入力血管画像と呼び、一方、適正であると判定された入力血管画像を適正入力血管画像と呼ぶ。
また、良否判定部11は、入力血管画像の左右の何れか一方の画像端に接触している手領域内の画素数と、他方の画像端に接触している手領域内の画素数との差が所定の閾値以上である場合、入力血管画像は不適正であると判定してもよい。この所定の閾値は、例えば、入力血管画像上の手領域の上下方向の長さの1/3あるいは1/4とすることができる。
さらに、手領域の重心位置及び画像端と接触する手領域内の画素数が、入力血管画像を不適正と判定する基準を満たさず、かつ手領域の面積が小さいために入力血管画像が不適正と判定されることもある。この場合、良否判定部11は、不適正となった原因は手または指の位置が生体情報取得部3に対して遠すぎることであると推定する。
そこで、有効生体情報抽出部13は、例えば、処理部5から受け取った不適正入力血管画像中の手領域を示す情報に基づいて、手領域内に存在する静脈パターンに関する特徴点を有効生体情報として抽出する。
そして有効生体情報抽出部13は、拡大補正された不適正入力血管画像に対して、高速フーリエ変換あるいはウェーブレット変換などの周波数変換処理を実行する。有効生体情報抽出部13は、周波数変換処理により得られた不適正入力血管画像に含まれる像の少なくとも一つの所定の周波数帯域の周波数成分を有効生体情報とする。なお、所定の周波数帯域は、例えば、手領域の輪郭形状あるいは静脈パターンが異なると周波数成分が変化する周波数帯域とすることができる。また有効生体情報抽出部13は、不適正入力血管画像あるいは拡大補正された不適正入力血管画像に対してエッジ検出処理を行って、手領域の輪郭及び静脈が検出されたエッジ画像を作成し、そのエッジ画像に対して周波数変換処理を行ってもよい。
なお、各登録血管画像に関しても、不適正血管画像に対する上記の有効生体情報抽出部13の処理と同様の処理が予め実施される。そして各登録血管画像について有効生体情報が算出される。各登録血管画像について算出された有効生体情報は、記憶部4に、対応する登録利用者の登録生体情報に関するデータの一つとして記憶される。ただし、有効生体情報が、後述する照合用の特徴量と同一である場合には、その照合用の特徴量が登録生体情報に関する有効生体情報として使用される。そのため、記憶部4は、登録生体情報に関する有効生体情報を、登録生体情報に関する照合用の特徴量と別個に記憶しなくてもよい。
最後に、有効生体情報照合部14は、一致した特徴点の個数の最大値を、入力血管画像から抽出された特徴点の総数で割った値を類似度として求める。したがって、この場合、類似度は0〜1の値を持ち、不適正入力血管画像に表された静脈パターンと登録血管画像に表された静脈パターンの類似度合いが高いほど、類似度の値は1に近づく。
例えば、有効生体情報照合部14は、血管像の湾曲方向の分布、血管像の幹の方向の分布あるいは血管像における幹の間隔及び本数を示す周波数のそれぞれについて、不適正入力血管画像から得られた値と着目する登録血管画像から得られた値の差の絶対値を求める。そして有効生体情報照合部14は、得られた差の絶対値を合計することにより得られた値を類似度とする。
あるいは、有効生体情報照合部14は、不適正入力血管画像から得られた所定の周波数帯域の周波数成分と着目する登録血管画像から得られた対応する周波数帯域の周波数成分の差の絶対値を求める。そして有効生体情報照合部14は、得られた差の絶対値を合計することにより得られた値を類似度とする。
この場合、不適正入力血管画像に表された手領域の形状または静脈パターンと、登録血管画像に表された手領域の形状または静脈パターンの類似度合いが高いほど、類似度の値は0に近づく。
この場合、有効生体情報照合部14は、テンプレートと登録血管画像の相対的な位置を様々に変えつつ、下記の式を用いて、テンプレートと登録血管画像間の相関値c(i,j)を算出する。
選択条件は、上記のように、類似度が不適正入力血管画像の特徴点と一致する登録血管画像の特徴点の個数の最大値に関する値である場合、あるいは、パターンマッチングにより得られた相関値である場合、例えば、類似度が選択用閾値以上となることである。
また、選択条件は、上記のように、類似度が不適正入力血管画像から抽出された特徴量と登録血管画像から抽出された特徴量の差の絶対値和である場合、例えば、類似度が選択用閾値以下となることである。
選択用閾値は、利用者が特定の登録利用者である可能性が全くないと判断される場合に、その特定の登録利用者に対応する登録生体情報が選択部15により選択されなくなるような値に設定されることが好ましい。例えば、選択用閾値は、後述する、利用者の認証に成功したと判定する条件に関して規定される照合閾値と同一の値に設定される。あるいは、選択用閾値は、認証判定部18が認証に成功したと判定する条件よりも、登録生体情報が選択される条件が緩和されるような値に設定されてもよい。
なお、特徴量抽出部16が抽出する特徴量は、有効生体情報抽出部13が抽出する特徴量と同じ種類の特徴量であってもよく、あるいは異なる種類の特徴量であってもよい。例えば、有効生体情報抽出部13が血管の分岐点及び端点などの特徴点を特徴量として抽出する一方、特徴量抽出部16は血管像の湾曲方向の分布と、血管像の幹の方向の分布あるいは血管像における幹の間隔及び本数を示す周波数とを特徴量として抽出してもよい。また、有効生体情報抽出部13及び特徴量抽出部16の両方とも、血管の分岐点及び端点などの特徴点を特徴量として抽出してもよい。有効生体情報と照合用の特徴量が同一である場合、登録生体情報に関するデータとして、何れか一方のみが記憶されればよいので、記憶部4に記憶されるデータ量が少なくて済む。一方、有効生体情報と照合用の特徴量が異なる場合、処理部5は、異なる種類の情報を用いて入力生体情報と登録生体情報を照合できるので、単一種類の情報を用いるよりも認証精度を向上することができる。
なお、各登録血管画像に関しても、適正血管画像に対する上記の特徴量抽出部16の処理と同様の処理が予め実施される。そして各登録血管画像についても特徴量が算出される。各登録血管画像について算出された特徴量は、記憶部4に、対応する登録生体情報に関するデータの一つとして記憶される。
また、後述するように、照合部17が、特徴量を使用しない照合方法、例えば、パターンマッチングを用いて照合処理を実行する場合、特徴量抽出部16は省略されてもよい。
認証条件は、最高類似度が、上記のように、適正入力血管画像の特徴点と一致する登録血管画像の特徴点の個数の最大値に関する値である場合、またはパターンマッチングにより得られた相関値である場合、例えば、最高類似度が認証判定閾値以上となることである。また、認証条件は、最高類似度が、上記のように、適正入力血管画像から抽出された特徴量と登録血管画像から抽出された特徴量の差の絶対値和である場合、例えば、最高類似度が認証判定閾値以下となることである。
認証判定閾値は、登録利用者本人が利用者である場合にのみ、認証判定部18が認証に成功するような値に設定されることが好ましい。そして認証判定閾値は、登録利用者とは異なる他人が利用者である場合には、認証判定部18が認証に失敗するような値に設定されることが好ましい。例えば、認証判定閾値は、類似度の取りうる最大値と最小値の差に0.7を乗じた値を、類似度の最小値に加えた値とすることができる。
図5に示されるように、処理部5は、生体情報取得部3から、利用者の生体情報である利用者の手または指の静脈パターンを表す入力血管画像を取得する(ステップS101)。そして処理部5の良否判定部11は、入力血管画像が照合処理に利用するために適正か否か判定する(ステップS102)。良否判定部11は、例えば、入力血管画像から抽出した手領域のサイズまたは重心位置に基づいて、入力血管画像が適正か否かを判定できる。入力血管画像が照合処理に利用するには不適正な不適正入力血管画像である場合(ステップS102−No)、良否判定部11は、入力血管画像が不適正となった原因を特定する(ステップS103)。そして良否判定部11は、入力血管画像が不適正となった原因を示す原因情報を処理部5へ渡す。また良否判定部11は、良否判定に利用された、不適正入力血管画像中の手領域を示す情報も処理部5へ渡す。
選択部15は、選択条件を満たす類似度に対応する登録生体情報を選択する(ステップS107)。そして選択部15は、選択された登録生体情報に関するデータを識別する選択フラグを記憶部4に記憶するか、選択された登録生体情報に関するデータを全ての登録生体情報に関するデータと別個の記憶領域に複製する。
照合部17は、選択部15によって選択された登録生体情報があるか否か判定する(ステップS109)。選択された登録生体情報があれば(ステップS109−Yes)、照合部17は、適正入力血管画像から抽出された照合用特徴量と選択された登録生体情報に関する照合用特徴量を照合する。そして照合部17は、適正入力血管画像に表された入力生体情報と選択された各登録生体情報の類似度をそれぞれ算出する(ステップS110)。
一方、選択された登録生体情報がなければ(ステップS109−No)、照合部17は、適正入力血管画像から抽出された照合用特徴量と全ての登録生体情報に関する照合用特徴量を照合する。そして照合部17は、適正入力血管画像に表された入力生体情報と全ての登録生体情報の類似度をそれぞれ算出する(ステップS111)。
一方、最高類似度が認証条件を満たさない場合(ステップS113−No)、認証判定部18は利用者を認証しない(ステップS115)。
ステップS114またはS115の後、処理部5は、生体認証処理を終了する。
また、処理部5は、不適正入力血管画像から、登録生体情報を選択するために十分な有効生体情報が得られないときには、ステップS105〜S107の処理を省略してもよい。例えばステップS102の後に、処理部5は、良否判定部11により求められた不適正入力血管画像に占める手領域の面積を、人の手または指が生体情報取得部3に対して適正な位置に置かれたときの入力血管画像上の手領域の平均的な面積である基準面積と比較する。そして処理部5は、基準面積に対する手領域の面積の比が、有効生体情報の抽出に最低限必要な面積比未満である場合、ステップS105〜S107の処理を省略する。なお、有効生体情報の抽出に最低限必要な面積比は、例えば、0.3〜0.5の範囲に含まれる何れかの値とすることができる。
また、各ブロック列において、ブロック601は、入力血管画像を取得するために要する時間を表す。またブロック602は、取得された入力血管画像の良否を判定するために要する時間を表す。さらにブロック603は、入力血管画像から静脈パターンに関する特徴量を抽出するために要する時間を表す。さらにブロック604は、全ての登録生体情報を対象とする照合処理に要する時間を表す。一方、ブロック605は、不適正な入力血管画像に基づいて選択された登録生体情報のみを対象とする照合処理に要する時間を表す。さらに、ブロック606は、不適正な入力血管画像から静脈パターンあるいは手領域に関する有効生体情報を抽出するために要する時間を表す。ブロック607は、不適正な入力血管画像に基づいて登録生体情報から一部の登録生体情報を選択するために要する時間を表す。そしてブロック608は、認証判定処理に要する時間を表す。
これに対し、生体情報取得部3による入力血管画像の再取得処理の実行中、その再取得処理に対する処理部5の処理負荷は少ない。そのため、生体認証装置1が入力血管画像を再取得し、再取得された入力血管画像に対して良否判定処理を実行している間に、処理部5は、不適正な入力血管画像に基づいて登録生体情報から一部の登録生体情報を選択する処理を実行できる。この結果、生体認証装置1は、再取得された入力血管画像に対する特徴量抽出処理が終了した後に、選択された登録生体情報のみを対象として照合処理を実行すればよい。従って、ブロック604に示される照合処理の時間とブロック605に示される照合処理の時間の差だけ、生体認証装置1は、従来技術による生体認証装置よりも生体認証処理全体に要する時間を短縮できる。
一方、選択部は、最新有効生体情報が前回有効生体情報と一致すると判定した場合、既選択の登録生体情報をそのまま維持してもよい。
さらに、既に選択されている登録生体情報が存在する場合において、処理部が生体情報取得部により生成された入力血管画像から手領域を検出できなかった場合も、既に選択されている全ての登録生体情報を未選択とする。この場合も、生体情報取得部に翳されていた手が外されたと想定されるので、生体認証装置に対して生体認証しようとする利用者が、異なる利用者に代わった可能性があるためである。そして有効生体情報照合部及び選択部は、全ての登録生体情報のそれぞれに関する有効生体情報と、最新有効生体情報を照合することにより、登録生体情報を再選択する。
また処理部は、処理部が有する各部の処理において何らかのエラーが発生した場合、あるいは、選択された登録生体情報をクリアするコマンドが入力部を介して入力された場合も、既に選択されている全ての登録生体情報を未選択としてもよい。
2 表示部
3 生体情報取得部
4 記憶部
5 処理部
6 入力部
11 良否判定部
12 ガイダンス処理部
13 有効生体情報抽出部
14 有効生体情報照合部
15 選択部
16 特徴量抽出部
17 照合部
18 認証判定部
Claims (9)
- 利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す第1の入力生体画像を生成する生体情報取得部と、
予め登録された少なくとも一人の登録利用者の登録生体情報に関するデータを記憶する記憶部と、
処理部であって、
前記第1の入力生体画像に表された生体情報を前記登録生体情報との照合に使用するために、前記第1の入力生体画像が適性か否かを判定する良否判定機能と、
前記第1の入力生体画像が不適正であると判定された場合、前記登録生体情報のうち、前記第1の入力生体画像に表された生体情報と類似する登録生体情報を選択する選択機能と、
前記生体情報取得部が、前記第1の生体画像に表された生体情報と同種の利用者の生体情報を再取得することにより生成された第2の入力生体画像に表された、前記第1の生体画像に表された生体情報と同種の生体情報と選択された前記登録生体情報を照合する照合処理機能と、
を実現する処理部と、
を有する生体認証装置。 - 前記処理部は、前記生体情報取得部が前記第2の入力生体画像を生成している間に、前記選択機能により前記第1の入力生体画像に表された生体情報と類似する登録生体情報を選択する、請求項1に記載の生体認証装置。
- 前記良否判定機能は、前記第1の入力生体画像から照合に使用される生体情報を含む利用者の部位の像を検出し、前記第1の入力生体画像における該像の位置に基づいて、前記照合に使用される生体情報の少なくとも一部が前記第1の入力生体画像において欠落していると判定されるとき、前記第1の入力生体画像は不適正であると判定する、請求項1または2に記載の生体認証装置。
- 前記良否判定機能は、前記第1の入力生体画像から、照合に使用される生体情報を含む利用者の部位の像を検出し、該像が前記第1の入力生体画像に占める面積が所定の最小許容面積以下である場合、前記第1の入力生体画像は不適正であると判定する、請求項1または2に記載の生体認証装置。
- 前記処理部は、前記選択された登録生体情報が一つのみである場合、利用者を当該登録生体情報に対応する登録利用者として認証する、請求項1〜4の何れか一項に記載の生体認証装置。
- 前記処理部は、
前記第1の入力生体画像が不適正であると判定された場合、当該第1の入力生体画像から、利用者の生体情報に関する特徴量である有効生体情報を抽出する有効生体情報抽出機能と、
前記第1の入力生体画像が不適正であると判定された場合、前記有効生体情報を前記登録生体情報のそれぞれに関するデータと照合することにより、前記登録生体情報のそれぞれと、前記第1の入力生体画像に表された生体情報との類似度を算出する有効生体情報照合機能と
をさらに実現し、
前記選択機能は、前記登録生体情報のうち、所定の選択条件を満たす前記類似度に対応する登録生体情報を選択する、請求項1〜5の何れか一項に記載の生体認証装置。 - 前記有効生体情報抽出機能は、前記第1の入力生体画像から抽出された前記有効生体情報を前回有効生体情報として前記記憶部に記憶するとともに、前記第1の入力生体画像が生成された後に、前記生体情報取得部により生成された第3の入力生体画像が前記良否判定機能により不適正であると判定された場合、該第3の入力生体画像から前記有効生体情報を抽出し、
前記選択機能は、前記第3の入力生体画像から抽出された前記有効生体情報と前記前回有効生体情報とが一致するか否か判定し、前記有効生体情報と前記前回有効生体情報とが一致しないと判定した場合、選択された登録生体情報を未選択とする、請求項6に記載の生体認証装置。 - 利用者の生体情報を取得して、該生体情報を表す第1の入力生体画像を生成し、
前記第1の入力生体画像に表された生体情報を記憶部に記憶された少なくとも一人の登録利用者の登録生体情報との照合に使用するために、前記第1の入力生体画像が適性か否かを判定し、
前記第1の入力生体画像が不適正であると判定された場合、前記登録生体情報のうち、前記第1の入力生体画像に表された生体情報と類似する登録生体情報を選択し、
前記第1の生体画像に表された生体情報と同種の利用者の生体情報を再取得することにより第2の入力生体画像を生成し、
前記第2の入力生体画像に表された、前記第1の生体画像に表された生体情報と同種の生体情報と選択された前記登録生体情報を照合する、
ことを含む生体認証方法。 - 生体情報取得部により生成された第1の入力生体画像に表された利用者の生体情報を、記憶部に記憶された少なくとも一人の登録利用者の登録生体情報との照合に使用するために、前記第1の入力生体画像が適性か否かを判定し、
前記第1の入力生体画像が不適正であると判定された場合、前記登録生体情報のうち、前記第1の入力生体画像に表された生体情報と類似する登録生体情報を選択し、
前記生体情報取得部により生成された第2の入力生体画像に表された、前記第1の生体画像に表された生体情報と同種の生体情報と選択された前記登録生体情報を照合する、
ことをコンピュータに実行させる生体認証用コンピュータプログラム。
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