JP5444566B2 - 接続制御装置、接続制御方法およびプログラム - Google Patents

接続制御装置、接続制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信ノードの接続を制御する接続制御装置、接続制御方法およびプログラムに関する。
現在、さまざまな通信網(ネットワーク)が整備され、それらのネットワークにてさまざまなサービス提供されている。これらのネットワークでは、それぞれ互いに異なるアドレス体系で接続や経路制御が管理されている。
例えば、電話網でのアドレス体系は、0AB〜J番号であり、またインターネットでのアドレス体系は、IPv4アドレスやIPv6アドレスである。
さらに近年、インターネット上でオーバレイネットワークと呼ばれる論理網構築技術が発展し、独自のアドレス体系、ネットワーク体系でP2P(Peer to Peer)ファイル共有や通話サービスなどが行われている。
また、利用者が利用する通信端末も高度化し、複数ネットワークへの接続能力を有することが一般的になってきている。
例えば、近年のスマートフォンでは、無線LAN(Local Area Network)等によるインターネットと、3G(3rd Generation)等の携帯電話網との両方に接続でき、携帯電話網を介した通話や、インターネットを介した通話やデータ転送が可能となっている。
こうした状況では、利用者は、利用するネットワークを手動もしくは自動で切り替え、適切な通信環境を選択することが可能となる。
しかし、上述したように、ネットワーク毎にアドレス体系が互いに異なるため、同一の通信端末でネットワークの切り替えを行う場合、通信端末とアドレスとの対応付けが必要となる。しかし、インターネットの場合、自宅や外出先など接続場所によって使用するアドレスが異なることがあるため、アドレスの対応表をあらかじめ用意しておくことは困難である。
そこで、通信端末を一意に識別する識別情報であるID(Identification)を設け、接続するネットワークのアドレスはロケータという形で動的に対応付けを管理し、ID指定で通信を行う方式が提案されている(例えば、非特許文献1、2参照。)。
非特許文献1、非特許文献2に開示されているNode ID Architectureでは、コアネットワークを最上位とし、互いに異なるアドレス体系を有する異種ネットワークを階層的に接続する構成を取る。通信端末はネットワーク参加時に、自身のFQDN(Fully−Qualified Domain Name)とロケータとをネットワークの境界に位置する境界ルータに登録する。境界ルータは、登録情報を上位ネットワークへ伝搬する。ある通信端末Aが、通信端末Aが存在するネットワークとは別のネットワークに存在する通信端末Bと通信する場合、通信端末BのFQDNから通信端末BのNodeIDと境界ルータとを取得する。通信端末Aは、それらの情報をNodeIDヘッダと呼ばれる特別なヘッダに格納し、自身のデフォルト境界ルータへパケットを送信する。その送信されたパケットを受信したデフォルト境界ルータは、NodeIDヘッダの情報に基づいて、どこへ当該パケットを転送するかを決定する。
"A Node Identity Internetworking Architecture", Ahlgren, B. Arkko, J. Eggert, L. Rajahalme, J., INFOCOM 2006. 25th IEEE International Conference on Computer Communications. Proceedings, 23-29 April 2006, On page(s): 1-6 "Node Identity Internetworking Architecture", S. Schuetz他, draft-schuetz-nid-arch-00, Internet Engineering Task Force(IETF) Internet Draft, September 14, 2007
上述したNode ID Architectureでは、異種ネットワークを階層化して接続する構成を取っており、最上位のコアネットワークには全ての情報が集約される。そのため、コアネットワークでは制御情報やパケット転送の負荷が他のネットワークよりも大きくなってしまう。
また、異種ネットワーク間でもっと近い通信経路がある場合であっても、上位ネットワークを経由してパケットが転送されることで、通信経路長が長くなってしまい、その結果、通信遅延の増加や、リソースの浪費が生じてしまう。
さらに、コアネットワークが震災等なんらかの障害によって分断された場合、他のネットワーク間通信に悪影響を及ぼしてしまう。
こうした負荷や障害リスクの偏りを少なくするためには、異種ネットワークを階層的ではなく、互いに対等な関係でフラットに相互接続することが望ましい。
しかし、トポロジー(接続構成)が互いに異なる異種ネットワークをどのように繋げば効率的な異種ネットワーク間通信ができるかを知ること、つまり、効率的な異種ネットワーク間の接続ポイントを選択するためには、流れるトラフィックの量や宛先を基に接続相手のネットワークの最短通信経路の計算を行うなど、膨大な情報を用いて多くの計算を行わなければならないという問題点がある。
また、異種ネットワークを互いに接続する接続ポイントの数が多くなると、異種ネットワーク間の通信経路の計算に必要な情報が増大してしまう。それを避けるためには、できるだけ効果が高い少数の接続ポイントを選択しなければならないという問題点がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する接続制御装置、接続制御方法およびプログラムを提供することである。
本発明の接続制御装置は、
互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御装置であって、
前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得する指標情報取得部と、
前記指標情報取得部が取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを接続ポイントとして選択する接続ポイント選択部と、
前記接続ポイント選択部が選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定する転送処理設定部とを有する。
また、本発明の接続制御方法は、
互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御方法であって、
前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得するステップと、
前記取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを選択するステップと、
前記選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定するステップとを有する。
また、本発明のプログラムは、
互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御装置に実行させるためのプログラムであって、
前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得する手順と、
前記取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを選択する手順と、
前記選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定する手順とを実行させる。
以上説明したように、本発明においては、複数のネットワークを跨いだ通信経路の計算を行わずに、コスト削減効果の高い異種ネットワークを互いに接続する接続ポイントを選択することができる。
本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第1の実施の形態を示す図である。 図1に示したマッピングサーバーにて記憶されているIDとロケータとの対応付けの一例を示す図である。 本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第2の実施の形態を示す図である。 本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第3の実施の形態を示す図である。 本発明の接続制御装置の内部構成の一例を示す図である。 図5に示した接続制御装置における接続制御方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した形態において、通信ノードのネットワークにおける隣接ノード数を示す図である。 図1に示した形態において、通信ノードの全ネットワークおよび各ネットワークのペアにおける自身のユニークな隣接ノード数を示す図である。 図1に示した形態において、通信ノードのネットワークにおける互いに重複していない隣接ノード数を示す図である。 図1に示した形態において、ネットワークのペアにおける互いに重複していない隣接ノード数、ユニークな隣接ノード数及びのべ隣接ノード数を示す図である。 図1に示した形態において、全ネットワークにおける互いに重複していない隣接ノード数、ユニークな隣接ノード数及びのべ隣接ノード数を示す図である。 図1に示した形態において、全ネットワークおよび各ネットワークのペアにおける隣接ノード数の偏差を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第1の実施の形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、本発明の接続制御装置12と、マッピングサーバー11と、それぞれ固有のアドレス体系を有し、経路制御されるネットワーク400,500,600と、通信機能を有する通信端末である端末21,22,23とから構成されている。また、ネットワーク400,500,600は、それぞれ通信ノード30〜3aおよびそれらを互いに接続するリンクとから構成されている。なお、図1では、説明の便宜上、すべての通信ノード30〜3aが、全てのネットワーク400,500,600と接続されている。ただし、本発明において、ある通信ノードが全てのネットワーク400,500,600と接続されている必要は無い。ある通信ノードは、1つのネットワークのみに属しても良く、任意の複数のネットワークに属しても良い。また、マッピングサーバー11及び接続制御装置12と、通信ノード30〜3aとは、それぞれ接続されている(図1では、各接続線を記載すると図面が不鮮明になるおそれがあるため、記載を省略した。以下の実施の形態の図についても同じ)。また、ネットワーク400,500,600は、アドレス体系が互いに異なる異種ネットワークである。ここではネットワーク400,500,600を抽象化して説明するが、例えば、IPv4ネットワーク、IPv6ネットワーク、電話網、オーバレイ論理網などが挙げられる。また、通信ノード30〜3aは、どれもネットワーク400,500,600間の接続ポイントとして設定されていない。また、図1において、ネットワーク400における通信ノード30〜3aと、ネットワーク500における通信ノード30〜3aと、ネットワーク600における通信ノード30〜3aとは別個に示しているが、これは説明の便宜上、このように示したものであり、同じ符号を付した通信ノードは物理的には同一のものである(以下の実施の形態の図についても同じ)。
マッピングサーバー11は、端末21,22,23および通信ノード30〜3aそれぞれの識別情報であるIDとロケータ(ネットワークのアドレス)との対応付けを記憶して管理する。
通信ノード30〜3aは、ルータ、スイッチ、転送サーバー等の通信装置である。
図1に示した形態において、端末21が、端末22および端末23との間で通信を行っている。また、端末21は、通信ノード30を介してネットワーク500及びネットワーク600と接続している。また、端末22は、通信ノード3aを介してネットワーク400及びネットワーク500と接続している。また、端末23は、通信ノード3aを介してネットワーク600と接続している。
図2は、図1に示したマッピングサーバー11にて記憶されているIDとロケータとの対応付けの一例を示す図である。
図1に示したマッピングサーバー11には図2に示すように、IDとロケータ(Locator)と接続ポイント(Attach point)とが対応付けられて記憶されている。ここで、端末21,22,23のIDがそれぞれ21,22,23であり、また通信ノード30〜3aのIDがそれぞれ30〜3aである。また、端末21の接続ポイントとなる通信ノード30を介したネットワーク500におけるアドレス(ロケータ)は501であり、ネットワーク600におけるロケータは601である。また、端末22の接続ポイントとなる通信ノード3aを介したネットワーク400におけるロケータは402であり、ネットワーク500におけるロケータは502である。また、端末23の接続ポイントとなる通信ノード3aを介したネットワーク600におけるロケータは603である。また、通信ノード30のネットワーク400におけるロケータは430であり、ネットワーク500におけるロケータは530であり、ネットワーク600におけるロケータは630である。また、通信ノード31のネットワーク400におけるロケータは431であり、ネットワーク500におけるロケータは531であり、ネットワーク600におけるロケータは631である。また、通信ノード32のネットワーク400におけるロケータは432であり、ネットワーク500におけるロケータは532であり、ネットワーク600におけるロケータは632である。また、通信ノード33のネットワーク400におけるロケータは433であり、ネットワーク500におけるロケータは533であり、ネットワーク600におけるロケータは633である。また、通信ノード34のネットワーク400におけるロケータは434であり、ネットワーク500におけるロケータは534であり、ネットワーク600におけるロケータは634である。また、通信ノード35のネットワーク400におけるロケータは435であり、ネットワーク500におけるロケータは535であり、ネットワーク600におけるロケータは635である。また、通信ノード36のネットワーク400におけるロケータは436であり、ネットワーク500におけるロケータは536であり、ネットワーク600におけるロケータは636である。また、通信ノード37のネットワーク400におけるロケータは437であり、ネットワーク500におけるロケータは537であり、ネットワーク600におけるロケータは637である。また、通信ノード38のネットワーク400におけるロケータは438であり、ネットワーク500におけるロケータは538であり、ネットワーク600におけるロケータは638である。また、通信ノード39のネットワーク400におけるロケータは439であり、ネットワーク500におけるロケータは539であり、ネットワーク600におけるロケータは639である。また、通信ノード3aのネットワーク400におけるロケータは43aであり、ネットワーク500におけるロケータは53aであり、ネットワーク600におけるロケータは63aである。
以下に、ネットワーク400,500,600が互いに接続されていない場合の通信方法について図1を用いて説明する。
図1に示した形態において、端末21が端末22と通信を開始する場合、端末21は、宛先となる端末22のIDを含むパケットを通信ノード30へ送信する。
すると、通信ノード30は、マッピングサーバー11へ、端末22のロケータを問い合わせる。その問い合わせに対してマッピングサーバー11は、図2に示した対応付けから、端末22のロケータと接続ポイントとの組み合わせ(402,3a)と(502,3a)とを通信ノード30へ応答する。例えば、ID22はDNS(Domain Name System)のFQDNであり、ロケータ402はIPv4アドレスであり、ロケータ502は電話番号などである。なお、この問い合わせ及び応答の送受信に用いられる信号の信号形式については、特に規定しない。
端末22のロケータをマッピングサーバー11から取得した通信ノード30は、パケットをカプセル化し、最小コスト(最短通信経路)で到達可能なロケータを選択して端末22へ当該カプセル化されたパケットを送信する。ここでカプセル化されたパケットの宛先のロケータは502である。
ロケータ502を宛先とするパケットを受信した通信ノード3aは、パケットのカプセル化を解き、端末22へそのパケットを送信する。
端末21が端末22と通信を開始する場合の通信方法を例に挙げて説明したが、端末21が端末23と通信を開始する場合の通信方法も同様である。
ここで、ネットワーク500とネットワーク600とが、通信ノード30および通信ノード3aによって互いに接続されている場合、端末21は端末23との通信においてネットワーク500を介してパケットを届けることができる。
図3は、本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第2の実施の形態を示す図である。
本形態は図3に示すように、図1において互いに接続されていなかったネットワーク500とネットワーク600とが、通信ノード30および通信ノード3aによって互いに接続されている。
図1に示した形態において端末21と端末23とが通信を行うためには、ネットワーク600のみを使うため、7つの通信ノード(通信ノード30→32→34→35→37→38→3a)を経由しなければならない。一方、図3に示した形態において端末21と端末23とが通信を行うためには、ネットワーク500及びネットワーク600を使うため、通信ノード30および通信ノード3aでネットワークを乗り換えることにより、5つの通信ノード(通信ノード30→32→35→38→3a)を経由すれば良い。
図3に示した形態において、端末21が端末23と通信を開始する場合、端末21は、宛先となる端末23のIDを含むパケットを通信ノード30へ送信する。
すると、通信ノード30は、マッピングサーバー11から端末23のロケータと接続ポイントとの組み合わせ(603,3a)、及び通信ノード3aのネットワーク500におけるロケータ53aを取得する。そして、通信ノード30は、端末21から送信されてきたパケットを通信ノード32へ送信する。
通信ノード30から送信されたパケットを受信した通信ノード32は、当該パケットをカプセル化(以下、第1のカプセル化)して宛先をロケータ603として付与し、さらにそのパケットをカプセル化(以下、第2のカプセル化)して宛先をネットワーク500とネットワーク600との接続ポイントとなる通信ノード3aのロケータ53aとして付与して送信する。
通信ノード32から送信されてきたパケットを受信した通信ノード3aは、第2のカプセル化を解くことにより宛先がロケータ603であることを認識して、当該パケットをネットワーク600を介して端末23へ送信する。
図4は、本発明の接続制御装置を用いた通信システムの第3の実施の形態を示す図である。
本形態は図4に示すように、図1において互いに接続されていなかったネットワーク400とネットワーク500とが、通信ノード35によって互いに接続されている。
図1に示した形態において、通信ノード38が故障や障害発生等により、動作ができなくなった場合、端末21と端末22との間での通信はできなくなってしまう。しかし、図4に示した形態のように、通信ノード35がネットワーク400とネットワーク500とを接続する接続ポイントであれば、通信ノード35でネットワーク500からネットワーク400に乗り換えて端末22のロケータ402に到達することで通信を継続することができる。
図4に示すように、端末21から送信された端末22のロケータ502宛てのパケットを受信した通信ノード35は、通信ノード38の故障によりロケータ502が到達不能である場合、マッピングサーバー11に端末22のロケータを問い合わせる。
通信ノード35は、問い合わせの結果、マッピングサーバー11から端末22のロケータ402を取得し、当該パケットをカプセル化してロケータ402を宛先として付与する。そして、パケットをネットワーク400へ送信する。
このように、適切な場所に異種ネットワークの接続ポイントを設置することは、耐障害性、通信効率の点で効果的である。しかし、どこを接続ポイントとすれば、どの程度効果があるかは、全てのネットワークトポロジー情報を収集し、通信ノードペア間の通信経路を計算しなければならず、計算の負荷が高い。さらに接続ポイントを複数設置する場合は、その組み合わせ数も膨大となり、計算時間は増加する。
そこで、本発明では、他のネットワークを介した詳細な通信経路の計算を行うことなく、ネットワーク効果の高い接続ポイントを選択する。選択手段においては、ネットワーク内のローカルに計算可能な指標情報(通信ノードの接続状態を示すもの)を用いる。ここでは、指標情報として隣接ノード数を利用する方法で説明する。隣接ノード数以外の情報、例えばノード次数(通信ノードが持つリンク数)やフロー中心性(Freeman, L.C., Borgatti, S.P., White, D.R., 1991. Centrality in valued graphs: a measure of betweenness based on network flow. Social Networks 13, 141-154を参照)など別の指標情報として用いても良い。
図5は、本発明の接続制御装置の内部構成の一例を示す図である。図5に示した接続制御装置は、図1、3および4に示した接続制御装置12である。
本発明の接続制御装置12には図5に示すように、指標情報取得部121と、接続ネットワーク選択部122と、接続ポイント選択部123と、転送処理設定部124とが設けられている。
指標情報取得部121は、通信ノード30〜3aから、各通信ノード30〜3aの指標情報128を取得する。この取得方法については、特に規定しない。また、指標情報取得部121は、取得した指標情報128を接続ネットワーク選択部122へ出力する。
接続ネットワーク選択部122は、指標情報取得部121から出力されてきた指標情報128に基づいて、互いに接続するネットワークのペアを選択するため、ネットワークのペアそれぞれに対して隣接ノード数の相関(相関係数)を計算する。また、接続ネットワーク選択部122は、相関係数の最小であるネットワークのペアを接続候補として選択する。また、接続ネットワーク選択部122は、選択したネットワークのペアを示す情報を選択ネットワーク情報127として接続ポイント選択部123へ出力する。
接続ポイント選択部123は、接続ネットワーク選択部122から出力されてきた選択ネットワーク情報127が示すネットワークのペアを互いに接続する接続ポイントとなる通信ノードを、指標情報128に基づいて選択する。また、接続ポイント選択部123は、選択した通信ノードを示す選択ポイント情報126を転送処理設定部124へ出力する。
転送処理設定部124は、接続ポイント選択部123から出力されてきた選択ポイント情報126が示す通信ノードに対して、ネットワーク間転送処理を実行するよう設定を行う。
以下に、図5に示した接続制御装置12における接続制御方法について説明する。
図6は、図5に示した接続制御装置12における接続制御方法を説明するためのフローチャートである。
(1)指標計算と指標情報収集
通信ノード30〜3aは、各ネットワーク400,500,600における隣接する通信ノード数である隣接ノード数と、全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおける自身のユニークな隣接ノード数と、ネットワーク400,500,600において互いに重複(オーバーラップ)していない(単一のネットワークでしか隣接していない)隣接ノード数とを指標情報として計算し、接続制御装置12の指標情報取得部121へ送信する。これにより、指標情報取得部121は、通信ノード30〜3aから指標情報を取得する(ステップS1)。取得された指標情報は、接続制御装置12内に具備されたメモリ等の記憶手段(不図示)に記憶されても良い。
図7は、図1に示した形態において、通信ノード30〜3aのネットワーク400,500,600における隣接ノード数を示す図である。
図7に示すように、ネットワーク400,500,600において、通信ノード30〜3aの隣接ノード数が「Number of Neighbors」として取得されている。
図8は、図1に示した形態において、通信ノード30〜3aの全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおける自身のユニークな隣接ノード数を示す図である。
図8に示すように、全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおいて、通信ノード30〜3aの自身のユニークな隣接ノード数が「Unique Neighbors」として取得されている。
図9は、図1に示した形態において、通信ノード30〜3aのネットワーク400,500,600における互いに重複していない隣接ノード数を示す図である。
図9に示すように、全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおいて、互いに重複していない隣接ノード数が「Non−overlapped Neighbors」として取得されている。
接続制御装置12は、図7〜9に示した隣接ノード数を指標情報として管理する。
(2)接続する異種ネットワークの選択
続いて、接続制御装置12の接続ネットワーク選択部122は、互いに接続するネットワークのペアを選択するため、ネットワークのペアそれぞれに対して隣接ノード数の相関(相関係数)を計算する(ステップS2)。相関係数の計算方法は、互いの相関がわかる一般的な計算方法であれば良い。図7に示した情報に基づいて各ネットワークペアの相関係数を計算すると、以下のようになる。
ネットワーク400とネットワーク500とのペアの相関係数=0.550
ネットワーク400とネットワーク600とのペアの相関係数=0.222
ネットワーク500とネットワーク600とのペアの相関係数=−0.102
そして、接続ネットワーク選択部122は、計算した相関係数の中で最小であるネットワークのペアを接続候補として選択する(ステップS3)。上述した例では、ネットワーク500とネットワーク600とのペアを選択する。
(3)接続ポイントの選択
続いて、接続制御装置12の接続ポイント選択部123は、接続ネットワーク選択部122が選択したネットワークのペア(上述した例では、ネットワーク500とネットワーク600)を互いに接続する接続ポイントとなる通信ノードを選択する(ステップS4)。選択の基準は、互いに重複していない隣接ノード数が最大のもの、ユニークな隣接ノード数が最大のもの、のべ隣接ノード数が最大のもの、の順に選択されるものである。
図10は、図1に示した形態において、ネットワーク500とネットワーク600とのペアにおける互いに重複していない隣接ノード数、ユニークな隣接ノード数及びのべ隣接ノード数を示す図である。
図10に示すように、まずは、互いに重複していない隣接ノード数が最大「3」である通信ノード34,35,38,39を選択する。続いて、その中でユニークな隣接ノード数が最大「5」である通信ノード35を選択する(図中、破線で囲んだ部分)。
なお、2つの異種ネットワーク間(つまり、ペア)でなく、全ネットワークを対象として接続ポイントを選択するものであっても良い。その場合は、(2)の手順を省略し、(3)において全ネットワークを対象とした隣接ノード数に基づいて選択する。
図11は、図1に示した形態において、全ネットワークにおける互いに重複していない隣接ノード数、ユニークな隣接ノード数及びのべ隣接ノード数を示す図である。
例えば、2つの通信ノードを接続ポイントとして選択する場合、隣接ノード数の多いものから順に2つの通信ノードを選択する。この選択する通信ノードの数は、あらかじめ設定されているものであっても良いし、所定のタイミングで設定されるものであっても良い。図11に示すように、まずは、互いに重複していない隣接ノード数が最大「3」である通信ノード33を選択する。これが、1つ目の接続ポイントとなる。また、互いに重複していない隣接ノード数が「3」未満であって最大「2」となる通信ノード30,31,32,36,37,38,3aを選択する。続いて、その中でユニークな隣接ノード数が最大「5」である通信ノード32,37,38を選択する。さらに、その中でのべ隣接ノード数が最大「10」である通信ノード37を選択する。以上により、接続ポイントとして通信ノード33,37を選択する(図中、破線で囲んだ部分)。
その後、接続ポイント選択部123が上述した手順で選択した接続ポイントを示す選択ポイント情報126を転送処理設定部124へ出力する。
接続ポイント選択部123から選択ポイント情報126が出力されると、接続制御装置12の転送処理設定部124は、選択ポイント情報126が示す接続ポイントの通信ノードに対して、ネットワーク間転送処理を実行するよう設定を行う(ステップS5)。具体的には、転送処理設定部124は、上述した手順で選択した接続ポイントの通信ノードに対して、ネットワーク間でデータ転送処理を実行するよう設定を行うための転送設定情報129を送信する。
また、(3)において、指標情報の合計値の高いものではなく、指標の偏差が大きなものを選択することが可能である。
図12は、図1に示した形態において、全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおける隣接ノード数の偏差を示す図である。
図12に示すように、全ネットワーク400,500,600および各ネットワーク400,500,600のペアにおいて、各通信ノード30〜3aの隣接ノード数の偏差が「Deviation」として取得されている。
図12に示した偏差である場合、ネットワーク500とネットワーク600間の接続ポイントとして、偏差の値が最大である通信ノード34が選択される。
全ネットワークを対象とした接続ポイントとして、通信ノード32と通信ノード34とが選択される。
また、上述した接続制御装置12の処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、それぞれの処理内容を手順として記述したプログラムを接続制御装置12にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを接続制御装置12に読み込ませ、それぞれ実行するものであっても良い。接続制御装置12にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、接続制御装置12に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、接続制御装置12内のCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
以上説明したように本発明は、異種ネットワーク間の効率的な接続ポイントを選択するに際し、限定された指標情報のみを用いて、ネットワークにおける通信ノード(ルータ、スイッチ、転送サーバーなど)の指標情報を計算することで、決定に関わる計算負荷を軽減することができる。また、このような方法により選択した接続ポイントを用いて異種ネットワークを跨ぐ通信を実現し、複数のネットワークに接続する通信端末間の通信転送負荷を軽減することができる。
11 マッピングサーバー
12 接続制御装置
21,22,23 端末
30〜3a 通信ノード
121 指標情報取得部
122 接続ネットワーク選択部
123 接続ポイント選択部
124 転送処理設定部
126 選択ポイント情報
127 選択ネットワーク情報
128 指標情報
129 転送設定情報
400,500,600 ネットワーク

Claims (10)

  1. 互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御装置であって、
    前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得する指標情報取得部と、
    前記指標情報取得部が取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを接続ポイントとして選択する接続ポイント選択部と、
    前記接続ポイント選択部が選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定する転送処理設定部とを有する接続制御装置。
  2. 請求項1に記載の接続制御装置において、
    前記指標情報取得部が取得した指標情報に基づいて、前記複数のネットワークのうち、前記通信ノードを用いて互いに接続する2つのネットワークを選択する接続ネットワーク選択部を有し、
    前記接続ポイント選択部は、前記指標情報取得部が取得した指標情報に基づいて、前記接続ネットワーク選択部が選択した2つのネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを前記接続ポイントとして選択することを特徴とする接続制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記指標情報取得部は、前記複数の通信ノードそれぞれが隣接する通信ノード数である隣接ノード数を前記指標情報として取得することを特徴とする接続制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記指標情報取得部は、前記複数の通信ノードそれぞれが持つリンク数を前記指標情報として取得することを特徴とする接続制御装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記指標情報取得部は、前記複数の通信ノードそれぞれのフロー中心性を前記指標情報として取得することを特徴とする接続制御装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記接続ポイント選択部は、前記指標情報取得部が取得した指標情報が示す値が最も大きな値である通信ノードを前記接続ポイントとして選択することを特徴とする接続制御装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記接続ポイント選択部は、前記指標情報取得部が取得した指標情報が示す値が大きな値であるものから順に所定の数の通信ノードを前記接続ポイントとして選択することを特徴とする接続制御装置。
  8. 請求項2に記載の接続制御装置において、
    前記接続ネットワーク選択部は、前記複数のネットワーク間における前記指標情報が示す値の相関係数が最小の値であるネットワークを選択することを特徴とする接続制御装置。
  9. 互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御方法であって、
    前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得するステップと、
    前記取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを選択するステップと、
    前記選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定するステップとを有する接続制御方法。
  10. 互いにアドレス体系の異なる複数のネットワークとそれぞれ接続された複数の通信ノードを用いて、前記複数のネットワーク間の接続を制御する接続制御装置に、
    前記複数の通信ノードから、該通信ノードの接続状態を示す指標情報を取得する手順と、
    前記取得した指標情報に基づいて、前記複数の通信ノードのうち、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行する通信ノードを選択する手順と、
    前記選択した通信ノードへ、前記複数のネットワーク間でのデータ転送処理を実行するように設定する手順とを実行させるためのプログラム。
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