JP5443038B2 - 液圧シリンダ - Google Patents

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Description

本発明は、ストローク端付近でクッション圧力が生じる直動型の液圧シリンダに関するものである。
一般に、フォークリフトに設けられ積み荷を持ち上げる直動型の油圧シリンダ(リフトシリンダ)にあっては、そのストローク端付近でクッション圧力が生じることにより、油圧シリンダが伸びきって停止する際に生じる衝撃が緩和されるようになっている。
従来、この種の油圧シリンダとして特許文献1に開示されたものがある。これは、中空構造のピストンロッドの内側にエア室が画成され、伸張作動時に収縮するクッション圧力室の作動油がオリフィスを通ってエア室へと流入するようになっている。
ピストンにはチェックバルブが介装され、このチェックバルブはピストンの上下に画成されるエア室と駆動圧力室を連通している。
ピストン上にリターンパイプが立設され、エア室と駆動圧力室の圧力差が所定値以上に上昇するのに伴ってチェックバルブが開弁すると、リターンパイプ内に溜まった作動油が駆動圧力室に戻される。
実開昭59−96403号公報
しかしながら、このような従来の油圧シリンダにあっては、ピストンロッドが中実の円柱部材の内側を切削加工によってくり抜いてエア室を形成する構造のため、エア室を深くしてエア室の容積を大きくすることがコストアップを招く。これによりエア室の容積を十分に大きくすることができないため、エア室の圧力変動に対応してチェックバルブの開弁圧を必要以上に高く設定しなければならず、油圧シリンダの作動性を高められないという問題点があった。
また、油圧シリンダがフォークリフトのリフトシリンダ等に用いられる場合、ピストンロッドは相手側部材に応じた形状のもの用意する必要があり、製品のコストアップを招くという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、作動性と生産性を共に高められる液圧シリンダ(油圧シリンダ)を提供することを目的とする。
本発明は、外部の液圧源から駆動圧力室に導かれる加圧作動液によって伸張作動する液圧シリンダであって、筒状をしたシリンダチューブと、このシリンダチューブ内に駆動圧力室とクッション圧力室とを画成するピストンと、このピストンに連結されるピストンロッドと、中空のピストンロッドの内側に画成されるエア室と、伸張作動時に収縮するクッション圧力室の作動液をエア室へと導くオリフィスと、エア室と駆動圧力室の圧力差が所定値以上に上昇するのに伴ってエア室の作動液を駆動圧力室に戻すチェックバルブとを備え、ピストンロッドは、円筒状の中空ロッドと、この中空ロッドの上部開口端を閉塞するロッド部材とを備え、エア室は中空ロッドとロッドエンドキャップの間に画成され、ロッドエンドキャップは、中空ロッドの内周に嵌合するインロー部と、中空ロッドの上端面に当接する段部と、相手側部材に連結されるブラケット部とを有し、中空ロッドに対するロッドエンドキャップの抜け止めを行う係止手段として、中空ロッドとインロー部の間にスナップリングが介装されることを特徴とするものとした。
本発明によると、エア室は中空ロッドとロッドエンドキャップの間に画成されることにより、ピストンロッドの内側に画成されるエア室の容積が十分に確保され、エア室の圧力変動を抑えられる。これにより、チェックバルブは、その開弁圧を低く設定しても、安定した開弁作動性が得られる。エア室の作動液が駆動圧力室に円滑に戻され、液圧シリンダの作動性を高められる。
中空ロッドをパイプ材を用いて形成することが可能となり、中実部材を切削加工するものに比べて、生産性を大幅に高めて製品のコストダウンがはかれる。
ピストンロッドは、円筒状の中空ロッドとロッドエンドキャップを別体で形成することにより、ロッドエンドキャップのみをこれが連結される相手側部材に応じた形状のものが用意される。これにより、ピストンロッドは、仕様が異なる相手側に対して共通の中空ロッドを用いることが可能となり、ピストンロッドを構成する部品の管理を容易にし、製品のコストダウンがはかれる。
本発明の実施の形態を示す液圧シリンダの断面図。 同じく液圧シリンダの平面図。 同じく液圧シリンダの一部を拡大した断面図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、液圧シリンダ(油圧シリンダ)1の全体を示す縦断面図である。この液圧シリンダ1は、例えばフォークリフトの積み荷を昇降するリフトシリンダとして用いられる。
単動形の液圧シリンダ1は、車体に支持されるシリンダチューブ10と、積み荷を昇降するフォークに連結されるピストンロッド20とを備え、このピストンロッド20の基端部に設けられるピストン40によって駆動圧力室5が画成される。
液圧シリンダ1は、車体にその中心軸Oが上下方向に延びるように搭載される。
図示しない液圧源から供給される加圧作動液が配管を通して駆動圧力室5に導かれる。駆動圧力室5に導かれる作動液圧が上昇すると、ピストンロッド20がシリンダチューブ10に対して中心軸O方向(上方)に移動し伸張作動する。一方、駆動圧力室5に導かれる作動液圧が低下すると、ピストンロッド20に懸かる自重及び負荷によって下方に移動し収縮作動する。図1は液圧シリンダ1が最も収縮し、ピストンロッド20がストローク端にある状態を示している。
液圧シリンダ1は、作動液として、オイルが用いられるが、オイルの代わりに例えば水溶性代替液等の作動液を用いても良い。
図2は、液圧シリンダ1を下方から見た平面図である。シリンダチューブ10は、円筒状をしており、その下端開口部にエンドブロック50が結合される。
駆動圧力室5は、シリンダチューブ10の内側にてピストン40とエンドブロック50の間に画成される。
エンドブロック50は、円筒状のインロー部51を有し、このインロー部51がシリンダチューブ10の内周面11に嵌合し、シリンダチューブ10の基端部が溶接部53によって固着される。エンドブロック50は、給排ポート52が形成され、この給排ポート52に図示しない液圧源から延びる配管が接続される。
シリンダチューブ10の上部開口端に円筒状のシリンダヘッド60が結合される。シリンダチューブ10の内周面11の上部にはネジ部12が形成され、シリンダヘッド60はこのネジ部12に螺合して締結される。
シリンダヘッド60の内周には、円筒状のベアリング61が介装され、このベアリング61を介してピストンロッド20が摺動可能に嵌合する。
ピストンロッド20の基端部にはピストン40が連結される。ピストン40の外周にはベアリング41が介装され、このベアリング41を介してシリンダチューブ10の内周面11に摺接する。
シリンダヘッド60のベアリング61がピストンロッド20の外周面28に摺接するとともに、ピストン40のベアリング41がシリンダチューブ10の内周面11に摺接することにより、ピストンロッド20がシリンダチューブ10の中心軸O方向に平行移動するように支持される。
中空のピストンロッド20の内側にエア室7が画成される。このエア室7には作動液(クッション用油)と空気が充填される。
ピストンロッド20は、円筒状の中空ロッド25と、この中空ロッド25の上部開口端を閉塞するロッドエンドキャップ30とを備える。これにより、ピストンロッド20の内側に画成されるエア室7の容積が最大限に確保される。
ブロック状のロッドエンドキャップ30は、中空ロッド25の内周に嵌合するインロー部31と、中空ロッド25の上端面に当接する環状の段部32と、相手側部材に連結されるブラケット部33とを有する。
インロー部31は、中空ロッド25の内周に嵌合する円柱状に形成される。
中空ロッド25は、直円筒状に延びるパイプ材(鋼管)を用いて形成され、ピストンロッド20に要求される強度を持つように、その材質が設定され、高周波焼き入れ等の熱処理が行われる。
中空ロッド25とインロー部31の間に、ロッドエンドキャップ30の抜け止めを行うスナップリング35と、エア室7を密封するシールリング36とが介装される。
スナップリング35は、中空ロッド25に対するロッドエンドキャップ30の抜け止めをする係止手段として設けられる。スナップリング35は、インロー部31の外周面に開口された環状溝と、中空ロッド25の内周面に開口された環状溝とに渡って嵌合し、ロッドエンドキャップ30が中空ロッド25に対して中心軸O方向について上方に移動することを係止する。
ロッドエンドキャップ30が中空ロッド25にスナップリング35を介して結合されることにより、この組み付け作業性が向上する。また、ロッドエンドキャップ30を中空ロッド25に溶接する作業等が不要であり、溶接スパッタや酸化スケールが発生することがなく、品質の向上がはかられる。
ロッドエンドキャップ30に形成される環状の段部32は、中空ロッド25の上端面に当接することによって、ロッドエンドキャップ30が中空ロッド25に対して中心軸O方向について下方に移動することを係止する。
ピストンロッド20に懸かる荷重は、ロッドエンドキャップ30の段部32が中空ロッド25の上端面に当接する部位で支持される。これにより、スナップリング35に過大な荷重が働くことが回避され、ロッドエンドキャップ30の取付け強度が十分に確保される。
ブラケット部33は、これが連結される相手側部材(図示せず)に応じたブラケット形状に形成される。実際には、フォークリフトの車種または仕様に応じて複数種類のロッドエンドキャップ30が設けられる。これにより、ピストンロッド20は、仕様が異なる相手側に対して共通の中空ロッド25を用いることが可能となり、ピストンロッド20を構成する部品の管理を容易にし、製品のコストダウンがはかれる。
シリンダチューブ10は、その外周にステー70が設けられ、このステー70を介してフォークリフトの車体側に固定される。環状のステー70は、シリンダチューブ10の外周面に嵌合し、溶接によって結合される。
ステー70は、一対のフランジ部71を有し、このフランジ部71を挿通する2本のボルト(図示せず)によって車体側に締結される。
ステー70は、各フランジ部71の間に凹部72を有し、この凹部72に駆動圧力室5に作動液を導く配管(図示せず)が通される。
シリンダチューブ10の内側は、ピストン40によって駆動圧力室5とクッション圧力室6とに画成される。
ピストン40の外周にはパッキン42が介装され、このパッキン42がシリンダチューブ10の内周面11に摺接することによって駆動圧力室5とクッション圧力室6との間が密封される。
シリンダヘッド60の内周には、ピストンロッド20の外周面28に摺接するメインシール62とダストシール63が介装される。メインシール62によって後述するクッション圧力室6が密封される。ダストシール63によってダスト等の侵入が防止される。
図3は、液圧シリンダ1のピストン40とシリンダヘッド60まわりの断面図であり、液圧シリンダ1が伸張した状態を示している。
ピストンロッド20にはポート21とオリフィス22とが形成される。このポート21とオリフィス22とによってクッション圧力室6とエア室7とが連通される。
ピストン40にチェックバルブ8が介装され、このチェックバルブ8を通ってエア室7に溜まった余剰の作動液が駆動圧力室5に戻される。チェックバルブ8は図示しないシートに弁体(ボール)がスプリングの付勢力によって押し付けられ、エア室7と駆動圧力室5の圧力差が所定の開弁圧を超えると、弁体がシートから離れるようになっている。
エア室7にてピストン40から上方に突出するリターンパイプ9が設けられ、このリターンパイプ9がこのチェックバルブ8の流入口に接続される。
ピストン40は、有底円筒状に形成され、ピストンロッド20の外周に嵌合する円筒状のピストン外環部45と、ピストンロッド20の下端を着座させる円盤状のピストン底部46とを有する。
ピストン外環部45の内周がピストンロッド20の外周に嵌合し、両者の間にスナップリング19が介装される。このスナップリング19は、ピストン外環部45の内周面に開口された環状溝と、ピストンロッド20の外周面に開口された環状溝とに渡って嵌合し、ピストンロッド20がピストン40に対して中心軸O方向について上方に移動することを係止する。
ピストン外環部45の内周には円錐面状に拡がるテーパ部44が形成され、このテーパ部44を介してクッション圧力室6の作動液がオリフィス22へと導かれる。
ピストン底部46にバルブハウジング80が組み付けられる。このバルブハウジング80内にチェックバルブ8が収容される。
バルブハウジング80の内周に形成された環状溝にスナップリング16が嵌められ、チェックバルブ8の抜け止めがされる。
ピストン底部46の中央部に取付穴47が形成される。この取付穴47に円筒状のバルブハウジング80の外周が嵌合される。
取付穴47とバルブハウジング80の間にシールリング18が介装される。このシールリング18によって駆動圧力室5とエア室7の間が密封される。
ピストン底部46に環状の段部48が形成される一方、バルブハウジング80に環状の鍔部81が形成される。この段部48に鍔部81が当接することにより、バルブハウジング80がピストン40に対して中心軸O方向について上方に移動することが係止される。
取付穴47に形成された環状溝にスナップリング17が嵌められ、バルブハウジング80の抜け止めがされる。このスナップリング17がバルブハウジング80の下端面に当接することにより、バルブハウジング80がピストン40に対して中心軸O方向について下方に移動することが係止される。
バルブハウジング80が受ける駆動圧力室5の液圧力は、その鍔部81がピストン40の段部48に当接する部位で支持される。これにより、スナップリング17に過大な荷重が働くことが回避され、バルブハウジング80の取付け強度が十分に確保される。
バルブハウジング80の中央部に取付穴82が形成される。この取付穴82に円筒状のリターンパイプ9が圧入して取付けられる。これにより、リターンパイプ9はピストン40に立設され、中心軸O上に配置される。
液圧シリンダ1の伸張作動時にピストンロッド20がストローク端に近づくと、ポート21がベアリング61によって閉塞され、クッション圧力室6の作動液がオリフィス22を通ってエア室7に流入する。このオリフィス22がクッション圧力室6から流出する作動液の流れに抵抗を付与し、クッション圧力室6の圧力(以下、クッション圧力という)が上昇することにより、ピストンロッド20が減速される。これにより、ピストンロッド20が図1に示すようにストローク端に達する際の衝撃が緩和される。
バルブハウジング80の外周面83とピストンロッド20の内周面23の間に環状の絞り隙間24が画成される。この絞り隙間24は、エア室7の下部に連通する。
バルブハウジング80の外周面83は、ピストンロッド20に開口するオリフィス22に対峙するように配置される。オリフィス22は、中心軸Oと直交するようにバルブハウジング80の半径方向に延びる。
これにより、液圧シリンダ1の伸張作動時にピストンロッド20がストローク端に近づくと、クッション圧力室6の作動液が、オリフィス22と環状の絞り隙間24を通ってエア室7に流入する。
次に液圧シリンダ1の作動について説明する。
液圧シリンダ1の伸張作動時、駆動圧力室5に導かれる作動液圧力によってピストン40及びピストンロッド20が中心軸O方向について上方に移動し、これに連動するフォークを介して積み荷を持ち上げる。
ピストン40の外周からクッション圧力室6に作動液がわずかに洩れ出るのに伴って、クッション圧力室6とエア室7に溜まる作動液の液面がリターンパイプ9の上端を超えると、作動液がリターンパイプ9内に流下する。エア室7の圧力が所定値を超えて上昇すると、チェックバルブ8が開き、リターンパイプ9に溜まった余剰の作動液が駆動圧力室5に戻される。これにより、クッション圧力室6とエア室7に溜まる作動液の液面がリターンパイプ9の上端近傍に維持され、クッションを効かす必要量を保持する。
液圧シリンダ1の伸張作動時にピストンロッド20がストローク端に近づくと、ポート21がベアリング61によって閉塞され、クッション圧力室6の作動液がオリフィス22と環状の絞り隙間24を通ってエア室7に流入する。このオリフィス22と環状の絞り隙間24とがクッション圧力室6から流出する作動液の流れに抵抗を付与し、クッション圧力室6のクッション圧力が上昇することにより、ピストンロッド20が減速される。これにより、ピストンロッド20がストローク端に達する際の衝撃が緩和される。
クッション圧力室6からオリフィス22を通ってエア室7に流入する作動液の噴流は、図3に矢印で示すように、バルブハウジング80の外周面83に当たってバルブハウジング80の外周面83に沿って両側に分岐しながら上方のエア室7へと流れる。こうしてオリフィス22を通過する作動液の噴流に抵抗が付与されることによってこの噴流の圧力が段階的に下げられ、オリフィス22から噴流音が発生することを抑えられる。
液圧シリンダ1の収縮作動時、駆動圧力室5に導かれる作動液圧が低下され、ピストンロッド20に懸かる自重及び負荷によって下方に移動し収縮作動する。このとき、クッション圧力室6からエア室7に流入した作動液がポート21、オリフィス22を通ってクッション圧力室6に戻される。
以上のように本実施形態では、外部の液圧源から駆動圧力室5に導かれる加圧作動液によって伸張作動する液圧シリンダ1であって、筒状をしたシリンダチューブ10と、このシリンダチューブ10内に駆動圧力室5とクッション圧力室6とを画成するピストン40と、このピストン40に連結されるピストンロッド20と、中空のピストンロッド20の内側に画成されるエア室7と、伸張作動時に収縮するクッション圧力室6の作動液をエア室7へと導くオリフィス22と、エア室7と駆動圧力室5の圧力差が所定値以上に上昇するのに伴ってエア室7の作動液を駆動圧力室5に戻すチェックバルブ8とを備え、ピストンロッド20は、円筒状の中空ロッド25と、この中空ロッド25の上部開口端を閉塞するロッドエンドキャップ30とを備え、エア室7は中空ロッド25とロッドエンドキャップ30の間に画成される構成とした。
上記構成に基づき、ピストンロッド20の内側に画成されるエア室7の容積が十分に確保され、エア室7の圧力変動を抑えられる。これにより、チェックバルブ8は、その開弁圧を低く設定しても、安定した開弁作動性が得られる。エア室7の作動液が駆動圧力室5に円滑に戻され、液圧シリンダ1の作動性を高められる。
中空ロッド25をパイプ材(鋼管)を用いて形成することが可能となり、中実部材を切削加工するものに比べて、生産性を大幅に高めて製品のコストダウンがはかれる。
ピストンロッド20は、円筒状の中空ロッド25とロッドエンドキャップ30を別体で形成することにより、ロッドエンドキャップ30のみをこれが連結される相手側部材に応じた形状のものが用意される。これにより、ピストンロッド20は、仕様が異なる相手側に対して共通の中空ロッド25を用いることが可能となり、ピストンロッド20を構成する部品の管理を容易にし、製品のコストダウンがはかれる。
本実施の形態では、ロッドエンドキャップ30は、中空ロッド25の内周に嵌合するインロー部31と、中空ロッド25の上端面に当接する段部32と、相手側部材に連結されるブラケット部33とを有し、中空ロッド25とインロー部31の間にロッドエンドキャップ30の抜け止めを行う係止手段(スナップリング35)が介装される構成とした。
上記構成に基づき、ピストンロッド20の強度が十分に確保され、ロッドエンドキャップ30と中空ロッド25の組み付け作業性が向上する。また、ロッドエンドキャップ30を中空ロッド25に溶接する作業等が不要であり、溶接スパッタや酸化スケールが発生することがなく、品質の向上がはかられる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
1 液圧シリンダ
5 駆動圧力室
6 クッション圧力室
7 エア室
8 チェックバルブ
10 シリンダチューブ
22 オリフィス
25 中空ロッド
30 ロッドエンドキャップ
31 インロー部
32 段部
33 ブラケット部
35 スナップリング(係止手段)
40 ピストン

Claims (3)

  1. 外部の液圧源から駆動圧力室に導かれる加圧作動液によって伸張作動する液圧シリンダであって、
    筒状をしたシリンダチューブと、
    このシリンダチューブ内に前記駆動圧力室とクッション圧力室とを画成するピストンと、
    このピストンに連結されるピストンロッドと、
    中空の前記ピストンロッドの内側に画成されるエア室と、
    伸張作動時に収縮する前記クッション圧力室の作動液を前記エア室へと導くオリフィスと、
    前記エア室と前記駆動圧力室の圧力差が所定値以上に上昇するのに伴って前記エア室の作動液を前記駆動圧力室に戻すチェックバルブとを備え、
    前記ピストンロッドは、円筒状の中空ロッドと、この中空ロッドの上部開口端を閉塞するロッドエンドキャップとを備え、
    前記エア室は前記中空ロッドと前記ロッドエンドキャップの間に画成され
    前記ロッドエンドキャップは、前記中空ロッドの内周に嵌合するインロー部と、前記中空ロッドの上端面に当接する段部と、相手側部材に連結されるブラケット部とを有し、
    前記中空ロッドに対する前記ロッドエンドキャップの抜け止めを行う係止手段として、前記中空ロッドと前記インロー部の間にスナップリングが介装されることを特徴とする記載の液圧シリンダ。
  2. 前記スナップリングは、前記インロー部の外周面に開口された環状溝と前記中空ロッドの内周面に開口された環状溝とに渡って嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の液圧シリンダ。
  3. 前記中空ロッドと前記インロー部の間には、前記エア室を密封するシールリングが介装されることを特徴とする請求項1または2に記載の液圧シリンダ。
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