JP5441167B2 - ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム - Google Patents

ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5441167B2
JP5441167B2 JP2010046925A JP2010046925A JP5441167B2 JP 5441167 B2 JP5441167 B2 JP 5441167B2 JP 2010046925 A JP2010046925 A JP 2010046925A JP 2010046925 A JP2010046925 A JP 2010046925A JP 5441167 B2 JP5441167 B2 JP 5441167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web server
request packet
request
packet
local
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010046925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011182331A (ja
Inventor
篤史 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC AccessTechnica Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC AccessTechnica Ltd filed Critical NEC AccessTechnica Ltd
Priority to JP2010046925A priority Critical patent/JP5441167B2/ja
Publication of JP2011182331A publication Critical patent/JP2011182331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5441167B2 publication Critical patent/JP5441167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラムに関し、特にネットワーク上の通信速度の低下を抑制して快適な通信サービスを提供することを可能とするルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラムに関する。
インターネット、その中でも特にWWW(World Wide Web)サービスは、既に巨大な社会的インフラとなっている。既に正確な統計を取ることさえ困難になっているが、全世界には数百億ページ以上のウェブページが存在しており、その数は現在も増え続けていると言われている。
その中で特定のウェブサーバに対してリクエスト(接続要求)が集中すると、そのウェブサーバやそこに至るまでの回線上のネットワーク機器などの処理能力を超えてしまい、ウェブページが閲覧不可能になったり、最悪の場合そのウェブサーバ自体が使用不能になったりするなどのような事態が生じることがある。ウェブサーバやネットワーク機器(ルータ装置など)の処理能力が有限である以上、それらの機器が無用な処理を行う回数をなるべく抑制して、当該ウェブサーバに接続可能な全てのコンピュータ装置に対して快適な接続環境を提供することが望ましい。
図14は、LAN(Local Area Network、構内通信網)とインターネットとの間のデータの転送をルータ装置によって制御している典型的なネットワークの構成を示す説明図である。5台のローカルコンピュータ901a〜eが、6台のルータ装置910a〜fを介して、ピラミッド状の関係で接続されている。2台のローカルコンピュータ901aおよび901bが、ルータ装置910aに接続されている。ローカルコンピュータ901cは1台のみ、ルータ装置910bに接続されている。2台のローカルコンピュータ901dおよび901eが、ルータ装置910cに接続されている。
ルータ装置910aおよび910bは、ルータ装置910dに接続されている。ルータ装置910cは1台のみ、ルータ装置910eに接続されている。そして、ルータ装置910dおよび910eと同一階層にあるウェブサーバ920の各々が、ルータ装置910fを介して上位ネットワークに接続されている。この構成のネットワークで、ローカルコンピュータ901a〜eの各々がウェブサーバ920に接続しようとしているものとする。
各装置を接続する回線の中に描かれる丸数字は、その回線を通ってウェブサーバ920に対して送信されるリクエストの数である。ウェブサーバ920は、それらのリクエストに対して、同じ数のレスポンス(応答)を返す必要がある。この構成では、5台のローカルコンピュータ901a〜eから発せられる5つのリクエストの全てに対して、ウェブサーバ920は5回のレスポンスを返す必要がある。即ち、同内容のウェブページを表示するためのデータを5回返すことになる。
このような環境では、ルータ装置910a〜fがキャッシュ機能を持ったプロキシサーバとして動作する構成を持つことが多い。これによって、ウェブサーバ920に向けてのリクエストを送信する回数を抑制し、ウェブサーバ920がそのリクエストに対するレスポンスを返す処理にかかる負担、およびそのデータの転送で各ルータ装置にかかる負担を抑制するというものである。
これに関連して、次の各々の技術文献がある。その中でも特許文献1には、インターネットに接続するための複数の経路のうちいずれを使用するかを、ネット上の帯域幅を計測することによって決定するというルータなどが記載されている。特許文献2には、頻繁にアクセスされるデータをサーバからルータに転送させてキャッシュして、ネットワークにかかる負荷を軽減するというルータ装置などが記載されている。
特許文献3には、累積パケット長を閾値と比較して過大フローを検出するという過大フロー検出装置などが記載されている。非特許文献1には、プロキシサーバとそのキャッシュ機能についての従来技術について記載されている。
特開2000−209278号公報 特開平11−112541号公報 特開2009−027400号公報
「プロキシサーバとは(IT用語辞典e-wordsより)」、[online]、平成13年11月、株式会社インセプト、[平成22年2月24日検索]、インターネット<URL:http://e-words.jp/w/E38397E383ADE382ADE382B7E382B5E383BCE38390.html>
非特許文献1にも記載されているように、ルータ装置がキャッシュ機能を持つことによって、ウェブサーバに対してリクエストを送信する回数を抑制することは公知である。しかしながら、このキャッシュ機能は必ずしも、ウェブサーバおよび該ウェブサーバとの間のネットワークの状況(通信速度)に応じて機能するものではない。
特定のウェブサーバとの間での通信速度は、たとえばping(Packet INternet Groper)コマンドを該ウェブサーバに対して送信し、そのウェブサーバからの返信にかかる時間を測定するなどの方法で求めることはできる。しかしながら、特に該ウェブサーバとの間のネットワークが混雑して通信速度の低下が発生している状況で、その通信速度を測定するためだけに新たなパケットを送信するのは、混雑している状況をさらに悪化させることになるので、好ましいことではない。
前述の特許文献1は、インターネットに接続するための複数の経路を切り替えるという発明であって、ウェブサーバに対してリクエストを送信する回数を抑制するものではない。特許文献2は、頻繁にアクセスされるデータをルータに転送してキャッシュするという技術は記載されているが、その「頻繁にアクセスされるデータ」がいかなるものであるかが具体的に記載されていない。特許文献3は「過大フローを検出する」技術であり、無用なパケットを送信することを抑制する技術ではない。即ち、前述の各々の特許文献および非特許文献には、上記の問題を具体的に解決しうる技術は記載されていない。
本発明の目的は、インターネット上のウェブサーバに対して無用なパケットを送信することを抑制しつつ、ウェブサーバやネットワーク機器にかかる負荷を抑制することを可能とするルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るルータ装置は、構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置であって、構内通信網を介してローカルコンピュータとデータ通信を行うLANインタフェースと、インターネットを介してウェブサーバとデータ通信を行うWANインタフェースと、ローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を、また第一のリクエストパケットに反応してウェブサーバからローカルコンピュータ宛に返信されるレスポンスパケットとその容量および受信時刻を、それぞれ予め備えられたキャッシュテーブルに記憶制御するキャッシュ制御部と、キャッシュテーブルに記憶された第一のリクエストパケットの容量および送信時刻とレスポンスパケットの容量および受信時刻からウェブサーバとの間の通信速度を算出する速度計測部と、第一のリクエストパケットと同一のウェブサーバ宛の第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信した場合に速度計測部が算出した通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する転送送信判断部とを備え、この転送送信判断部が、通信速度が閾値以上である場合に第二のリクエストパケットをWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させ、通信速度が閾値以上でない場合にキャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットをLANインタフェースを介してローカルコンピュータに返信させる機能を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る転送制御方法は、構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの間の接続要求を仲介するルータ装置にあって、構内通信網を介してローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し、第一のリクエストパケットをウェブサーバ宛にWANインタフェースが送信し、第一のリクエストパケットに対応するウェブサーバからのレスポンスパケットをWANインタフェースが受信し、レスポンスパケットとその容量および受信時刻をキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し、キャッシュテーブルに記憶されたリクエストパケットの容量および送信時刻とレスポンスパケットの容量および受信時刻からウェブサーバとの間の通信速度を速度計測部が算出し、構内通信網を介して別のローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、算出された通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを転送送信判断部が判断し、通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、第二のリクエストパケットを転送送信判断部がWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させ、通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、キャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットを転送送信判断部がLANインタフェースを介してローカルコンピュータに返信させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る転送制御プログラムは、構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの間の接続要求を仲介するルータ装置にあって、ルータ装置が備えるコンピュータに、構内通信網を介してローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットを受信する手順と、第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルに記憶する手順と、第一のリクエストパケットをウェブサーバ宛に送信する手順と、第一のリクエストパケットに対応するウェブサーバからのレスポンスパケットを受信する手順と、レスポンスパケットとその容量および受信時刻をキャッシュテーブルに記憶する手順と、キャッシュテーブルに記憶されたリクエストパケットの容量および送信時刻とレスポンスパケットの容量および受信時刻からウェブサーバとの間の通信速度を算出する手順と、構内通信網を介して別のローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットを受信する手順と、算出された通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する手順と、通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、第二のリクエストパケットをウェブサーバに送信させる手順と、通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、キャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットをLANインタフェースを介してローカルコンピュータに返信させる手順とを実行させることを特徴とする。
本発明は、上述したように第一のリクエストパケットとそれに対するレスポンスパケットの容量および受信時刻を記録して通信速度を算出するように構成したので、この通信速度に基づいて同一サーバ宛の第二のリクエストパケットをウェブサーバに送信するか、それともキャッシュされたレスポンスパケットを返信するかを決定することができる。これによって、インターネット上のウェブサーバに対して無用なパケットを送信することを抑制しつつ、ウェブサーバやネットワーク機器にかかる負荷を抑制することが可能であるという優れた特徴を持つルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラムを提供することができる。
図2に示したルータ装置のより詳しい構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るルータ装置を含むネットワークの構成を示す説明図である。 図1に示したネットワークで、ローカルコンピュータが同一のウェブサーバに接続する際の動作を示すシーケンス図である。 図1に示したキャッシュテーブルのデータ構成を示す説明図である。 図1に示した転送送信判断部が行う、データの送信方向の判断の動作について示すフローチャートである。 図3のステップS113および図5のステップS205として示した、キャッシュ制御部および速度計測部による通信速度計測の処理を示すフローチャートである。 図5のステップS204として示した、転送送信判断部から通信速度についての照会を受けた速度計測部の動作を示すフローチャートである。 図1に示したルータ装置を含むネットワークの別の構成例を示す説明図である。 図8に示したネットワークで、各装置がウェブサーバに向けて送信するリクエスト(接続要求)の数を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るルータ装置の構成を示す説明図である。 図10に示したルータ装置を含むネットワークの構成を示す説明図である。 図10に示したルータ装置がローカルコンピュータからウェブサーバへのリクエストを受信した際にアクセス可否判断部が行う動作を示すフローチャートである。 図10に示したアクセス可否データの構成例を示す説明図である。 LANとインターネットとの間のデータの転送をルータ装置によって制御している典型的なネットワークの構成を示す説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係るルータ装置10は、構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置である。このルータ装置10は、構内通信網を介してローカルコンピュータとデータ通信を行うLANインタフェース11と、インターネットを介してウェブサーバとデータ通信を行うWANインタフェース12と、ローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を、また第一のリクエストパケットに反応してウェブサーバからローカルコンピュータ宛に返信されるレスポンスパケットとその容量および受信時刻を、それぞれ予め備えられたキャッシュテーブル23に記憶制御するキャッシュ制御部34と、キャッシュテーブルに記憶された第一のリクエストパケットの容量および送信時刻とレスポンスパケットの容量および受信時刻とからウェブサーバとの間の通信速度を算出する速度計測部33と、第一のリクエストパケットと同一のウェブサーバ宛の第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信した場合に速度計測部が算出した通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する転送送信判断部35とを備える。そして、この転送送信判断部35が、通信速度が閾値以上である場合に第二のリクエストパケットをWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させ、通信速度が閾値以上でない場合にキャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットをLANインタフェースを介してローカルコンピュータに返信させる機能を有する。
ここで、転送送信判断部35が、キャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に第二のリクエストパケットを受信した場合、通信速度が閾値以上でなくてもこの第二のリクエストパケットをWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させる。
さらに転送送信判断部35が、第一および第二のリクエストパケットがそれぞれ異なる個人特定情報を伴っている場合に、それぞれ異なるウェブサーバ宛のものと判断する。
この構成を備えることにより、このルータ装置はウェブサーバに対して無用なパケットを送信することを抑制することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るルータ装置10を含むネットワークの構成を示す説明図である。ルータ装置10は、ローカル側のコンピュータとデータ通信を行うLANインタフェース11と、インターネットに接続してウェブサーバなどとデータ通信を行うWAN(Wide Area Network)インタフェース12、およびこれらのインタフェースを制御するマイクロコンピュータ13とを備え、LANインタフェース11とWANインタフェース12に接続されたコンピュータ装置が相互間でデータの交換を可能とするものである。
ルータ装置10のLANインタフェース11の側には、LAN52を介して、複数台のローカルコンピュータ51a、51b、…が接続されている。一方のWANインタフェース12の側には、インターネット62を介して、ウェブサーバ61a、61b、…が接続されている。
図1は、図2に示したルータ装置10のより詳しい構成を示す説明図である。ルータ装置10を制御するマイクロコンピュータ13は、一般的なコンピュータとしての構成を備えている。即ち、コンピュータプログラムを実行する主体である主演算制御手段(CPU: Central Processing Unit)21と、データを記憶する記憶手段22とを備える。
主演算制御手段21では、LANインタフェース11を介して他のコンピュータとのデータ通信を行うLAN側送受信部31と、WANインタフェース12を介して他のコンピュータとのデータ通信を行うWAN側送受信部32と、WANインタフェース12側に接続されたネットワーク回線の通信速度を計算する速度計測部33と、LANおよびWANから受信した情報を記憶手段22に一時的に記憶するキャッシュ制御部34と、データの送信方向を判断する転送送信判断部35とが、各々コンピュータプログラムとして動作する。
記憶手段22には、キャッシュ制御部34がデータを一時的に記憶するために使用する領域であるキャッシュテーブル23が確保されている。また、転送送信判断部35は、LAN側送受信部31で受信したパケットをWAN側送受信部32へ転送するか、それともキャッシュテーブル23に一時記憶されたデータをLAN側送受信部31に送信するかを判断する。
(シーケンス図)
図3は、図1に示したネットワークで、ローカルコンピュータ51aおよび51bが同一のウェブサーバ61aに接続する際の動作を示すシーケンス図である。まず、ローカルコンピュータ51aが、ウェブサーバ61aに対するリクエスト(接続要求)を送信した(ステップS101)。
このリクエストはルータ装置10を経由するが、この時点ではまだウェブサーバ61aからのレスポンスは、キャッシュ制御部34には記憶されていない。このため、ルータ装置10は、キャッシュ制御部34にそのリクエストをキャッシュテーブル23に記憶させて(ステップS102)、そのままウェブサーバ61aに転送する(ステップS103)。
このリクエストに対して、ウェブサーバ61aからのレスポンス(返信)がローカルコンピュータ51a宛に戻ってきたら(ステップS104〜105)、転送送信判断部35は、キャッシュ制御部34にそのレスポンスをキャッシュテーブル23に記憶させて(ステップS106)、そのままローカルコンピュータ51aに転送し(ステップS107)、ローカルコンピュータ51aはこの内容を表示する(ステップS108)。
その後、別のローカルコンピュータ51bが、同一のウェブサーバ61aに対して接続要求を送信した(ステップS111)。これを受信した転送送信判断部35は、ウェブサーバ61aへのリクエストに対応するレスポンスがキャッシュテーブル23に記憶されているか否かをチェックする(ステップS112)。
レスポンスはキャッシュテーブル23に記憶されているので、これに引き続いて転送送信判断部35は速度計測部33にウェブサーバ61aへの通信速度を確認させて(ステップS113)、その通信速度が低いと判断されれば、転送送信判断部35は記憶手段22に記憶されているレスポンスをローカルコンピュータ51bに返送する(ステップS114)。ローカルコンピュータ51bはこれを表示する(ステップS115)。
なお、ステップS112でレスポンスがキャッシュテーブル23に記憶されていない場合、およびステップS113でウェブサーバ61aへの通信速度が低くない場合の処理については後述する。
(キャッシュテーブル)
図4は、図1に示したキャッシュテーブル23のデータ構成を示す説明図である。キャッシュテーブル23は、ルータ装置10がLAN52側から受信したリクエスト23aと、それに対してインターネット62側から返信されてきたレスポンス23dとを一対一で対応させて記憶する。
キャッシュ制御部34は、リクエスト23aおよびレスポンス23dをキャッシュテーブル23に記憶させる。そして速度計測部33が、リクエスト23aをインターネット62側に転送した時刻である転送時刻23bと、リクエスト23aのデータ容量であるリクエスト容量23c、レスポンス23dをインターネット62側から受信した時刻である受信時刻23eと、レスポンス23dのデータ容量であるレスポンス容量23fを、キャッシュテーブル23に記憶させる。さらに速度計測部33は、これらの値から(計算式は後述)通信速度23gを算出する。
(フローチャート)
図5は、図1に示した転送送信判断部35が行う、データの送信方向の判断の動作について示すフローチャートである。まず、ルータ装置10のLANインタフェース11に届いたローカルコンピュータ51aからウェブサーバ61a宛のリクエスト(接続要求)であるパケットを、LAN側送受信部31が受信する(ステップS201)。するとキャッシュ制御部34は、このパケットをリクエスト23aとしてキャッシュテーブル23に記憶する(ステップS202)。
LAN側送受信部31は転送送信判断部35に、このパケットの処理について判断させる。これに反応した転送送信判断部35は、キャッシュテーブル23に当該パケットの宛先と同一のウェブサーバ61aからの予め与えられた有効期限をレスポンス(応答)が存在するか否かを、キャッシュ制御部34に照会する(ステップS203、図3のステップS102および112に対応)。
それが存在しない、または存在しても予め与えられた有効期限を経過していれば(ステップS203:NO)、転送送信判断部35はこのパケットをWAN側送受信部32にWANインタフェース12を介してウェブサーバ61a宛に送信させて(ステップS205、図3のステップS103および図6のステップS301以降に対応)、処理を終了する。
ここでいう有効期限とは、レスポンス23dの受信時刻23eからたとえば「60秒」などのような所定の時間である。この期限を経過していれば、同一のウェブサーバからの応答であってもその内容が変更され、かつネットワークの状況も現在と異なっている可能性が多分にある。そのため、この有効期限を設定しないと、内容が変更される前にキャッシュされたレスポンス23dをローカルコンピュータに返してしまう危険性や、現在の状況と異なる通信速度に基づいて間違った動作判断を行ってしまう危険性がある(以上の動作についても、以後説明する)。それらの危険性を抑制するために、本実施形態ではこの有効期限を設定している。
また、図5の処理では、同一のウェブサーバ(同一のURL)に対するリクエストであっても、そのリクエストに伴う、IDやパスワードなどのような各ユーザの個人を特定するクッキー(Cookie)情報が異なるものであれば、異なるウェブサーバに対するリクエストであるものとみなす。それは、ウェブサーバがその個人特定情報に応じて異なる内容の画面を表示する必要があるからである。ただし、そのような場合でも、画像など、各人に対して共通して表示される内容については同じリクエストとみなしてよい。
レスポンスが存在し、かつ有効期限を経過していなければ(ステップS203:YES)、転送送信判断部35は次に、速度計測部33にWANインタフェース12側に接続されたネットワーク回線の通信速度を予め与えられた閾値と比較した結果を照会する(ステップS204、図3のステップS113および図7のステップS401〜402に対応)。
この通信速度が予め与えられた閾値より高ければ(ステップS204:YES)、インターネット62の側の通信帯域に余裕があるということであるので、転送送信判断部35はこのパケットをWAN側送受信部32にWANインタフェース12を介してウェブサーバ61a宛に送信させて(ステップS205、図6のステップS301以降に対応)、処理を終了する。
通信速度が予め与えられた閾値より低ければ(ステップS204:NO)、インターネット62の側の通信帯域に余裕がないということであるので、このままこのパケットをウェブサーバ61a宛に送信すると問題がある。そこで転送送信判断部35は、キャッシュテーブル23に記憶されている当該パケットの宛先と同一のウェブサーバ61aからのレスポンス23dを、リクエストの送信元であるローカルコンピュータ51aに返信して(ステップS206、図3のステップS114に対応)、処理を終了する。
図6は、図3のステップS113および図5のステップS205として示した、キャッシュ制御部34および速度計測部33による通信速度計測の処理を示すフローチャートである。キャッシュ制御部34がLAN52側から受信したリクエスト23aをキャッシュテーブル23に記憶すると同時に、速度計測部33がその転送時刻23bおよびリクエスト容量23cをキャッシュテーブル23に記憶して(ステップS301)、WAN側送受信部32がそのリクエスト23aのパケットを、WANインタフェース12を介して送出する(ステップS302)。
WAN側送受信部32がWANインタフェース12を介して、リクエスト23aに対応するレスポンスを受信したら(ステップS303)、キャッシュ制御部34がそのレスポンス23dをキャッシュテーブル23に記憶すると同時に、速度計測部33がその受信時刻23eおよびレスポンス容量23fをキャッシュテーブル23に記憶する(ステップS304)。
そして速度計測部33は、以下の数1によって通信速度23gを算出する(ステップS305)。時刻t1は転送時刻23b、時刻t2は受信時刻23e、容量p1はリクエスト容量23c、容量p2はレスポンス容量23fである。そして算出された速度Sを、速度計測部33がキャッシュテーブル23に通信速度23gとして記憶する。
Figure 0005441167
図7は、図5のステップS204として示した、転送送信判断部35から通信速度についての照会を受けた速度計測部33の動作を示すフローチャートである。照会を受けた速度計測部33は、キャッシュテーブル23に記録された、当該パケットの宛先と同一(かつ受信時刻23eが有効期限内)のウェブサーバ61aとの通信速度23gを予め与えられた閾値と比較し(ステップS401)、その結果を転送送信判断部35に返す(ステップS402)。その結果に応じて、転送送信判断部35は図5のステップS204で、ステップS205またはステップS206のいずれに進むかを決定する。
(リクエストの送信回数)
図8は、図1に示したルータ装置10を含むネットワークの別の構成例を示す説明図である。図14で示した構成と同じように、この図では、5台のローカルコンピュータ101a〜eが、前述のルータ装置10と同一の構成を有する6台のルータ装置110a〜fを介して、ピラミッド状の関係で接続されている。この構成のネットワークで、ローカルコンピュータ101a〜eの各々がウェブサーバ120に接続しようとしている。
図9は、図8に示したネットワークで、各装置がウェブサーバ120に向けて送信するリクエスト(接続要求)の数を示す説明図である。図9では、図14と同じく、コンピュータとルータの間を接続する回線の中に描かれた丸数字で、その回線を通ってウェブサーバ120に向けて送信されるリクエストの数を示す。このリクエストに対して返されるレスポンス(応答)の数も、当然ながらリクエストの数と同数となる。図14に示した本実施形態に係るルータ装置を使用しない場合は、ウェブサーバ920宛にローカルコンピュータ901a〜eの各々から5つのリクエストが送信され、ウェブサーバ920はそれらの各々に対して5つのレスポンス、即ち同内容のウェブページを表示するためのデータを5回返す必要がある。
それに対して、図9に示した本実施形態に係るルータ装置10を使用する場合には、ウェブサーバ120宛に送信されるリクエストの数は、最終的にはウェブサーバ120と同一階層にあるルータ装置110dおよび110eから直接発せられる2つのみである。当然、これらに反応してウェブサーバ120が返信するレスポンスも2つのみで済む。
ネットワークの構成、ローカルコンピュータの台数、各ネットワークにおけるトラフィック、およびローカルコンピュータがリクエストを発するタイミングの違いにより、このリクエストおよびレスポンスの数は異なるが、同内容のウェブページを表示するためのデータを返す手間が大きく節減され、ウェブサーバおよびネットワークにかかる負荷が大きく軽減されることがわかる。
(第1の実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。本実施形態に係る転送制御方法は、構内通信網上のローカルコンピュータとインターネット上のウェブサーバとの間の接続を仲介するルータ装置にあって、LANを介してローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し(図5・ステップS201)、第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し(図5・ステップS202)、第一のリクエストパケットをウェブサーバ宛にWANインタフェースが送信し(図6・ステップS302)、第一のリクエストパケットに対応するウェブサーバからのレスポンスパケットをWANインタフェースが受信し(図6・ステップS303)、レスポンスパケットとその容量および受信時刻をキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し(図6・ステップS304)、キャッシュテーブルに記憶されたリクエストパケットの容量および送信時刻とレスポンスパケットの容量および受信時刻からウェブサーバとの間の通信速度を速度計測部が算出し(図6・ステップS305)、構内通信網を介して別のローカルコンピュータからウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し(図5・ステップS201)、算出された通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを転送送信判断部が判断し(図5・ステップS204)、通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、第二のリクエストパケットを転送送信判断部がWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させ(図5・ステップS205)、通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、キャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットを転送送信判断部がLANインタフェースを介してローカルコンピュータに返信させる(図5・ステップS206)。
また、算出された通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する工程で、キャッシュテーブルに記憶されたレスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に第二のリクエストパケットを受信した場合、第二のリクエストパケットを転送送信判断部がWANインタフェースを介してウェブサーバに送信させる(図5・ステップS203)。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するコンピュータであるマイクロコンピュータ13に実行させるようにしてもよい。
この構成および動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、同一のウェブサーバに対して同一のウェブページを表示させるリクエストパケットを送信する回数を抑制することができるので、それに対してウェブサーバがレスポンスパケットを返信する回数も抑制することができる。従って、特定のウェブサーバに対してリクエストが集中し過ぎることによって発生する不具合を抑制することができる。かつ、そのウェブサーバとの間の送信速度を測定するために新たなパケットを送信することもないので、ネットワークが混雑している状況をさらに悪化させることもない。
そして、ルータ装置のみが本実施形態の構成を備えていれば、ローカルコンピュータおよびウェブサーバは従来のものをそのまま利用することができる。かつ、ウェブサーバの性能を向上させてより多くのリクエストパケットを処理するということは考えなくてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るルータ装置510は、複数のローカルコンピュータのうち特定のものについてのみウェブサーバへのリクエストパケットの送信を可能とするアクセス可否判断部536を備えるように構成されている。
この構成によって、リクエストパケットを送信する回数をさらに抑制することができる。以下、これをより詳細に説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るルータ装置510の構成を示す説明図である。ルータ装置510は、前述の第1の実施形態に係るルータ装置10と、ハードウェア的には同一の構成を備える。ただ、主演算制御手段21で動作するコンピュータプログラムが、第1の実施形態で説明した各々に加えて、アクセス可否判断部536が付加されている。そして、記憶手段22には第1の実施形態で説明したキャッシュテーブル23に加えて、アクセス可否データ524も記憶されている。その点のみが第1の実施形態との相違点である。従って、第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照番号でいう。
図11は、図10に示したルータ装置510を含むネットワークの構成を示す説明図である。このネットワークの構成も、第1の実施形態に係るルータ装置10をルータ装置510に置換する以外は、図2に示した第1の実施形態に係るネットワークの構成と全く同一である。
図12は、図10に示したルータ装置510がローカルコンピュータ51a、51b、…からウェブサーバ61a、61b、…へのリクエストを受信した際にアクセス可否判断部536が行う動作を示すフローチャートである。アクセス可否判断部536は、このリクエストを送信したローカルコンピュータが、ウェブサーバへのリクエストの送信が許可されているか否かを、アクセス可否データ524を参照しつつ判断する(ステップS601)。
図13は、図10に示したアクセス可否データ524の構成例を示す説明図である。アクセス可否データ524は、ウェブサーバへのリクエストの送信が許可されているローカルコンピュータを特定しうる情報、たとえばMAC(Media Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレスなどが記憶されている。またはウェブサーバへのリクエストの送信が許可されていないローカルコンピュータを特定しうる情報を記憶するようにしてもよい。
図12に戻って、アクセス可否判断部536は、これに基づいて該ローカルコンピュータがウェブサーバへのリクエストの送信が許可されているか否かを判断し、許可されていれば図5の処理に進む(ステップS602)。許可されていなければその旨のエラーメッセージを送信元のローカルコンピュータに返して(ステップS603)処理を終了する。
これによって、アクセスを許可されていないローカルコンピュータからウェブサーバにリクエストが送信されることはないので、さらにリクエストパケットを送信する回数を抑制することができる。かつ、インターネットへの無用なアクセスを抑制することが可能であるので、LAN全体のセキュリティの向上につなげることも可能となる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した各々の実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置であって、
前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータとデータ通信を行うLANインタフェースと、
前記インターネットを介して前記ウェブサーバとデータ通信を行うWANインタフェースと、
前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を、また前記第一のリクエストパケットに反応して前記ウェブサーバから前記ローカルコンピュータ宛に返信されるレスポンスパケットとその容量および受信時刻を、それぞれ予め備えられたキャッシュテーブルに記憶制御するキャッシュ制御部と、
前記キャッシュテーブルに記憶された前記第一のリクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻とから前記ウェブサーバとの間の通信速度を算出する速度計測部と、
前記第一のリクエストパケットと同一の前記ウェブサーバ宛の第二のリクエストパケットを前記LANインタフェースが受信した場合に前記速度計測部が算出した通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する転送送信判断部とを備え、
この転送送信判断部が、前記通信速度が前記閾値以上である場合に前記第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させ、前記通信速度が前記閾値以上でない場合に前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる機能を有することを特徴とするルータ装置。
(付記2) 前記転送送信判断部が、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記通信速度が前記閾値以上でなくてもこの第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、付記1に記載のルータ装置。
(付記3) 前記転送送信判断部が、前記第一および第二のリクエストパケットがそれぞれ異なる個人特定情報を伴っている場合に、それぞれ異なるウェブサーバ宛のものと判断することを特徴とする、付記1に記載のルータ装置。
(付記4) 複数の前記ローカルコンピュータのうち特定のものについてのみ前記ウェブサーバへの前記リクエストパケットの送信を可能とするアクセス可否判断部を備えることを特徴とする、付記1に記載のルータ装置。
(付記5) 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置にあって、
前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、
前記第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し、
前記第一のリクエストパケットを前記ウェブサーバ宛にWANインタフェースが送信し、
前記第一のリクエストパケットに対応する前記ウェブサーバからのレスポンスパケットを前記WANインタフェースが受信し、
前記レスポンスパケットとその容量および受信時刻を前記キャッシュテーブルに前記キャッシュ制御部が記憶し、
前記キャッシュテーブルに記憶された前記リクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻から前記ウェブサーバとの間の通信速度を速度計測部が算出し、
前記構内通信網を介して別のローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、
算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを転送送信判断部が判断し、
前記通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、前記第二のリクエストパケットを前記転送送信判断部が前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させ、
前記通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記転送送信判断部が前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる
ことを特徴とする転送制御方法。
(付記6) 算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する工程で、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記第二のリクエストパケットを前記転送送信判断部が前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、付記5に記載の転送制御方法。
(付記7) 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置にあって、
前記ルータ装置が備えるコンピュータに、
前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットを受信する手順と、
前記第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルに記憶する手順と、
前記第一のリクエストパケットを前記ウェブサーバ宛に送信する手順と、
前記第一のリクエストパケットに対応する前記ウェブサーバからのレスポンスパケットを受信する手順と、
前記レスポンスパケットとその容量および受信時刻を前記キャッシュテーブルに記憶する手順と、
前記キャッシュテーブルに記憶された前記リクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻から前記ウェブサーバとの間の通信速度を算出する手順と、
前記構内通信網を介して別のローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットを受信する手順と、
算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する手順と、
前記通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、前記第二のリクエストパケットを前記ウェブサーバに送信させる手順と、
前記通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる手順と
を実行させることを特徴とする転送制御プログラム。
(付記8) 算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する手順で、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、付記7に記載の転送制御プログラム。
本発明は、構内通信網上のローカルコンピュータとインターネットとの間で接続を仲介するネットワーク機器に適用できる。
10、110a〜f、510 ルータ装置
11 LANインタフェース
12 WANインタフェース
13 マイクロコンピュータ
21 主演算制御手段
22 記憶手段
23 キャッシュテーブル
23a リクエスト
23b 転送時刻
23c リクエスト容量
23d レスポンス
23e 受信時刻
23f レスポンス容量
23g 通信速度
31 LAN側送受信部
32 WAN側送受信部
33 速度計測部
34 キャッシュ制御部
35 転送送信判断部
51a〜b、101a〜e ローカルコンピュータ
52 LAN
61a、120 ウェブサーバ
62 インターネット
524 アクセス可否データ
536 アクセス可否判断部

Claims (8)

  1. 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置であって、
    前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータとデータ通信を行うLANインタフェースと、
    前記インターネットを介して前記ウェブサーバとデータ通信を行うWANインタフェースと、
    前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を、また前記第一のリクエストパケットに反応して前記ウェブサーバから前記ローカルコンピュータ宛に返信されるレスポンスパケットとその容量および受信時刻を、それぞれ予め備えられたキャッシュテーブルに記憶制御するキャッシュ制御部と、
    前記キャッシュテーブルに記憶された前記第一のリクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻とから前記ウェブサーバとの間の通信速度を算出する速度計測部と、
    前記第一のリクエストパケットと同一の前記ウェブサーバ宛の第二のリクエストパケットを前記LANインタフェースが受信した場合に前記速度計測部が算出した通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する転送送信判断部とを備え、
    この転送送信判断部が、前記通信速度が前記閾値以上である場合に前記第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させ、前記通信速度が前記閾値以上でない場合に前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる機能を有することを特徴とするルータ装置。
  2. 前記転送送信判断部が、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記通信速度が前記閾値以上でなくてもこの第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、請求項1に記載のルータ装置。
  3. 前記転送送信判断部が、前記第一および第二のリクエストパケットがそれぞれ異なる個人特定情報を伴っている場合に、それぞれ異なるウェブサーバ宛のものと判断することを特徴とする、請求項1に記載のルータ装置。
  4. 複数の前記ローカルコンピュータのうち特定のものについてのみ前記ウェブサーバへの前記リクエストパケットの送信を可能とするアクセス可否判断部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のルータ装置。
  5. 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置にあって、
    前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、
    前記第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルにキャッシュ制御部が記憶し、
    前記第一のリクエストパケットを前記ウェブサーバ宛にWANインタフェースが送信し、
    前記第一のリクエストパケットに対応する前記ウェブサーバからのレスポンスパケットを前記WANインタフェースが受信し、
    前記レスポンスパケットとその容量および受信時刻を前記キャッシュテーブルに前記キャッシュ制御部が記憶し、
    前記キャッシュテーブルに記憶された前記リクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻から前記ウェブサーバとの間の通信速度を速度計測部が算出し、
    前記構内通信網を介して別のローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットをLANインタフェースが受信し、
    算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを転送送信判断部が判断し、
    前記通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、前記第二のリクエストパケットを前記転送送信判断部が前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させ、
    前記通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記転送送信判断部が前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる
    ことを特徴とする転送制御方法。
  6. 算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する工程で、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記第二のリクエストパケットを前記転送送信判断部が前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、請求項5に記載の転送制御方法。
  7. 構内通信網上の単数または複数台のローカルコンピュータからインターネット上のウェブサーバへの接続要求を仲介するルータ装置にあって、
    前記ルータ装置が備えるコンピュータに、
    前記構内通信網を介して前記ローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第一のリクエストパケットを受信する手順と、
    前記第一のリクエストパケットとその容量および送信時刻を予め備えられたキャッシュテーブルに記憶する手順と、
    前記第一のリクエストパケットを前記ウェブサーバ宛に送信する手順と、
    前記第一のリクエストパケットに対応する前記ウェブサーバからのレスポンスパケットを受信する手順と、
    前記レスポンスパケットとその容量および受信時刻を前記キャッシュテーブルに記憶する手順と、
    前記キャッシュテーブルに記憶された前記リクエストパケットの容量および送信時刻と前記レスポンスパケットの容量および受信時刻から前記ウェブサーバとの間の通信速度を算出する手順と、
    前記構内通信網を介して別のローカルコンピュータから前記ウェブサーバ宛に送信される第二のリクエストパケットを受信する手順と、
    算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する手順と、
    前記通信速度が予め与えられた閾値以上である場合、前記第二のリクエストパケットを前記ウェブサーバに送信させる手順と、
    前記通信速度が予め与えられた閾値以上でない場合、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットを前記LANインタフェースを介して前記ローカルコンピュータに返信させる手順と
    を実行させることを特徴とする転送制御プログラム。
  8. 算出された前記通信速度が予め与えられた閾値以上であるか否かを判断する手順で、前記キャッシュテーブルに記憶された前記レスポンスパケットの受信時刻から予め与えられた有効期限が経過した後に前記第二のリクエストパケットを受信した場合、前記第二のリクエストパケットを前記WANインタフェースを介して前記ウェブサーバに送信させることを特徴とする、請求項7に記載の転送制御プログラム。
JP2010046925A 2010-03-03 2010-03-03 ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム Active JP5441167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046925A JP5441167B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010046925A JP5441167B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011182331A JP2011182331A (ja) 2011-09-15
JP5441167B2 true JP5441167B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44693347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010046925A Active JP5441167B2 (ja) 2010-03-03 2010-03-03 ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5441167B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104506450A (zh) * 2014-11-06 2015-04-08 小米科技有限责任公司 媒体资源反馈方法及装置
JP6744090B2 (ja) * 2015-12-11 2020-08-19 Dxアンテナ株式会社 情報表示システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000293424A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Hitachi Ltd ネットワークキャッシュ装置およびキャッシュ制御方法
JP2005173876A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Hitachi Ltd キャッシュサーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011182331A (ja) 2011-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10148542B2 (en) Monitoring domain allocation performance
US9660890B2 (en) Service provider optimization of content management
US8296429B2 (en) Optimizing content management
JP5189974B2 (ja) 負荷制御装置およびその方法
US20120166639A1 (en) Multipath Routing Process
JP4758362B2 (ja) 中継装置、プログラム及び中継方法
JP5173388B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2006195709A (ja) Webサービスシステム
JP2001312484A (ja) 高速ウェブサーバ選択方法およびシステム
JP5441167B2 (ja) ルータ装置、転送制御方法および転送制御プログラム
WO2012081662A1 (ja) 管理装置、および、コンテンツ提供システム
WO2009064126A2 (en) Method for load balancing of server and apparatus for thereof
JP4646931B2 (ja) サーバ装置およびリクエスト整理方法
US20140181307A1 (en) Routing apparatus and method
US8176024B2 (en) Information apparatus connected to information terminal having a plurality of applications installed thereinto, control method of the same, and program product
JP2006127262A (ja) コンテンツ配信システムにおける負荷分散方法及び負荷分散システム
JP3613247B2 (ja) プロキシサーバ、サーバ用プログラム及びメモリ管理方法
JP4093215B2 (ja) メモリ管理システムおよびネットワークシステム
JP3671927B2 (ja) Webサービスの応答時間計測システムおよび計測サーバ
WO2011070677A1 (ja) 情報処理装置及び制御方法
JP4102570B2 (ja) データ取得仲介装置、プロキシサーバ及びデータ取得仲介プログラム、データ取得仲介方法、記憶媒体、並びにデータ取得仲介システム
JP5579127B2 (ja) パケット応答方法及び装置
JP2014022819A (ja) ネットワークシステム
JP2007241779A (ja) 閲覧情報記録システム
KR20090039437A (ko) 웹 서비스의 서비스 품질에 기초하여 웹 서비스를 선정하는방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5441167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350