JP5440240B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施の形態による電子カメラ1の構成例を説明するブロック図である。図1において、電子カメラ1は、撮影光学系11と、撮像素子12と、AFE(Analog front end)回路13と、画像処理回路14と、スピーカ駆動回路15と、スピーカ16と、LCDモニタ17と、RAM18と、フラッシュメモリ19と、CPU20と、メモリカードインターフェース(I/F)21と、通信制御回路22と、操作部材23と、姿勢センサ24と、音声処理回路25と、ステレオマイク26と、照明装置28と、電源回路29と、レンズ駆動回路30とを備える。
ペアリング成立条件は、4つの条件の中から選択可能に構成される。ペアリング成立条件を選択する操作は、他の電子カメラ1との間で通信を行う前に、あらかじめ以下のように行われる。
ペアリング成立条件が「通常」に設定された場合、CPU20は、他の電子カメラ1との間の通信確立を条件にペアリングを成立させる。通信制御回路22は、所定範囲(たとえば、10m)で無線通信を行うようにあらかじめ送信電力が設定されている。なお、この送信電力は、CPU20からの指示によって段階的(たとえば、3m、50cm、3cm)に通信範囲を制限するように、あらかじめメニュー操作によって切替え可能に構成されている。
CPU20は、スルー画像に含まれる「顔」を検出し、その「顔」が所定人物の「顔」か否かを識別する機能を備える。本実施の形態においては、相手の「顔」を撮影するので、「顔」を識別する際の両電子カメラ1間は非接触である。顔検出処理および顔識別処理は、公知の技術であるため説明を省略する。ペアリング成立条件が「顔識別」に設定された場合、CPU20は、他の電子カメラ1との間の通信確立後、「顔識別」を条件にペアリングを成立させる。ペアリングを成立させる識別人物の設定操作は、他の電子カメラ1との間で通信を行う前に、あらかじめ以下のように行われる。
ペアリング成立条件が「握手」に設定された場合、CPU20は、他の電子カメラ1との間の通信確立後、上記人体通信によるデータ受信を条件にペアリングを成立させる。たとえば、上述したように通信確立した電子カメラ1および他の電子カメラ1の双方の使用者が握手(お互いの皮膚が触れればよい)をすると形成される閉回路により、電子カメラ1同士が所定のデータを送受してペアリングを成立させる。本実施の形態においては、握手の場合も両電子カメラ1間は非接触である。
ペアリング成立条件が「カメラタッチ」に設定された場合、CPU20は、他の電子カメラ1との間の通信確立後、両電子カメラ1間の直接接触を条件にペアリングを成立させる。上述したように、電子カメラ1の筐体の上下左右の面においてそれぞれ送受信用電極22b〜22eが露出するように配設されている(図2)。電子カメラ1同士がこれら送受信用電極22b〜22eのいずれかで直接接触する場合、人体を介する人体通信時に比べて閉回路のインピーダンスが低いために大きな電流が流れる。CPU20は、通信制御回路22を通してこの信号電流の発生を検知することにより、電子カメラ1相互の接触を判定する。なお、通信制御回路22は、送受信用電極22b〜22eのうちどの電極で接触したかを特定してCPU20へ知らせるように構成されている。
「顔識別」に用いる参照用データをフラッシュメモリ19内に記録(登録)する処理について説明する。CPU20は、LCDモニタ17に表示中の「操作メニュー画面」(図3)において「登録撮影」項目171を選択した状態で十字スイッチ23gが右方向に押下操作されると、登録撮影処理を行うためのプログラムを起動する。
フラッシュメモリ19に記録(登録)された参照用データは、以下のように削除可能である。LCDモニタ17にペアリング人物設定画面(図5)を表示した状態で削除スイッチ23fが押下操作されると、CPU20は、カーソル173で示される人物に関する参照用データを削除対象とする。
1.画像閲覧
CPU20は、ペアリング成立中は、あらかじめ共有設定をしたファイルフォルダについて、その内容を相手側の電子カメラ1から無線通信(ペアリング成立条件が「握手」に設定されている場合は、無線通信または人体(上記「握手」などで形成された閉回路))を介して閲覧可能とする。本実施形態において閲覧は、ペアリング成立相手の電子カメラ1から受信した画像データによる再生画像をLCDモニタ17に再生表示することをいい、受信した画像データを電子カメラ1内の不揮発性メモリ(フラッシュメモリ19および記憶媒体51)へ記録保存することと異なる。共有設定は、たとえば、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
CPU20は、ペアリングを成立させた相手の情報(電子カメラ1の識別情報)にランク付けを行う。ランクは低い方から高い方へ、たとえばランク1〜ランク3の3段階に分ける。「親機」側のCPU20は、ペアリングを成立させた相手(本例では識別情報によって示される電子カメラ1)とのペアリング成立回数、およびペアリング累積時間に応じてランクを上げる。ランクを上げるか否かの判定に用いるペアリング成立回数およびペアリング累積時間は、あらかじめ電子カメラ1に対して設定され、設定内容がフラッシュメモリ19に保存されている。フラッシュメモリ19に記録保存されているペアリング成立回数やペアリング累積時間の設定変更は、たとえば、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
CPU20は、ランク1である相手(本例では識別情報によって示される電子カメラ1)とペアリング成立中は、上述したように、あらかじめ共有設定をしたファイルフォルダについて、その内容を相手側の電子カメラ1から無線通信(ペアリング成立条件が「握手」に設定されている場合は、無線通信または人体通信)を介して閲覧可能とする。この場合、ペアリング成立中に撮影した撮影画像に限って閲覧可能とし、ペアリング非成立時に撮影した撮影画像については相手からの閲覧対象に含めない。
CPU20は、ランクの高低に応じて、閲覧時の表示解像度を変える。ペアリング成立した「親機」は、「子機」側に記録されている画像を「親機」側のLCDモニタに再生表示して閲覧させるとき、ランクによって異なるローパスフィルタ処理を行うことにより、ランクが低いほど低解像度閲覧、ランクが高いほど高解像度閲覧させるように表示解像度を変える。ペアリング成立した「子機」も同様に、「親機」側に記録されている画像を「子機」側のLCDモニタに再生表示して閲覧させるとき、ランクによって異なるローパスフィルタ処理を行うことにより、ランクが低いほど低解像度閲覧、ランクが高いほど高解像度閲覧させるように表示解像度を変える。
なお、閲覧時のフィルタ処理に関しては、そのほかに、無線通信回路により検出された電子カメラ1間での通信状態に応じてローパスフィルタ処理を行う。通信状態の例としては、電子カメラ1間での通信強度や、単位時間当たりの信号の伝送量が挙げられる。通信強度を例にすると、通信強度が低いほど低解像度閲覧、通信強度が高いほど高解像度閲覧させるように表示解像度を変える。ペアリング成立した「子機」も同様に、「親機」側に記録されている画像を「子機」側のLCDモニタに再生表示して閲覧させるとき、通信強度によって異なるローパスフィルタ処理を行うことにより、通信強度が低いほど低解像度閲覧、通信強度が高いほど高解像度閲覧させるように表示解像度を変える。このように構成すれば、LCDモニタに再生表示された画像の解像度によって、ユーザは、両電子カメラ1間の距離が近いのか、遠いのか、容易に判断が可能となる。
ペアリング成立中は、「親機」側の電子カメラ1および「子機」側の電子カメラ1がそれぞれ単独で撮影処理を行う通常撮影と、「親機」側の電子カメラ1と「子機」側の電子カメラ1とを連携させて双方で撮影処理を行う連携撮影とを行うことができる。通常撮影を行うか、連携撮影を行うかの設定は、あらかじめ、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
CPU20は、レリーズボタン23a(図2)の操作に基づいて撮影を行う。CPU20は、撮影処理前の情報および撮影処理で取得した画像データに基づいて、画像データおよび撮影情報を含むExif形式の画像ファイルを生成する。Exif形式の画像ファイルは、JPEG画像フォーマットの画像データ内にサムネイル画像や撮影情報などのデータを埋め込むようにしたものである。CPU20は、画像ファイルを記憶媒体51へ記録する。
ペアリング成立中において、「親機」側の電子カメラ1と「子機」側の電子カメラ1とが異なる撮影条件で撮影するように制御する。たとえば、「親機」のシャッター速度を「子機」のシャッター速度より速く制御する。連携撮影1を行う設定は、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
ペアリング成立中において、「親機」側の電子カメラ1および「子機」側の電子カメラ1の一方が撮影中のときは、他方の電子カメラ1が待機し、撮影中の電子カメラ1の撮影が終了したら、待機中の電子カメラ1の撮影が可能になるように制御する。連携撮影2を行う設定は、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
ペアリング成立中において、「親機」側の電子カメラ1および「子機」側の電子カメラ1は、それぞれが単独で撮影可能に制御する。通常撮影を行う設定は、図3に例示した「操作メニュー」における設定項目に含めて行うことができる。
ペアリング成立中に「親機」および「子機」間でパスワードを共有してもよい。たとえば、ペアリング成立中に「親機」および「子機」のいずれか一方でパスワードを設定した場合、そのパスワード情報を他方の電子カメラ1へ送信し、「親機」および「子機」間でパスワードを共有する。パスワードの設定は、たとえば、メニュー画面において行う。
(1)電子カメラ1は、撮像して画像データを出力する撮像素子12と、外部の電子カメラとの間で通信を行う通信制御回路22と、通信制御回路22を介して、外部の電子カメラで設定された撮影条件を取得するとともに、少なくとも一部の撮影条件について異なる撮影条件を設定するCPU20と、を含むようにしたので、撮影のペア動作を適切に行うことができる。たとえば、撮影画像が同じになってしまうことが避けられる。
(変形例1)
上述した図6の処理において、ステップS13(図6)を肯定判定した場合に、返信してきた(ステップS12)電子カメラ1の識別情報がフラッシュメモリ19内に保存されているか否かを調べるように構成してもよい。上述したように、CPU20は、ペアリング終了する際にペアリング成立相手を示す識別情報(たとえば、電子カメラ1のID)ごとに、ペアリング成立回数およびペアリング累積時間をフラッシュメモリ19内に保存している。そこで、この保存情報を参照することにより、返信してきた電子カメラ1の識別情報が保存されている場合には、ペアリング実績のある相手と判定してステップS16へ進み、ペアリングを成立させる。
ペアリング成立中において、通信状態(通信距離)に応じて上述したペアリング時のランクをリアルタイムに変化させてもよい。「親機」側のCPU20は、受信信号レベルが通信距離に応じて変化することから、通信制御回路22における受信信号レベルに応じてランクを変化させる。メインCPU20は、ペアリング成立中であってランク3およびランク2の場合、それぞれ受信信号レベルが判定閾値より低下した場合にランクダウンさせる。この場合、変更内容をペアリング成立相手の識別情報に関連づけてフラッシュメモリ19に保存するとともに、変更後のランクに応じて閲覧制限やコピー制限を行う。ランク情報は、「親機」から「子機」へ送信し、「親機」が管理する。
ペアリング成立中において、ペアリングの相手に閲覧許可(公開)する画像(自己側であらかじめ共有設定をしたファイルフォルダ内の画像)と、相手から閲覧許可された画像(相手側であらかじめ共有設定されたファイルフォルダ内の画像)との類似度に応じてペアリング時のランクを変化させてもよい。類似度の高低は、公知のパターンマッチング手法を用いて判定する。「親機」側のCPU20は、類似度が高いほどランクを上げ、類似度が低いほどランクを下げる。変更内容をペアリング成立相手の識別情報に関連づけてフラッシュメモリ19に保存するとともに、変更後のランクに応じて閲覧制限やコピー制限を行う点、ランク情報を「親機」から「子機」へ送信し、「親機」が管理する点は、上述した場合と同様である。
ペアリング成立中において、ペアリングの相手に閲覧許可(公開)する画像(自己側であらかじめ共有設定をしたファイルフォルダ内の画像)と、相手から閲覧許可された画像(相手側であらかじめ共有設定をしたファイルフォルダ内の画像)とで、撮影位置(GPS情報)を比較してペアリング時のランクを変化させてもよい。「親機」側のCPU20は、撮影位置が近いほどランクを上げ、撮影位置が遠いほどランクを下げる。変更内容をペアリング成立相手の識別情報に関連づけてフラッシュメモリ19に保存するとともに、変更後のランクに応じて閲覧制限やコピー制限を行う点、ランク情報を「親機」から「子機」へ送信し、「親機」が管理する点は、上述した場合と同様である。
ペアリング成立中において、ペアリングの相手に閲覧許可(公開)する画像(自己側であらかじめ共有設定をしたファイルフォルダ内の画像)と、相手から閲覧許可された画像(相手側であらかじめ共有設定をしたファイルフォルダ内の画像)とで、撮影条件を比較してペアリング時のランクを変化させてもよい。「親機」側のCPU20は、撮影条件が合致するほどランクを上げ、撮影条件が異なるほどランクを下げる。変更内容をペアリング成立相手の識別情報に関連づけてフラッシュメモリ19に保存するとともに、変更後のランクに応じて閲覧制限やコピー制限を行う点、ランク情報を「親機」から「子機」へ送信し、「親機」が管理する点は、上述した場合と同様である。
ペアリング成立条件によってランクを変化させてもよい。「親機」側のCPU20は、上述した「握手」によってペアリングを成立させた場合に、通常のランク(すなわち、フラッシュメモリ19に記録している管理情報であって、ペアリング成立回数およびペアリング累積時間に応じて決定されるランク)に比べて1段階ランクアップする。人体通信によってペアリング成立する場合は親密度が高いことが想定されるので、自動的にランクアップさせて使い勝手をよくする。このようにランクアップする場合も、変更内容をペアリング成立相手の識別情報に関連づけてフラッシュメモリ19に保存するとともに、変更後のランクに応じて閲覧制限やコピー制限を行う点、ランク情報を「親機」から「子機」へ送信し、「親機」が管理する点は、上述した場合と同様である。変形例6によれば、親密度が高いペアリング相手を自動的にグルーピングできる。
ペアリング成立条件が「顔識別」である場合に、「顔識別」に用いたスルー画像から得られる笑顔度合いに応じてペアリング時のランクを変化させてもよい。「親機」側のCPU20は、「顔識別」に用いたスルー画像から得られる笑顔度合いが所定値より高い場合に、通常のランク(すなわち、フラッシュメモリ19に記録している管理情報であって、ペアリング成立回数およびペアリング累積時間に応じて決定されるランク)に比べて1段階ランクアップする。笑顔度合いが高い場合は親密度が高いことが想定されるので、自動的にランクアップさせて使い勝手をよくする。
上述した連携撮影1において、「親機」の焦点距離を「子機」の焦点距離より長くするように撮影条件を異ならせてもよい。たとえば、「親機」の焦点距離が85mm相当の場合、「子機」の焦点距離を35mm相当とする。「親機」側の電子カメラ1および「子機」側の電子カメラ1による撮影画像がお互い似てしまうことが避けられる。そして、「ワイド」で撮影した方(本例では35mm相当)の電子カメラ1で用いるホワイトバランス調整値を、他方の電子カメラ1で用いるホワイトバランス調整値として用いるようにする。
上述した連携撮影2の説明では、レリーズボタン23aの押下操作が継続される間、連写撮影する例を説明した。この代わりに、レリーズボタン23aが押下操作されてから所定時間(たとえば10秒間)が経過するまで連写撮影してもよい。この場合のCPU20は、ステップ206(図18)において、ステップS202(またはS212)を肯定判定してからの経過時間が上記所定時間に達した場合に肯定判定させる。
あるいは、レリーズボタン23aが押下操作されてからの連写撮影枚数が所定コマ(たとえば30コマ)に達するまで連写撮影してもよい。この場合のCPU20は、ステップ206において、ステップS202(またはS212)を肯定判定してからの連写コマ数が上記所定コマに達した場合に肯定判定させる。
上述した連写撮影画像を静止画像として記録する代わりに、動画ファイルを生成して記録する構成にしても構わない。また、一方の電子カメラ1が静止画像として記録し、他方の電子カメラ1が動画像として記録するようにしてもよい。
一方の電子カメラ1で撮影中に、他方の電子カメラ1を撮影待機させるようにしたが、当該撮影待機中に録音させるように構成してもよい。この場合のCPU20は、ステップS201を肯定判定したらマイク26に録音のための集音を開始させ、ステップS211を肯定判定するまで集音を継続させる。
上述した説明では、「カメラタッチ」の場合の「親機」と「子機」とを上下判定に基づいて決定するようにしたが、「親機」と「子機」とを左右判定に基づいて決定するようにしてもよい。この場合のCPU20は、ステップS25(図6)において、たとえば左側判定処理を行う。左側判定とは、電子カメラ1相互が接触した場合にどちらの電子カメラ1が左側に位置するかを判定するものであり、本変形例では電子カメラ1を背面側から見た場合に左手方向に位置するものを「左」側とする。
ペアリングにおける時刻合わせについて(図6のステップS27およびS28)、「親機」の時刻に「子機」の時刻を合わせる例を説明した。この代わりに、「親機」および「子機」の時刻のうち早い方に合わせたり、受信した標準電波に基づいて時刻補正する機能を備える方に合わせたりしてもよい。
上述した説明において、CPU20は、記憶媒体51の空き容量が所定の空き容量より少ない場合、他の電子カメラ1側の記憶媒体51の空き容量が所定の空き容量より少ない旨の情報を通信によって取得した場合、電池52の残容量が所定の残容量より少ない場合、他の電子カメラ1側の電池52の残容量が所定の残容量より少ない旨の情報を通信によって取得した場合の少なくとも1つに該当する場合は、ペアリングを自動終了するようにした。これに加えて、CPU20は、ステップS11(図6)の処理を開始する前の時点で記憶媒体51の空き容量が所定の空き容量より少ない場合や、電池52の残容量が所定の残容量より少ない場合には、図6による処理を直ちに終了するとよい。
上記実施形態では、ペアリングを成立させる外部機器をあらかじめ登録しておく一例として、外部機器を使用する人物の「顔」を登録する例を説明した。この代わりに、外部機器の名称等を登録するようにしてもよい。この場合は、「ペアリング人物設定」画面(図5)の代わりに「外部機器設定」画面をLCDモニタ17に表示させる。「外部機器設定」画面には、「顔」のサムネイル画像に代わる外部機器リストを表示させる。外部機器リストは、たとえば、各外部機器の名称や型番、IDなどを含む。
また、この通信要求(ステップS11)の変形例は、外部機器を使用する人物の「顔」を登録する例を説明した上記実施形態についても適用可能である。具体的には、CPU20は、ユーザが登録撮影されている顔をLCDモニタ17で認識し、例えばOKスイッチ23hを押下したときに、通信制御回路22を介して相手の電子カメラの電源をオンするようにすればよい。また、CPU20は、図5で示したように、ペアリング人物設定画面においてチェックボックスをチェックした人物が所有している電子カメラ1を通信制御回路22を介して起動させるようにしてもよい。この場合、チェックボックスをチェックした人物が近くにいるかどうかは不明な場合もあるので、通信距離を10〜100m以内に設定して通信するようにすればよい。
なお、電子カメラ1に被写界を認識するファインダーが備えられている場合には、LCDモニタ17で顔識別するのに代えて、このファインダーにより顔識別するようにしてもよい。
ペアリング要求により相手の電子カメラ1の電源を起動させるには、上述の顔識別に限定されるものではなく、人体通信やカメラタッチの際にも適用することができる。この場合、単なる握手やペアリング要求ではないカメラタッチと識別するために、OKスイッチ23hを利用するようにしてもよいし、握手の時間が所定時間、例えば、3秒以上続いたり、カメラタッチが所定時間、例えば、3秒以上続いたりした場合に通信制御回路22を介して相手の電子カメラ1の電源をオンにするようにしてもよい。なお、この場合、電子カメラ1の電源がオンの状態であっても、オフの状態であっても構わない。電子カメラ1および他の電子カメラ1が、主電源がオフの状態であっても通信制御回路22に電源が供給されるよう構成されておれば、電子カメラ1は、通信制御回路22により人体通信またはカメラタッチが検知された場合には、主電源をオンにして電子カメラ1を構成する各部を起動させることができる。
また、上記実施形態では、CPU20が他の電子カメラ1との間の通信確立後、「顔識別」したことを条件にペアリングを成立させる例を説明した。この代わりに、ペアリングモード設定時において、通信確立前に「顔識別」をしてから、他の電子カメラ1との間で通信を開始するように構成してもよい。この場合は、上記実施形態のように、外部機器と通信を開始する前に、複数のペアリング成立条件の中からいずれか1のペアリング成立条件が予め設定されていてもよいし、いずれのペアリング成立条件も設定されておらずともよい。上述したように、CPU20は「顔識別」に用いるスルー画像をLCDモニタ17にリアルタイムに再生表示させるとともに、「顔識別」した場合には当該「顔」を示す枠などの表示をスルー画像に重ねて表示させる。CPU20は、この状態で自動的に通信を開始し、ペアリングを成立させてもよいし、「顔識別」した状態であって、かつOKスイッチ23hが押下操作された場合に通信を開始し、ペアリングを成立させてもよい。
また、上記実施形態では、外部機器と通信を開始する前に、複数のペアリング成立条件の中からいずれか1のペアリング成立条件を予め設定する一例を説明したが、通信の開始前に必ずペアリング成立条件を設定する構成でなくともよい。例えば、モードスイッチ23dの操作によりペアリングモードに設定されている場合には、CPU20は、「顔識別」、「握手」および「カメラタッチ」の少なくとも1つの判別処理を行うように構成されてもよい。CPU20は、通信制御回路22を介して「握手」または「カメラタッチ」を検出した場合には、他の電子カメラ1との間で自動的に通信を開始し、ペアリングを成立させるようにする。
また、ペアリング成立条件が、例えば「通常」に設定されていたとしても、CPU20が「握手」または「カメラタッチ」を検出した場合には、他の電子カメラ1との間で自動的に通信を開始し、ペアリングを成立させるようにしてもよい。
なお、これらの場合、自動的に通信を開始する代わりに、CPU20が「握手」および「カメラタッチ」を検出したならば、CPU20は、LCDモニタ17にペアリングを成立させてもよいか否かを問い合わせる旨の表示をし、OKスイッチ23hが押下操作された場合に通信を開始するようにしてもよい。本変形例においては、好適には、CPU20は、無線通信回路により検出された受信信号の強度が最も高いと判定された外部機器との間で無線通信を確立し、ペアリングを成立させる。
上記実施形態では、ペアリングモードの終了に関して、ペアリングオフタイマーの設定にしたがって終了する一例を説明した。この代わりに、「握手」している時間に応じてペアリングモードの滞在時間を設定してもよい。上述したように、通信制御回路22は、CPU20からの指示に応じて人体を介して通信を行う人体通信機能を備える。CPU20は、通信制御回路22を介して「握手」している時間を計測し、計測時間に応じてペアリングモードの滞在時間を設定する。また、この場合、CPU20は、ペアリングの終了をペアリングモード解除操作、および「握手」時間により決定されたペアリングモード滞在時間の経過時のいずれか早い方にペアリングを終了させるようにしてもよい。
また、ペアリングモードの滞在時間は、「カメラタッチ」している時間に応じて設定されてもよい。上述したように、CPU20は、電子カメラ1の筐体に設けられた送受信用電極22b〜22eおよび通信制御回路22を介して両電子カメラ1が直接接触したか否かを検出する。CPU20は、通信制御回路22を通して両電子カメラ1間の直接接触時間を計測し、計測時間に応じてペアリングモードの滞在時間を設定する。また、この場合、CPU20は、ペアリングの終了をペアリングモード解除操作、および「カメラタッチ」時間により決定されたペアリングモード滞在時間の経過時のいずれか早い方にペアリングを終了させるようにしてもよい。
また、ペアリングモードの滞在時間は、「カメラタッチ」している時間に応じて設定されてもよい。
無線通信は電波を送受信して行う他、赤外光を送受信して行うものでもよい。また、電子カメラ1を例に説明したが、電子カメラ1は機種の異なるカメラでもよく、また、カメラ付き携帯電話機、ビデオカメラ、ミュージックプレイヤ、などの電子機器に適用してよい。
以上の説明では、「親機」1台に対して「子機」が1台の例を説明したが、「親機」1台と複数の「子機」とがペアリングを成立させてもよい。
11…撮影光学系
12…撮像素子
14…画像処理回路
17…LCDモニタ
19…フラッシュメモリ
20…CPU
21…メモリカードI/F
22…通信制御回路
22b〜22e…送受信用電極
23…操作部材
24…姿勢センサ
25…音声処理回路
29…電源回路
51…記憶媒体
52…電池
Claims (7)
- 第1撮像素子を収納する筐体と、
撮像可能な第2撮像素子を有する外部機器と前記筐体との接触状態を検出する接触センサと、
重力方向を検出する重力センサと、
前記接触センサと前記重力センサとの出力に基づいて、前記外部機器との協調動作を設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記外部機器との通信を行うための通信手段と、
前記接触センサと前記重力センサとの出力に基づいて、前記外部機器と前記筐体とのいずれが重力方向に対して上側に位置するのかを判定する判定手段と、を備え、
前記設定手段は、重力方向に対して前記筐体が前記外部機器よりも上側に配置されたと判定された場合、前記通信手段を介して前記外部機器を所定の設定に設定させることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記接触センサは、少なくとも前記筐体に配置された第1接触センサと第2接触センサとを含み、
前記設定手段は、前記第1接触センサと前記第2接触センサとのうち、いずれの接触センサに前記外部機器が接触したかに応じて、前記外部機器との協調動作の設定を行うことを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記設定手段は、前記外部機器との撮像条件に関する設定を行うことを特徴とする電子機器。 - 請求項4に記載の電子機器であって、
前記外部機器との間で通信を行う通信手段とを備え、
前記設定手段は、前記通信手段を介して取得された、前記外部機器で設定された撮像条件に基づいて、前記外部機器とは少なくとも一部異なるように前記撮像条件を設定することを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記第1撮像素子と前記第2撮像素子との間で同一被写体を異なる撮像方向から撮像するようにフレーミングを促すアシスト手段とを備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項6に記載の電子機器において、
前記アシスト手段は、
前記第1撮像素子からの画像データに基づいて顔を検出する顔検出手段と、
前記検出された顔に基づいて前記顔を撮像する方向を判定する撮像方向判定手段とを含むことを特徴とする電子機器。
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