JP5438426B2 - アスベスト含有建材除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータシャフト内のアスベスト含有建材を除去するアスベスト含有建材除去装置に関する。
アスベストは、その不燃性、耐火性、断熱性や吸音性に優れていることから、過去において、建築物の天井、壁、柱や梁などに、接着剤等と混合されて断熱材や吸音材として吹き付けられたり、乾式又は湿式耐火被覆の構成要素として混合されて吹き付けられたりしていた。アスベストは、エレベータシャフト内の柱や梁にも吹き付けられていた。しかし、近年では、アスベストは、有害で人体の健康に悪影響を与える要因となることが指摘されており、アスベストを主体とする断熱材や吸音材やアスベストを含む耐火被覆(以下、「アスベスト含有建材」と称する)の除去が急務となっている。
アスベスト含有建材の除去作業は、防塵マスクや保護衣を着用した完全防備の専門の作業員が、密閉された室内に隔離されて、ケレン棒やワイヤーブラシなどを使ってアスベスト含有建材を剥離・除去するのが現状である。しかし、この方法では、有害なアスベスト含有建材を取り除くとことはできるものの、作業者が手作業で除去しているため、多大な作業手間と時間を要し、施工コストの高騰を招いていた。
特に、エレベータシャフト内のアスベスト含有建材を取り除くには、足場を設置する必要があるため、さらに多くの時間と手間を要していた。そこで、エレベータシャフト内を昇降するケージに乗った作業員が作業を行う処理方法が採用されていた(特許文献1参照)。この処理方法では、足場が不要となり、その分の作業手間と時間を低減することができる。
特開2009−91081号公報
しかしながら、特許文献1に示す処理方法では、作業員が手作業でアスベスト含有建材の除去作業を行っているため、いまだ多大な作業手間と時間を要するといった問題が残されていた。
そこで、本発明は前記の問題を解決すべく案出されたものであって、省力化および工期短縮を図れるアスベスト含有建材除去装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、エレベータかごを撤去した後にエレベータシャフト内に設けられ前記エレベータシャフト内のアスベスト含有建材を除去するアスベスト含有建材除去装置であって、前記エレベータシャフト内を昇降する昇降架台と、前記アスベスト含有建材を剥離するための剥離回転体を備えた剥離装置と、前記昇降架台に設置され前記剥離装置を所定の位置に移動させる移動装置と、前記昇降架台と前記剥離装置と前記移動装置の遠隔操作を行う制御手段と、を備え、前記昇降架台には、エレベータシャフト内の既存のガイドレールを挟み込むガイドローラと、前記ガイドレールを挟持する把持装置とが設けられており、前記ガイドレールは、エレベータかごのガイドレールとカウンターウエイトのガイドレールであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のアスベスト含有建材除去装置である。
このような構成によれば、昇降架台を昇降させて、剥離装置を移動装置で移動させながら作動させることで、所望の位置のアスベスト含有建材の除去作業を自動的に行うことができるので、作業手間と時間を低減でき、アスベスト含有建材除去作業の省力化および工期短縮を達成できる。また、装置の機械化によって、作業員はエレベータシャフトの外部から、遠隔操作を行えばよいので、作業環境が良好になるとともに、防護服を着用しなくて済み、手間と時間をより一層低減できる。さらに、昇降架台の昇降が円滑に行うことができるとともに作業を安定して行うことができる。
また、本発明は、前記ガイドローラおよび前記把持装置が、前記昇降架台の周縁部に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする。このような構成によれば、他のエレベータシャフトであってもアスベスト含有建材除去装置を設置することができ、汎用性を高めることができる。
さらに、本発明は、前記昇降架台に、前記エレベータシャフト内に設けた高さ基準点を検知する位置決めセンサが設けられており、前記制御手段は、前記位置決めセンサが前記高さ基準点を検知したときに前記昇降架台の昇降を停止させるように構成されていることを特徴とする。このような構成によれば、昇降架台を所定の高さに自動的に停止させることができる。
また、本発明は、前記剥離装置が、前記アスベスト含有建材の粗剥離を行う刃を備えた粗剥離回転体と、前記アスベスト含有建材の仕上げ剥離を行うブラシを備えた仕上げ剥離回転体とを選択的に交換可能に構成されていることを特徴とする。このような構成によれば、粗剥離回転体を回転させてアスベスト含有建材の粗剥離を行った後に、仕上げ剥離回転体を回転させてアスベスト含有建材の仕上げ剥離を行うことで、アスベスト含有建材を短時間で効率的に剥離することができる。すなわち、粗剥離を行うことで剥離を高速で行えるとともに、その後に仕上げ剥離を行うことでアスベスト含有建材の取り残しを殆んどなくすことができる。
さらに、本発明は、前記仕上げ剥離回転体の回転は、前記粗剥離回転体と比較して高回転低トルクで行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記昇降架台の下方または前記移動装置の上方に設けられ、作業員が搭乗する作業員用ゴンドラをさらに備えたことを特徴とする。このような構成によれば、足場を設けることなく、作業員が最終的な除去確認作業を行うことができるので、アスベスト含有建材の取り残しを確実になくすことができる。
本発明によれば、アスベスト含有建材の除去作業において、省力化および工期短縮を図ることができるといった優れた効果を発揮する。
(a)は本発明に係るアスベスト含有建材除去装置を実施するための形態を示した概略側面図、(b)は昇降架台の変形例を示した概略側面図である。 本発明に係るアスベスト含有建材除去装置の昇降架台のスライドガイド機構を説明するための図であって、(a)は一例を示した平面図、(b)は他の一例を示した平面図、(c)はさらに他の一例を示した平面図である。 本発明に係るアスベスト含有建材除去装置の移動装置の計測センサおよび撮像装置を説明するための図であって、(a)はアスベスト含有建材除去装置を示した側面図、(b)はエレベータシャフトの壁面を示した正面図である。 (a)は本発明に係るアスベスト含有建材除去装置の剥離装置の粗剥離回転体での粗剥離の状態を示した側面図、(b)は剥離装置の仕上げ剥離回転体での仕上げ剥離の状態を示した側面図である。 (a)は本発明に係るアスベスト含有建材除去装置を実施するための他の形態を示した概略側面図、(b)はその変形例を示した概略側面図である。
次に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係るアスベスト含有建材除去装置1は、図1に示すように、エレベータシャフト(竪シャフト)10内に設けられている鉄骨梁11等のエレベータシャフト構造体に吹き付けられたアスベスト含有建材12(図5参照)を除去するための装置であって、エレベータシャフト10内を昇降する昇降架台20と、アスベスト含有建材12を剥離するための剥離装置30と、昇降架台20に設置され剥離装置30を所定の位置に移動させる移動装置40と、昇降架台20と剥離装置30と移動装置40の遠隔操作を行う制御手段50と、を備えたことを特徴とする。かかるアスベスト含有建材除去装置1は、エレベータシャフト10内のエレベータかご(図示せず)やカウンターウエイト(図示せず)を撤去した後に設けられる。エレベータシャフト10内には、エレベータかごの既存ガイドレール13a(図2参照)と、カウンターウエイトの既存ガイドレール13b(図2参照)が残置されている。
昇降架台20は、角型板状を呈している(図2参照)。昇降架台20は、エレベータシャフト10内へ搬入しやすくするために複数に分割して形成されている。昇降架台20は、例えば、図1の(a)に示すように、エレベータシャフト10の天井部15から垂下されたワイヤー14にて吊り下げられている。ワイヤー14は4本設けられ、昇降架台20の四隅に接続されている。昇降架台20には、ワイヤー14が巻き掛けられる巻上機22が四隅に設けられており、巻上機22を回転駆動させることで、昇降架台20が昇降する。なお、昇降架台20の昇降機構はこの構成に限定されるものではなく、例えば、図1の(b)に示すように、エレベータシャフト10の天井部15に巻上機22を設けて、この巻上機22でワイヤー14を巻上げ、または送出しすることで、昇降架台20が昇降するようにしてもよい。
図2に示すように、昇降架台20には、エレベータかごの既存ガイドレール13aに接続される第一ガイド手段23aと、カウンターウエイトの既存ガイドレール13bに接続される第二ガイド手段23bとが設けられている。第一ガイド手段23aと第二ガイド手段23bの先端部は、昇降架台20の外周縁から、外側の既存ガイドレール13a,13bに向かって、それぞれ延出している。第一ガイド手段23aの先端には、既存ガイドレール13aを挟み込む一対のガイドローラ(図示せず)と、既存ガイドレール13aを挟持する把持装置(図示せず)が設けられている。第二ガイド手段23bの先端には、既存ガイドレール13bを挟み込む一対のガイドローラ(図示せず)と、既存ガイドレール13bを挟持する把持装置(図示せず)が設けられている。ガイドローラは、昇降架台20の昇降時に、既存ガイドレール13a,13bの表面に沿って転動するものであって、昇降架台20を既存ガイドレール13a,13bに沿って移動させて、昇降を安定して行うための機構である。把持装置は、アスベスト含有建材の剥離作業時に、昇降架台20を既存ガイドレール13a,13bに固定させて、作業を安定して行うための機構である。
昇降架台20には、その周縁部に沿ってガイドレール24が設けられている。第一ガイド手段23aと第二ガイド手段23bは、ガイドレール24に沿って移動可能に設けられており、既存ガイドレール13a,13bの位置に応じて、第一ガイド手段23aと第二ガイド手段23bが所定の位置に設置される(図2の(a)〜(c)参照)。このように、第一ガイド手段23aと第二ガイド手段23bを、ガイドレール24に沿ってスライド可能に設けたことで、図2の(a)〜(c)に示すように、他のエレベータシャフトであっても、アスベスト含有建材除去装置1を設置することができ、汎用性を高めることができる。
また、昇降架台20には、エレベータシャフト10内に設置する高さ基準点(図示せず)を感知する位置センサ(図示せず)が設けられており、昇降架台20を所定の高さに停止させるように構成されている。位置センサは、例えば、光センサ等が用いられており、エレベータシャフト10の壁面に光を照射しており、高さ基準点で反射した光を検知したときに、昇降架台20を停止させるように構成されている。
移動装置40は、多軸型アームロボット(以下「多軸型アームロボット40」と称する場合がある)にて構成されており、アームの先端に剥離装置30が設けられている。多軸型アームロボット40は、昇降架台20の重心位置に設置されており、エレベータシャフト10内の四方向の壁面に向かって剥離装置30を対向させるように構成されている。多軸型アームロボット40は、公知のものが用いられ、ベース部41aと、ベース部41aに旋回可能に設けられた旋回アーム部41bと、旋回アーム部41bの先端に府仰可能に設けられた府仰アーム部41cとを備えて構成されている。府仰アーム部41cの先端には、例えば、公知のチャック機構が設けられており、剥離装置30が着脱可能に取り付けられている。
なお、図示しないが、昇降架台上に、X軸とY軸の2軸方向に移動可能なX−Yステージを設け、その上部に多軸型アームロボットを設置するようにしてもよい。このような構成によれば、X−Yステージを数値制御して移動させることで、多軸型アームロボットを所定の位置に移動させることができるので、多軸型アームロボットの小型軽量化を図ることができるとともに、効率的に除去作業を行うことができる。この構成は、エレベータシャフトの水平断面が大きい場合に特に有効である。
図3に示すように、多軸型アームロボット40には、エレベータシャフト10内に設けたマーキングポイント43を検知する計測センサ44と、剥離作業領域を撮像する撮像装置45とが設けられている。計測センサ44は、画像処理装置を備えており、マーキングポイント43の画像を認識することで、マーキングポイント43を検知する。計測センサ44は、制御装置50に電気的に接続されている。制御手段50は、エレベータシャフト10の外部に設けられたコンピュータにて構成されており、剥離装置30および多軸型アームロボット40を数値制御することで遠隔操作する。制御手段50は、計測センサ44から送信されたマーキングポイント43の検知信号を受信して、初期状態を認識し、計測センサ44からの計測データと互換しながら、コンピュータ数値制御により、自動的に剥離装置30を移動させて剥離作業を行う。つまり、制御手段50には、多軸型アームロボット40の運転動作が予め数値入力されており、マーキングポイント43を始点として自動的に多軸型アームロボット40を作動させて、剥離装置30を所定の軌道で移動させて剥離作業を行うように構成されている。このような構成によれば、多軸型アームロボット40および剥離装置30を自動的に移動させることで、より高度な自動化が図れる。さらに、作業員が多軸型アームロボット40および剥離装置30の移動作業を細かく行わなくても済むので、作業員の負担を低減できる。また、撮像装置45によって撮像された剥離作業領域を別室でモニターすることで、剥離状況を監視することができる。
剥離装置30は、図4に示すように、アスベスト含有建材12の粗剥離を行う刃31aを備えた粗剥離回転体31と、アスベスト含有建材12の仕上げ剥離を行うブラシ32aを備えた仕上げ剥離回転体32とを選択的に交換可能に構成されている。本実施形態では、粗剥離回転体31と仕上げ剥離回転体32は、多軸型アームロボット40の府仰アーム部41cの先端のチャック機構に選択的に装着される。
粗剥離回転体31は、図4の(a)に示すように、スチール製の回転筒31bと、その周囲に取り付けられた複数の刃31aとを備えている。刃31aは、金属系または硬質樹脂系材料によって針状に形成された突起物にて構成されており、回転筒31bの外周面に放射状に設けられている。
仕上げ剥離回転体32は、図4の(b)に示すように、スチール製の回転筒32bと、その周囲に取り付けられたブラシ32aとを備えている。ブラシ32aは、ポリプロピレンやポリアミド等の合成樹脂にて構成されたブラシ繊維を複数束ねて、帯状の束形状に形成されている。
以上のような構成のアスベスト含有建材除去装置1を用いて、アスベスト含有建材12の除去作業を行うに際しては、エレベータシャフト10内に昇降架台20を設置して、昇降架台20上に多軸型アームロボット40を設置するとともに、エレベータシャフト10内の壁面の所定位置に、高さ基準点(図示せず)とマーキングポイント43を設けておく。その後、多軸型アームロボット40の先端に、剥離装置30である粗剥離回転体31を装着する。
そして、制御手段50に各種データを入力した後、昇降架台20を所定の高さ位置に向けて昇降させる。昇降架台20が所定の高さまで昇降したならば、位置センサが高さ基準点を検知して、昇降架台20が自動的に所定の高さ位置に停止する。昇降架台20の昇降時、昇降架台20のガイドローラが既存ガイドレール13a,13bを挟み込んで転動しているので、昇降架台20の昇降を安定して行うことができ、位置センサが高さ基準点を確実に検知できる。
昇降架台20が停止したら、その把持装置によって既存ガイドレール13a,13bを把持して、昇降架台20を既存ガイドレール13a,13bに固定する。その後、多軸型アームロボット40を旋回させながら、計測センサ44によってマーキングポイント43を検知する。そして、検知時点から、制御手段50によって、多軸型アームロボット40および剥離装置30を自動的に作動させ、アスベスト含有建材12の粗剥離を行う。このとき、粗剥離回転体31の回転は低回転高トルクで行う。この高さ位置におけるエレベータシャフト10内の粗剥離が終了したら、昇降架台20を他の高さ位置に移動させて、前記した工程と同様の作業を行い、各高さ位置でのアスベスト含有建材12の粗剥離を順次行う。各高さ位置で粗剥離を行うとき、昇降架台20は、既存ガイドレール13a,13bに固定されているので、剥離装置30の作動時に剥離装置30がエレベータシャフト10の壁面から反力を受けても、昇降架台20は移動しない。これによって、安定した状態で剥離作業を行え、アスベスト含有建材12を所定の厚さまで除去することができる。
アスベスト含有建材12の粗剥離作業が終了したら、多軸型アームロボット40の先端の粗剥離回転体31を取り外して、仕上げ剥離回転体32を装着する。その後は、各高さ位置において、前記した工程と同様の作業を行い、エレベータシャフト10内に残存したアスベスト含有建材12の仕上げ剥離を行う。なお、仕上げ剥離回転体32の回転は、粗剥離回転体31と比較して高回転低トルクで行う。
以上説明したようなアスベスト含有建材除去装置1によれば、所望の位置のアスベスト含有建材12の除去作業を自動的に行うことができるので、その作業手間と時間を低減でき、アスベスト含有建材除去作業の省力化および工期短縮を達成できる。
また、装置の機械化によって、作業員はエレベータシャフト10の外部から、アスベスト含有建材除去装置1の遠隔操作を行えばよいので、作業環境が良好になるとともに、防護服を着用しなくて済み、手間と時間をより一層低減できる。
さらに、剥離装置として多軸型アームロボット40を採用して、その先端に剥離装置30を装着しているので、剥離装置30の複雑な動作が可能となり、エレベータシャフト10内のアスベスト含有建材12の被覆されている部位の形状が複雑であっても、アスベスト含有建材12の除去作業を効率的に行うことができる。
また、剥離装置30が、粗剥離回転体31と仕上げ剥離回転体32とを備えて、選択的に装着されるので、粗剥離回転体31を回転させてアスベスト含有建材の粗剥離を行った後に、仕上げ剥離回転体32を回転させてアスベスト含有建12材の仕上げ剥離を行うことで、アスベスト含有建材12を短時間で効率的に剥離することができる。すなわち、粗剥離を行うことで剥離を高速で行えるとともに、その後に仕上げ剥離を行うことでアスベスト含有建材12の取り残しを殆んどなくすことができる。
本実施形態では、アスベスト含有建材12の除去作業を全て機械によって行っているが、これに限定されるものではない。図5に示すように、昇降架台20の下方または移動装置40の上方に、作業員が搭乗する作業員用ゴンドラ55を設けるようにしてもよい。
図5の(a)には、移動装置40の上方に作業員用ゴンドラ55を設けたアスベスト含有建材除去装置1’を図示する。また、図5の(b)には、昇降架台20の下方に作業員用ゴンドラ55を設けたアスベスト含有建材除去装置1”を図示する。作業員用ゴンドラ55は、四隅に設けられた支持柱56を介して昇降架台20に支持されている。なお、その他の構成については、図1のアスベスト含有建材除去装置1と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。このような構成によれば、足場を設けることなく、作業員が最終的なアスベスト含有建材12の細かい除去作業とその確認作業を行うことができるので、アスベスト含有建材12の取り残しを確実になくすことができる。
作業員のアスベスト含有建材12の除去作業は、アスベスト含有建材除去装置1’,1”の機械によるアスベスト含有建材12の除去作業と同時に行ってもよいし、アスベスト含有建材12の除去作業の完了後に行ってもよい。なお、作業員が機械と同時にアスベスト含有建材12の除去作業を行う場合は、剥離装置30に対して、作業員用ゴンドラ55の反対側に、バグフィルタを装着した給気装置を設けて、剥離したアスベスト含有建材12が作業員側に流れないように気流を形成するようにする。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
1 アスベスト含有建材除去装置
10 エレベータシャフト
12 アスベスト含有建材
20 昇降架台
30 剥離装置
31 粗剥離回転体
32 仕上げ剥離回転体
40 移動装置(多軸型アームロボット)
50 制御手段
55 作業員用ゴンドラ

Claims (6)

  1. エレベータかごを撤去した後にエレベータシャフト内に設けられ前記エレベータシャフト内のアスベスト含有建材を除去するアスベスト含有建材除去装置であって、
    前記エレベータシャフト内を昇降する昇降架台と、
    前記アスベスト含有建材を剥離するための剥離回転体を備えた剥離装置と、
    前記昇降架台に設置され前記剥離装置を所定の位置に移動させる移動装置と、
    前記昇降架台と前記剥離装置と前記移動装置の遠隔操作を行う制御手段と、を備え、
    前記昇降架台には、エレベータシャフト内の既存のガイドレールを挟み込むガイドローラと、前記ガイドレールを挟持する把持装置とが設けられており、
    前記ガイドレールは、エレベータかごのガイドレールとカウンターウエイトのガイドレールである
    ことを特徴とするアスベスト含有建材除去装置。
  2. 前記ガイドローラおよび前記把持装置は、前記昇降架台の周縁部に沿って移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアスベスト含有建材除去装置。
  3. 前記昇降架台には、前記エレベータシャフト内に設けた高さ基準点を検知する位置決めセンサが設けられており、
    前記制御手段は、前記位置決めセンサが前記高さ基準点を検知したときに前記昇降架台の昇降を停止させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアスベスト含有建材除去装置。
  4. 前記剥離装置は、前記アスベスト含有建材の粗剥離を行う刃を備えた粗剥離回転体と、前記アスベスト含有建材の仕上げ剥離を行うブラシを備えた仕上げ剥離回転体とを選択的に交換可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアスベスト含有建材除去装置。
  5. 前記仕上げ剥離回転体の回転は、前記粗剥離回転体と比較して高回転低トルクで行う
    ことを特徴とする請求項4に記載のアスベスト含有建材除去装置。
  6. 前記昇降架台の下方または前記移動装置の上方に設けられ、作業員が搭乗する作業員用ゴンドラをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のアスベスト含有建材除去装置。
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