JP5438339B2 - 粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ、粉体電荷量測定器 - Google Patents

粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ、粉体電荷量測定器 Download PDF

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本発明は、測定試料であるトナー等の帯電した粉体を吸引し、その粉体の電荷量を測定する粉体電荷量測定器内に取り付けられる粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ、粉体電荷量測定器に関する。
従来の粉体電荷量測定器として、例えば特許文献1には、外側金属ケースと、この外側金属ケースに収容された内側金属ケースと、この内側金属ケースに収容された帯電粉体を捕集する捕集容器とを有する吸引式ファラデーケージについて記載されている。この吸引式ファラデーケージにおいては、捕集容器がガラス繊維などの絶縁材料から構成されており、捕集容器に捕集された帯電粉体の電荷量は捕集容器を介して内側金属ケースに誘導されるので、公知の方法で捕集容器内の帯電粉体の総電荷量を測定することができる。そして、捕集容器を内側および外側金属ケースから取り出し、帯電粉体が入った捕集容器の重量を測定する。測定した総電荷量をこの測定した重量と予め測定していた捕集容器単体の重量との差分で除すと、帯電粉体の単位重量当たりの電荷量を求めることができる。
特許第3726221号
しかしながら、上記特許文献1に記載の吸引式ファラデーケージでは、帯電粉体を捕集した捕集容器を電子天秤などの重量測定器で測定したとき、測定値が不安定な値を示すことが多々ある。これは電子天秤の計量皿上に帯電粉体の電荷と等量の反対極性を有する電荷が誘導されるからであると考えられる。
一方、帯電粉体を捕集容器で捕集する際に、吸引した帯電粉体と捕集容器内面との接触によって捕集容器の内面及び当該帯電粉体に摩擦帯電が生じることが考えられる。この摩擦帯電によって捕集容器の内面に生じた電荷(例えば、マイナスの電荷)は、帯電粉体の電荷量の測定時において、摩擦帯電によって帯電粉体に付与された電荷(例えば、プラスの電荷)と等量であり、これによってキャンセルされるので、摩擦帯電によって付与された電荷の影響を受けることなく、帯電粉体の本来の電荷量の測定が可能となる。しかしながら、捕集容器に吸引されたときの帯電粉体は、何らかの原因で、捕集容器内面の摩擦した箇所と離れてしまう場合がある。この場合、摩擦帯電によって捕集容器の内面に生じた電荷と摩擦帯電によって帯電粉体に付与された電荷が距離的に離れてしまい、両電荷の間で電気力線が閉じることができず、実質的にペアにならないものが生じる可能性がある。このように実質的にペアを組まない捕集容器の内面に生じた電荷が存在する状態で捕集容器の重量を電子天秤で測定すると、計量皿上には、捕集容器の内面に生じた電荷と等量の反対極性を有する電荷、及び、帯電粉体に摩擦により付与された電荷と等量の反対極性を有する電荷が誘導される。
このように、帯電粉体が捕集された捕集容器の重量を電子天秤で測定した場合、(1)帯電粉体の電荷と前記電荷に誘導された計量皿の電荷との間に働くクーロン引力、(2)実質的にペアを組まない捕集容器内面に生じた電荷と前記電荷に誘導された計量皿の電荷との間に働くクーロン引力、及び、(3)実質的にペアを組まない帯電粉体に摩擦により付与された電荷と前記電荷に誘導された計量皿の電荷との間に働くクーロン引力、以上(1)、(2)、(3)のいずれかひとつの力、(1)、(2)、(3)のうちのいずれか二つを組み合わせた力、または、(1)、(2)、(3)の全てを組み合わせた力のために、捕集容器の重量測定の精度が低下すると考えられる。さらに、電子天秤の風防部材が絶縁性のガラスなどで構成される場合、絶縁性ガラスなどが有する前測定にて生じた電荷やもともと保有している電荷が、帯電粉体の電荷、実質的ペアを組まない捕集容器内面に生じた電荷、帯電粉体に摩擦により付与された電荷のいずれか、いずれか二つを組み合わせた力、または全て組み合わせた力とクーロン引力が発生し、重量測定精度が低下する可能性もある。
そこで、本発明の目的は、粉体を吸引したフィルタカートリッジの重量測定を高精度にすることが可能な粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ、粉体電荷量測定器を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジは、粉体電荷量測定器内に取り付けられた状態で外部から吸引された粉体を捕獲すると共に捕獲した粉体の電荷量測定され、前記粉体電荷量測定器から取り出した状態で前記捕獲した粉体を含む重量が測定される粉体電荷量測定用フィルタカートリッジであって、前記吸引された粉体を捕獲するためのフィルタと、前記吸引された粉体が流入する吸引口、前記フィルタを収納し前記吸引口よりも径の大きな拡径部、及び、粉体を吸引する吸引方向に関して前記吸引口及び前記拡径部よりも下流に形成された排気口を有し、合成樹脂から構成された容器を含んでおり、前記容器には、導電性が付与されている。
本発明の粉体電荷量測定器は、導電性材料からなる外側カバーと該外側カバーに収納され該外側カバーと電気的に絶縁された導電性材料からなる内側ケースとを有するハウジング部材から構成された筐体と、前記筐体内に収納され、前記筐体の外部から気体と共に吸引された粉体を捕獲する上述の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジとを備えている
これによると、容器には導電性が付与されているので、容器を含むフィルタカートリッジを重量測定器で高精度に測定することが可能となる。フィルタによって捕獲された粉体の電荷、吸引時の摩擦帯電によって容器の内面に生じた電荷及び粉体に付与された電荷に対して、フィルタカートリッジに導電性が付与されているため、それぞれ等量の反対極性を有する電荷が静電誘導により容器に生じる。重量測定時において、粉体の電荷、吸引時の摩擦帯電によってフィルタカートリッジ内面に生じた電荷及び粉体に付与された電荷は、静電誘導により生じたそれぞれの電荷と電気力線により閉じることができ、電荷の影響が容器の外部に生じるのを抑制、または、前記電荷の影響を外部に生じさせないことが可能となるためである。
本発明において、前記容器は、前記吸引方向に関して前記拡径部よりも上流であって前記吸引口と前記拡径部との間に、前記吸引方向に沿って延在する第1筒部を有していることが好ましい。
また、本発明において、前記拡径部は、その径が前記排気口よりも大きく、前記容器は、前記吸引方向に関して前記拡径部よりも下流であって前記拡径部と前記排気口との間に、前記吸引方向に沿って延在する第2筒部を有しており、前記第2筒部の前記吸引方向に関する長さは、前記第1筒部の前記吸引方向に関する長さよりも短いことが好ましい。これにより、フィルタに捕獲された粉体が吸引口から溢れるのを防ぐことができる。
また、本発明において、前記合成樹脂には、導電性材料が添加されていることが好ましい。これにより、フィルタカートリッジを重量測定器でより高精度に測定することが可能となる。フィルタカートリッジ内の電荷の影響が外部に生じないためである。
また、本発明において、前記容器の外面の少なくとも一部には、導電膜が形成されていることが好ましい。これにより、容器であるフィルタカートリッジを重量測定器でより高精度に測定することが可能となる。導電膜には、フィルタカートリッジ内の電荷と等量の反対極性を有する電荷が静電誘導により生じるので、これらの電荷の影響が容器の外部に生じるのを抑制、または、前記電荷の影響を外部に生じさせないことが可能となるためである。
また、このとき、前記導電膜が、前記容器の外面全体に形成されていてもよい。これにより、フィルタカートリッジを重量測定器でより高精度に測定することが可能となる。フィルタカートリッジ内の電荷の影響が容器の外部に生じないためである。

本発明の一実施形態による粉体電荷量測定装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による粉体電荷量測定器の第1のハウジング部材と第2のハウジング部材とを分離させたときの斜視図である。 図1に示す粉体電荷量測定器の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による粉体電荷量測定器の断面図である。 図2に示すフィルタカートリッジの斜視図である。 図2に示すフィルタカートリッジの断面図である。 第1及び第2のハウジング部材にフィルタカートリッジを組み付けるときの断面図である。 粉体電荷量測定器を用いて吸引した粉体の電荷量を測定する際の、フィルタカートリッジに生じた電荷の状態を示す概略断面図である。 吸引した粉体の電荷量を測定した後、電子天秤でフィルタカートリッジの重量を測定する際の、フィルタカートリッジに生じた電荷の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるフィルタカートリッジの変形例を示しており、粉体電荷量測定器を用いて吸引した粉体の電荷量を測定する際の、フィルタカートリッジに生じた電荷の状態を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態によるフィルタカートリッジの変形例を示しており、吸引した粉体の電荷量を測定した後、電子天秤でフィルタカートリッジの重量を測定する際の、フィルタカートリッジに生じた電荷の状態を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
粉体電荷量測定装置100は、図1に示すように、外部から吸引した粉体の電荷量を測定する粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1と、粉体電荷量測定器1に配管部材5を介して接続された吸引ポンプ6と、粉体電荷量測定器1に接続された同軸ケーブル7と接続された電位計8と、重量測定器9とを含んでいる。電位計8は、エレクトロメーターなど、電位または電圧が測定できる機器でもよい。なお、電位計8及び重量測定器9(本実施形態においては、電子天秤9)は、公知のものを採用している。吸引ポンプ6と電位計8については、一体化された機器でもよい。
粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1は、図2に示すように、外形が略円筒形状の筐体1aと、筐体1aに収納されたフィルタカートリッジ4とを有している。筐体1aは、第1のハウジング部材2と、第2のハウジング部材3とを有し、分離可能な構成となっている。なお、フィルタカートリッジ4は、これら両ハウジング部材2,3間に配置されている。また、筐体1aには、吸引ポンプ6に繋がった配管部材5を筐体1aに接続する接続部材70が設けられている。このため、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1は、吸引ポンプ6が駆動されることによって、その軸方向に平行な方向であって図4中左方から右方に向かう方向(吸引方向A)に外部から気体と共に粉体(帯電粉体)を吸引する。
第1のハウジング部材2は、図3及び図4に示すように、アルミニウム合金からなる円筒状の外側第1カバー21と、ポリカーボネート樹脂からなる円筒状の第1ホルダ22と、ステンレス鋼からなる円筒状の内側第1ケース23とを有している。内側第1ケース23は、外側第1カバー21との間において第1ホルダ22を挟む位置に配置されており、外側第1カバー21と内側第1ケース23とが電気的に絶縁された状態で配置されている。なお、外側第1カバー21及び内側第1ケース23は、アルミニウム合金及びステンレス鋼以外の導電性材料から構成されていてもよい。第1ホルダ22は、ポリカーボネート樹脂以外の絶縁材料から構成されていてもよい。
外側第1カバー21の吸引方向Aの上流端には、第1ホルダ22及び内側第1ケース23の一部が挿通可能な孔31aを有する環状フランジ31が形成されている。外側第1カバー21の吸引方向Aの下流端には、当該下流端近傍において周方向に延在する溝32が形成されることによって構成された環状突起33が形成されている。環状突起33には、2つの切欠部34a,34bが形成されている。切欠部34aは、切欠部34bから180°回転した位置に形成されている。すなわち、2つの切欠部34a,34bは外側第1カバー21の中心軸を中心として点対称に配置されている。なお、環状突起33は、図4に示すように、外側第1カバー21と第2のハウジング部材3の外側第2カバー51とを嵌合させたときに、その嵌合方向について、外側第1カバー21の外側第2カバー51と重なる外周面から突出している。
第1ホルダ22は、図3及び図4に示すように、孔31aから外部に突出する円筒状の先端部22aと、外側第1カバー21によってその大部分が覆われる円筒状の本体部22bと、先端部22aと本体部22bとを繋ぐ環状フランジ22cとを有している。第1ホルダ22は、図4に示すように、外側第1カバー21の外側からネジが螺入されることによって互いの環状フランジ31,22cが密着した状態で外側第1カバー21に固定されている。
本体部22bの吸引方向Aの下流端には、本体部22bの径方向に突出した環状突起36が形成されている。環状突起36は、その外径が環状突起33の外径とほぼ同じになっている。また、環状突起36には、2つの切欠部34a,34bと同じ形状及び同じサイズの2つの切欠部37a,37bが形成されている。これら切欠部37a,37bは、外側第1カバー21に第1ホルダ22を固定したときに、切欠部37aが切欠部34aにちょうど対向し、切欠部37bが切欠部34bにちょうど対向するように配置され、2つの大きな切欠部38a,38bを構成している。
また、環状突起36には、本体部22bの径方向であって外側に付勢された樹脂ボールを有する2つのプレスフィットプランジャ39a,39bが設けられている。プレスフィットプランジャ39aは、プレスフィットプランジャ39bから180°回転した位置に配置されている。すなわち、2つのプレスフィットプランジャ39a,39bは本体部22bの中心軸を中心として点対称に配置されている。なお、プレスフィットプランジャ39a,39bは、切欠部37a,37bから90°回転した位置に配置されている。
内側第1ケース23は、図3及び図4に示すように、吸引方向Aに沿って延在する長尺部23aと、長尺部23aの下流端の内径よりも大きく拡径された拡径部23bと、拡径部23b内に配置された筒状のカラー45とを有している。長尺部23aは、内側第1ケース23が第1ホルダ22に取り付けられたときに第1ホルダ22から外部に突出する先端部41aと、吸引方向Aに沿って段階的に拡径され先端部41aと拡径部23bとを繋ぐ繋ぎ部41bとを有している。なお、内側第1ケース23は、第1ホルダ22に通された後、C型止め輪42が設けられることによって、第1ホルダ22から脱落しないように取り付けられている。また、先端部41aには、絶縁材料からなり可撓性を有する短尺のチューブ99が嵌め込まれているが、特に設けられていなくてもよい。
拡径部23bは、吸引方向Aに沿って段階的に拡径されている。カラー45の内周面には、吸引方向Aに対して傾斜するテーパ面45aが形成されている。カラー45は、拡径部23bの吸引方向Aの上流端に形成された環状フランジ43に密着した状態でネジにより拡径部23bに固定されている。なお、カラー45は、導電性材料である黄銅からなるが、黄銅以外の導電性材料から構成されていてもよい。
繋ぎ部41b内には、付勢部材47が配置されている。この付勢部材47は、繋ぎ部41bの段差部48とカラー45との間に配置されており、内側第1ケース23内に挿入されたフィルタカートリッジ4を吸引方向A(すなわち、フィルタカートリッジ4を内側第1ケース23から離れる方向)に付勢する。付勢部材47は、コイルバネ47aと、コイルバネ47aとカラー45との間に配置された台座47bとで構成されているが、例えば、コイルバネ47aをゴムなどの弾性部材に換えて構成されていてもよいし、台座47bがなくてもよい。
また、第1ホルダ22の本体部22b内には、付勢部材49が配置されている。付勢部材49は、環状フランジ22cと拡径部23bとの間に配置されており、第1ホルダ22内に挿入された内側第1ケース23を吸引方向Aに付勢する。なお、内側第1ケース23にはC型止め輪42が設けられているので、内側第1ケース23は第1ホルダ22から内側第1ケース23が脱落せずに吸引方向Aに関して第1ホルダ22にスライド可能に支持されている。付勢部材49は、コイルバネから構成されているが、例えば、ゴムなどの弾性部材から構成されていてもよい。
第2のハウジング部材3は、図3及び図4に示すように、アルミニウム合金からなる円筒状の外側第2カバー51と、ポリカーボネート樹脂からなる第2ホルダ52と、ステンレス鋼からなり外側第2カバー51との間において第2ホルダ52を挟む位置に配置された円筒状の内側第2ケース53と、ポリカーボネート樹脂からなり第2ホルダ52との間において外側第2カバー51を挟む位置に配置された継ぎ手ホルダ54とを有しており、外側第2カバー51と内側第2ケース53とが電気的に絶縁された状態で配置されている。なお、外側第2カバー51及び内側第2ケース53は、アルミニウム合金及びステンレス鋼以外の導電性材料から構成されていてもよい。第2ホルダ52及び継ぎ手ホルダ54は、ポリカーボネート樹脂以外の絶縁材料から構成されていてもよい。
外側第2カバー51の吸引方向Aの下流端には、第2ホルダ52の一部が挿通可能な孔61aを有する環状フランジ61が形成されている。環状フランジ61には、電位計8に接続された同軸ケーブル7を通す孔61bが形成されており、同軸ケーブル7の外側シールド線が外側第2カバー51に接続されており、芯線が内側第2ケース53に接続されている。
外側第2カバー51の吸引方向Aの上流端には、外側第2カバー51の内周面から突出する2つの突起51a,51bをそれぞれ構成する2つの突起形成部材66,67が固定されている。具体的には、外側第2カバー51の上流端には、2つの切欠部68,69が形成されている。これら切欠部68,69は、外側第2カバー51の中心軸を中心として点対称に配置されている。そして、先端部(突起51a,51b)が外側第2カバー51の内周面から突出するように、突起形成部材66,67が切欠部68,69にそれぞれ嵌め込まれてネジで外側第2カバー51に固定されている。突起形成部66,67の外側第2カバー51の内周面から突出した部分の形状は、切欠部38a,38bに対応した形状となっている。そのため、2つの外側第1及び第2カバー21,51を嵌合させてから第1のハウジング部材2を周方向に沿って90°回転させることで、吸引方向Aと平行な嵌合方向に関して突起51a,51bと環状突起33とが係合する。このように突起51a,51b及び環状突起33が両ハウジング部材2,3の嵌合をロックするロック機構を構成している。
第2ホルダ52は、図3に示すように、略円板形状を有しており、内側第2ケース53と対向する面には内側第2ケース53の吸引方向Aの下流端が嵌め込まれる凹部63が形成されている。凹部63の底面の中心には孔64が形成されている。第2ホルダ52の凹部63が形成された面とは反対側の面には、図4に示すように、孔64を内包し且つ孔61a内に挿入される環状突起52aが形成されている。また、第2ホルダ52は、外側第2カバー51に固定されたときに孔61bと対向し且つ孔61bとほぼ同径の孔52bが形成されている。この孔52bにも、内側第2ケース53と接続された同軸ケーブル7の芯線およびその芯線を覆う絶縁部材が通される。
内側第2ケース53は、図4に示すように、吸引方向Aに対して傾斜するテーパ面53a、吸引方向Aに沿って延在するストレート面53b及びテーパ面53aとストレート面53bとを繋ぐ湾曲面53cからなる内周面を有している。また、内側第2ケース53の第2ホルダ52とは反対側の端部外周には、径方向に突出する環状突起65が形成されている。環状突起65は、その外径が内側第1ケース23の拡径部23bの最も大きい外径と同じになっている。内側第2ケース53は、第2ホルダ52の外側からネジが螺入されることによって、内側第2ケース53の吸引方向Aの下流端が凹部63に嵌め込まれた状態で第2ホルダ52に固定されている。
継ぎ手ホルダ54は、図4に示すように、環状フランジ61の孔61aと第2ホルダ52の環状突起52aとの間に嵌め込まれる内筒71と、内筒71の外側に配置された外筒72と、内及び外筒71,72を繋ぐ環状フランジ73とから形成されている。内筒71の内周面には、吸引方向Aに関して中央近傍から下流端にかけて雌ねじが形成されており、この雌ねじ部分に接続部材70がねじ込まれている。また、内筒71の上流端部には、第2ホルダ52の環状突起52aが嵌め込まれている。環状突起52aの外周面には環状溝が形成されており、その環状溝にはOリングが配置されている。これによって、内筒71とホルダ52との間のシール性が向上する。なお、継ぎ手ホルダ54は、継ぎ手ホルダ54の外側から第2ホルダ52にネジが螺入されることで、継ぎ手ホルダ54と第2ホルダ52との間に環状フランジ61を挟んだ状態で、外側第2カバー51、第2ホルダ52及び継ぎ手ホルダ54の3者が固定される。
続いて、フィルタカートリッジ4について以下に説明する。フィルタカートリッジ4は、図5及び図6に示すように、互いに嵌合可能な2つのハウジング81,82と、両ハウジング81,82内に収納されたフィルタ83とで構成されている。これら2つのハウジング81,82が嵌合されることで1つの容器を構成する。
2つのハウジング81,82は、導電性材料である金属微粉末が添加されたポリプロピレン樹脂から構成されており、全体的に導電性を有している。フィルタカートリッジ4の容器が、導電性材料が添加された合成樹脂からなるので、その重量を約2〜3g程度にすることが可能となる。すなわち、フィルタカートリッジ4を吸引する粉体の重量により近づけることが可能となる。仮に、フィルタカートリッジを金属で構成すると重量が約100g程度と大きくなる。すると、フィルタカートリッジで捕集した粉体とフィルタカートリッジとの総重量を精度良く測定するために、電子天秤9の計量レンジを例えば、0.01mgにすると、総重量が大きすぎるために測定することができなくなる。フィルタカートリッジと粉体との総重量を測定するために計量レンジを大きくすると、その測定重量の精度が低下する。しかしながら、本発明においては、フィルタカートリッジ4の重量を約2〜3g程度と軽量にすることが可能であるため、計量レンジを0.01mgにしても、フィルタカートリッジ4と粉体との総重量を測定することが可能となる。
なお、本実施形態においては、ハウジング81,82を構成する材料として、金属微粉末及びポリプロピレン樹脂が採用されているが、導電性を有しておれば金属微粉末以外の導電性材料、例えば金属繊維あるいはカーボンブラックなど、また構成樹脂はポリプロピレン樹脂以外の合成樹脂、例えばポリエチレン樹脂あるいはスチレン系樹脂などであってもよい。
一般に合成樹脂の表面導電率は、10−14Scm2以下である。本実施形体において、合成樹脂に導電性材料を添加することにより、10−11Scm2以上にすることが好ましい。
さらに好適には、10−9Scm2以上である。
また、本実施形態における両ハウジング81,82を構成する合成樹脂は、外部から内部の状態が分かる程度の透明性を有する材料が好ましい。さらに、合成樹脂に対する導電性材料の添加量は、適当な表面導電率が有する程度で、かつ、外部から内部の状態が分かる程度の透明性を確保できる程度が好ましい。これにより、フィルタカートリッジ4内に粉体が吸引された使用済みのフィルタカートリッジ4かどうかを確認することが可能になるとともに、フィルタカートリッジ4内のフィルタ83の収納状態も確認することが可能となる。また、両ハウジング81,82の少なくとも一方又は部分的に、透明性を有しておればよい。これにおいても、上述と同様の効果を得ることができる。
また、フィルタカートリッジ4は、吸引方向Aに沿って延在する筒状の長尺部4a、長尺部4aの下流端の内径よりも大きく拡径された筒状の拡径部4bおよび長尺部4aよりも短い筒状の短尺部4cとを有している。フィルタ83は、円板形状を有する濾紙タイプのフィルタであり、測定対象となる粉体の粒径に応じて選定され、例えば電子写真技術でのトナーの電荷量を測定する場合には粒子保持能が1.0μmの濾紙が採用され、より微細な粉体の電荷量を測定する場合には例えば粒子保持能が0.7μmの濾紙が採用される。
図5に示すように、拡径部4bの中心から最も離れた外周側面が多面形状(例えば16角形)に面取りされている。これにより、筐体1aから取り外したフィルタカートリッジ4を、その外周側面が接するように平坦な面に載置してもフィルタカートリッジ4が転がりにくくなる。そのため、フィルタカートリッジ4内からトナーが零れにくくなると共に、粉体を捕集したフィルタカートリッジ4の重量測定を安定して行うことができる。
ハウジング81には、長尺部4aと、拡径部4bの上流側半分を構成する上流半部85とが形成されている。長尺部4aは、先端部41aの内径よりも若干小さい外径を有する先端部86と、先端部86と上流半部85とを繋ぎ、繋ぎ部41bの最も小さい内径よりも若干小さい外径を有する繋ぎ部87とを有している。
先端部86は、吸引方向Aに関して、先端部41aとほぼ同じ長さを有しており、フィルタカートリッジ4が内側第1ケース23に挿入されたときに先端部86の上流端と先端部41aの上流端とが実質的に同じ位置に配置される。繋ぎ部87は、吸引方向Aに関して、繋ぎ部41bとほぼ同じ長さを有している。繋ぎ部87の外周面であって吸引方向Aの下流端には、吸引方向Aに延在しつつ外周面から突出した3つの当接部88および3つの突起89が形成されている。これら当接部88および突起89は、周方向に沿って互いに離隔して配置され、且つ、交互に配置されている。
3つの当接部88は、吸引方向Aに延在する角柱形状を有しており、繋ぎ部87の外周面からの高さが突起89よりも低くなっている。具体的には、フィルタカートリッジ4を内側第1ケース23に挿入したときに、当接部88はカラー45の内周面に接触せずに通過して台座47bに当接する。そして、フィルタカートリッジ4が付勢部材47によって吸引方向Aに付勢される。このようにフィルタカートリッジ4が吸引方向Aに付勢されることで、フィルタカートリッジ4の下流端を第2ホルダ52の側面に押し付けることができる。そのため、フィルタカートリッジ4の排出口98と孔64との接続部分のシール性が向上し、フィルタカートリッジ4の吸引口86aに吸引力が確実に作用する。その結果、粉体を確実にフィルタカートリッジ4内に吸引捕集することができ、両先端部41a,86間から内側第1ケース23とフィルタカートリッジ4の隙間に誤って粉体が吸引されることがなくなる。
3つの突起89は、吸引方向Aに延在する三角柱形状を有しており、突起89の尖った先端が繋ぎ部87の外周面から最も離れた位置に配置されている。また、突起89は、フィルタカートリッジ4を内側第1ケース23に挿入したときに、先端がカラー45の内周面に接触して押し潰される程度の高さを有している。これにより、筐体1aからフィルタカートリッジ4を取り外すときに、カラー45と突起89とが係合しているので第1のハウジング部材2からフィルタカートリッジ4が抜け落ちにくくなる。そのため、フィルタカートリッジ4内から粉体が零れにくくなる。さらに突起89の吸引方向の上流端面が傾斜している。そのため、フィルタカートリッジ4を内側第1ケース23に挿入したときに、突起89の先端が押し潰されやすい。なお、フィルタカートリッジ4を内側第1ケース23に挿入したときに、突起83とカラー45とが接触するのでフィルタカートリッジ4と内側第1ケース23とが電気的に接続される。
上流半部85内には、図5(a)及び図6に示すように、4つのリブ91が形成されている。リブ91は、上流半部85の入口近傍から傾斜面85aに沿って上流半部85の外周端近傍まで延在した略三角形形状を有している。これらリブ91は、上流半部85の中心軸を中心として互いに90°離れた位置に配置されている。そして、これらリブ91の下流側の端面は、フィルタカートリッジ4内に収納されたフィルタ83の上流側表面と接触可能な位置に配置されており、粉体を吸引しているときにフィルタ83と接触してそのフィルタ83の振れの範囲を規制する。そのため、フィルタ83が大きく変形することによって破損するのを抑制することができると共に、フィルタ83で確実に粉体を捕獲することができる。
また、上流半部85の外周端部近傍には、両ハウジング81,82を溶着するための周方向に沿って延在した環状の溶着部85bが形成されている。これにより、両ハウジング81,82間にフィルタ83を挟み込んだ状態で両者を嵌め合わせ、溶着部85bをフィルタカートリッジ4の外部から加熱することで両ハウジング81,82を溶着することができる。なお、両ハウジング81,82は、接着剤で固定してもよい。この場合は溶着部85bを形成していなくてもよい。
ハウジング82には、短尺部4cと、拡径部4bの下流側半分を構成する下流半部92とが形成されている。短尺部4cは、内側第2ケース53の最も小さい内径(ストレート面53b部分の内径)よりも若干小さい外径を有している。また、短尺部4cの下流端には、環状突起95が形成されている。環状突起95の外径は内側第2ケース53の最も小さい内径とほぼ同じ径となっている。
下流半部92内には、図5(b)及び図6に示すように、互いに直交し、短尺部4cと下流半部92の境界部分から傾斜面92aに沿って下流半部92の外周端近傍まで延在した略台形形状の2つのリブ93が形成されている。これらリブ93の上流側の端面は、フィルタカートリッジ4内に収納されたフィルタ83の下流側表面と接触可能な位置に配置されており、粉体を吸引しているときにフィルタ83と接触してそのフィルタ83の振れの範囲を規制する。そのため、フィルタ83が大きく変形することによって破損するのを抑制することができると共に、フィルタ83で確実に粉体を捕獲することができる。また、各リブ93の下流端には切欠部93aが形成されている。
続いて、粉体電荷量測定装置100において、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1で吸引した粉体の単位重量当たりの電荷量を求めるまでの動作について、図1及び図7〜図9を参照しつつ説明する。
まず、ユーザがフィルタカートリッジ4の単体の重量を電子天秤9で測定する。そして、ユーザが、図7に示すように、分離された第1及び第2のハウジング部材2,3の間にフィルタカートリッジ4を配置し、そのフィルタカートリッジ4の長尺部4aを内側第1ケース23の長尺部23aに挿入する。このとき、当接部88が台座47bに当接し、突起89の先端がカラー45の内周面に接触して押し潰されて突起89とカラー45とが係合する。また、このとき、フィルタカートリッジ4と内側第1ケース23はカラー45を介して、フィルタカートリッジ4と内側第2ケース53は直接接触して、電気的に接続される。
次に、両カバー21,51を嵌合させたときに、突起51a,51bが切欠部38a,38bを通過可能な位置に両カバー21,51の位置合わせを行う。そして、第1及び第2のハウジング部材2,3を互いに近づく方向へ移動させてカバー21,51同士を嵌合させる。カバー21,51同士を嵌合する前では、図7に示すように、内側第1ケース23の吸引方向Aの下流端が、付勢部材49の付勢力によって第1ホルダ22の下流端よりも吸引方向Aに突出している。しかし、カバー21,51同士を嵌合することによって、図4に示すように、内側第1ケース23の下流端面と内側第2ケース53の環状突起65の上流端面とが接触し、内側第1ケース23が第1ホルダ22内に押し込まれる。このとき、付勢部材49による付勢力によって内側第1ケース23の下流端面に対する環状突起65の上流端面の圧接力が大きくなるので、内側第1ケース23と内側第2ケース53との電気的接触状態がより一層確実になる。さらに、外側第1及び第2カバー21,51同士を嵌合させ、突起51a,51bと環状突起33とを係合させたときに、両カバー21,51間にがたつき等があると、内側第1ケース23の下流端面に対する内側第2ケース53の圧接力が低下するが、付勢部材49を設けていることで、両カバー21,51間のがたつきを吸収し、内側第1ケース23と内側第2ケース53間の圧接力の低下を抑制する。
また、両カバー21,51同士を嵌合したときに、付勢部材47による付勢力がフィルタカートリッジ4に作用しているので、フィルタカートリッジ4の下流端面と第2ホルダ52の側面との圧接力が大きくなる。この結果、上述のように粉体を確実にフィルタカートリッジ4内に吸引捕集することができ、内側第1ケース23とフィルタカートリッジ4の隙間に誤って粉体が吸引されることがなくなる。
次に、ユーザが外側第1及び第2カバー21,51が嵌合した後、第1のハウジング部材2を90°回転させる。すると、プレスフィットプランジャ39a,39bの樹脂ボールが、外側第2カバー51の内周面の環状突起33と対向する部分であって吸引方向Aに沿って突起形成部材66,67と重なる位置に形成された2つの湾曲溝に入り込む。なお、湾曲溝は外側第2カバー51に4つ形成されており、外側第2カバー51の中心軸を中心として互いに90°離隔した位置に配置されている。これによって、第1のハウジング部材2が第2のハウジング部材3に対して回転しにくい状態となる。すなわち、ある程度の回転力を第1及び第2のハウジング部材2,3に加えないと簡単には第1及び第2のハウジング部材2,3が回転しない。また、突起51a,51bが切欠部38a,38bを通過した位置から90°回転するので、嵌合方向に関して突起51a,51bと環状突起33とが係合する。このときの嵌合によって両カバー21,51の電気的接触状態が保たれる。また、付勢部材49の付勢力は両カバー21,51を離す方向(嵌合方向と平行な方向)にも作用するので、突起51a,51bと環状突起33との係合力が増すと共に電気的接触状態がより確実なものとなる。この観点からいえば、付勢部材49もロック機構の一部を構成している。こうして、両ハウジング部材2,3の嵌合がロックされて筐体1aが構成される。
次に、ユーザが吸引ポンプ6を駆動させて、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1に組み込まれたフィルタカートリッジ4の吸引口86aに吸引力を生じさせ、外部から気体と共に粉体をフィルタカートリッジ4内に吸い込む。このとき、吸い込んだ粉体はフィルタ83に捕獲され、気体は排出口98から配管部材5を通って吸引ポンプ6側に排出される。
次に、ユーザが吸引ポンプ6の駆動を停止し、フィルタカートリッジ4内の粉体の総電荷量を測定する。フィルタカートリッジ4には、図8に示すように、フィルタカートリッジ4内に捕集された粉体の電荷E1(例えば、マイナスの電荷)の電荷量に応じて、静電誘導により等量の反対極性を有する電荷E2(プラスの電荷)が発生する。このとき、粉体の吸引時において、粉体がフィルタカートリッジ4の内壁において摩擦帯電し、フィルタカートリッジ4の内面に電荷E3a,E3b(例えば、マイナスの電荷)が、また粉体に電荷E4a,E4b(プラスの電荷)が生じる。このうち、図8に示すように、電気力線(図8中の破線で示す矢印)で閉じられペアを組む電荷E3a,E4aと、電気力線で閉じられておらず実質的にペアを組まない電荷E3b,E4bが生じる。後者の電荷E4bを有する粉体は、カートリッジ内の移動により、フィルタカートリッジ4の内壁のうち電荷E3bが存在する箇所と、離れてしまうからと考えられる。すると、これら2つの電荷E3b,E4bの電荷量に応じて、静電誘導により等量の反対極性を有する電荷E5b,E6bがフィルタカートリッジ4に生じる。フィルタカートリッジ4内壁に生じた電荷E2、E5b,E6bの電荷量と等量の電荷が、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1の内側第1、第2ケース23、53と外側第1、第2カバー21、51(図示ではアース)間で形成されるコンデンサCに発生する。一方、2つの電荷E5b,E6bは等量であって反対極性を有しているので互いにキャンセルされるため、結局、電荷E2と等量の電荷がコンデンサCに蓄積される。コンデンサCに発生した電荷E2と等量の電荷量を測定することにより、フィルタカートリッジ4内に捕集された粉体の電荷E1を測定することができる。
以上の測定原理から、摩擦帯電によって付与された電荷E3a,E3b,E4a,E4bの影響を受けることなく、粉体の本来の電荷量E1の測定が可能となる。
続いて、フィルタカートリッジ4及び補集した粉体の総重量を測定する。この場合は、上記と逆の手順で、捕集された粉体が入ったフィルタカートリッジ4を筐体1aから取り出す。すなわち、第1のハウジング部材2を90°回転させ、両ハウジング部材2,3を互いに離れる方向に移動させる。そして、カラー45と突起89との係合によって内側第1ケース23に支持されたフィルタカートリッジ4を内側第1ケース23から取り出す。
次に、ユーザが、図9に示すように電子天秤9の計量皿9a上にフィルタカートリッジ4を載置する。このとき、フィルタカートリッジ4の長尺部4aが短尺部4cよりも上方になるように、すなわち、短尺部4cの下流端および拡径部4bの外周端を電子天秤9の計量皿9aに接触させるように、フィルタカートリッジ4を計量皿9a上に載置する。これにより、フィルタ83に捕獲された粉体が吸引口86aから溢れるのを防ぐことができる。
そして、ユーザが電子天秤9でフィルタカートリッジ4及び粉体の総重量を測定する。このとき、フィルタカートリッジ4内の電荷の状態は、図8の状態が維持されている。すなわち、フィルタカートリッジ4には、図9に示すように、粉体の電荷E1、摩擦帯電によって生じたフィルタカートリッジ4の内面の電荷E3b及び粉体に付与された電荷E4bの電荷量に応じて、静電誘導により等量の反対極性を有する電荷E2,E5b,E6bが生じている。このため、電荷E1は電荷E2と、電荷E3bは電荷E5bと、電荷E4bは電荷E6bとの間で電気力線が閉じられ、これらの電荷E1,E3b,E4bの影響がフィルタカートリッジ4の外部に生じない。なお、電荷E3aは電荷E4aとの間で電気力線が閉じられている。したがって、フィルタカートリッジ4を計量皿9a上に載置しても、フィルタカートリッジ4と計量皿9aとの間にクーロン引力が生じるような電荷が計量皿9aに生じなくなる。さらに、電子天秤中の絶縁性ガラスで構成されている風防部材に発生した電荷もフィルタカートリッジ4の間にクーロン引力が生じず、フィルタカートリッジ4を電子天秤9で高精度に測定することが可能となる。なお、電荷E3bと電荷E5bは、フィルタカートリッジ4の容器が導電性材料からなるので、計量皿9aを介してフィルタカートリッジ4から逃げることがある。さらに電荷E3bと電荷E5bは、ユーザがフィルタカートリッジ4を把持しているときに、フィルタカートリッジ4からユーザや気中に逃げることがある。
次に、その測定した総重量と、フィルタカートリッジ4を筐体1aに取り付ける前に予め測定していたフィルタカートリッジ4の単体重量との差分で、上記の粉体の総電荷量を除すと、粉体の単位重量当たりの電荷量を求めることができる。
以上のように、本実施形態によると、粉体を吸引したフィルタカートリッジ4の重量を測定するときには、電荷E1,E3b,E4bの影響がフィルタカートリッジ4の外部に生じなくなる。また、電荷E4aより発生する電気力線は、E3aで閉じられている。そのため、高精度にフィルタカートリッジ4の重量を測定することができる。したがって、粉体の単位当たりの電荷量も精度良く求めることができる。
比較例として、フィルタカートリッジ4に導電性材料が添加されていない場合、すなわち、ハウジング81、82が例えば、合成樹脂のみから構成されている場合を考える。この場合、絶縁体は静電誘導現象が起きないため、図8中の電荷E2,E5b,E6bはフィルタカートリッジ4の内部には生じず、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1の内側第1、第2ケース23、53の内壁に生じる。電荷E2、E5b,E6bと等量の電荷が、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1の内側第1、第2ケース23、53と通して、内側第1、第2ケース23、53と外側第1、第2カバー21、51間で形成されるコンデンサCに発生する点は、図8と同じである。結局、電荷E1と等量の電荷がコンデンサCに残り、フィルタカートリッジ4内に捕集された粉体の電荷E1を測定することができる。
次に、ユーザが、電子天秤9の計量皿9a上にフィルタカートリッジ4を載置した場合、図9とは、状態が異なる。すなわち、図9のフィルタカートリッジ4に存在した電荷E2,E5b,E6bなどが存在せず、フィルタカートリッジ内で電気力線を閉じることができない。その結果、フィルタカートリッジ4内の電荷E1,E3b,E4bの電荷量に応じて、静電誘導により反対極性を有する電荷が、計量皿9aに生じ、これらの間にクーロン引力が生じる。また、電子天秤中の絶縁性ガラスで構成されている風防部材に発生した電荷の間にクーロン引力が生じ、これらの作用のために、測定値が不安定な値を示す。
本実施形態のフィルタカートリッジ4のハウジング81,82が、導電性材料が添加された合成樹脂から構成されていたが、ハウジング81,82からなる容器の外面全体に導電性が付与されたフィルタカートリッジ204でもよい。この変形例については、図10及び図11に基づいて以下に説明する。なお、上述の実施形態と同様なものに関しては同符号で示し、説明を省略する。
本変形例におけるフィルタカートリッジ204は、図10に示すように、容器を構成する2つのハウジング281,282が、導電性材料が添加されていないポリプロピレン樹脂から構成され、これらハウジングの外面全体に、スプレーによって塗布された導電膜283が形成されている。導電膜283は、例えば、金属微粉末など導電性微粒子をバインダー材料に混入したものからなるが、導電性を有しておればどのような材料であってもよい。表面導電率は、前述のように、10−11Scm2以上にすることが好ましく、さらに好適には、10−9cm2以上である。
このようにフィルタカートリッジ204の外面全体に導電膜283が形成されていると、粉体の総電荷量を測定するときに、導電膜283のハウジング281,282と対向する面側には、図8中のハウジング81,82と基本的には、同じ状態となる。すなわち、図10に示すように、フィルタカートリッジ204内に捕集された粉体の電荷E1の電荷量に応じて、静電誘導により等量の反対極性を有する電荷E2が生じ、さらに、摩擦帯電によって生じた電荷E3a,E3b及び電荷E4a,E4bのうち、電荷E3b,E4bの電荷量に応じて、静電誘導により等量の反対極性を有する電荷E5b,E6bが生じる。
また、フィルタカートリッジ204及びこれに捕集した粉体の総重量を測定する場合においては、図11に示すように、ユーザが電子天秤9の計量皿9a上にフィルタカートリッジ204を載置する。このとき、フィルタカートリッジ204の電荷の状態は、図10の状態に維持されている。なお、この変形例においては、電荷E3bは、絶縁体であるハウジング281、282に存在するため、電荷E3bは動くことができない。一方、電荷E5bは、電荷E3bより静電誘導された電荷であるため、動くことができない。電荷E3bと電荷E5bは、計量皿9a、ユーザ、気中を介してフィルタカートリッジ204から逃げることができない点で図9と相違する。しかしながら、電荷E3bと電荷E5b間において電気力線で閉じられているので、上述の実施形態と同様にフィルタカートリッジ204の重量を電子天秤9で高精度に測定することが可能となる。
上述の変形例においては、導電膜283がハウジング281,282の外面全体に形成されていたが、例えば、拡径部4b及び短尺部4cを構成する部位の外面全体にだけ導電膜が形成されていてもよい。すなわち、計量皿9a、絶縁性ガラスなどに接触及び近接する部位にのみ導電膜が形成されておればよい。これにおいても、上述の変形例と同様に、拡径部4b及び短尺部4cの内面に生じた電荷がキャンセルされるので、同様の効果を得ることができる。なお、摩擦帯電によって生じた長尺部4aの内面における電荷は、計量皿9aから比較的離れているため、当該電荷による重量測定に及ぼす影響は極めて少ない。
また、上述の実施形態及び変形例においては、フィルタカートリッジ4,204が、粉体電荷量測定器(ファラデーケージ)1の内側第1及び第2ケース23,53と電気的に接続された状態で吸引した粉体の電荷量を測定しているが、フィルタカートリッジ4、204が内側第1及び第2ケース23,53と絶縁され電気的に接続されていない状態で、粉体の電荷量を測定してもよい。この場合、フィルタカートリッジ4、204の外面側と、内側第1及び第2ケース23,53の内面側とに電荷が生じる。フィルタカートリッジ4,204の外面側に生じた電荷と内側第1及び第2ケース23,53の内面側に生じた電荷は、電荷E2,E5b,E6bの静電誘導により生じたものである。フィルタカートリッジ4,204の外面側に生じた電荷は、重量を測定するときまでに、ユーザがフィルタカートリッジ4、204を把持しているときに、フィルタカートリッジ4、204からユーザや気中に逃がすことができる、または、計量皿9aを介してフィルタカートリッジ4,204に逃がすことができるので、上述と同様に、フィルタカートリッジ4,204の重量を電子天秤9で高精度に測定することが可能となる。
なお、フィルタカートリッジは、合成樹脂に導電性を付与したものでなくても、ガラス繊維、布、紙、木などの絶縁体に導電性を付与するものでよい。また、上述の実施形態では、外部から吸引した粉体の電荷量を測定する粉体電荷量測定器内に取り付けられ、吸引された粉体を捕獲するフィルタが収納されたフィルタカートリッジについて説明した。このようなカートリッジの他、例えば、合成樹脂、ガラス繊維、布、紙、木などで袋状に形成されたメッシュ状の捕集容器に、導電性スプレーなどにより、導電性を付与したものでもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態及び変形例においては、フィルタカートリッジの容器が長尺部、拡径部および短尺部を有しているが、吸引方向に関して一様な円筒、角筒又は多角筒形状であってもよい。また、同軸ケーブル7の外側シールド線が外側第1カバー21に、芯線が内側第1ケース23に接続されていてもよい。また、同軸ケーブル7以外の配線部材を採用することが可能である。
1 粉体電荷量測定器
1a 筐体
2 第1のハウジング部材
3 第2のハウジング部材
4,204 フィルタカートリッジ
7 同軸ケーブル(配線)
8 電位計
9 電子天秤(重量測定器)
21 外側第1カバー
23 内側第1ケース
51 外側第2カバー
53 内側第2ケース
81,82,281,282 ハウジング(容器)
83 フィルタ
86a 吸引口
98 排出口(排気口)
100 粉体電荷量測定装置
283 導電膜

Claims (7)

  1. 粉体電荷量測定器内に取り付けられた状態で外部から吸引された粉体を捕獲すると共に捕獲した粉体の電荷量測定され、前記粉体電荷量測定器から取り出した状態で前記捕獲した粉体を含む重量が測定される粉体電荷量測定用フィルタカートリッジであって、
    前記吸引された粉体を捕獲するためのフィルタと、
    前記吸引された粉体が流入する吸引口、前記フィルタを収納し前記吸引口よりも径の大きな拡径部、及び、粉体を吸引する吸引方向に関して前記吸引口及び前記拡径部よりも下流に形成された排気口を有し、合成樹脂から構成された容器を含んでおり、
    前記容器には、導電性が付与されていることを特徴とする粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  2. 前記容器は、前記吸引方向に関して前記拡径部よりも上流であって前記吸引口と前記拡径部との間に、前記吸引方向に沿って延在する第1筒部を有していることを特徴とする請求項1に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  3. 前記拡径部は、その径が前記排気口よりも大きく、
    前記容器は、前記吸引方向に関して前記拡径部よりも下流であって前記拡径部と前記排気口との間に、前記吸引方向に沿って延在する第2筒部を有しており、
    前記第2筒部の前記吸引方向に関する長さは、前記第1筒部の前記吸引方向に関する長さよりも短いことを特徴とする請求項2に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  4. 前記合成樹脂には、導電性材料が添加されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  5. 前記容器の外面の少なくとも一部には、導電膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  6. 前記導電膜が、前記容器の外面全体に形成されていることを特徴とする請求項に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジ。
  7. 導電性材料からなる外側カバーと該外側カバーに収納され該外側カバーと電気的に絶縁された導電性材料からなる内側ケースとを有するハウジング部材から構成された筐体と、
    前記筐体内に収納され、前記筐体の外部から気体と共に吸引された粉体を捕獲する請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉体電荷量測定用フィルタカートリッジとを備えていることを特徴とする粉体電荷量測定器。
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