JP5437787B2 - 車両用出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用出力装置に係り、特に、車両から排出される二酸化炭素の排出量を出力する車両用出力装置に関するものである。
現在、地球規模で二酸化炭素(以下CO2)による地球温暖化が問題となっている。そこで、CO2の排出量を低減するために、自動車メーカでは、例えば、自動車のエンジンを燃焼効率が良いインジェクタ方式の直噴エンジンにしたり、エンジンの負荷を軽減するために油圧式のパワーステアリングから電気モータを用いた電動式のパワーステアリングにしたり、変速機を損失の少ない無断変速機にしたり、タイヤメーカもタイヤの転がり抵抗を低減したり等して自動車業界全体で燃料1リットル当たりの燃費向上に努力してきた。そして、国も省燃費車にはグリーン税制として税負担を軽減する政策を行い、省燃費車への乗換えを優遇することも実施してきた。
しかしながら、地球温暖化は深刻な状況であり、CO2排出量のさらなる削減が求められている。そこで、車両の新車時からのCO2の総排出量、所定区間毎のCO2の排出量である区間排出量(運行毎排出量)や区間排出量の評価(ランク)を表示するCO2表示装置が提案されている(特許文献1)。このCO2表示装置によれば、地球温暖化に関する関心を個人にも浸透させ、CO2の排出量を確認しながら地球環境に配慮した運転操作を期待できる。
しかしながら、上述した従来のCO2表示装置では、所定区間毎に区間排出量を表示するだけなので、区間排出量の過去の履歴をユーザが確認できない。このため、過去どのような車両の状態であったかユーザが把握しにくく、今後の運転の仕方を改善すべきかそのままでいいのか分かりにくい。また、中古車を購入する際にその車の区間排出量の履歴が分からなければ、どのような状態の車両であるのか中古車購入者にとって分かり難い、という問題があった。
また、上述した従来のCO2表示装置では、新車からのCO2の総排出量を表示するだけなので、この総排出量を見ただけではその総排出量が多いのか少ないのかユーザが把握することができない。このため、ユーザが、現状の車両のCO2の総排出量がどの程度の状態なのかを把握することができない、という問題があった。
特開2008−155903号公報
そこで、本発明は、過去のCO2の運行毎排出量を出力することにより、今後の運転の仕方を改善すべきか否かの判断と中古車購入時における車両の状態を把握とが可能となる車両用出力装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、車両が排出する二酸化炭素の排出量を積算する排出量積算手段と、一運行毎又は所定時間毎に前記排出量積算手段により積算された排出量を履歴として記録媒体に記録する記録手段と、前記一運行又は所定時間毎の前記二酸化炭素の排出量である運行毎又は所定時間毎排出量の履歴の出力要求操作が行われる履歴操作手段と、前記履歴操作手段による出力要求操作に応じて前記記録媒体に記録された履歴から前記運行毎又は所定時間毎排出量の履歴を求めて順次出力する履歴出力手段と、を備えたことを特徴とする車両用出力装置に存する。
請求項2記載の発明は、走行距離が0の新車時からの前記二酸化炭素の総排出量と閾値とを比較して、その比較に基づいて総排出量を評価する総排出量評価手段と、前記総排出量評価手段による前記総排出量の評価を出力する総排出量評価出力手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用出力装置に存する。
請求項3記載の発明は、一運行終了時に前記排出量積算手段により積算された排出量から前記運行毎排出量を求めて、求めた運行毎排出量と閾値とを比較して、その比較結果に基づいて前記運行毎排出量を評価する運行毎排出量評価手段と、前記運行毎排出量評価手段による評価を出力する運行毎排出量評価出力手段と、前記一運行の走行距離に応じて前記閾値を設定する閾値設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用出力装置に存する。
請求項4記載の発明は、一運行終了時に前記排出量積算手段により積算された排出量から前記運行毎排出量を求めて、求めた運行毎排出量を出力する運行毎排出量出力手段と、前記一運行の走行距離に応じた当該一運行の基準排出量を出力する基準排出量出力手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の車両用出力装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、過去のCO2の運行毎排出量の履歴を出力することにより、今後の運転の仕方を改善すべきか否かの判断と中古車購入時における車両の状態を把握とが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、新車時からのCO2の総排出量の評価を出力することにより、ユーザが現在の車両のCO2の総排出量がどの程度の状態なのかを把握することができる。
請求項3記載の発明によれば、運行毎排出量の評価を出力することにより、運行毎排出量が多いのか少ないのかをユーザが把握することができ、その運行での運転が良かったのか悪かったのかを把握することができる。
請求項4記載の発明によれば、運行毎排出量と基準排出量との両方を出力することにより、運行毎排出量が多いのか少ないのかをユーザが把握することができ、その運行での運転が良かったのか悪かったのかを把握することができる。
本発明の車両用出力装置を組み込んだコンビネーションメータの外観を示す正面図である。 図2のコンビネーションメータのシステム構成の一例を示す構成図である。 図2に示すコンビネーションメータを構成するCPUの表示制御処理の手順を説明するためのフローチャートである。 図1に示すLCDの表示例を示す図である。 他の実施形態における図1に示すLCDの表示例を示す図である。
以下、本発明に係る車両用出力装置を、車両に搭載されるコンビネーションメータに適用する場合の一実施形態を、図1〜図4の図面を参照して説明する。図1及び図2において、コンビネーションメータ1は、車両速度、エンジン回転、燃料残量、温度計等の計測値を表示する複数の計器2と、液晶ディスプレイ(LCD)3と、複数のウォーニング4と、履歴操作手段としてのトリップスイッチ5と、を有して構成している。そして、コンビネーションメータ1は、周知であるように、複数の計器2とLCD3との間は見返し6が配置されており、それらを表ガラス7で覆った状態で車両の運転席の前方に配置されている。
複数の計器2の各々は、周知であるように、表面に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板と、該文字板の前面に配置される指針と、計測量に応じて指針を駆動する内機と、を有して構成している。本実施形態の複数の計器2は、図2に示すように、速度計(SPEED)2aと回転計(REV)2bとを有している。
コンビネーションメータ1は、図2に示すように、CPU(central processing unit)11と、ROM(read only memory)12と、RAM(random access memory)13と、記録媒体としてのEEPROM14と、通信部15と、を有している。
CPU11は、コンビネーションメータ1全体の制御を司り、ROM12に記憶されているプログラムに従った制御を行う。CPU11は、電源回路11bを介して車両のバッテリーから供給される電力によって動作する。CPU11は、インタフェース(I/F)11iを介して車両のイグニッションスイッチ(IGN+)に接続されていて、IGN+のON状態、OFF状態を検出することができる。CPU11の入力には、トリップスイッチ5等が電気的に接続されており、トリップスイッチ5の操作に応じて電圧が変化する。
また、上記CPU11は、I/F11iを介して燃料センサに接続されていて、燃料センサにより検出された燃料消費量を取り込むことができる。さらに、上記CPU11は、I/F11iを介して走行センサに接続されていて、走行センサにより検出された車両の走行距離を取り込むことができる。
また、上記CPU11にはモータドライバ16とLCDドライバ17が電気的に接続されている。そして、モータドライバ16には、速度計2a、回転計2bの2つの計器2が電気的に接続されている。モータドライバ16は、CPU11の制御により各計器2の内機(モータ)を駆動させる。これにより、各計器2は指針を計測量に応じた指示位置まで回動させ、文字板の指標と協働して計測量を表示する。
LCDドライバ17には、LCD3が電気的に接続されており、CPU11の制御によりLCD3を駆動させる。LCD3は、CPU11からの要求に応じた情報を表示することが可能な構成となっている。
上記ROM12は、請求項中の排出量積算手段、記録手段、履歴出力手段、総排出量評価手段、総排出量評価出力手段、運行毎排出量評価手段、運行毎排出量評価出力手段、閾値設定手段などの各種手段としてCPU11を機能させるための表示制御プログラム、各種計器2の表示を制御するためのプログラム、等を記憶している。CPU11は、表示制御プログラムを実行することで、排出量積算手段、記録手段、履歴出力手段、総排出量評価手段、総排出量評価出力手段、運行毎排出量評価手段、運行毎排出量評価出力手段、閾値設定手段、等の各種手段として機能することになる。また、RAM13は、各種データを格納するとともにCPU11の処理作業に必要なエリアを有している。
EEPROM14は、電気的消去/書き換え可能な読み出し専用の不揮発性メモリであり、CPU11に電気的に接続されている。通信部15は、車両に構築されているCAN(Controller Area Networl)等の車載ネットワークに通信可能に接続され、CAN等の通信プロトコルで車載ネットワークに接続された他の電子機器と通信を行う。通信部15は、CPU11から入力される情報を送信先に送信すると共に、他の電子機器から受信した情報をCPU11に出力する。
次に、上述した構成のコンビネーションメータ1を構成するCPU11が前記表示制御プログラムを実行したときに行われる表示制御処理の手順を図3のフローチャートを参照して説明する。この表示制御処理は、例えばIGN+がオフ状態からオン状態へ変化したときに上位処理から呼び出される。
IGN+がオフ状態からオン状態に変化して図3に示す表示制御処理が呼び出されると、CPU11は、RAM13に記憶させた一運行毎のCO2の排出量である運行毎排出量を0にリセットすると共に(ステップS1)、同じくRAM13に記憶させた一運行毎の走行距離である運行毎走行距離を0にリセットする(ステップS2)。なお、本実施形態では、IGN+がオン状態からオフ状態に切り替わるまでの期間を一運行としている。
次に、CPU11は、燃料センサからの出力に基づいて単位時間当たりの燃料消費量を取り込んで、この単位時間当たりの燃料消費量から単位時間当たりのCO2の排出量である瞬時排出量を算出した後(ステップS3)、排出量積算手段として働き、上記運行毎排出量にステップS3で算出した瞬時排出量を積算する(ステップS4)。その後、CPU11は、走行センサからの出力に基づいて単位時間当たり走行距離を取り込んで(ステップS5)、上記運行毎走行距離に取り込んだ走行距離を積算する(ステップS6)。さらに、CPU11は、排出量積算手段として働き、車両の新車時からのCO2の総排出量にステップS3で算出した瞬時排出量を積算すると共に車両の新車時からの総走行距離にステップS5で取り込んだ走行距離を積算した後(ステップS7)、例えば図4(A)に示すように、ステップS7で積算した後の総排出量、その総排出量のランク、ステップS7で積算した後の総走行距離(ODO)をLCD3に表示する(ステップS8)。
本実施形態では、図4(A)に示すように、総排出量は、例えば「A」、「B」「C」の3つにランク分けされ、総排出量が増える毎にランクが「A」、「B」、「C」と下がる。なお、この総排出量のランクは、新車時は「A」に設定されている。次に、CPU11は、ステップS8で積算した後の総排出量がランク上限値以上(閾値)となったか否かを判断する(ステップS9)。なお、上記ランク上限値は、車種別に定められている。このランク上限値は、新車時はランク「A」の上限値に設定されている。
そして、CPU11は、総排出量評価手段として働き、ステップS7で積算した後の総排出量がランク上限値以上であれば(ステップS9でY)、図4(B)に示すように、総排出量評価出力手段として働き、総排出量のランクを1つダウンさせた表示に切り換えた後(ステップS10)、ランク上限値を1つダウンさせたランクの上限値に更新する(ステップS11)。その後、IGN+のオン状態が継続していれば(ステップS12でY)、CPU11は再びステップS3に戻る。
一方、ステップS7で積算した後の総排出量がランク上限値未満であれば(ステップS9でN)、CPU11は、ステップS10、S11に進まずに直ちにステップS12に進む。その後、IGN+がオフ状態になり、一運行が終了したと判断すると(ステップS12でN)、CPU11は、RAM13からステップS4で積算した運行毎排出量、ステップS6で積算した運行毎走行距離を読み出す(ステップS13)。次に、CPU11は、運行毎排出量評価手段として働き、読み出した運行毎排出量を評価してランクを選択する(ステップS14)。運行毎排出量も総排出量と同様に、例えば「A」「B」「C」の3つにランク分けされ、運行毎排出量が増える毎に「A」「B」「C」と下がる。
具体的には、ステップS14においてCPU11は、読み出した運行毎排出量と、ランク「A」の上限値(閾値)及びランク「B」の上限値(閾値)のそれぞれと、を比較して、その比較結果に基づいて運行毎排出量を評価してランク付けする。なお、CPU11は、運行毎排出量の評価を行う前に、閾値設定手段として働き、読み出した運行毎走行距離が長いほどランク「A」の上限値、ランク「B」の上限値が大きくなるように、ランク「A」の上限値、ランク「B」の上限値を設定する。そして、これら走行距離毎の各ランク上限値は、車種別に定められている。
次に、CPU11は、記録手段として働き、運行日、運行毎排出量、ステップS14で評価した運行毎排出量のランク、運行毎走行距離を運行履歴としてEEPROM14に記録した後(ステップS15)、図4(C)に示すように、運行毎排出量評価出力手段として働き、ステップS15で記録した運行日、運行毎排出量、運行毎排出量のランク、運行毎走行距離をLCD3に表示させる(ステップS16)。その後、ユーザがトリップスイッチ5を押して履歴要求操作が行われると(ステップS17でY)、EEPROM14から過去の運行毎の運行日、運行毎排出量、運行毎排出量のランク、運行毎走行距離を順次読み出した後(ステップS18)、図4(D)に示すように、履歴出力手段として働き、LCD3に順次表示した後(ステップS19)、ステップS20に進む。
ユーザがトリップスイッチ5を押して履歴要求操作が行われなければ(ステップS17でN)、CPU11は、直ちにステップS20に進む。ステップS20において、CPU11は、ステップS16やS19の表示を行ってから履歴要求操作が行われていない状態が一定時間経過したか否かを判断する。一定時間経過していれば(ステップS20でY)、LCD3の表示をオフした後(ステップS21)、処理を終了する。一方、一定時間経過していなければ(ステップS20でN)、CPU11は再びステップS17に戻る。
上述した第1実施形態によれば、CPU11が、一運行毎に車両が排出するCO2の排出量である運行毎排出量を積算し、一運行毎に積算された運行毎排出量を履歴としてEEPROM14に記録する。そして、トリップスイッチ5の操作によって運行毎排出量の履歴の出力要求操作が行われると、CPU11は、EEPROM14に記録された履歴から運行毎排出量の履歴を求めて順次LCD3に表示する。このように、過去のCO2の運行毎排出量の履歴をLCD3に表示することにより、今後の運転の仕方を改善すべきか否かの判断と中古車購入時における車両の状態を把握とが可能となる。
また、上述した第1実施形態によれば、CPU11が、走行距離が0の新車時からの排出量である総排出量を積算し、積算された総排出量をランク付けして評価し、その総排出量のランクをLCD3に出力する。このように、新車時からのCO2の総排出量の評価を出力することにより、ユーザが現在の車両のCO2の総排出量がどの程度の状態なのかを把握することができる。さらに、車両の排気量や重量などによって車種別に燃費が異なることに着目して、総排出量をランク付けするための各ランクの上限値(閾値)を車種別に定めている。これにより、より一層正確に総排出量の評価を行うことができる。
また、上述した第1実施形態によれば、CPU11が、一運行終了時に運行毎排出量とランク「A」の上限値及びランク「B」の上限値とそれぞれ比較して、その比較結果に基づいて運行毎排出量をランク付けして評価し、その運行毎排出量のランクをLCD3に表示する。さらに、CPU11は、運行毎排出量の評価を行う前に一運行の走行距離に応じてランク「A」の上限値、ランク「B」の上限値を設定する。このように、運行毎排出量のランクをLCD3に表示することにより、運行毎排出量が多いのか少ないのかをユーザが把握することができ、その運行での運転が良かったのか悪かったのかを把握することができる。さらに、車両の排気量や重量などによって車種別に燃費が異なることに着目して、運行毎排出量をランク付けするための各ランクの上限値(閾値)を車種別に定めている。これにより、より一層正確に運行毎排出量の評価を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、運行毎排出量も総排出量も3つのランクで評価していたが、本発明はこれに限ったものではない。ランクとしては、少なくとも2つ以上で設定していればよく、望ましくは3つ以上設定していればよい。
また、上述した実施形態では、IGN+のオン状態からオフ状態までを一運行としていたが、本発明はこれに限ったものではない。たとえば、燃料を供給してから次に燃料を供給するまでの間を一運行としても良いし、所定距離の走行を一運行としてもよい。
また、上述した実施形態では、一運行が終了する毎に運行毎排出量をEEPROM14に記録していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、IGN+がオンしている間に所定時間(例えば30分)経過する毎に総排出量又は所定時間毎の排出量をEEPROM14に履歴として記録するようにしてもよい。上述したようにIGN+のオフとなるタイミングだけでは、電源が切れると排出量の積算ができなくなるが、所定時間毎にEEPROM14に記録することにより積算し損ないと、不正を防止することができる。このように、所定時間毎に排出量の履歴を日付とともにEEPROM14に記録すれば、一年の総排出量が分り、それに対して課税をすることができる。
また、この場合、EEPROM14に所定時間毎に記録された複数の排出量履歴に運行開始のタイミング(IGN+のオン)と、運行終了のタイミング(IGN+のオフ)と、を示す履歴マークをさらに記録すれば、運行毎排出量を履歴から求めることができる。また、この履歴マークをユーザが任意の2か所選ぶことができれば、税金を支払ってから次に税金を支払うまでや、中古車購入時から現在まで、誕生日から次の誕生日までユーザの好みによって運行期間を定めることができる。さらに、排出量履歴と同時に日付をEEPROM14に記録することで改ざん防止することができる。
また、上述した実施形態では、IGN+がオフ状態になったときに運行毎排出量の履歴をLCD3に表示していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、IGN+のオン時に運行毎排出量の履歴をLCD3によって表示できるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、排出量履歴をEEPROM14に記録しているのみであってが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、EEPROM14に記録した履歴を通信部15から外部に転送するようにしてもよい。また、外部に転送した時点を履歴マークとして排出量履歴に記録すれば、外部に転送した次点からの排出量も算出することができる。
また、上述した実施形態では、運行が終了してから日付、運行毎排出量、運行毎排出量のランク、運行毎走行距離をLCD3に表示し、その後トリップスイッチ5が操作されていない状態が一定時間以上継続したときにそれら表示を停止していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、トリップスイッチ5の操作などに応じて手動で表示を停止させてもよい。
また、上述した実施形態では、コンビネーションメータ1内のLCD3に排出量やその履歴を表示していたが、本発明はこれに限ったものではない。車両に搭載された他の表示器に排出量やその履歴を表示させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、運行が終了すると運行毎排出量と運行毎排出量のランクとを表示していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、予めROM12などに走行距離に応じた基準排出量のデータテーブルを設けて、運行が終了すると、CPU11を運行毎排出量出力手段、基準排出量出力手段として働かせて、データテーブルから運行毎走行距離に対応する基準排出量を取り込んで、図5に示すように、運行毎排出量と基準排出量との両方を表示させるようにしてもよい。この場合も基準排出量と比較することにより、運転毎排出量が多いか少ないかをユーザが把握することができ、その運行での運転が良かったのか悪かったのかを把握することができる。
なお、この基準排出量は車種別に設定するのが望ましい。具体的には、車においては、予め車種別に10・15モードでの燃費が求められている。そこで、10・15モードでの燃費から走行距離毎の燃料消費量を求めて、この求めた燃料消費量から走行距離毎のCO2の排出量を求める。そして、求めた走行距離毎の燃料消費量に基づいて定めた走行距離毎の基準排出量を予めデータテーブルに記憶させておく。このように、車両の排出量が重量などによって車種別に燃費が異なることに着目して、車種別に基準排出量を定めることにより、より一層正確に運行排出量が多いのか少ないのかをユーザが把握することができる。また、運転により生じたCO2排出量を記憶することは、LCA(ライブ サイクル アセスメント)の観点から、CO2の履歴として扱い、その車が排出した量の証明書や車購入時の指標となる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
5 トリップスイッチ(履歴操作手段)
11 CPU(排出量積算手段、記録手段、履歴出力手段、総排出量評価手段、総排出量評価出力手段、運行毎排出量評価手段、運行毎排出量評価出力手段、閾値設定手段、運行毎排出量出力手段、基準排出量出力手段)
14 EEPROM(記録媒体)

Claims (4)

  1. 車両が排出する二酸化炭素の排出量を積算する排出量積算手段と、
    一運行毎又は所定時間毎に前記排出量積算手段により積算された排出量を履歴として記録媒体に記録する記録手段と、
    前記一運行又は所定時間毎の前記二酸化炭素の排出量である運行毎又は所定時間毎排出量の履歴の出力要求操作が行われる履歴操作手段と、
    前記履歴操作手段による出力要求操作に応じて前記記録媒体に記録された履歴から前記運行毎又は所定時間毎排出量の履歴を求めて順次出力する履歴出力手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用出力装置。
  2. 走行距離が0の新車時からの前記二酸化炭素の総排出量と閾値とを比較して、その比較に基づいて総排出量を評価する総排出量評価手段と、
    前記総排出量評価手段による前記総排出量の評価を出力する総排出量評価出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用出力装置。
  3. 一運行終了時に前記排出量積算手段により積算された排出量から前記運行毎排出量を求めて、求めた運行毎排出量と閾値とを比較して、その比較結果に基づいて前記運行毎排出量を評価する運行毎排出量評価手段と、
    前記運行毎排出量評価手段による評価を出力する運行毎排出量評価出力手段と、
    前記一運行の走行距離に応じて前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用出力装置。
  4. 一運行終了時に前記排出量積算手段により積算された排出量から前記運行毎排出量を求めて、求めた運行毎排出量を出力する運行毎排出量出力手段と、
    前記一運行の走行距離に応じた当該一運行の基準排出量を出力する基準排出量出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の車両用出力装置。
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