JP5437014B2 - ターボ分子ポンプ及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の裏面を副ガスで冷却しながら行う基板処理に用いるターボ分子ポンプ及び基板処理装置に関する。
多くの基板処理装置では、基板処理における化学的・物理的反応下での基板の温度上昇を抑え、基板を均一に適切な温度に制御するために、基板を保持するステージの基板保持面に凹部を設け、この凹部にHeガス等の熱伝導性の高い副ガスを流して、基板の冷却効率を高める方法が行われている。
図3の符号180は従来の基板処理装置の模式図を示している。基板処理装置180は真空槽189と、副ガス供給部186と、真空排気部182とを有している。
副ガス供給部186は真空槽189の外側に配置され、副ガス供給部186には副ガス流路194が接続されている。副ガス流路194は真空槽189内のステージ188の凹部197に接続されている。副ガス供給部186から副ガス流路194を介して凹部197に副ガスを流し、基板裏面に副ガスを接触させ、基板の冷却効率を高める。
真空排気部182は真空槽189の主排気ポンプであるターボ分子ポンプ161とそれを補助する補助ポンプ165とを有している。ターボ分子ポンプは161は真空槽189内に接続され、真空槽189内のガスを吸入し、補助ポンプ165を介して大気へ排出する。
従来、副ガス流路194を補助ポンプ165に接続して、凹部197から副ガスを排気していたのだが、排気時間が長くかかるとともに、長時間かけても十分低い圧力まで排気することができないという不都合があった。図4は基板処理後に副ガスを排気したときの凹部197の排気曲線を示す。
低い圧力まで到達できないために、装置の真空槽189内に残留した処理ガスが基板とステージ188との隙間から基板裏面に回り込み、基板裏面及びステージ188表面や内部治具等を汚染するという問題が生じていた。
この原因は、副ガス流路194が接続される接続管166内はターボ分子ポンプ161によりガスが圧縮された状態であるため、補助ポンプ165の能力不足によるものと考えられる。
従って、副ガス排気のために真空ポンプを増設すれば問題を解決できるのだが、それではコストがかかるという不都合があった。
特開2003−129957号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、真空ポンプを増設せずに、副ガスの排気時間を短縮させるとともに、副ガス排気の到達圧力を低下させることができるターボ分子ポンプ及び基板処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、筒形状の筐体と、前記筐体の一端に設けられ、真空槽に接続される主吸気口と、前記筐体の他端に設けられ、補助ポンプに接続される排気口と、前記筐体内で、中心軸線が前記筐体の中心軸線と一致するように配置された回転軸と、を有し、前記回転軸は、真空排気時に前記筐体の中心軸線を中心として回転可能に構成され、前記筐体内は、前記回転軸に沿って動翼部と静翼部とが交互に複数設けられ、各前記動翼部は、複数の動翼羽根が前記回転軸に対して垂直に、前記筐体の内壁面に向かって伸びるように設けられ、各前記静翼部は、複数の静翼羽根が前記筐体の内壁面に対して垂直に、前記回転軸に向かって伸びるように設けられ、各前記動翼羽根と各前記静翼羽根は、それぞれ前記主吸気口に近い辺と前記排気口に近い辺の二辺を有し、真空排気時に、前記排気口に近い辺に対する前記主吸気口に近い辺は、各前記動翼羽根では回転方向に前進するように傾けられ、各前記静翼羽根では回転方向とは逆向きに前進するように傾けられ、前記筐体側壁の、前記主吸気口に最も近い前記動翼部と前記排気口に最も近い前記動翼部との間に、前記真空槽内に配置され、基板が配置されるステージの凹部に接続される副吸気口が設けられ、前記排気口が前記補助ポンプで排気され、前記回転軸が回転すると、前記主吸気口から前記真空槽内が排気され、前記副吸気口から前記凹部内の副ガスが排気されるように構成されたターボ分子ポンプである。
本発明はターボ分子ポンプであって、前記筐体側壁の、前記副吸気口と前記排気口に最も近い前記動翼部との間には窒素供給口が設けられ、真空排気時に前記回転軸を回転し、前記窒素供給口から窒素ガスを供給して、前記筐体内の気体を希釈し、前記排気口から排出するターボ分子ポンプである。
本発明はターボ分子ポンプであって、前記凹部には、Heガス又はArガスのいずれか一方の前記副ガスが供給されるターボ分子ポンプである。
本発明は、真空槽と、前記真空槽内に配置され、基板を載置可能に構成されたステージと、前記真空槽内に基板処理用の主ガスを供給可能に構成された主ガス供給部と、前記真空槽内を真空排気可能に構成された真空排気部と、前記ステージの基板載置面に設けられた凹部と、前記凹部に接続された副ガス流路と、前記副ガス流路に接続され、前記凹部に熱伝導性の副ガスを供給可能に構成された副ガス供給部と、を有する基板処理装置であって、前記真空排気部は、筒形状の筐体と、前記筐体の一端に設けられた主吸気口と、他端に設けられた排気口と、前記筐体内で、中心軸線が前記筐体の中心軸線と一致するように配置された回転軸と、を有し、前記回転軸は、真空排気時に前記筐体の中心軸線を中心として回転可能に構成され、前記筐体内は、前記回転軸に沿って動翼部と静翼部とが交互に複数設けられ、各前記動翼部は、複数の動翼羽根が前記回転軸に対して垂直に、前記筐体の内壁面に向かって伸びるように設けられ、各前記静翼部は、複数の静翼羽根が前記筐体の内壁面に対して垂直に、前記回転軸に向かって伸びるように設けられ、各前記動翼羽根と各前記静翼羽根は、それぞれ前記主吸気口に近い辺と前記排気口に近い辺の二辺を有し、真空排気時に、前記排気口に近い辺に対する前記主吸気口に近い辺は、各前記動翼羽根では回転方向に前進するように傾けられ、各前記静翼羽根では回転方向とは逆向きに前進するように傾けられ、前記回転軸を回転して、前記主吸気口からガスを吸入し、前記排気口から排出するターボ分子ポンプであって、前記筐体の側壁の、前記主吸気口に最も近い前記動翼部と前記排気口に最も近い前記動翼部との間には副吸気口が設けられ、真空排気時に前記回転軸を回転すると、前記副吸気口からもガスを吸入し、前記排気口から排出するように構成されたターボ分子ポンプを有し、前記副吸気口は前記副ガス流路に接続された基板処理装置である。
本発明は基板処理装置であって、前記ターボ分子ポンプは、前記筐体側壁の、前記副吸気口と前記排気口に最も近い前記動翼部との間に窒素供給口が設けられ、真空排気時に前記回転軸を回転し、前記窒素供給口から窒素ガスを供給して、前記筐体内で圧縮されたガスを希釈し、前記排気口から排出する基板処理装置である。
本発明は基板処理装置であって、前記副吸気口から吸入するガスは、Heガス又はArガスのいずれか一方のガスであることを特徴とする基板処理装置である。
本発明は基板処理装置であって、前記真空槽内に前記主ガスを供給して、前記ステージ上の基板に対し、エッチング処理又は成膜処理のいずれか一方の処理が可能に構成された基板処理装置である。
基板処理後に基板裏面の副ガスを高速で排気することが可能となるので、基板処理のスループットを向上させることができる。
副ガスの排気時間を短縮するとともに、到達圧力を低下させることができるので、残留した処理ガスの基板裏面への回り込みを抑制して、基板裏面及びステージ表面や内部治具等の汚染を防ぐことができ、メンテナンスの頻度を最小にすることができる。
真空槽の主排気と副ガスの排気を一台の真空ポンプで行うので、各排気のために複数台の真空ポンプを用意する必要がなく、低コストである。
本発明の一例であるエッチング装置の構造を説明するための図 本発明の基板処理装置で予想される副ガスの排気曲線を示す図 従来の基板処理装置の構造を説明するための図 従来の基板処理装置における副ガスの排気曲線を示す図 動翼羽根と静翼羽根の外観を説明するための模式図
<基板処理装置の構造>
本発明の基板処理装置の一例として、誘導結合プラズマ(ICP)源を搭載したエッチング装置を説明する。
図1の符号80はこのエッチング装置を示している。
エッチング装置80は真空槽89と真空排気部82と主ガス供給部81と副ガス供給部86とプラズマ生成部92とを有している。真空排気部82と主ガス供給部81と副ガス供給部86とプラズマ生成部92はいずれも真空槽89の外側に配置されている。
真空排気部82は、主排気ポンプであるターボ分子ポンプ61とそれを補助する補助ポンプ65とを有している。
ここでは、補助ポンプ65としてドライポンプを用いる。本発明の補助ポンプ65は、ターボ分子ポンプ61で圧縮されたガスを吸入し、大気に排出する能力がある真空ポンプであれば、ドライポンプに限定されない。
ターボ分子ポンプ61は、筒形状の筐体78と、筐体78の一端に設けられた主吸気口71と、他端に設けられた排気口72と、回転軸79とを有している。
回転軸79は、筐体78内で中心軸線が筐体78の中心軸線と一致するように配置され、ターボ分子ポンプ61による吸排気時に、筐体78の中心軸線を中心として回転可能に構成されている。
筐体78内は、回転軸79に沿って動翼部76と静翼部77とが交互に複数設けられている。
各動翼部76は、複数の動翼羽根74が回転軸79に対して垂直に、筐体78の内壁面に向かって伸びるように複数枚設けられている。
各静翼部77は、複数の静翼羽根75が筐体78の内壁面に対して垂直に、回転軸79に向かって伸びるように複数枚設けられている。
図5は動翼羽根74と静翼羽根75の外観を説明するために、隣り合う一組の動翼部76と静翼部77を立体的に示した模式図である。符号41は、ターボ分子ポンプ61による真空排気時の、回転軸79の回転方向を示している。また、符号42は主吸気口71から排気口72へと向かう方向を示している。
各動翼羽根74と各静翼羽根75は、それぞれ主吸気口71に近い辺と排気口72に近い辺の二辺を有している。
真空排気時に、排気口72に近い辺に対する主吸気口71に近い辺は、各動翼羽根74では回転方向41に前進するように傾けられ、各静翼羽根75では回転方向41とは逆向きに前進するように傾けられている。
回転軸79を真空排気時の回転方向41に回転すると、各動翼羽根74の排気口72側を向いた面が前進してガスを排気口72側に押しやり、排気口72側から主吸気口71側に移動しようとするガスは各静翼羽根75の排気口72側を向いた面で排気口72側に跳ね返される。ガスは交互に設けられた動翼部76と静翼部77により、筐体78内を主吸気口71側から排気口72側への一方向42に移動されるので、排気口72側に近づくにつれて次第に圧縮されていく。
従って、ターボ分子ポンプ61は、回転軸79を真空排気時の回転方向41に回転して、主吸気口71からガスを吸入し、排気口72から排出することができる。
排気口72には接続管66を介して補助ポンプ65が接続されている。これは、ターボ分子ポンプ61単体では大気圧までガスを圧縮できないからである。補助ポンプ65はターボ分子ポンプ61が圧縮したガスを吸入し、大気へ排出する。
主吸気口71は、調圧バルブ63を介して真空槽89内に接続されている。調圧バルブ63は不図示の制御装置に接続され、制御装置により排気コンダクタンスの増減を制御されている。ターボ分子ポンプ61を起動して真空槽89内を真空排気しながら、調圧バルブ63を制御することにより、真空槽89内を所定の圧力にできるようにされている。
真空槽89の内部には基板を載置するためのステージ88が設けられている。ステージ88にはチャック用電極95が設けられており、チャック用電極95にはチャック用直流電源96が電気的に接続されている。チャック用直流電源96からチャック用電極95に直流電圧を印加すると、ステージ88は基板を静電吸着により保持できるように構成されている。
ステージ88には不図示の冷却装置が設けられ、ここではステージ88に埋設された冷却パイプに温度管理した冷却媒体を循環させることにより、ステージ88上の基板を冷却できるようにされている。
ステージ88の基板載置面には凹部97が設けられている。この凹部97には副ガス流路94が接続されており、副ガス供給部86は副ガス流路94に接続されている。
副ガス供給部86から副ガス流路94を介して凹部97に流されたHeガスやArガス等の熱伝導性の副ガスは、ステージ88と静電吸着された基板との隙間を流れて、真空槽89内に流出し、真空排気部82の主吸気口71より真空排気される。副ガスをステージ88と基板との隙間に流すことにより、基板の冷却効率を高めている。
ターボ分子ポンプ61の筐体78側壁の、主吸気口71に最も近い動翼部76と、排気口72に最も近い動翼部76との間には、副吸気口73が設けられている。
副吸気口73は開閉バルブ67を介して副ガス流路94に接続されている。開閉バルブ67は不図示の制御装置により開閉を制御されている。
開閉バルブ67が開いた状態で、ターボ分子ポンプ61の回転軸79を真空排気時の回転方向41に回転すると、主吸気口71からガスを吸入するのと一緒に、副吸気口73からもガスを吸入する。副吸気口73から吸入されたガスは、副吸気口73より主吸気口71側に配置された翼部の排気口72側を向いた面で跳ね返されるので、主吸気口71から真空槽89内へ逆流するのは防止されている。また、副吸気口73より排気口72側に配置された動翼部76の排気口72側を向いた面が前進して副吸気口73から吸入したガスを排気口72側へ押しやり、圧縮して、主吸気口71から吸入したガスと共に排気口72から排出する。
主ガス供給部81は、ガス管を介して真空槽89内部に接続され、真空槽89内に基板処理用のエッチングガスである主ガスを供給可能にされている。
真空槽89の天部には石英やアルミナ等からなるRF導入窓93が設けられており、真空槽89の外部から内部へ電波を透過できるようにされている。
プラズマ生成部92はここではRFアンテナ83とマッチングボックス87aとプラズマ用交流電源84とを有している。RFアンテナ83はRF導入窓93の上方に設置され、マッチングボックス87aを介してプラズマ用交流電源84に電気的に接続されている。プラズマ用交流電源84からRFアンテナ83に交流電圧を印加すると、RFアンテナ83からRF導入窓93を透過して真空槽89内に電波が放射され、真空排気部82により真空排気された真空槽89内に供給されたエッチングガスをプラズマ化できるようにされている。
またステージ88に設けられた不図示の電極にはマッチングボックス87bを介して基板バイアス用交流電源85が電気的に接続されている。基板バイアス用交流電源85からステージ88の電極に交流電圧を印加すると、プラズマ中のイオンが加速されてステージ88上の基板に衝突し、基板をエッチングできるようにされている。
ターボ分子ポンプ61の筐体78側壁の、副吸気口73と、排気口72に最も近い動翼部76との間には窒素供給口70が設けられ、この窒素供給口70には窒素供給部62が接続されている。
窒素供給部62は窒素供給口70から筐体78内に窒素ガスを供給して、筐体78で圧縮されたガスを希釈することにより、腐食性ガスによる筐体78内の腐食や、基板のエッチングで生成されたガス状の反応生成物が筐体78内に付着するのを防止している。
窒素供給口70は、副吸気口73より排気口72側に配置されているので、窒素供給口70から供給した窒素ガスは、副吸気口73と窒素供給口70との間に配置された翼部の排気口72側を向いた面で排気口72側に跳ね返され、副吸気口73部分の圧力を増加させることはない。従って、窒素供給口70から窒素ガスを供給しても副吸気口73からの吸気能力は変わらない。
本発明の基板処理装置としてのエッチング装置は、上述したような誘導結合プラズマ型のエッチング装置に限定されない。
また本発明の基板処理装置は上述したようなエッチング装置に限定されず、成膜装置等、基板裏面に副ガスを流して基板の冷却効率を高めながら基板を処理する装置でもよい。
また本発明の基板処理装置の基板の温度制御装置は、上述したような冷却装置に限定されず、加熱装置でもよく、副ガスを加熱効率を高めるために使用してもよい。
<基板処理装置を用いた基板処理方法>
本発明の基板処理装置による基板処理方法の一例を、前述したエッチング装置80を用いて説明する。
先ず、補助ポンプ65とターボ分子ポンプ61とを順に起動し、真空槽89内を真空排気する。以降の工程では真空排気を継続している。
真空槽89内の真空雰囲気を維持したまま、不図示の搬入室からロボット等により基板を真空槽89内に搬入し、ステージ88上に載置する。
チャック用直流電源96を起動し、ステージ88に設けられたチャック用電極95に直流電圧を印加して、静電吸着により基板をステージ88上に保持する。
ステージ88に設けられた不図示の冷却装置を起動し、ステージ88に設けられた冷却パイプに温度管理した冷却媒体を循環させる。
開閉バルブ67を閉じた状態で、副ガス供給部86を起動し、副ガス流路94を介して凹部97への副ガスの供給を開始して、ステージ88と基板裏面との間へ副ガスを流し、基板の冷却効率を高め、以降の基板処理中も基板を所定の温度に制御する。
開閉バルブ67はわずかに開いた状態とし、常に微量の副ガスがターボ分子ポンプ61へ流れる状態でもよい。
主ガス供給部81を起動し、真空槽89内に主ガスの供給を開始し、真空槽89内を所定の圧力にする。
真空槽89内の圧力が安定したのち、真空排気部82内の窒素供給部62を起動して、ターボ分子ポンプ61の筐体78内への窒素の供給を開始し、エッチング生成物による筐体78内の汚染を予防する。
次いで、プラズマ用交流電源84を起動し、RFアンテナ83に交流電流を流し、RFアンテナ83からRF導入窓93を透過して真空槽89内に電波を放射させ、主ガスをプラズマ化し、主ガスのイオンやラジカル等の活性種を生成して、基板に接触させる。
次いで、基板バイアス用交流電源85を起動し、ステージ88に設けられた電極に交流電圧を印加して、プラズマ中のイオンを基板に入射させ、エッチング処理を開始する。
基板はプラズマと反応し、生成されたエッチング生成物が蒸発し、又は入射したイオンにスパッタされ、ガス化したエッチング生成物が真空排気部82により真空排気されて除去される。
基板を所定の膜厚にエッチングしたのち、プラズマ用交流電源84と基板バイアス用交流電源85の動作をそれぞれ停止し、かつ主ガス供給部81からの主ガスの供給と、副ガス供給部86からの副ガスの供給を停止する。
開閉バルブ67を開いて、ターボ分子ポンプ61により、主ガスの排気と一緒に、副ガスの排気を開始する。
図2は本発明の基板処理装置で基板処理後に副ガスを排気したときのステージ88の凹部97の排気曲線を示す。
凹部97が従来よりも低い圧力部分に接続されるため、凹部97からの排気時間が短くなるとともに、到達圧力が低下する。到達圧力が低くなるために、基板裏面に残留ガスが回り込みにくく、基板裏面、ステージ表面及び内部治具の汚染が防止される。
主ガスと副ガスの排気を終えたのち、チャック用直流電源96を停止し、静電吸着を解除して、真空槽89内の真空雰囲気を維持したまま、不図示の搬出室へロボット等により基板を搬出する。
41……回転方向
61……ターボ分子ポンプ
70……窒素供給口
71……主吸気口
72……排気口
73……副吸気口
74……動翼羽根
75……静翼羽根
76……動翼部
77……静翼部
78……筐体
79……回転軸
80……エッチング装置
81……主ガス供給部
82……真空排気部
86……副ガス供給部
88……ステージ
89……真空槽
94……副ガス流路
97……凹部

Claims (7)

  1. 筒形状の筐体と、
    前記筐体の一端に設けられ、真空槽に接続される主吸気口と、
    前記筐体の他端に設けられ、補助ポンプに接続される排気口と、
    前記筐体内で、中心軸線が前記筐体の中心軸線と一致するように配置された回転軸と、
    を有し、
    前記回転軸は、真空排気時に前記筐体の中心軸線を中心として回転可能に構成され、
    前記筐体内は、前記回転軸に沿って動翼部と静翼部とが交互に複数設けられ、
    各前記動翼部は、複数の動翼羽根が前記回転軸に対して垂直に、前記筐体の内壁面に向かって伸びるように設けられ、
    各前記静翼部は、複数の静翼羽根が前記筐体の内壁面に対して垂直に、前記回転軸に向かって伸びるように設けられ、
    各前記動翼羽根と各前記静翼羽根は、それぞれ前記主吸気口に近い辺と前記排気口に近い辺の二辺を有し、
    真空排気時に、前記排気口に近い辺に対する前記主吸気口に近い辺は、各前記動翼羽根では回転方向に前進するように傾けられ、各前記静翼羽根では回転方向とは逆向きに前進するように傾けられ
    記筐体側壁の、前記主吸気口に最も近い前記動翼部と前記排気口に最も近い前記動翼部との間に、前記真空槽内に配置され、基板が配置されるステージの凹部に接続される副吸気口が設けられ、
    前記排気口が前記補助ポンプで排気され、前記回転軸が回転すると、前記主吸気口から前記真空槽内が排気され、前記副吸気口から前記凹部内の副ガスが排気されるように構成されたターボ分子ポンプ。
  2. 前記筐体側壁の、前記副吸気口と前記排気口に最も近い前記動翼部との間には窒素供給口が設けられ、
    真空排気時に前記回転軸を回転し、前記窒素供給口から窒素ガスを供給して、前記筐体内の気体を希釈し、前記排気口から排出する請求項1記載のターボ分子ポンプ。
  3. 前記凹部には、Heガス又はArガスのいずれか一方の前記副ガスが供給される請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のターボ分子ポンプ。
  4. 真空槽と、
    前記真空槽内に配置され、基板を載置可能に構成されたステージと、
    前記真空槽内に基板処理用の主ガスを供給可能に構成された主ガス供給部と、
    前記真空槽内を真空排気可能に構成された真空排気部と、
    前記ステージの基板載置面に設けられた凹部と、
    前記凹部に接続された副ガス流路と、
    前記副ガス流路に接続され、前記凹部に熱伝導性の副ガスを供給可能に構成された副ガス供給部と、
    を有する基板処理装置であって、
    前記真空排気部は、
    筒形状の筐体と、
    前記筐体の一端に設けられた主吸気口と、他端に設けられた排気口と、
    前記筐体内で、中心軸線が前記筐体の中心軸線と一致するように配置された回転軸と、
    を有し、
    前記回転軸は、真空排気時に前記筐体の中心軸線を中心として回転可能に構成され、
    前記筐体内は、前記回転軸に沿って動翼部と静翼部とが交互に複数設けられ、
    各前記動翼部は、複数の動翼羽根が前記回転軸に対して垂直に、前記筐体の内壁面に向かって伸びるように設けられ、
    各前記静翼部は、
    複数の静翼羽根が前記筐体の内壁面に対して垂直に、前記回転軸に向かって伸びるように設けられ、
    各前記動翼羽根と各前記静翼羽根は、それぞれ前記主吸気口に近い辺と前記排気口に近い辺の二辺を有し、
    真空排気時に、前記排気口に近い辺に対する前記主吸気口に近い辺は、各前記動翼羽根では回転方向に前進するように傾けられ、各前記静翼羽根では回転方向とは逆向きに前進するように傾けられ、
    前記回転軸を回転して、前記主吸気口からガスを吸入し、前記排気口から排出するターボ分子ポンプであって、
    前記筐体の側壁の、前記主吸気口に最も近い前記動翼部と前記排気口に最も近い前記動翼部との間には副吸気口が設けられ、
    真空排気時に前記回転軸を回転すると、前記副吸気口からもガスを吸入し、前記排気口から排出するように構成されたターボ分子ポンプを有し、
    前記副吸気口は前記副ガス流路に接続された基板処理装置。
  5. 前記ターボ分子ポンプは、
    前記筐体側壁の、前記副吸気口と前記排気口に最も近い前記動翼部との間に窒素供給口が設けられ、
    真空排気時に前記回転軸を回転し、前記窒素供給口から窒素ガスを供給して、前記筐体内で圧縮されたガスを希釈し、前記排気口から排出する請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記副吸気口から吸入するガスは、Heガス又はArガスのいずれか一方のガスであることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の基板処理装置。
  7. 前記真空槽内に前記主ガスを供給して、前記ステージ上の基板に対し、エッチング処理又は成膜処理のいずれか一方の処理が可能に構成された請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の基板処理装置。
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