JP5436618B2 - 眼内レンズ - Google Patents

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Description

本発明は眼内レンズに関する。
従来より、視力の改善(眼の屈折力の矯正)等のために患者の眼内に手術により眼内レンズ(眼内コンタクトレンズ、有水晶体後房レンズ)を移植する治療法がある。例えば下記特許文献1には、虹彩の背面の摩擦損傷を最小にする装着良好の眼内コンタクトレンズが提案されている。
特開2006−95343号公報
従来より、眼内レンズ(眼内コンタクトレンズ)においては、レンズの焦点距離は一定でレンズの眼内での位置も固定されるのであるから、患者から焦点が合う対象までの距離は一定で調節できない。したがってある距離の対象には焦点が合うが、その前後の対象には焦点が合わない。当然、健康な天然眼のように対象までの距離に応じて患者が自ら焦点を合わせることができれば望ましいが、人工的な眼内レンズの場合にはそれが不可能でもいたしかたないと考えられてきた。
しかし、発明者は近年、眼内レンズを装着した眼においては眼内の組織、特に毛様体や毛様溝などが、膨張あるいは収縮する現象が観察されるとの新規な知見を得た。この現象を効果的に利用すれば、眼内に移植された眼内レンズの位置を患者が自ら動かすことができる可能性がある。すなわち人工的な眼内レンズにおいても、対象までの距離に応じて患者が眼の焦点を自ら調節することができる可能性がある。そうなれば眼内レンズを移植された患者が長年あきらめていた願望が実現でき、眼内レンズにとって飛躍的な進歩となり得る。
そこで本発明が解決しようとする課題は、対象までの距離に応じて眼の焦点を合わせる可能性を備えた眼内レンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る眼内レンズは、レンズ機能を備えて、眼内における水晶体の前方の位置に配置されるレンズ部と、そのレンズ部の側縁から眼の側方へ向けて延設された形状を有し、その延設された形状の先端部が毛様溝から毛様体の一部の領域に当接して前記レンズ部を支持し、前記先端部が前記当接した部分で毛様体の膨張、収縮作用による力を受けることにより撓んで前記レンズ部を眼の前後方向に運動させる可撓性を有する支持部と、を備え、前記先端部は、眼の前方または後方のうち少なくとも一方に向けて突出し、その突出した形状の径方向外方側の面が毛様溝の奥を押し広げて当接する突出部を備えたことを特徴とする。これにより、患者が眼の焦点を合わせようとして毛様溝を動かす作用をすると、それに応じてレンズ部が前後に動くので、対象までの距離に応じて眼の焦点を合わせることができる眼内レンズの実現可能性が開かれる。
また前記支持部の少なくとも一部は、前記レンズ部から遠ざかるにつれて眼の後方に下がる形状を有するとしてもよい。これにより毛様体の膨張、収縮による力の作用をレンズ部の前後運動へ効果的に伝達できる。
また前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、前記先端部は、前記支持部の前記薄板形状に沿って前記レンズ部から前記先端部に向かう方向に交差する方向に延びる形状を有するとしてもよい。これにより毛様体が膨張、収縮すれば、先端部がそれを効果的に伝達して、レンズ部が前後運動する。
また前記先端部は、前記先端部における前記レンズ部の中心から遠い端における、視軸に関する周方向の幅を有するとしてもよい。これにより毛様体が膨張、収縮すれば、先端部が周方向に渡ってそれを効果的に受け止めて伝達することによって、レンズ部が前後運動する。
また前記先端部の眼の前後方向の幅は、前記支持部における前記薄板形状の厚さよりも長いとしてもよい。これにより毛様体が膨張、収縮すれば、先端部が前後方向の幅でそれを効果的に受け止めて伝達することによって、レンズ部が前後運動する。
また前記先端部は、眼の前方に向けて突出した前方端部を有するとしてもよい。これにより、毛様体が膨張、収縮すれば、前方端部を有する形状によって先端部がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
また前記先端部は、眼の後方に向けて突出した後方端部を有するとしてもよい。これにより、毛様体が膨張、収縮すれば、後方端部を有する形状によって先端部がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
また前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、前記先端部は、前記支持部における前記レンズ部から遠い側の端で屈曲した屈曲部として形成されたとしてもよい。これにより、毛様体が膨張、収縮すれば、屈曲した形状によって先端部がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
また前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、前記先端部は、前記支持部における前記レンズ部から遠い側の端に板形状の板状部が接合した形状で形成されたとしてもよい。これにより、毛様体が膨張、収縮すれば、板形状によって先端部がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
また前記支持部は、眼の毛様体から虹彩の領域へ延びる脚形状の脚部を備え、前記先端部は、前記脚部の先端に形成されたとしてもよい。これにより毛様体が膨張、収縮すれば、脚部の先端に形成された先端部がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
また前記先端部の少なくとも一部に、毛様溝から毛様体の組織の一部が入り込む凹形状が形成されているとしてもよい。これにより毛様体が膨張、収縮すれば、先端部の凹形状がそれを効果的に受け止めて伝達することにより、レンズ部が前後運動する。
本発明の眼内レンズの1実施形態における正面図。 図1の眼内レンズの側面図。 図1の眼内レンズのA−A断面図。 図1の眼内レンズのB−B断面図。 図1の眼内レンズにおける先端部の斜視図。 眼内レンズを眼内に移植した状態の例を示す図。 先端部の角度の第1の例を示す図。 先端部の角度の第2の例を示す図。 先端部の角度の第3の例を示す図。 側方端面の第1の例を示す図。 側方端面の第2の例を示す図。 側方端面の第3の例を示す図。 側方端面の第4の例を示す図。 側方端面の第5の例を示す図。 側方端面の第6の例を示す図。 側方から見た先端部の形状の第1の変形例を示す図。 側方から見た先端部の形状の第2の変形例を示す図。 正面から見た先端部の形状の第1の変形例を示す図。 正面から見た先端部の形状の第2の変形例を示す図。 正面から見た先端部の形状の第3の変形例を示す図。 先端部の当接形態の第1の変形例を示す図。 先端部の当接形態の第2の変形例を示す図。 図22において毛様体が膨張した状態の例を示す図。 眼内レンズの正面形状の第1の変形例を示す図。 眼内レンズの正面形状の第2の変形例を示す図。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。まず図1から図4はそれぞれ、本発明の眼内レンズ1(眼内コンタクトレンズ)の一実施形態における正面図、側面図、A−A断面図、B−B断面図である(図2は図1の下方側から見た側面図)。なお正面、側面、あるいは前後などの表現は、特に説明がない限り、眼内レンズ1を眼内に装着した状態での方向、位置関係などを示すとする。また図1から図4は凸レンズの例である。本発明は凹レンズに適用してもよい。
図1から図4に示すとおり、眼内レンズ1は、支持部2によってレンズ部3を眼内に支持する構造を有する。支持部2は、複数本(例えば4本)の脚部4を有し、さらに脚部4は先端部40を有する。支持部2は、視軸(レンズ部3の中心軸)方向から見て、主にレンズ部3の(視軸に関する)周方向を囲む湾曲した略四角形状を有する。図1などの例では、脚部4は、視軸方向から見て、支持部2の略四角形状の4つの角部から、眼の側方へ向けて延設された脚形状を有する。
図2、図3に示すように、脚部4を含めて支持部2は主に(後述の先端部40以外は)、視軸と交差する方向に延びる湾曲した薄板形状とすればよい。湾曲方向は、例えば眼の前方方向に突出(膨出)するような湾曲方向とすればよい。
先端部40は、本発明の主要部であり、個々の脚部4の先端側(レンズ部3の中心から遠い側)に形成されている。図2から図4のとおり、先端部40は、脚部4の先端から眼の前方へ向けて屈曲した形状を有する。これにより先端部40は、眼の前方方向の端部である前方端部41と、眼の側方方向の端部である側方端面42と、を備える。図1のとおり、側方端面42は視軸に関する周方向に形成された面(曲面)形状となる。
図2等に示すとおり、側方端面42の向き(端面の接線方向)は、レンズ部3の中心から先端部40へ向かう方向と交差する方向に延びる向きとなっている。また支持部2の形状は、図4等に示されているように、支持部2が眼の前方へ向けて凸形状となるように湾曲しており、そのため支持部2の形状は、レンズ部3の側縁から先端部40へ向かうにつれて眼内の後方に下がる(傾斜する)形状となっている。別の表現では、支持部2におけるレンズ部3から相対的に遠い部位は、支持部2におけるレンズ部3に相対的に近い部位よりも、眼の後方に位置するような形状として形成されている。この形状による効果は後述する。
図5には、眼内レンズ1の1つの先端部40の斜視図の例が示されている。図5の例の場合、側方端面42は略四角(長方形)形状であり、図示縦方向(眼の前後方向)の幅W1と、図示横方向(視軸周りの周方向)の幅W2と、を有する。側方端面42の眼の前後方向の幅W1は、薄板形状を有する支持部2の厚さよりも長いように形成すればよい。
以上の構造により、本発明の眼内レンズ1が眼内に移植(装着)される際には、従来よりも大きく(広く)形成された先端部40(あるいは側方端面42、前方端部41)が眼内の毛様溝(あるいは毛様体から虹彩にかけての部位など)を押し広げ、側方端面42が毛様溝、あるいはそれに隣接する部位に面接触する。
なお本発明の眼内レンズ1の材質は、従来から用いられている眼内レンズ(眼内コンタクトレンズ)の材質(例えばシリコン、コラマー(登録商標)など)と同じでよい。そうした材質により、眼内レンズ1は適切な可撓性(柔軟性、弾性)を有する。これにより眼内レンズ1の眼内への挿入の際に棒状に丸める等の操作が可能となるとともに、本発明の主要課題であるレンズ部3の前後運動を可能にする。
図6は、眼内レンズ1を眼内に移植(装着)した状態の例を示す。眼内レンズ1は、例えば麻酔を施した眼の角膜100に形成した切れ込みから、カートリッジ等を用いて眼内の後房(虹彩101と水晶体104の間)へと挿入される。
図6のとおり、眼内レンズ1の先端部40は毛様溝103、あるいはそれに隣接する部位に当接するまで挿入される。その際、前方端部41も毛様溝103などを押し広げる。このようにして前方端部41、側方端面42が毛様溝103等を押し広げ、側方端面42が毛様溝103、あるいはそれに隣接する部位に面接触することにより、眼内レンズ1が確実に固定される。本発明の眼内レンズ1は眼内に縫合(縫着)はされない。
従来技術、例えば上記特許文献1等の眼内レンズでは、支持部の先端部が視軸に関する周方向に沿って線的な形状を有し、その先端部が、周方向に沿って毛様溝の内部に線接触して固定されていた。それに対して本発明の眼内レンズ1では、側方端面42が周方向に沿って毛様溝の内部(あるいは虹彩の裏側(後方側)から毛様体にかけての領域の一部)に面接触する。
上述の本発明者が新たに得た知見によれば、眼内レンズが移植された眼内においては毛様体の膨張、収縮等が確認される。従来の眼内レンズ1では眼内レンズ1の位置変化の事例は確認されていない。その原因として毛様体102が膨張して例えば図中の矢印200で示した力が発生しても、線接触では眼内レンズの周縁部が毛様体102に没入した状態となるのみで、毛様体102が眼内レンズの周縁部を押すことができず、レンズ部を前後運動させるまでには至らない可能性が考えられる。
これに対して、本発明の眼内レンズ1ならば、毛様体102が膨張して矢印200の力が発生した場合に、先端部40が毛様体102に没入した状態とならず、面接触によって効果的に毛様体102が先端部40を押圧すると考えられる。さらに支持部2が眼の前方に向かって膨出する形状であり、眼内レンズ1は可撓性(弾性、柔軟性)を有するので、先端部102が眼の内側に向けて押圧されると支持部2がさらに前方に膨出するように変形する。これにより、レンズ部が矢印201のように前方に運動する。力200がなくなれば眼内レンズ1の撓みは解消されてレンズ部3は元の位置へ戻る。
このように本発明の眼内レンズ1は、毛様体102の膨張、収縮によりレンズ部3を前後方向に運動させる可能性を備える。したがって患者が毛様体102を膨張、収縮する作用を発生させることができれば、自分の意思で眼内レンズの焦点が合う対象までの距離を調節できる可能性がひらかれる。
図1から図5は本発明の眼内レンズ1の一実施形態に過ぎず、様々な変形が可能である。例えば眼内レンズ1で先端部40が形成される方向は図1などには限定されない。図7から図9には多様な形成方向が示されている。なお図7から図9(および後述の図10から図17)は、図2における右側の脚部の先端部に相当する図である。
図7の場合、先端部40の屈曲方向は破線で示された視軸方向と平行とされている。図8の場合は、先端部40は、角度θ1だけ視軸よりも外側へ向けて屈曲されている。図9の場合は、先端部40は、角度θ2だけ視軸よりも内側へ向けて屈曲されている(当然θ1とθ2は異なった角度でもよい)。本発明では以上のとおり先端部40を、視軸と平行にしても、視軸よりも内側に向けて形成しても、視軸よりも外側に向けて形成してもよい。
また側方端面42の表面形状は図1等に限定されない。図10から図15には多様な実施形態の例が示されている。図10の例では、側方端面42を平面42aとして形成している。図11の例では、側方端面42は曲面的、特に外方に向けて膨出、突出する膨出面(凸面)42bとして形成している。図12の例では、側方端面42は球面42cとして形成している。
図13の例では、側方端面42は内方に向けて凹んだ凹面42dとして形成している。図14の例では、側方端面42を、表面に複数の凹凸が形成された凹凸面42eとして形成している。図15の例では、側方端面42を、粗面処理が施された粗面42fとして形成している。例えば図13から図15では、側方端面42の少なくとも一部が凹形状を有する。この凹形状のなかに眼内の組織が入り込むことで毛様体の膨張により確実に眼内レンズ1の側方端面が押される。図11、図12などでは凸状の部分が眼内組織に入り込んで毛様体の膨張により確実に眼内レンズ1の側方端面が押される。
図1等の例では、先端部40の形状は、脚部4の先端から眼の前方に屈曲する形状であるが、本発明はこの形状に限定されない。図16、図17には先端部40の形状の別の例が示されている。図16の例では、先端部40の形状は、支持部2の先端に接合された板形状であり、先端部40は眼の後方へ突出した後方端部43を備える。図17の例では、先端部40は眼の後方へ向けて屈曲した形状であり、後方端部43が形成されている。これらの形状によっても、側方端面42における面接触で毛様体の膨張、収縮によりレンズ部3が前後運動する可能性を有する。以上の先端部40における側方端面も、図5と同様に眼の前後方向の幅と周方向の幅を有するとすればよい。
視軸方向から先端部40を見た形状も、図1等の例には限定されない。図18から図20には別の形状の例が示されている(なお図18から図20は図1における右上の脚部4に対応する図である)。
図18の例では、側方端面42の視軸方向から見た形状を平面としている。図19の例では、先端部40における視軸方向から見た両端部に、横方向に突出する突出部44を形成している。図20の例でも、先端部40における視軸方向から見た両端部に、横方向に突出する突出部44を形成している。
図19では側方端面42の形状を視軸方向から見て平面としている。そして図20では側方端面42の形状を視軸方向から見て外方に向けて膨出する曲面としている。こうした図18から図20に示す形状でも、側方端面42による面接触で毛様体の膨張、収縮によりレンズ部3が前後運動する可能性を有する。例えば図19、図20の例では突出部44により面接触する面積がより広くできる。
図8で先端部40が外側に開かれた形状の場合を示したが、そうした場合における先端部40と毛様溝(や毛様体など)の接触形態は上記説明には限られない。その例が図21から図23に示されている。
図21の例では、先端部40の側方端面42の全体(あるいはほぼ全体でもよい)が毛様体102から毛様溝にかけての領域の一部に当接しているが、図22の例では先端部40における前方部分のみを毛様体102から毛様溝にかけての領域の一部に当接している。なお図22では当接している部分のみを側方端面42と示している。
図22の状態で毛様体が膨張すると、図23に示された力200の作用で先端部40が押圧される。図23においては、角度θ3が減少するように支持部が撓んで、レンズ部が前方に押し出される。図23の場合、角度θ3を大きく減少させることで、レンズ部3の移動幅を大きくできる。
眼内レンズの正面から見た形状は図1などに限定されず、例えば図24、図25に示されたものでもよい。図24の例の眼内レンズ1aでは、左右一対ずつの脚部4が内側に折れ曲がった形状を有する。そして折れ曲がった外側の部分に先端部40が形成されている。図25の例の眼内レンズ1bでは、左右一対ずつの脚部4が外側に折れ曲がった形状を有し、やはり折れ曲がった外側の部分に先端部40が形成されている。こうした形状で毛様体が膨張したら、脚部4が、図24の場合はさらに内側に折れ曲がるように、図25の場合はさらに外側に折れ曲がるように変形して、力が加わることでレンズ部3が前方に押し出される。図24、図25の形状の場合、毛様体の膨張によって脚部の折れ曲がり角度が増すことによって、効果的にレンズ部3の前後運動へと力が伝えられると考えられる。
以上述べた実施形態は、任意に組み合わせて実施してよい。また上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された趣旨の範囲内で任意に変更してよい。なお上記例では脚部4は4本としたが、本発明では何本としてもよい。上述のとおり眼内レンズの先端部が眼内で当接する位置は、毛様溝とは限らず、虹彩の裏側から毛様体にかけての領域のうちの一部であればよい。
1 眼内レンズ(眼内コンタクトレンズ、有水晶体後房レンズ)
2 支持部
3 レンズ(レンズ部)
4 脚部
40 先端部
42 側方端面

Claims (9)

  1. レンズ機能を備えて、眼内における水晶体の前方の位置に配置されるレンズ部と、
    そのレンズ部の側縁から眼の側方へ向けて延設された形状を有し、その延設された形状の先端部が毛様溝から毛様体の一部の領域に当接して前記レンズ部を支持し、前記先端部が前記当接した部分で毛様体の膨張、収縮作用による力を受けることにより撓んで前記レンズ部を眼の前後方向に運動させる可撓性を有する支持部と、
    を備え
    前記先端部は、眼の前方または後方のうち少なくとも一方に向けて突出し、その突出した形状の径方向外方側の面が毛様溝の奥を押し広げて当接する突出部を備えたことを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記支持部の少なくとも一部は、前記レンズ部から遠ざかるにつれて眼の後方に下がる形状を有する請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、
    前記先端部は、前記支持部の前記薄板形状に沿って前記レンズ部から前記先端部に向かう方向に交差する方向に延びる形状を有する請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記先端部は、前記先端部における前記レンズ部の中心から遠い端における、視軸に関する周方向の幅を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  5. 前記先端部の眼の前後方向の幅は、前記支持部における前記薄板形状の厚さよりも長い請求項3に記載の眼内レンズ。
  6. 前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、
    前記先端部は、前記支持部における前記レンズ部から遠い側の端で屈曲した屈曲部として形成された請求項1ないしのいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  7. 前記支持部における前記先端部以外は視軸と交差する方向に延びた薄板形状により形成され、
    前記先端部は、前記支持部における前記レンズ部から遠い側の端に板形状の板状部が接合した形状で形成された請求項1ないしのいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  8. 前記支持部は、眼の毛様体から虹彩の領域へ延びる脚形状の脚部を備え、
    前記先端部は、前記脚部の先端に形成された請求項1ないしのいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  9. 前記先端部の少なくとも一部に、毛様溝から毛様体の組織の一部が入り込む凹形状が形成されている請求項1ないしのいずれか1項に記載の眼内レンズ。
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